JPH08256676A - ホタテのウロの処理装置 - Google Patents

ホタテのウロの処理装置

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JPH08256676A
JPH08256676A JP6572095A JP6572095A JPH08256676A JP H08256676 A JPH08256676 A JP H08256676A JP 6572095 A JP6572095 A JP 6572095A JP 6572095 A JP6572095 A JP 6572095A JP H08256676 A JPH08256676 A JP H08256676A
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JP
Japan
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uro
hopper
scallop
water
scallops
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Pending
Application number
JP6572095A
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English (en)
Inventor
Yukitaka Hihara
原 行 隆 日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANEKO KIKAKU KK
S F PLAN KK
Original Assignee
KANEKO KIKAKU KK
S F PLAN KK
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Publication date
Application filed by KANEKO KIKAKU KK, S F PLAN KK filed Critical KANEKO KIKAKU KK
Priority to JP6572095A priority Critical patent/JPH08256676A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多量に集められたホタテのウロからカドミウ
ムが含まれている肝臓部分を簡単にかつ速やかに切除し
て、残りの肉塊を有効利用することが可能になるホタテ
のウロの処理装置を提供する。 【構成】 ホタテのウロを、ホッパー2内に貯留する一
方、このホッパーの出口3に臨ませて、スリットを備え
たウロの案内走路6を形成し、この案内走路6はホッパ
ー2の出口3から遠くに離反する程傾斜させて配置し、
さらに案内走路6の近傍に水の供給手段を配設するとと
もに、案内走路6の下方にウロの切断手段13を配置し
たことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホタテのウロの処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から海産物、特に、ホタテ貝などに
は、人体に有害な重金属であるカドミウムが微量に含ま
れていることが知られている。このようなホタテ貝のカ
ドミウムの含有は、特に、貝柱を取り除いた後のいわゆ
るウロと称される部分に多い。
【0003】このウロは、本来、食品としてあるいは家
畜等の肥料として充分価値あるものであるが、カドミウ
ムが含まれていることから、今日あまり有効利用されて
いないのが現状である。
【0004】一方、ホタテ貝は、主に貝柱のみを取り出
して、食品として市場に提供することが多く、その結
果、多量の貝柱を取り出すと、それに伴って多量のウロ
を処理しなければならない。
【0005】したがって、今日では、カドミウムが含ま
れている肝臓部分のみを除去して、本来なら利用できる
ヒモの部分を有効利用する期待が日々高まっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ウロから小さな肝臓部分のみを切除して取り分ける作業
は、従来、手作業で行なわれていたため手間がかかり、
多量のウロを素早く処理することは困難であった。
【0007】本発明はこのような従来の問題に鑑み、多
量に集められたホタテのウロからカドミウムが含まれて
いる肝臓部分を簡単にかつ速やかに切除して、残りの肉
塊を有効利用することが可能になるホタテのウロの処理
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るホタテのウロの処理装置は、肉塊から貝
柱を除去して残るホタテのウロを、ホッパー内に貯留す
る一方、このホッパーの出口に臨ませて、スリットを備
えたウロの案内走路を形成し、この案内走路はホッパー
の出口から遠くに離反する程下方に下がるように傾斜さ
せて配置し、さらに前記案内走路の近傍に水の供給手段
を配設するとともに、前記案内走路の下方にウロの切断
手段を配置したことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成による本発明に係るホタテのウロの処
理装置によれば、カドミウムが含有された肝臓部分は、
案内走路に形成されたスリットにより自動的に係止さ
れ、また残りの肉塊の部分は、スリットから下方に垂下
して配置される。
【0010】したがって、水を流しながらホタテのウロ
を案内走路内にスムースに走行させるとともに、スリッ
トの下方に垂下した部分を切断手段で切除すれば、カド
ミウムが含まれた肝臓部分とヒモの部分とを容易に分離
