JPH08252495A - 塗装制御機構をそなえた自動塗装装置 - Google Patents

塗装制御機構をそなえた自動塗装装置

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JPH08252495A
JPH08252495A JP8482695A JP8482695A JPH08252495A JP H08252495 A JPH08252495 A JP H08252495A JP 8482695 A JP8482695 A JP 8482695A JP 8482695 A JP8482695 A JP 8482695A JP H08252495 A JPH08252495 A JP H08252495A
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JP
Japan
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coating
spray
signal
support shaft
horizontal support
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JP8482695A
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English (en)
Inventor
Koji Fujii
康治 藤井
Kiyonoshin Hamanaka
聖之進 濱中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下方向に揺動する塗装スプレーを有する自
動塗装装置において、揺動の上死点および下死点で塗装
スプレーを中断して、液垂れを防止するようにした。 【構成】 塗装スプレー6を上下方向に揺動させるクラ
ンク2の第1の水平支軸7に信号板16を取付け、信号板
16の側面に、吹き付け接・断信号としての円30a〜30c
を形成し、この接・断信号を固定台18に取り付けたレン
ズで読み取って、塗装スプレー6の揺動の上死点および
下死点を検出し、その検出信号で光電スイッチ20,電磁
弁21を作動し、スプレー開閉装置23を空気シリンダー22
で開閉することにより、塗装スプレーの揺動の上死点お
よび下死点での塗装スプレーの中断が行なえるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装制御機構をそなえ
た自動塗装装置に関し、特に船舶の側部外板塗装のよう
な、比較的平坦な面の塗装に好適な塗装制御機構をそな
えた自動塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶の側部外板等の塗装作業は、
塗装スプレーを用いて人手による作業が一般的であっ
た。また、モータによって無端状に張設されチェーンを
往復動させるとともに、このチェーンに塗装スプレーを
取付けた簡易機械式塗装装置も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものには次のような問題点がある。すなわち、手作業に
て行なう場合、次の(1)〜(3)のような難点がある。 (1) 広範囲の面積を塗装する場合、長時間の作業となる
ためかなりの重労働である。 (2) 広範囲の面積を塗装する場合、均一に塗装すること
が困難である。 (3) 上記の難点により、高度の熟練と忍耐を要する作業
である。また、簡易機械塗装装置では、次の(4)のよう
な難点がある。 (4) 重量的にかなり重いものが往復動する機構であるた
め、走行足場先端部にこれを搭載すると、足場の腕が振
動して塗装にムラができ、品質面で劣る。
【0004】本発明はこれらの問題点を解決して機構的
にシンプルで、軽量かつ廉価でしかも液垂れ防止可能
な、塗装制御機構をそなえた自動塗装装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の塗装制御機構をそなえた自動塗装装置は、
塗装面の近傍に設置される台座と、同台座上で第1の水
平支軸に基端部を枢着されたクランクと、上記第1の水
平支軸と平行で同第1の水平支軸よりも上記塗装面に近
い第2の水平支軸に上記台座上で基端部を枢着され中間
部を上記クランクの先端部に滑動可能に連結されて上記
クランクの回転に応じ揺動するリンクと、上記第1の水
