JPH08245305A

JPH08245305A - 燃焼時間を制約出来る蚊取線香

Info

Publication number: JPH08245305A
Application number: JP8308395A
Authority: JP
Inventors: Shigenobu Fujimoto; 重信藤本; Mitsuhiko Hozumi; 光彦穂積
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-03-03
Filing date: 1995-03-03
Publication date: 1996-09-24

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】燃焼時間を制約出来る蚊取線香と自動消火台を
提供する。【構成】一本、およそ七時間で燃焼する蚊取線香１に、
燃焼時間を長さで分割表示し、分割時間毎に断面を弱く
して、折断を容易にした断面形成で所要時間に折断して
燃焼させる様にした蚊取線香と、その分割した位置にマ
ーク表示を入れた蚊取線香を挟持することにより、吸熱
及び放熱効果により、蚊取線香の燃焼エネルギーを奪
い、発火温度を低下せしめて、燃焼の継続を中断せしめ
るような消火保持台により構成されるもので、消火保持
台の挟持設定場所が蚊取線香燃焼の消火終点となる仕組
みになっている。此の構成は、静止型、携帯型に使用出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】蚊取線香を必要な時間だけ安全に
燃焼させる方法と器具に関するもので、火災の危険防
止、無駄な燃焼の廃止が出来、部屋のなか以外に、キャ
ンプ、魚釣り、農山林作業、漁業や鶏、豚の飼育やペッ
ト特に犬などの蚊取り、虫避け、さらには屋外作業の時
計代わりに利用出来る。

【０００２】

【従来の技術】蚊取線香は１本で約七時間燃焼し、蚊取
り、虫避けの効用を果たすが、必要な時間内で燃焼させ
るのは、燃焼の長さと時間の関係が、常識的に知られて
いないため、使用時間に合わせて折断使用するような事
はされていなかった。又、折れたものは使用時間が不足
すれば新しいものに着火し、余ればその時点で、火傷を
しないように注意しながら、折断して燃焼を中断させる
か、唾液で湿らせて消火させたり、面倒臭い時は、資源
の無駄使いとなるが、又室内使用の場合、火災の危険、
空気の汚れ、気管支系の障害を無視して、燃えきる迄、
不必要に放置燃焼させる形で使用されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】室内で就寝時に使用す
るような場合は、部屋が閉ざされていたりすると、蚊取
りや虫避け以外に、長時間燃焼すると、毒性は無いが、
臭いがきつくなり、目やにが多発したり、呼吸が苦しく
なったりする程、空気が蚊取りの臭いで濃密な状態にな
って、その臭いが当分の間、布団や衣類にまで浸込んだ
りする弊害ばかりか寝返りや地震が発生した場合、又何
も分からない鶏や豚等の家畜、犬等のペットへの使用で
は、転倒による火災の危険さえ伴うような使用技術レベ
ル状態にあり、健康の阻害、悪臭の付着、火災の危険
性、資源の無駄使い、面倒臭さ等々、課題は沢山あり、
それらの欠点が折角の優れた効用を帳消しにして仕舞
い、使用の制約となって、年々、次第に使用度を低下せ
しめて来た。そして、電気蚊取りでは不可能な、蚊取線
香の独壇場とも云える屋外での利用等の拡大さえ、思う
程の展開がはかられていない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前項の課題を解決するた
め、手段の第一として、蚊取線香の燃焼長さを単位時間
毎に分割する位置に、断面係数の小さい部分を構成し
て、容易に折断出来る様にし、又、燃焼に支障が無いよ
うにマーク表示をする方法で、燃焼時間を制約できるよ
うにし、燃焼時間が一目で分かるような蚊取線香にし
た。第二に消火しようとする位置で、熱吸収と放熱作用
を利用して、蚊取線香の発火燃焼温度以下にして消火す
る保持台を接触せしめる手段で所要時間内に消火する器
具を構成可能にして、燃焼時間を制約出来るようにし
た。

