JPH08248882A - 味覚の識別目安に資す簡易表示法と表示 - Google Patents

味覚の識別目安に資す簡易表示法と表示

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JPH08248882A
JPH08248882A JP8027239A JP2723996A JPH08248882A JP H08248882 A JPH08248882 A JP H08248882A JP 8027239 A JP8027239 A JP 8027239A JP 2723996 A JP2723996 A JP 2723996A JP H08248882 A JPH08248882 A JP H08248882A
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JP8027239A
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Kazunori Hasegawa
和憲 長谷川
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 味覚の表現を種類と強弱に区分し、種類別
の強弱程度を段階設定で略式表現する、消費者の味覚識
別に資す簡易表示法と表示に関する。 【構 成】 対象の味覚構成を種類と強弱の表現に区分
する。種類別の強弱程度を略式化した段階表現で、容
器、包装、陳列棚、広告媒体などに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】味覚の表現を種類と強弱に区分
し、種類別の強弱程度を段階設定を用いて略式表現す
る、消費者の味覚識別に資す簡易表示法と表示に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】あらゆる食品類、清涼飲料水、酒類、さ
らには煙草にいたるまで、およそ人間が口にする対象物
は味覚とは切り離せない関係にあり、嗜好の多様化など
に伴う多品種化はますます進行する様相にある。様々な
嗜好を対象とした新製品や輸入品の参入は、消費者にと
っては誠に歓迎すべき状況ではあるが、一方では味覚の
識別困難さが大きな課題となりつつあるのも否定できな
い現実である。多品種化やライフ・スタイルの変化に伴
い、味覚の識別表示にも様々な工夫が模索され続けてい
る訳であるが、概して、文章で味覚の内容を表現する方
法、甘口や辛口という単純な語句で表現する方法、一連
の図式で味覚の傾向を表現する方法、ネーミングやデザ
インで区別し示唆する方法、味覚とは無縁の奇抜な形容
表現を用いる方法、味覚の要素や成分濃度などを数値で
表示する方法、のいずれかに大別されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、旧態依然
のものから新たな試みにいたるまで、実に様々な味覚の
表示形態が混在している現況であるが、総じて暖昧ある
いは難解であり、いずれにおいても何某かの不備が否め
ぬのが実情である。たとえば、果物なども好例である
が、加工品においても相次ぐ新製品の登場で同ブランド
同品目の多品種化が恒常的な状況では、試食してみなけ
れば全く判らない場合もあり、如何に多くの消費者が半
ば目隠し状態で少なからぬリスクを強いられ、あてがい
ぶちに甘んじ続けているか、再考を要する時期である。
消費者が識別目安として味覚表示に求める必要条件は (イ)対象の味覚を構成する種類が判る。 (ロ)各々種類毎の絶対的な強弱程度が判る。 (ハ)全体的な味覚の濃淡程度が判る。 (ニ)これらの情報が一目で的確に判読できる。 ことであるが、この要件を満たす味覚表示は現在に至り
見受けられない。マーケットにおいては、デザインやネ
ーミングが重視される傾向にあるが、消費者の究極の選
択ポイントは対象の味覚が嗜好に見合うか否かであり、
食味実感をよりどころとした判り易い味覚表示法は、正
に急務なる時代の要請と言っても決して過言ではない状
況にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、味覚
の種類と強弱の感覚を整理して、種類別の強弱程度を段
階設定で略式表現する表示方法を用いることにより、味
覚の識別表示としての条件を満たし、消費者の要求に応
えようとするものである。すなわち、味覚の種類と強弱
の感覚を区分して、強弱程度の目安尺度に段階設定を用
いることによる秩序ある具体性、および表現を略式化す
ることによる判読の容易性を一体化した構成を特徴とす
る表示法により、識別の要である特定や比較を容易に可
能ならしめようとするものである。表示に用いる味覚の
種類としての形容表現、および設定段階数や強弱程度の
ランク付は、食味実感をよりどころとした蓋然性と実用
性がポイントなるので、アンケートやモニターによるな
ど、消費者本位の立場で策定を計るものである。略式表
