JPH08243094A - 人間感覚計測評価装置 - Google Patents

人間感覚計測評価装置

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Publication number
JPH08243094A
JPH08243094A JP7052419A JP5241995A JPH08243094A JP H08243094 A JPH08243094 A JP H08243094A JP 7052419 A JP7052419 A JP 7052419A JP 5241995 A JP5241995 A JP 5241995A JP H08243094 A JPH08243094 A JP H08243094A
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JP
Japan
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measuring means
psychological
experiment
amount
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP7052419A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Takigawa
浩良 瀧川
Yasuko Miyazaki
靖子 宮崎
Takuo Murai
卓生 村井
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実験準備の簡便化、実験行程管理の簡略化及
び実験終了後のデータ整理の簡略化を図ることができる
人間感覚計測評価装置を提供することを目的とする。 【構成】 提示手段3と、負荷作業の種類に応じて回答
数、正答率、作業速度を演算する作業能率計測手段6
と、心理量を集計し心理量の経時変化を集計する心理量
計測手段7と、被験者の皮膚温度、血流量の生理量変化
を経時的に計測する生理量計測手段9と、被験者の周囲
環境を経時的に計測する物理量計測手段10と、実験結
果の表示を行うCRT11と、人間感覚計測評価の処理
を行い、その評価結果をCRT11に表示させる集中制
御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人間に負荷作業を与え
人間の作業能力、心理量、生理量の変化と人間の周囲環
境を測定する人間感覚計測評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人間感覚計測評価を行う場合、下
記に示すような方法により行っていた。まず、負荷作業
が10種類用意され、各負荷作業の回答方法は、paper-
and-pencil型となっている。そして、各負荷作業の解答
用紙の1ページ目には、その負荷作業のやり方と例題が
書いてあり、被験者は「始め!」の合図により1ページ
目をめくり、「やめ!」の合図があるまで2ページ目以
降の負荷作業を行う形態がとられている。この各負荷作
業の時間は1分30秒から5分である。
【0003】そして、心理尺度は環境評価として9項目
(3段階〜7段階評定)、身体状態評価として5項目
(7段階評定)用意され、回答方法はpaper-and-pencil
型となっている。また、生理量計測は皮膚温度(4
点)、心拍数を多チャンネルデータロガーを用いて測定
するようになっている。さらに、周囲環境は2条件(室
温23.5℃、湿度50%・室温29℃、湿度65%)で実験して
おり、周囲環境を監視している。このような状況下にお
いて、1条件の実験時間を約1時間30分として、被験
者数30名で人間感覚計測評価を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の人間感覚計測評価は、実験前の準備として、
被験者人数分の問題用紙、解答用紙の作成と用意が必要
であり、5分程度の短時間分の問題、解答用紙しか準備
できず、実験を開始から実験終了までは、負荷作業の開
始及び終了、心理量記入のタイミング等の実験時間の管
理を全て実験者が行わなければならない。
【0005】また、実験中の被験者の負荷作業結果(回
答数、正答率等)、心理状況等を実験中には実験者は把
握することができない。また、実験終了後は、回答の採
点を行わなければならず、この採点結果から各被験者の
回答数、正答率等を算出しデータを整理することになる
ので、被験者人数及び負荷作業時間が増量すると、デー
