JPH08252347A - ゴルフパターのグリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフパターのグリップにおいて、ゴルフパ
ターを握りやすくする。 【解決手段】 親指を置くための平らな前面21、および
他の指を置くための、凹凸22を有する後面を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はゴルフパターのグリ
ップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】パターのグリップには、その表面に、傾
斜の付いたリブ等の様々な特徴がある。

【０００３】

【発明の概要】概して、本発明は、ゴルフパターのシャ
フトを囲む中空のグリップに関するものである。本発明
のグリップには、親指を配置する前面および他の指を配
置する後面並びに側面がある。後面および側面には、間
隔をおいてリブが形成されているが、前面には形成され
ていない。

【０００４】本発明は、実質的に平らな前面と、第１の
曲率半径を有し、間隔をおいてリブが形成された湾曲し
た後面と、第１の曲率半径よりも実質的に大きい第２の
曲率半径を有する湾曲した側面とを有するパターグリッ
プを提供する。グリップの側面には好ましくは、第２の
曲率半径と前面との間に第３の曲率半径がある。この第
３の曲率半径は、グリップの上端からグリップの下端へ
と減少している。さらに詳しくは、この第３の曲率半径
は、グリップの上端近くでの第２の曲率半径とほぼ等し
い大きさから、グリップの下端近くでの第１の曲率半径
とほぼ等しい大きいへと減少している。

【０００５】さらに本発明は、実質的に平らな前面と、
第１の曲率半径を有し、間隔をおいてリブが形成された
湾曲した後面と、第２の曲率半径を有する湾曲した側面
とを有するパターグリップであって、前面の幅がグリッ
プの上端からグリップの下端へと次第に減少している、
すなわち、前面の幅がグリップの下端よりもグリップの
上端のほうが広くなっているパターグリップを提供す
る。

【０００６】さらに本発明は、実質的に平らな前面と、
第１の曲率半径を有する湾曲した後面と、第２の曲率半
径を有する湾曲した側面とを有するパターグリップであ
って、前面とシャフトとの間のグリップの前面の厚さが
グリップの上半分、すなわち、グリップの上端からグリ
ップの中点までに亘ってほとんど一定であり、後面とシ
ャフトとの間のグリップの後面の厚さがグリップの上端
からグリップの中点まで次第に減少しているパターグリ
ップを提供する。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態を参
照して本発明を詳細に説明する。

【０００８】図１において、シャフト11、ネック12、お
よびヘッド13を備えたパター10が、ボール16をパットす
るゴルファーにより保持されている状態で置かれてい
る。成形可能な材料（好ましくはゴム）の成形により形
成されるグリップ15は、シャフト11の上側部分を囲む中
空体17を有する。グリップ15には、上端部18、下端部19
およびグリップ表面23より上にやや持ち上がった（約0.
001 インチから約0.008インチ：約0.00254 ｃｍから約
0.02032 ｃｍ）不連続に間隔がおかれた多くの小区域22
からなる斑21がある。斑21は、実質的に滑らかな表面を
形成し、一方で、パターのコントロールに貢献する。

【０００９】グリップ15には、実質的に平らな前面26、
右側面27、左側面28および後面29がある。またグリップ
15には、間隔をおいて傾斜がついて窪んだリブ31が形成
されている。突出したコードまたは他の材料、もしくは
窪んだスリットシェブロン（slit chevrons ）のよう
な、パター10を握るのを補助する他の凹凸を用いてもよ
い。リブ31は後面29を横切り、側面27および28各々の幅
の約４分の３の長さまで及んでいる。

【００１０】使用する際には、ゴルファーは、斑模様の
（もしくは、完全に滑らかであってもよい）前面26上に
この面に対して親指を置いてグリップ15を握る。前面26
のテクスチャーおよび平らさ（またはリブがないこと）
は、ゴルファーが親指でクラブをよりよく感じられるよ
うな程度である。親指は前面26を握っており、一方他の
指は、これらの指がクラブ10を握ってコントロールする
のを補助して改良する窪んだリブ31の付いた後面29およ
び側面27並びに28を握っている。

【００１１】パターの一部から斑21が除かれた状態で
は、この部分は完全に滑らかである。斑21にはわずかな
厚さしかないので、斑21が付けられたパターの部分は実
質的には滑らかである。