平支軸と平行で同第1の水平支軸よりも上記塗装面から
遠い第3の水平支軸に上記台座上で基端部を枢着される
とともに中間部を上記リンクの先端部に枢着され且つ上
記第3の水平支軸と共に基端部を上記塗装面と直交する
方向に滑動可能に装着されたスライダブルクランクと、
同スライダブルクランクの先端部に取付けられた塗装ス
プレーとをそなえ、同塗装スプレーの揺動姿勢を検出す
るスプレー姿勢検出手段と、同スプレー姿勢検出手段に
より検出された塗装スプレー姿勢信号により上記塗装ス
プレーからの塗料の吹き付けを接・断制御するスプレー
接・断手段とが設けられていることを特徴としている。
【0006】また、本発明の塗装制御機構をそなえた自
動塗装装置は、上記スプレー姿勢検出手段が、上記クラ
ンク軸に設けられた信号板および同信号板に表示された
吹き付けの接・断信号を検出する信号検出装置により構
成され、上記スプレー接・断手段が、上記スプレー姿勢
検出信号により駆動される電磁弁、同電磁弁により圧縮
空気の切替えを制御される空気シリンダーおよび同空気
シリンダーにより開閉されるスプレー開閉装置により構
成されていることを特徴としている。
【0007】さらに、本発明の塗装制御機構をそなえた
自動塗装装置は、上記信号板には数種の吹き付け接・断
信号が互いに表示位置を異にして設けられるとともに、
上記信号検出装置を取付けるための固定台が設けられ、
同固定台が上記信号板の上記接・断信号の各表示位置に
対応して上記信号検出装置の取付け位置を選択可能な調
整機構を有していることを特徴としている。
【0008】
【作用】上述の本発明は次の作用を有する。すなわち、
台座上の第1の水平支軸を枢軸点として回転するクラン
クと、第1の水平支軸よりも塗装面に近い側の第2の水
平支軸に基端側を枢着され、中間部を上記クランクの先
端部に滑動可能に連結されてクランクの回転に応じ揺動
するリンクをそなえているので、クランクの回転によっ
て、リンクは第2の水平支軸の軸芯を通る台座と平行な
線を中心線として上下方向へ対称に揺動する。
【0009】次に、スライダブルクランクが、第1の水
平支軸よりも塗装面に遠い側に、第3の水平支軸に基端
部を枢着され、かつ、中間部を上記リンクの先端部に枢
着されかつ基端部を第3の水平支軸と共に塗装面と直交
する方向に滑動可能に装着されているので、結局、クラ
ンクが回転するとリンクが揺動し、リンクの先端部に枢
着されたスライダブルクランクが揺動する。その際、ス
ライダブルクランクは回転ではなく揺動するのであるか
ら、リンクと対向した姿勢となっていて、スライダブル
クランクの先端部に取付けられた塗装スプレーは塗装面
に向いた姿勢で揺動する。したがって、塗装スプレーか
ら塗料を噴射すると塗装面(被塗装面)は塗装スプレー
の揺動範囲にわたって塗装される。
【0010】その際、スライダブルクランクは単なる揺
動ではなく、塗装面から遠い基端部が、塗装面に直交す
る方向に滑動しながら揺動するので、スライダブルクラ
ンクの揺動中心である第3の水平軸の軸線上に到来する
位置では、スライダブルクランクはその基端部が塗装面
から最も遠い位置まで滑動しており、単なる揺動であれ
ば、船の側面等の平坦な面に対し、揺動の描く円弧が近
接しすぎるという不具合が生じるが、滑動によって塗装
面から遠ざかる方向へ移動しながら揺動するので、揺動
による近接と滑動による離反とが相殺し合い、塗装面と
塗装スプレーの先端との距離は変動が小さく、塗装ムラ
が生じない。
【0011】また、スプレー姿勢検出手段を有している
ので、塗装範囲を適宜選択できる。これは、例えば第1
の水平支軸に信号板を装着し、これを検出器にて読み取
り、同信号板に表示された信号により適宜塗装スプレー
をON−OFFさせるものである。すなわち、塗装スプ
レーによる塗装が上下に1回動くと、これと連動して信
号板も1回回転する。信号板には塗装制御の表示がされ
ており、これが信号検出装置で読み取られる。同塗装制
御表示は例えば円の一部を白と黒とで塗り分けたもの
で、黒い部分を読めば「塗料吹き付け状態」,白の部分
を読めば「塗装停止状態」となる。白黒の判別は初期設
定によりいずれにも設定できる。
【0012】上記信号を検出した信号検出装置は、次に
この信号を電磁弁に伝え、電磁弁の開閉を制御する。電
磁弁には圧縮空気が連結され、電磁弁により制御された
圧縮空気が塗装スプレーの開閉機構の開閉を行なう空気
シリンダーを駆動する。塗装スプレーの開閉機構は、
「開」状態で塗装状態となり、「閉」状態で塗装停止状
