JPH08247287A - シリンダのピストン及びその製造方法 - Google Patents

シリンダのピストン及びその製造方法

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JPH08247287A
JPH08247287A JP5004795A JP5004795A JPH08247287A JP H08247287 A JPH08247287 A JP H08247287A JP 5004795 A JP5004795 A JP 5004795A JP 5004795 A JP5004795 A JP 5004795A JP H08247287 A JPH08247287 A JP H08247287A
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Masatoshi Shiino
正俊 椎野
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博 今井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピストンの寸法精度を高くでき、以てシリンダ
の始動圧力を小さくすることができるとともに、ピスト
ンパッキンからの圧力流体漏れを少なくすることができ
るシリンダのピストンを提供する。 【構成】ロッドレスシリンダは、シリンダチューブ1内
に収容され、流体圧によりシリンダチューブ1内を摺動
するピストン14を備えている。このピストン14は基
体25と被覆層26とから構成されている。即ち、基体
25の外形をシリンダチューブ1内周面よりやや小さく
形成し、この基体25の表面に自己潤滑性及び耐摩耗性
を有する樹脂からなる被覆層26を被覆した。その結
果、基体25の寸法精度が低くとも、被覆層26にて寸
法精度を高くすることができる。しかも、基体25には
自己潤滑性及び耐摩耗性をもたせる必要がなくなってピ
ストン14の製造コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダのピストン及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリンダは、シリンダチューブ
と、シリンダチューブ内に設けたピストンとを備えてい
る。シリンダチューブ内は、ピストンにより2室に区分
され、この2室からそれぞれピストンにかかる圧力差に
基づいてピストンがシリンダチューブ内を摺動するよう
になっている。
【0003】ピストンの外周面のうちシリンダチューブ
内周面に接触する摺動面がシリンダチューブの内周面と
ほぼ一致するか、或いはシリンダチューブの内周面より
も僅かに小さくなるように形成されている。また、ピス
トン外周にはパッキンが装着され、流体漏れを防止する
ようになっている。
【0004】ピストンはシリンダチューブの内周面に対
し摺動することから、円滑にピストンが摺動するために
は摺動抵抗を低減する必要がある。そのため、ピストン
を樹脂で成形する場合には、含油ジュラコン(商品名:
ポリプラスチックス株式会社製)といった自己潤滑性の
ある樹脂で成形していた。また、その樹脂成形に際して
は、一般にピストン全体を一度に射出成形により得てい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ピストン全
体を樹脂の射出成形により構成しているため、各部の寸
法精度が粗くなる。この現象は、溶融樹脂が冷えていく
に従い発生する樹脂の熱収縮に起因するものと考えられ
る。そして、この現象は、ピストンが断面非円形のもの
について顕著である。
【0006】その結果、ピストンがシリンダチューブの
内周面に合った所望の形状に仕上がらず、摺動抵抗が増
して低圧状態の際にはピストンが円滑に摺動しなかった
り、ピストンパッキングランド部の寸法のばらつきによ
りピストンパッキンの締代が減少しピストンの外周面と
シリンダチューブの内周面との間から流体が漏れて流体
のロスが大きくなるといった問題が生じる。このような
問題を解消するためには射出成形されたピストンの外形
を検査し、所定の外形から外れたピストンを不良品とし
て廃棄しなければならず、生産効率の低下を招く。
【0007】また、上記のとおり、従来ではピストン全
体を含油ジュラコンといった自己潤滑性のある樹脂を用
いて構成していたが、この含油ジュラコン等の自己潤滑
性のある樹脂は一般の樹脂に比べ非常に高価である。
【0008】その結果、ピストンの原材料費が高くなっ
てピストンの製造コストが高騰することは勿論のこと、
そのピストンを用いたシリンダの製品コストも必然的に
高くなるという問題があった。