タ数が増量し、採点作業が非常に困難になるのが現状で
あり、実験時間の長時間化、被験者数の増員が図れない
という問題点があった。
【0006】本発明は上記のような従来の人間感覚計測
評価の問題点を解消するためになされたものであり、実
験準備の簡便化、実験行程管理の簡略化、実験終了後の
データ整理の簡略化を図ることができる人間感覚計測評
価装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る人間感
覚計測評価装置は、実験に参加する被験者に対しての指
示を表示し、その回答を入力させる少なくとも1つの提
示手段と、被験者対する負荷作業を提示手段に提示し、
その回答を入力させ、その入力された回答と負荷作業の
正規の値とを比較し、負荷作業の種類に応じて回答数、
正答率、作業速度を演算する作業能率計測手段と、被験
者対する心理尺度を提示手段に提示し、その心理量の回
答を入力させ、その入力された心理量を集計し心理量の
経時変化を集計する心理量計測手段と、被験者の皮膚温
度、血流量の生理量変化を経時的に計測する生理量計測
手段と、被験者の周囲環境を経時的に計測する物理量計
測手段と、実験結果の表示を行う表示手段と、作業能率
計測手段、心理量計測手段、生理量計測手段及び物理量
計測手段からのデータが入力され、人間感覚計測評価の
処理を行い、その評価結果を表示手段に表示させる集中
制御手段とを備えるものである。
【0008】第2の発明に係る人間感覚計測評価装置に
おいて、集中制御手段は、更に、実験工程に従って、作
業能率計測手段、心理量計測手段、生理量計測手段及び
物理量計測手段を任意に選択し、それぞれの手段の作動
を制御するものである。
【0009】第3の発明に係る人間感覚計測評価装置に
おいて、集中制御手段は、更に、作業能率計測手段、心
理量計測手段、生理量計測手段及び物理量計測手段から
のデータに基づいて、実験進行中に人間感覚計測評価処
理を行い、実験途中に逐次処理結果を表示手段に表示さ
せるものである。
【0010】第4の発明に係る人間感覚計測評価装置に
おいて、負荷作業の種類、負荷作業時間、心理量計測時
間、生理量計測タイミング、物理量計測タイミングの実
験条件を入力する入力手段を備え、そして、集中制御手
段は、更に、入力手段から入力された情報に基づいて、
作業能率計測手段、心理量計測手段、生理量計測手段及
び物理量計測手段を制御するものである。
【0011】第5の発明に係る人間感覚計測評価装置に
おいて、集中制御手段は、更に、作業能率計測手段、心
理量計測手段、生理量計測手段及び物理量計測手段のそ
れぞれの手段の動作時間から全実験時間を算出するもの
である。
【0012】第6の発明に係る人間感覚計測評価装置に
おいて、作業能率計測手段は、更に、被験者に提示する
負荷作業の種類を複数種類有し、集中制御手段により実
験の目的に応じて負荷作業の種類が選択されるものであ
る。第7の発明に係る人間感覚計測評価装置において、
作業能率計測手段は、更に、負荷作業の実験を行う前
に、負荷作業練習を行うものである。
【0013】第8の発明に係る人間感覚計測評価装置に
おいて、心理量計測手段は、更に、実験の種類に基づい
て、質問項目、心理尺度の段階を任意に設定・変更する
ものである。第9の発明に係る人間感覚計測評価装置に
おいて、心理量計測手段は、更に、提示手段に対する質
問事項の表示パターンを少なくとも2種類有する。
【0014】
【作用】第1の発明においては、少なくとも1つの提示
手段により、実験に参加する被験者に対しての指示が表
示され、その回答を入力させ、作業能率計測手段によ
り、被験者対する負荷作業が提示手段に提示され、その
回答を入力させ、その入力された回答と負荷作業の正規
の値とを比較し、負荷作業の種類に応じて回答数、正答
率、作業速度が演算され、心理量計測手段により、被験
者対する心理尺度が提示手段に提示され、その心理量の
回答を入力させ、その入力された心理量が集計され心理
量の経時変化が集計される。
【0015】また、生理量計測手段により、被験者の皮
膚温度、血流量の生理量変化が経時的に計測され、物理
量計測手段により、被験者の周囲環境が経時的に計測さ
れ、表示手段により、実験結果の表示が行われ、作業能
率計測手段、心理量計測手段、生理量計測手段及び物理
量計測手段からのデータが入力される集中制御手段によ
り、人間感覚計測評価の処理が行われ、その評価結果が
表示手段に表示される。
【0016】第2の発明においては、集中制御手段によ
り、更に、実験工程に従って、作業能率計測手段、心理
