JPH08243325A - ディーゼルパティキュレートフィルタ - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタ

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JPH08243325A
JPH08243325A JP7077138A JP7713895A JPH08243325A JP H08243325 A JPH08243325 A JP H08243325A JP 7077138 A JP7077138 A JP 7077138A JP 7713895 A JP7713895 A JP 7713895A JP H08243325 A JPH08243325 A JP H08243325A
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JP
Japan
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fiber
fibers
nonwoven fabric
diesel particulate
particulate filter
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Application number
JP7077138A
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English (en)
Inventor
Kazuo Osumi
和生 大角
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、繊維長の異なる繊維を組み合わせ
て不織布を作製し、ディーゼルパティキュレートフィル
タとして使用可能な強度を確保する。 【構成】 ディーゼルパティキュレートフィルタは、繊
維の長さが異なる無機繊維材を混合してアトランダムな
方向に積層すると共に部分的に織り込んだ構造を持つ不
織布から構成する。不織布の幅50mm当たりの引張破
壊荷重が80kgf以上である。不織布が長い繊維の平
均長さが30〜100mm、短い繊維の平均長さが10
〜30mmの2種類以上の繊維から構成されている。短
い繊維の不織布中の繊維に占める体積割合は10〜60
vol%範囲内である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼルエンジン
の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集して加
熱焼却するディーゼルパティキュレートフィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの排気ガスよ
りカーボン、煤、HC等のパティキュレート即ち粒子状
物質を捕集する排気ガス処理用フィルタの材料として
は、例えば、コーディエライトの他、無機繊維を用いる
ものが知られている。ディーゼルパティキュレートフィ
ルタのフィルタ本体として無機繊維を用いるものは、無
機繊維材を糸状に撚り、その撚り糸を糸巻状に積層し、
無機繊維材をダイヤ形に織り込んでフェルト化してフィ
ルタ本体を作製している。無機繊維の不織布で作製した
ディーゼルパティキュレートフィルタは、ディーゼルエ
ンジンから排出される排気ガス中のカーボン、スモーク
等のパティキュレートをフィルタ本体の表面と内部で捕
捉するので、捕集時間及び捕集量の捕集特性を向上さ
せ、コーディエライトで作製したフィルタと比較して小
型に形成することができる。
【0003】また、特開昭64−76971号公報に
は、繊維強化窒化ケイ素系セラミックスが開示されてい
る。該繊維強化窒化ケイ素系セラミックスは、窒化ケイ
素マトリックス中に炭化ケイ素を主成分とする繊維を複
合させたものであり、繊維の長さ200μm以上で直径
10μm以上の長繊維と、長さ200μm以下で直径1
0μm以下の短繊維とを合計で10〜60wt%含有
し、且つ繊維中に占める長繊維の割合が20〜80wt
%であるものである。
【0004】また、特開平6−108820号公報に
は、耐熱性フィルタが開示されている。該耐熱性フィル
タは、通気性の隔壁間に耐熱性繊維をランダムに集積し
た濾過層を設け、前記隔壁のうち少なくとも被濾過流体
の通過方向下流側に配置される隔壁を耐熱性繊維から成
る面状組織物で形成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディー
ゼルパティキュレートフィルタを構成する不織布は、そ
れ自体強度が弱く、ハンドリング時、或いはフィルタ製
作時に、破れや孔開きが生じてフィルタの機能を果たす
ことができなくなる。また、不織布は単位面積あたりの
重量にバラツキが有り、排気ガスを通過させる均一な気
孔を得ることが困難であるという問題がある。
【0006】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集して加熱焼却するディーゼル