【0009】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであって、第1の目的はピストンの寸法精度を高くで
き、以てシリンダの始動圧力を小さくすることができる
とともに、ピストンパッキンからの圧力流体漏れを少な
くすることができるシリンダのピストン及びその製造方
法を提供することにある。
【0010】又、本発明の第2の目的は、第1の目的に
加え、コスト低減を図り得るシリンダのピストン及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、シリンダチューブ内に設
けられ、流体圧によりシリンダチューブ内を摺動するシ
リンダのピストンにおいて、シリンダチューブ内周面よ
り外周面の小さい基体を設け、該基体の表面に肉薄の樹
脂を被覆し、この樹脂によりシリンダチューブ内周面と
ほぼ一致させた。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
シリンダのピストンにおいて、基体の表面に被覆した樹
脂を、自己潤滑性及び耐摩耗性を有する樹脂とした。請
求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に記載の
シリンダのピストンにおいて、基体と該基体の表面に被
覆した樹脂とを視覚により識別可能とした。
【0013】請求項4に係る発明では、請求項3に記載
のシリンダのピストンにおいて、基体と該基体の表面に
被覆した樹脂とを異なる色にて構成した。請求項5に係
る発明では、請求項1乃至請求項4に記載のシリンダの
ピストンにおいて、基体とその表面に被覆される樹脂と
の間には、両者の抜け止めを防止するための抜け止め手
段を設けた。
【0014】請求項6に係る発明では、請求項5に記載
のシリンダのピストンにおいて、抜け止め手段を基体に
形成された凹部により構成し、該凹部は底部ほど幅が広
がる形状をなし、被覆される樹脂をその凹部内に介在さ
せた。
【0015】請求項7に係る発明では、請求項5に記載
のシリンダのピストンにおいて、抜け止め手段を基体に
形成された貫通孔により構成し、被覆される樹脂をその
貫通孔を介して基体内に設けた中空部にまで到達させ
た。
【0016】請求項8に係る発明では、請求項1乃請求
項7に記載のシリンダのピストンにおいて、基体とその
表面に被覆される樹脂との境界部には該境界部からの流
体漏れを防止するシール部材を設けた。
【0017】請求項9に係る発明では、シリンダチュー
ブ内に設けられ、流体圧によりシリンダチューブ内を摺
動するシリンダのピストンの製造方法において、シリン
ダチューブ内周面より外周面の小さい基体を形成する第
1工程と、該基体の表面に肉薄の樹脂を被覆し、この樹
脂によりシリンダチューブ内周面とほぼ一致させる第2
工程とを備えた。
【0018】請求項10に係る発明では、請求項9に記
載のシリンダのピストンの製造方法において、前記基体
の表面に被覆した樹脂を、自己潤滑性及び耐摩耗性を有
する樹脂とした。
【0019】請求項11に係る発明では、請求項9又は
請求項10に記載のシリンダのピストンの製造方法にお
いて、基体と被覆する樹脂とを視覚により識別可能と
し、前記第2工程の後に、基体に樹脂がシリンダチュー
ブと接触する面に被覆されていることを視覚検査する第
3工程を備えた。
【0020】
【作用】請求項1に係る発明によれば、基体の寸法精度
が悪くても被覆される樹脂によりピストンの外形を所望
の寸法に合わせることができる。すなわち、基体の体積
はピストンの外形をやや小さくしたものであるため、基
体製作時の熱収縮等によって変形するが、この変形によ
る寸法誤差を肉薄の樹脂で補償し得る。又、基体の材料
を適宜変更することが可能となるので、基体を安価な材
料で製作して低コスト化を図ったり基体を剛性の高い材
料で製作して高剛性化を図ることも可能となる。
【0021】請求項2に係る発明によれば、被覆される
樹脂のみに自己潤滑性材料を用いればピストンとして自
己潤滑性を有するものとなるので、基体を自己潤滑性の
ない安価な材料で製作して低コスト化を図ることが可能
となる。又、被覆される樹脂のみに耐摩耗性材料を用い
ればピストンとして耐摩耗性を有するものとなるので、
基体を耐摩耗性のない安価な材料で製作して更なる低コ
スト化を図ることが可能となる。
【0022】請求項3及び請求項4に係る発明によれ
ば、例えば色を異ならせることにより基体と該基体に被
覆される樹脂とを視覚により識別可能であるため、基体
に樹脂が正確に被覆されているか否かを容易に判別でき
る。
【0023】請求項5に係る発明によれば、基体とその
表面に被覆される樹脂との間に両者の抜け止めを防止す
るための抜け止め手段を設けたので、シリンダチューブ
内をピストンが摺動する際に基体から被覆された樹脂が
不用意に抜け落ちるのを防止し得る。
