JPH0825075A - 三次元レーザ加工機 - Google Patents

三次元レーザ加工機

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Publication number
JPH0825075A
JPH0825075A JP6160152A JP16015294A JPH0825075A JP H0825075 A JPH0825075 A JP H0825075A JP 6160152 A JP6160152 A JP 6160152A JP 16015294 A JP16015294 A JP 16015294A JP H0825075 A JPH0825075 A JP H0825075A
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JP
Japan
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mirror
workpiece
laser beam
lens
machining
Prior art date
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Application number
JP6160152A
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English (en)
Inventor
Koichi Indo
浩一 印藤
Toshiyuki Minami
利之 南
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH0825075A publication Critical patent/JPH0825075A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体的な被加工物を、レーザ加工機側と衝突
することなく、また高速高精度に加工できる三次元レー
ザ加工機を得ること。 【構成】 三次元レーザ加工機において、レーザ光を屈
折させるレンズ9と、このレンズ9をレーザ光の光軸方
向に移動するレンズ駆動手段10と、レンズ9を通過し
たレーザ光を被加工物に反射するミラー5と、このミラ
ー5を第1の回転方向に回転させる第1のミラー駆動手
段6と、ミラーを第2の回転方向に回転させる第2のミ
ラー駆動手段8と、被加工物を載置するXYテーブル1
と、このXYテーブル1を第1の方向に平行移動する第
1のテーブル駆動手段1aと、XYテーブル1を水平面
上で上記第1の方向と異なる第2の方向に平行移動する
第2のテーブル駆動手段1bとを備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体的な被加工物を加
工することが出来る三次元レーザ加工機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の三次元レーザ加工機の
構成の一例を示す概略図である。図14の三次元レーザ
加工機の構成は、加工テーブル1全体をX軸方向に駆動
するX軸駆動モータ、加工ヘッド2全体をX軸方向と直
交するY軸方向に移動するY軸駆動モータ、加工ヘッド
2全体をX軸、Y軸の両軸に直交するZ軸方向に移動す
るZ軸駆動モータ、Z軸回りに加工ヘッド2全体を回転
させるα軸駆動モータ、前記α軸に直交する方向に回転
させるβ軸駆動モータ、そして図示しないレーザ発振
器、前記三次元レーザ加工機本体とレーザ発振器を制御
する制御装置から構成されている。
【0003】また、図15は別の従来の三次元レーザ加
工機の構成の一例を示す図である。図15の三次元レー
ザ加工機の構成は加工テーブル1全体を駆動するX軸、
加工ヘッド2全体をX軸に直交する水平面に移動するY
軸、加工ヘッド2全体をX軸、Y軸の両軸に直交する方
向に移動するZ軸、Z軸回りに加工ヘッド2全体を回転
させるα軸、前記α軸を45゜の角度を持った軸回りに
回転させるβ軸、そして図示しないレーザ発振器、前記
三次元レーザ加工機本体とレーザ発振器を制御する制御
装置から構成されている。
【0004】図14、図15のどちらの三次元レーザ加
工機も、加工プログラムにより立体的な被加工物表面の
各ポイント間を加工ヘッド2の先端をほぼ面直に制御し
