JPH08250711A - 化合物半導体装置 - Google Patents

化合物半導体装置

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JPH08250711A
JPH08250711A JP5074195A JP5074195A JPH08250711A JP H08250711 A JPH08250711 A JP H08250711A JP 5074195 A JP5074195 A JP 5074195A JP 5074195 A JP5074195 A JP 5074195A JP H08250711 A JPH08250711 A JP H08250711A
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layer
electrode
alloy
semiconductor
alloy layer
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JP5074195A
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Minoru Amano
実 天野
Chiharu Nozaki
千晴 野崎
Tetsuo Nozu
哲郎 野津
Yasuo Ashizawa
康夫 芦沢
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 化合物半導体装置のショットキー電極、オー
ミック電極の信頼性、電気的特性の向上と製造歩留りの
向上を図る。 【構成】 化合物半導体装置において、III −V族化合
物半導体層からなるショットキーコンタクト層203、
あるいはオーミックコンタクト層209と電極金属との
界面、すなわち金属・半導体界面に、Pt等の高融点金
属とV族元素の合金層202、PtとPt以外の他の高
融点金属との合金層が所定の寸法、所定の組成で形成さ
れている。またこれら界面の合金層の粒径が20nm以
上である構造、および単結晶合金層を用いた構造のオー
ミック電極を用いた半導体装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化合物半導体装置の構造
に関し、特に化合物半導体装置の電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsを基板結晶としたデバイスに続
いて、InPを基板結晶としたデバイス応用の需要の増
大、あるいは新材料の開発により、化合物半導体装置の
構造上に不可欠なメタル/半導体結晶の構造においても
さまざまな材料の組み合わせが試みられている。オーミ
ック電極としては抵抗が低いこと、ショットキー電極と
しては障壁エネルギの高いことが要求されるが、ともに
熱安定性の優れていることが半導体装置の信頼性を含む
特性において、重要な事柄となる。
【0003】高電子移動度トランジスタ(HEMT)や
MESFETなどのように、III −V族化合物半導体層
とゲート金属材料との間に形成されるショットキー接合
をゲートに用いる電界効果トランジスタにおいては、素
子特性と信頼性の観点から、十分に高いショットキー障
壁を有しかつ熱的ストレスに対して安定なショットキー
ゲートが要求されるが、これを実現するため、図8
(a)に示すように2nmから6nm程度の厚さの薄い
Pt層302をゲート電極301の最下層に用い、この
Pt層302を熱処理により半導体層20内に拡散させ
てゲートを形成するという方法が用いられている。この
場合、図8(b)に示すようにPtは熱処理により拡散
前の厚さの約2倍の深さまで拡散し、化合物半導体を構
成しているV族元素と熱的に安定な化合物312を形成
する。その結果、このPt−V族化合物(Pt−V合金
層)312と半導体203との間にショットキー接合が
形成されることになり、半導体層203の上ではなく半
導体層203の中に埋め込まれたショットキーゲートが
できる。すなわちPt−V合金層312の領域は、熱処
理前の金属・半導体界面よりも下に埋め込まれて形成さ
れることとなる。
【0004】最近の目ざましい開発により、各種の化合
物半導体結晶に対してショットキー電極やオーミック電
極等の有効な電極が提供されてきている。たとえば、I
nPを基板とするデバイスの多くは、InPに格子整合
するInGaAs、InAlAsなど、Asを含む半導
体結晶がInP基板の上にエピタキシャル成長により形
成され、このInGaAsやInAlAsなどが金属と
接触する。図8に示したショットキーゲートの場合で
は、InAlAsがショットキーコンタクト層203と
して代表的である。またオーミックコンタクト層として
はInGaAs層が代表的であるが、オーミックコンタ
クトの場合も接合面にPtの薄層を用いることにより、
低抵抗で比較的熱的に安定なオーミック電極が供給でき
てきつつある。これは、接合部に形成されるPtAs2
という安定な合金層ができるからと考えられる。このP
tは薄いことが要求される。Ptは半導体層へのオーミ
