JPH0824508A - 水中油乳化液の乳化を破壊する方法、並びに塩基性ポリアミド - Google Patents

水中油乳化液の乳化を破壊する方法、並びに塩基性ポリアミド

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JPH0824508A
JPH0824508A JP18766695A JP18766695A JPH0824508A JP H0824508 A JPH0824508 A JP H0824508A JP 18766695 A JP18766695 A JP 18766695A JP 18766695 A JP18766695 A JP 18766695A JP H0824508 A JPH0824508 A JP H0824508A
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Udo-Winfried Dr Hendricks
ウド−ビンフリート・ヘンドリクス
Bernhard Dr Lehmann
ベルンハルト・レーマン
Ulrich Litzinger
ウルリヒ・リツツインガー
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D17/00Separation of liquids, not provided for elsewhere, e.g. by thermal diffusion
    • B01D17/02Separation of non-miscible liquids
    • B01D17/04Breaking emulsions
    • B01D17/047Breaking emulsions with separation aids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/26Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/265Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids from at least two different diamines or at least two different dicarboxylic acids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水中油乳化液の乳化を破壊する方法。 【構成】 本発明においては使用する乳化破壊剤は一般
式(I) 【化1】 式中、R1は例えば水素であり、mは1または2であ
る、のピペラジン誘導体を、一般式(II) 【化2】 式中、R2、R3、R4は例えば水素であり、X、Yは随
時分岐したC2〜C12−アルキレン基であり、nは0ま
たは1〜10の整数である、のアミンと反応させること
により得られる塩基性ポリアミドを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は水中油乳化液、例えば使い古され
た冷却剤、潤滑剤、冷却潤滑剤および/または洗滌剤の
形で得られる水中油乳化液の乳化を破壊する特に有利な
方法、および新規塩基性ポリアミドを製造する方法に関
する。
【0002】本発明方法で乳化を破壊される水中油乳化
液は例えば金属加工工業で得られる廃液、および自動車
工場、洗滌工場、ガソリン・スタンド、食品および飼料
工場、屠殺場、織物工場および大規模洗濯工場から出る
廃液、および船舶から出る船底汚泥廃液である。このよ
うな油で汚染された廃液は、有機成分としては例えば鉱
油、合成油、脂肪、ワックス、乳化剤、表面活性剤、安
定剤、石鹸、湿潤剤、腐食防止剤、殺菌剤、高圧用添加
剤および/または泡除去剤を含んでいる。
【0003】使い古された水中泡乳化剤を破壊すること
は排水処理の最も重要な仕事の一つである。この作業
は、油含量が極めて少ない一定値以下の水だけしか下水
処理工場および暗渠に流すことはできないという水質に
関する法律が存在するために必要である。油の最大許容
含量は例えば20mg/リットルである。
【0004】水中油乳化液の乳化を破壊する方法には数
種の基本的に異なった方法がある。即ち水を蒸発させる
方法、無機酸および塩で乳化を破壊する方法、超遠心
法、膜瀘過法、および有機物質を用いて破壊する方法で
ある。
【0005】有機性の乳化破壊剤で処理する方法は現在
では最も良い方法である。何故ならばこの場合油性相お