することが可能になる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。図1は本発明に係る処理装置を示し
たものである。
【0012】本実施例の処理装置1では、先ず、加工工
場においてホタテ貝の貝柱を取り除いた後の多量のウロ
が一定の場所に集められホッパー2内に収納される。こ
のホッパー2は、その底面2aが出口3に向かう程下方
に傾斜しており、内容物のウロが出口3から排出され易
くなっている。また、図2に示したように、ホタテ貝の
ウロ4は、全体として帯状を呈しており、略中央部に肝
臓部5があり、周囲の部分は良質のタンパク質を含んだ
ヒモ5a、5aと称される部分となっている。この肝臓
部5にはカドミウム等の重金属が微量に含有されてお
り、硬い粒状を呈している。
【0013】一方、ホッパー2の出口3には、断面略コ
字状の傾斜した案内走路6が連続して形成されている。
この案内走路6は、ホタテのウロ4を整列させて順番に
移送させるためのもので、図3(a),(b)に示した
ように、両側壁6a、6aと一対の底壁6b、6bとか
ら形成されている。また、案内走路6の底壁6b、6b
の中央には、スリット7が形成されている。このスリッ
ト7は、基端部Aから終端部Bに向かって連続して形成
されているが、終端部B近くの所定区間には形成されて
いない。また、このスリット7の幅は基端部Aに近い程
広く、終端部Bに近い程狭くなっている。例えば、この
スリット7の幅は、基端部A側をd1 、終端部B側をd
2 としたとき、d1 が7mm、d2 が4mmほどであ
る。なお、この幅等は適宜、設定することができる。
【0014】また、この案内走路6には、図示していな
いが、角度調整機構が具備されており、基端部Aから終
端部Bに至る傾斜角度が自由に調整できるように構成さ
れている。
【0015】さらに、この案内走路6の上流域上方に
は、水の供給手段に接続された水の噴出口9が配置され
ている。この噴出口9は案内走路6の内方に向かって水
が噴出されるように、案内走路6の上方に位置してい
る。また、噴出口9から噴出される水の噴出角度および
流量も、適宜、調整できるようになっている。
【0016】さらに、水の噴出口9は、図示しない水の
供給手段から導かれた水を噴出するものであるが、下方
にポンプ10が接続されることにより、一度噴出された
水を循環して再度利用できるようになっている。
【0017】一方、案内走路6の終端部Bには、2段構
成の受皿8が接続されている。この受皿8は、上段の受
皿8aと下段の受皿8bとからなり、上下の両受皿8
a、8b間は、メッシュ状の底板で区画されている。
【0018】この上段の受皿8a内には、後述するよう
に、主に切除された肝臓部5が集積されることになる。
また、下段の受皿8bには噴出口9から噴出された水が
収容されることになる。
【0019】他方、案内走路6の下方には、略全域に亘
って水受け板12が配置されており、この水受け板12
に滴下してきた水も、最終的には下段の受皿8b内に導
入され、回収される。
【0020】このように、下段の受皿8b内に導入され
てきた水は、配管11を介してポンプ10に供給され、
このポンプ10から再び噴出口9に供給されている。さ
らに、案内走路6の下方であって終端部Bの近傍には、
肝臓部5からそれ以外の部分を切除するための切断手段
13が配置されている。この切断手段13は、例えば回
転盤が回転しながら対称物を切断する回転式のもので、
回転盤には2つの刃が具備されている。
【0021】また、この切断手段13の下方には、切断
された肉塊を受け止めるための容器14が配置されてお
り、さらに図示していないが、切断手段13の周囲には
切断された肉塊が飛散しないように、邪魔板が配置され
ている。
【0022】そして、このような容器14内には、切断
後の肉塊が収容される。本実施例によるホタテのウロの
処理装置1は上記のように形成されているが、以下に、
その作用について説明する。
【0023】先ず、水揚げされたホタテ貝の口を開く
と、中央部に大きな貝柱が収納されているが、その周り
には良質なタンパク質でありカドミウムをほとんど含ん
でいないヒモ5a、5aと、カドミウムを含有した肝臓
部5とが存在している。なお、このように貝柱を囲んで
いる部分は、ウロ4と称されている。
【0024】そして、貝柱を取り除いたあとの多量のウ
ロ4は、ホッパー2に収容される。これらのウロ4はホ
ッパー2内へ手作業で投入しても良いが、コンベヤなど
で自動投入しても良い。ホッパー2内に投入されたウロ
4は、次第に出口3側に送出され、さらに案内走路6内
に供給される。
【0025】一方、案内走路6上方の水の噴出口9から
は、適宜な量の水が案内走路6に向かって噴出されてい
る。この噴出される水の量および噴出角度は適宜調整す
ることができる。
【0026】このように、ウロ4は案内走路6上に水を
伴って搬送されるので、案内走路6の途中で一か所に固
まったり、また、ウロ同士が付着したりしてしまうこと
もなく、1つづつが離反した姿勢で搬送される。
【0027】また、ここに搬送されてきたウロ4は、図
4に示したように、案内走路6内でスリット7内に引き
こまれるように走行するが、中央の肝臓部5は、このス
リット7で係止されることになる。このとき、肝臓部5
の周りのヒモ5a,5aは、下方に垂下した姿勢とな
る。
【0028】このように、ウロ4はホッパー2の出口3
から排出されたときに、直ぐに垂れ下がった姿勢をとら
なくても、搬送される途中で、自然にこのような姿勢に
なる。しかも、肝臓部5は、周りに比べて硬いので、狭
いスリット7を通過することができず、このスリット7
に係止される。また、上方からは水が供給されるので、
肝臓部5の周りのヒモ5a、5aは、下方に垂れ下がっ