態となる。
【0013】塗装スプレーには塗料を供給するチューブ
に圧力が常時かけられており、スプレー先端部の開閉弁
の開閉で塗装したり停止したりする。したがって、いま
塗装スプレーの上下動のうち、上死点と下死点とを塗装
停止状態とすることにより、塗膜は均一となり従来のよ
うな液垂れが解消する。
【0014】さらに塗装停止状態の信号を拡張すること
により、塗装幅を、例えば塗装スプレーの挙動の上半分
のみとしたり、中間部の適当な範囲のみとしたりするこ
とができる。この塗装モード切替えは、信号板の表示信
号の半径を適宜変えて各種モードを表示し、かつこれに
合わせて信号を検出する信号検出装置の半径方向の位置
も変えることにより、容易に行なうことができる。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
塗装制御機構をそなえた自動塗装装置について説明する
と、図1はその塗装制御機構の模式図、図2は図1のA
−A矢視断面図、図3はその本体部の側面図、図4はそ
の本体部の平面図、図5(a)〜(c)はその本体部の作動状
態を順次的に示した説明図、図6はその本体リンク部の
作用を説明するため図1を模式的に示した参考図であ
る。
【0016】まず自動塗装装置の本体部について説明す
る。図3,4において、符号1は、塗装面14の近傍に、
塗装面14にその長手方向がほぼ直角となるように配設さ
れる台座(但し、移動可能)を示しており、また符号2
は台座1に設けられた第1の水平支軸7にその基端部を
回転可能に枢支され、台座1上のモータ15によりチェー
ン7bとギヤ(スプロケット)7aとにより回転するク
ランクを示している。台座1上で第1の水平支軸7より
も塗装面14に近い側に第1の水平支軸7と平行な第2の
水平支軸9が設けられ、この第2の水平支軸9に基端部
を回転可能に枢支され、中間部をクランク2の先端部に
スライダ8を介して滑動可能に連結されてクランク2の
回転に応じて、図3における上下方向に揺動可能にリン
ク3が配設されている。また台座1上で第1の水平支軸
7よりも塗装面14に遠い側に、台座1の長手方向に設け
られたバー1aに滑動可能に係合して、所要距離、滑動
可能にスライダ5が配設されている。
【0017】さらにスライダ5上で、第1の水平支軸7
と平行な第3の水平支軸28に基端部を連結され、先端部
に塗装スプレー6を装着して塗装面14に向くと共に、中
間部をリンク3の先端部とピン10に枢着されたスライダ
ブルクランク4が設けられており、このスライダブルク
ランク4はリンク3の揺動に応じて基端部をスライダ5
で滑動させながら先端部、すなわち、塗装スプレー6を
図3における上下に揺動するように構成されている。
【0018】塗装スプレー6はスライダブルクランク4
の先端側にスプレー固定装置11によって、長手方向の位
置(長さ)調節自由に取付けられ、図示しない塗料ポン
プから塗料の圧送を受けて塗装面14に塗料を噴射するも
のである。クランク2の第1の水平支軸7にギヤ7aが
固着されている。スライダ8はクランク2の先端部にピ
ン29によりピン止めされ、リンク3に遊合してクランク
2の回転に応じリンク3上で滑動しながらリンク3を揺
動させるものである。
【0019】符号12はリンク3の基端部に第2の水平支
軸9を支点とするモーメントバランサとして設けられた
カウンターウエイト、符号13はスライダブルクランク4
の基端部にスライダ5の第3の水平支軸28を支点とする
モーメントバランサとして設けられたカウンターウエイ
トをそれぞれ示している。なお各水平支軸7,9,28お
よびピン10,29は、使用時にいずれもそれらの軸線が塗
装面14に平行になるように、台座1が塗装面14に対して
配設される。
【0020】上述の構成において、モータ15を駆動する
と、チェーン7b,ギヤ7a,第1の水平支軸7を介し
てクランク2が回転する。これにより、リンク3が第2
の水平支軸9を中心に図3における上下方向に揺動す
る。リンク3の揺動に伴い、ピン10で連結されたスライ
ダブルクランク4が上下に揺動する。その際、リンク
3、スライダブルクランク4は相互にピン10で連結(枢
支)されているので、第2の水平支軸9,ピン10,スラ
イダ5のピン間の不変の合計長さが台座1に投影する長
さは刻々と変わることとなる。一方、第2の水平支軸9
位置は不動であるから、その長さの変化分をスライダ5
が滑動して吸収することとなる。
