JPH08253360A - 表面に立方晶スピネルを有するアルミナセラミック製品ならびにアルミナセラミック製品の製造方法 - Google Patents

表面に立方晶スピネルを有するアルミナセラミック製品ならびにアルミナセラミック製品の製造方法

Info

Publication number
JPH08253360A
JPH08253360A JP8044722A JP4472296A JPH08253360A JP H08253360 A JPH08253360 A JP H08253360A JP 8044722 A JP8044722 A JP 8044722A JP 4472296 A JP4472296 A JP 4472296A JP H08253360 A JPH08253360 A JP H08253360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
oxide
granular
zirconium oxide
blank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8044722A
Other languages
English (en)
Inventor
Dilip K Chatterjee
クマー チャタジェー ディリップ
Syamal K Ghosh
ケー.ゴーシュ サイヤマル
Thomas N Blanton
ネルソン ブラントン トーマス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH08253360A publication Critical patent/JPH08253360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/01Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
    • C04B35/10Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on aluminium oxide
    • C04B35/111Fine ceramics
    • C04B35/117Composites
    • C04B35/119Composites with zirconium oxide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミナセラミック製品及び該製品の製造方
法。 【解決手段】 (1)第1濃度の粒状酸化アルミニウム
と第2濃度の粒状酸化ジルコニウム合金との混合物を圧
縮して(第1濃度は第1濃度と第2濃度の合計の50重
量%より大きい)、ブランクを形成させる工程、(2)
ブランクの形成後、ブランクとMgO、ZnO、Fe
O、CoO、NiO及びMnOから選ばれたドーパント
酸化物を接触させる工程並びに(3)ドーパント酸化物
と接触しているブランクを焼結して、表面の酸化アルミ
ニウム粒子を立方晶スピネルに転化し、酸化ジルコニウ
ム合金粒子を正方晶構造から立方晶及び単斜晶構造に転
化する工程からなる方法によって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック製品及
びセラミック製品の製造方法に関する。さらに詳しく
は、本発明は、コアが主にα−アルミナであり且つケー
スが主に立方晶スピネルであるアルミナセラミック製品
に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム及び写真印画紙のような材
料の製造においては、パーフォレーター及びスリットナ
イフのような切削工具には、突発故障や腐蝕を排除する
ための耐衝撃性と、有効寿命や生産性を改良するための
耐摩耗性及び耐磨耗性が必要である。従来の切削工具材
料である高速度鋼、焼入硬化性ステンレス鋼及び焼結タ
ングステンカーバイドなどは、これらの要件の一部は満
たすが、改良された有効寿命を保証するためにはかなり
の制約がある。常用の切削工具材料である高速度鋼、焼
入硬化性ステンレス鋼及び焼結タングステンカーバイド
などは、これらの要件の一部は満たすが、摩耗のために
頻繁なメインテナンスを必要とするという制約がある。
【0003】イットリアを添加した正方晶ジルコニア多
結晶(Y−TZP)セラッミク材料は、常用の材料より
多くの点で優れているため、写真フィルム及び写真印画
紙のウェブの切断、孔あけ、スリッチング及び細断に使
用される。Y−TZPは最も強靱なセラミックの1つで
ある。この靱性は、硬度と強度を犠牲にして得られたも
のである。正方晶ジルコニア合金−アルミナ複合材料、
すなわち、ジルコニア合金とアルミナとの粒状混合物を
焼結することによって得られる製品は、別の強靱で比較
的柔軟な構造用複合材料である。正方晶ジルコニア合金
−アルミナ複合材料は、SiC及びSi3 4 のような
他の高性能構造用セラミックほどは魅力的でない摩擦学
的性質を有する。優れた硬度及び強度を有する材料の一
例としては、モノリシック立方晶スピネルがあるが、こ
の材料は著しく高い脆性を有し、構造用としては使用で
きない。
【0004】耐衝撃性工具または部品は、コアが強靱な
材料で作られ且つ表面、すなわち、ケースが硬質材料で
作られていれば、比較的長い有効寿命とより優れた性能
を有することが知られている。一般的な例としては、窒
化または表面浸炭金属工具部品、カム軸などが挙げられ
る。浸炭または窒化のような表面処理は、比較的強靱な
コアを覆って安定な硬質層を形成するのに使用される。
相の変化は、基体の金属材料と反応材料、例えば、炭素
または窒素物質との反応性に依存する。セラミックにお
いては、これまで、固有の化学的不活性のために同様な
複合構造の製造が妨げられている。応力によって引き起
こされる相変化は使用中に作用面上の摩耗の結果として
起こるので、このような相変化を伴う表面領域を有する
セラミック製品は非常に容易に得られる。Y−TZPの
場合には、応力は、強靱であるがそれほど硬質でない正
方晶相から比較的硬質の単斜晶相への転移を引き起こ
す。この相変化は種々の方法で利用できる。最終形状
(net shape)正方晶ジルコニア合金製品は、
米国特許第5,290,332号に開示されたようにし
て製造できる。用語「最終形状」は、焼結後に寸法が変
わらず、そのために、意図した使用環境で使用する前に
それ以上の機械加工を必要としないセラミック製品と定
義される。使用中に、最終形状製品の作用面は相転移を
受け易いであろう。適当な許容誤差により、相転移前に
おける作用面の摩耗減量は無視できるであろう。あるい
は、単斜晶ジルコニアへの相転移は、工具の製作時の研
磨またはラップ仕上げのような研磨操作によって引き起
こされ得る。2つの変数、すなわち、製品の寸法及びそ
の相特性が同時に変化しているため、いずれのアプロー
チも容易ではない。両アプローチとも、複雑な形状寸法
を有する製品について行う場合には、非常に問題が多
