JPH08252575A - 液体処理のための紫外線uv放射用反応装置 - Google Patents

液体処理のための紫外線uv放射用反応装置

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JPH08252575A
JPH08252575A JP8005246A JP524696A JPH08252575A JP H08252575 A JPH08252575 A JP H08252575A JP 8005246 A JP8005246 A JP 8005246A JP 524696 A JP524696 A JP 524696A JP H08252575 A JPH08252575 A JP H08252575A
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liquid
cleaning
treated
active chamber
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Patrick Binot
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OTV Omnium de Traitements et de Valorisation SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動クリーニングを可能にし、中圧又は高圧
UVランプを有する流体処理用反応装置の効率を改善す
る。 【解決手段】 UV放射を透過する保護外被(2)の内
部に同軸に配置された少なくとも一つの高圧または中圧
UV放射源(1)を含んでおり、放射源と外被によって
形成されるアセンブリが管状シェル(3)の内部に同軸
に置かれてあり、管状シェル(3)の内面は前記放射源
(1)から来る250〜260nmの入射UVの少なく
とも30%を反射し、処理すべき液体はシェル(3)の
内面と外被(2)の外面によって画定される活性チャン
バ(4)の中にあるフロー・パイプの中を通過する。こ
の反応装置は、活性チャンバ(4)におけるクリーニン
グ液の循環を可能にする手段を含む活性チャンバ(4)
の洗浄手段(30)と、特に洗浄中にクリーニング液の
乱流の改善を可能にする前記活性チャンバ(4)の上流
に設けられた空気噴射手段(8)とに連結されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体の殺菌に関し、
詳しくは、微生物によって汚染された飲料水または廃水
の高圧または中圧紫外線(UV)ランプによる殺菌に関
する。
【0002】特定すれば、本発明は、高圧または中圧U
V殺菌の改良を可能にする種々の新しい配置に関する。
【0003】
【従来の技術】UV光子による衝撃を受けた微生物のD
NA(デオキシリボ核酸)は、複製の防止を可能にする
変更を受ける。こうして所定の固体数の中で不活性化さ
れた所与の形式の微生物の統計学的比率は、問題の個体
群が受けたUV吸収線量(放射強度と照射時間との積)
に比例する。ある波長、特に254nmの波長は他の波
長よりもすぐれた殺菌効率を有する。
【0004】現在、市販されているUV放射源には主と
して2形式がある。
【0005】それでも、殺菌効率のためには最適の波長
である254nmの準単色放射を発する利点を有する低
圧水銀蒸気UVランプ(LP−UVランプ)では、単位
出力の点で制限されるという不都合性がある。現在市販
されているLP−UVランプは、50〜200ワットの
一般的範囲内にある。したがって、平均的な廃水流を処
理するためには、非常に多くのランプを設置しなければ
ならないのが普通である。
【0006】高圧または中圧水銀蒸気UVランプ(HP
−UVまたはMP−UV)はより広い発光スペクトルを
有し、したがってより低い殺菌効率を有する。しかしこ
れらの単位出力は非常に高い(3kW、10kW、さら
に100kWのランプも現在入手可能である)。本明細
書の枠内では、高圧または中圧のUV放射源という用語
には、少なくとも500Wの出力そして一般には3〜1
00kWの出力を有するUV放射源が含まれることに留
意されたい。
【0007】基本的には、2形式のUV反応装置が水処
理産業の分野で使用されている。
【0008】一方では、開放形の反応装置すなわち一種
の流路の中にある反応装置であり、ここでは表面を露出
して重力の下で流れる液体が、流路の中に互いに平行に
