JPH08241039A - 剥がすと香りの出るシール - Google Patents

剥がすと香りの出るシール

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JPH08241039A
JPH08241039A JP6857695A JP6857695A JPH08241039A JP H08241039 A JPH08241039 A JP H08241039A JP 6857695 A JP6857695 A JP 6857695A JP 6857695 A JP6857695 A JP 6857695A JP H08241039 A JPH08241039 A JP H08241039A
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sheet
seal
fragrance
aroma
scent
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JP6857695A
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Fumitaka Kan
文隆 冠
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥がすと香りの出るシールで、香気封入状態
では揮発による芳香材の消失はなく、また、使用時に表
面シートを剥がして芳香材を露出させることにより香り
が発生するシールを提供することを目的とし、このシー
ルを雑誌等に貼り付けて香水、化粧品等の香り商品の宣
伝用に用いたり、このシール自体を配付して商品試供ア
ンプルに用いたりするのに非常に効果的である。 【構成】 表面シート2のおもて面に香り商品の内容を
示す印刷画像5を裏面にイージピール性熱可塑性樹脂か
らなるヒートシール層9を設け、基礎シート4のおもて
面にヒートシール層10を裏面に粘着剤層13および剥
離紙層14を設け、表面シート2のヒートシール層9上
に香り商品の芳香材3を塗布または印刷によりコート
し、直ちにヒートシール層9および10が対向する形
で、表面シート2を積層し、次いで芳香材3の塗布領域
を取り囲む形で両シートをヒートシールして芳香材3を
封入し、剥がすと香りの出るシールとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、剥離可能に積層した表
面シ−トと基礎シ−トの間に芳香材を封入し、表面シ−
トを剥がして芳香物質を露出することにより、香りを発
生する香りの出るシ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の香りの出るシ−ルについて図11
〜図15に基づいて説明する。ここで、図11は従来の
香りの出るシールを示す断面図、図12は図11に示す
シールの使用態様を示す斜視図、図13は図11に示す
シ−ルの香気封入状態を示す斜視図、図14は図11に
示すシールの香気発散状態を示す斜視図、そして図15
は図11に示すシ−ルの材料シ−トを示す斜視図であ
る。まず、図11に示すようにシ−ル23の構造は、印
刷画像24、香気不透過性シ−ト25、仮接着層26、
香料を練込んだ樹脂シ−ト27、香気不透過性シ−ト2
8、強接着材層29、剥離紙30からなる多層構造であ
る。さらに、図12に示すようにシ−ル23の使用にあ
たっては、剥離紙30を剥がして被着体である書籍の印
刷物31に貼り付けたりするものであり、貼り付けた状
態で香りの出る印刷物32を形成している。次に、図1
3および図14に示すようにシ−ル23の香気不透過性
シ−ト25は、香料を練込んだ樹脂シ−ト27に対して
剥離可能に積層されている。従って、図13のシ−ト2
5を積層した状態でシ−ト27は外気と接触することな
く香気は封入保持され、図14のシ−ト25を剥がした
状態でシ−ト27は外気に露出して香気が発散するよう
になっている。
【0003】このような構造のシ−ルを製造する方法と