い。
【0005】米国特許第5,358,913号に数示さ
れた別のアプローチでは、ほぼ最終形状であることがで
きる正方晶ジルコニア合金製品を圧縮してから、Mg
O、CaO、Y2 3 、Sc2 3 、Ce2 3 または
他の希土類酸化物ドーパントの存在下において焼結し
て、正方晶のコア及び立方晶相のケースを有する製品が
生成される。ドーパントは、多数の異なる形態で、例え
ば、固体プレート、粉末、または有機金属前駆物質フィ
ルムの分解によって得られた層として供給できる。α相
アルミナは正方晶ジルコニアよりも硬質である。スピネ
ルは、α−アルミナより硬質で、立方晶ジルコニアとほ
とんど同程度の硬度を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、コ
アが主にアルミナであり且つケースが主に立方晶スピネ
ルである製品の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミック製品
の製造方法をより広い観点から見ると、アルミナセラミ
ック製品及び該製造の製造方法が提供される。この方法
は次の工程(1)、(2)及び(3)を含む:
【0008】(1)第1濃度の粒状酸化アルミニウムと
第2濃度の粒状酸化ジルコニウム合金との混合物を圧縮
する。第1の濃度は第1濃度と第2濃度の合計の50重
量%より大きい。第1濃度は、表面の酸化ジルコニウム
合金粒子が主に正方晶である結晶構造を持続しないよう
にするのに充分なものである。酸化ジルコニウム合金
は、酸化ジルコニウムとMgO、CaO、Y2 3 、S
2 3 及び希土類酸化物からなる群から選ばれた第二
酸化物である。酸化ジルコニウム合金は、酸化ジルコニ
ウム合金の総量に基づき約2モル%〜約20モル%の濃
度の第二酸化物を含む。圧縮によってブランクが形成さ
れる。
【0009】(2)ブランクの形成後、ブランクとMg
O、ZnO、FeO、CoO、NiO及びMnOから選
ばれたドーバント酸化物とを接触させる。 (3)ドーパント酸化物と接触しているブランクを焼結
する。焼結の間に、ドーパント酸化物はブランクの表面
に拡散し、表面の酸化アルミニウム粒子立方晶スピネル
に転化し、表面の酸化ジルコニウム合金粒子を正方晶構
造から立方晶及び単斜晶構造に転化させる。
【0010】このセラミック製品は、コアが主にアルミ
ナであり、ケースが主に立方晶スピネルである。コア
は、酸化アルミニウムの、または酸化アルミニウム及び
正方晶構造の酸化ジルコニウム合金の焼結粒子である。
表面、すなわち、ケースは立方晶スピネルの、または立
方晶スピネル及び非正方晶構造の酸化ジルコニウム合金
の焼結粒子である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の方法においては、粒状酸
化アルミニウム、または多量の粒状酸化アルミニウムと
少量の粒状ジルコニア合金との混合物を圧縮し、焼結す
る。焼結は、MgO、FeO、ZnO、NiO及びMn
Oならびにそれらの組み合わせから選ばれたドーパント
の存在下で、以下に詳述するようにして実施する。製造
される、本発明のアルミナセラミック製品は、コアがア
ルミナ、またはアルミナと正方晶ジルコニア合金であ
り、ケースが立方晶スピネル、または立方晶スピネルと
立方晶構造または立方晶及び単斜晶構造のジルコニア合
金である。
【0012】本発明の方法は、粒状アルミナ、ならびに
ZrO2 とMgO、CaO、Y2 3 、Sc2 3 及び
Ce2 3 ならびに他の希土類酸化物から選ばれた別の
「第二酸化物」(以下、「Mg−Ca−Y−Sc−希土
類酸化物」とも称する)との粒状合金を使用する。本発
明の方法において使用できるジルコニア合金は、製造さ
れるセラミック製品が使用される温度範囲及び圧力範囲
において準安定正方晶構造を有するものである。例え
ば、約200℃以下の温度及び約1000MPa以下の
圧力においては、約2〜約20モル%のMg−Ca−Y
−Sc−希土類酸化物を含むジルコニア合金は正方晶構
造を示す。ジルコニアとの合金に好ましい酸化物はY2
3 、MgO、CaO、Ce2 3 及びこれらの酸化物
の組み合わせである。ジルコニア粉末は約99.9%を
越える高純度を有するのが好ましい。有用なジルコニア
合金の具体例としては、Y2 3 約2〜約5モル%、よ
り好ましくはY2 3 約3モル%を含む正方晶構造ジル
コニア合金が挙げられる。本発明の方法において有用な
正方晶構造ジルコニア合金の例は、米国特許第5,29
0332号に開示されたものである。この特許には、こ
のようなジルコニア合金は、「最終形状」セラミック製
品:すなわち、焼結後に寸法が変わらないため、その所
期の使用環境で使用する前にそれ以上の機械加工を必要
としないセラミック製品を生成するのに有用なものとし
て記載されている。
【0013】添付した図面と共に本発明の実施態様に関
する以下の説明を参照することによって、本発明の前記
及び他の特徴ならびに目的、それらを達成する方法がよ
り明白になり、本発明自体をより深く理解できるであろ
う。図1の工程「A」は、合金方法を図示している。ジ
ルコニア粉末100は1種またはそれ以上の第二酸化物
粉末102と混ぜ合わせられて、ジルコニア合金粉末1
04が生成される。ジルコニア合金の製造は当業者には
公知であり、ジルコニア合金は市販されている。例え
ば、3モル%のY2 3 を含むジルコニア合金は、Z−
TECH Corporation,Bow,New
Hampshireによって、「SYP−ULTRA
5.2 イットリア安定化ジルコニア」として販売され
ている。
【0014】結晶粒子及び凝集の寸法及び分布、含水
量、及び結合剤(存在する場合)は、当業者には公知の
やり方で変化させることができる。「結晶粒子」は、隣
接結晶粒子の立体配向とは異なった立体配向を有する、
粒子内に存在することもできる個々の結晶と定義され
る。「凝集塊」は、各々が複数の結晶粒子を含む個々の
粒子が凝集したものとして定義される。本発明の実施態
様においては、アルミナ及びジルコニア合金の、結晶粒
子及び凝集塊の寸法及び分布ならびに含水量は実質的に
同じであり、それらは、ジルコニア合金がアルミナと混
合されないかのように、ジルコニア合金製品の製造に適
当であると当業界で知られた方法で選択される。
【0015】本発明の実施態様として適当な粒子の特性
の例は以下の通りである。純度は、99.9〜99.9
9%によくコントロールされている、すなわち、不純物
がわずか約0.1〜0.01%であるのが好ましい。結
晶粒度は約0.1μm〜約0.6μmである。平均結晶
粒度は0.3μmである。結晶粒度分布は次の通りであ
る:0.1μm未満…5〜15%、0.3μm未満…4
0〜60%、及び0.6μm未満…85〜95%。個々
の結晶粒子各々の表面積は、約10〜約15m 2 /gで
あり、好ましくは、14m2 /gである。凝集塊の寸法
は約30〜約60μmであり、凝集塊の平均寸法は40
〜60μmである。含水量はブランクの約0.2〜1.