【0021】したがって、仮にスライダ5が不動、ピン
10が滑動可能であると仮定した場合の揺動による塗装ス
プレー6の塗装面14への近接(スライダブルクランク4
が台座1に平行となるときの)は、実際にはスプレー5
が滑動して塗装面14から遠ざかる移動量によって相殺さ
れる。このようにして塗装スプレー6の先端と塗装面14
との間隙はほぼ一定に保たれる。
【0022】すなわち、台座1上の塗装面14に平行に位
置する第1の水平支軸7を中心として回転するクランク
2と、第1の水平支軸7よりも塗装面に近い側の第2の
水平支軸9に基端部を枢支点とし、中間部をクランク2
の先端部に滑動可能に連結されてクランク2の回転に応
じ揺動するリンク3とをそなえることで、クランク3の
回転によってリンク3は第2の水平支軸9の軸芯を通る
台座1と平行な線を中心線として上下方向へ対称に揺動
する。
【0023】次に、スライダブルクランク4は、第1の
水平支軸7よりも塗装面14に遠い側の第3の水平支軸28
により滑動可能にかつ揺動可能に基端部を枢着され、さ
らに中間部をリンク3の先端部にピン10で枢着されてい
るので、クランク2が回転するとリンク3が揺動し、リ
ンク3先端部にピン10で枢着されたスライダブルクラン
ク4は第3の水平支軸28を中心に揺動する。その際、ス
ライダブルクランク4は回転ではなく、揺動するのであ
るからリンク3と対向した姿勢となっていて、スライダ
ブルクランクの先端部に取付けられた塗装スプレー6は
塗装面14に向いた姿勢で揺動する。
【0024】その際、スライダブルクランク4は単なる
揺動ではなく、塗装面14から遠い基端部を、塗装面と直
交する方向に所要距離、滑動しながら揺動するので、ス
ライダブルクランク4が揺動中心である第3の水平支軸
28の線上に到来する位置では、スライダブルクランク4
はその基端部が塗装面14から最も遠い位置まで滑動して
おり、単なる揺動であれば、船の側面等の平坦な面に対
し、揺動の描く円弧が近接しすぎるところ、滑動によっ
て塗装面14から遠ざかる方向へ移動しながら揺動するの
で、揺動による近接と滑動による離反とが相殺し合い、
塗装面14と塗装スプレー6の先端との距離は変動が小さ
い。
【0025】この動きを模式的に図示すると、図6に示
すとおりである。すなわち図6において、塗装スプレー
6の先端部において、ピン10が最上位となったときのス
ライダブルクランク4の揺動姿勢(上死点)をP1,ピ
ン10が水平となったときのスライダブルクランク4の揺
動姿勢を(中間点)P2およびP4、ピン10が最下位と
なったときのスライダブルクランク4の揺動姿勢(下死
点)をP3としたとき、モータ15の回転によりクランク
2,リンク3.スライダブルクランク4,スライダ5は
それぞれ図示のように変位する。そして、P1〜P4が
直線となるように機構を構成する各要素を設定すると、
塗装面14を直線の往復動により塗装することができる。
【0026】図5(a)〜(c)はこの実施例の装置の作動リ
ンク部の作動状態を順次示す側面図で、(a)は塗装スプ
レー6が揺動の上死点(図6のP1の位置)を、(b)は
塗装スプレー6が揺動の中間点(図6のP2またはP4
の位置)を、(c)は塗装スプレー6が揺動の下死点(図
6のP3の位置)をそれぞれ示している。このようし
て、図3〜6に示したものでは、塗装スプレー6から塗
料を噴射させることにより、塗装スプレー6の揺動範囲
にわたって塗装面14を幅広く塗装することができる。
【0027】ところで、塗装スプレー6から一旦塗料を
吹き出させると、塗料を連続して吹き出しながら塗装ス
プレー6は上下動するため、上下の各端部の折り返し部
で塗膜が過大となり、塗料の液垂れを生じる。
【0028】この点を解決するため、次のような塗装制
御機構が設けられている。次に、この塗装制御機構につ
いて図1,2により説明する。図1,2において、符号
16はギヤ7aの台座1側に固着した信号板を示してお
り、この信号板16の表面に、塗装スプレーの開閉を制御
するための複数の同心円状の30a,30b,30cからなる
信号(塗料吹き付け接・断信号)30が描かれており、各
同心円は相対色(例えば白と黒)で色分けされている。
【0029】信号板16に描かれた相対色の各円30a〜30
cの色分け部分に検知光を照射し、かつ検出するレンズ
部17が取付台18を介して取付けられている。符号19はレ
ンズ部17からの光信号を伝達する光ファイバ,符号20は
検知光を発生および検知する光電スイッチ,符号20aは