して、ドライラミネ−ション法やエクストリュ−ジョン
ラミネ−ション法などの通例の積層方法によって、シ−
ト、樹脂層、接着剤層等を積層して図15に示すような
材料シート33を作成し、前記材料シート33を図中の
点線34(これは打ち抜き形状を型どった仮想線であ
り、実際に表面にプリントされている印刷画像24では
ない)に示す所望の形状に打ち抜いて、香りの出るシ−
ル23を成形する方法が採られている。尚、シ−ルの構
成要素のである香料を練込んだ樹脂シ−ト27を成形す
る方法としては、香料と樹脂材料を混合してインフレ−
ションなどの方法によりフィルム成形する方法が一般的
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記シ−ル23
においては以下に示す問題を抱えている。香りを発する
機能を有する構成要素である香料を練込んだ樹脂シ−ト
27において、樹脂層中に香料が練込まれている状態に
あるので、実際に利用者が芳香物質を手にとって香りを
嗅いだりすることができない。図12に示した状態の香
りの出る印刷物32の香りを嗅ぐ時は、印刷物31を鼻
の所に持ってきて嗅ぐ必要があった。このため、香りが
薄い場合には、被着体である印刷物31のインキの臭い
や用紙の臭いを同時に嗅ぐことになり、芳香成分だけの
純粋な香りを楽しむことができない。このシ−ルが利用
者に提供するのは香りのみであり、香料原液等の現物を
封入したアンプルを試供するのに比べて、触覚に訴えな
い点で劣る。最後に、上述したシ−ルの製造工程では、
シ−ルを打ち抜く工程において、図15に示した点線3
3の外側が余白35として発生するので、かかる余白3
5に含まれる香料はそのまま廃棄されるのが実情であ
り、資源活用及びコスト低下の面から改善が求められ
る。
【0005】そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなさ
れたもので、その解決課題とする処は、香料を練込んだ
樹脂シ−トを用いず、芳香材を直接、剥離可能に積層し
た表面シ−トと基礎シ−トの間に封入し、表面シ−トを
剥がすと芳香材が露出して香りが発生する香りの出るシ
−ルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するためになされたもので、おもて面に印刷画像を裏
面にヒートシール層を形成した表面シ−トと、おもて面
にヒートシール層を裏面に粘着剤層及び剥離紙層を形成
した基礎シ−トとを、対向するヒートシール層の一部を
溶融した溶着部を介して剥離可能に積層した複合シ−ル
であって、この溶着部により前記表面シ−トと基礎シ−
トの間には芳香材を封入し、さらに前記芳香材から発す
る香りは前記表面シ−トおもて面に形成した印刷画像と
関連性を有することを特徴とする、剥がすと香りの出る
シ−ルである。
【0007】また、前記芳香材が、香料の原液をゲル
状、ゼリ−状または寒天状にしたものであることを特徴
とするものである。
【0008】また、前記芳香材が、香料の原液を繊維質
基材に染み込ませたものであることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、前記基礎シ−トが透過性を有するも
のであることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明において、芳香材を直接、底面を基礎シ
−トのヒートシール層の非溶着面にて、上面を表面シ−
トのヒートシール層の非溶着面にてそして側面を基礎シ
−トのヒートシール層と表面シ−トのヒートシール層が
溶着した溶着部にて囲まれた空間内に封入することで、
保存状態では揮発による芳香材の消失はなく、しかも表
面シ−トを剥がすことにより、芳香材が露出されて香り
を発生させることが可能になる。また、開封後には芳香
材を指にとって香りを嗅ぐことができ、しかも封入する
芳香材に、香料の原液をゲル状等にしたものや、香料の
原液等を繊維質の基材に染み込ませたものを採用するこ
とにより、現物を指にとって触感を楽しむことも可能に