規則的に(垂直姿勢、水平姿勢、または傾斜姿勢で)配
置された多数のランプの間を通過する。
【0009】他方では、一般に圧力の下での密閉形の反
応装置であり、ここでは処理すべき水は一種のチャンバ
の中を循環し、このチャンバは、このチャンバの軸に平
行でありチャンバの所定のセクションの中に一定の間隔
で配置された1個または数個のUV放射源を含む。この
ような密閉形の反応装置は特に、UVを透過する保護外
被の内部に同軸に置かれたUV放射源から構成すること
ができ、前記放射源と前記外被から成るアセンブリはそ
れ自体管状シェルの内部に同軸に置かれてあり、処理す
べき液体は前記シェルの内面と前記外被の外面によって
画定される活性チャンバの中にあるフロー・パイプの中
を通過する。本発明が意図する応用の対象は、正確には
この形式の密閉形反応装置である。
【0010】このような反応装置は、特に米国特許第4
273660号、欧州特許出願第3924349号、ま
たはさらに国際特許出願第93/02965号に記載さ
れている。
【0011】この形式の反応装置は、いくつかの放射源
といくつかの活性チャンバを含むことができ、各放射源
はUVを透過する保護外被の内部に同軸に配置され、そ
して各放射源は単一の活性チャンバに電力を供給する。
【0012】HP−UVランプまたはMP−UVランプ
の使用は、LP−UVランプと比較してHP−UVラン
プまたはMP−UVランプの殺菌効率が低いことによる
電力消費量の増加を、HP−UVランプを使用すること
によって得られるコンパクト性、簡潔性、及び投資経済
性が埋め合わせて余りあるので、飲料水処理の分野で目
立つ傾向にある。
【0013】廃水処理の分野では、現在最も頻繁に使用
されている技術は、相変わらず、特に欧州特許出願第3
61579号A1及び同第80780号に記載されてい
るような開放形反応装置におけるLP−UV技術であ
る。実際に、通常処理されている廃水は低い透過係数
(1cm波で40%〜60%)を示し、したがって飲料
水の場合よりもはるかに多くの電力消費をもたらす。こ
のため現在は、発生する放射のためにより高い殺菌効率
を提供するLP−UVランプが、廃水処理のためには好
ましい場合が多い。
【0014】しかしながら、HP−UVランプまたはM
P−UVランプは、これらのランプをLP−UVランプ
よりも適切なものにすることのできる多くの潜在的な利
点を有する。すなわち、 − 要件に応じて放射される電力の自動調節により良く
適合する(LPランプは全てか0かに基づいて作動する
が、HP/MPランプは電力を段階的に、または連続的
に調節することができる)。
【0015】− 自動化されたクリーニングにより良く
適合する。実際にはLP−UVランプは定期的な人手に
よるクリーニングを必要とし、これは多くの人手を要
し、ランプや石英外被の損傷の潜在的な源泉となる。
【0016】− 複数ランプのチャネルにおいて観察さ
れる水圧と比較して、反応装置と同軸の単一HP(M
P)−UVランプの場合には、処理すべき流体のよりす
ぐれた水圧制御が可能である。水圧制御は実際に、処理
される流体に沿って洗い流される各粒子について統計的
に同一の放射吸収線量を確保するために重要である。
【0017】しかしながら、市販されており文献に記載
されている同軸ランプを有するHP(またはMP)−U
V反応装置は、UV反応装置の要素の汚損につながるエ
ネルギ損失の最少化を可能にしない。
【0018】これまで、汚損につながる最少化は例え
ば、1991年7月11日の国際特許第91/0967
3号または1987年12月9日の国際特許第88/0
4281号によって提唱されているような薄いフルオロ
エチレン・プロピレン(FEP)をこの外被に被覆する
ことによって、または国際特許第92/22502号に
よって提案されているようなUV反応装置を保護するU
V透過管の表面を定期的にクリーニングするために、多
少複雑で破損し易いスクレーパ機構を使用することによ
って、保護プラスチック薄膜を使用してのみ得ることが
できた。これらの薄膜及びスクレーパは、炭酸カルシウ
ムなどの鉱物質沈殿物に対して通常は非常に有効なもの
ではなく、したがって特に廃水などの不純物を比較的多
く含む液体の処理には適合しない。
【0019】さらにまた、密閉形反応装置では、効率を
制限することによって、そして反応装置の中で処理すべ
き液体のオフセンタ入口と出口に起因する重大な水圧の
短絡を低設備コストで制限することによって、反応装置