【0024】請求項6に係る発明によれば、抜け止め手
段を基体に形成された凹部により構成し、該凹部を底部
ほど幅が広がる形状として被覆される樹脂をその凹部内
に介在させたので、基体から被覆された樹脂が不用意に
抜け落ちるのを確実に防止し得る。
【0025】請求項7に係る発明によれば、抜け止め手
段を基体に形成された貫通孔により構成し、被覆される
樹脂をその貫通孔を介して基体内に設けた中空部にまで
到達させたので、基体から被覆された樹脂が不用意に抜
け落ちるのを確実に防止し得る。
【0026】請求項8に係る発明によれば、基体とその
表面に被覆される樹脂との境界部からの流体漏れを防止
し得る。請求項9に係る発明によれば、基体の寸法精度
が悪くても被覆される樹脂によりピストンの外形を所望
の寸法に合わせることができる。すなわち、基体の体積
はピストンの外形をやや小さくしたものであるため、基
体製作時の熱収縮等によって変形するが、この変形によ
る寸法誤差を肉薄の樹脂で補償し得る。又、基体の材料
を適宜変更することが可能となるので、基体を安価な材
料で製作して低コスト化を図ったり基体を剛性の高い材
料で製作して高剛性化を図ることも可能となる。
【0027】請求項10に係る発明によれば、被覆され
る樹脂のみに自己潤滑性材料を用いればピストンとして
自己潤滑性を有するものとなるので、基体を自己潤滑性
のない安価な材料で製作して低コスト化を図ることが可
能となる。又、被覆される樹脂のみに耐摩耗性材料を用
いればピストンとして耐摩耗性を有するものとなるの
で、基体を耐摩耗性のない安価な材料で製作して更なる
低コスト化を図ることが可能となる。
【0028】請求項11に係る発明では、上記第1工程
及び第2工程で得られたピストンにおいて基体と被覆す
る樹脂とを視覚により識別可能として視覚検査を行う第
3工程を設けたので、基体に樹脂がシリンダチューブと
接触する面に被覆されているか否かを容易に判別し得
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明をロッドレスシリンダに具体化
した一実施例を図1〜図4に従って説明する。
【0030】図1に示すように、シリンダチューブ1は
筒状に形成され、左右方向に延設されている。シリンダ
チューブ1の上部には、その軸線方向にスリット2が形
成されている。シリンダチューブ1の両端開口にはそれ
ぞれエンドブラケット3,4が固定されている。シリン
ダチューブ1内には両エンドブラケット3,4に対応し
てクッションリング5,6が固定され、これらクッショ
ンリング5,6には互いに対向する筒状部5a,6aが
形成されている。右方のエンドブラケット4には上下一
対の給排ポート7,8が設けられている。そして、上方
の給排ポート7は右方のクッションリング6の筒状部6
aを介して右側圧力室9に連通している。又、下方の給
排ポート8がシリンダチューブ1下部の軸線方向に形成
された連通孔10を介して左方のエンドブラケット3
へ、更には左方のクッションリング5の筒状部5aを介
して左側圧力室11に連通している。
【0031】スリット2の外側には両端を各エンドブラ
ケット3,4に固定された防塵ベルト12が張設される
と共に、スリット2の内側には両端を各エンドブラケッ
ト3,4に固定されたシールベルト13が張設されてい
る。そして、シールベルト13は給排ポート7,8から
各圧力室9,11に供給された圧力流体(本実施例では
エア)がスリット2から漏れるのを防止し、防塵ベルト
12はシリンダチューブ1内への塵埃等の侵入を防止す
る。
【0032】シリンダチューブ1の内部には左右一対の
ピストン14,14と、両ピストン14,14間に介在
され、両ピストン14,14と一体移動可能に連結され
たヨーク部15とが収容されている。両ピストン14,
14の外周面はシリンダチューブ1の内周面とほぼ一致
しており、ヨーク部15の外周面はピストン14,14
よりも小さく形成されている。そして、ヨーク部15が
シリンタチューブ1の内周下面から離間した状態でヨー
ク部15両端をピストン14,14に支持されている。
従って、両ピストン14,14にてヨーク部15及び後
記するマウントテーブルの荷重を支えている。
【0033】両ピストン14,14の外端には圧力室か
らエアが漏れるのを防ぐためのピストンパッキン16が
装着されている。そして、両ピストン14,14の外端
中央にはクッションリング5,6の筒状部5a,6aを
挿入可能な挿入凹部17がそれぞれ設けられている。
又、両ピストン14,14及びヨーク部15によってシ
リンダチューブ1の内部は前記した右側圧力室9と左側
圧力室11の2室に区画され、両給排ポート7,8から
エアを各圧力室9,11にエアを給排することによって
両ピストン14,14及びヨーク部15が一体的にシリ
ンダチューブ1の軸線方向に移動する。