ック電極材料の不必要な拡散を制御できるためにバリア
メタルとして用いられる。しかし、化合物半導体装置の
高周波化等の高性能化のためにはさらにオーミックコン
タクトの低抵抗化が必要である。またこれら従来のオー
ミック電極は信頼性評価の結果、同じ工程で作成された
ものでも、ロット間のバラツキが生じ、同一ロット内で
もウェハ相互でバラツキが生じることがあった。さらに
同一ウェハ内においても、場所により高抵抗化するなど
のバラツキが存在することがあり、また金属・半導体界
面の不安定に起因する劣化が生じ、結果的に歩留まりが
悪い場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように金属と半導
体の界面に関しては未開発な問題が多く、各種半導体デ
バイスの設計要求に適合し、かつ信頼性の高いショット
キー電極、オーミック電極を得るのが困難であるという
のが現状である。
【0006】たとえば、上記図8に示した方法でショッ
トキーゲートを形成する場合、ゲート電極部最下層のP
t層302の厚さを1nm以下の精度で制御して形成す
ることは難しく、また、2nm程度の厚さにしようとす
ると、一様ではなく島状に分布してしまうおそれが非常
に高い。さらには、半導体層へのPtの拡散が不均一に
起こることもある。そのため、図8(b)に示すような
Pt−V合金層312がショットキーコンタクト層20
3に埋め込みにより形成されたショットキー接合の場
合、その接合深さに大きなばらつきが生じたり、拡散の
行われていない部分や極端に拡散の進んだ部分ができた
りすることになる。HEMTやMESFETにおいて
は、ショットキー接合と電子走行部の位置関係によって
動作特性(例えば閾値やゲート耐圧等)が左右されるた
め、ショットキー接合の深さのばらつきはそのまま動作
特性のばらつきにつながる。例えば、Pt拡散に起因し
た閾値電圧Vthのばらつきが200mV程度になること
もある。このばらつきは、1V程度の低電圧動作の際に
は誤動作につながるおそれがある。また、スパイク状に
深く拡散した部分が存在した場合には、電界集中による
素子の破壊やゲートリーク電流の増大が生じたりする。
【0007】またHEMTやMESFET、HBTとい
った超高速デバイスのオーミック電極としては低抵抗化
が必須の要件であるが、このオーミックコンタクトの低
抵抗化の要求と、微細寸法化の要求とは相反する関係が
ある。数百ギガヘルツからテラヘルツ帯で動作するHE
MT,HBTにおいては原子層オーダー、あるいはメソ
スコピックスケールの微細寸法が要求され、この寸法の
要求は電極部の寸法においても同様である。すなわち均
一かつ十分浅い金属・半導体接合により十分低いオーミ
ック抵抗を得ることは極めて困難である。
【0008】たとえば、InGaAsオーミックコンタ
クト層209の上にPtを蒸着して、従来一般的に広く
用いられている450℃6分というアニールをした場
合、図7に示すように粒径が1−20nmにわたり、大
小さまざまである不均一な合金塊がTEMにより観測さ
れる。図7に示す場合の電極としての特性はコンタクト
抵抗が10-6Ωcmと高抵抗である。また図7のように
粒径が不均一な場合面内のバラツキがあり、部分的には
低抵抗を示す箇所が存在するという問題がある。さらに
図7に示すオーミック電極の長時間の信頼性試験を行う
と徐々に劣化がはじまるという問題を有している。これ
は粒界に沿って金属Ptと半導体構成元素In、As、
Gaが相互に拡散を促進し局所的な低抵抗化が発生し、
また相互拡散に伴う欠陥発生のため特性劣化をおこすた
めと考えられる。
【0009】この点に関しては、各種の化合物半導体層
に対して、適切なオーミック電極材料の組み合わせが検
討されている。各種電極材料の組み合わせによる元素間
の反応を考慮した検討が実験的に求められ、同時に相図
や電気陰性度などから理論的にも議論されてきている。
しかし上述のように場所により、不均一に低抵抗化する
問題、長期の信頼性試験での劣化の問題等は、形成する
合金層の組み合わせの検討だけでは、解決できない要素
がある。
【0010】この発明の目的は、元素間の相互拡散を防
ぐことにより均一性が高く、かつ信頼性を向上させるこ
とが可能なショットキー電極、およびオーミック電極を
有する化合物半導体装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の特徴は図1に示すように、III −V
族化合物半導体からなる半導体層(電極コンタクト層)
203と、電極コンタクト層203の少なくとも一部の
上部に形成された白金(Pt)とV族元素からなる合金
層(Pt−V合金層)202と、Pt−V合金層202
の上部に形成された金属電極層221,222,223
とから成る電極部を少なくとも具備するHEMTやME
SFET等の化合物半導体装置であることである。好ま
しくはPt−V合金層はPtとV族元素のみからなるこ
とである。また、好ましくはPt−V合金層を構成する
V族元素と、電極コンタクト層203を構成するIII −
V族化合物半導体を構成するV族元素とが同一であるこ
とである。