0容量%、好ましくは0.5容量%である。粒子の混合
物は、結合剤、ゼラチンまたはポリビニルイオノマー、
より好ましくは、ポリビニルアルコールの存在下におい
て圧縮する。結合剤は、例えば、噴霧またはボールミル
粉砕によって粒子混合物に添加及び混合してから、粉末
混合物を圧縮装置中に入れる。
【0016】図1の工程「B」は、粒状ジルコニア合金
と粒状酸化アルミニウムとの混合を図示する。混合は機
械的であっても、化学的であっても、例えば、共沈によ
る混合であってもよい。形成される粒状混合物は、Al
2 3 が約75〜100重量%(重量/粒状混合物の総
重量)であり、好ましくは、Al2 3 が約80〜約9
9重量%、より好ましくはAl2 3 が約80〜約95
重量%である。
【0017】ジルコニア合金とアルミナとの粒状混合物
を圧縮し;焼結が起こる温度範囲に加熱し;焼結し、す
なわち、一定の時間、同温度範囲に保持し;次いで、冷
却する。焼結の工程全体においてまたは工程の一部にお
いて、粒状混合物は、以下に詳述するようにドーパント
と接触している。図1において、要素108は、矢印
「B」で示される混合と圧縮の生成物を表す。圧縮及び
焼結はここでは、図1において、「B」及び「C」によ
って示される、2つの連続した操作として大まかに論じ
る。しかし、本発明はこの一連の圧縮及び焼結に限定さ
れるものではない。例えば、圧縮と焼結は単一の操作で
同時に行ってもよいし、あるいは圧縮の一部を行ってか
ら、焼結とそれ以上の圧縮を行ってもよい。圧縮及び焼
結操作の中間生成物をここでは「ブランク」と称し、図
1では要素108として示されている。ブランク108
は、少なくとも一部分圧縮され、焼結されていないかま
たは焼結が不十分なものである。
【0018】圧縮及び焼結の完了によって、最終アルミ
ナセラミック製品109が製造される。最終アルミナセ
ラミック製品109は、実質的にアルミナまたはアルミ
ナと正方晶構造ジルコニア合金からなるコア112と、
実質的に立方晶スピネルとジルコニア合金からなるケー
ス、すなわち、表面110を有する。ケース中のジルコ
ニア合金は立方晶構造であるか、立方晶構造と単斜晶構
造とが混じったものである。これは、比較例(米国特許
出願第07/994,818号の一部継続出願において
さらに論じられている)において見られる結果と対照的
である。比較例においては、ケースは立方晶スピネル
(Al2 3 が約5〜約50重量%)を含む正方晶ジル
コニアと、立方晶スピネル(Al2 3 が約5重量%未
満)を含む立方晶ジルコニアである。
【0019】以上の実施例及び比較例の結果を観察する
前には、本発明者らは、それらによって任意の相対百分
率のジルコニア合金とアルミナを用いた転化方法を説明
できると考えていた。本発明者らは、立方晶スピネルの
形成は正方晶ジルコニアの立方晶ジルコニアへの転化よ
りも熱力学的に非常に有利であるという考え方、及び作
用のメカニズムはアルミナ濃度に従うという考え方と結
果が一致するであろうと予測した。
【0020】本発明者らが意外にも見出したことは、ブ
ランク中のアルミナの濃度が約5重量%〜約50重量%
(ジルコニア及びアルミナの総重量に基づく)の場合に
は、本発明の方法は、立方晶スピネル及び正方晶ジルコ
ニアのケースとアルミナ及び正方晶ジルコニアのコアを
有する製品を生成することである。焼結の間に、ドーパ
ントは事実上、その全てがアルミナと接触して反応する
まで、すなわち、「分配される」まで、正方晶ジルコニ
アを越えて拡散する。これとは対照的に、ブランク中の
アルミナの濃度が約5重量%未満であるかまたは約75
重量%を越える場合には、本発明の方法は、実質的に立
方晶スピネル及び立方晶ジルコニアまたは立方晶及び単
斜晶ジルコニアからなるケースと、アルミナ及び正方晶
ジルコニアであるコアを有する製品を生成する。焼結の
間に、ドーパントは事実上、その全てがアルミナと接触
して反応するまでは、正方晶ジルコニアを越えて拡散せ
ず;むしろ、ドーパントは、同じ近傍にあるアルミナ及
び正方晶ジルコニアと反応して、ブランク内の比較的深
いところにあるアルミナを未反応のまま残す。
【0021】これらの結果は、濃度のみに基づく単純な
作用メカニズムとは適合しない。これらの結果は、焼結
の間におけるドーパントの拡散速度のような、いくつか
の競合する因子の予測できない協力関係に基づく作用メ
カニズムと適合する。粉末を圧縮する方法は重要ではな
い。本発明の好ましい実施態様においては、アルミナま
たは粒状混合物を冷間圧縮して、未焼結ブランクを生成
する。ここでは、未焼結ブランクを「グリーンプレフォ
ーム」とも称する。用語「冷間圧縮」などは、結合剤の
ガラス転移温度または分解温度未満の温度における粒状
混合物の圧縮を意味する。グリーンプレフォームは、常
温一軸加圧、常温平衡(isostatic)加圧、ま
たは常温押出のような方法によって生成できる。均一な
密度を有するブランク106を生成するように、粒状混
合物には均一な圧縮力をかけるのが好ましい。
【0022】均一な圧縮力を達成する好ましい圧縮装置
は、図2に示される米国特許第5,290,332号に
開示された浮動成形ダイプレス10である。ダイプレス
は、支持材16上に取り付けられた、固定プラットフォ
ーム12と可動プラットフォーム14から成る。可動プ
ラットフォーム14は、油圧手段(図示せず)によって
駆動され、雄型・雌型集成体18を支持する。図3はさ
らに、プレート20,22を含むものとして集成体18
を示す。プレート20,22は、ロッド24上に移動で
きるように取り付けられている。ダイセット26,28
を各々、プレート20,22に取り付ける。中盤30
は、スペーサープレート32によってプレート22上に
取り付けられ、ダイセット26及び28と共に、その間
のキャビティを規定する。粒状混合物は、最初に所定の
容量をキャビティ34に入れることによって圧縮する。
次いで、プレート20がプラットフォーム12と接触す
るようにプラットフォーム14を前記範囲の油圧によっ
て、図2において方向矢印で示される方向に移動させ
て、プレート22をプレート20の方向に移動させ、そ
れによって粉末を圧縮して、ブランクまたはグリーンプ
レフォームを形成する。プレート20,22は各々、ロ
ッド24上で自由に移動するため、粉末上に作用する圧
縮力は実質的に均一である。従って、密度の均一なブラ
ンクが形成される。
【0023】雄型・雌型集成体18は、完成セラミック
製品の使用面の焼結後機械加工の必要性を最小にするか
または排除するように、寸法精密許容差を有する必要が
ある。例えば、各ダイセット26,28の圧縮面44,
46は平行であって、平行からの最大設計偏差が±0.
