JPH08247946A - 反射率計に用いる試験片 - Google Patents

反射率計に用いる試験片

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JPH08247946A
JPH08247946A JP8339495A JP8339495A JPH08247946A JP H08247946 A JPH08247946 A JP H08247946A JP 8339495 A JP8339495 A JP 8339495A JP 8339495 A JP8339495 A JP 8339495A JP H08247946 A JPH08247946 A JP H08247946A
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JP
Japan
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liquid
reagent
test piece
retaining
blood
Prior art date
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Pending
Application number
JP8339495A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Naka
道男 仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkray Inc
Original Assignee
KDK Corp
Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Publication date
Application filed by KDK Corp, Kyoto Daiichi Kagaku KK filed Critical KDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 傷口等の試料供給部に、長時間適用すること
なく、必要量が直ちに試験片に保留でき、試薬部に的確
に導入される試験片を提供する。 【構成】 液体中の特定成分の濃度を、試薬の呈色部の
反射光量によって測定する装置に用いるもので、該液体
を呈色部で保持する試験片であって、ケーシング中に、
液体浸入通路、試薬部、空気抜きが一連に設けられ、液
体浸入先端部に上部が開放された液体保留部を有する形
状である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射率計に用いる試験
片に関するものである。
【0002】
【従来の技術】反射率計に用いる試験片は、血液等に含
まれる特定成分(グルコース等)の濃度を測定するため
のものであり、試薬部に到達した特定成分がそこで呈色
反応を起こし、その呈色度を光の反射光量によって定量
し、それから換算して濃度を求めるものである。
【0003】このように反射率計を用いて、濃度を測定
する目的としては次のようなものが挙げられる。 目視による色見本との比較では、評価する人の個人
差が生じて客観的な測定がでなきない。反射光量を機械
で測定すればこのような差は防止できる。 まったくの素人であっても、簡易な測定機を用いて
測定ができる。 自動機械によって多量の検体を迅速に処理できる。
【0004】反射率計に用いる試験片は、従来、プラス
チック片上に試薬を塗布又は含浸した試薬部を貼り付け
たものが主流であった。また、上記の〜の点からで
は、これで充分であった。
【0005】しかし、このタイプの試験片では、試料
(血液等の被検査液)を試薬部の上方から滴下すること
となり、中心部において液が表面張力により盛り上が
り、試料自体の色が呈色の程度の測定を妨げることとな
る。よって、滴下した後、一定時間後に拭き取る等の手
続が必要であった。
【0006】また、血液等を試験片に滴下する方法で
は、測定装置上や、その他の部分に試料を落とす場合が
あり、汚したり、装置の故障に繋がる場合もある。ま
た、指先以外から採血する場合等はこの滴下はほとんど
不可能である。
【0007】更に、呈色度の測定は、呈色反応開始から
所定の時間に行なわなければならないが、滴下した後、
装置に試験片を装着するまでが一定時間でないため、ど
うしても測定値がばらつく。
【0008】また、最近、糖尿病等により、患者自身が
自己の血糖値を自宅で簡単に測定し、自己管理すること
が行なわれている。このような場合、1人で簡単に、的
確に、必要量の血液を試薬部に導入することが要望され
る。
【0009】以上の問題点を解消すべく、滴下方式から
毛細管による吸引方式が考えられ、試料を試験片の一端
から吸引する図4(a)に示すものが提案されている。
これでは、試料は吸引部11から毛管現象によって毛管
部12を通って試薬部13に到達する。よって、必要以
上の試料が試薬部に導入されることはなく、かつ滴下方
式でないため採血部(出血部)に吸引部を接触させるだ
けでよい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような毛
管現象タイプであっても、次のような欠点があった。 傷口(採血部)に長く適用(当てがう)しておかな
ければならない。なぜならば、試料から吸引部11が離
れると、毛管現象による浸入が停止するため試薬部に試
料が充分導入されないためである。即ち、図4(b)の
状態になると、試料14が最早移動しないため、試薬部
13に届かないのである。 自己診断(1人で採血する)の場合、耳から採血す
ることは事実上不可能である。耳の出血部にうまく適用
することが難しいためである。 毛管現象によって試験片内部が満たされると、傾け
ただけで空気抜きから試料がこぼれる。
【0011】よって、本業界では以上のような欠点を持
たない試験片が待望されていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような現状に鑑み、
本発明者は鋭意研究の結果本発明試験片を完成させたも
のであり、その特徴とするところは、液体中の特定成分
の濃度を、試薬の呈色部の反射光量によって測定する装
置に用いるもので、該液体を呈色部で保持する試験片で
あって、ケーシング中に、液体浸入用通路、試薬部、空
気抜きが一連に設けられ、液体浸入先端部に上部が開放
された液体保留部を有する形状である点にある。
【0013】液体中の特定成分とは、血液中のグルコー
ス等であり被測定物質である。勿論液体は血液でなくと
もよく、特定成分もどのようなものでもよい。試薬と
は、特定成分と反応し、固有の発色を行なうもので従来
の試験片に用いられているものでよい。試薬が位置する
部分が試薬部である。また、反射光量とは、呈色部に光
を照射した時のその反射光の量である。
【0014】ケーシングとは、試験片の本体である。通
常は、プラスチック製である。全体形状は、薄箱型が好
適である。勿論、その他の形状でもよい。サイズは、1