【0012】より好ましくは、Pt−V合金層は、Pt
As2 層であることである。さらに好ましくは電極金属
層203を構成するIII −V族化合物と半導体層はIn
AlAsショットキーコンタクト層であることである。
【0013】本発明の第2の特徴は図3に示すように、
III −V族化合物半導体からなる半導体層(電極コンタ
クト層)203と、電極コンタクト層203の少なくと
も一部の上部に形成された白金(Pt)と高融点金属
(refractory metal)からなる合金層
(Pt−R合金層)232と、このPt−R合金層23
2の上部に形成された金属電極層221,222,22
3とから成る電極部を少なくとも具備するHEMTやM
ESFET等の化合物半導体装置であることである。好
ましくはPt−R合金層はPtと高融点金属のみからな
ることである。好ましくはPt−R合金層232のPt
の含有量が重量濃度で10%以下で、かつPt−R合金
層232の厚みが8nn以上20nm以下であることで
ある。
【0014】より好ましくは電極金属層203を構成す
るIII −V族化合物半導体層はInAlAsショットキ
ーコンタクト層であることである。
【0015】本発明の第3の特徴は図5に示すように、
III −V族化合物半導体からなる半導体層(電極コンタ
クト層)209と、この電極コンタクト層209の上部
に形成された高融点金属とV族元素からなる合金層(R
−V合金層)とこのR−V合金層の上部に形成された金
属電極層210,211とからなる電極部を少なくとも
具備する半導体装置であって、R−V合金層の粒径が2
0nm以上であることである。
【0016】好ましくはR−V合金層は高融点金属とV
族元素のみからなることである。また、好ましくは、R
−V合金層を構成するV族元素と、電極コンタクト層2
09を構成するIII −V族化合物を構成するV族元素と
が同一であることである。より好ましくは、R−V合金
層はPtAs2 層であることである。この場合、さらに
好ましくは電極コンタクト層はInGaAsオーミック
コンタクト層209であることである。
【0017】本発明の第4の特徴は図6に示すように、
III −V族化合物半導体からなる半導体層(電極コンタ
クト層)209と、この電極コンタクト層209の上部
に形成された高融点金属とV族元素からなる合金層(R
−V合金層)と、このR−V合金層の上部に形成された
金属電極層210,211とからなる電極部を少なくと
も具備する半導体装置であって、R−V合金層は電極コ
ンタクト層209に接して形成された数原子層相当の厚
さを有した単結晶層と、単結晶層の上部に形成された多
結晶層とからなることである。
【0018】好ましくはR−V合金層は高融点金属とV
族元素のみからなることである。また、好ましくは、R
−V合金層を構成するV族元素と、電極コンタクト層2
09を構成するIII −V族化合物を構成するV族元素と
が同一であることである。より好ましくは、R−V合金
層はPtAs2 層であることである。この場合、さらに
好ましくは電極コンタクト層はInGaAsオーミック
コンタクト層209であることである。
【0019】
【作用】本発明の第1の特徴によれば、熱的に安定なP
tとV族元素との化合物(Pt−V合金層)をゲート電
極の金属電極層と電極コンタクト層(化合物半導体層)
との間に用いることにより、電極材料がその直下の化合
物半導体層内に拡散したり化合物半導体と反応したりす
ることがなく、電極コンタクト層を構成している化合物
半導体中への電極埋め込みの行われていないショットキ
ーゲートが形成される。従って、ショットキーゲート電
極材料が拡散することがないので、動作特性のばらつき
がなくなる。また、半導体・金属界面の電極材料の厚さ
を薄くする必要がなくなるため、この部分の厚さの精度
が影響を及ぼさない厚さ(10nm以上)に設定するこ
とができ、また、ショットキー接合部が島状に分布する
こともない。
【0020】本発明の第2の特徴によれば高融点金属と
Ptとの合金(Pt−R合金)をゲート電極の金属電極
層と電極コンタクト層(化合物半導体層)との間に用い
ることにより、熱処理を施した場合、電極コンタクト層
の化合物半導体を構成する元素はゲート電極に拡散する
ことはないが、一方Ptは電極コンタクト層の化合物半
導体へと拡散する。この時、Pt−R合金層中のPtの
量が少なければ少ないほど、熱処理によるPtの化合物
半導体層中への拡散深さは浅くなる。また、Pt−R合
金層の厚さが十分厚ければ、ゲート電極蒸着時の厚さの
ばらつきが無視することができるため、その結果、Pt
の拡散深さのばらつきを無視することができる。すなわ
ち、ゲート電極蒸着時のばらつきに影響されず、Ptの
化合物半導体層中への拡散量が正確に制御されたPt埋
め込み電極を形成することができる。
【0021】本発明の第3の特徴によれば、オーミック
電極における金属と半導体層との接触より形成される安
定な合金層において、合金の粒塊を径で20nm以上で
あるように形成することにより、半導体層からの元素の
拡散経路を防ぎ、その結果、半導体結晶での微小欠陥の