00005インチであることができる。中盤30の圧縮
面48,50は、面44,46に垂直であって、垂直か
らの最大設計偏差が±0.00005インチであること
ができる。充填比は、焼結後に所望の最終寸法を有する
セラミックを形成できる、所望の寸法のブランクを生成
するように設定すべきである。「充填比」は、キャビテ
ィ34中の粉末の圧縮軸方向の、キャビティ34中に形
成された未焼結製品の高さに対する、プラットフォーム
14が最初の最低の位置にある時の、プラットフォーム
14の移動軸方向のキャビティ34の高さの比である。
すなわち、グリーンプレフォームのこのような高さは、
圧縮端の最終位置における、雄型・雌型集成体18の圧
縮面44と46の間の間隔に等しい。
【0024】本発明の好ましい方法においては、粉体を
冷間圧縮して、「グリーンプレフォーム」を形成する。
「グリーンプレフォーム」は、セラミック製品109の
最終焼結密度より実質的に低い「未焼結」密度を有す
る。ケース110の最終焼結密度はコア112の最終焼
結密度とはわずかに異なるが、極めて小さい粒子108
を除いては、この差は無視でき、最終焼結密度は、焼結
後のコアの密度に等しいと考えられる。未焼結密度はコ
アの最終焼結密度の約40〜約65%であるのが好まし
く、より好ましくはコアの最終焼結密度の約60%であ
る。
【0025】粉末の分布に関しては、未焼結密度は圧縮
圧と充填比に大きく依存する。本発明の方法において好
ましい圧縮圧は約10,000〜30,000psi
(69〜207MPa)である。より好ましい圧縮圧は
約15,000psi(約100MPa)である。充填
比は約2.5対1〜約3.5対1に保持する。好ましい
充填比は約3.0対1である。圧縮時間は、選択した圧
縮圧に応じて作業者が容易に決定できる。圧縮時間は、
例えば、圧縮圧が約12,000psi〜約18,00
0psiの範囲である場合には、約60秒〜約10秒の
範囲であることができる。圧縮圧が15,000psi
(100MPa)である場合には、圧縮時間は30秒で
あることができる。作業者によって選択される圧縮圧及
び圧縮時間が完成品108の寸法に依存し得ることはよ
く知られている。一般に、製品の寸法が増すにつれて、
圧縮時間も増える。
【0026】本発明の方法における焼結法は、以前のア
ルミナセラミック焼結法とは異なる。以前の焼結法にお
いては、焼結の間にブランクをZrO2 またはAl2
3 のプレート上に置くのが普通である。この方法で製造
されるセラミック製品は、表面上も製品内も、アルミナ
またはアルミナ及び正方晶構造ジルコニア合金のままで
ある。米国特許第5,290,332号の方法において
は、ジルコニア合金セラミックブランクは、MgO、C
aO、Y2 3 、Sc2 3 及びCe2 3 ならびに他
の希土類酸化物から選ばれた「ドーパント」の存在下に
おいて焼結される。これらの物質は、「合金化剤」、す
なわち、ZrO2 と組み合わさってジルコニア合金、特
に、室温及び室内圧力において正方晶構造を有するジル
コニア合金を生成することができる酸化物である。米国
特許第5,290,332号の方法においては、焼結工
程によって、製品のジルコニア合金ケースが正方晶相か
ら立方晶相に変化する。前述の米国特許出願第07/9
94,818号の一部継続出願の方法においては、アル
ミナ及び正方晶ジルコニアを含むブランクの焼結によっ
て、製品のケースはアルミナ濃度に応じて、スピネルと
正方晶ジルコニアまたはスピネルと立方晶ジルコニアに
変化する。本発明の方法の新規で意外な特徴は、生成さ
れる製品のケースが立方晶スピネルと立方晶(または立
方晶及び単斜晶)ジルコニアであることである。
【0027】本発明の方法の焼結においては、MgO、
FeO、ZnO、CoO、NiO及びMnOならびにそ
れらの組み合わせから選ばれたドーパント酸化物がブラ
ンクと接触する。焼結によって、「充分な」密度または
ほとんど理論的密度のセラミック製品109が得られる
のが好ましい。セラミック製品109の密度は理論密度
の約99.5〜約99.9%であるのがより好ましい。
焼結は空気中または他の酸素含有雰囲気中で実施する。
【0028】本発明の方法は、特別な焼結圧力及び温度
条件には限定されない。焼結は大気圧において行っても
よいし、あるいは多孔度を低減するために焼結の全工程
においてまたは工程の一部において比較的高い圧力を用
いてもよい。焼結は、焼結される製品のケースが熱力学
的平衡構造に達するのに充分な時間、継続する。高い焼
結圧の有効範囲の例は、約69MPa〜約207MP
a、より好ましくは約100〜103MPaである。焼
結温度の有効範囲の例は約1400〜約1600℃、よ
り好ましくは約1500℃である。焼結時間の有効範囲
の例は約1時間〜約3時間、より好ましくは約2時間で
ある。本発明の方法の実施態様においては、焼結ピーク
温度は1500℃であり、同温度に約2時間保持する。
【0029】焼結されるブランクは、不所望な寸法変化
及び亀裂の発生をさけるために、焼結温度まで徐々に加
熱し、そして徐々に冷却するのが好ましい。1500℃
の好ましい焼結温度を使用する本発明の実施態様におい
ては、加熱時の好ましい温度勾配は次の通りである: 室温から約300℃まで…約0.3℃/分、 約300℃から約400℃まで…約0.1℃/分、 約400℃から約600℃まで…約0.4℃/分、及び 約600℃から約1500℃まで…約1.5℃/分。 冷却時の好ましい温度勾配は次の通りである: 約1500℃から約800℃まで…約2℃/分及び 約800℃から室温まで…約1.6℃/分。
【0030】焼結時にドーパントをブランクと接触させ
る正確な方法は重要ではないが、「ケース」という用語
を本明細書中で使用する時には、「ケース」は焼結時に
ドーバントと接触する、ブランクのそれらの領域に限定
される。例えば、立方晶スピネルとジルコニアとの合金
のケースは、本発明の方法では製品の全表面の一部には
容易に生成できる。初期焼結、すなわち、密度を充分な
密度まで上昇させない焼結の間には、ドーパントがブラ
ンクと接触することは重要ではない。
【0031】以下の比較例は、焼結時にブランクとドー
パントとを接触させるいくつかの別法を説明するもので
ある。比較例3においては、焼結時にブランクがドーパ
ントプレート上に残った。比較例4においては、ドーパ
ント粉末がまき散らされた不活性プレート上に残ったブ
ランクは同様な結果を生じた。比較例2においては、対
照的に、不活性プレート上に残ったブランクは、正方晶
ジルコニア合金とアルミナの構造を保持した。米国特許
出願第07/816,646号は、開示された方法にお
いてドーパントを金属有機分解(MOD)によって供給
することを開示している。MOD及びそれと同様な方法
は本発明の方法にも適用できる。MODにおいては、セ
ラミック材料の金属有機前駆体を溶剤に溶解させ、支持
体上に塗ってから、約500〜600℃の温度において
熱分解させて、金属酸化物を生成する。MODにおい
て、ドーパント前駆体塗料はスピニングまたは侵漬のよ
うな他の手段によって適用できる。ジルコニア合金の焼
結温度より低い温度において分解時にドッパントを生じ
る他のドーパント前駆体:金属有機化合物、有機金属化
合物及び無機金属塩は、MODと類似の方法で適用でき
る。MOD及びドーパントを液体の形で適用する他の方
法は、ドーパントを固体として供給する比較例3及び4
に見られるような方法よりもドーパントをブランクにう
まく塗布できる。浸漬のような方法はまた、複雑な三次
元造形品の塗布を容易に行えるので有利である。
【0032】本発明の方法は種々の製品、特に切削工具
ならびに耐摩耗性及び耐摩耗性製品の製造に適用でき
る。これは、作用面が強靱なコアを覆う硬質ケースであ
る場合には多くの工具は比較的長い有効寿命を有するた
めである。工具の例としては、布、厚紙、金属、高分子
材料及びハロゲン化銀などのような研磨剤が塗布された
紙用の、スリッターナイフ、パンチ及びダイが挙げられ
る。図4は、刃先40が取付け用シャンク42に取り付
けられたセラミックパーフォレーター38を示す。パン
チはシャンク42によって、任意の代表的なパンチ集成
体、例えば、多数のパンチ36を取り付けることのでき
る往復パンチまたは回転式パンチに取り付けることがで