【0034】ヨーク部15は、シリンダチューブ1内に
配設された胴部18と、前記スリット2を通してシリン
ダチューブ1の外側に露出した頭部19と、その胴部1
8と頭部19とを連結する首部20とから構成されてい
る。そして、頭部19にはワークの取付部としての板状
のマウントテーブル21が連結されている。
【0035】頭部19の外側面にはシリンダチューブ1
の軸線方向に外側ガイド溝22が凹設され、前記マウン
トテーブル21にて外側ガイド溝22の外側開口部は閉
塞されている。この外側ガイド溝22はヨーク部15の
中央部では最も浅く形成され、各ピストン14,14側
へ向かうほど深く形成されている。外側ガイド溝22に
は前記防塵ベルト12が挿通され、ヨーク部15の頭部
19が移動しても防塵ベルト12に引っ掛からないよう
になっている。
【0036】一方、胴部18の下面には、シリンダチュ
ーブ1の軸線方向に内側ガイド溝23が凹設されてい
る。内側ガイド溝23はヨーク部15の中央部で最も浅
く形成され、両ピストン14,14側へ向かうほど深く
形成されている。内側ガイド溝23には前記シールベル
ト13が挿通され、胴部18が移動してもシールベルト
13に引っ掛からないようになっている。
【0037】次に、上記両ピストン14,14の詳細な
構造について説明する。なお、左右一対のピストン1
4,14は同一形状をなし、ヨーク部15を挟んで左右
対称に組付けられているので、ここでは一方のピストン
14について説明する。
【0038】図2〜図4に示すように、ピストン14
は、基体25と該基体25の周囲に被覆される被覆層2
6とから構成されている。まず、基体25について説明
すると、基体25は前記ピストン14の外形よりも全体
として小さくなるように形成されている。
【0039】そして、基体25には金属材料よりなる一
対の連結棒27,27を支持固定するための一対の支持
部28,28が設けられている。これら支持部28,2
8により前記連結棒27,27が互いに平行となった状
態で支持されている。なお、図3に示すように、連結棒
27,27の基端は支持部28,28の反対側の面まで
達している。
【0040】これら支持部28間には両支持部28同士
を連結するための連結部29が設けられている。連結部
29にはその上部でかつ前記連結棒27,27が延びる
側とは反対側に、前記クッションリング5,6の筒状部
5a,6aを挿入可能な挿入凹部17を備えた挿入部3
0が設けられている。
【0041】基体25の前記連結棒27,27が延びる
側とは反対側には、細長円状のフランジ部31が突設さ
れ、フランジ部31により囲まれる領域に前記連結棒2
7,27の基端及び挿入凹部17が位置している。
【0042】前記支持部28,28,連結部29,挿入
部30及びフランジ部31は樹脂により一体成形され、
その際、連結棒27,27も一体的に成形されている。
基体25を構成する前記支持部28,28,連結部2
9,挿入部30及びフランジ部31には、それぞれピス
トンの移動方向に延びる本発明の凹部としてのあり溝3
2が複数本形成されている。図4に示すように、各あり
溝32はその開口部位の溝幅よりも底部の溝幅の方が大
きくなるように形成されている。
【0043】又、基体25を構成する前記支持部28,
28,連結部29及び挿入部30には、貫通孔33がそ
れぞれ複数個形成されている。図4に示すように、基体
25には複数の中空部34が形成され、これら各中空部
34が前記貫通孔33を介して外部と連通している。
【0044】又、基体25を構成する前記フランジ部3
1には図2の右方へ開口する本発明の凹部としての切欠
溝35が複数本形成されている。なお、図示はしないが
各切欠溝35は前記あり溝32と同様、その開口部位の
溝幅よりも底部の溝幅の方が大きくなるように形成され
ている。
【0045】更に、基体25を構成する前記挿入部30
には複数本の嘴状突片40が設けられている。なお、前
記あり溝32,貫通孔33,切欠溝35及び嘴状突片4
0は、それぞれ本発明の抜け止め手段を構成している。
【0046】前記基体25の外周面には、自己潤滑性及
び耐摩耗性を有する樹脂からなる被覆層26が被覆さ
れ、被覆層26により基体25全体を覆っている。被覆
層26を構成する樹脂は前記あり溝32,貫通孔33,
切欠溝35及び嘴状突片40内に入り込んでおり、又、
貫通孔33を介して中空部34内壁にまで達している。
被覆層26の肉厚は基体25に比べ極力薄くなるように
形成されており、被覆層26成形時の熱膨張及び熱収縮
による外形変化が小さくなるように配慮されている。
【0047】図3に示すように、一対の支持部28,2
8のフランジ部31が設けられた側には、それぞれピス
トンキャップ36が配設され、ボルト37によりピスト
ンキャップ36と連結棒27とが締付け固定されてい