た姿勢に移行する。
【0029】このような姿勢で、ウロ4が案内走路6の
下方域に案内されると、走行の途中でヒモ5a、5aが
切断手段13に到達することになる。切断手段13で
は、回転盤が回転しているので、この領域をヒモ5a、
5aが通り過ぎようとすると、回転盤に当接した部分は
1つあるいは2つの刃により切断され、切断された部分
が下方に落下することになる。これにより、肝臓部5か
ら離反した部分は容器14内に収容され、ここに順次収
容されることになる。
【0030】また、スリット7上に残る肝臓部5は、さ
らに案内走路6の下流に案内されるが、スリット7の幅
は下流に至る程、狭いため、肝臓部5が不用意に落下す
ることはない。ここで、この肝臓部5がスリット7の切
れ目すなわちスリット7の最終域に到達すると、肝臓部
5は、案内走路6から転がるようにして上段の受け皿8
a内に受け渡されることになる。これにより、肝臓部5
は、この受け皿8aに順次収容される。
【0031】また、水の噴出口9から噴出された水は、
案内走路6内のウロ4の周囲に飛散される。すると、水
の一部はウロ4に付着したまま受け皿8に搬送され、上
段の受け皿8aから下段の受け皿8b内に落下する。ま
た、他の水は、案内走路6から落下して水受け板12内
に収容される。そして、水受け板12に落下した水は、
その後下段の受け皿8b内に収容されることになる。
【0032】上段の受皿8aから下段の受け皿8b内に
落下してきた水と、水受け板12から下段の受け皿8b
に供給された水は、ここから配管11、ポンプ10を介
して再び上方に供給され案内走路6内に噴出されること
になる。
【0033】このように、本実施例のウロの処理装置1
を用いることにより、一度使用した水を再使用しながら
用いることができる。また、多量のウロから肝臓部5の
みを自動的に分離収容することができるとともに、良質
なタンパク質からなる部分を、容器14内に収納するこ
とができる。
【0034】したがって、本実施例によれば、多量に集
められたホタテのウロから肝臓部とヒモの部分とを自動
的に分離、収集することが可能になる。なお、上記実施
例では、案内走路6を、両側壁6a、6aと一対の底壁
6b、6bとから構成し、中央に一つのスリット7を設
けたが、スリット7を底壁6b、6bに複数個、設けて
もよい。
【0035】また、案内走路6を、複数の棒状部材を平
行に配置することにより、串状に形成することもでき
る。また、上記実施例では、ホタテのウロについて説明
したが、例えば、つぶ貝などのウロでも同様に処理する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明に係るホタ
テ貝のウロの処理装置では、簡単な装置で多量に集めら
れたホタテのウロからカドミウム等が含有された肝臓部
のみを自動的に、かつ速やかに分離することができ、こ
れにより良質なヒモの部分を有効に利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るホタテのウロの
処理装置の全体構成を示す一部破断側面図である。
【図2】図2はホタテのウロを示す正面図である。
【図3】図3(a)は本発明の一実施例で採用された案
内走路の側断面図、図3(b)は同案内走路の正面図で
ある。
【図4】図4は同実施例でウロが案内走路を走行すると
きの作用を示す断面図である。
【符号の説明】
1 処理装置 2 ホッパー 3 出口 6 案内走路 7 スリット 9 噴出口 13 切断手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉塊から貝柱を除去して残るホタテのウ
    ロを、ホッパー内に貯留する一方、このホッパーの出口
    に臨ませて、スリットを備えたウロの案内走路を形成
    し、この案内走路はホッパーの出口から遠くに離反する
    程下方に下がるように傾斜させて配置し、さらに前記案
    内走路の近傍に水の供給手段を配設するとともに、前記
    案内走路の下方にウロの切断手段を配置したことを特徴
    とするホタテのウロの処理装置。
JP6572095A 1995-03-24 1995-03-24 ホタテのウロの処理装置 Pending JPH08256676A (ja)

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JP6572095A JPH08256676A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 ホタテのウロの処理装置

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JP6572095A JPH08256676A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 ホタテのウロの処理装置

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JPH08256676A true JPH08256676A (ja) 1996-10-08

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ID=13295145

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JP6572095A Pending JPH08256676A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 ホタテのウロの処理装置

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