mm×10mm×30mm程度が好適であり、従来の試
験片と大差はない。ケーシングは、通常、上下の2枚の
部材から構成される。これは、一体物ではその中に貫通
孔を設けることが困難なためである。よって、上下のど
ちらかに溝を刻設し、貼り合わせればよい。また、光を
照射、受光する側は透明であり、その逆の側は非透明が
好ましい。これは、測光側が透明なのは当然であるが、
他の側は、測定用光以外の光の入射を防止するためであ
る。受光する側も非透明にし、試薬部に開口を設けても
よい。
【0015】液体浸入用通路とは、試料が通過する路で
あり、試料を試薬部に導く経路である。この通路は試料
が導入される先端部から、最後尾の空気抜きまで貫通し
たものである。通路の断面形状はどのようなものでもよ
いが、試薬部への展開等の理由、毛管現象の促進から、
薄矩形が好適である。試料の粘度等によっても異なる
が、血液用の場合には、0.2×3.0mm程度が好適
である。後述する液体保留部の一部から、該保留部の1
/2〜1/4程度の幅で開口したものが好適である。こ
れも、毛管現象を促進するためである。
【0016】試薬部とは、呈色反応すべき試薬が存在す
る箇所であり、通常はその部分、幅が広くなっている。
しかし、上記の通路と同じ幅でもよく、要するに試薬を
塗布する部分ということである。
【0017】さらに、この試薬部の下流には液溜を設け
てもよい。液溜とは、試料が多過ぎる場合、試薬部に試
料が必要以上に滞留することを防止し、且つ試験片を傾
けた場合に溢れることを防止するものである。構造的に
は、前記液体浸入用通路の一部を大きくしたものであ
り、形状やサイズはどのようなものでもよい。
【0018】空気抜きとは、毛管現象により試料を吸引
する際に、内部が密閉されて圧が上がり、吸引しなくな
ることを防止するためのものである。これは、空気さえ
通過すればよい。
【0019】液体浸入先端部とは、前記液体浸入用通路
の先端部であり、試料を導入する部分である。ここで
は、単に先端開口部分という程度の意味である。
【0020】液体保留部とは、前記先端部に設けられる
もので、上部が開放され1種の受皿状に形成した部分で
ある。その形状は、上部のみを切り欠いた形状のもので
も、上部と側壁を切除した形状のもの、または下部の一
部のみを突出させたもの等どのようなものでもよい。こ
の保留部のサイズは、試薬部の大きさ、液体浸入用通路
の容積等によって決定されるもので、試薬部に一様に試
料が展開されるまで毛管現象を生じる量あれば足りる。
【0021】本発明試験片の使用方法は、例えば血液を
検査する場合、出た血液に保留部を接触させるだけでよ
い。接触させると、表面張力により保留部に血液が溜
り、そこから狭い液体浸入用通路に毛管現象で素早く浸
入し、試薬部に到達し、測定が開始される。
【0022】
【実施例】図1は、本発明液体検査用試験片1の1例を
示す斜視図である。ケーシング2は、透明プラスチック
製の底板3と、非透明プラスチック製のカバー部4から
構成されている。この例では、カバー部4の先端部が、
矩形状に切り欠かれ、液体保留部5を構成している。そ
の保留部5から続く液体浸入用通路6が設けられ、その
途中に試薬部7が円形状に拡幅され、最後に空気抜き8
に通じている。
【0023】図2は、図1の断面図である。ケーシング
2が上下のカバー部4と底板3から構成されその間に液
体浸入用通路6が構成され、最後に空気抜き8に通じて
いるのが分かる。また、この例では、カバー部4も底板
3も非透明である。ただし、底板3の試薬部の下方に開
口9が設けられている。この開口9が測定光の通過口と
なる。また、試薬部7は試薬を含浸させた多孔質部材で
ある。
【0024】図3は、本発明試験片1の他の例を示す斜
視図である。(a)は保留部5が、底板3のみで構成さ
れた例である。この例では、上方のカバー部を短くする
だけでよいため、製造が簡単である。(b)は、カバー
部を短くするだけではなく、底板もカットしたものであ
る。
【0025】この図3に示す例等は保留部以外について
は、図1と同様でよい。換言するとその他の部分につい
ては、本発明の要旨ではなく、この保留部を有するこ
と、及びその保留部が上方に開放して形状であることが
重要なポイントなのである。
【0026】
【発明の効果】本発明方法によると、以下のような利点
がある。 液体保留部が一定の液体を保持できるため、血液等
の液体が液体保留部に接触すれば、直ちに保持される。
よって、採血部等に長時間適用しておく必要がない。 よって、指でなくとも耳等でも簡単に採血できる。
長く、的確に保持しておく必要がないためである。 従来のものでは、長時間適用していなければならな
いため、その間は止血できなかった。しかし、本発明で
は試薬部に届く程度の量を瞬時に保持するため、直ちに
止血ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明試験片の1例を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の他の例を示す斜視図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本発明試験片 2 ケーシング 3 底板 4 カバー部 5 液体保留部 6 液体浸入用通路 7 試薬部 8 空気抜き 9 開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体中の特定成分の濃度を、試薬の呈色
    部の反射光量によって測定する装置に用いるもので、該
    液体を呈色部で保持する試験片であって、ケーシング中
    に、液体浸入用通路、試薬部、空気抜きが一連に設けら
    れ、液体浸入先端部に上部が開放された液体保留部を有
    する形状であることを特徴とする反射率計に用いる試験
    片。
JP8339495A 1995-03-14 1995-03-14 反射率計に用いる試験片 Pending JPH08247946A (ja)

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JP (1) JPH08247946A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6315738B1 (en) 1999-01-04 2001-11-13 Terumo Kabushiki Kaisha Assembly having lancet and means for collecting and detecting body fluid
WO2004053480A1 (ja) * 2002-12-02 2004-06-24 Arkray, Inc. 分析用具の製造方法
JPWO2004113927A1 (ja) * 2003-06-19 2006-08-24 アークレイ株式会社 液溜部を備えた分析用具
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