る。ピストンキャップ36の基端外周には円板状突片3
8が一体形成され、該円板状突片38に形成された環状
凹部39に前記フランジ部31が挿入支持されている。
なお、フランジ部31の外周には前記ピストンパッキン
16が嵌入され、このピストンパッキン16は支持部2
8側面と円板状突部38との間で挟持されている。
【0048】又、図3において基体25と被覆層26と
の境界部とピストンキャップ36との間には、シール部
材としてのOリング24が圧入され、基体25と被覆層
26との境界部からのエア漏れを防止している。
【0049】上記ピストン14に一体的に設けられた一
対の連結棒27,27は前記ヨーク部15に挿入され、
接着剤等によりヨーク部15に固定される。次に、上記
の構造をなすピストン14の製造方法について説明す
る。
【0050】ピストン14を製造するには、大きく、基
体25を成形する第1工程と、この第1工程にて得られ
た基体25に被覆を施して被覆層を形成する第2工程と
に分けられる。
【0051】まず、第1工程において基体25は射出成
形法により得られる。すなわち、ポリアセタール樹脂に
属するジュラコン(商品名:ポリプラスチックス株式会
社製)を成形材料とし、粒状のジュラコンをホッパから
連続的に供給し、射出シリンダ内で加熱溶融する。そし
て、ピストン14の外形よりもやや小さく成形された金
型の所定箇所に連結棒27を配設し、前記加熱溶融され
たジュラコンをその金型の中に高速で圧入する。その
後、冷却固化させ割り型を離すことによって白色の基体
25を得る。基体25には連結棒27,27が一体的に
成形されると共に、あり溝32,貫通孔33,中空部3
4,切欠溝35及び嘴状突片40も同時に成形される。
このようにして得られた基体25は上記の冷却固化の段
階で、熱収縮によって変形する。
【0052】次いで、第2工程では、第1工程で得られ
た基体25を所望のピストン14の外形に合わせて成形
された金型内の所定位置に配置する。一方、含油ジュラ
コンに顔料を加えて黒色とすると共に、その着色された
含油ジュラコンを射出シリンダ内で加熱溶融する。この
加熱溶融された含油ジュラコンをその金型の中に圧入す
る。その後、冷却固化させ割り型を離すことにより、基
体25の外周面に肉薄の被覆層26が被覆されたピスト
ン14が得られる。含油ジュラコンからなる被覆層26
は前記あり溝32,貫通孔33,中空部34,切欠溝3
5及び嘴状突片40内にも入り込むと共に、基体25の
中空部34内壁にも入り込む。前記含油ジュラコンは、
自己潤滑性及び耐摩耗性を有している。
【0053】被覆層26は肉薄に形成されるので、熱膨
張及び熱収縮による外形変化が少なく、ピストン14の
寸法精度が極めて高くなる。ここで、基体25にジュラ
コンを用い、被覆層26に含油ジュラコンを用いたの
は、いずれも線膨張係数が10×10-5/Kであり、同
程度の線膨張であるため、熱膨張及び熱収縮により基体
25から被覆層26が容易に外れない点で利点があるか
らである。なお、基体25から被覆層26が外れないた
めの構造として上述したあり溝32等が設けられてお
り、この実施例では、構造面及び材料面の両面で基体2
5から被覆層26が外れないための対策を採っている。
【0054】次いで、第3工程として検査を行うが、こ
の検査工程では基体25が露出することなく被覆層26
に完全に覆われているか否かを検査する。この検査で
は、基体25を白色に、被覆層26を黒色にしているた
め、検査を行う者は目視にて全てが黒色をしているか否
かを検査すればよく、特別な検査機器は不要である。
【0055】すなわち、第1工程及び第2工程を経て得
られたピストン14の外面に白色が露出している場合に
は、ピストン14外周面に確実に含油ジュラコンが行き
渡っていないとして不良品であることが容易に判断でき
る。その結果、成分検査等の煩雑な検査を行わなくと
も、又特別な検査機器を用いなくとも、低摩擦抵抗のピ
ストン14が得られたか否かが目視にて容易に判断でき
る。
【0056】さて、上記のように構成されたロッドレス
シリンダの作用を説明する。図1において上側の給排ポ
ート7からエアを供給すると、そのエアはクッションリ
ング6の筒状部6aを介して右側圧力室9に供給され、
そのエア圧力によって両ピストン14,14及びヨーク
部15が左側に移動し、マウントテーブル21も一体的
に左側に移動する。逆に、下側の給排ポート8からエア
を供給すると、そのエアは連通孔10及びクッションリ
ング5の筒状部5aを介して左側圧力室11に供給さ
れ、そのエア圧によって両ピストン14,14,ヨーク
部15及びマウントテーブル21が一体的に右側に移動
する。
【0057】ピストン14,14はシリンダチューブ1
内を移動する際、シリンダチューブ1内壁に接しながら
摺動する。この実施例では、ピストン14,14を二重