発生を抑えられる。このためコンタクト抵抗が低抵抗で
しかも面内のバラツキが小さく信頼性の高いオーミック
電極が得られる。低抵抗のオーミック接触を得るために
は、金属・半導体界面に合金層を形成することが必要で
あるが、この合金形成のために半導体層からAs原子が
金属方向に移動し、そのため半導体層に欠陥を生成した
り、In等の他の半導体構成元素の拡散を促進すること
となる。一般的に単結晶から多結晶へ、さらに非晶質に
移行するとバンドキャップが大きくなり、抵抗は大きく
なる傾向がある。この点については本発明者らは結晶の
粒界に沿って各元素の動きが活発で拡散が促進されてい
ることを各種分析により確認した。つまり、局所的に抵
抗を高め、元素同士の相互拡散による劣化の発生の原因
となっているのは、粒界に存在する非晶質層が不均一に
多く存在するためであると考える。本発明の第3の特徴
によれば、合金の粒径を20nm以上とし、粒界の密度
を小さくすることにより、低抵抗化と面内のバラツキや
拡散による劣化を防ぐことが可能となる。
【0022】本発明の第4の特徴によれば、半導体と接
触している合金層を少なくとも数原子層オーダーの厚さ
で一面に単結晶であるように形成することにより、半導
体層からの元素の拡散経路を防ぎ、その結果、半導体結
晶での微小欠陥の発生が抑えられる。本発明の第4の特
徴の構成により、合金層中の非晶質密度を低下させ金属
・半導体界面に単結晶合金層を挿入してコンタクト抵抗
が低くしかも面内にバラツキの小さいオーミック電極が
得られる。本発明の第4の特徴とは逆に単結晶から多結
晶へさらに非晶質に移行するとバンドキャップが大きく
なり、抵抗は大きくなる。つまり、局所的な高抵抗化や
元素同士の相互拡散による劣化の原因となっているの
は、粒界に存在する非晶質層が不均一に多く存在するた
めと思われる。そのために本発明の第4の特徴では、オ
ーミック接触した面がより広く単結晶化するように構成
し、オーミック接触抵抗の低抵抗化と面内のバラツキや
拡散による劣化を防ぐことを可能とした。本発明の第4
の特徴では電極金属作成過程において、あらかじめ、合
金の単結晶を半導体層と格子の整合をとれるように形成
する。格子整合が全く一致する組み合わせはほとんどな
く、歪を内在して形成され、格子不整合によるミスフィ
ット転位による劣化が心配されるところであるが、本発
明においては数原子層と薄くしているので歪が解放する
ような構造にすることが可能で転位の発生は避けられ
る。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0024】図1は、本発明の第1の実施例に係るIn
P系HEMTの断面構造である。この構造は、Feドー
プ半絶縁性InP基板204上に、故意には不純物を添
加していない(以下ノンドープという)300〜500
nmのInPバッファ層205、厚み15〜55nmの
ノンドープInz Ga1-z As電子走行層(0.6≦Z
≦0.8)206、厚み2〜5nmのノンドープIn
0.52Al0.48Asスペーサ層207、厚み3〜15n
m、不純物密度8×1018cm-3のSiドープn−In
0.52Al0.48As電子供給層208、厚み10〜25n
mのn−In0.52Al0.48Asショットキーコンタクト
層203、厚み5〜10nm、不純物密度8×1018
-3のn−In0.53Ga0.47Asオーミックコンタクト
層209が下から順次堆積された構造であり、n−In
0.53Ga0.47Asオーミックコンタクト層209の中央
部にn−In0.52Al0.48Asショットキーコンタクト
層203に達する溝が形成され、溝の内部のショットキ
ーコンタクト層203の上に厚さ20nmのPtAs2
層202、厚さ20nmのTi層221、厚さ30nm
のPt層222、厚さ500nmのAu層223からな
るショットキーゲート電極が形成されている。ショット
キーゲート電極のゲート長lはたとえばl=0.25〜
0.3μmであり、このゲート電極よりそれぞれ0.2
〜0.3μm離れて、n−In0.53Ga0.47Asオーミ
ックコンタクト層209がソースオーミックコンタクト
層およびドレインオーミックコンタクト層として両側に
それぞれ形成されている。ゲート電極の位置は必ずしも
ソースオーミックコンタクト層とドレインオーミックコ
ンタクト層の中心である必要はない。さらに各オーミッ
クコンタクト層209の上にはAuGe/Ni/Auか
らなるソース電極210、およびドレイン電極211が
形成されている。
【0025】図1の構造は図2に示すような製造方法で
製造すればよい。たとえば減圧MOCVD法を用いて半
絶縁性InP基板上にノンドープInPバッファ層20
5、ノンドープInz Ga1-z As電子走行層206、
ノンドープIn0.52Al0.48Asスペーサ層207、S
iドープn−In0.52Al0.48As電子供給層208、
In0.52Al0.48Asショットキーコンタクト層20
3、Siドープn−In0.53Ga0.47Asオーミックコ
ンタクト層209を図2(a)に示すように順次エピタ
キシャル成長する。成長はたとえば温度650℃、圧力
