JPH0825847A - 複写帳票組 - Google Patents
複写帳票組Info
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- JPH0825847A JPH0825847A JP6196346A JP19634694A JPH0825847A JP H0825847 A JPH0825847 A JP H0825847A JP 6196346 A JP6196346 A JP 6196346A JP 19634694 A JP19634694 A JP 19634694A JP H0825847 A JPH0825847 A JP H0825847A
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Abstract
を容易かつ迅速に確認できる複写帳票組の提供を目的と
する。 【構成】 複数枚の帳票用紙よりなる複写帳票組1にお
いて、上位帳票用紙2の表面側に秘密情報記入部4が設
けられ、一方、その裏面側の前記記入部4に対応する位
置には、前記上位帳票用紙2に対接する下位帳票用紙3
の表面と同色、または透明であって、かつ、前記下位帳
票用紙3と異なるpH値を有する感圧転写インキ層5が
設けられてなることを特徴とする複写帳票組1を提供す
るものである。
Description
文字、数字、記号等の秘密情報が、通常状態では知得で
きないように形成し、もって秘密情報の漏洩を防止する
と共に、必要時に、その秘密情報を容易かつ迅速に知得
確認できる複写帳票組に関するものである。
トカード、キャッシュカード等を申し込む際、これらカ
ードの盗難・紛失などによる不正使用を防止するため、
本人とカード発行者以外は知らない秘密情報、例えば、
暗唱番号等を取り決め、カード使用時に使用者が暗唱番
号を入力することによりカード使用者と使用者の確認チ
ェックを行なうことになっており、申し込み者は申し込
み帳票に暗唱番号、氏名等を記入し、これらの情報を金
融機関に登録する必要があり、この記入される秘密情報
は、受付機関内外で悪用されないようにするため、特定
の担当者以外には容易に視認され知得されないよう帳票
に設ける必要があった。
たは裏カーボン用紙を用いて秘密情報を登録する場合
は、本人控えとする上位帳票用紙に記入された暗唱番
号、氏名等の秘密情報は下位帳票用紙に複写記入され、
本人が1枚を所持すると同時に、秘密情報が複写記入さ
れたカード発行者控用の下位帳票用紙が受付窓口を経由
して移送され、さらに数人の手を経て事務処理され、最
終的にコンピュータのオペレータにより秘密情報が入力
される仕組みになっており、このような従来の仕組みで
は、秘密情報が本人とコンピュータのオペレータ以外の
第三者に漏洩する危険があった。
するために、例えば、特開昭59−127795号公報
に開示されているような方法が知られている。この方法
は、裏面全面に発色剤を内包するマイクロカプセル剤が
塗布された用紙の下位に複写受容紙を位置させ、該複写
受容紙の表面には前記用紙の暗唱番号記入部への記入時
の筆圧により、マイクロカプセル剤が転移される暗唱番
号複写部を設け、該暗唱番号複写部を除く他の部分に顕
色剤を塗布した構成からなるものであった。
ロカプセル中の発色剤である染料は、マイクロカプセル
生成技術における内包量の問題から顕色剤上で効率良く
発色できる程度の染料分しか内包されておらず、かつ、
カプセル剤層転移時にカプセルが破壊されカプセル内の
染料オイルが用紙上へ含浸するため、発色に使用される
オイルのネット割合が極端に低下するという欠点があっ
た。また、転移された染料を発色させるための顕色剤塗
布手段は、レジン型の顕色剤を溶剤に溶解して含浸させ
た顕色スティックを用いて塗布する以外に適切な方法が
なく、無機系の顕色剤が使用不能であるばかりか、塗布
手段としてのスポンジロールの使用ができないという欠
点があった。その理由は、顕色剤中の溶剤が揮発すると
顕色剤が固化して硬くなるためロールのような塗布手段
が適用できないためである。さらに、染料は顕色剤上で
発色するために塗布面が着色したり、転写オイルが未乾
燥の顕色剤中に浸透して広がり、印字画に、にじみと汚
れを生ずるという欠点もあった。
方法における欠点を解消するものであって、秘密情報の
漏洩を防止すると共に、その秘密情報を容易かつ迅速に
確認できる複写帳票組の提供を目的とするものである。
本発明においては、複数枚の帳票用紙よりなる複写帳票
組において、上位帳票用紙の表面側に秘密情報記入部が
設けられ、一方、その裏面側の前記記入部に対応する位
置には、前記上位帳票用紙に対接する下位帳票用紙の表
面と同色、または透明であって、かつ、前記下位帳票用
紙と異なるpH値を有する感圧転写インキ層が設けられ
てなることを特徴とする複写帳票組を提供するものであ
る。
の情報を記入すると、その筆圧によってこれと対接する
下位帳票用紙の表面と同色または透明な感圧転写インキ
層の被加圧部分が転写して秘密情報を形成するが、用紙