ながら加工するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の図14の三次元
レーザ加工機において、加工ヘッド2先端の移動量が少
なく、加工ヘッド2の被加工物に対する姿勢が大きく変
化するような場合、加工テーブル全体を移動させたり、
加工ヘッド全体を移動させるため、X軸、Y軸、Z軸に
大きな負担がかかり、加工速度、加工精度の面で問題が
あった。この課題を解決するために、図15に示すよう
な三次元レーザ加工機が発明された。すなわち、α軸、
β軸の移動だけで姿勢の変化にも対応できるようにし
た。しかし、この場合でも、立体的な被加工物上の、あ
る平面に対しての加工は、X軸、Y軸、Z軸の合成によ
り加工されているため、やはりX軸、Y軸、Z軸に大き
な負担が発生していた。この大きな負担による振動等の
問題で加工精度に影響を及ぼしていた。そして、上記の
図14及び図15に示すような従来の三次元レーザ加工
機では、以下の問題点があった。図14、図15に示さ
れる従来の三次元レーザ加工機の制御は、図16に示す
ように、被加工物101上に教示あるいはCADで指定
されたポイントデータ(P1 〜P5 )、姿勢データ(n
1 〜n5 )間を補間することにより実施されるものであ
る。しかし、図17に示したように、P1 〜P2 間に凸
部がある場合、そのまま補間すると被加工物101に加
工ヘッドが衝突し、破壊が生じる危険があった。また、
従来の三次元レーザ加工機は、安全上の理由(被加工物
101が存在しない場合等に誤照射すると、作業者の顔
などに損傷を与える危険性がある)及び構造上の理由
(図15に示される三次元レーザ加工機の場合)によ
り、加工ヘッドの動作範囲を水平面内に制限していたた
め、被加工物101の形状によっては加工できない部位
があった。例えば図18に示した被加工物101に対し
て、加工ヘッド102aでの加工は可能であるが加工ヘ
ッド102bでの加工は不可能である。一方、揺動方式
として例えば特開昭60−177984号公報等に示さ
れたものがある。揺動方式は図17に示したような凸部
があっても焦点距離が長いため機械に与える損害の点で
は全く問題はない。しかし、上記の公報でも述べている
とおり、被加工物101の板厚t、レーザビームの入射
角度δにより、被加工物101の表面と裏面とで、誤差
d(d=t/Tanδ)が発生する(図19参照)もの
であった。この問題を解決するために、図20に示すよ
うに、加工テーブル100が半径Rに沿って変形する事
例が発明されている。しかし図20のX方向には誤差d
は存在しないが、紙面に垂直な方向(Y方向)にはこの
発明のものでも誤差dは存在する。また材質が布のよう
に柔らかい場合には対応できるが、鉄板のように固い材
質のものでは対応できない。さらにジンバル方式とし
て、例えば特開昭57−47593号公報等に示された
ものがある。これらのものの場合、ガルバノミラー2枚
によるジンバル方式のため狭い加工エリアしか確保でき
ない。そこでXYステージ(テーブル)を追加すること
で、大面積に対応するようにしているが、XYステージ
の駆動回数が多くなり、高速に加工することができな
い。さらに焦点位置を変えることができないため、立体
形状の被加工物には適用できないという問題点があっ
た。
【0006】そこで、この発明は上述のような三次元レ
ーザ加工機の課題を解決するためになされたもので、レ
ーザ加工機側と被加工物とが衝突することなく、かつ高
速、高精度な加工を実現することができる三次元レーザ
加工機を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項第1項
に係る発明は、三次元レーザ加工機において、レーザ光
を屈折させるレンズと、このレンズを上記レーザ光の光
軸方向に移動するレンズ駆動手段と、上記レンズを通過
した上記レーザ光を被加工物に反射するミラーと、この
ミラーを第1の回転方向に回転させる第1のミラー駆動
手段と、上記ミラーを第2の回転方向に回転させる第2
のミラー駆動手段と、上記被加工物を載置するXYテー
ブルと、このXYテーブルを第1の方向に平行移動する
第1のテーブル駆動手段と、上記XYテーブルを水平面
上で上記第1の方向と異なる第2の方向に平行移動する
第2のテーブル駆動手段とを具備するものである。
【0008】この発明の請求項第2項に係る発明は、加