パティキュレートフィルタにおいて、耐熱性に優れるセ
ラミックスの無機繊維から成る不織布でフィルタを作製
し、不織布に使用する二種類以上の繊維長の無機繊維を
使用して引張破壊荷重をアップし、また、単位面積あた
りの重量のバラツキを低減して均一な気孔を確保したデ
ィーゼルパティキュレートフィルタを提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集して加熱焼却するディーゼル
パティキュレートフィルタにおいて、繊維の長さが異な
る耐熱性の無機繊維材を混合して該無機繊維材をアトラ
ンダムな方向に積層すると共に部分的に織り込んだ構造
を持つ不織布から構成したことを特徴とするディーゼル
パティキュレートフィルタに関する。
【0008】また、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおいて、前記繊維の径が5〜40μmであり、
前記不織布中の繊維長さが10〜100mmであり、前
記不織布の幅50mm当たりの引張破壊荷重が80kg
f以上である。また、前記不織布が長い繊維の平均長さ
が30〜100mm、短い繊維の平均長さが10〜30
mmの2種類以上の繊維から構成されており、長い繊維
の平均長さと短い繊維の平均長さの比が1.5以上であ
る。更に、前記短い繊維の不織布中の繊維に占める体積
割合が10〜60%の範囲内である。
【0009】
【作用】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタは、上記のように構成され、次のような作用を有
する。即ち、このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、耐熱性に優れた繊維長の異なる無機繊維材を混合し
てアトランダムな方向に積層すると共に部分的に織り込
んだ不織布から構成したので、従来の不織布に比較して
2倍以上の引張破壊荷重を確保でき、また、単位面積あ
たりの重量もバラツキも低減でき、均一な気孔が得ら
れ、製作時の原料歩留りも向上できる。
【0010】また、無機繊維の径としては、ディーゼル
パティキュレートフィルタに使用した場合に、パティキ
ュレートを捕集する条件から5〜40μmであることが
好ましい。また、不織布中の繊維の長さは、10〜10
0mmであり、特に、長い繊維の平均長さが30〜10
0mmであり、短い繊維の平均長さが10〜30mmで
ある。そして、異なる繊維長としては、長い繊維の平均
長さと短い繊維の平均長さの比が1.5以上であること
が、ディーゼルパティキュレートフィルタとして使用す
る場合に十分な引張破断荷重を確保できるものであり、
異なる繊維長の比が1.5以下では、均一繊維長に近く
なり、引張破断荷重が低下するので、ディーゼルパティ
キュレートフィルタの不織布としては使用できなくな
る。また、不織布は、幅50mm当たりの引張破壊荷重
が80kgf以上であれば、不織布を通電金網で挟んだ
としても不織布を破損、孔開き等が発生せず適用するこ
とができる。更に、短い繊維の不織布中の繊維に占める
体積割合は、10〜60%の範囲内であれば、ディーゼ
ルパティキュレートフィルタとしての必要な強度を確保
できる。
【0011】不織布を構成する繊維は、一種類の繊維長
で作製した場合には引張破断荷重が低いものであるが、
長い繊維と短い繊維とを混合して組み合わせることによ
って繊維同志の絡み合いや不織布中の繊維の分散が均一
になって不織布の強度がアップすると考えられる。例え
ば、単一の繊維長では、強度の低い30mm以下の繊維
長の繊維であっても、短い繊維を長い繊維と混合させて
不織布を作製すると、その強度がアップさせることが分
かった。
【0012】
【実施例】以下、この発明によるディーゼルパティキュ
レートフィルタの実施例を説明する。この実施例のディ
ーゼルパティキュレートフィルタは、例えば、ディーゼ
ルエンジンの排気管中に組み込まれたケース内で遮熱材
で遮熱構造に構成した排気ガス通路内にフィルタ本体を
入口から出口に延びるように配置され、ディーゼルエン
ジンから排出される排気ガスがフィルタ本体を横断して
流れることによって、排気ガス中に含まれる黒煙、カー
ボン、煤、HC等のパティキュレートがフィルタ本体で
捕集される。フィルタ本体内には通電金網が組み込まれ
ている。フィルタ本体に捕集されたパティキュレート
は、コントローラの指令で通電金網に通電すると、パテ
ィキュレートは加熱焼却され、CO2 ,H2 O等のガス
となって出口から放出され、フィルタ本体が再生され
る。
【0013】フィルタ本体は、不織布のセラミックス繊
維積層材によって順次コルゲート状に折り曲げられた形
状、円筒形等の筒状、平板状、波状、襞状等の各種の形
状に構成することができる。パティキュレートが捕集さ
れたフィルタ本体の再生は、例えば、金網に通電してフ
ィルタ本体を加熱し、フィルタ本体に捕集されているパ
ティキュレートを加熱焼却して達成できる。
【0014】この発明によるディーゼルパティキュレー