きる。パーフォレーター38のケースは、刃先40に限
定することもできるし、パーフォレーターの全外面を包
み込むこともできる。
【0033】本発明の方法によって製造される製品の形
状は、冷間圧縮及び焼結の要件、例えば、金型の寸法及
び形状ならびに焼結オーブンの寸法及び形状によって制
約を受けるが、他の制約は受けないと考えられる。本発
明の方法及び製品は、個別のセラミック完成品に限られ
るのではない。従って、本明細書中で使用したブランク
及びセラミック製品などの用語はまた、比較的大きい完
成品の部分を指すこともできる。
【0034】
【実施例】本発明の理解を深めるために、以下の比較例
を記載する:
【0035】比較例12 3 を3モル%含むジルコニア合金を、Z−TEC
H Corporation,Bow,New Ham
pshireから調製済み合金粉末として入手した。合
金粉末は凝集塊寸法が30μm〜60μm、平均凝集塊
寸法が50μm、結晶粒度が0.1μm〜0.6μm、
平均結晶粒度が0.3μm、含水量が0.5容量%であ
った。未焼結製品の4容量%の量のポリビニルアルコー
ルを結合剤としてジルコニア合金粉末に添加した。
【0036】凝集塊寸法が30μm〜60μm、平均凝
集塊寸法が50μm、結晶粒度が0.1μm〜0.6μ
m、平均結晶粒度が0.3μm、及び含水量が0.5容
量%であるアルミナを、ボールミル磨砕によってジルコ
ニア合金−結合剤プレミックスと十分に混合した。得ら
れた粒状混合物を前述の浮動成形ダイプレス中で、1
5,000psi(100MPa)の圧縮圧において3
0秒間、充填比を約3.0として圧縮して、粉末をブラ
ンクにした。ブランクは焼結時には正方晶ジルコニアプ
レート上に置き、未焼結製品を室温から300℃まで速
度0.3℃/分で、300℃から400℃まで速度0.
1℃/分で、400℃から600℃まで速度0.4℃/
分で、600℃から1500℃まで速度1.5℃/分で
連続的に加熱し;次いで、プレフォームを1500℃に
120分間保持し;次いで、製品を1500℃から80
0℃まで速度2℃/分で、800℃から室温まで速度
1.6℃/分で連続的に冷却することによって焼結し
た。寸法の収縮は製品全体にわたって0.001%以内
で均一である。
【0037】X線回折分析は、Rigaku Cor
p.製のX線回折計を用いて実施した。コアに存在する
相を検出するためには、結合角回折(coupled
angle diffraction)を用いた。ケー
スに存在する相を検出するためには、照角回折を用い
た。正方晶ジルコニア合金及びアルミナはケース及びコ
アの両方に検出された。
【0038】ヌープ(Knoop)押し込み硬度を、記
載した比較例及び実施例に関して、Tukon Mic
rohardness Tester,Model #
300 FM/DFを用いて荷重の関数として測定し
た。測定は全て、平らで滑らかな(RMS400ミクロ
ン未満)表面上で行った。呼称押し込み荷重は500gf
であり、平均は少なくとも10個の押し込みの読みから
取った。比較例1の製品に関してヌープ押し込みによっ
て測定した硬度値は範囲12〜13GPaであった。
【0039】本発明の理解を深めるために、以下の実施
例を記載する:実施例1〜5 ブランク中のアルミナ濃度を表Iに示すように変え且つ
ブランクの焼結をMgOプレート上で行う以外は、比較
例1の方法に従った。X線回折分析を表I〜IIに記録す
る。表中において、記載した量の程度は次の通りであ
る:多量、中等量、少量、極微量、可能性有り、検出せ
ず。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】比較例22 3 を3モル%含むジルコニア合金を、Z−TEC
H Corporation,Bow,New Ham
pshireから調製済み合金粉末として入手した。合
金粉末は凝集塊寸法が30μm〜60μm、平均凝集塊
寸法が50μm、結晶粒度が0.1μm〜0.6μm、
平均結晶粒度が0.3μm、含水量が0.5容量%であ
った。未焼結製品の4容量%の量のポリビニルアルコー
ルを結合剤としてジルコニア合金粉末に添加した。
【0043】凝集塊寸法が30μm〜60μm、平均凝
集塊寸法が50μm、結集粒度が0.1μm〜0.6μ
m平均結晶粒度が0.3μm、及び含水量が0.5容量
%であるアルミナを、ボールミル磨砕によってジルコニ
ア合金−結合剤プレミックスと十分に混合して、アルミ
ナ濃度をジルコニア合金の80重量部に対してアルミナ
が20重量部となるようにした。得られた粒状混合物を
前述の浮動成形ダイプレス中で、15,000psi
(100MPa)の圧縮圧において30秒間、充填比を
約3.0として圧縮して、粉末をブランクにした。ブラ
ンクは焼結時には正方晶ジルコニアプレート上に置き、
未焼結製品を室温から300℃まで速度0.3℃/分
で、300℃から400℃まで速度0.1℃/分で、4
00℃から600℃まで速度0.4℃/分で、600℃
から1500℃まで速度1.5℃/分で連続的に加熱
し;次いで、プレフォームを1500℃に120分間保
持し;次いで、製品を1500℃から800℃まで速度
2℃/分で、800℃から室温まで速度1.6℃/分で
連続的に冷却することによって焼結した。寸法の収縮は
製品全体にわたって0.001%以内で均一である。
【0044】X線回折分析は、Rigaku Cor
p.製のX線回折計を用いて実施した。コアに存在する
相を検出するためには、結合角(coupled an
gle)回折を用いた。ケースに存在する相を検出する
ためには、照角回折を用いた。正方晶ジルコニア合金及
びアルミナはケース及びコアの両方に検出された。
【0045】比較例3 ブランクの焼結をMgOプレート上で行う以外は、比較
例2の方法に従った。X線回折分析から、コアが正方晶
ジルコニア合金及びアルミナであり且つケースが正方晶
ジルコニア合金及び立方晶スピネルであることがわかっ
た。
【0046】比較例4 ブランクの焼結を、極めて微細な(0.3μm)MgO
粉末を振りまいたAl 2 3 プレート上で行う以外は、
比較例2の方法に従った。X線回折分析の結果は、比較
例3の結果と同等であり、その結果から、コアが正方晶
ジルコニア合金及びアルミナであり且つケースが正方晶
ジルコニア合金及び立方晶スピネルであることがわかっ
た。
【0047】比較例5 ブランクの酸化アルミニウム濃度がジルコニア合金90
重量部に対してアルミナ10重量部である以外は、比較
例3の方法に従った。X線回折分析の結果から、コアが
正方晶ジルコニア合金及びアルミナであり且つケースが
正方晶ジルコニア合金及び立方晶スピネルであることが
わかった。
【0048】比較例6 ブランクの酸化アルミニウム濃度がジルコニア合金95
重量部に対してアルミナ5重量部である以外は、比較例
2の方法に従った。X線回折分析の結果から、コアが正
方晶ジルコニア合金及びアルミナであり且つケースが正
方晶ジルコニア合金及び立方晶スピネルであることがわ
かった。
【0049】比較例7 ブランクの酸化アルミニウム濃度がジルコニア合金98
重量部に対してアルミナ2重量部である以外は、比較例
3の方法に従った。X線回折分析の結果から、コアが正
方晶ジルコニア合金及びアルミナであり且つケースが立
方晶ジルコニア合金及び立方晶スピネルであることがわ
かった。
【0050】本発明のその他の実施態様を、特許請求の
範囲の形式で番号を付けて以下の項に記載する。 〔1〕第1濃度の粒状酸化アルミニウムと、本質的に酸
化ジルコニウムとMgO、CaO、Y2 3 、Sc2
3 及び希土類酸化物からなる群から選ばれた第二酸化物
とからなる第2濃度の粒状酸化ジルコニウム合金(該酸
化ジルコニウム合金は該ジルコニウム合金の総量に基づ
き約2〜約20モル%の濃度の第二酸化物を含む)との
混合物を圧縮して、ブランクを形成せしめ;該ブランク
の形成後、該ブランクとMgO、ZnO、FeO、Co
O、NiO及びMnOからなる群から選ばれたドーパン
ト酸化物とを接触させ;そして該ドーパント酸化物と接
触している該ブランクを焼結して、第焼結の間に、該ド
ーパント酸化物を該ブランクの表面に拡散させ、該表面
の酸化アルミニウム粒子を立方晶スピネルに転化し且つ