面と同色または透明であるが故、これを視認できず判読
不能となる。一方、その秘密情報の確認時には、所定の
pH値に反応し呈色するpH指示薬からなる呈色溶液を
前記用紙面に塗布もしくは噴霧することにより該指示薬
は用紙面で一様に呈色するが、転写秘密情報においては
転写インキと反応しないか、または、反応したとしても
用紙のpH値と異なるため用紙面と転移した転写インキ
層とに呈色状態の差異が生じ、よって、確認者は、この
差異により転写秘密情報を視認することができる。
する。本実施例の複写帳票組1は、図1および図2に示
すように、裏面の所定部分に顔料、染料および/または
カーボンを含有するワックス型有色転移剤を塗布した上
位帳票用紙2と、複写機能を有さない通常の上質紙から
なる下位帳票用紙3の2パーツから構成されるカード申
込書であって、互いの用紙は線糊Gにより綴じ合わさ
れ、ミシン線Mにより分離可能としてなるものである。
の住所、氏名、生年月日、捺印等の申込事項記入欄6、
および暗証番号を記入する秘密情報記入部4が印刷さ
れ、一方、その裏面には、申込事項記入欄6に対応して
ワックス型有色転移剤層7が、また、秘密情報記入部4
に対応して感圧転移性の透明インキからなる感圧転写イ
ンキ層5がそれぞれ設けられている。さらに、下位帳票
用紙3の表面にも、上位帳票用紙2の表面の印刷内容に
対応して申込事項転写欄6′、および秘密情報転写部
4′が設けられている。そして、下位帳票用紙3はpH
値5.5を有するものであり、一方、形成された感圧転
写インキ層5はpH値3.5を有するものである。
たバックコートのスポット複写用紙の代わりに、別の実
施例として、発色染料マイクロカプセルを塗布した複写
上用紙からなる上位帳票用紙2と、表面に顕色剤を塗布
した複写下用紙からなる下位帳票用紙3を使用して構成
してもよい。また、本実施例で使用される感圧転移性の
透明インキは、別の実施例にあっては、下位帳票用紙の
表面と同色なものであってもよく、例えば、下位帳票用
紙面がスカイブルーの場合には、通常の視認においてス
カイブルーと同色を有し、隠蔽用印刷の如く判読不能と
なることが肝心である。
ある感圧転移性のインキは、印刷された状態では完全な
乾燥被膜を形成してはおらず、外見上膜面を形成してい
るに過ぎず、すなわち、加圧により容易に他の面へ転移
されるようにワックスをビヒクルの主成分とした冷却乾
燥形式を主体とするものであって、その組成は、透明な
インキ層を形成する場合には、ワックス類30〜80重
量%、不乾性油類10〜50重量%、透明顔料0〜30
重量%からなるものであり、また、下位帳票用紙面と同
色なインキ層を形成する場合には、ワックス類20〜9
0重量%、不乾性油類0〜50%、有色顔料10〜50
重量%からなるのものである。
成する場合には、必ずしも透明顔料を組み入れる必要は
ないが、インキ組成物の印刷適性や諸耐性を考慮し、こ
れを添加する必要がある場合には、透明樹脂あるいは炭
酸カルシウムといった淡色の顔料を使用するものであ
る。一方、下位帳票用紙面と同色なインキ層を形成する
場合には、同色を調製するため、通常は1種類に限定さ
れることなく複数の有色顔料を混合しながら調製するも
のである。
色のものであって、例えば、パラフィンワックス、カル
ナバワックス、晒モンタンワックス、ココナッツワック
ス、キャンデリラワックス、ヘキストワックス(O、O
P等)、バリコワックス(WB、バイバー等)、ポリエ
チレンワックス、NPSワックス、ステアリン酸、ステ
アリルアルコール、ステアリンアミド、ステアリルイミ
ド、ベヘン酸等であって、通常30〜120℃の融点の
ワックス状物質であり、所要の融点と転写性に合わせて
適宜選択して使用するものであるが、感圧転写性、印刷
適性、融点、あるいは不乾性油の存在下で用紙がべとつ
かないといった点を考慮すると、好ましくは、パラフィ
ンワックスまたはカルナバワックスがよい。
0SUS、沸点300〜500℃程度のもので、パラフ
ィン分60%以上のパラフィン系鉱物油を用いるのがよ
く、例えば、マシン油、スピンドル油等で透明性の高い
ものが適している。
転写性は、インキの組成自体に影響されるばかりでな
く、使用する用紙の性質によっても大きく影響されるも
のであるため、不透明度および平滑度の高い柔軟なもの
で、表面はインキの吸収性に優れ、内部は吸収性の少な
いものがよく、表面処理が施された用紙あるいは特殊な
抄紙技術による専門用紙を用いるのが好ましいが、これ
に限定されず、上質紙、中質紙、オフセット用紙、ある
いは合成紙等であってもよいものである。
複写帳票組の使用法について説明する。先ず、図3に示
すように、記入者は、自己の暗証番号を上位帳票用紙2
の秘密情報記入部4へ記入すると、その筆圧によって感
圧転写インキ層5が部分的に下位帳票用紙3の秘密情報
転写部4′へ転移する。すると、図4に示すように、転
移形成された転写秘密情報5′は透明なインキよりなる
ものなので、下位帳票用紙3表面に潜像として形成さ
れ、よって、そのままの状態では視認が困難なものとな
る。
写秘密情報5′の転写箇所に対し、所定のpH値に反応