成形によって構成しており、ピストン14,14の外形
がシリンダチューブ1内周面とほぼ一致している。
【0058】その結果、マウントテーブル21のガタつ
きが小さくなり、又、ピストン14,14を移動開始す
るための始動圧力を低く設定することができ、更には、
ピストンパッキン16からの空気漏れ量が小さくなる。
この効果は、被覆層26の肉厚を薄くするほど顕著とな
る。
【0059】又、ピストン14,14の表面は含油ジュ
ラコンからなる被覆層26により構成されているため、
自己潤滑性及び耐摩耗性を有している。そのため、シリ
ンダチューブ1内周面とピストン14,14外周面との
間の摺動抵抗を小さくすることができると共に長期に亘
る使用にも耐え得る。
【0060】又、ピストン14を構成する基体25を自
己潤滑性又は耐摩耗性を有する材料で構成する必要がな
くなるので、ピストン14の大半を材料コストの低い原
材料を使用することができる。その結果、ピストン14
の製造コストを低く抑えることができ、ひいてはシリン
ダの製品コストを低減することが可能となる。
【0061】なお、本発明は、前記実施例に限らず、例
えば以下のように実施することも可能である。 (1)前記実施例では、スリット式ロッドレスシリンダ
に用いられるピストン14,14に具体化しているが、
マグネット式ロッドレスシリンダのピストンに具体化し
てもよい。又、ロッドレスシリンダに限らず、偏平シリ
ンダ等の各種の流体圧シリンダに適用することができ
る。
【0062】その一例を図5に示す。すなわち、筒状の
シリンダチューブ41両端にはヘッドカバー42及びロ
ッドカバー43が嵌入され、シリンダチューブ41内を
密閉している。シリンダチューブ41内にはピストン4
4が該シリンダチューブ41の軸線に沿って摺動可能に
設けられている。ピストン44にはロッドカバー43を
貫通するピストンロッド45が突設されている。そし
て、ヘッドカバー42及びロッドカバー43にそれぞれ
設けられた給排ポート46,47からエア等の流体を適
宜給排することにより、ピストン44及びピストンロッ
ド45が一体的に移動する。ここで、前記ピストン43
を、シリンダチューブ41の内周面よりもやや小さな白
色の基体48と、該基体48の外周に被覆される黒色の
被覆層49とから構成し、被覆層49によりピストン4
4がシリンダチューブ41の内周面とほぼ一致させる。
なお、基体48及び被覆層49の成形は上記実施例と同
様の方法で行われる。又、上記実施例に示したあり溝3
2,貫通孔33,中空部34,切欠溝35,嘴状突片4
0等を適宜設けてもよい。従って、この別例の構成にお
いても、上記実施例と同様の作用効果を得ることが可能
である。
【0063】(2)前記各実施例では、基体25,48
を単一材料にて一度に成形しているが、基体25,48
を材料が同じ又は異なる複層構造としてもよい。 (3)基体25,48の材料としては、ジュラコン以外
のポリアセタール樹脂を用いてもよく、ポリアセタール
樹脂以外の例えばポリプロピレン樹脂,塩化ビニル樹
脂,メタクリル樹脂,ポリアミド樹脂等を用いてもよ
い。基体25,48を樹脂以外の金属材料,セラミック
材料等で成形し、その基体25,48に被覆層26,4
9を被覆してもよい。
【0064】すなわち、本発明によれば、シリンダの用
途に応じて基体25,48の材質を変更することが可能
となる。例えば、上記したロッドレスシリンダのように
ピストン14自体に大きな荷重がかかるものについては
基体25として上記の金属やセラミック等の剛性の高い
ものを使用することができる。又、シリンダを軽量化し
たい場合やピストン14,44の慣性力を小さくして停
止位置精度を高くしたい場合には、基体25,48とし
て軽量な材料を使用することができる。
【0065】(4)基体25,48の成形方法及び基体
25,48の周囲に樹脂からなる被覆層26,49を被
覆するための成形方法としては、上記実施例の射出成形
法に限らない。例えば、圧縮成形法,トランスファ成形
法,押出し成形法,注型法,粉末成形法等の各種の樹脂
成形方法を用いることができる。
【0066】(5)前記実施例では、成形の容易性を考
慮して基体25,48の外面全体を被覆層26,49で
被覆したが、必ずしも基体25,48の外面全体を被覆
する必要はなく、少なくともシリンダチューブ1,41
と接触する可能性のある部位にのみ被覆層26,49を
設ければよい。
【0067】(6)前記基体25の外周にあり溝32,
貫通孔33,嘴状突片40等を形成して被覆層26が基
体25から外れるのを防止しているが、これらあり溝3
2,貫通孔33等の数は必要に応じて適宜変更すればよ
い。又、あり溝32,貫通孔33,嘴状突片40等に代
えて、各種の凹凸を付けることも勿論である。更に、基
体25の形状が入り組んだものである場合や、基体25