【００１２】ここで図７および８を参照する。これらの
図には、リブ31がグリップ15の後面29のみに形成された
別の実施の形態が示されている。

【００１３】図９−１２には、ゴムまたは他の適切な材
料から作られたパターグリップが示されている。グリッ
プ32には、実質的に平らな前面33、湾曲した側面34およ
び35、湾曲した後面36、上端37並びに下端38がある。後
面36は第１の曲率半径Ｒ１を有している。側面34および
35には、後面36に隣接し、第１の曲率半径Ｒ１よりも実
質的に大きい第２の曲率半径Ｒ２を有する第１の部分39
がある。この第１の部分39および後面36にはまた、間隔
のおかれた複数のリブ31がある。上述したように、リブ
31は、後面36を横切り、側面34および35のほぼ3/4 の長
さに亘って延びる、好ましくはは傾斜した窪みである
が、パターの握りを補助する、突出したコードまたは他
の材料または窪んだスリットシェブロンからなっていて
もよい。グリップ32の側面34および35には好ましくは、
前面33に実質的に隣接しており、第３の曲率半径Ｒ３を
有する第２の部分40がある。この第３の曲率半径Ｒ３
は、第２の曲率半径Ｒ２から前面33に向かって延びる。
第２の曲率半径Ｒ２および第３の曲率半径Ｒ３は、それ
らの交差する部分に普通の接点を有し、お互いの領域が
滑らかに移行している。好ましくは、第３の曲率半径Ｒ
３はグリップの下端38からグリップの上端37へと次第に
増加する。より詳しくは、第３の曲率半径Ｒ３は、グリ
ップの下端38の近くでは第１の曲率半径Ｒ３とほぼ同一
の大きさから、グリップの上端37の近くの第３の曲率半
径Ｒ２とほぼ同一の大きさまで増加する。

【００１４】下記に示すのは、本発明による１つの実施
の形態によるグリップのおよその測定値を示す表であ
る。

【００１５】 上端部からの距離 Ｒ１ Ｒ２ Ｒ３ （インチ） （インチ） （インチ） （インチ） ０ ９／３２ ７／８ ７／８ ３．２５ １／４ ３／４ ５／８ ７．０ ７／３２ ９／１６ １／２ 上記表は好ましい実施の形態のおよその測定値を示して
いるが、これらの測定値は代表的なものであるが、それ
らに限定されるものではないことに留意しなければなら
ない。例えば、第１の曲率半径Ｒ１は1/2 インチ（約1.
27ｃｍ）未満であるべきであり、より好ましくは、約1/
4 インチ（約0.64ｃｍ）であるべきである。第２の曲率
半径Ｒ２は3/4 インチ（約1.91ｃｍ）より大きいべきで
あり、より好ましくは、グリップの上端37の近くでは約
7/8 インチ（約2.22ｃｍ）であるべきである。言い換え
れば、ゴルファーがはっきりとした対照を感じられるよ
うに、第１の曲率半径Ｒ１は、上端部では第２の曲率半
径Ｒ２の約33パーセント以下であるべきである。第３の
曲率半径Ｒ３は、グリップの上端37からグリップの下端
38へと次第に減少すべきである。このことは、グリップ
の上端37からグリップの下端38へとグリップの断面が次
第に小さくなる助けになる。

【００１６】図１０−１２に示すように、多数の曲率半
径がグリップ上端37から下方に図１１に示す中間部を過
ぎて延びることにより、ゴルファーにより握られる全区
域が実質的に含まれる。このことと、前面の幅Ｗが減少
することにより、グリップの断面積がグリップの上端37
からグリップの下端38へと連続的に減少する。このよう
に、グリップの断面積は、外周が図１２に示すようによ
り円くなっているグリップの下端38の近くまで、次第に
減少する。

【００１７】上述したように、パターグリップ32には、
ゴルファーの親指を置くための実質的に平らな前面33が
ある。好ましくは、前面の幅Ｗはグリップの上端37から
グリップの下端38へと次第に減少する、すなわち、前面
33の幅Ｗは、グリップの下端38におけるよりもグリップ
の上端37におけるほうが大きく、グリップ32に沿ったど
の地点においてもこの幅Ｗは、グリップの下端38により
近いどの第２の地点における幅Ｗより大きいかまたは等
しい。

【００１８】断面積が減少することはまた、前面の厚さ
Ｔｆ、すなわち、シャフト受入穴41から前面までのグリ
ップの厚さ、および後面の厚さＴｂ、すなわち、シャフ
ト受入穴41から後面までのグリップの厚さによって説明
される。前面の厚さＴｆおよび後面の厚さＴｂは、グリ
ップの上端37からグリップの上端38へと次第に減少す
る。好ましくは、後面の厚さＴｂは、グリップの上端37
においては前面の厚さＴｆよりも実質的に大きい。さら
に、後面の厚さＴｂは、グリップの上端37から図１１に
示すグリップの中点へと次第に減少する。一方で、前面
の厚さＴｆは、グリップの上端37からグリップの中点ま
で実質的に一定のままである。このように、グリップの
中点においては、前面の厚さＴｆは好ましくは後面の厚
さＴｂよりも大きい。