よび水性相の両方を材料の再利用に廻すことができるか
らである。使用可能な有機性の乳化破壊剤は例えば米国
特許A3 585 148号、同4 699 951
号、同5 045 212号、ドイツ特許 4 009
760号、および同A3 823 455号に記載され
ている。
【0006】乳化を破壊すべき乳化液がどのような方法
で陰イオン的にまたは陰イオン的/非イオン的に安定さ
れているかに従って、広い範囲の乳化破壊用の化学物質
を使用することができる。しかし水中油乳化液の乳化を
迅速且つ適切に破壊するためには比較的大量の陽イオン
性重合体が必要である。
【0007】さらにこの場合陽イオン性重合体は一般
に、過剰に投与するとその効果に影響を受け易い。その
ためドイツ特許A41 07 643号記載のような最
適な終点を測定するための方法が必要である。
【0008】通常使用される有機性の乳化破壊剤は、以
前使用されていたような石油系のスルフォン酸塩および
鉱油を使用しないでつくられた最近使用量が増加してい
る新規冷却/切断剤、および廃水の集積場所および処理
工場のような種々の工場で得られるような乳化液の混合
物と一緒に用いると、不満足な作用しか得られない。こ
のような集積場所では油含量および組成が広範に異なっ
た絶えず変化するすべての種類の使用済みの乳化液およ
び油含有洗滌水ばかりでなく、例えば油槽、石油分離装
置および洗滌工場を洗滌した場合に得られる固体を含有
した廃水も処理する必要がある。
【0009】従って高度の分離効果をもち、且つ過剰投
与に対しても余り効果に影響が出ない広範囲に使用でき
る乳化破壊剤が必要とされている。
【0010】本発明の目的は極めて雑多の水中油乳化液
を工業的に信頼し得る方法で破壊でき、少量の投与量で
廉価に使用できる乳化破壊剤を提供することである。ま
た本発明の目的は、廃水の組成が広く変動する場合で
も、高価な測定調節装置を必要とせずに再乳化の危険を
伴うことなく使用できる該乳化破壊剤を提供することで
ある。本発明のさらに他の態様においては、材料の再利
用(加工および再生)工程または燃焼工程に供給し得る
水分含量が低い圧送可能な油性相をつくる方法が提供さ
れる。
【0011】本発明においては、使用する乳化破壊剤が
一般式(I)
【0012】
【化7】
【0013】但し式中R1はそれぞれ互いに独立に水素
またはC1〜C4−アルキルを表し、mはそれぞれ互いに
独立に1または2を表す、のピペラジン誘導体を、一般
式(II)
【0014】
【化8】
【0015】または一般式(III)
【0016】
【化9】
【0017】但し両式中R2〜R6はそれぞれ互いに独立
に水素、C1〜C18−アルキル、C2〜C3−ヒドロキシ
アルキルまたはC5〜C6−シクロアルキルを表し、nは
0または1〜10の整数であり、pおよびqはそれぞれ
互いに独立に0または1〜3の整数であり、XおよびY
はそれぞれ互いに独立に随時分岐したC2〜C12−ア
ルキレン基であって、随時1個またはそれ以上のOおよ
び/またはS原子が中に介在していることができ、Z1
およびZ2はそ互いに独立に随時分岐したC2〜C4−ア
ルキレン基を表すものとする、のアミンと、モル比0.
9:1〜1.1:1、温度80〜250℃において反応
させ、同時に水(R1=水素の場合)および/またはC1
〜C4−アルコール(R1=C1〜C4−アルキルの場合)
を除去することにより得られる塩基性ポリアミドである
ことを特徴とする水中油乳化液を破壊して油含量が低い
水性相と水分含量が低い油性相とに分離する方法が見出
だされた。
【0018】また本発明は、一般式(I)
【0019】
【化10】
【0020】但し式中R1はそれぞれ互いに独立に水素
またはC1〜C4−アルキルを表し、mはそれぞれ互いに
独立に1または2を表す、のピペラジン誘導体を、一般
式(II)
【0021】
【化11】
【0022】または一般式(III)
【0023】
【化12】
【0024】但し両式中R2〜R6はそれぞれ互いに独立
に水素、C1〜C18−アルキル、C2〜C3−ヒドロキシ
アルキルまたはC5〜C6−シクロアルキルを表し、nは
0または1〜10の整数であり、pおよびqはそれぞれ
互いに独立に0または1〜3の整数であり、XおよびY
はそれぞれ互いに独立に随時分岐したC2〜C12−ア
ルキレン基であって、随時1個またはそれ以上のOおよ
び/またはS原子が中に介在していることができ、Z1
およびZ2はそ互いに独立に随時分岐したC2〜C4−ア
ルキレン基を表すものとする、のアミンと、モル比0.