トフィルタは、繊維の長さの異なる耐熱性の無機繊維材
を混合し、アトランダムな方向に積層すると共に、部分
的に織り込んだ不織布から作製し、不織布のセラミック
ス繊維積層材でフィルタ本体が作製されている。繊維の
径は5〜40μmであり、不織布中の繊維の長さが10
〜100mmであり、幅50mmあたりの引張破壊荷重
が80kgf以上である。不織布は、長い繊維の平均長
さが30〜100mm、短い繊維の平均長さが10〜3
0mmの2種類以上の繊維から構成され、長い繊維の平
均長さと短い繊維の平均長さの比が1.5以上である。
更に、短い繊維の不織布中の繊維に占める体積割合は、
10〜60%範囲内である。
【0015】このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、セラミックスの無機繊維の平均繊維径が5〜40μ
mの無機繊維を用いて繊維の長さを変えて不織布を作製
した。無機繊維としては、SiC系繊維、Al2 3
繊維を使用できる。SiC系繊維としては、Si−C−
O,Si−Ti−C−O,Si−Cがある。無機繊維と
しては、SiC系セラミックス及びSi34 系セラミ
ックスの他に、アルミナ(Al23 )又はジルコニア
(ZrO2 )を含んでいてもよい。
【0016】次に、図面を参照してこの発明によるディ
ーゼルパティキュレートフィルタを説明する。図1は不
織布の繊維長さに対する引張破断荷重を示すグラフ、及
び図2は短い繊維の割合に対する単位面積当たりの重量
の標準偏差を示すグラフである。
【0017】図1には、不織布を構成する無機繊維の平
均長さ(mm)に対する引張破断荷重(kgf)が示さ
れている。図1から分かるように、繊維長さが30mm
まではある程度の引張破断荷重を有しているが、30m
m以下の繊維長の繊維では、不織布は強度が急激に低下
することが分かる。図2において、不織布における短い
繊維の割合に対する単位面積当たりの重量の標準偏差
(g/m2 )が示されている。この発明によるディーゼ
ルパティキュレートフィルタは、繊維の平均長さが40
〜100mmの長い繊維と10〜40mmの短い繊維が
組み合わせられ混合されると、不織布が単一の平均長さ
で構成された不織布に比べて強度が高くなり、単位面積
あたりの重量のバラツキも少なくなる。また、二種類以
上の繊維長で構成された不織布は、単一の繊維長で構成
したものと比べ、開繊、カーディング、ニードリング等
の製作時の工程を経ることによる歩留りは、90%以上
であり、従来の歩留りの50%と比較すると、著しい向
上が見られた。
【0018】この発明によるディーゼルパティキュレー
トフィルタを作製するために、上記のように、長い繊維
と短い繊維との混合割合で且つ部分的に織り込んだ構造
の混合不織布を使用し、該混合不織布を通電金網の間に
挟む構造に構成した。比較例として、単一の平均長さの
繊維材で均一不織布を作製し、該均一不織布を通電金網
の間に挟む構造に構成した。比較例では、金網に挟む工
程で不織布に破れ、孔開きが生じたのに対し、本発明に
よる混合不織布では、破れ、孔開きは発生しなかった。
また、不織布に破れ、孔開きを発生させないためには、
不織布自体の引張破断荷重が80kgf以上あれば良い
ことが分かった。
【0019】次に、不織布の繊維長の異なる繊維の組み
合わせによって作製した不織布についての引張破断荷重
を、図3、図4、図5及び図6に示す。図3は繊維長の
異なる繊維で作製した不織布であり、不織布中の長い繊
維として30mmを選択した場合の短い繊維の体積割合
に対する引張破断荷重を示すグラフ、図4は繊維長の異
なる繊維で作製した不織布であり、不織布中の長い繊維
として40mmを選択した場合の短い繊維の体積割合に
対する引張破断荷重を示すグラフ、図5は繊維長の異な
る繊維で作製した不織布であり、不織布中の長い繊維と
して50mmを選択した場合の短い繊維の体積割合に対
する引張破断荷重を示すグラフ、及び図5は繊維長の異
なる繊維で作製した不織布であり、不織布中の長い繊維
として100mmを選択した場合の短い繊維の体積割合
に対する引張破断荷重を示すグラフである。図3〜図6
において、不織布における長い繊維と短い繊維との割合
は、例えば、短い繊維が20%であれば長い繊維80%
であり、短い繊維が40%であれば長い繊維60%であ
る。
【0020】図3のグラフに示す不織布について、長い
繊維として30mmを使用している。□印で示す不織布
の短い繊維は10mm、+印で示す不織布の短い繊維は
15mm、◇印で示す不織布の短い繊維は20mm、及
び△印で示す不織布の短い繊維は25mmである。不織
布中の短い繊維の体積割合が60%以上になると、引張
破断荷重が低減することが分かる。また、不織布とし
て、ディーゼルパティキュレートフィルタに使用できる
必要強度は、引張破断荷重80kgf以上であるので、
図3に示す繊維長の組み合わせでは、短い繊維が10m
mと25mmとは必要強度を確保できないことが分か
る。即ち、短い繊維が10mmでは繊維長が短過ぎるも
のであり、また、短い繊維25mmでは長い繊維30m