現は、段階という尺度設定と強弱程度のランクが一目瞭
然となる判読の容易性を旨として、抽象化を計るもので
ある。このように、本発明による味覚の簡易表示法は、
一見して対象の味覚構成の全容が判読できる情報の質と
シンプルな表現スタイルを特徴として、容器や包装ある
いは陳列棚などに表示する他、広告宣伝の媒体に用いる
など、消費者の識別目安に供するものである。
【0005】
【作用】味覚の強弱程度の表現に段階という尺度を介在
させる方法は、感覚表現の既成概念をして違和感を伴い
がちであり、強弱感覚の認識に個人差はあるが、味覚の
種類別に強弱程度が簡潔に表現される表示法は、各人な
りの目安としては有効な指針となり得るものである。ま
た、抽象化した略式表現は稚拙ではあるが、シンプルな
表示形態は段階設定と相まって判り易く、言語や教養あ
るいは年齢を越えた概念的共通性は、国際的にも十分通
用するものである。このように、対象の味覚構成が如何
であれ、全容が簡潔に表現される本発明の味覚表示法
は、実際の食味感覚との関連性が理解し易く特定と比較
が容易となるので、消費者には新たな知的関心を誘導せ
しめ、汎用規格としての実効性を発揮するものである。
なお、本発明の味覚の簡易表示法は、個々に表示形態の
創意工夫が委ねられるものであるが、表示の出来栄は出
所の評価に直結するので、意図的な粉飾や不実は自ずと
回避され、必然的に消費者の期待と信頼に沿う方向に洗
練されて行くものである。
【0006】
【実施例】本発明は、食味実感をよりどころとした味覚
の強弱の目安尺度として段階設定を用い、種類別の強弱
程度を抽象的な略式表現で表示するものである。従っ
て、種類の形容は、香覚や触覚の味覚的表現も含めて消
費者に判り易く馴染みやすい表現を用いればよく、段階
表現の抽象化には、符号のコード化、文字への置換、あ
るいは図式化などの判読が容易な略式構成を用いるもの
である。コード化に用いる符号は各種の図形、マーク、
記号、イラストなど、置換に用いる文字はアラビア数字
やアルファベットなどとし、図式化には段階表現である
ことが一見して判るグラフ様式などを用いるものであ
る。加えて、大小や色彩の組み合わせをして、控え目で
単純な表現あるいはキャラクター的な付加価値への応用
など、対象とする消費者層や商品の特性を考慮しつつ創
意工夫を計るものである。本発明による味覚の簡易表示
法の具体例から識別の関係を説明すると (イ)ミカンの味覚は一般に甘味と酸味で構成されてい
るが、本発明は、実際に食した場合の甘味と酸味がどの
程度に感じられるかを目安表示するものである。よっ
て、甘味◎◎◎◎○、酸味◎◎○○○、と表示されたミ
カンの場合は、まず味覚の強弱程度が5段階に設定され
ており、図形をコード化した略式て表現されていること
が判読できる。そしてミカンとしての甘味は相当に強い
が酸味は標準的で、全体としては濃厚目の味覚であるこ
とが識別できる。甘味◎◎○○○、酸味◎◎○○○、と
表示されたミカンの場合には、ミカンとしては甘味も酸
味も少なめで全体としては淡泊な味覚であることが識別
できる。 (ロ)辛味★★★☆、コク★☆☆☆、と表示されている
ビールの場合は、味覚の強弱程度が4段階に設定されて
おり、ビールとしては辛味が標準以上に強いが、コクは
少な目でいわゆるキレがあると識別できる。このような
符号をコード化した表現は、予め広告宣伝などにより、
設定段階数や構成を前提条件として周知せしめ得れば、
表示の簡素化を計ることも可能である。4段階を前提条
件とすれば、辛味★★★、コク★、となり、辛味を赤
色、コクを青色、という色彩の組み合わせも前提条件に
含めれば、赤色の星印が三つ、青色の星印が一つ、の表
示となる。また、数字表現を前提条件にすれば、辛味
3、コク1、という表示になる。なお、味覚の種類も抽
象化した表現を用いて組み合わせることも可能であり、
辛味をX、コクをY、という文字表現に置き換えて数字
による段階表現を前提条件とすれば、X3、Y1、とい
う表示になる。さらに、4段階を弱から強へ順次ABC
Dと文字表現に置き換えれば、XC、YA、となり、表
示の形態は漸次専門化するが、組み合わせの応用によ
り、用途や対象に見合うシンプル化も容易に可能とな
る。 (ハ)甘味▲▲△△、苦味▲▲△△、乳味▲△△△、と
表示されているコーヒー飲料の場合は、味覚構成が甘味
と苦味と乳味の3種類で、強弱程度が4段階に設定され
ており、苦味と甘味は概ね標準であるが、ミルク味も少
が可能となる。なお、段階表現は図式表現に置き換えて
も判り易い表示となる。このコーヒー飲料の味覚を帯グ
ラフ的な表示に置き換えるには、長方形の長辺を均等に
4分割して、甘味は2段階目まで、苦味は2段階目ま
で、乳味は1段階目までを、各々色彩区分などにより表
現すればよい。円グラフ的に表示するには、円周を4等
分して中心から分割する、あるいは4重円すなわち半径
を4段階に設定して表現すればよい。 (ニ)香辛味◆◆◆◆◇、塩辛味◆◇◇◇◇と表示され