1×104 Paにおいて行う。InPの成長はたとえば
TEIn(トリエチルインジウム)とPH3 (フォスフ
ィン)、InGaAsの成長はTEIn、TMG(トリ
メチルガリウム)、とAsH3 (アルシン)、InAl
As の成長はTEIn、TMA(トリメチルアルミニウ
ム)、とAsH3 をソースガスとして用いればよい。M
OCVD法のかわりにCBE法、MBE法、MLE法等
を用いてもよい。この連続エピタキシャル成長層の所定
の部分をエッチング除去し、素子分離を行ない、その後
AuGe/Ni/Auを蒸着する。そしてソースオーミ
ックコンタクト領域、ドレインオーミックコンタクト領
域の形成予定部分のn−In0.53Ga0.47Asオーミッ
クコンタクト層209の上部に図2(b)に示すように
それぞれソース電極210、ドレイン電極211をパタ
ーニングし熱処理(アロイ)を行う。ソース電極21
0、ドレイン電極211のパターニングはリフトオフを
用いてもよい。その後、ゲート電極形成部分のn−In
0.53Ga0.47Asオーミックコンタクト層7の一部をH
3 PO4 :H2 2 :H2 O溶液等を用いてエッチング
除去し、その後、PtAs2 /Ti/Pt/Au層をス
パッタ蒸着装置により堆積し、リフトオフ法によりゲー
ト電極を形成すれば図1の構造となる。ソース、ドレイ
ン電極210,211の金属は後述する本発明の第3及
び第4の実施例の構造が望ましいが、その他にもTiW
Six /AuあるいはPd/Geを用いてもよい。最後
に、300℃の窒素雰囲気中で30分間熱処理を行い、
その後SiNの保護膜で全体を被覆する。なお、図1で
は簡単化のためSiN膜の図示を省略している。こうし
て作製したゲート長0.3μm、ゲート幅50μmのH
EMTにおいて、典型的な特性として、ゲートバイアス
g =0Vにおける飽和ドレイン電流Idss =500m
A/mm、相互コンダクタンスgm =500mS/m
m、閾値電圧Vth=−0.7Vが得られ、従来と同程度
の特性が保たれており、なおかつそれぞれの値のばらつ
きが改善され、例えばVthのばらつきΔVthが200m
Vから20mV以下に改善された。また、このHEMT
を250℃1000時間の高温放置試験を行ったとこ
ろ、Vthに有意な変化は観測されなかった。また、ゲー
トリーク電流を測定したところ、基準値を越えるものの
割合が、従来と比較し1割以下になった。
【0026】なお、上記実施例では、InAlAsをシ
ョットキーコンタクト層としたInP系HEMTについ
て説明したがAlGaAsをショットキーコンタクト層
としたGaAs系HEMTに対しても同じゲート電極を
形成したところ同様の試作結果が得られた。また、In
GaPをショットキーコンタクト層としたHEMTに対
して、ゲート電極最下層にPtP2 を用いた場合にも、
同様のVthのばらつきの改善、高温での安定化、ゲート
リーク電流の低減化等の結果が得られた。
【0027】図3は、本発明の第2の実施例に係るIn
AlAsをショットキーコンタクト層としたInP系H
EMTの断面構造である。この構造は、本発明の第1の
実施例と同様にFeドープ半絶縁性InP基板204上
に、ノンドープの300〜500nmのInPバッファ
層205、厚み15〜55nmのノンドープInz Ga
1-z As電子走行層(0.6≦Z≦0.8)206、厚
み2〜5nmのノンドープIn0.52Al0.48Asスペー
サ層207、厚み3〜15nm、不純物密度8×1018
cm-3のSiドープn−In0.52Al0.48As電子供給
層208、厚み10〜25nmのn−In0.52Al0.48
Asショットキーコンタクト層203、厚み5〜10n
m、不純物密度6×1018cm-3のn−In0.53Ga
0.47Asオーミックコンタクト層209が順次堆積さ
れ、n−In0.53Ga0.47Asオーミックコンタクト層
209の中央部にn−In0.52Al0.48Asショットキ
ーコンタクト層203に達する溝が形成されている。溝
内部のショットキーコンタクト層203の上部に厚さ1
0nmの5%のPtを含むW−Pt合金層232、厚さ
20nmのTi層221、厚さ30nmのPt層22
2、厚さ500nmのAu層223からなるショットキ
ーゲート電極が形成されている。ショットキーゲート電
極のゲート長lはたとえばl=0.25〜0.3μmで
あり、このゲート電極よりそれぞれ0.2〜0.3μm
離れて、n−In0.53Ga0.47Asオーミックコンタク
ト層209がソースオーミックコンタクト層及びドレイ
ンオーミックコンタクト層として形成されている。ゲー
ト電極の位置は必ずしもソースオーミックコンタクト層
とドレインオーミックコンタクト層の中心である必要は
ない。さらに各オーミックコンタクト層209の上には
AuGe/Ni/Auからなるソース電極210、およ
びドレイン電極211が形成されている。
【0028】図3の構造の製造方法は、図4(a)に示
すように減圧MOCVD法等を用いて半絶縁性InP基
板上にノンドープInPバッファ層205、ノンドープ
Inz Ga1-z As電子走行層206、ノンドープIn