【０００５】

【作用】蚊取線香の使用方法は、台の上に置いて、
静止状態で燃焼させるか、携帯用容器に入れて可動状態
で燃焼させる二つの方法が主体である。処がいずれの方
法も今までのものは燃焼時間の制約が正確に出来なかっ
た。この事が蚊取線香の使用上の欠点として、利用の展
開を妨げていた。逆に云えば、燃焼時間が制約出来れ
ば、蚊取線香の利用価値は、その効用から考えて、飛躍
的に増大する。安全性に就いては、携帯用容器の一部改
良による使用で、転倒による火災の危険は回避され解決
出来るのである。従来技術の項でも記述の如く、従来の
蚊取線香は殆ど一本で約七時間燃焼する。この一本を、
特許請求の範囲に記述の請求項４に表示の如く、１０分
間隔にする場合は、４２等分割にする。請求項５の１５
分間隔の場合は、２８等分割にする。請求項６の２０分
間隔の場合には、２１等分割にする。請求項７の３０分
間隔にする場合は１４等分割、請求項８の６０分間隔に
する場合は７等分割、請求項９の１２０分間隔にする場
合は、３．５等分割にして、折断容易な様に、断面係数
が小さくなるような切り欠ぎ部か、孔をプレス成形し、
マーク表示を入れる。この様に、蚊取線香自体に時間の
マーク表示がしてあり、折断しやすくしてあると、その
マーク表示が燃焼に支障の無い材料であり、折れ易い虚
弱部がある形状であっても、その部分で燃焼が阻止され
る別の手段が構じられない限り、燃焼は継続されるし、
特許請求の範囲、請求項１にも記載の如く、必要な燃焼
長さに折断して使用出来る。請求項２に記載の目的は、
蚊取線香を折らないで使用する場合、自動消火を消火器
の挟持で行う場合、断面係数が小さくなった部分を挟持
して、消火させるのは、その部分を消火器の幅の中央部
に挟持する可能性があり、燃焼時間が正確でなくなる。
時間のマーク表示部を挟持する様にして燃焼側の終点と
なる断面係数が小さくなっている部分を消火器の先端に
位置するように挟持すれば、時間のマーク表示は燃焼し
ないで残り、燃焼時間が正確に確認出来る。任意の時
間、燃焼を制約する場合は、断面係数の小さい折れ易い
部分で、折断すれば燃焼は折られた長さの時間、つまり
任意の時間だけ燃える。また、請求項３に於いて、蚊取
線香をセンターサポートしない状態で、任意の時間に自
動消火せしめる方法に、消火器一箇所だけで挟持して、
その部分で燃焼温度を発火温度以下になる様、吸熱し、
放熱して、断熱、自動消火せしめる方法もある。この使
用方法は完全な一本の蚊取線香を、その儘継続して使用
する場合を想定したものであるが、例えば、閉め切った
部屋で就寝前に蚊取り、虫避けを行う場合は、１．５乃
至２時間も燃焼させれば充分である。又、農作業や山林
作業は、４乃至５時間毎、魚釣りの夜釣り等は２乃至６
時間、鶏や豚の飼育などは７時間以上、ペットの犬には
２乃至３時間の燃焼時間だから、携帯用容器の場合は、
その時間に折断してグラスウールマットの上で燃焼させ
ればよく、静止状態燃焼でも一目盛り後を折断して使用
すれば、便利であり、有効な使用方法となる。携帯用容
器での燃焼は、蓋に落下防止の非燃性の綱、例えば、グ
ラスウールで編んだ、燃焼に充分な空気が流通するネッ
トが取り付けられていれば、必要な燃焼時間に折った蚊
取線香に着火して、その容器内に収納するだけで、時間
通り完全燃焼を可能にする。極めて簡便な使用方法が採
用出来る。