工プログラム及び加工条件を格納するメモリ手段と、被
加工物の加工ポイントのデータに基づき上記加工プログ
ラムを修正する加工プログラム修正手段と、この加工プ
ログラム修正手段により修正された加工プログラムに基
づいてXYテーブルを駆動するXYテーブル駆動手段と
を具備するものである。
【0009】この発明の請求項第3項に係る発明は、三
次元レーザ加工機において、レーザ光を屈折させるレン
ズと、このレンズを上記レーザ光の光軸方向に移動する
レンズ駆動手段と、上記レンズを通過した上記レーザ光
を被加工物に反射するミラーと、このミラーを第1の回
転方向に回転させる第1のミラー駆動手段と、上記ミラ
ーを第2の回転方向に回転させる第2のミラー駆動手段
と、上記被加工物を載置する2軸回転テーブルと、この
2軸回転テーブルを第1の回転軸回りに回転させる第1
のテーブル回転手段と、上記2軸回転テーブルを第2の
回転軸回りに回転させる第2のテーブル回転手段とを具
備するものである。
【0010】この発明の請求項第4項に係る発明は、加
工プログラム及び加工条件を格納するメモリ手段と、被
加工物の加工ポイントのデータに基づき上記加工プログ
ラムを修正する加工プログラム修正手段と、この加工プ
ログラム修正手段により修正された加工プログラムに基
づいて2軸回転テーブルを駆動する回転テーブル駆動手
段とを具備するものである。
【0011】この発明の請求項第5項に係る発明は、三
次元レーザ加工機において、レーザ光を屈折させるレン
ズと、このレンズを上記レーザ光の光軸方向に移動する
レンズ駆動手段と、上記レンズを通過した上記レーザ光
を被加工物に反射するミラーと、このミラーを第1の回
転方向に回転させる第1のミラー駆動手段と、上記ミラ
ーを第2の回転方向に回転させる第2のミラー駆動手段
と、上記被加工物を保持し移動させるロボットとを具備
するものである。
【0012】この発明の請求項第6項に係る発明は、加
工プログラム及び加工条件を格納するメモリ手段と、被
加工物の加工ポイントのデータに基づき上記加工プログ
ラムを修正する加工プログラム修正手段と、この加工プ
ログラム修正手段により修正された加工プログラムに基
づいてロボットを駆動するロボット駆動手段とを具備す
るものである。
【0013】
【作用】この発明の請求項第1項のように構成された三
次元レーザ加工機においては、XYテーブル上に載置さ
れた被加工物に対するレーザ光の焦点の微調整は、ミラ
ーが被加工物との距離を変えることなく、レンズ駆動手
段によって行われる。
【0014】またこの発明の請求項第2項のように構成
された三次元レーザ加工機においては、実際の被加工物
の加工ポイントのデータに基づいて加工プログラムを修
正し、XYテーブルを再位置決めする。
【0015】またこの発明の請求項第3項のように構成
された三次元レーザ加工機においては、2軸回転テーブ
ル上に載置された被加工物に対するレーザ光の焦点の微
調整は、ミラーが被加工物との距離を変えることなく、
レンズ駆動手段によって行われる。
【0016】またこの発明の請求項第4項のように構成
された三次元レーザ加工機においては、実際の被加工物
の加工ポイントのデータに基づいて加工プログラムを修
正し、2軸回転テーブルを再位置決めする。
【0017】またこの発明の請求項第5項のように構成
された三次元レーザ加工機においては、ロボットに保持
されている被加工物に対するレーザ光の焦点の微調整
は、ミラーが被加工物との距離を変えることなく、レン
ズ駆動手段によって行われる。
【0018】またこの発明の請求項第6項のように構成
された三次元レーザ加工機においては、実際の被加工物
の加工ポイントのデータに基づいて加工プログラムを修
正し、ロボットを再位置決めする。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0020】実施例1.図1は、本発明の実施例1にか
かるXYテーブル型の三次元レーザ加工機の全体構成
図、図2は、図1に示すXYテーブル型の三次元レーザ
加工機の制御装置を示すブロック図、図3は、図1に示
すXYテーブル型の三次元レーザ加工機の運転手順を示
したフローチャートである。
【0021】図1において、1は被加工物を設置する加
工テーブルであり、この加工テーブルはテーブル駆動手
段としての加工テーブルのX軸1a、Y軸1bの駆動モ