mに近く、均一繊維長に近くなるからと考えられる。従
って、ディーゼルパティキュレートフィルタの不織布と
しては、長い繊維30mmと短い繊維15mm、及び長
い繊維30mmと短い繊維20mmとの組み合わせは、
短い繊維の配合比が30〜50vol%の範囲で使用す
ることができる。この時、長い繊維と短い繊維との長さ
の比は1.5以上である。
【0021】図4のグラフに示す不織布について、長い
繊維として40mmを使用している。□印で示す不織布
の短い繊維は10mm、+印で示す不織布の短い繊維は
15mm、◇印で示す不織布の短い繊維は20mm、△
印で示す不織布の短い繊維は25mm、×印で示す不織
布の短い繊維は30mm、及び▽印で示す不織布の短い
繊維は35mmである。不織布中の短い繊維の体積割合
が60%以上になると、上記と同様に、引張破断荷重が
低減することが分かる。また、不織布として、ディーゼ
ルパティキュレートフィルタに使用できる必要強度は、
引張破断荷重80kgf以上であるので、図4に示す繊
維長の組み合わせでは、短い繊維が35mmは必要強度
を確保できないことが分かる。即ち、短い繊維が35m
mでは長い繊維40mmに近く、均一繊維長に近くなる
からと考えられる。従って、ディーゼルパティキュレー
トフィルタの不織布としては、長い繊維40mmとの短
い繊維の組み合わせは、短い繊維10mm、15mm、
20mm、25mm、30mmを使用でき、それらの配
合割合は、グラフの通りであり、短い繊維10mmの配
合割合の使用範囲が狭いのを除いて、ほぼ10〜60v
ol%の範囲で使用することができる。この時、長い繊
維と短い繊維との長さの比は、30mmを除いて1.5
以上である。
【0022】図5のグラフに示す不織布について、長い
繊維として50mmを使用している。□印で示す不織布
の短い繊維は10mm、+印で示す不織布の短い繊維は
15mm、◇印で示す不織布の短い繊維は20mm、△
印で示す不織布の短い繊維は25mm、×印で示す不織
布の短い繊維は30mm、及び▽印で示す不織布の短い
繊維は35mmである。不織布中の短い繊維の体積割合
が60%以上になると、上記と同様に、引張破断荷重が
低減することが分かる。また、不織布として、ディーゼ
ルパティキュレートフィルタに使用できる必要強度は、
引張破断荷重80kgf以上であるので、図5に示す繊
維長の組み合わせでは、全ての組み合わせにおいて、必
要強度を確保できることが分かる。従って、ディーゼル
パティキュレートフィルタの不織布としては、長い繊維
50mmとの短い繊維の組み合わせは、短い繊維10m
m、15mm、20mm、25mm、30mm及び35
mmを使用でき、それらの配合割合は、グラフの通りで
あり、短い繊維10mmの配合割合の使用範囲が狭いの
を除いて、ほぼ10〜60vol%の範囲で使用するこ
とができる。この時、長い繊維と短い繊維との長さの比
は、35mmを除いて1.5以上である。
【0023】図6のグラフに示す不織布について、長い
繊維として100mmを使用している。□印で示す不織
布の短い繊維は20mm、+印で示す不織布の短い繊維
は30mm、◇印で示す不織布の短い繊維は40mm、
△印で示す不織布の短い繊維は50mm、×印で示す不
織布の短い繊維は60mm、及び▽印で示す不織布の短
い繊維は70mmである。不織布中の短い繊維の体積割
合が60%以上になると、上記と同様に、引張破断荷重
が低減することが分かる。また、不織布として、ディー
ゼルパティキュレートフィルタに使用できる必要強度
は、引張破断荷重80kgf以上であるので、図6に示
す繊維長の組み合わせでは、全ての組み合わせにおい
て、必要強度を確保できることが分かる。従って、ディ
ーゼルパティキュレートフィルタの不織布としては、長
い繊維100mmとの短い繊維の組み合わせは、短い繊
維20mm、30mm、40mm、50mm、60mm
及び70mmを使用でき、それらの配合割合は、グラフ
の通りであり、短い繊維70mmの配合割合の使用範囲
が狭いのを除いて、ほぼ10〜60vol%の範囲で使
用することができる。この時、長い繊維と短い繊維との
長さの比は、70mmを除いて1.5以上である。
【0024】このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、上記のように、不織布を構成する長い繊維と短い繊
維との組み合わせによって、引張破断荷重が十分に大き
く、ディーゼルパティキュレートフィルタのフィルタ本
体を作製するのに適したものがあり、これらをまとめて
表1に示す。表1において、○印はフィルタ本体を作製
する不織布として使用可能な組み合わせであり、×印は
フィルタ本体を作製する不織布として使用しても十分な
強度を確保できない組み合わせである。
【表1】
【0025】
【発明の効果】この発明によるディーゼルパティキュレ
ートフィルタは、上記のように構成されており、次のよ
うな効果を有する。即ち、このディーゼルパティキュレ
ートフィルタは、繊維長の異なる無機繊維材を混合して