該表面の酸化ジルコニウム合金粒子を正方晶構造から立
方晶及び単斜晶構造に転化せしめることを含んでなるア
ルミナセラミック製品の製造方法であって、該第1濃度
が、該第1濃度及び該第2濃度の合計の50重量%より
大きく、該第1濃度が、該表面の酸化ジルコニウム合金
粒子が主に正方晶である結晶構造を持続しないようにす
るのに充分なものであり、製造された該セラミック製品
が、本質的に(1)正方晶構造の酸化ジルコニウム合金
及び(2)酸化アルミニウムの焼結粒子からなるコア
と、(a)非正方晶構造の酸化ジルコニウム合金及び
(b)立方晶スピネルの焼結粒子からなる表面を有する
アルミナセラミック製品の製造方法。
【0051】〔2〕前記第1濃度が表面中の酸化ジルコ
ニウム合金粒子を正方晶構造から主に立方晶構造及び単
斜晶構造に転化するのに充分な濃度であり;製造された
前記セラミック製品が本質的に、(1)正方晶構造の酸
化ジルコニウム合金と(2)酸化アルミニウムの焼結粒
子からなるコア、ならびに(a)立方晶及び単斜晶構造
の酸化ジルコニウム合金と(b)立方晶スピネルの焼結
粒子から成る表面を有する、前記〔1〕の方法。
【0052】〔3〕前記第1濃度が約75〜99重量%
である前記〔1〕の方法。 〔4〕前記第1濃度が約80〜約99重量%である前記
〔1〕の方法。 〔5〕前記焼結を約1400℃〜約1600℃の温度に
おいて行う前記〔1〕の方法。 〔6〕前記焼結を約1500℃の温度において行う前記
〔1〕の方法。
【0053】〔7〕前記ジルコニア合金粒子が前記ジル
コニウム合金酸化物の総量に基づき約2〜約5モル%の
第二酸化物の濃度を有する前記〔1〕の方法。 〔8〕前記酸化ジルコニウム合金粒子中の、MgO、C
aO、Y2 3 、Sc23 及びCe2 3 からなる群
から選ばれた第二酸化物の濃度が前記ジルコニウム合金
酸化物の総量に基づき約2〜約20モル%である前記
〔1〕の方法。
〔9〕前記〔1〕の方法によって製造されたアルミナセ
ラミック製品。
【0054】〔10〕コアとケースを含んでなる前記
〔9〕のアルミナセラミック製品であって、前記コアが
本質的に、焼結された粒状酸化ジルコニウム合金及び粒
状酸化アルミニウムからなり、該粒状酸化ジルコニウム
合金が本質的に、Zr、OとMg、Ca、Y、Sc及び
希土類元素からなる群から選ばれた少なくとも1種の元
素からなる元素組成を有し、該粒状酸化ジルコニウム合
金が実質的に正方晶の構造を有し;前記ケースが該コア
の外側にあり且つ該コアとつながっており、該ケース
が、焼結された粒状立方晶もしくは単斜晶構造酸化ジル
コニウム合金またはその両者と粒状立方晶スピネルを含
み、該酸化ジルコニウム合金が、Zr、OとMg、C
a、Y、Sc及び希土類元素からなる群から選ばれた少
なくとも1種の元素を含む元素組成を有し、該立方晶ス
ピネルがAl、OとMg、Fe、Co、Ni、Mn及び
Znからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素を含
む元素組成を有するアルミナセラミック製品。
【0055】〔11〕前記粒状ジルコニア合金の第二酸
化物の濃度がジルコニア合金の総量に基づき約2〜約2
0モル%である前記〔10〕のセラミック製品。 〔12〕前記焼結を約1400℃〜約1600℃の温度
において行い、前記粒状ジルコニア合金中のY2 3
濃度が前記ジルコニア合金の総量に基づき約3モル%で
ある前記〔10〕のセラミック製品。 〔13〕前記第1濃度が約80〜約99重量%である前
記〔12〕のアルミナセラミック製品。 〔14〕前記第1濃度が約80〜約99重量%である前
〔9〕のアルミナセラミック製品。
【0056】〔15〕粒状酸化アルミニウムと粒状酸化
ジルコニウム合金との混合物を圧縮して、ブランクを形
成せしめ(該混合物は、該粒状酸化アルミニウム濃度と
粒状酸化ジルコニウム合金濃度との合計に基づき約80
〜99重量%の濃度の粒状酸化アルミニウムを含み、該
酸化ジルコニウム合金は本質的に、酸化ジルコニウムと
MgO、CaO、Y2 3 、Sc2 3 及び希土類酸化
物からなる群から選ばれた第二酸化物からなり、該酸化
ジルコニウム合金は該酸化ジルコニウム合金の総量に基
づき約2〜約20モル%の濃度の第二酸化物を含む);
該ブランクの密度を減少させ;該ブランクを焼結し;そ
して該焼結の間に、MgO、FeO、ZnO、CoO、
NiO及びMnOからなる群から選ばれたドーパント酸
化物を該ブランクの表面に拡散させて、該ドーパント酸
化物によって、表面の酸化アルミニウム粒子を立方晶ス
ピネル粒子に転化し、かつ表面の正方晶酸化ジルコニウ
ム合金粒子を立方晶または単斜晶構造またはその両方に
転化する工程を含んでなる、理論密度の99%より大き
い密度を有するアルミナセラミック製品の製造方法であ
って、製造された該セラミック製品が、本質的に(1)
正方晶構造の酸化ジルコニウム合金及び(2)酸化アル
ミニウムの焼結粒子からなるコアと、(a)非正方晶構
造の酸化ジルコニウム合金及び(b)立方晶スピネルの
焼結粒子からなる表面を有するアルミナセラミック製品
の製造方法。
【0057】〔16〕前記焼結を酸化雰囲気において行
う前記〔15〕の方法。 〔17〕前記焼結及び圧縮を圧力約69MPa〜約20
7MPa及び温度約1400℃〜約1600℃において
約1〜約3時間持続し;前記の密度の減少を理論密度の
約99.5〜約99.9%の密度まで行い;さらに、前
記製品の漸次加熱及び漸次冷却する工程を含んでなる前
記〔15〕の方法。
【0058】〔18〕前記圧縮を約100〜103MP
aの圧力において行い;前記の漸次加熱を、室温から約
300℃まで約0.3℃/分、次いで、約300℃から
約400℃まで約0.1℃/分、次いで、約400℃か
ら約600℃まで約0.4℃/分、次いで、約600℃
から約1500℃まで約1.5℃/分の温度勾配で行
い;前記焼結を約1500℃の温度において約2時間行
い;そして前記漸次冷却を、約1500℃から約800
℃まで約2℃/分、約800℃から室温まで約1.6℃
/分の温度勾配で行う前記〔15〕の方法。
【0059】〔19〕コアとケースからなるアルミナセ
ラミック製品であって、該ケースが該コアの外側にあり
且つ該コアとつながっており、該コアが本質的に、焼結
された粒状アルミナ及び粒状正方晶構造ジルコニア合金
からなり、該ジルコニア合金が本質的に、ジルコニアと
MgO、CaO、Y2 3 、Sc2 3 及び希土類酸化
物からなる群から選ばれた第二酸化物からなり、該ケー
スが、焼結された粒状立方晶スピネル及び粒状ジルコニ
ア合金を含み、該粒状ジルコニア合金が本質的に、立方
晶、単斜晶及び立方晶と単斜晶との組み合わせからなる
群から選ばれた結晶構造を有する粒子からなるアルミナ
セラミック製品。
【0060】〔20〕前記粒状酸化ジルコニウム合金が
本質的に、Zr、OとMg、Ca、Y、Sc及び希土類
元素からなる群から選ばれた少なくとも1種の元素から
なる元素組成を有し;前記立方晶スピネルがAl、Oと
Mg、Fe、Co、Ni、Mn及びZnからなる群から
選ばれた少なくとも1種の元素を含む元素組成を有し、
且つ前記アルミナが本質的にAlとOから成る元素組成
を有する前記〔19〕の製品。
【0061】
【発明の効果】本発明は、コアが主のアルミナであり且
つケースが主に立方晶スピネルである工具のような製品
の製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の模式図である。
【図2】本発明の方法に使用できるダイプレスの部分断
面図である。
【図3】図2のダイプレスの雄型・雌型集成体の拡大断
面図である。
【図4】本発明に係るセラミックパーフォレーターパン
チの拡大模式図である。
【符号の説明】
10…成形ダイプレス 12…固定プラットフォーム 14…可動プラットフォーム 16…支持材 18…集成体 20,22…プレート 24…ロッド 26,28… ダイセット 30…中盤 32…スペーサープレート 34…キャビティ 36…パンチ 38…パーフォレーター 40…刃先 42…シャンク 44,46,48,50…圧縮面 100…ジルコニア粉末 102…第二酸化物粉末 104…ジルコニア合金粉末 106…ブランク 108…要素 109…セラミック製品 110…表面 112…コア