ータ(図2に図示)により、XYテーブル型三次元レー
ザ加工機の基準座標系OA −XAAA のXA 方向、
A 方向に移動可能となっている。3は図示しないレー
ザ発振器から出射されたレーザ光、5はレーザ光3を反
射するミラー、6はミラー5をレーザ光3の入射軸に対
して直交する方向に回転させる第1のミラー駆動手段と
してのθ2 軸駆動モータ、7はミラー5とθ2 軸駆動モ
ータ6を取付ける取付台、8は前記取付台ごとミラー5
をレーザ光3の入射軸回りに回転させる第2のミラー駆
動手段としてのθ1 軸駆動モータ、9は加工テーブル1
上の被加工物に対し焦点位置を変化させるためレーザ光
3を屈折させるレンズ、10はレンズ9をレーザ光3の
入射方向の前後に駆動するレンズ駆動手段としてのF軸
駆動モータである。図1に示したθ1 ,θ2 ,F,X,
Yの各軸及びレーザ光の出力調整などを実施する制御装
置を図2に示す。
【0022】図2に示すように制御装置は、主制御部1
1を有している。主制御部11にはバス線12を介し
て、キーボード等の入力部13、メモリ手段としての加
工プログラムメモリ14、ビームベクトルチェック部1
5、加工プログラム修正手段としての加工プログラム変
換部16、パラメータメモリ17、レーザ発振器4を制
御するレーザ発振制御部18、θ1 軸モータ8とθ2
モータ6とF軸モータ10を制御する揺動モータ制御部
19、XYテーブル制御手段としてのXYテーブル送り
演算部20、XYテーブル送り演算部20で算出された
移動量に基づき、X軸モータ1aとY軸モータ1bとを
制御するXYテーブルモータ制御部21がそれぞれ接続
されている。
【0023】次に運転手順について図3のフローチャー
トに沿って説明する。入力部13から入力されパラメー
タメモリに登録されていたポイント数nG により加工プ
ログラムメモリに格納されている加工プログラムを群分
けする。 [S100]加工ポイント群の中からXA ,YA ,ZA
方向のMIN値、MAX値を含む6ポイントP0 〜P5
を選択する。 P0 =(XMIN ,Y0 ,Z0 ,L 0 ,m0 ,n0 ) ・・・(1) P1 =(XMAX ,Y1 ,Z1 ,L 1 ,m1 ,n1 ) ・・・(2) P2 =(X2 ,YMIN ,Z2 ,L 2 ,m2 ,n2 ) ・・・(3) P3 =(X3 ,YMAX ,Z3 ,L 3 ,m3 ,n3 ) ・・・(4) P4 =(X4 ,Y4 ,ZMIN ,L 4 ,m4 ,n4 ) ・・・(5) P5 =(X5 ,Y5 ,ZMAX ,L 5 、m5 ,n5 ) ・・・(6) ここで、姿勢データ(L ,m,n)は加工ポイントの面
直な法線ベクトルを示す。また、 L0 =(L 0 ,m0 ,n0 ) ・・・(1−a) L1 =(L 1 ,m1 ,n1 ) ・・・(2−a) L2 =(L 2 ,m2 ,n2 ) ・・・(3−a) L3 =(L 3 ,m3 ,n3 ) ・・・(4−a) L4 =(L 4 ,m4 ,n4 ) ・・・(5−a) L5 =(L 5 ,m5 ,n5 ) ・・・(6−a) とする。 [S101]6ポイントP0 〜P5 の姿勢データとミラ
ー中心MO (XO ,YO,ZO )と6ポイントを結ぶビ
ームベクトルとの内積を算出する。
【0024】
【数1】
【0025】[S102][S103]ビームベクトル
チェック部15において、あらかじめパラメータメモリ
17に登録されている面直許容範囲dm内にはいってい
るかチェックする。 [S104]内積最小値を決定する。仮にP0 が選択さ
れたとする。 [S105]XYテーブル送り演算部20において、ミ
ラー中心MO (XOOO )と前記決定した最小内積
ポイントP0 とのXA 方向、YA 方向の差分をとる。 ΔX=XO −X0 ・・・(13) ΔY=YO −Y0 ・・・(14) そして同時にミラー中心点MO を更新する。 MO =(XO +ΔX,YO +ΔY,ZO ) ・・・(15) XYテーブルモータ制御部21において算出されたXY
テーブル送り量(−ΔX,−ΔY)に基づいて、X軸モ
ータ1a、Y軸モータ1bを駆動する。 [S106]加工プログラム変換部16において、新た
なミラー中心点MO を中心に今回加工を実行する加工ポ
イント群のポイントデータを更新する。例えばP0 は、 P0 =(X0 +ΔX,Y0 +ΔY,Z0 ) ・・・(16) [S107]揺動モータ制御部19において、加工ポイ