の中で消費される時間の均一性を得ることはできない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
必要なときに自動クリーニングを可能にすることによっ
て、同軸HP−UVまたはMP−UVランプを有する反
応装置の活性チャンバとUV放射源保護外被の汚損を最
大限に遅延させることにより、前記反応装置を前記液体
の処理のために経済的に興味あるものにするような方法
で、前記反応装置の効率を改善することである。
【0021】本発明の他の目的は、前記反応装置の中で
処理される液体の各粒子の放射線量を最適化することに
よって、そしてこの液体の乱流を改善することによっ
て、管と同軸のランプを使用するHP−UVまたはMP
−UV殺菌装置の殺菌効率を改善することである。
【0022】今までは、反応装置の中における液体の乱
流を発生させるために使用された技法は、特に欧州特許
出願第202820号に記載されているような、ダイア
フラム形またはバッフル形などの種々の装置を挿入する
ことによって、放射混合により加えられる液体の用量を
均質化することから成っていた。
【0023】
【課題を解決するための手段】これらの種々の目的は、
後述する他の目的とともに、UV放射を透過する保護外
被の内部に同軸に配置された少なくとも一つの高圧また
は中圧UV放射源を含む、液体殺菌用の密閉形UV照射
反応装置に関する本発明によって達成され、前記放射源
と前記外被によって形成されるアセンブリは管状シェル
の内部に同軸に置かれてあり、管状シェルの内面は前記
放射源から来る250〜260nmの入射UVの少なく
とも30%を反射し、処理すべき液体は前記シェルの内
面と前記外被の外面によって画定される活性チャンバの
中にあるフロー・パイプの中を通過し、前記反応装置
は、これが前記活性チャンバにおけるクリーニング液の
循環を可能にする手段を含む前記活性チャンバの洗浄手
段と、特に洗浄中に前記クリーニング液の乱流の改善を
可能にする前記活性チャンバから上流に準備された空気
噴射手段とに、連結されていることを特徴とする。
【0024】チャネル内にある反応装置におけるクリー
ニング液の利用は、それが開放形の設計であるから、実
際には思いもよらないことであった。密閉形の反応装置
に関しては、スクレーパまたはクリーニング液もしくは
その両方の使用が公知であった。
【0025】本発明においては、前記反応装置は、洗浄
中のクリーニング液の乱流を改善するための空気噴射手
段も含む。こうして使用される空気は、それ自体は何ら
顕著なクリーニング効果をもたないが、クリーニング液
の「支援」に役立つ。
【0026】空気噴射の使用はまた、クリーニング液の
効率を向上させる目的で密閉形反応装置の観点からは決
して考えられなかった。ただ米国特許出願第42736
60号のみが、放射源と保護外被との間に準備された空
間を通過した空気の噴射を唱道しており、この空気は一
定量のオゾンを含み、このただ一つの目的は活性チャン
バを通過する水の殺菌を強調することである。
【0027】このような洗浄手段は、時間スケジュール
に従って実行することができるが、本発明による反応装
置は洗浄手段を自動的に活性化するための手段をふくむ
ことが好ましい。これらの自動活性化手段は、反応装置
のシェルのレベルに準備され、かつ反応装置の活性チャ
ンバの中に存在する液体波のUV透過及びこのチャンバ
における汚損度合いの評価を可能にするUVセンサを含
むことが好ましい。
【0028】また、前記洗浄手段が前記クリーニング液
をリサイクルするための手段を含むことが好ましい。
【0029】また、このような洗浄手段が前記クリーニ
ング液の濃度再調節手段を含むことが好ましい。
【0030】また、反応装置が前記洗浄手段の活性化自
動手段を含むことが好ましい。
【0031】また、前記活性化手段が反応装置の前記シ
ェルのレベルに準備されたUVセンサを含むことが好ま
しい。
【0032】また、反応装置は前記クリーニング液を加
熱するための手段を含むことが好ましい。
【0033】上記のように、シェルの内面は、放射源か
ら来る250〜260nmの入射UVの少なくとも30
%を反射する。
【0034】一般的には、シェルの内面を作るために使
用される材料に応じて、この反射率は35〜60%の間
にある。
【0035】このような機構によって回収されるエネル
ギは、UV放射源から最も遠いフロー部分、すなわち最
も少なく照射される部分の殺菌のために使用される。し
たがって本発明は、照射処理の全体的性能の改善を可能