なる。更に、シ−ル面上の芳香材を封じた領域が限定さ
れているので、打ち抜き加工の際、余白部分と共に芳香
材を廃棄することを防止することも可能になる。
【0011】
【実施例】以下図面に従って本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の剥がすと香りの出るシールの実施例
を示す断面図であり、香水の商品宣伝用の剥がすと香り
の出るシ−ルである。図2は図1に示すシールの香気封
入状態を示す斜視図、図3は図1に示すシールの香気発
散状態を示す斜視図、そして図4は図1に示すシールの
使用態様を示す斜視図である。まず、図1に示すように
シ−ル1は表面シート2と基礎シート4を積層した複合
シートであり、芳香材3が表面シート2と基礎シート4
の間に封入されている。表面シ−ト2は、図1に示すよ
うに印刷画像5、印刷フィルム6、樹脂層7、第1基材
8、樹脂層7、ヒートシール層9より構成されている。
印刷画像5は、印刷フィルム6表面に形成されたインキ
層である。ここで、印刷画像5としては、図2に示した
ような中央の香水の絵柄および右下隅の点線等が描かれ
ている。ここで、点線は剥離しろ17の位置を矢印は剥
離方向を示すものである。従って、「ここをめくって、
香りを味わって下さい」といった説明文でもよく、図4
に示すような印刷物16に貼り付ける場合には、かかる
説明文を印刷物16にプリントすれば、印刷画像5に特
に含める必要はない。印刷フィルム6は、表面シ−ト2
のおもて面側全面に渡って積層されており、その表面に
印刷画像5を形成するものであるため、印刷特性の良好
であるものが望ましく、例えば、10〜15μm厚のP
ETフィルム等が使用される。樹脂層7は、第1基材8
のおもて面側および裏面側全面に渡って積層されてお
り、印刷フィルム6を第1基材8のおもて面にヒートシ
ール層9を第1基材8の裏面に貼り合わせる機能を果た
すものであるため、接着性が強力であるものが望まし
く、例えば、15〜20μm厚のPE樹脂等が使用され
る。第1基材8は、例えば5〜10μm厚のアルミ箔フ
ィルム等の光沢性およびガスバリア性等を有するものが
望ましい。ヒートシール層9は、表面シ−ト2の裏面側
全面に渡って積層されており、対向する基礎シ−ト4の
ヒートシール層10と溶着し、且つ剥離可能である機能
を果たすものであるため、例えば20〜30μm厚の特
殊オレフィンフィルム等のイージーピール性を有する熱
可塑性樹脂フィルムが望ましい。表面シ−ト2の製造
は、例えば、エクストリュ−ジョンコ−タ−で、第1基
材8のアルミ箔フィルム表裏面にPE樹脂層を溶融形成
して、表面にグラビア印刷により印刷画像5を前工程で
形成したPETフィルムを、裏面に特殊オレフィンフィ
ルムを貼り合わせてもよく、また、ラミネーターにより
アルミ箔フィルムの表裏面に接着剤を塗布してフィルム
を貼り合わせてもよい。
【0012】基礎シート4は、図1に示すようにヒート
シール層10、接着剤層11、第2基材12、粘着材層
13、剥離紙層14より構成されている。ヒートシール
層10は、基礎シート4のおもて面全面に渡って積層さ
れており、対向する表面シート2のヒートシール層9と
溶着し且つ剥離可能である機能を果たすものであるた
め、例えば20〜30μm厚の特殊オレフィンフィルム
等のイージーピール性を有する熱可塑性樹脂フィルムが
望ましい。接着剤層11は、第2基材12のおもて面側
全面に渡って積層されており、ヒートシール層10を第
2基材に貼り合わせる機能を果たすものであるため、接
着性が強力であるものが望ましく、例えば、5μm厚の
ウレタン系接着剤等が使用される。第2基材12は、例
えばPET、PE、PP等のプラスティックフィルムの
うちから厚さ40μm〜50μmのPETフィルム等の
芳香材が染み込まない等の性質を有するものが望まし
い。粘着剤層13は、上記第2基材12の裏面側全面に
渡って積層されており、この粘着剤層13は図4に示す
ように、シ−ル1全体を被着物の印刷物16に貼り付け