フロントページの続き (72)発明者 トーマス ネルソン ブラントン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,コンスタンス ウェイ 85

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1濃度の粒状酸化アルミニウムと、本
    質的に酸化ジルコニウムとMgO、CaO、Y2 3
    Sc2 3 及び希土類酸化物からなる群から選ばれた第
    二酸化物とからなる第2濃度の粒状酸化ジルコニウム合
    金であって、該酸化ジルコニウム合金が該ジルコニウム
    合金の総量に基づき2〜20モル%の濃度の第二酸化物
    を含む粒状酸化ジルコニウム合金との混合物を圧縮し
    て、ブランクを形成せしめ;該ブランクの形成後、該ブ
    ランクとMgO、ZnO、FeO、CoO、NiO及び
    MnOからなる群から選ばれたドーパント酸化物とを接
    触させ;そして該ドーパント酸化物と接触している該ブ
    ランクを焼結して、焼結の間に、該ドーパント酸化物を
    該ブランクの表面に拡散させ、該表面の酸化アルミニウ
    ム粒子を立方晶スピネルに転化し且つ該表面の酸化ジル
    コニウム合金粒子を正方晶構造から立方晶及び単斜晶構
    造に転化せしめることを含んでなるアルミナセラミック
    製品の製造方法であって、該第1濃度が、該第1濃度及
    び該第2濃度の合計の50重量%より大きく、該第1濃
    度が、該表面の酸化ジルコニウム合金粒子が主に正方晶
    である結晶構造を持続しないようにするのに充分なもの
    であり、製造された該セラミック製品が、本質的に
    (1)正方晶構造の酸化ジルコニウム合金及び(2)酸
    化アルミニウムの焼結粒子からなるコアと、(a)非正
    方晶構造の酸化ジルコニウム合金及び(b)立方晶スピ
    ネルの焼結粒子からなる表面を有するアルミナセラミッ
    ク製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 粒状酸化アルミニウムと粒状酸化ジルコ
    ニウム合金との混合物であって、該粒状酸化アルミニウ
    ム濃度と粒状酸化ジルコニウム合金濃度との合計に基づ
    き80〜99重量%の濃度の粒状酸化アルミニウムを含
    み、該酸化ジルコニウム合金が本質的に、酸化ジルコニ
    ウムとMgO、CaO、Y2 3 、Sc2 3 及び希土
    類酸化物からなる群から選ばれた第二酸化物からなり、
    該酸化ジルコニウム合金が該酸化ジルコニウム合金の濃
    度に基づき2〜20モル%の濃度の第二酸化物を含む混
    合物を圧縮して、ブランクを形成せしめ;該ブランクの
    密度を減少させ;該ブランクを焼結し;そして該焼結の
    間に、MgO、FeO、ZnO、CoO、NiO及びM
    nOからなる群から選ばれたドーパント酸化物を該ブラ
    ンクの表面に拡散させて、該ドーパント酸化物によっ
    て、表面の酸化アルミニウム粒子を立方晶スピネル粒子
    に転化し、且つ表面の正方晶酸化ジルコニウム合金粒子
    を立方晶または単斜晶構造またはその両方に転化する工
    程を含んでなる、理論密度の99%より大きい密度を有
    するアルミナセラミック製品の製造方法であって、製造
    された該セラミック製品が、本質的に(1)正方晶構造
    の酸化ジルコニウム合金及び(2)酸化アルミニウムの
    焼結粒子からなるコアと、(a)非正方晶構造の酸化ジ
    ルコニウム合金及び(b)立方晶スピネルの焼結粒子か
    らなる表面を有するアルミナセラミック製品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 コアとケースからなるアルミナセラミッ
    ク製品であって、該ケースが該コアの外側にあり且つ該
    コアとつながっており、該コアが本質的に、焼結された
    粒状アルミナ及び粒状正方晶構造ジルコニア合金からな
    り、該ジルコニア合金が本質的に、ジルコニアとMg
    O、CaO、Y2 3 、Sc2 3 及び希土類酸化物か
    らなる群から選ばれた第二酸化物からなり、該ケース
    が、焼結された粒状立方晶スピネル及び粒状ジルコニア
    合金を含み、該粒状ジルコニア合金が本質的に、立方
    晶、単斜晶及び立方晶と単斜晶との組み合わせからなる
    群から選ばれた結晶構造を有する粒子からなるアルミナ
    セラミック製品。
JP8044722A 1995-03-03 1996-03-01 表面に立方晶スピネルを有するアルミナセラミック製品ならびにアルミナセラミック製品の製造方法 Pending JPH08253360A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US39833195A 1995-03-03 1995-03-03
US398331 1995-03-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08253360A true JPH08253360A (ja) 1996-10-01

Family

ID=23574961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8044722A Pending JPH08253360A (ja) 1995-03-03 1996-03-01 表面に立方晶スピネルを有するアルミナセラミック製品ならびにアルミナセラミック製品の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5795362A (ja)
EP (1) EP0729927A1 (ja)
JP (1) JPH08253360A (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5957398A (en) * 1996-06-07 1999-09-28 Toray Industries, Inc. Composite ceramic materials as a pulverization medium and for working parts of a pulverizer
US5683481A (en) * 1996-08-20 1997-11-04 Eastman Kodak Company Method of making core shell structured articles based on alumina ceramics having spinel surfaces
EP1195360A1 (de) * 2000-09-01 2002-04-10 Degussa AG Verfahren zur Herstellung von SiO2-TiO2-Gläsern mit geringem thermischen Ausdehnungskoeffizient
ES2177434B1 (es) * 2000-12-05 2004-10-16 Gesimpex Comercial, S.L. Procedimiento y capsula para la identificacion y seguimiento remoto de aves.
SG188775A1 (en) * 2011-09-30 2013-04-30 Hoya Corp Manufacturing method of glass substrate for magnetic disk, magnetic disk, and magnetic data recording/reproducing device
CN104446382A (zh) * 2013-09-16 2015-03-25 宜兴市伊特瓷件厂 一种改进的陶瓷中心棒材料
CN107522476B (zh) * 2017-09-20 2020-05-22 萍乡市兴丰高科实业有限公司 一种耐磨陶瓷滚筒衬板的制造方法