にする補足の照射補足を行って完全なものにすることが
できる。
【0036】本発明の好ましい実施の形態では、前記の
シェルはステンレス鋼で作られ、ステンレス鋼は304
Lまたは316Lであることが好ましく、その内面は1
00〜350のグレイン(grain)を有する鏡面光
沢を示す。この方法で処理された上記のステンレス鋼は
下記の特徴を蓄積することによって反応装置のエネルギ
最適化を可能にしたことが、意外にも実際に注目され
た。
【0037】− 処理すべき液体の中に含まれる有機物
による汚損に対する抵抗力が高くなり(さらにクリーニ
ングが容易になり)、殺菌効率を長期間維持できるよう
にする。
【0038】− 清浄な表面kの反射係数はほぼ0.4
0であり、これは研磨されていないステンレス鋼板の上
で得られる反射係数の約2倍であり、(波長が約250
〜260nmの)入射UVエネルギの40%以上を回収
可能にする。
【0039】したがって、100以上のグレーンを持つ
鏡面光沢を示す内壁を有するステンレス鋼製シェルの使
用と、空気によって支援されるクリーニング液噴射手段
の使用は、本発明による反応装置により高い効率を与え
るために共同作用によって協力する。
【0040】アルミニウムやクロムなどの、ステンレス
鋼以外の他の金属も良好な反射結果をもたらすが、アル
ミニウムは処理される液体によって腐食される傾向がよ
り高いことに留意されたい。
【0041】本発明の他の実施の形態では、前記シェル
の前記内面を、電気めっきで形成される金属層によって
構成することもできる。
【0042】さらに、本発明による反応装置が、処理す
べき対象の液体流の中に、反応装置の内部フロー・パイ
プにおいて6000以上のレイノルズ数を提供するよう
な寸法を持つことは有利である。放射源からある距離を
おいて反応装置を通過する粒子が受ける吸収線量は、本
質的にベール・ランバートの法則に従ったこの距離rの
関数であり、したがって反応装置の寸法は、処理すべき
流体の各要素が同じような照射線量を受けるように設計
されており、6000以上のレイノルズ数の乱流が保証
できるようにする。したがって一般的には、流れる流体
のレイノルズ数は10000と60000の間である。
【0043】また、前記反応装置が、前記活性チャンバ
に入る処理すべき液体が、この液体が前記反応装置に入
る前にその液体について観察された非対称負荷損失より
少なくとも3倍高い対称負荷損失を受けるようにする、
手段を有することは同様に有利である。
【0044】このような負荷損失は、反応装置の活性チ
ャンバにおいて処理すべき流体の均質な分布と、したが
って入ってくる各粒子の滞留時間長の一様性とを得るの
に役立ち、反応装置の作動のさらなる最適化を可能にす
る。
【0045】本発明の実施の形態では、このような負荷
損失は、前記シェルの一端に同軸に準備された噴射室
と、処理すべき流体を前記噴射室を介して前記反応装置
に導入できるようにする少なくとも一つの入口ノズル
(接線方向であることが好ましい)とによって得られ、
前記噴射室は円形スロットを通って活性チャンバと連絡
している。
【0046】他の実施の形態では、反応装置は、より大
きな寸法のチャンバの中に置かれて処理すべき流体の非
対称的到着の影響を制限するように計画され、その下部
には、前記管状シェルと前記保護外被との間にあって狭
い通路によって前記活性チャンバから分離されている環
状スペースを有する。
【0047】反応装置は、殺菌の完全実施または前記液
体の解毒かもしくはその両方を行うことのできる少なく
とも一つの試薬のための噴射手段を含み、該噴射手段は
前記活性チャンバの上流に設けられている。少なくとも
一つの試薬(オゾン、過酸化水素水など)のためのこれ
らの噴射手段は、上述の空気噴射手段によって形成する
ことができる。
【0048】前記反応装置が、処理された液体の流れ、
処理された液体のUV透過、及び最終洗浄以来経過した
時間から成る群の中から選択された一つまたはいくつか
のパラメータに応じて前記放射源の電力を調節する手段
を含むことは有利である。
【0049】本発明はまた、本発明による反応装置を使
用するための方法に関し、該方法は、洗浄手段が作動状
態になると前記放射源を操作することから成ることを特
徴とする。このような方法は放射源の寿命を延長するこ
とができる。
【0050】意外であり奇妙でもあるが、HP/MP−
UV放射源によって消費されるエネルギ・ユニットの殺
菌効率が、放射源をその定格電力よりも低い電力で使用