ているカレーの場合は辛味程度が5段階に設定されてお
り、香辛料すなわちスパイスによる辛味は標準以上に強
いが、塩分による辛味は非常に少ないことが識別でき
る。カレーの味覚表示には、スパイスによる辛味と塩分
による辛味の区別が見受けられないが、感覚的には全く
異種の味覚である。従って辛味も要素別の強弱程度を表
示することにより、味覚構成は一層具体的になるもので
あるが、本発明の味覚表示法を用いれば大変判り易い表
示となる。 このように、本発明による味覚の表示法では、味覚を構
成する種類別の絶対的な強弱程度が簡潔に表現されるの
で、味覚の傾向はもちろん全体的な濃淡についても具体
的な識別が可能となる。従って、出所となるメーカーあ
るいは販社は、段階数や略式化など、消費者の立場から
蓋然性に最もかなう判り易い設定構成を工夫すればよい
ことになる。
【0007】
【発明の効果】本発明による味覚の簡易表示法は、対象
の味覚構成が如何であれ混在する味覚の種類と各々の絶
対的な強弱程度が簡潔に表現されるので、従来の表示法
では不可能であった対象の味覚の全容が容易に一目瞭然
となる。いわゆる食味感覚をよりどころとして対象の味
覚構成が具体的にイメージできるので、特に同一プラン
ド同品目における識別など、表示の形態が一様のベース
となる場合には、実用上パーフェクトに近い極めて有効
な目安指針が得られるものである。また、本発明は、新
商品の登場あるいはネーミングやデザインの変更などで
目先が変えられても、合理的で実用的な味覚情報システ
ムとして遺憾なく真価を発揮し続けるものであり、消費
者には比類なき恩恵がもたらされるものである。一方、
差別化が宿命でもあるマーケットにおいては、確かなリ
サーチのみならず、大きなセールス・ポイントが確保で
きるなど、企業にも息の長いメリットが約束されるもの
である。而して、本発明は、味覚の識別表示が繁雑で散
漫なマーケットに、食文化の一環として新たな一石を投
じることにより、単にリスクの軽減のみならず、あてが
いぶちからオーダー・メイドへと、多品種化時代におけ
る消費者サービスの原点を問い可能性を開くものであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】味覚の表現を種類と強弱に区分して種類別
    の強弱程度を段階設定で略式表現することを特徴として
    なる簡易表示法
  2. 【請求項2】請求項1の方法を用いてなる表示
JP8027239A 1995-01-06 1996-01-05 味覚の識別目安に資す簡易表示法と表示 Pending JPH08248882A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8027239A JPH08248882A (ja) 1995-01-06 1996-01-05 味覚の識別目安に資す簡易表示法と表示

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JP2861895 1995-01-06
JP7-28618 1995-01-06
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ID=26365137

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JP8027239A Pending JPH08248882A (ja) 1995-01-06 1996-01-05 味覚の識別目安に資す簡易表示法と表示

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JP (1) JPH08248882A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210792A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Zensho Co Ltd コーヒー飲料またはコーヒー豆表示ラベル
JP2019046404A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 富士ゼロックス株式会社 造形制御装置、造形制御プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210792A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Zensho Co Ltd コーヒー飲料またはコーヒー豆表示ラベル
JP2019046404A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 富士ゼロックス株式会社 造形制御装置、造形制御プログラム

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