9:1〜1.1:1、温度80〜250℃において反応
させ、同時に水(R1=水素の場合)および/またはC1
〜C4−アルコール(R1=C1〜C4−アルキルの場合)
を除去することにより得られることを特徴とする塩基性
ポリアミドに関する。
【0025】一般式(I)のピペラジン誘導体は公知で
ある。例えばモナートシャフテ・ヒュール・ヘミー(M
onatschafte fuer Chemie)
誌、95巻、3号、922〜941頁(1964年)参
照。
【0026】式(I)の化合物の例としてはN,N’−
ジ−(メトキシカルボニルメチル)−ピペラジン、N,
N’−ジ−(メトキシカルボニルエチル)−ピペラジ
ン、およびN,N’−ジ−(エトキシカルボニルエチ
ル)−ピペラジンがある。
【0027】式(II)のアミンの例としてはブタン−
1,4−ジアミン、ヘキサン−1,6−ジアミン、ジエ
チレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ビス−
(3−アミノプロピル)−メチルアミン、N−(3−ア
ミノプロピル)−ドデシルアミン、N,N−ビス−(3
−アミノプロピル)−ステアリルアミン、N−メチル−
1,3−プロパンジアミン、トリメチル−1,6−ヘキ
サンジアミン、およびN,N’−ビス−(3−アミノプ
ロピル)−シクロヘキシルアミンを挙げることができ
る。
【0028】式(III)のアミンの例としてはピペラ
ジン、N−(2−アミノプロピル)−ピペラジン、N−
(3−アミノプロピル)−ピペラジンおよびN,N’−
(3−アミノプロピル)−ピペラジンを挙げることがで
きる。
【0029】塩基性ポリアミドは一般に公知方法、例え
ばフーベン・ワイル(Houben−Weyl)の「メ
トーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミー(Meth
oden der Organischen Chmi
e)]第4版(1963年)、14/2巻、134頁以
降記載の方法で製造することができる。
【0030】塩基性ポリアミドは、式(I)のピペラジ
ン誘導体対式(II)および(III)のアミンのモル
比を0.95〜1.05:1、特に0.98〜1.0
2:1にし、140〜190℃の温度において製造する
ことが好ましい。 塩基性ポリアミドの製造は必要に応じアルカリ性触媒の
存在下において行うことができる。使用可能な触媒は例
えばアルカリ金属の水酸化物、例えば水酸化ナトリウム
および水酸化カリウム、アルカリ土類金属の水酸化物、
例えば水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムおよび水
酸化バリウム、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の
炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および
炭酸カルシウム、およびアルカリ金属のアルコキシド、
例えばナトリウムのメトキシドおよびエトキシド、およ
びカリウムのメトキシドおよびエトキシドである。アル
カリ金属ののアルコキシド、特にナトリウムメトキシド
が好適である。
【0031】この触媒は例えば式(I)のピペラジン誘
導体の使用量の0.1〜3%の量で使用することができ
る。触媒を存在させずに反応を行うことが好ましい。 塩基性ポリアミドの製造を行う場合、例えば式(I)の
ピペラジン誘導体を先ず上記割合で式(II)または
(III)のアミンと混合し、この反応混合物を減圧下
において、必要に応じ不活性ガス、例えば窒素を通しな
がら、80〜250℃に加熱し、蒸溜により水またはア
ルコールを除去する方法を用いることができる。
【0032】本発明による水中油乳化液の乳化を破壊す
る方法は例えば下記のようにして行うことができる。
【0033】本発明に使用される塩基性ポリアミドをベ
ースにした乳化破壊剤の投与量を先ず予備実験で決定す
る。そのためには例えば乳化を破壊すべき乳化液を等量