光電スイッチ20の電源を示している。
【0030】レンズ部17で検出された光信号は、光電ス
イッチ20内で光信号から電気のON−OFF信号に変換
される。光電スイッチ20で変換された電気のON−OF
F信号を空気のON−OFF信号に変換する電磁弁21
と、電磁弁21の空気のON−OFF信号でスプレー開閉
装置23を駆動する空気シリンダー22とが設けられてい
る。なお空気信号は、圧縮空気供給源24より空気管24a
を通して供給される。
【0031】ここで、信号板16の同心円は自動塗装装置
の塗装範囲に応じて複数(この実施例では3つ)描かれ
ており、同心状の円のどれを選択するかによってモード
の切り換えを行なうことができる。
【0032】そしてモードの一例としては次のような例
が考えられる。 最小の円30aは台座から下半分を塗装する。 中央の円30bは台座を中心に上下に最大振幅の半分を
塗装する。 最大の円30cは台座から上半分を塗装する。
【0033】このように、信号板16の円30a〜30cの各
半径は、上記モードのに対応して、大中小の相違
する半径とされており、一方光電スイッチのレンズ部17
の設置位置も各円の半径に応じて形成された取付台18上
の3個の取付穴18aのいずれかを選択することにより、
円30a〜30cのいずれかに対応して取り替えられるよう
になっている。
【0034】つまり、取付台18には、レンズ部17を差し
込む取付穴18aが3個形成されており、取付穴18aの位
置により信号板16に描かれたいずれかの信号を検出でき
るようになっている。なお、モードの設定は、使用状況
に応じて適宜描くものとし、設定モードもこれより少な
くても多くてもよい。
【0035】上述の構成において、クランク2が第1の
水平支軸7と共に一回回転すると、スライダブルクラン
クが上下方向に一往復し、これにより塗装スプレー6が
上下に一回往復動(摺動)する。これと連動して信号板
16も1回回転する。信号板16には塗装制御の信号、すな
わち塗料吹き付けの接・断信号30が表示されており、こ
れを信号検出装置で読み取る。つまり円の一部を白と黒
とで塗り分けた同心状の円30a〜30cの黒い部分を読め
ば「塗装吹き付け状態」,白の部分を読めば「塗装停止
状態」となるように光電スイッチ20を設定する。なお白
黒の判別は初期設定によりいずれにも設定できる。
【0036】そして信号を検出した光電スイッチ20は、
次に信号を電磁弁21に伝え、電磁弁21の開閉を制御す
る。電磁弁21には圧縮空気が連結され、電磁弁21により
制御された圧縮空気は塗装スプレーの開閉機構の開閉を
行なう空気シリンダー22を駆動する。塗装スプレーの開
閉装置23は、「開」状態で塗装状態となり、「閉」状態
で塗装停止状態となるように設定されている。
【0037】ところで、塗装スプレー6には塗料を供給
するチューブ圧力が常時かけられており、スプレー先端
部の開閉弁の開閉で塗装したり停止したりする機構とな
っている。したがって、いま塗装スプレー6の上下動の
うち、上端(上死点)と下端(下死点)とを塗装停止状
態とする制御を行なうことにより、塗膜は均一となり従
来のような液垂れは解消する。
【0038】さらに塗装停止状態の信号を拡張すること
により、塗装幅を例えば塗装スプレーの挙動の上半分の
みとしたり、中間部の適当な範囲のみとしたりすること
ができる。この塗装モード切替えは、信号板の表示信号
の半径を適宜変えて各種モードを表示し、かつこれに合
わせて信号を検出する信号検出装置の半径方向の位置を
変えることにより容易に行なうことができる。
【0039】なお、本実施例では、スライダブルクラン
ク4の揺動姿勢をクランク2の回転軸7のギヤ(スプロ
ケット)7aに信号板16を設けて、信号板16から回転位
置を検出するようにしているが、検出手段としては、こ
のほか、駆動用モータ15の回転角度検出,スライダブル
クランク4の揺動姿勢の直接検出,リンク3の揺動姿勢
検出等各種の方法があり、適宜状況に応じてこれらの中
から検出部位および検出手段を設定すればよい。また、
台座1を塗装面14に沿って平行に移動させることによ
り、極めて広い範囲の塗装が可能なことは言うまでもな
い。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の塗装制御
機構をそなえた自動塗装装置によれば、次のような効果
ないし利点を得ることができる。 (1) 塗装スプレーからの塗料吹き出しにおいて、塗装姿