る機能を果たすものであるので、できるだけ粘着力の高
いものが望ましく、例えば、5〜10μm厚のウレタン
系接着剤等が使用される。剥離紙14は粘着剤層13に
おける被着物との貼り合わせ面を被服保護する等の機能
を有し且つ良好な剥離性を有することが望ましく、例え
ば、紙等の基材にシリコン加工を施した、離型フィルム
等が使用される。基礎シ−ト4の製造は、例えば、ラミ
ネ−タ−で、第2基材12のPETフィルム表裏面に接
着剤をコ−ティングして、おもて面に特殊オレフィンフ
ィルムを裏面に離型フィルムをそれぞれ貼合わせればよ
い。
【0013】芳香材3は、例えば印刷画像5に表示され
た商品の香水自体、その香水に水或いはアルコールを加
えて薄めたもの、その香水を保存に適した状態に加工し
たもの又はその香水の香りと同じ香りを発する化学物質
等の利用者が手にとって香りを嗅ぐことができる等の性
質を有するものが望ましい。なお、ここで請求項2に係
る発明について説明すれば、芳香物質3が、香水の原液
又は香水の原液に水若しくはアルコールを加えて薄めた
ものに対してけい酸アルミ又はシリカゲル等のゲル剤を
加えてゲル状にしたもの、香水の原液等にセルロース系
化合物を加えてゼリ−状にしたもの、香水の原液等に水
性アルギン酸ソーダを加えて寒天状にしたものであり、
現物を指にとって触感を楽しむことができる点で利用者
に対する効果が大きい。芳香材3の形成は、例えば、シ
ルクスクリーン印刷・ゴムパッド・吹きつけ・ロ−ルコ
−ト等で、基礎シ−ト4のヒートシール層10面上に芳
香材3を塗布形成すればよい。
【0014】溶着部15は、図2に示すような表面シ−
ト2と基礎シ−ト4が積層した状態では、両シート2、
4の周縁部をシールする役割を果たし、その内部に芳香
材3を封入保持し外気との接触を絶つことで、芳香材消
失を防ぐことを可能にする。さらに、溶着部15は、剥
離可能であることから、図3に示すように表面シ−ト2
を剥がすことも可能であり、これにより、芳香材3を露
出させ外気と接触させることで、香りを発生させること
が可能になる。なお、図3では、溶着部15の形状を、
芳香材3を塗布形成する領域を大きく設定できて剥離し
ろ17を設ける必要から、シ−ル1の周縁部を右下隅を
避けて縁取る口の字状にしたが、特にこれに限定される
ものではなく、シ−ル1の形に応じて三角形や円形等の
適宜形状のものを用いることができる。溶着部15の形
成は、前項で述べた芳香材3を塗工した基礎シ−ト4に
対して、表面シ−ト2をヒートシール層9を下向けて積
み重ねて、芳香材3の形成領域を囲む形でヒ−トシ−ル
すればよい。
【0015】図5および図6は本発明の剥がすと香りの
出るシ−ルの他の実施例を示す斜視図であり、2種類の
香水の商品宣伝用の剥がすと香りの出るシ−ルである。
溶着部15の形状は、図6に示すように、2種類の芳香
材3が混合することを防止する必要から、例えば、日の
字状に設定した。このように、溶着部15の形状は封入
する芳香材3の点数に応じて3種類なら目の字状、4種
類なら田の字状等に設定するものである。
【0016】図7は繊維状の基材19に芳香物質を染み
込ませて芳香材とした例を示している。基材19に染み
込ませる芳香物質としては、例えば香水の原液、香水の
原液を水或いはアルコールを加えて薄めたもの等の液状
でしかも利用者が手にとって香りを嗅ぐことができる等
の性質を有するものが望ましい。基材19は、液状の芳
香物質を染み込ませる機能を果たすものであるので、吸
水性のあるものが望ましく、例えば、不織布等の繊維シ
−トが使用される。現物を指にとって触感を楽しむこと
ができる点で利用者に対する効果が大きく、さらに、繊
維状の基材19に液体を染み込ませてあるので、シ−ル
を剥がしても液体が漏れない等の利点を有しており、液
状の芳香物質として使用するのに適している。
【0019】図8は、基礎シ−ト4が透過性を有する、
即ち基礎シ−ト4を構成するヒートシール層10、接着
剤層11、第2基材11、粘着材層13が透明な物質か
らなっているものである。かかる発明では、図に示した