ずつ、例えばそれぞれ500mlずつガラス製のビーカ
ーに入れ、個々のビーカーに撹拌しながら乳化破壊剤を
次第に量を増しながら加える。例えば最初100ppm
を加え、次いで50ppmずつ加える。最低投与量は最
初に相分離が起こった際の乳化破壊剤の量に相当する。
定性的および定量的に組成が僅かしか変化しない水中油
乳化液の乳化を破壊する場合には、この最低投与量を工
業的規模で使用することもできる。
【0034】しかし最低投与量の他に、最高投与量、即
ち再乳化が始まる投与量を決定しておくことも有利であ
る。工業的規模に対しては最高投与量と最低投与量との
ほぼ中間の投与量を選ぶ。そうすれば定性的および/ま
たは定量的に組成が変化する水中油乳化液の場合、再び
乳化破壊剤の投与量を決定せずに本発明方法で乳化を破
壊することができる。
【0035】本発明の乳化を破壊する方法は多くの利点
をもっている。
【0036】− 使用される乳化破壊剤は破壊すべき乳
化液のpHに比較的無関係に、一般に4〜11のpH範
囲において短時間でその作用を示す。
【0037】− 含水量が極めて低く熱的用途または二
次的な精製工程に供給し得る、低粘度の液状でゲル化し
ない、従って圧送し得る油性相が表面に浮かぶ。
【0038】− 油性相および水性相の他に、他の成
分、例えば固体粒子および/または生物活性物質、例え
ば雲母、燐酸塩、埃、磨砕された金属、ペイント粒子、
黴および/または細菌を含む乳化液の乳化を破壊する場
合、乳化破壊後これらの成分は一般に油性相と水性相と
の中間の相に存在する。従って分離して再利用するか廃
棄することができる。
【0039】− 分離された水性相は乳化した炭化水素
を実質的に含まず、品質が良い。これはしばしば工場で
再利用されるか、またはそれ以上処理せずに暗渠に流す
ことができる。
【0040】− 乳化液の破壊は例えば0〜50℃の温
度、特に室温または周囲温度で行うことができる。
【0041】
【実施例】下記実施例において特記しない限りすべての
割合は重量による。
【0042】実施例 1 582部のピペラジン6水和物を45〜50℃で熔融
し、516部のアクリル酸メチルをこの温度で2時間に
亙り冷却しながら計量して加える。45〜50℃におい
て2時間この混合物を撹拌した後、圧力20ミリバー
ル、温度50℃において340部の水を蒸溜して除去し
た。残渣として融点42℃、塩基性窒素含量10.9%
(計算値10.85%)のN,N’−ビス−(メトキシ
カルボニルエチル)−ピペラジンを得た。
【0043】このようにして得られた生成物129部を
N,N−ビス−(3−アミノプロピル)−メチルアミン
72.6部と共に窒素下で60分に亙り100℃に加熱
し、メタノールを蒸溜して除去する。さらに120分間
に亙り連続的に温度を連続的に160℃に上げる。16
0℃で3時間混合物を撹拌した後、圧力を15ミリバー
ルに下げ、さらに1時間混合物を160℃で加熱する。
塩基性窒素含量12.7%のこの極めて粘稠な熔融物を
397部の水に溶解する。濃度30%の溶液の粘度は2
0℃で208.4mPaであった。
【0044】実施例 2 N,N’−ビス−(メトキシカルボニルエチル)−ピペ
ラジン129部およびN,N−ビス−(3−アミノプロ
ピル)−メチルアミン72.6部を実施例1と同様にし
て110℃で1時間、190℃においてさらに2時間に
亙り加熱する。この混合物を190℃で3時間加熱した
後、真空中(15ミリバール)においてさらに1時間撹
拌する。塩基性窒素含量12.3%のこの極めて粘稠な
熔融物を390部の水に溶解する。濃度30%の溶液の
粘度は20℃で205mPaであった。
【0045】実施例 3 N,N’−ビス−(メトキシカルボニルエチル)−ピペ
ラジン129部を97部のピペラジン6水和物と混合
し、窒素下で120℃に加熱する。次に温度を5時間に
亙り160℃に上げ、この間連続的に水およびメタノー
ルを蒸溜して除去する。160〜170℃で2時間蒸溜
を行った後、圧力を15ミリバールに下げ、この混合物
をさらに1時間同じ温度に保つ。塩基性窒素含量11.