したときに、細菌の対数減少の項でいっそう良く表現さ
れたことも注目された。
【0051】したがって、ユニット当たり10個の10
kW放射源が、例えばピーク流1000m3 /時の所定
の廃水を処理することができる場合には、定格電力10
kWの6個の放射源によるよりも、6kWで作動する1
0個のランプによって1時間当たり600m3 の平均流
量を処理する方がより効果的になる。
【0052】したがって、本発明はまた、いくつかのH
P/MP−UV放射源のシステムを調整するための方法
も含み、このシステムに従って、所定の全体流を処理す
るために必要な電力は、いくつかの放射源をこれらの最
大電力で使用することによるのではなく、必要な全電力
を使用可能な放射源の数の間で均等に分けることによっ
て得られる。
【0053】この方法が、流量を低くしてゆく場合に、
各放射源に受入れ可能な最低単位電力に達するまで適用
されることは、理解される。
【0054】本発明並びに本発明が示す様々な利点は、
添付の図面を参照して非制限的な実施の形態をもたらす
下記の説明を通して、より良く理解されよう。
【0055】
【発明の実施の形態】図1によれば、示されたUV放射
反応装置は、外径140mmの石英(UVを透過する材
料)で出来た保護外被の内部に位置する定格6kWの中
圧UVランプ1を含む。ランプ1とその外被2から構成
されるアセンブリは、内径200mmで外被と同軸の金
属シェル3の内部に置かれている。シェル3の内壁と外
被2の外壁は活性チャンバ4を画定し、該活性チャンバ
4に内部を殺菌されるべき液体が通過する。この液体は
反応装置の底部に位置する入口12を通って反応装置に
入り、そして照射された後に、反応装置のヘッドに位置
する出口13を通って反応装置から出る。
【0056】活性チャンバ4のアーク(arc)の寸法
は、厚さ30mmの波に従ってパイプにこの液体のフロ
ーを可能にするような方法で決定される。実際には他の
実施の形態におけるこの厚さは一般に1〜10cm台で
あることに留意されたい。さらに、図示の反応装置によ
って許される照射長は1メートルであるが、そのクリー
ニング容積は約30リットルである。
【0057】図示の場合では、シェル3は、内部が粒度
150に研磨されたステンレス鋼316Lで作られてい
る。
【0058】Oリング9を有する密封システムは、石英
外被2の内部とランプ1の電源を液体媒体から確実に遮
断する。
【0059】図示された反応装置の下部には、処理すべ
き液体のための噴射室5が準備されている。この噴射室
5は、図2に見ることができるように接線入口ノズル6
を備えており、このノズルを通って処理すべき液体が反
応装置に入る。この入口ノズル6は噴射室5内の液体の
回転移動を確実にし、該噴射室5は入口負荷の損失を最
少化し、処理すべき液体の水力学的分布を改善する。
【0060】液体は噴射室5から出て、ネッキング・ゾ
ーンを形成する円形スロット7を通過して、UV照射に
よって照射される活性チャンバ4に入り、前記ネッキン
グ・ゾーンは、噴射ノズル6を通る流入による負荷損失
より5〜10倍程度高い負荷損失を確実にし、したがっ
てUV照射域において処理すべき流体の均一な分布を、
そして入る各粒子の滞留時間長の良好な均一性を確実に
する。
【0061】照射域において処理すべき流体の各粒子の
滞留時間の均一性をさらに改善するために、反応装置の
上部に類似の配置が準備されている。
【0062】さらに、説明した反応装置は、その下部
に、後述するように圧力下での空気噴射を起こさせて反
応装置の洗浄の間乱流を増加することのできる手段8を
備えている。反応装置の上部のために流出装置11が準
備され、これによって反応装置を通過した空気を排出さ
せる。本発明はまた、反応装置の底部に備えられたこれ
らの噴射手段8を通って、UVの反射によって得られる
光触媒活動の改善によって、オゾン、過酸化水素水(ま
たは処理すべき液体に対するUVの殺菌または解毒作用
もしくはその両方を満たすことのできる他の試薬)を噴
射する可能性もカバーすることに、留意されたい。
【0063】反応装置の本体における入口ノズルは、活
性チャンバ4を通過する液体波のUV透過係数または反
応装置の汚損度もしくはその両方を測定するために、U
Vセンサ35の接続を可能にする。
【0064】温度センサ50も備えられ、破損を引き起
こすことのある処理すべき液体が存在せずにUV放射源
が作動することを防止する。
【0065】図3で見ることができるように、反応装置