0.52Al0.48Asスペーサ層207、Siドープn−I
0.52Al0.48As電子供給層208、In0.52Al
0.48Asショットキーコンタクト層203、Siドープ
n−In0.53Ga0.47Asオーミックコンタクト層20
9を順次エピタキシャル成長する。MOCVD法のかわ
りにCBE法、MBE法、MLE法等を用いてもよい。
この連続エピタキシャル成長層の所定の部分をエッチン
グ除去し、素子分離を行ない、その後AuGe/Ni/
Auを蒸着する。そしてソースオーミックコンタクト領
域、ドレインオーミックコンタクト領域の形成予定部分
のn−In0.53Ga0.47Asオーミックコンタクト層2
09の上部にそれぞれソース電極210、ドレイン電極
211を図4(b)に示すようにパターニングし熱処理
(アロイ)を行う。ソース電極210、ドレイン電極2
11のパターニングはリフトオフを用いてもよい。な
お、ソース電極210、ドレイン電極211は後述する
図5,図6に示す構造を用いることが望ましい。その
後、ゲート電極形成部分のn−In0.53Ga0.47Asオ
ーミックコンタクト層7の一部をH3 PO4 :H
2 2 :H2 O溶液等を用いてエッチング除去し、その
後、W−Pt合金をスパッタ蒸着装置により堆積し、さ
らにTi/Pt/Au層をスパッタ蒸着装置により連続
的に堆積し、リフトオフ法によりゲート電極を形成すれ
ば図3の構造となる。最後に300℃の窒素雰囲気中で
30分間熱処理を行えば、図3に示すようなPtのショ
ットキーコンタクト層203中への拡散層233が形成
される。その後SiNの保護膜で全体を被覆する。こう
して作製したゲート長0.3μm、ゲート幅50μmの
HEMTにおいて、典型的な特性として、ゲートバイア
スVg =0Vにおける飽和ドレイン電流Idss =500
mA/mm、相互コンダクタンスgm =500mS/m
m、閾値電圧Vth=−0.7Vが得られ、従来と同程度
の特性が保たれており、なおかつそれぞれの値のばらつ
きが改善され、例えばVthのばらつきΔVthが200m
Vから20mV以下に改善された。
【0029】なお、上記実施例では、InAlAsをシ
ョットキーコンタクト層としたInP系HEMTについ
て説明したが、AlGaAsをショットキーコンタクト
層としたGaAs系HEMTおよびInGaPをショッ
トキーコンタクト層としたHEMTに対して同じゲート
電極を形成したところ同様の試作結果が得られた。さら
に、上記実施例では、高融点金属としてWを用いたが、
Mo、Rhを用いてPt−R合金層を形成しても同様の
効果が得られた。また、ゲート最下層のPt−R合金層
の厚さおよびPtの割合は、Ptの量が単原子吸着層の
厚さに換算して2nm以下であれば同様の試作結果が得
られる。代表的な場合としてはPtの含有量は10%以
下で、Pt−R合金層の厚みは8nm〜20nmが望ま
しい。また、上記実施例では、ゲート電極形成後、30
0℃の窒素雰囲気中で30分の熱処理を行ったが、この
熱処理の条件はPt−V合金層中のPtの反応が停止す
るに十分な熱処理条件であればよく、300℃から45
0℃で5分から30分の範囲であれば同様な効果が得ら
れる。例えば、ソース電極210およびドレイン電極2
11に後述する図5,図6の構造の耐熱性電極を用いた
場合、400℃で10分の熱処理を行い、同様の効果が
得られた。
【0030】図5は本発明の第3の実施例に係り、図
1,図3に示したInAlAsをショットキーコンタク
ト層203としたInP系HEMTのオーミック電極2
10,211の構造を示す。図5においてInGaAs
オーミックコンタクト層209とPt層210,211
との界面にはアニールによりアロイ化したPtAs2
いう合金が形成されており、熱的にも安定である。この
合金の粒径は、アロイ化の温度プログラム制御により、
変えることができるが、粒径の最小は20nmである。
例えば、アロイ化の温度プログラムとして、窒素雰囲気
中で室温より400度に昇温し、15分のアロイ化の
後、室温までを自然降温ではなく毎分3度以下というゆ
っくりとした降温に制御した場合に、20nm以上の粒
径となる合金塊が得られた。この降温速度が遅いほど粒
径は大きくなる傾向となる。本発明の第3の実施例の場
合、粒径が十分に大きく均一であるために、面内にもバ
ラツキの少ない、より低抵抗なオーミック接触を得るで
きた。その結果、0.3μmゲート長のHEMTの場
合、相互コンダクタンスgm 特性が500mS/mmか
ら550mS/mmに改善された。また、粒界領域が少
ないために余分な相互の拡散は抑制でき、信頼性の高い
オーミック電極が得られた。本発明の第3の実施例では
InP系HEMTのPt/InGaAsオーミック接触
を例として挙げたが、各種のメタル/半導体界面で形成
されるオーミック電極あるいはショットキー電極での安
定性や均一性向上のためにも適用できる。また本発明の
第3の実施例ではPtAs2 の合金で説明したが、WA
x 、MoAsx 等のPt−R合金でもよい。
【0031】図6は本発明の第4の実施例に係り、オー