【００１９】下記に示すのは、本発明の１つの実施の形
態であるグリップのおよその測定値を示す表である。

【００２０】 上端部からの距離 Ｔｆ Ｔｂ Ｗ （インチ） （インチ） （インチ） （インチ） ０ ３／１６ ７／１６ ５／８ ３．２５ ３／１６ ３／１６ １／２ ５．０ ３／１６ ２／１６ １／２ ７．０ ５／３２ ３／３２ ７／１６ 再度、上記表の寸法は、好ましい測定値の代表例を示す
のみである。

【００２１】ここに開示した本発明の説明用の実施の形
態には、従来技術より優れた多くの利点があることが明
白であるが、当業者には、多くの変更および他の実施の
形態を行なってもよいことが明らかであろう。したがっ
て、特許請求の範囲は、本発明の精神と範囲内に含まれ
る、そのような変更および実施の形態を包含することを
意図したものであることが理解されよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１つの実施の形態であるグリップを備
えたゴルフパターおよびゴルフボールの正面立面図

【図２】表面の斑を示すグリップの側面を示す部分拡大
図

【図３】図２の線１ｂに沿った断面図

【図４】グリップの右側面図

【図５】グリップの左側面図

【図６】グリップの後面図

【図７】本発明の別の実施の形態である、側面にリブの
ないグリップの右側面図

【図８】図７に示すグリップの左側面図

【図９】本発明の第２の実施の形態のグリップを示す左
側面図

【図１０】図９の線８に沿ったグリップの上端近くの断
面図

【図１１】図９の線９に沿ったグリップの中点近くの断
面図

【図１２】図９の線10に沿ったグリップの下端近くの断
面図

【符号の説明】

10 パター 11 シャフト 12 ネック 13 ヘッド 15、32 グリップ 16 ボール 18、37 上端 19、38 下端 21 斑 26、33 前面 27、34 右側面 28、35 左側面 29、36 後面 31 リブ 41 シャフト受入穴

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーサー シーピー チョー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92056 オーシャンサイド ヴィア デル オロ 5238 (72)発明者 アンジェラ リヴァシー アメリカ合衆国 アリゾナ州 85250 ス コッツデイル イースト サンダルウッド ドライヴ 7645 (72)発明者 ダニー エドワーズ アメリカ合衆国 アリゾナ州 85253 パ ラダイス ヴァレー ノース ウイスパー リング ヒルズ アールディー 6724