し呈色するpH指示薬を塗布または噴霧することによ
り、例えば、指示薬を含浸させたフェルトをペン先とし
たペン型チェッカーで転写箇所をなぞることにより、あ
るいはボンベに指示薬を封入したスプレーで転写箇所へ
噴霧することにより指示薬は均一に塗布または噴霧さ
れ、用紙の基材と反応し均等に呈色する。この時、転写
秘密情報5′に関しては指示薬はこの部分と反応しない
か、あるいは反応したとしても用紙基材とpH値が異な
るため、用紙面の呈色部aと秘密情報5′の呈色部bと
の間に呈色状態の差異が生じ、確認者は、この差異によ
って現出した転写秘密情報5′を視認できるようにな
る。
情報を確認することから、下位帳票用紙の基材と感圧転
写インキ層のpH値はできるだけ差異がある方がよく、
呈色状態の差異を容易に確認するためには、好ましく
は、2以上の差があるとよい。尚、本発明において使用
するpH指示薬は、従来から使用されているフタレイン
系、スルホンフタレイン系、アゾ系、トリフェニルメタ
ン系、ベンゾイン系、ニトロ系の各有機色素から任意に
選択されるものであるが、本発明の場合には、特に、用
紙の基材と反応して呈色するものであり、用紙基材のp
H値は、コート紙のような塗被紙を除き、通常、酸性領
域にあるため、指示薬はpH値が3〜6程度で呈色する
ものが適当であり、感圧転写インキとの呈色状態の差異
に応じて適宜選択されるものである。
側の秘密情報記入部に所定の情報を記入すると、その筆
圧によって、これと対接する下位帳票用紙の表面と同色
または透明な感圧転写インキ層の被加圧部分が転写して
秘密情報を形成するが、用紙面と同色または透明である
が故、これを視認できず判読不能となる。一方、その転
写秘密情報の確認時には、所定のpH値に反応し呈色す
るpH指示薬からなる呈色溶液を前記用紙面に塗布もし
くは噴霧することにより該指示薬は用紙面で一様に呈色
するが、転写秘密情報においては転写インキ層と反応し
ないか、または、反応したとしても用紙のpH値と異な
るため用紙面と転写した転写インキとに呈色状態の差異
が生じ、よって、確認者は、この差異により転写秘密情
報を視認することができ、もって情報漏洩の防止と、そ
の情報の確認作業を容易かつ迅速にならしめる効果を奏
するものである。
面図。
せた図。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数枚の帳票用紙よりなる複写帳票組1
において、上位帳票用紙2の表面側に秘密情報記入部4
が設けられ、一方、その裏面側の前記記入部4に対応す
る位置には、前記上位帳票用紙2に対接する下位帳票用
紙3の表面と同色、または透明であって、かつ、前記下
位帳票用紙3と異なるpH値を有する感圧転写インキ層
5が設けられてなることを特徴とする複写帳票組。 - 【請求項2】 前記下位帳票用紙3と前記感圧転写イン
キ層5の各々が有するpH値の差異が2以上であること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複写帳票組。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19634694A JP3539768B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 複写帳票組 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19634694A JP3539768B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 複写帳票組 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825847A true JPH0825847A (ja) | 1996-01-30 |
JP3539768B2 JP3539768B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=16356316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19634694A Expired - Fee Related JP3539768B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 複写帳票組 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3539768B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP19634694A patent/JP3539768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3539768B2 (ja) | 2004-07-07 |
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