勢検出装置と塗装吹き出しおよび停止を行なう機構とに
より、塗装スプレーの挙動上下の折り返し部で塗装停止
状態とすることができ、これにより塗料の液垂れがなく
なり、均一な塗装ができる。 (2) 信号板に複数の塗装制御信号を表示することによ
り、塗装スプレーの挙動範囲内で塗装幅の制御や塗装位
置の選択が可能となり、適応の自由度を増すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての塗装制御機構をそな
えた自動塗装装置の塗装制御機構の模式図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】同本体部の側面図。
【図4】同本体部の平面図。
【図5】(a) 同塗装スプレーの上死点における本体部の
側面図。 (b) 同塗装スプレーの中心点における本体部の側面図。 (c) 同塗装スプレーの下死点における本体部の側面図。
【図6】同本体部の作用を説明するため図1を模式的に
示した参考図。
【符号の説明】
1 台座 2 クランク 3 リンク 4 スライダブルクランク 5 スライダ 6 塗装スプレー 7 第1の水平支軸 8 スライダ 9 第2の水平支軸 10 ピン 11 スプレー固定装置 12 カウンターウエイト 13 カウンターウエイト 14 塗装面 15 モータ 16 信号板 17 信号検出装置としてのレンズ部 18 レンズ部の取付け位置調整機構をそなえた固定台 19 光ファイバ 20 光電スイッチ 20a 電源 21 電磁弁 22 空気シリンダー 23 スプレー開閉装置 25 光信号 26 配線 27 圧縮空気管 28 第3の水平支軸 29 ピン 30 塗料吹き付けの接・断信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装面の近傍に設置される台座と、 同台座上で第1の水平支軸に基端部を枢着されたクラン
    クと、 上記第1の水平支軸と平行で同第1の水平支軸よりも上
    記塗装面に近い第2の水平支軸に上記台座上で基端部を
    枢着され中間部を上記クランクの先端部に滑動可能に連
    結されて上記クランクの回転に応じ揺動するリンクと、 上記第1の水平支軸と平行で同第1の水平支軸よりも上
    記塗装面から遠い第3の水平支軸に上記台座上で基端部
    を枢着されるとともに中間部を上記リンクの先端部に枢
    着され且つ上記第3の水平支軸と共に基端部を上記塗装
    面と直交する方向に滑動可能に装着されたスライダブル
    クランクと、 同スライダブルクランクの先端部に取付けられた塗装ス
    プレーとをそなえ、 同塗装スプレーの揺動姿勢を検出するスプレー姿勢検出
    手段と、同スプレー姿勢検出手段により検出された塗装
    スプレー姿勢信号により上記塗装スプレーからの塗料の
    吹き付けを接・断制御するスプレー接・断手段とが設け
    られていることを特徴とする、塗装制御機構をそなえた
    自動塗装装置。
  2. 【請求項2】 上記スプレー姿勢検出手段が、上記クラ
    ンク軸に設けられた信号板および同信号板に表示された
    吹き付けの接・断信号を検出する信号検出装置により構
    成され、上記スプレー接・断手段が、上記スプレー姿勢
    検出信号により駆動される電磁弁、同電磁弁により圧縮
    空気の切替えを制御される空気シリンダーおよび同空気
    シリンダーにより開閉されるスプレー開閉装置により構
    成されていることを特徴とする、請求項1に記載の塗装
    制御機構をそなえた自動塗装装置。
  3. 【請求項3】 上記信号板には数種の吹き付け接・断信
    号が互いに表示位置を異にして設けられるとともに、上
    記信号検出装置を取付けるための固定台が設けられ、同
    固定台が上記信号板の上記接・断信号の各表示位置に対
    応して上記信号検出装置の取付け位置を選択可能な調整
    機構を有していることを特徴とする、請求項2に記載の
    塗装制御機構をそなえた自動塗装装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110314778A (zh) * 2019-08-06 2019-10-11 中国铁建重工集团股份有限公司 喷头组件和水射流设备

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