と被覆層26とがそれぞれ選定された材料の上で馴染み
やすい関係にある場合には、あり溝32,貫通孔33,
嘴状突片40等を省略することも可能である。
【0068】(7)前記実施例では、基体25,48を
白色、被覆層26,49を黒色で構成し、目視で確認で
きるようにしたが、必ずしも白色と黒色で区別する必要
はなく、互いに異なる色であればよい。又、基体25,
48と被覆層26,49とが同色であっても、色調が異
なっていればよい。
【0069】次に、上記実施例から把握される請求項以
外の技術思想を、その効果とともに以下に記載する。 (1)請求項1に記載のシリンダのピストンにおいて、
基体を樹脂により構成するとともに、被覆される樹脂を
基体と同種でかつ自己潤滑性を有する樹脂により構成し
たシリンダのピストン。
【0070】この構成によれば、基体と被覆される樹脂
とが馴染み易く、基体からの被覆樹脂の抜け落ちを防止
する効果がある。 (2)請求項5に記載のシリンダのピストンにおいて、
抜け止め手段を基体に形成された凹部及び基体に形成さ
れた貫通孔により構成し、前記凹部は底部ほど幅が広が
る形状をなし、被覆される樹脂をその凹部内に介在させ
るとともに、被覆される樹脂をその貫通孔を介して基体
内に設けた中空部にまで到達させたシリンダのピスト
ン。
【0071】この構成によれば、基体からの樹脂の抜け
落ちを防止する効果が一層増すことになる。 (3)請求項9に記載のシリンダのピストンの製造方法
において、第1工程及び第2工程のうち少なくとも第2
工程では、射出成形により基体に樹脂を被覆した。
【0072】この構成によれば、ピストンの外形の精度
を保ちつつ、基体に樹脂を被覆したピストンの量産が可
能となる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る発
明によれば、基体の寸法精度が悪くても被覆される樹脂
によりピストンの外形を所望の寸法に合わせることがで
きる。又、基体の材料を適宜変更することが可能となる
ので、基体を安価な材料で製作して低コスト化を図った
り基体を剛性の高い材料で製作して高剛性化を図ること
も可能となる。
【0074】請求項2に係る発明によれば、被覆される
樹脂のみに自己潤滑性材料を用いればピストンとして自
己潤滑性を有するものとなるので、基体を自己潤滑性の
ない安価な材料で製作して低コスト化を図ることが可能
となる。又、被覆される樹脂のみに耐摩耗性材料を用い
ればピストンとして耐摩耗性を有するものとなるので、
基体を耐摩耗性のない安価な材料で製作して更なる低コ
スト化を図ることが可能となる。
【0075】請求項3及び請求項4に係る発明によれ
ば、例えば色を異ならせることにより基体と該基体に被
覆される樹脂とを視覚により識別可能であるため、基体
に樹脂が正確に被覆されているか否かを容易に判別でき
る。
【0076】請求項5に係る発明によれば、基体とその
表面に被覆される樹脂との間に両者の抜け止めを防止す
るための抜け止め手段を設けたので、シリンダチューブ
内をピストンが摺動する際に基体から被覆された樹脂が
不用意に抜け落ちるのを防止し得る。
【0077】請求項6に係る発明によれば、抜け止め手
段を基体に形成された凹部により構成し、該凹部を底部
ほど幅が広がる形状として被覆される樹脂をその凹部内
に介在させたので、基体から被覆された樹脂が不用意に
抜け落ちるのを確実に防止し得る。
【0078】請求項7に係る発明によれば、抜け止め手
段を基体に形成された貫通孔により構成し、被覆される
樹脂をその貫通孔を介して基体内側まで到達させたの
で、基体から被覆された樹脂が不用意に抜け落ちるのを
確実に防止し得る。
【0079】請求項8に係る発明によれば、基体とその
表面に被覆される樹脂との境界部からの流体漏れを防止
し得る。請求項9に係る発明によれば、基体の寸法精度
が悪くても被覆される樹脂によりピストンの外形を所望
の寸法に合わせることができる。又、基体の材料を適宜
変更することが可能となるので、基体を安価な材料で製
作して低コスト化を図ったり基体を剛性の高い材料で製
作して高剛性化を図ることも可能となる。
【0080】請求項10に係る発明によれば、被覆され
る樹脂のみに自己潤滑性材料を用いればピストンとして
自己潤滑性を有するものとなるので、基体を自己潤滑性
のない安価な材料で製作して低コスト化を図ることが可
能となる。又、被覆される樹脂のみに耐摩耗性材料を用
いればピストンとして耐摩耗性を有するものとなるの
で、基体を耐摩耗性のない安価な材料で製作して更なる
低コスト化を図ることが可能となる。
【0081】請求項11に係る発明では、上記第1工程
及び第2工程で得られたピストンにおいて基体と被覆す
る樹脂とを視覚により識別可能として視覚検査を行う第
3工程を設けたので、基体に樹脂がシリンダチューブと