量計測手段、生理量計測手段及び物理量計測手段が任意
に選択され、それぞれの手段の作動が制御される。第3
の発明においては、集中制御手段により、更に、作業能
率計測手段、心理量計測手段、生理量計測手段及び物理
量計測手段からのデータに基づいて、実験進行中に人間
感覚計測評価処理が行われ、実験途中に逐次処理結果が
表示手段に表示される。
【0017】第4の発明においては、入力手段により、
負荷作業の種類、負荷作業時間、心理量計測時間、生理
量計測タイミング、物理量計測タイミングの実験条件が
入力され、集中制御手段により、更に、入力手段から入
力された情報に基づいて、作業能率計測手段、心理量計
測手段、生理量計測手段及び物理量計測手段が制御され
る。
【0018】第5の発明においては、集中制御手段によ
り、更に、作業能率計測手段、心理量計測手段、生理量
計測手段及び物理量計測手段のそれぞれの手段の動作時
間から全実験時間が算出される。第6の発明において
は、作業能率計測手段が、更に、被験者に提示する負荷
作業の種類を複数種類有し、集中制御手段により実験の
目的に応じて負荷作業の種類が選択される。
【0019】第7の発明においては、作業能率計測手段
により、更に、負荷作業の実験を行う前に、負荷作業練
習が行われる。第8の発明においては、心理量計測手段
により、更に、実験の種類に基づいて、質問項目、心理
尺度の段階が任意に設定・変更される。第9の発明にお
いては、心理量計測手段が、更に、提示手段に対する質
問事項の表示パターンを少なくとも2種類有している。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る人間感覚計測
評価装置の構成を示すブロック図、図2はこの実施例の
動作を示すフローチャート、図3はこの実施例の人間感
覚計測評価装置を用いた実験行程を示すタイムチャー
ト、図4はこの実施例の初期条件入力画面を示した図、
図5はこの実施例の被験者データ入力画面を示した図、
図6はこの実施例の主観申告入力画面を示した図、図7
はこの実施例の負荷作業提示画面の一例を示した図、図
8はこの実施例の他の負荷作業提示画面の一例を示した
図、図9はこの実施例の実験結果表示画面の一例を示し
た図である。
【0021】図1において、1は集中制御手段、2は集
中制御手段にコマンド等を入力するキーボード、3は提
示手段であり4台のペンコンピュータ(4a〜4d)と
ペンコンピュータ用ペン(5a〜5d)で構成されてい
る。6は作業能率計測手段、7は心理量計測手段であ
り、作業能率計測手段6と心理量計測手段7はマルチプ
レクサ8を介して提示手段3と接続されている。
【0022】9は人間の皮膚温・流血量等を計測する生
理量計測手段、10は実験室内温度・照度等を計測する
物理量計測手段、11は集中制御手段1による実験結果
等を画面に表示するCRTディスプレイ(以下、CRT
という)、12はCRT11の画面等をプリントアウト
するプリンタである。また、集中制御手段1は、作業能
率計測手段6、心理量計測手段7、生理量計測手段9及
び物理量計測手段10を統括的に制御するようになって
いる。
【0023】次に、この実施例の動作について、図2及
び図3を参照しながら説明する。まず、集中制御手段1
は初期条件として図4に示すような画面をCRT11上
に表示させ、実験者にキーボード2を操作させて、「負
荷作業種類」・「負荷作業時間」等を入力させる(S2
0)。そして、入力が終了すると、集中制御手段1は入
力された初期条件から自動的に総実験時間を算出する。
【0024】そして、ペンコンピュータ4a〜4dに向
かっている被験者4名に対して「被験者データ入力を行
います」というメッセージをペンコンピュータ4a〜4
dに表示した後、図5に示す「被験者データ入力」画面
をペンコンピュータ4a〜4dに表示させ、被験者にペ
ンコンピュータ用ペン5a〜5dにより「性別」・「身
長」等を下部に示したテンキー及び該当項目をクリック
し入力させる(S21)。
【0025】そして、被験者の「被験者データ入力」が
完了すると、「主観申告を行います」というメッセージ
を表示した後、図6に示す心理尺度である「主観申告
A」画面をペンコンピュータ4a〜4dに表示させ、被
験者にペンコンピュータ用ペン5a〜5dにより「温冷
感(暑さ、寒さ)」・「明瞭感(明るさ)」・「疲労感
(目の疲れ等)」等を入力させ、入力されたところに○
印を表示し、○印の部分を心理量計測手段7により心理
状態の初期値として認識する。(S22)。