は、反応装置にチャンバ4の洗浄手段30に連結されて
おり、反応装置のクリーニングが可能になる。これらの
洗浄手段30は反応装置上に準備されたセンサ35に接
続され、センサによって検出されたUV透過が予め決定
されたしきい値を超過すると、直ちに始動する。洗浄手
段30は、洗浄液貯槽36並びに配管37、及び前記貯
槽に入っている洗浄液を反応装置のチャンバ4の内部に
供給するポンプ31を含む。これらの洗浄手段はまた、
反応装置のヘッドで回収される洗浄液の貯槽36へのリ
サイクルを可能にする配管32を含む。
【0066】処理される液体の性質と汚損容量に応じ
て、貯槽36を種々の酸性及び/または塩基性化学製品
及び/または洗剤で満たすことができる。本発明の他の
実施の形態によれば、確定された時間スケジュールに従
って、または人手によって多少規則的な間隔で、洗浄工
程の始動を選択することができることに留意されたい。
また、例えば、貯槽内のクリーニング液を20℃〜60
℃間の温度に保つ電熱要素によって、使用されるクリー
ニング液を加熱するよう計画することができることに留
意されたい。
【0067】処理すべき流体の種類に従って、一般的に
言えば、2形式の洗浄を個別または組み合わせて準備す
ることができる。すなわち、 − 特に反応装置の熱い壁の鉱物質付着物を除去するた
めに、酸性水溶液(例えば希釈された燐酸またはクエン
酸)を使用する洗浄。
【0068】− 特に有機質付着物を除去するために、
苛性ソーダ及び/または洗剤を使用する洗浄。
【0069】このような洗浄の効率は一般に下記の配
置、すなわち本発明の特徴によって改善される。すなわ
ち、 − UV反応装置の壁の内面に付された鏡面光沢グレー
ン。
【0070】− 反応装置の狭い、すなわちこの例の枠
内では3cmのフロー・セクションによって可能になる
高速で生成される高い乱流。
【0071】− 各洗浄動作のために最小の損失で試薬
の再循環を可能にする、反応装置の非常に小さな内部容
積(長さ1m、出力6kWの廃水用反応装置については
30リットル台)。したがって洗浄を試薬コストの観点
から重要な結果なしに増やすことができるが、同時に考
慮すべき汚損係数を最小にする。
【0072】上記のように洗浄効率も、噴射手段8によ
って反応装置の底部における空気の噴射によって改善さ
れる。
【0073】このような洗浄手段は、例えば効率が限ら
れ信頼性があまり高くない国際特許第92/22502
号または欧州特許第467465号A1に記載されてい
るような、スクレーパによる機械的洗浄の必要性を全く
なくすことができる。
【0074】本発明によれば、反応装置の洗浄を放射源
(UV)が作動しているときに実施することができ、し
たがって、反復されるオンオフによって加速されるUV
放射源の老化を制限する。
【0075】洗浄を計画するときには、入口バルブ42
を閉じて、洗浄剤用入口バルブ51を開く。処理すべき
液体の反応装置の初期内容物を排除した後に、出口バル
ブ45を閉じ、そして同時にリサイクル・バルブ46を
開く。閉回路でスケジュール時間だけ洗浄した後、バル
ブ51を再び閉じて、処理すべき液体用の入口バルブ4
2を開き、計画された遅れでリサイクル・バルブ46を
閉じ、処理された液体用の出口バルブ45を開く。
【0076】洗浄剤の消費を最小にするために設計され
た他の手順によれば、UV放射源は洗浄の前に遮断され
オフに切り替えられ、クリーニング液を入れる前に処理
すべき水の内容物を出して反応装置を空にする。
【0077】図1ないし図3に示す反応装置は、40〜
46%のUV透過率の廃水、40m3 /時の流量、24
時間毎の5%燐酸による洗浄によって実現されたもので
ある。大腸菌群の減少に関して下記の結果が得られた。
【0078】 全大腸菌群、入口:1〜7107/100ml 耐熱大腸菌:入口:1〜6106/100ml 全大腸菌群、出口(5.91kW):<408/100ml 耐熱大腸菌:出口(5.91kW):<52/100ml 図4は本発明の他の一実施例を示す。この図では、タン
ク20の中に2つの反応装置が垂直に置かれている。こ
の実施例では、反応装置への入口による負荷損失は、反
応装置の下と周囲に位置するバッファ容積における水圧
流束の方向変化によって発生する非対称負荷損失よりは
るかに大きな、反応装置の活性部分(反応装置の管状シ
ェル3と放射源を保護するUVを透過する管状シェルと
の間の狭い通路22)による対称負荷損失によって確証
される。この実施の形態では、処理すべき液体は配管2