ミック電極の他の構造を示す。本発明の第4の実施例
も、第3の実施例と同様InP系HEMTのオーミック
電極を例として説明する。図6においてInGaAsオ
ーミックコンタクト層209である半導体層の面に最も
近い部分にオーミック接触用のPtAs2 合金が単結晶
層として形成され、その上にPtAs2 の多結晶層ある
いは非晶質層又はこれらの混合層が形成され、その上が
Pt層となっている。少なくとも数%の格子不整合がオ
ーミックコンタクト層209とPtAs2 単結晶層の間
に存在するために格子不整合により生じるミスフィット
転位が発生するのを防止するためには、このPtAs2
単結晶層の厚さは、ほぼ3−4原子層厚とする。
【0032】図6のオーミック電極の構造はたとえば以
下のような手法を用いて形成すれば良い。すなわちIn
GaAsオーミックコンタクト層209の上に、MBE
装置等を用いて (i) Asイオンビームを照射しつつPt蒸着を1秒間
行う。
【0033】(ii) その後Asビームを照射を継続しな
がら400度以上の熱エネルギーを与えることにより数
原子層の単結晶層PtAs2 をInGaAs層に格子不
整合によるミスフィット転位が発生しないように形成す
る。
【0034】(iii) その後は多結晶あるいは非晶質のP
tAs2 合金あるいはこれらの混合物を積み重ね、歪が
解放されるようにして、Pt金属電極につなげる。
【0035】なお、(i) のAsイオンビーム照射しつつ
Pt蒸着を行うかわりにALE(Atomic Lay
er Epitaxy)の手法を用いて交換表面反応を
利用して原子層単位でPtAs2 単結晶層を形成しても
よい。すなわちAsとPtとを交互にInGaAsオー
ミックコンタクト層209の上に供給すればよい。
【0036】オーミック接合部は一面に単結晶層が形成
されているためにコンタクト抵抗は小さく、しかもIn
GaAsオーミックコンタクト層209からの元素の拡
散も結晶によりブロックされている。そのために熱的に
安定な特性が得られる。本発明の第4の実施例によれ
ば、オーミック金属形成後の熱処理なしで、すなわちノ
ンアロイでコンタクト抵抗は5×10-8Ωcm〜5×1
-9Ωcmの値を得ることができる。その結果、0.3
μmゲート長のHEMTの場合、相互コンダクタンスg
m 特性が500mS/mmから550mS/mmに改善
された。
【0037】本発明の第4の実施例はInP系HEMT
のPt/InGaAsオーミック接触を例として挙げた
が、各種のメタル/半導体界面で形成されるオーミック
電極あるいはショットキ電極での安定性、均一性向上あ
るいは界面の微細構造化のためにも適用できる。加え
て、その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することが可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明の第1の特徴によれば、電極材料
がその直下の化合物半導体層内に拡散したり化合物半導
体と反応したりすることがなく、電極コンタクト層を構
成している化合物半導体中へのPt−V合金層の埋め込
み領域のないショットキーゲートが形成される。つまり
Pt−V合金層は熱処理前の金属・半導体界面の上方に
のみ存在しショットキーゲート電極材料が半導体中へ拡
散することがないので、HEMT等の半導体装置の動作
特性のばらつきがなくなる。また、半導体・金属界面の
電極材料の厚さを薄くする必要がないため、電極材料の
厚さの変動による半導体装置の特性のばらつきがなくな
る。また電極金属の半導体中への拡散に起因する半導体
装置の特性の劣化も生じなくなる。したがって本発明の
第1の特徴によれば半導体装置の信頼性は極めて高くな
る。一方ショットキー金属がショットキーコンタクト層
へ拡散しないので、ショットキーコンタクト層の厚みを
薄くすることが可能となり、相互コンダクタンスgm
増大する。したがって本発明の第1の特徴によれば半導
体装置の高周波特性が改善される。
【0039】本発明の第2の特徴によれば、ショットキ
ーゲート金属の蒸着時のばらつきに影響されず、Ptの
化合物半導体層中への拡散量を正確に制御することが可
能となるので、金属・半導体界面近傍の構造が精密に設
計、制御できることとなり、またこれをショットキーゲ
ートとして用いたHEMT等の半導体装置の閾値電圧V
thのばらつきを小さくおさえることができる。またPt
の半導体層中への拡散に起因する半導体装置の特性の劣
化も小さくなり安定かつ信頼性が高くなる。さらにショ
ットキー金属がショットキーコンタクト層へ拡散する深
さを制御できるので、ショットキーコンタクト層の厚み
を薄くすることが可能となり、ショットキーゲート構造
を有する半導体装置の相互コンダクタンスgm が増大す
る。
【0040】本発明の第3の特徴によれば、半導体層か
らの元素の拡散経路を防ぎ、その結果、半導体結晶での
微小欠陥の発生を抑えられる。このためコンタクト抵抗
が低く、面内のバラツキが小さいオーミック電極が得ら
れる。したがって半導体装置の相互コンダクタンスgm
が増大し、高周波化が容易となると共に、低雑音化、高
