JPH08243903A - 軸偏心レンズの研磨装置 - Google Patents

軸偏心レンズの研磨装置

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JPH08243903A
JPH08243903A JP6872195A JP6872195A JPH08243903A JP H08243903 A JPH08243903 A JP H08243903A JP 6872195 A JP6872195 A JP 6872195A JP 6872195 A JP6872195 A JP 6872195A JP H08243903 A JPH08243903 A JP H08243903A
Authority
JP
Japan
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lens
holder
optical axis
holding surface
polishing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6872195A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kobayakawa
重夫 小早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP6872195A priority Critical patent/JPH08243903A/ja
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸偏心レンズの加工が容易にでき、かつ複数
個の軸偏心レンズの研磨加工が同時に行えるようにす
る。 【構成】 球面形状の保持面12を持つリセス式レンズ
ホルダー10は、研磨加工時の回転軸となるホルダー軸
11を有している。そして、このホルダー10の保持面
12には、加工される軸偏心レンズ15の光軸P1 を上
記ホルダー軸11と一致する位置から保持面12の外周
側(P2 やP3 )へずらし、この光軸ずらしに応じて被
加工物16の配置位置を保持面12の外周側位置へ移動
させ、複数の被加工物16が保持できるようにする。こ
れにより、複数個の軸偏心レンズ15の研磨加工が容易
に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光軸が偏心した軸偏心
レンズについて研磨加工する装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】各種計器の窓レンズ等で軸偏心レンズが
用いられており、図6にこの計器の一例が示されてい
る。図示されるように、計器本体1の前側に円形の窓レ
ンズ2が取り付けられており、この窓レンズ2の外周部
にランプ3が配置される。この窓レンズ2は、図のよう
に凸状のレンズ2Aと凹状のレンズ2Bを合せた平行平
面板とされ、これらの凹凸形状のレンズ面が曲率半径R
1 の球面から形成されており、これらレンズ2A,2B
の光軸P1 はレンズ2A,2B自体の中心軸Q1 から大
きく偏心したレンズ外の位置に存在する構成となってい
る。このような軸偏心のレンズ2A,2Bを用いた窓レ
ンズ2によれば、ランプ3からの光を計器本体1の前面
(計器表示面)に均一に導くことができ、計器が見やす
くなるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような軸偏心レンズ2A,2Bの加工では、上述したよ
うに、光軸P1 が中心軸Q1 から偏心しているので、そ
のレンズ球面の研磨(研削)が煩雑であるという問題が
あった。また、このようなレンズ2A,2Bの研磨加工
においては、同時に複数個の処理ができれば便利であ
る。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、軸偏心レンズの加工が容易にで
き、かつ複数個の軸偏心レンズの研磨加工を同時に行う
ことができる軸偏心レンズの研磨装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る軸偏心レンズの研磨装置は、球面形状
に沿った保持面及び研磨加工時の回転軸となるホルダー
軸を有し、加工される軸偏心レンズの光軸を上記ホルダ
ー軸から上記保持面の外周側へずらし、被加工物の配置
位置を光軸とホルダー軸が一致した場合の位置よりも保
持面の外周側位置へ移動させることにより、複数の被加
工物を保持するリセス式レンズホルダーと、このレンズ
ホルダーに保持した複数の被加工物を球面状に研磨加工
する加工具と、を含んでなることを特徴とする。なお、
上記の研磨加工は、荒ずり等の研削を含み、レンズ素材
から完成品に至るまでの全ての研削、研磨を意味するも
のとする。
【0006】
【作用】軸偏心レンズの製作においては、軸偏心した球
面形状を忠実に研磨加工して1枚のレンズを得る場合に
は、ホルダー等へのレンズ素材の配置設定が煩雑とな
る。そこで、図7に示されるように、ホルダー5の保持