アトランダムな方向に積層すると共に部分的に織り込ん
だ不織布からフィルタ本体を構成したので、従来のよう
な単一の均一長の繊維で作製した不織布よりも大幅に引
張破断荷重をアップでき、ディーゼルパティキュレート
フィルタに使用に十分に耐えることができる強度の高い
不織布を得ることができる。従って、不織布に対して通
電金網を配置しても不織布に破れ、孔開き等が発生せ
ず、単位面積当たりの重量もバラツキも低減でき、均一
な気孔が得られ、製作時の原料の歩留りも向上できる。
【0026】従って、このディーゼルパティキュレート
フィルタは、通電するための金網を間に介在させたとし
てもフィルタ本体を損傷することなく、互いに密着状態
を維持でき、不織布に均一な気孔を確保できるので、該
不織布をディーゼルパティキュレートフィルタとして使
用した場合に、カーボン、スモーク、HC、SOX 等か
ら成るパティキュレートの捕集特性にバラツキが発生せ
ず、フィルタ本体を再生するための加熱焼却時に、フィ
ルタ本体に局部的な過熱が発生せず、加熱焼却を繰り返
しても、耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不織布の繊維長さに対する引張破断荷重を示す
グラフである。
【図2】短い繊維の体積割合に対する単位面積あたりの
重量の標準偏差を示すグラフである。
【図3】繊維長の異なる繊維で作製した不織布中の長い
繊維として30mmを選択した場合の短い繊維の体積割
合に対する引張破断荷重を示すグラフである。
【図4】繊維長の異なる繊維で作製した不織布中の長い
繊維として40mmを選択した場合の短い繊維の体積割
合に対する引張破断荷重を示すグラフである。
【図5】繊維長の異なる繊維で作製した不織布中の長い
繊維として50mmを選択した場合の短い繊維の体積割
合に対する引張破断荷重を示すグラフである。
【図6】繊維長の異なる繊維で作製した不織布中の長い
繊維として100mmを選択した場合の短い繊維の体積
割合に対する引張破断荷重を示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気ガス中に含ま
    れるパティキュレートを捕集して加熱焼却するディーゼ
    ルパティキュレートフィルタにおいて、繊維の長さが異
    なる耐熱性の無機繊維材を混合して該無機繊維材をアト
    ランダムな方向に積層すると共に部分的に織り込んだ構
    造を持つ不織布から構成したことを特徴とするディーゼ
    ルパティキュレートフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記繊維の径が5〜40μmであり、前
    記不織布中の繊維の長さが10〜100mmであり、前
    記不織布の幅50mm当たりの引張破壊荷重が80kg
    f以上であることを特徴とする請求項1に記載のディー
    ゼルパティキュレートフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記不織布が長い繊維の平均長さが30
    〜100mm、短い繊維の平均長さが10〜30mmの
    2種類以上の繊維から構成され、長い繊維の平均長さと
    短い繊維の平均長さの比が1.5以上であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のディーゼルパティキュレ
    ートフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記短い繊維の前記不織布中に占める体
    積割合は10〜60vol%範囲内であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のディーゼルパティ
    キュレートフィルタ。
JP7077138A 1995-03-09 1995-03-09 ディーゼルパティキュレートフィルタ Pending JPH08243325A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007244951A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd パティキュレートフィルター型排ガス浄化触媒の製造方法及びパティキュレートフィルター型排ガス浄化触媒
US8328986B2 (en) 2006-09-29 2012-12-11 Ibiden Co., Ltd. Laminated sheet, method of producing the sheet, exhaust gas processing device, and method of producing the device
EP2119500B1 (en) * 2007-03-14 2016-11-30 Nissan Motor Co., Ltd. Fibrous structure

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