ント群のポイントデータ(X,Y,Z)によりθ1 ,θ
2 ,F各軸の移動量を決定し、揺動三軸のみで加工す
る。揺動モータが図1に示すように構成される時、一般
に同次変換マトリクスT0
【0026】
【数2】
【0027】従って、現在値と式(18)〜(20)に
より、Δθ1 ,Δθ2 ,ΔFを算出し各軸を駆動する。
レーザ光3の制御も、同時にレーザ発振制御部18にお
いて実行される。 [S108]加工ポイント群が終了すれば、運転を終了
する。
【0028】このように実施例1にかかるXYテーブル
型三次元レーザ加工機によれば、立体的な被加工物を加
工する場合も、レーザ加工機側と被加工物とが衝突する
ことがなく、また高速、高精度な加工が実現できる。
【0029】実施例2.次に、本発明の実施例2にかか
る2軸回転テーブル型の三次元レーザ加工機について説
明する。なお、上述の実施例1と同様の構成または相当
部分からなるものについては、同一符号及び同一記号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0030】図4に示すように、加工テーブル1は、2
軸回転テーブル型の三次元レーザ加工機の基準座標系θ
B −XBBB のXB 軸回りに回転させるテーブル回
転手段としてのθ3 軸駆動モータ1c(図5に図示)及
びYB 回りに回転させるθ4軸駆動モータ1d(図5に
図示)により回転可能となっている。
【0031】図4に示したθ1 ,θ2 ,F,θ3 ,θ4
各軸及びレーザ光の出力制御などを実施する制御装置を
図5に示す。
【0032】図5に示すように制御装置は、加工テーブ
ル1を回転させるためにバス線12に、回転テーブル制
御手段としての回転テーブル送り演算部22、回転テー
ブルモータ制御部23が接続されている。
【0033】次に運転手順について図6のフローチャー
トで説明する。 [S100〜S104]上述の実施例1と同じである。
内積最小ポイントは同様にP0 (X0 ,Y0 ,Z0 ,L
0 ,m0 ,n0 )とする。 [S200]回転テーブル送り演算部22において、前
記決定した最小内積ポイントP0 から回転テーブルのθ
3 軸、θ4 軸の送り量を決定する。すなわち
【0034】
【数3】
【0035】回転テーブルモータ制御部23において、
算出された回転テーブル送り量(Δθ3 ,Δθ4 )に基
づいて、θ3 軸モータ1cあるいはθ4 軸モータ1dを
駆動する。 [S201]加工プログラム変換部16において、今回
実行する加工ポイント群のポイントデータ、姿勢データ
を更新する。たとえばP0 αポイントデータは
【0036】
【数4】
【0037】[S107〜S108]上述の実施例1と
同じである。
【0038】このように実施例2にかかる2軸回転テー
ブル型の三次元レーザ加工機によれば、立体的な被加工
物を加工する場合も、レーザ加工機側と被加工物とが衝
突することがなく、また高速、高精度な加工が実現でき
る。
【0039】実施例3.次に、本発明の実施例3にかか
るロボット同期型の三次元レーザ加工機について図7〜
10に基づき説明する。なお、上述の実施例1と同様の
構成または相当部分からなるものについては、同一符号
及び同一記号を付してその詳細な説明を省略する。図7
に示すように被加工物は、ロボット24のハンド25に
ハンドリングされ、揺動ミラー5のほぼ真下あたりに位
置決めされる。
【0040】図7に示したθ1 ,θ2 ,F各軸の制御、
ロボットの制御、及びレーザ光の出力調整などを実施す
る制御装置を図8に示す。
【0041】図8に示すように制御装置は、ミラー揺動
系主制御部26とロボット主制御部27とを有してい
る。ミラー揺動系主制御部26にはバス線12を介し
て、揺動系モータθ1 軸、θ2 軸、F軸の各軸を手動で
動作させるペンダント28のインターフェースを実施す
るペンダント入力部29、メモリ手段としての揺動系加
工プログラムメモリ30a及びハンド系加工プログラム
メモリ30b、通信制御部31がそれぞれ接続されてい
る。また、ロボット主制御部27にはバス線32を介し
て、加工プログラム修正手段としてのデータ変換部3
3、ハンドリングした被加工物を手動で位置決めするた
めのペンダント34のインターフェースを実施するペン
ダント入力部35、ロボットの各軸モータ36を制御す