ように、シ−ルを貼り付ける印刷物16の基材表面に表
面シ−ト2の印刷画像5の有する絵柄と同一の絵柄20
をプリントしておけば、表面シ−ト2を剥がして取り去
った後にも、利用者の目には前記透明な表面シ−ト4を
通して、絵柄20が見えるので、印刷画像5の果たして
いた表示機能が消滅することがなく、さらに、利用者は
商品の印刷を見ながら香りを楽しむという、視覚と嗅覚
に同時に訴える効果を楽しむことができる。
【0020】なお、本発明は、表面シ−ト2と基礎シ−
ト4の間に封入するものは、香水等の芳香性の化粧品に
限定されるものではなく、液状若しくは粘性を有する化
粧品の原料などにも展開可能である。上記展開可能な化
粧品としては、例えば、リンス、染毛料等の頭髪用化粧
品類、ひげそり用ローション、一般化粧水、オーデコロ
ン、日焼けローション・日焼け止めローション等の化粧
水類、ひげそり用クリーム、一般クリーム、一般乳液、
日焼けクリーム、日焼け止めクリーム等のクリーム乳液
類、おしろい、パウダー等の白粉打粉類、口紅、リップ
クリーム等の口紅類、アイクリーム、アイシャドー、ア
イカラー、ほお紅、マスカラ、眉墨等の眉目化粧品類、
美爪エナメル、美爪エナメル除去液、爪クリーム等の爪
粧品類、化粧用油、日焼けオイル、日焼け止めオイル等
の化粧品油類、その他シャンプー、パック、ファンデー
ション、浴用化粧品、洗顔料、化粧石鹸、歯磨き等が挙
げられる。上記化粧品の内、オーデコロン等の液状のも
のに関しては、表面シ−ト2を剥がしたとき漏れないの
が望ましく、請求項3に係る発明(図7)のような、繊
維質基材に含ませる手段によるのが適当である。図9及
び図10は、上述した粘性の化粧品を封入したシ−ル2
1を示したものであり、アイシャドウの原料22を封入
したものである。これら化粧品は、本発明のように香り
を楽しむことを主目的とするものではないが、これらの
化粧品においても近年香りを重要な要素としつつあるこ
とから、このような需要に対して対応する手段を供する
ものであり、化粧品をアンプルに入れて試供するのと同
様に、利用者は現物を楽しむことが可能になり、しかも
アンプル等の容器に比べてコストを抑えることも可能に
なる。
【0021】
【本発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明の剥
がすと香りのでるシ−ルは、芳香材を直接、底面を基礎
シ−トのヒートシール層の溶着されていない面にて、上
面を表面シ−トのヒートシール層の溶着されていない面
にてそして側面を基礎シ−トのヒートシール層と表面シ
−トのヒートシール層が溶着した部分にて囲まれた空間
内に封入する方式を採用し香料を練混んだ樹脂シ−トを
使用しないことから、従来の剥がすと香りのでるシ−ル
の有する、シ−トを貼った状態での芳香成分の消失防止
と、表面シ−トを剥がすことによる香り発生以外にも、
以下に示す効果が得られる。芳香材を実際に利用者が手
にとって香りを嗅ぐことができ、シ−ルを貼り付けた印
刷物の香りを嗅ぐ時にも、印刷物を鼻の所に持ってきて
嗅ぐ必要がなく、芳香成分だけの純粋な香りを楽しめ
る。また、封入する芳香材に、香料の原液をゲル状等に
固めたものや、香料の原液を繊維質の基材に染み込ませ
たものを採用することにより、現物を指にとって触感を
楽しむことも可能になる。また、基礎シ−トに透過性を
持たせることにより、表面シ−トを剥がすと基礎シ−ト
の下にある印刷物が目視できるので、表面シ−トの印刷
画像の有する絵柄と同一の絵柄をシ−ルを貼り付ける印
刷物の基材表面にプリントしておけば、表面シ−トを取
り去った後にも、表示機能を確保でき、さらに、利用者
は商品の絵柄を見ながら香りを楽しむという、視覚と嗅
覚に同時に訴える効果を楽しむことができる。又、かか
る表示機能の確保を前提に、表面シ−トを剥がしてこれ
を割引き券に利用したり、店頭でこの商品を購入すると
きに示したりするといった利用に巾を持たせることが可
能になる。また、シ−ル面上の芳香材を封入した領域が
限定されているので、従来のシ−ルと同様に材料シ−ト