DE102019201097A1 (de) * 2019-01-29 2020-07-30 Thyssenkrupp Ag Verschleißschutzelement für eine Zerkleinerungsvorrichtung
CN113979732B (zh) * 2021-11-12 2022-12-06 深圳市中美欧光电科技有限公司 一种高反射率陶瓷基板及其制备方法和cob
CN116354708A (zh) * 2021-12-28 2023-06-30 财团法人工业技术研究院 陶瓷材料与采用该陶瓷材料制得的陶瓷物件

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4298385A (en) * 1976-11-03 1981-11-03 Max-Planck-Gesellschaft Zur Forderung Wissenschaften E.V. High-strength ceramic bodies
DE2810134A1 (de) * 1978-03-09 1979-09-20 Bosch Gmbh Robert Zirkonoxid-keramik mit feinkoernigem und thermisch stabilem gefuege sowie mit hoher thermoschockbestaendigkeit, daraus hergestellte formkoerper, verfahren zur herstellung der formkoerper und ihre verwendung
US4314827A (en) * 1979-06-29 1982-02-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Non-fused aluminum oxide-based abrasive mineral
US4316964A (en) * 1980-07-14 1982-02-23 Rockwell International Corporation Al2 O3 /ZrO2 ceramic
DE3345659A1 (de) * 1983-06-16 1984-12-20 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V., 3400 Göttingen Keramikkoerper aus zirkoniumdioxid (zro(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)) und verfahren zu seiner herstellung
EP0140638B1 (en) * 1983-10-17 1988-06-29 Tosoh Corporation High-strength zirconia type sintered body and process for preparation thereof
US4666467A (en) * 1984-04-06 1987-05-19 Toyo Soda Manufacturing Co., Ltd. High-strength metal working tool made of a zirconia-type sintered material
DE3415803A1 (de) * 1984-04-27 1985-10-31 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V., 3400 Göttingen Hochfester und temperaturbestaendiger formkoerper aus zirkoniumdioxid (zro(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)) und verfahren zu seiner herstellung
US5183610A (en) * 1987-07-22 1993-02-02 Cooper Indusries, Inc. Alumina-zirconia ceramic
US5246893A (en) * 1988-02-29 1993-09-21 Kyocera Corporation Ceramic sintered body and process for preparation thereof
EP0554637B1 (en) * 1991-12-31 1996-02-21 Eastman Kodak Company Zirconia ceramics and a process of producing the same
US5290332A (en) * 1992-03-05 1994-03-01 Eastman Kodak Company Ceramic articles and methods for preparing ceramic articles and for sintering

Also Published As

Publication number Publication date
EP0729927A1 (en) 1996-09-04
US5795362A (en) 1998-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0603818B1 (en) Method of preparation of zirconia articles having tetragonal cores and monoclinic cases
US5290332A (en) Ceramic articles and methods for preparing ceramic articles and for sintering
JP3291049B2 (ja) ジルコニア系セラミック及びその製造方法
US5798308A (en) Ceramic article
EP0824990B1 (en) Method of engraving pre-sintered ceramic articles
JPH08253360A (ja) 表面に立方晶スピネルを有するアルミナセラミック製品ならびにアルミナセラミック製品の製造方法
US5827470A (en) Method for preparing a zirconia/zirconium diboride composite
US5672302A (en) In-situ surface nitridation of zirconia ceramics
US5683481A (en) Method of making core shell structured articles based on alumina ceramics having spinel surfaces
US5804131A (en) Method of manufacturing a ceramic article
US5688731A (en) Ceramic articles containing doped zirconia having high electrical conductivity
JPH10194832A (ja) セラミック物品
US5679611A (en) Ceramic article containing a core comprising tetragonal zirconia and a shell comprising zirconium nitride
EP0908424A1 (en) Ceramic article
US5908712A (en) Ceramic ware plate useful for materials processing equipment
US5702766A (en) Process of forming a ceramic article containing a core comprising zirconia and a shell comprising zirconium boride
JPH08157262A (ja) 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606