るロボット制御手段としてのモータ制御部37、ハンド
制御部38、パラメータメモリ39がそれぞれ接続され
ている。
【0042】次に運転手順について図9、図10のフロ
ーチャートに沿って説明する。
【0043】まず、最初に図9に示す前処理の運転手順
について説明する。 [S300]ロボットペンダント34によりハンドリン
グした被加工物を揺動ミラー真下あたりに位置決めす
る。 [S301]揺動系ペンダント28により、被加工物上
の基準点Q0 ,Q1 ,Q2 を教示する。教示はペンダン
ト28で実施する。基準点3点から作成される被加工物
系から揺動系への同次変換マトリクスをMQ とする。 [S302]被加工物系データから、被加工物の加工ポ
イントデータ、姿勢データを揺動系加工ポイントデー
タ、姿勢データへ変換する。被加工物の加工ポイントデ
ータを(XW ,YW ,ZW )、姿勢データ(L W ,m
W ,nW )、また、変換された揺動系の加工ポイントデ
ータを(XL ,YL ,ZL )、姿勢データを(L L ,m
L ,nL )とする。
【0044】
【数5】
【0045】[S303]通信制御部31において、
[S302]で変換された揺動系の加工ポイントデータ
及び姿勢データ全てを揺動系加工プログラムメモリ30
aからロボット主制御部27へ転送する。 [S304]データ変換部33において、あらかじめパ
ラメータメモリ39に設定されたロボット座標系OR
RRR から揺動座標系OC −XCCCへの同
次変換マトリクスMS により揺動系データから、ロボッ
ト座標系データへ変換する。ロボット座標系の加工ポイ
ントデータを(XM ,YM ,ZM )、姿勢データを(L
M ,mM ,nM )とする。
【0046】
【数6】
【0047】[S305]データ変換部33において、
ロボット座標系データからハンド座標系に対する相対ポ
イントデータへ変換する。相対ポイントデータを(X
R ,YR,ZR )、姿勢データを(L R ,mR ,nR
とする。また、現在のハンド座標系を表現する同次変換
マトリクスをMR とすると、
【0048】
【数7】
【0049】[S306]通信制御部40において、
[S305]で変換されたハンド系の加工ポイントデー
タ及び姿勢データ全てをハンド系加工プログラムメモリ
30へ転送する。 これで前処理は完了し、図10に示す運転へと移行す
る。 [S100〜S104]上述の実施例1と同じである。
内積最小ポイントは、同様にP0 (X0 ,Y0 ,Z0
L 0 ,m0 ,n0 )とする。 [S307]ミラー中心MO (XO ,YO ,ZO )と前
記決定した最小内積ポイントP0 とのXC ,YC ,ZC
各方向の差分をとる。 ΔX=XO −X0 ・・・(31) ΔY=YO −Y0 ・・・(32) ΔZ=ZO −Z0 ・・・(33) 通信制御部31において式(31)〜(33)で算出さ
れた送り量をロボット主制御部27へ転送する。 [S308]データ変換部33において、前記送り量Δ
X,ΔY,ΔZを基にしてハンド座標系の同次変換マト
リクスMR を更新する。更新されるマトリクスをMR
とすると、
【0050】
【数8】
【0051】データ変換部40において更新したハンド
座標系同次変換マトリクスMR ’を揺動系主制御部26
へ転送する。 [S309]揺動系主制御部26では転送されたハンド
座標系同次変換マトリクスMR ’と、ハンド系加工プロ
グラムメモリ30bに格納されている相対ポイントデー
タより、揺動系加工プログラムを再作成し、揺動系プロ
グラムメモリ30aに格納する。
【0052】
【数9】
【0053】[S107〜S108]上述の実施例1と
同じである。
【0054】以上に述べたように、実施例3にかかるロ
ボット同期型の三次元レーザ加工機によれば、表面が閉
じた形状の立体的な被加工物を加工する場合も、レーザ
加工機側と被加工物とが衝突することがなく、また高
速、高精度な加工が実現できる。
【0055】ちなみに以上に述べた各実施例は、被加工
物の形状に応じてそれぞれ、実施例1は図11に示され
るように、ミラー中心点MO から被加工物101の表面
が全て見える場合、実施例2は図12に示されるよう
に、ミラー中心点MO から被加工物101の一部が見え
ないような場合、実施例3は図13に示されるように被
加工物101が閉じている場合等に適用する。