【0026】そして、負荷作業練習行程の有無を判断
(S23)し、この実施例では、例えば、図4に示して
あるように「練習行程サイクル数」を「1」としている
ので、負荷作業練習行程を1回行う(S24)。また、
負荷作業練習行程を開始する前には「負荷作業の練習を
行います」というメッセージを表示させる。なお、図4
に示した「練習行程サイクル数」が「0」であれば負荷
作業練習行程を行なわず、「2」であれば負荷作業練習
行程を2回行うことになる。
【0027】そして、負荷作業練習行程が終了すると
「実験を開始します」というメッセージを表示した後、
実験が開始され(図3の点a)、集中制御手段1により
総実験時間のカウントを開始し時間監視を行う(S2
5)。総実験時間に満たない場合は集中制御手段1は作
業能率計測手段6を介して提示手段3に負荷作業を提示
し、被験者に回答を求め、被験者にペンコンピュータ4
a〜4dの画面に対してペンコンピュータ用ペン5a〜
5dで回答を入力させる(S26)。
【0028】このとき作業能率計測手段6は各被験者の
「回答数」・「正答率」等を刻々と処理し、集中制御手
段1に結果を送信し、集中制御手段1の一負荷作業時間
終了(この実施例では図4より4分57秒)の信号がく
るまで処理を行う(S27)。また、このときCRT1
1上に、図9の左上の処理数及び正答率の4人分のグラ
フが刻々と表示する。
【0029】そして一負荷作業が終了すると、心理計測
を行うタイミングかどうかを判断する(S28)。この
実施例では図4に示すように「主観申告Bの間隔」が
「2」となっており、一負荷作業2回に対して1回行う
こととなるので、主観申告Bは行わず集中制御手段1は
生理量計測手段9により皮膚温等の生理量を、物理量計
測手段10により室温等を計測させ、その生理量計測手
段9及び物理量計測手段10により計測された計測値が
集中制御手段1に送信され、(S29、S30)S25
に戻る。このときCRT11上に、図9の右上の皮膚温
等の4人分のグラフを表示し、右下には室温等のグラフ
も表示する。
【0030】そして、S25では総実験時間ではないの
でS26に進み、一負荷作業が終了(S27)すると、
S28で二回目なので主観申告Bを行う(S31)。ま
た、主観申告Bを行う前に「主観申告を行います」とい
うメッセージを表示した後、主観申告Bも主観申告Aと
同様に図6に示すような心理尺度をペンコンピュータ4
a〜4dに表示させ、被験者にペンコンピュータ用ペン
5a〜5dにより入力させる。ここで主観申告Bは負荷
作業を中断して心理尺度を申告させるため申告時間は短
い方がよく、主観申告Aよりも質問項目を少なくしてい
る。この実施例では図4で示すように「主観申告B時
間」は1分としている。
【0031】そして、主観申告B時間が経過すると心理
量計測手段7は各被験者の回答を集中制御手段1に送信
し、CRT11上には図9の左下の疲労感等の4人分の
グラフを表示する。そして、集中制御手段1は生理量計
測手段9により皮膚温等の生理量を、物理量計測手段1
0により室温等を計測させ、その生理量計測手段9及び
物理量計測手段10により計測された計測値が集中制御
手段に送信される(S29,S30)。
【0032】また、図3のbの範囲に示すようにこの実
施例では負荷作業2回と主観申告B1回で1サイクルと
しており、このサイクルを1回以上繰り返すことによ
り、総実験時間が決定される。総実験時間の定義は、図
3の点aから点a’間の時間である。
【0033】そして、総実験時間が経過すると集中制御
手段1は心理量計測手段9を介して「主観申告を行いま
す」を表示した後、図6に示すような心理尺度である
「主観申告C」をペンコンピュータ4a〜4dに表示さ
せ、被験者にペンコンピュータ用ペン5a〜5dにより
入力させる。このとき「主観申告C」の質問事項は「主
観申告A」と同じでも構わない。
【0034】そして、主観申告Cの入力が終了すると、
心理量計測手段7は回答値を集中制御手段1に送信する
(S32)。これを受けて集中制御手段1は生理量計測
手段9により皮膚温等の生理量を、物理量計測手段10
により室温等を計測させ、その生理量計測手段9及び物
理量計測手段10により計測された計測値が集中制御手
段1に送信される(S33,S34)。
【0035】また、CRT11上には図9の左上には処
理数及び正答率の4人分にグラフが、左下には疲労感等
の4人分のグラフが、右上には皮膚温等の4人分のグラ
フが、右下には室温等のグラフが表示され、実験データ
は記録媒体に記録され、実験が終了することになる。ま
た、グラフは必要であればプリンタ12により印刷する