3を通ってタンク20に到達し、処理された液体は、こ
れらの反応装置のヘッドに置かれた周辺溝24を通って
反応装置から出る。
【0079】さらにこの設備は、図3に示す実施の形態
のものと類似の洗浄手段30を含み、この他に貯槽36
に入ったクリーニング液の強度を再調節する手段33を
伴う。
【0080】図5は本発明による別の実施の形態を示
す。
【0081】この実施の形態では、共通の水圧分配室5
0、51が一連の反応装置(ここでは2つの反応装置を
示す)の入口と出口のために作られており、各反応装置
はUV放射源1、UV放射を透過する保護外被2、及び
内部が研磨されたシェル3を含む。この設備は洗浄手段
60も含む。
【0082】ここに示した本発明の各実施の形態は、本
発明の範囲を限定することを意図するものではない。特
に、垂直姿勢を要することが好ましい圧縮空気または試
薬ガスの噴射可能性を加えることを望む場合以外は、U
V反応装置を、どのような姿勢(水平、垂直、または傾
斜)にも配置することができることに留意されたい(処
理すべき流体の流入は反応装置の下端を通る)。反応装
置と洗浄剤の数も、当業者には理解できる方法で、作動
原理を変更することなく増加することができる。いくつ
かの反応装置を、当業者には公知の水圧配分手段を使用
して並列または直列に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の縦断面を示す側面
図である。
【図2】図1に示す反応装置のAAで切った断面図であ
る。
【図3】図1および図2による反応装置の概要断面図と
反応装置の活性チャンバの洗浄手段を示す図である。
【図4】1つの貯槽に位置する2つの反応装置を含む設
備が示されている、本発明の第2の実施の形態の縦断面
を示す側面図である。
【図5】共通収集チャンバにいくつかの反応装置が群に
なっている(図示の例では2つの反応装置)、別の実施
の形態の側面図である。
【符号の説明】
1 UV放射源 2 外被 3 金属シェル、管状シェル 4 活性チャンバ 5 噴射室 6 入口ノズル、噴射ノズル 7 円形スロット 8 乱流増加手段、噴射手段 9 Oリング 11 流出装置 12 入口 13 出口 22 狭い通路 23 配管 24 周辺溝 30 洗浄手段 31 ポンプ 33 クリーニング液強度再調節手段 35 UVセンサ 36 洗浄液貯槽 37 配管 42 入口バルブ 45 出口バルブ 46 リサイクル・バルブ 50 温度センサ、共通水圧分配室 51 洗浄剤用入口バルブ、共通水圧分配室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月25日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 液体処理のための紫外線UV放射
用反応装置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UVを透過する保護外被(2)の内部に
    同軸に配置された少なくとも一つの高圧または中圧UV
    放射源(1)を含む、液体殺菌用のUV照射反応装置で
    あって、前記放射源と前記外被によって形成されるアセ
    ンブリは管状シェル(3)の内部に同軸に置かれてあ
    り、管状シェル(3)の内面は前記放射源(1)から来
    る250〜260nmの入射UVの少なくとも30%を
    反射し、処理すべき液体は前記シェル(3)の内面と前
    記外被(2)の外面によって画定される活性チャンバ
    (4)の中にあるフロー・パイプの中を通過し、前記反
    応装置が前記活性チャンバにおけるクリーニング液の循
    環を可能にする手段を含む前記活性チャンバ(4)の洗
    浄手段(30)と、特に洗浄中に前記クリーニング液の
    乱流の改善を可能にする前記活性チャンバ(4)の上流
    に備えられた空気噴射手段(8)とに連結されているこ
    とを特徴とする反応装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄手段(30)が前記クリーニン
    グ液をリサイクルする手段(32)を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の反応装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄手段(30)が前記クリーニン