【0056】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0057】三次元レーザ加工機において、XYテーブ
ル上に載置された被加工物に対するレーザ光の焦点の微
調整は、ミラーが被加工物との距離を変えることなく、
レンズ駆動手段によって行われることにより、加工面の
面直ベクトルのZ成分が全て正の値を示す立体的な被加
工物を加工する場合も、レーザ加工機側と被加工物とが
衝突することがなく、また高速な加工が実現できる。
【0058】また、被加工物の加工ポイントのデータに
基づいて加工プログラムを修正し、XYテーブルを再位
置決めするので、レーザ光の入射角度をほぼ面直に保持
することが可能となり、高精度の加工が実現できる。
【0059】さらに、三次元レーザ加工機において、2
軸回転テーブル上に載置された被加工物に対するレーザ
光の焦点の微調整は、ミラーが被加工物との距離を変え
ることなく、レンズ駆動手段によって行われることによ
り、加工面の面直ベクトルのZ成分が0又は負の値を示
す立体的な被加工物を加工する場合も、レーザ加工機側
と被加工物とが衝突することがなく、また高速、高精度
の加工が実現できる。
【0060】また、被加工物の加工ポイントのデータに
基づいて加工プログラムを修正し、回転テーブルを再位
置決めするので、レーザ光の入射角度をほぼ面直に保持
することが可能となり、高精度の加工が実現できる。
【0061】さらに、三次元レーザ加工機において、ロ
ボットに保持されている被加工物に対するレーザ光の焦
点の微調整は、ミラーが被加工物との距離を変えること
なく、レンズ駆動手段によって行われることにより、表
面が閉じた形状の立体的な被加工物を加工する場合も、
レーザ加工機側と被加工物とが衝突することがなく、ま
た高速、高精度の加工が実現できる。
【0062】また、被加工物の加工ポイントのデータに
基づいて加工プログラムを修正し、ロボットを再位置決
めするので、レーザ光の入射角度をほぼ面直に保持する
ことが可能となり、高精度の加工が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるXYテーブル型の
三次元レーザ加工機の構成図である。
【図2】 この発明の実施例1によるXYテーブル型の
三次元レーザ加工機の制御装置のブロック図である。
【図3】 この発明の実施例1によるXYテーブル型の
三次元レーザ加工機の運転手順を示したフローチャート
である。
【図4】 この発明の実施例2による2軸回転テーブル
型の三次元レーザ加工機の構成図である。
【図5】 この発明の実施例2による2軸回転テーブル
型の三次元レーザ加工機の制御装置のブロック図であ
る。
【図6】 この発明の実施例2による2軸回転テーブル
型の三次元レーザ加工機の運転手順を示したフローチャ
ートである。
【図7】 この発明の実施例3によるロボット同期型の
三次元レーザ加工機の構成図である。
【図8】 この発明の実施例3によるロボット同期型の
三次元レーザ加工機の制御装置のブロック図である。
【図9】 この発明の実施例3によるロボット同期型の
三次元レーザ加工機の運転前処理を示したフローチャー
トである。
【図10】 この発明の実施例3によるロボット同期型
の三次元レーザ加工機の運転手順を示したフローチャー
トである。
【図11】 この発明の実施例1に適用される被加工物
のパターンの概略図である。
【図12】 この発明の実施例2に適用される被加工物
のパターンの概略図である。
【図13】 この発明の実施例3に適用される被加工物
のパターンの概略図である。
【図14】 従来の三次元レーザ加工機の構成図であ
る。
【図15】 従来の別の三次元レーザ加工機の構成図で
ある。
【図16】 被加工物の表面状態を示す説明図である。
【図17】 別の被加工物の表面状態を示す説明図であ
る。
【図18】 被加工物と加工ヘッドとの位置関係を示す
説明図である。
【図19】 レーザ加工時の問題点を示すための説明図
である。
【図20】 別のレーザ加工時の問題点を示すための説
明図である。
【符号の説明】
1 加工テーブル、1a 加工テーブルX軸駆動モー
タ、1b 加工テーブルY軸駆動モータ、1c 加工テ
ーブルθ3 軸駆動モータ、1d 加工テーブルθ4 軸駆
動モータ、5 ミラー、6 θ2 軸駆動モータ、8 θ
1 軸駆動モータ、9 レンズ、10 F軸駆動モータ、