4%のこの極めて粘稠な熔融物を330部の水に溶解す
る。濃度30%の溶液の粘度は20℃で30.2mPa
であった。
【0046】実施例 4 N,N’−ビス−(メトキシカルボニルエチル)−ピペ
ラジン125.5部およびN,N−ビス−(2−アミノ
エチル)−ピペラジン62.8部を窒素下において1時
間に亙り110℃に加熱する。次いで温度を2時間に亙
り160℃に上げ、メタノールを蒸溜して除去する。3
時間蒸溜を行った後、圧力を15ミリバールに下げ、こ
の混合物を真空中で160℃においてさらに2時間加熱
し、揮発成分を蒸溜して除去する。塩基性窒素含量1
2.8%のこの極めて粘稠な熔融物を369部の水に溶
解する。濃度30%の溶液の粘度は20℃で86mPa
であった。
【0047】実施例 5 N,N’−ビス−(メトキシカルボニルエチル)−ピペ
ラジン129部をジエチレントリアミン51.1部と共
に窒素下で110℃に加熱する。2時間に亙り温度を1
60℃に上げ、この間メタノールを蒸溜し去り、また揮
発成分をこの温度で2時間に亙り蒸溜して除去する。塩
基性窒素含量14.3%のこの極めて粘稠な熔融物を3
46部の水に溶解する。濃度30%の溶液の粘度は20
℃で28.3mPaであった。
【0048】実施例 6 N,N’−ビス−(メトキシカルボニルエチル)−ピペ
ラジン129部、およびジクロロエタンとアンモニアと
の反応から得られたペンタエチレンヘキサミン約15
%、ヘキサエチレンヘプタミン約60%および高級ポリ
エチレンポリアミン約25%を含むポリエチレンポリア
ミン27.4部を上記実施例記載の方法で100℃にお
いて1時間、160℃において3時間縮合させる。この
縮重合物の濃度30%の溶液の粘度は20℃で26.7
mPaであった。
【0049】実施例7〜12 実施例7および8においては本発明の乳化破壊剤を使用
した(実施例7では実施例1で得られたもの、実施例8
では実施例6で得られたものを使用)。実施例9〜12
においては従来法の乳化破壊剤を使用した(実施例9お
よび10ではドイツ特許A29 25 567号記載の
もの、実施例11および12ではヨーロッパ特許A18
6 029号記載のものを使用)。
【0050】これらすべての乳化破壊剤を用い、0.5
%の有機成分を含みpHが8.0、COD値が16,7
00の自動車工場から出た冷却用潤滑剤乳化液の乳化を
破壊した。20℃において特定の破壊剤を始めは250
ppm、次いで50ppmずつ増加して冷却用潤滑剤乳
化液に加えた。下記表には乳化が破壊され始めた際の乳
化破壊剤の量を「破壊剤の最低投与量」として記載し、
陽イオン的に安定化された乳化液が生じる破壊剤の量を
「破壊剤の最高投与量」として記載した。この二つの数
値の差を「投与量ウィンドー」として示した。投与量ウ
ィンドーが広いほど投与量の値として厳密な値を用いる
必要が少なくなる。実施例7および8の本発明の破壊剤
におけるように、できるだけ低い濃度でできるだけ広い
投与量ウィンドーが得られることが有利である。実施例
9および10では従来法による破壊剤を多量に必要と
し、投与量ウィンドーは狭い。実施例11および12で
は従来法による破壊剤を比較的少量しか必要としない
が、この場合投与量ウィンドーは劇的に狭くなってい
る。光の吸収を測定して分離された水性相に曇りを生じ
る最低濃度を測定した(原料乳化液=100%)。濁度
が低いほど乳化の破壊は完全になる。
【0051】
【表1】