【０００６】

【実施例】図面は、本発明の実施例を示し、図１は、必
要燃焼時間に折断可能な蚊取線香の構成を示し、符号１
の蚊取線香に、燃焼に支障のない材料で符号２−ａの時
間表示をし、図３から７に示す如く、符号２−ｂの断面
係数が小さくなった折れ易く折断可能な時間折断部が構
成されている。断面係数が一般燃焼部より小さい場合、
燃焼は継続されるが、折ればその部分で切断し燃焼も断
たれる。従って燃焼所要時間に蚊取線香を容易に折断出
来るのである。図２は、一般燃焼部の断面形状であり、
その断面係数：Ｚａ＝ｂｈ^２／６で現される。図３から
７は、それぞれ断面係数が小さくなる欠如部が形成され
たものを示すもので、その欠如断面係数をｚとすると、
その部分の断面係数を、ＺｂとすればＺｂ＝Ｚａ−ｚで
あり、Ｚｂ＜Ｚａだから、全て此の部分で必ず折断する
ようなｚの大きさにする。図８，９は、灰受け皿符号４
の上で、符号３の消火保持台に所要燃焼時間に折断した
符号１の蚊取線香を静止燃焼自動消火するように構成し
た状態を示すものであり、図１０は図９の符号３の消火
保持台のＣ矢視図である。このような使用燃焼の場合の
蚊取線香の折断は、所要時間より一目盛り長くして時間
マーク表示が見える状態にするか、次の使用燃焼時間を
考慮した長さで折断し、所要燃焼時間で挟持自動消火さ
せる使用方法がある。携帯用容器の使用では、燃焼中の
蚊取線香が飛び出して仕舞わないような状態で燃焼が継
続する様な網を蓋に設ければ、所要長さに折断して着火
し、安全に使用可能で、極めて簡便である。図１では、
１４等分の長さに断面係数が小さい部分が設けられ、マ
ークが表示されているので、１区分は３０分の燃焼時間
となっている。以上の説明で、蚊取線香が静止型使用に
於いても、携帯型使用に於いても、任意の指定時間に燃
焼時間を制約出来る事は、理解される筈である。

【０００７】

【発明の効果】必要な燃焼時間が自由に設定出来て、自
働消火するので面倒臭くなく、無駄が無くなり、衛生的
で、蚊取線香本来の効果を出す事が出来、火災の危険性
がなくなり、時計の代用にもなる等、頭書の目的の使用
効果が出せる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図面は本発明の時間割が表示された蚊取線香
の平面図であり、時間割に折断可能な様に折断部は、図
３から７に示す断面係数が欠如した形状に構成されてい
る。

【図２】一般燃焼部の断面形状を示す図である。

【図３〜７】折断が容易なように、欠如断面係数を有す
る蚊取線香の折断部断面図である。

【図８】燃焼時間で折断可能な蚊取線香の静止使用に
於ける消火保持台との係わり合いを示す平面図である。

【図９】図９Ｃ矢視消火保持台を示す正面図

【符号の説明】

１，蚊取線香２−ａ，時間表示マーク２−ｂ，時間折断部３，消火保持台４，灰受け皿

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【手続補正書】

【提出日】平成７年７月６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図９

【補正方法】変更

【補正内容】

【図９】燃焼時間で折断可能な蚊取線香を、消火保持台
に把持し、断面表示の灰受け皿に乗せて使用する状態を
示す、一部断面の側面図。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図１０

【補正方法】追加

【補正内容】

【図１０】図９に矢印Ｃで示す蚊取線香を、消火保持台
で把持する処を、断面にした状態の側面図。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】蚊取線香の燃焼長さを単位時間で分割した
位置に、折断が容易になる様に断面係数が小さくなる部
分を設けた、燃焼時間を制約出来る蚊取線香。
【請求項２】請求項１に於いて、折断部となる断面係数
が小さくなる部分より、燃焼方向に対して、後ろ側とな
る処に、燃焼に支障のない材料で、時間のマークを表示
した、燃焼時間を制約出来る蚊取線香。
【請求項３】燃焼を開始する側の反対側の端を挟持す
る、消火保持台を構成した、燃焼時間を制約出来る蚊取
線香。
【請求項４】請求項１に於いて、燃焼長さの単位時間
を、１０分間隔にした燃焼時間を制約出来る蚊取線香。
【請求項５】請求項１に於いて、燃焼長さの単位時間
を、１５分間隔にした燃焼時間を制約出来る蚊取線香。
【請求項６】請求項１に於いて、燃焼長さの単位時間
を、２０分間隔にした燃焼時間を制約出来る蚊取線香。
【請求項７】請求項１に於いて、燃焼長さの単位時間
を、３０分間隔にした燃焼時間を制約出来る蚊取線香。
【請求項８】請求項１に於いて、燃焼長さの単位時間
を、６０分間隔にした燃焼時間を制約出来る蚊取線香。
【請求項９】請求項１に於いて、燃焼長さの単位時間
を、１２０分間隔にした燃焼時間を制約出来る蚊取線
香。