信頼性化が可能となる。
【0041】本発明の第4の特徴によればコンタクト抵
抗が低く、面内均一性が良好で信頼性の高いオーミック
電極が形成できる。本発明の第4の特徴によればノンア
ロイでコンタクト抵抗が低い値を得ることが可能であ
り、金属・半導体界面の微細構造化が容易となり、メソ
スコピックスケールのHBT等の半導体装置の設計、製
造が容易となる。本発明の第4の特徴によれば、化合物
半導体装置の高周波化、高速化、高集積化および高信頼
性化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るHEMTの模式断
面図。
【図2】本発明の第1の実施例に係るHEMTの製造方
法を説明するための図。
【図3】本発明の第2の実施例に係るHEMTの模式断
面図。
【図4】本発明の第2の実施例に係るHEMTの製造方
法を説明するための図。
【図5】本発明の第3の実施例に係る半導体装置のオー
ミック電極部近傍の模式的構造を示す断面図。
【図6】本発明の第4の実施例に係る半導体装置のオー
ミック電極部近傍の模式的構造を示す断面図。
【図7】従来技術におけるオーミック電極近傍の構造
図。
【図8】従来技術におけるショットキー電極近傍の熱処
理前(a)と熱処理後(b)の状態を示す図。
【符号の説明】
202 PtAs2 等の白金とV族元素の合金層(Pt
−V合金層) 203 InAlAsショットキーコンタクト層 204 Feドープ半絶縁性InP基板 205 InPバッファ層 206 InGaAs電子走行層 207 InAlAsスペーサ層 208 n−InAlAs電子供給層 209 n−InGaAsオーミックコンタクト層 210 ソース電極 211 ドレイン電極 221 Ti 222 Pt 223 Au 232 Ptと高融点金属の合金層(Pt−R合金層) 233 合金層(Ptの拡散層) 301 ショットキーゲート電極 302 Pt層 312 合金層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦沢 康夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III −V族化合物半導体からなる半導体
    層と、該半導体層の少なくとも一部の上部に形成され、
    白金(Pt)とV族元素からなる合金層(以下Pt−V
    合金層という)と、該Pt−V合金層の上部に形成され
    た金属電極層とから成る電極部を少なくとも具備するこ
    とを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】 III −V族化合物半導体領域からなる半
    導体層と、該半導体層の少なくとも一部の上部に形成さ
    れ、白金(Pt)と高融点金属(refractory
    metal)からなる合金層(以下Pt−R合金層と
    いう)と、該P−R合金層の上部に形成された金属電極
    層とからなる電極部を少なくとも具備することを特徴と
    する化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】 III −V族化合物半導体領域からなる半
    導体層と、該半導体層の上部に形成された高融点金属と
    V族元素からなる合金層(以下R−V合金層という)と
    該R−V合金層の上部に形成された金属電極層とからな
    る電極部を少なくとも具備する半導体装置であって、該
    R−V合金層の粒径が20nm以上であることを特徴と
    する化合物の半導体装置。
  4. 【請求項4】 III −V族化合物半導体からなる半導体
    層と、該半導体層の上部に形成されたR−V合金層と該
    R−V合金層の上部に形成された金属電極層とからなる
    電極部を少なくとも具備する半導体装置であって、該R
    −V合金層は該半導体層に接して形成された数原子層相
    当の厚さを有した単結晶層と、該単結晶層の上部に形成
    された多結晶層とからなることを特徴とする化合物半導
    体装置。
JP5074195A 1995-03-10 1995-03-10 化合物半導体装置 Pending JPH08250711A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4912886B2 (ja) * 2003-11-24 2012-04-11 トライクウィント セミコンダクター,インコーポレーテッド モノリシック集積型エンハンスメントモードおよびデプリーションモードfetおよびその製造方法
CN103367427A (zh) * 2012-03-28 2013-10-23 富士通株式会社 化合物半导体器件和用于制造化合物半导体器件的方法
CN114242825A (zh) * 2021-11-12 2022-03-25 武汉敏芯半导体股份有限公司 侧面进光式背光监测光电探测器及其制作方法

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