【0052】実施例13 実施例7〜12により乳化破壊試験を行った後、結果と
して得られる油性相の粘度を決定した。これはDIN5
3 019号記載の方法に従いハーケ(Haake)R
V12型の装置を使用して20℃で測定した。結果を下
記表2に示す。この表から判るように、本発明の乳化破
壊剤の場合には容易に圧送し得る低粘度の油性相(粘度
は800mPaよりも著しく低く、特に剪断速度には依
存しない)が得られたが、従来法の破壊剤の場合には圧
送が困難か全く不可能な高度に粘稠な油性相(粘度は8
00mPaより著しく高く、剪断速度に非常に依存して
いる)が得られる。
【0053】
【表2】
【0054】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.使用する乳化破壊剤が一般式(I)
【0055】
【化13】
【0056】但し式中R1はそれぞれ互いに独立に水素
またはC1〜C4−アルキルを表し、mはそれぞれ互いに
独立に1または2を表す、のピペラジン誘導体を、一般
式(II)
【0057】
【化14】
【0058】または一般式(III)
【0059】
【化15】
【0060】但し両式中R2〜R6はそれぞれ互いに独立
に水素、C1〜C18−アルキル、C2〜C3−ヒドロキシ
アルキルまたはC5〜C6−シクロアルキルを表し、nは
0または1〜10の整数であり、pおよびqはそれぞれ
互いに独立に0または1〜3の整数であり、XおよびY
はそれぞれ互いに独立に随時分岐したC2〜C12−ア
ルキレン基であって、随時1個またはそれ以上のOおよ
び/またはS原子が中に介在していることができ、Z1
およびZ2はそ互いに独立に随時分岐したC2〜C4−ア
ルキレン基を表すものとする、のアミンと、モル比0.
9:1〜1.1:1、温度80〜250℃において反応
させ、同時に水(R1=水素の場合)および/またはC1
〜C4−アルコール(R1=C1〜C4−アルキルの場合)
を除去することにより得られる塩基性ポリアミドである
水中油乳化液を破壊して油含量が低い水性相と水分含量
が低い油性相とに分離する方法。
【0061】2.一般式(I)
【0062】
【化16】
【0063】但し式中R1はそれぞれ互いに独立に水素
またはC1〜C4−アルキルを表し、mはそれぞれ互いに
独立に1または2を表す、のピペラジン誘導体を、一般
式(II)
【0064】
【化17】
【0065】または一般式(III)
【0066】
【化18】
【0067】但し両式中R2〜R6はそれぞれ互いに独立
に水素、C1〜C18−アルキル、C2〜C3−ヒドロキシ
アルキルまたはC5〜C6−シクロアルキルを表し、nは
0または1〜10の整数であり、pおよびqはそれぞれ
互いに独立に0または1〜3の整数であり、XおよびY
はそれぞれ互いに独立に随時分岐したC2〜C12−ア
ルキレン基であって、随時1個またはそれ以上のOおよ
び/またはS原子が中に介在していることができ、Z1
およびZ2はそ互いに独立に随時分岐したC2〜C4−ア
ルキレン基を表すものとする、のアミンと、モル比0.
9:1〜1.1:1、温度80〜250℃において反応
させ、同時に水(R1=水素の場合)および/またはC1
〜C4−アルコール(R1=C1〜C4−アルキルの場合)
を除去することにより得られる塩基性ポリアミド。
【0068】3.式(I)のピペラジン誘導体を式(I
I)または(III)のアミンとモル比0.95〜1.