面6をレンズの加工球面(曲率半径)と同一の球面に形
成し、このホルダー5においてレンズ素材である被加工
物7−1,7−2を光軸偏心状態と同一の位置に保持
し、この状態で研磨加工すれば、図6と同一の軸偏心レ
ンズ2A,2Bが容易に形成される。しかし、図7の配
置設定では2枚のレンズ(7−1,7−2)しか得られ
ず、しかも鎖線のレンズ8で示されるように、偏心した
光軸P1 がレンズ8の中に存在する場合は、1枚のレン
ズしか研磨加工することができない。
【0007】本発明の構成によれば、軸偏心レンズの光
軸をホルダー軸外にずらして、被加工物を上記保持面の
外周へ移動させたので、上記図7の場合は3枚以上の被
加工物7がレンズホルダーに保持できることになり、複
数の軸偏心レンズの加工が同時に行えることになる。
【0008】
【実施例】図1には、実施例に係る軸偏心レンズの研磨
装置におけるレンズホルダーの構成が示され、図3には
研削工程での研削状態、図4には研磨工程での研磨状態
が示されている。図1(A)に示されるように、実施例
のリセス式のレンズホルダー10は直径D1 (例えば2
14mm程度)からなり、ホルダー軸11を中心に回転
するように構成されており、このホルダー10の保持面
12は製作されるレンズ球面と同一曲率で形成される。
また、直径D2 (例えば76mm程度)の軸偏心レンズ
を製作するために、このホルダー10の保持面12には
直径D2 の円柱溝からなる保持部14が4つ形成され
る。そして、これら保持部14は図2に示された関係の
下に配置される。
【0009】即ち、鎖線の製作しようとする2枚の軸偏
心レンズ15A,15B(上記図6及び図7と同様のも
の)の加工球面(図の外側レンズ面)の球中心がO1 で
あり、この球中心O1 がレンズ光軸P1 上にあるとする
と、この光軸P1 はホルダー軸11に一致する。また、
この場合の軸偏心レンズ15A,15Bの偏心量は、図
6と同様にH1 となる。実施例では、この光軸P1 を、
レンズ15Aについては、図の上側に角度θ1 だけ回転
させて光軸P2 の位置へ、レンズ15Bについては、図
の下側に角度θ1 だけ回転させて光軸P3 の位置へ移動
させる。そして、この光軸ずらしに応じて、レンズ15
A,15Bを球中心O1 を中心として回転させ、これら
を実線で示されるレンズ15C,15Dの位置へ移動配
置することとしている。従って、図1(B)に示される
ように、ホルダー10の保持部14は、上記レンズ15
C,15Dの位置で被加工物16−1,16−2を保持
するように形成される。
【0010】このような構成によれば、この軸偏心レン
ズ15C,15Dにおいても、中心軸Q1 からH1 [H
1 >(D2 /2)]だけ偏心したレンズとなり、レン
ズ15A,15Bと同一の偏心量を持つことになる。ま
た、実施例では、レンズ15A,15Bにおいて、図2
の内側のレンズ面が光軸P1 に対して垂直となるように
形成されているが、上記のように移動させたレンズ15
C,15Dにおいては、内側レンズ面が光軸を回転させ
た角度θ1 だけ傾斜することになる。従って、図1
(B)にも示されるように、ホルダー10に形成される
上記保持部14の底面は図の水平面(ホルダー軸11に
垂直な面)から角度θ1 だけ傾くように形成される。
【0011】以上のようにして、図1(A)に示される
ように、光軸P1 の偏心量を変えることなく、ホルダー
10におけるレンズ15の保持部14の配置位置を外周
方向へ移動させることができ、4つの軸偏心レンズ15
を同一の保持面12に保持することが可能となる。図1
(B)には、上記ホルダー10の保持部14へ被加工物
16−1,16−2が保持された状態が示されており、
実施例ではまず研削工程により、平板(ある程度球面状
とされたプレス加工品でもよい)の被加工物16に対し
荒ずり(球面研削)、砂かけ(精研削)が施される。
【0012】図3には、荒ずりの構成が示されており、
この荒ずりでは、図1で示したホルダー10がホルダー
軸11を中心に回転するように保持され、カップ状砥石
18を持つ研削工具19が軸20を中心に回転するよう
に支持される。また、加工球面の曲率半径R1 に合せる
ために、研削工具19の上記軸20が上記ホルダー軸1
1に対し、角度αだけ傾くように配置される。そして、
研削工具19を軸20を中心に高速で回転させながら、
被加工物16(16−1〜16−4)が保持されたホル
ダー10をホルダー軸11を中心に低速で回転させるこ
とにより、全ての被加工物16の表面に曲率半径R1 の
凸状球面が研削される。その後、実施例では砂かけによ
る精研削(ペレット精研削)が行われる。
【0013】上記研削工程が終了すると、図4に示され
る状態で研磨工程が施される。図4においては、上記の
ホルダー10に保持されている被加工物16(16−1
〜16−4)に対し、加工球面の曲率半径R1 に合った
曲率で形成されたポリウレタン製の研磨材22を有する
研磨工具23が配置される。この研磨工具23によれ
ば、ホルダー10をホルダー軸11を中心に回転させる
と共に、研磨工具23を支持体24を介して揺動させる
ことにより、被加工物16のレンズ球面の研磨が行われ