接触する面に被覆されているか否かを容易に判別し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係り、ロッドレスシリンダ
全体を示す断面図
【図2】ピストンを示す平面図
【図3】図2のB−B断面図
【図4】図2のA−A断面図
【図5】本発明の別の実施例に係り、シリンダ全体を示
す断面図
【符号の説明】
1,41…シリンダチューブ、14,44…ピストン、
24…シール部材としてのOリング、25,48…基
体、26,49…被覆層、32…抜け止め手段を構成す
る凹部としてのあり溝、33…抜け止め手段を構成する
貫通孔、34…中空部、35…抜け止め手段を構成する
凹部としての切欠溝、40…抜け止め手段を構成する嘴
状突片。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブ内に設けられ、流体圧
    によりシリンダチューブ内を摺動するシリンダのピスト
    ンにおいて、 シリンダチューブ内周面より外周面の小さい基体を設
    け、該基体の表面に肉薄の樹脂を被覆し、この樹脂によ
    りシリンダチューブ内周面とほぼ一致させたシリンダの
    ピストン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシリンダのピストンに
    おいて、基体の表面に被覆した樹脂は、自己潤滑性及び
    耐摩耗性を有する樹脂であるシリンダのピストン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のシリンダ
    のピストンにおいて、基体と該基体の表面に被覆した樹
    脂とを視覚により識別可能としたシリンダのピストン。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシリンダのピストンに
    おいて、基体と該基体の表面に被覆した樹脂とを異なる
    色にて構成したシリンダのピストン。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載のシリンダ
    のピストンにおいて、基体とその表面に被覆される樹脂
    との間には、両者の抜け止めを防止するための抜け止め
    手段を設けたシリンダのピストン。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシリンダのピストンに
    おいて、抜け止め手段を基体に形成された凹部により構
    成し、該凹部は底部ほど幅が広がる形状をなし、被覆さ
    れる樹脂をその凹部内に介在させたシリンダのピスト
    ン。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のシリンダのピストンに
    おいて、抜け止め手段を基体に形成された貫通孔により
    構成し、被覆される樹脂をその貫通孔を介して基体内に
    設けた中空部にまで到達させたシリンダのピストン。
  8. 【請求項8】 請求項1乃請求項7に記載のシリンダの
    ピストンにおいて、基体とその表面に被覆される樹脂と
    の境界部には該境界部からの流体漏れを防止するシール
    部材を設けたシリンダのピストン。
  9. 【請求項9】 シリンダチューブ内に設けられ、流体圧
    によりシリンダチューブ内を摺動するシリンダのピスト
    ンの製造方法において、 シリンダチューブ内周面より外周面の小さい基体を形成
    する第1工程と、該基体の表面に肉薄の樹脂を被覆し、
    この樹脂によりシリンダチューブ内周面とほぼ一致させ
    る第2工程とを備えたシリンダのピストンの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のシリンダのピストン
    の製造方法において、前記基体の表面に被覆した樹脂
    は、自己潤滑性及び耐摩耗性を有する樹脂であるシリン
    ダのピストンの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10に記載のシリ
    ンダのピストンの製造方法において、基体と被覆する樹
    脂とを視覚により識別可能とし、前記第2工程の後に、
    基体に樹脂がシリンダチューブと接触する面に被覆され
    ていることを視覚検査する第3工程を備えたシリンダの
    ピストンの製造方法。
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JPS50149707U (ja) * 1974-05-29 1975-12-12
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