ようにする。
【0036】ここで、図4に示す初期条件入力としての
「開始パラメータ設定」について説明する。「負荷作業
種類」は「一位加算」と「数字比較」の2種類を有して
おり、図4では数字比較を選択している。主観申告は主
観申告A,B,Cの3種類を有しているのは上述した通
りであり、「主観申告パターン設定」は主観申告の質問
事項、段階数等を設定するものである。
【0037】また、「心理量計測」、「生理量計測」及
び「物理量計測」は心理量計測,生理量計測及び物理量
計測を行うかどうかを設定する。「一負荷作業時間」は
図2のS26に示した作業時間であり、設定では4分5
7秒となっている。「主観申告B時間」は主観申告Bの
回答時間であり設定は1分となっている。「主観申告B
の間隔」は一負荷作業の回数に対し主観申告Bを1回行
う設定であり、上述したようにこの実施例では一負荷作
業2回に主観申告Bを1回行う。また、「練習行程サイ
クル数」は上述した通りである。
【0038】次に、負荷作業について説明する。図7は
「数字比較」のペンコンピュータ4a〜4dに提示され
る画面の一例であり、図中左上に示された「0,9」は
基本数字であり、中段に示された8桁の数字3種類が比
較数字である。問題としては、「基本数字が二つとも含
まれる8桁の数字の時は[Y]キーを、どちらか一方あ
るいは両方とも含まない時は[N]キーを押して下さ
い」というものであり、8桁の比較数字にアンダーライ
ンがあるもののみ回答を受け付ける仕組みになってい
る。つまり比較数字「80541249」は基本数字
「0,9」を両方含むので[Y]となり、「46624
040」は基本数字「9」を含まないので[N]と回答
する。このような負荷作業を繰り返し行うこととなる。
【0039】ここで、図4に示した「数字検索基本」は
基本数字を先に提示する時間であり、0.9 秒後に比較数
字が3種類提示され、「数字検索提示」は比較数字の下
にアンダーラインが表示される時間、すなわち回答を受
け付ける時間を示している。本実施例では1.6 秒後であ
る。「負荷作業パターン」は問題を作成するための乱数
設定であり、この数字を変えることにより出題が変化す
る。「数字検索正解率」は基本数字が2つとも含まれる
確率([Y]キーを押す確立)を0 〜100 %で任意に変
化可能である。
【0040】図8は「一位加算」のペンコンピュータ4
a〜4dに提示される画面の一例である。図中左上から
横に順次回答し、回答された問題は画面上より消去さ
れ、一行回答が終わると下段の行の回答を行う。回答の
仕方は左上の問題[3 9]を例にとると、「3+9=
12」であるから「一の位」である「2」を右下に表示
してあるテンキーにより入力する。このような負荷作業
を繰り返し行う。また、「一位加算」の場合は、図4に
おいて上述した「数字検索基本」・「数字検索提示」・
「数字検索正解率」は表示されず、「負荷作業パター
ン」のみの設定となる。このときの「負荷作業パター
ン」も問題を作成するための乱数設定であり、数字を変
えることにより出題が変化する。
【0041】この実施例では、作業能率計測手段6によ
り、被験者対する負荷作業に関する処理が行われ、心理
量計測手段7により、被験者対する心理尺度に関する処
理が行われ、生理量計測手段9により、被験者の皮膚温
度、血流量の生理量変化が経時的に計測され、物理量計
測手段10により、被験者の周囲環境が経時的に計測さ
れ、集中制御手段1により、総合的な人間感覚計測評価
の処理が行われ、その評価結果をCRT11に表示する
ようにしたので、実験前の準備として、被験者人数分の
問題用紙、解答用紙の作成と用意の必要がなくなり、ま
た、実験開始から実験終了までの実験時間管理を実験者
が行う必要がなくなる。
【0042】また、実験者が実験中の負荷作業結果、心
理状況等を把握することでき、実験終了後は回答の採点
作業等を必要とせずデータ整理の簡略化が図ることが可
能となる。
【0043】なお、この実施例の2種類の負荷作業につ
いて説明したが、他の負荷作業を被験者に行わせてもよ
く、負荷作業の種類を限定するものではない。また、こ
の実施例では示さなかったが、負荷作業中に例えば2分
間隔で生理量・物理量の測定を行ってもよく、一実験中
に2種類以上の負荷作業を被験者に提示して回答させて
もよい。また、この実施例の提示手段は4台であるが被
験者の人数によって1〜4台の任意の提示手段を作動さ
せることができるのは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、作業