05:1、温度140〜190℃において反応させて得
られる上記第2項記載の新規塩基性ポリアミド。
【0069】4.アルカリ触媒を存在させて得られる上
記第2および3項記載の新規塩基性ポリアミド。
【0070】5.該工程を0〜50℃で行う上記第1項
記載の方法。
【0071】6.該工程をpH4〜11で行う上記第1
および5項記載の方法。
【0072】7.乳化破壊剤の投与量を予備実験で決定
する上記第1、5および6項記載の方法。
【0073】8.鉱油、合成油、脂肪、ワックス、乳化
剤、表面活性剤、安定剤、石鹸、湿潤剤、腐食防止剤、
殺菌剤、高圧用添加剤および/または泡除去剤を含有す
る金属加工工業で得られる廃液、および自動車工場、洗
滌工場、ガソリン・スタンド、食品および飼料工場、屠
殺場、織物工場および大規模な選択工場から出る廃液、
および船舶から出る船底汚泥廃液の乳化液の乳化を破壊
する上記第1および5〜7項記載の方法。
【0074】9.分離した油性相を熱的に使用するか二
次精製工程へ供給する上記第1および5〜8項記載の方
法。
【0075】10.分離した水性相を工場で使用するか
または暗渠に流す上記第1および5〜9項記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウルリヒ・リツツインガー ドイツ57627ハヘンブルク・バツハベーク 11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用する乳化破壊剤が一般式(I) 【化1】 但し式中R1はそれぞれ互いに独立に水素またはC1〜C
    4−アルキルを表し、 mはそれぞれ互いに独立に1または2を表す、のピペラ
    ジン誘導体を、一般式(II) 【化2】 または一般式(III) 【化3】 但し両式中R2〜R6はそれぞれ互いに独立に水素、C1
    〜C18−アルキル、C2〜C3−ヒドロキシアルキルまた
    はC5〜C6−シクロアルキルを表し、 nは0または1〜10の整数であり、 pおよびqはそれぞれ互いに独立に0または1〜3の整
    数であり、 XおよびYはそれぞれ互いに独立に随時分岐したC2〜
    C12−アルキレン基であって、随時1個またはそれ以
    上のOおよび/またはS原子が中に介在していることが
    でき、 Z1およびZ2はそ互いに独立に随時分岐したC2〜C4
    アルキレン基を表すものとする、のアミンと、モル比
    0.9:1〜1.1:1、温度80〜250℃において
    反応させ、同時に水(R1=水素の場合)および/また
    はC1〜C4−アルコール(R1=C1〜C4−アルキルの
    場合)を除去することにより得られる塩基性ポリアミド
    であることを特徴とする水中油乳化液を破壊して油含量
    が低い水性相と水分含量が低い油性相とに分離する方
    法。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化4】 但し式中R1はそれぞれ互いに独立に水素またはC1〜C
    4−アルキルを表し、 mはそれぞれ互いに独立に1または2を表す、のピペラ
    ジン誘導体を、一般式(II) 【化5】 または一般式(III) 【化6】 但し両式中R2〜R6はそれぞれ互いに独立に水素、C1
    〜C18−アルキル、C2〜C3−ヒドロキシアルキルまた
    はC5〜C6−シクロアルキルを表し、 nは0または1〜10の整数であり、 pおよびqはそれぞれ互いに独立に0または1〜3の整
    数であり、 XおよびYはそれぞれ互いに独立に随時分岐したC2〜
    C12−アルキレン基であって、随時1個またはそれ以
    上のOおよび/またはS原子が中に介在していることが
    でき、 Z1およびZ2はそ互いに独立に随時分岐したC2〜C4
    アルキレン基を表すものとする、のアミンと、モル比
    0.9:1〜1.1:1、温度80〜250℃において
    反応させ、同時に水(R1=水素の場合)および/また
    はC1〜C4−アルコール(R1=C1〜C4−アルキルの
    場合)を除去することにより得られることを特徴とする
    塩基性ポリアミド。
JP18766695A 1994-07-08 1995-07-03 水中油乳化液の乳化を破壊する方法、並びに塩基性ポリアミド Pending JPH0824508A (ja)

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