Claims (25)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフパターのシャフトに取り付けられ
   るゴルフパターのグリップであって、 平らな前面、２つの側面、および後面を有し、前記シャ
   フトを囲む中空体、および前記後面にある凹凸、からな
   ることを特徴とするゴルフパターのグリップ。
2. 【請求項２】 前記凹凸が前記側面にもあることを特徴
   とする請求項１記載のゴルフパターのグリップ。
3. 【請求項３】 前記前面が完全に滑らかであることを特
   徴とする請求項１記載のゴルフパターのグリップ。
4. 【請求項４】 前記前面が実質的に滑らかであることを
   特徴とする請求項１記載のゴルフパターのグリップ。
5. 【請求項５】 前記凹凸が窪んだリブであることを特徴
   とする請求項１記載のゴルフパターのグリップ。
6. 【請求項６】 前記前面、後面または側面のうちの１つ
   以上の面に斑があることを特徴とする請求項１記載のゴ
   ルフパターのグリップ。
7. 【請求項７】 ゴルフパターのシャフトに取り付けられ
   るゴルフパターのグリップであって、 上端からほぼ下端までに亘る実質的に平らな前面、 第１の曲率半径を有し、間隔をおいてリブが形成された
   湾曲した後面、および上端で前記第１の曲率半径よりも
   実質的に大きい第２の曲率半径を有する湾曲した側面、
   からなることを特徴とするゴルフパターのグリップ。
8. 【請求項８】 前記側面に、前記第１の曲率半径と前記
   前面との間に第３の曲率半径を有することを特徴とする
   請求項７記載のゴルフパターのグリップ。
9. 【請求項９】 前記第３の曲率半径が、前記下端の辺り
   から前記上端の辺りまで次第に増大することを特徴とす
   る請求項８記載のゴルフパターのグリップ。
10. 【請求項１０】 前記第３の曲率半径が、前記下端近く
    の前記第１の曲率半径とほぼ同一の大きさから、前記上
    端近くの前記第２の曲率半径とほぼ同一の大きさまで増
    大することを特徴とする請求項９記載のゴルフパターの
    グリップ。
11. 【請求項１１】 前記上端の近くにおいて、前記第１の
    曲率半径が1/2 インチ未満であり、前記第２の曲率半径
    が3/4 インチより大きいことを特徴とする請求項７記載
    のゴルフパターのグリップ。
12. 【請求項１２】 前記上端の近くにおいて、前記第１の
    曲率半径が約1/4 インチであり、前記第２の曲率半径が
    約7/8 インチであることを特徴とする請求項１１記載の
    ゴルフパターのグリップ。
13. 【請求項１３】 前記第３の曲率半径が、前記下端近く
    の約1/4 インチから前記上端近くの約7/8 インチまで増
    大することを特徴とする請求項１０記載のゴルフパター
    のグリップ。
14. 【請求項１４】 前記前面、後面または側面のうちの１
    つ以上の面に斑があることを特徴とする請求項７記載の
    ゴルフパターのグリップ。
15. 【請求項１５】 ゴルフパターのシャフトに取り付けら
    れるゴルフパターのグリップであって、 上端、 前記上端とは反対にある前記グリップの端である下端、 前記上端から前記下端までに亘る実質的に平らな前面、 第１の曲率半径を有し、間隔をおいてリブが形成された
    湾曲した後面、および第２の曲率半径を有する湾曲した
    側面、からなり、 前記前面の幅が、前記上端から前記下端に向かって次第
    に増大することを特徴とするゴルフパターのグリップ。
16. 【請求項１６】 前記上端の近くにおいて、前記第１の
    曲率半径が前記第２の曲率半径よりも実質的に小さいこ
    とを特徴とする請求項１５記載のゴルフパターのグリッ
    プ。
17. 【請求項１７】 前記側面に、前記第１の曲率半径と前
    記前面との間の第３の曲率半径があることを特徴とする
    請求項１６記載のゴルフパターのグリップ。
18. 【請求項１８】 前記第３の曲率半径が、前記上端から
    前記下端に向かって次第に増大することを特徴とする請
    求項１７記載のゴルフパターのグリップ。
19. 【請求項１９】 前記第３の曲率半径が、前記上端近く
    の前記第２の曲率半径とほぼ同一の大きさから、前記下
    端近くの前記第１の曲率半径とほぼ同一の大きさまで減
    少することを特徴とする請求項１８記載のゴルフパター
    のグリップ。
20. 【請求項２０】 前記前面、後面または側面のうちの１
    つ以上の面に斑があることを特徴とする請求項１５記載
    のゴルフパターのグリップ。
21. 【請求項２１】 ゴルフパターのシャフトに取り付けら
    れるゴルフパターのグリップであって、 平らな前面、２つの側面、および後面を有し、前記シャ
    フトを受け入れる穴を囲むボディであって、前記後面に
    は複数の凹凸があり、 上端、下端およびそれらの間の中点、および前記上端と
    前記中点との間で該中点に向かって実質的に減少する、
    前記シャフト受入穴と前記後面との間の後面厚、からな
    ることを特徴とするゴルフパターのグリップ。
22. 【請求項２２】 前記上端と前記中点との間で実質的に
    一定のままである、前記シャフト受入穴と前記前面との
    間の前面厚を含むことを特徴とする請求項２１記載のゴ
    ルフパターのグリップ。
23. 【請求項２３】 前記中点近くの前記後面厚が、前記上
    端近くの前記後面厚の1/2 未満であることを特徴とする
    請求項２１記載のゴルフパターのグリップ。
24. 【請求項２４】 ゴルフパターのシャフトに取り付けら
    れるゴルフパターのグリップであって、 平らな前面、２つの側面、および後面を有し、シャフト
    受入穴を囲むボディであって、前記後面には複数の凹凸
    があり、 上端、下端およびそれらの間の中点、および前記シャフ
    ト受入穴と前記前面との間の前面厚、並びに前記上端に
    おいて前記前面厚よりも実質的に大きい、前記シャフト
    受入穴と前記前面との間の前面厚、からなることを特徴
    とするゴルフパターのグリップ。
25. 【請求項２５】 前記前面厚が前記中点において前記後
    面厚よりも大きいことを特徴とする請求項２４記載のゴ
    ルフパターのグリップ。