14 加工プログラムメモリ、16 加工プログラム変
換部、20 XYテーブル送り演算部、22 回転テー
ブル送り演算部、24 ロボット、30a 揺動系加工
プログラムメモリ、30b ハンド系加工プログラムメ
モリ、33 データ変換部、37 モータ制御部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を屈折させるレンズ、このレン
    ズを上記レーザ光の光軸方向に移動するレンズ駆動手
    段、上記レンズを通過した上記レーザ光を被加工物に反
    射するミラー、このミラーを第1の回転方向に回転させ
    る第1のミラー駆動手段、上記ミラーを第2の回転方向
    に回転させる第2のミラー駆動手段、上記被加工物を載
    置するXYテーブル、このXYテーブルを第1の方向に
    平行移動する第1のテーブル駆動手段、上記XYテーブ
    ルを水平面上で上記第1の方向と異なる第2の方向に平
    行移動する第2のテーブル駆動手段を備えたことを特徴
    とする三次元レーザ加工機。
  2. 【請求項2】 加工プログラム及び加工条件を格納する
    メモリ手段、被加工物の加工ポイントのデータに基づき
    上記加工プログラムを修正する加工プログラム修正手
    段、この加工プログラム修正手段により修正された加工
    プログラムに基づいてXYテーブルを駆動制御するXY
    テーブル制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の三次元レーザ加工機。
  3. 【請求項3】 レーザ光を屈折させるレンズ、このレン
    ズを上記レーザ光の光軸方向に移動するレンズ駆動手
    段、上記レンズを通過した上記レーザ光を被加工物に反
    射するミラー、このミラーを第1の回転方向に回転させ
    る第1のミラー駆動手段、上記ミラーを第2の回転方向
    に回転させる第2のミラー駆動手段、上記被加工物を載
    置する2軸回転テーブル、この2軸回転テーブルを第1
    の回転軸回りに回転させる第1のテーブル回転手段、上
    記2軸回転テーブルを第2の回転軸回りに回転させる第
    2のテーブル回転手段を備えたことを特徴とする三次元
    レーザ加工機。
  4. 【請求項4】 加工プログラム及び加工条件を格納する
    メモリ手段、被加工物の加工ポイントのデータに基づき
    上記加工プログラムを修正する加工プログラム修正手
    段、この加工プログラム修正手段により修正された加工
    プログラムに基づいて2軸回転テーブルを駆動制御する
    回転テーブル制御手段を備えたことを特徴とする請求項
    3記載の三次元レーザ加工機。
  5. 【請求項5】 レーザ光を屈折させるレンズ、このレン
    ズを上記レーザ光の光軸方向に移動するレンズ駆動手
    段、上記レンズを通過した上記レーザ光を被加工物に反
    射するミラー、このミラーを第1の回転方向に回転させ
    る第1のミラー駆動手段、上記ミラーを第2の回転方向
    に回転させる第2のミラー駆動手段、上記被加工物を保
    持し移動させるロボットを備えたことを特徴とする三次
    元レーザ加工機。
  6. 【請求項6】 加工プログラム及び加工条件を格納する
    メモリ手段、被加工物の加工ポイントのデータに基づき
    上記加工プログラムを修正する加工プログラム修正手
    段、この加工プログラム修正手段により修正された加工
    プログラムに基づいてロボットを駆動制御するロボット
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の三次
    元レーザ加工機。
JP6160152A 1994-07-12 1994-07-12 三次元レーザ加工機 Pending JPH0825075A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005177862A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Como Spa レーザ溶接方法および装置

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