能率計測手段により、被験者対する負荷作業を提示手段
に提示し、その回答を入力させ、その入力された回答と
負荷作業の正規の値とを比較し、負荷作業の種類に応じ
て回答数、正答率、作業速度を演算し、心理量計測手段
により、被験者対する心理尺度を提示手段に提示し、そ
の心理量の回答を入力させ、その入力された心理量を集
計し心理量の経時変化を集計し、生理量計測手段によ
り、被験者の皮膚温度、血流量の生理量変化を経時的に
計測し、物理量計測手段により、被験者の周囲環境を経
時的に計測し、表示手段により、実験結果の表示を行
い、作業能率計測手段、心理量計測手段、生理量計測手
段及び物理量計測手段からのデータが入力される集中制
御手段により、人間感覚計測評価の処理を行い、その評
価結果を表示手段に表示するようにしたので、実験前の
準備として、被験者人数分の問題用紙、解答用紙の作成
と用意の必要がなくなり、また、実験開始から実験終了
までの実験時間管理を実験者が行う必要がなくなり、さ
らに、実験終了後は回答の採点作業を必要とせずデータ
整理の簡略化が図ることができ、簡単に人間感覚計測評
価を行うことができるという効果を有する。
【0045】第2の発明によれば、集中制御手段によ
り、更に、実験工程に従って、作業能率計測手段、心理
量計測手段、生理量計測手段及び物理量計測手段を任意
に選択し、それぞれの手段の作動を制御するようにした
ので、実験中の実験行程の管理を容易とすることができ
るという効果を有する。第3の発明によれば、集中制御
手段により、更に、作業能率計測手段、心理量計測手
段、生理量計測手段及び物理量計測手段からのデータに
基づいて、実験進行中に人間感覚計測評価処理を行い、
実験途中に逐次処理結果を表示手段に表示するようにし
たので、実験者に処理結果を実験進行中に知らせること
ができるという効果を有する。
【0046】第4の発明によれば、入力手段により、負
荷作業の種類、負荷作業時間、心理量計測時間、生理量
計測タイミング、物理量計測タイミングの実験条件を入
力し、集中制御手段により、更に、入力手段から入力さ
れた情報に基づいて、作業能率計測手段、心理量計測手
段、生理量計測手段及び物理量計測手段を制御するよう
にしたので、容易に実験開始前の設定を行うことができ
るという効果を有する。第5の発明によれば、集中制御
手段により、更に、作業能率計測手段、心理量計測手
段、生理量計測手段及び物理量計測手段のそれぞれの手
段の動作時間から全実験時間を算出するようにしたの
で、実験開始から実験終了までの時間管理を容易にする
ことができるという効果を有する。
【0047】第6の発明によれば、作業能率計測手段
が、更に、被験者に提示する負荷作業の種類を複数種類
有し、集中制御手段により実験の目的に応じて負荷作業
の種類を選択するようにしたので、複数の負荷作業を選
択して、より正確な人間感覚計測評価を行うことができ
るという効果を有する。第7の発明によれば、作業能率
計測手段により、更に、負荷作業の実験を行う前に、負
荷作業練習を行うようにしたので、被験者の負荷作業に
対する学習効果を除去することができるという効果を有
する。
【0048】第8の発明によれば、心理量計測手段によ
り、更に、実験の種類に基づいて、質問項目、心理尺度
の段階を任意に設定・変更するようにしたので、より細
かく正確な人間感覚計測評価を行うことができるという
効果を有する。第9の発明によれば、心理量計測手段
が、更に、提示手段に対する質問事項の表示パターンを
少なくとも2種類有するようにしたので、心理量計測を
より正確に行うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による人間感覚計測評価装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施例の動作を示すフローチャートである。
【図3】 実施例の人間感覚計測評価装置を用いた実験
行程を示すタイムチャートである。
【図4】 実施例の初期条件入力画面を示した図であ
る。
【図5】 実施例の被験者データ入力画面を示した図で
ある。
【図6】 実施例の主観申告入力画面を示した図であ
る。
【図7】 実施例の負荷作業提示画面の一例を示した図
である。
【図8】 実施例の他の負荷作業提示画面の一例を示し
た図である。
【図9】 実施例の実験結果表示画面の一例を示した図
である。
【符号の説明】
1 集中制御手段、2 キーボード、3 提示手段、4
ペンコンピュータ、5 ペンコンピュータ用ペン、6