ることになり、最終的には図1(C)に示されるよう
に、曲率半径R1 の軸偏心レンズ15−1,15−2が
得られる。なお、研磨が終了したレンズ15は洗浄等が
施される。
【0014】図5には、凹レンズを形成する場合の構成
が示されており、上述した凸状のレンズ15だけでな
く、凹状のレンズ25(25−1〜25−4)を製作す
ることもできる。即ち、この場合も、軸偏心レンズ25
の本来の光軸P4 を、レンズ25−1については、光軸
P5 へ角度θ2 だけずらし、レンズ25−2については
光軸P6 へずらすようにし、この光軸ずらしに応じて移
動させた4個のレンズ(被加工物)25を保持する保持
部27がホルダー28に設けられる。
【0015】そして、研削工程では、図3と同様の研削
工具を用い、その傾きが光軸P4 から遠ざかる方向へ変
換された状態で研削が行われ、研磨工程では、曲率半径
R2の凸面からなる研磨材を有する研磨工具を用いて研
磨が行われることになる。従って、この場合も、4枚の
軸偏心レンズ25が同時に研磨加工されることになる。
【0016】上記実施例では、4枚の軸偏心レンズ15
−1〜15−4,25−1〜25−4を製作するように
したが、この枚数は3枚でも、5枚でもよく、製作され
る軸偏心レンズの偏心量や直径等を考慮して決定するこ
とができる。また、上記実施例では、光軸が軸偏心レン
ズ15,25の外に存在する例について説明したが、光
軸がレンズ内に存在する場合にも適用することができ
る。例えば、図7で説明したレンズ8であっても、光軸
P1 をずらしながら、2個以上のレンズ8が所定量だけ
互いに離れるように配置することにより、同様に複数の
レンズ8を同時に研磨加工することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リセス式レンズホルダーを用い、加工される軸偏心レン
ズの光軸をホルダー軸から保持面の外周側へずらし、被
加工物の配置位置を光軸とホルダー軸が一致した場合の
位置よりも保持面の外周側位置へ移動させることによ
り、複数の被加工物をホルダーに保持するようにしたの
で、軸偏心したレンズの球面形状が容易に加工でき、ま
た複数個のレンズの研磨加工が同時に行えるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る軸偏心レンズの研磨装置
のレンズホルダーの構成及び被加工物の配置状態を示す
図(レンズは断面表示を省略する)である。
【図2】実施例のホルダーに設けられる保持部の配置状
態を示す図である。
【図3】実施例における研削工程(荒ずり)の構成を示
す図である。
【図4】実施例における研磨工程の構成を示す図であ
る。
【図5】凹状のレンズを製作する場合の構成を示す図で
ある。
【図6】軸偏心レンズが用いられた計器の構成を示す図
である。
【図7】レンズ光軸がホルダー軸に一致した場合のホル
ダーの構成を示す図である。
【符号の説明】
2A,2B,15,25 … 軸偏心レンズ、 7,16 … 被加工物、 10 … リセス式レンズホルダー、 11 … ホルダー軸、 12 … 保持面、 14 … 保持部、 19 … 研削工具、 23 … 研磨工具、 P1 ,P2 ,P3 ,P4 ,P5 ,P6 … 光軸、 Q1 … 中心軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面形状に沿った保持面及び研磨加工時
    の回転軸となるホルダー軸を有し、加工される軸偏心レ
    ンズの光軸を上記ホルダー軸から上記保持面の外周側へ
    ずらし、被加工物の配置位置を光軸とホルダー軸が一致
    した場合の位置よりも保持面の外周側位置へ移動させる
    ことにより、複数の被加工物を保持するリセス式レンズ
    ホルダーと、このレンズホルダーに保持した複数の被加
    工物を球面状に研磨加工する加工具と、を含んでなる軸
    偏心レンズの研磨装置。
JP6872195A 1995-03-02 1995-03-02 軸偏心レンズの研磨装置 Pending JPH08243903A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104044038A (zh) * 2014-05-30 2014-09-17 丹阳市鑫烨光学仪器有限公司 一种镜片抛光治具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104044038A (zh) * 2014-05-30 2014-09-17 丹阳市鑫烨光学仪器有限公司 一种镜片抛光治具

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A977 Report on retrieval

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Effective date: 20040629

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041102