    グ液の濃度を再調節する手段(33)を含むことを特徴
    とする、請求項1または2のいずれかに記載の反応装
    置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄手段(30)の自動活性化手段
    (34)を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載
    の反応装置。
  5. 【請求項5】 前記自動活性化手段が反応装置の前記シ
    ェル(3)のレベルに設けられたUVセンサ(35)を
    含むことを特徴とする、請求項4に記載の反応装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング液を加熱する手段を含
    む、請求項1から5のいずれか一項に記載の反応装置。
  7. 【請求項7】 前記シェル(3)がステンレス鋼で作ら
    れ、前記内面がグレーン100〜350で鏡面仕上げさ
    れていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか
    一項に記載の反応装置。
  8. 【請求項8】 前記シェル(3)の前記内面が電気めっ
    きによって得られる金属層で構成されることを特徴とす
    る、請求項1から6のいずれか一項に記載の反応装置。
  9. 【請求項9】 反応装置の内部フロー・パイプが処理す
    べき対象の液体流の中に、6000より大きいレイノル
    ズ数を与える寸法を持つことを特徴とする、請求項1か
    ら8のいずれか一項に記載の反応装置。
  10. 【請求項10】 前記活性チャンバ(4)に入る処理す
    べき液体が、この液体が前記反応装置に入る前にその液
    体について観察された非対称負荷損失より少なくとも3
    倍高い対称負荷損失を受けるようにする手段を有する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の反応装置。
  11. 【請求項11】 前記シェル(3)の一端に同軸に設け
    られた噴射室(5)と、処理すべき流体を前記噴射室
    (5)を介して前記反応装置に導入できるようにする少
    なくとも一つの入口ノズル(6)を含み、前記噴射室は
    円形スロット(7)を介して活性チャンバ(4)と連通
    していることを特徴とする請求項10に記載の反応装
    置。
  12. 【請求項12】 より大きな寸法のタンク(20)の中
    に置かれて処理すべき流体の非対称的到着の影響を制限
    するように設計され、その下部には、前記管状シェル
    (3)と前記保護外被(2)との間にあって狭い通路
    (22)によって前記活性チャンバ(4)から分離され
    ている環状スペース(21)を有する、請求項10に記
    載の反応装置。
  13. 【請求項13】 殺菌の完全実施または前記液体の解毒
    あるいはその両方を行うことのできる少なくとも一つの
    試薬用噴射手段を含み、該噴射手段が前記活性チャンバ
    の上流に設けられている、請求項1から12のいずれか
    一項に記載の照射反応装置。
  14. 【請求項14】 処理された液体の流れ、処理された液
    体のUV透過、及び最終洗浄以後経過した時間から成る
    群のうちから選択された一つまたはいくつかのパラメー
    タに応じて、前記放射源の電力を調節する手段を含む、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の反応装置。
  15. 【請求項15】 洗浄手段(30)が作動状態になると
    前記放射源(1)を操作することから成る、請求項1か
    ら14のいずれか一項に記載の反応装置を使用する方
    法。
  16. 【請求項16】 所定の全体流を処理するために必要な
    電力が、いくつかの放射源をこれらの最大電力で使用す
    ることによるのではなく、必要な全電力を使用可能な放
    射源の数の間で均等に分けることによって得られること
    を特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載
    のいくつかの反応装置から成るシステムのための調整方
    法。
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