作業能率計測手段、7 心理量計測手段、9 生理量
計測手段、10 物理量計測手段、11 CRT、12
プリンタ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実験に参加する被験者に対しての指示を
    表示し、その回答を入力させる少なくとも1つの提示手
    段と、 前記被験者対する負荷作業を前記提示手段に提示し、そ
    の回答を入力させ、その入力された回答と負荷作業の正
    規の値とを比較し、負荷作業の種類に応じて回答数、正
    答率、作業速度を演算する作業能率計測手段と、 前記被験者対する心理尺度を前記提示手段に提示し、そ
    の心理量の回答を入力させ、その入力された心理量を集
    計し心理量の経時変化を集計する心理量計測手段と、 前記被験者の皮膚温度、血流量の生理量変化を経時的に
    計測する生理量計測手段と、 前記被験者の周囲環境を経時的に計測する物理量計測手
    段と、 実験結果の表示を行う表示手段と、 前記作業能率計測手段、前記心理量計測手段、前記生理
    量計測手段及び前記物理量計測手段からのデータが入力
    され、人間感覚計測評価の処理を行い、その評価結果を
    前記表示手段に表示させる集中制御手段とを備えること
    を特徴とする人間感覚計測評価装置。
  2. 【請求項2】 前記集中制御手段は、更に、実験工程に
    従って、前記作業能率計測手段、前記心理量計測手段、
    前記生理量計測手段及び前記物理量計測手段を任意に選
    択し、それぞれの手段の作動を制御するものであること
    を特徴とする請求項1記載の人間感覚計測評価装置。
  3. 【請求項3】 前記集中制御手段は、更に、前記作業能
    率計測手段、前記心理量計測手段、前記生理量計測手段
    及び前記物理量計測手段からのデータに基づいて、実験
    進行中に人間感覚計測評価処理を行い、実験途中に逐次
    処理結果を前記表示手段に表示させるものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の人間感覚計測評価装
    置。
  4. 【請求項4】 負荷作業の種類、負荷作業時間、心理量
    計測時間、生理量計測タイミング、物理量計測タイミン
    グの実験条件を入力する入力手段を備え、そして、 前記集中制御手段は、更に、前記入力手段から入力され
    た情報に基づいて、前記作業能率計測手段、前記心理量
    計測手段、前記生理量計測手段及び前記物理量計測手段
    を制御するものであることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の人間感覚計測評価装置。
  5. 【請求項5】 前記集中制御手段は、更に、前記作業能
    率計測手段、前記心理量計測手段、前記生理量計測手段
    及び前記物理量計測手段のそれぞれの手段の動作時間か
    ら全実験時間を算出するものであることを特徴とする請
    求項1、2、3及び4記載の人間感覚計測評価装置。
  6. 【請求項6】 前記作業能率計測手段は、更に、被験者
    に提示する負荷作業の種類を複数種類有し、前記集中制
    御手段により実験の目的に応じて負荷作業の種類が選択
    されるものであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5記載の人間感覚計測評価装置。
  7. 【請求項7】 前記作業能率計測手段は、更に、負荷作
    業の実験を行う前に、負荷作業練習を行うものであるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載
    の人間感覚計測評価装置。
  8. 【請求項8】 前記心理量計測手段は、更に、実験の種
    類に基づいて、質問項目、心理尺度の段階を任意に設定
    ・変更するものであることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6又は7記載の人間感覚計測評価装置。
  9. 【請求項9】 前記心理量計測手段は、更に、前記提示
    手段に対する質問事項の表示パターンを少なくとも2種
    類有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8記載の人間感覚計測評価装置。
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