から打ち抜きによりシ−ルを形成するにあたって、打ち
抜きで発生する余白部分に芳香材が含まれることを防止
できるので、資源活用及びコスト低下の面からの改善が
図れる。
【0022】
【図面の詳細な説明】
【図1】剥がすと香りの出るシ−ルの実施例を示す断面
図である。
【図2】図1のシ−ルの香気封入状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図1のシ−ルの香気開放状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図1のシ−ルの使用形態を示す斜視図である。
【図5】2種類の香りを封入したシールを示す斜視図で
ある。
【図6】図5のシ−ルの香気開放状態を示す斜視図であ
る。
【図7】繊維状の基材に芳香物質を染み込ませて芳香材
としたシールを示す斜視図である。
【図8】基礎シ−トが透過性を有するシ−ルの使用形態
を示す斜視図である。
【図9】粘性の化粧品を封入したシ−ルを示す斜視図で
ある。
【図10】図9のシ−ルの開放状態を示す斜視図であ
る。
【図11】従来の香りの出るシ−ルを示す断面図であ
る。
【図12】図11のシ−ルの使用形態を示す斜視図であ
る。
【図13】図11のシ−ルの香気封入状態を示す斜視図
である。
【図14】図11のシ−ルの香気開放状態を示す斜視図
である。
【図15】図11のシ−ルの材料シ−トを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 剥がすと香りの出るシ−ル 2 表面シ−ト 3 芳香材 4 基礎シ−ト 5 印刷画像 6 印刷フィルム 7 樹脂層 8 第1基材 9 ヒートシール層 10 ヒートシール層 11 接着剤層 12 第2基材 13 粘着剤層 14 剥離紙 15 溶着部 16 印刷物 17 剥離しろ 18 非溶着部 19 繊維状の基材 20 絵柄 21 粘性の化粧品を封入したシ−ル 22 アイシャドウの原料 23 従来の香りの出るシ−ル 24 印刷画像 25 香気不透過性シ−ト 26 仮接着層 27 香料を練込んだ樹脂シ−ト 28 香気不透過性シ−ト 29 強接着剤層 30 剥離紙 31 印刷物 32 香りの出る印刷物 33 材料シート 34 点線 35 余白

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おもて面に印刷画像を裏面にヒートシー
    ル層を形成した表面シ−トと、おもて面にヒートシール
    層を裏面に粘着剤層及び剥離紙層を形成した基礎シ−ト
    とを、対向するヒートシール層の一部を溶融した溶着部
    を介して剥離可能に積層した複合シ−ルであって、この
    溶着部により前記表面シ−トと基礎シ−トの間には芳香
    材を封入し、さらに前記芳香材から発する香りは前記表
    面シ−トおもて面に形成した印刷画像と関連性を有する
    ことを特徴とする、剥がすと香りの出るシ−ル。
  2. 【請求項2】 前記芳香材が、香料の原液をゲル状、ゼ
    リ−状または寒天状にしたものであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の剥がすと香りの出るシ−ル。
  3. 【請求項3】 前記芳香材が、香料の原液を繊維質基材
    に染み込ませたものであることを特徴とする、請求項1
    に記載のはがすと香りの出るシ−ル。
  4. 【請求項4】 前記基礎シ−トが透過性を有することを
    特徴とする、請求項1または請求項2に記載の剥がすと
    香りの出るシ−ル。
JP6857695A 1995-03-02 1995-03-02 剥がすと香りの出るシール Pending JPH08241039A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221904A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Dainippon Printing Co Ltd ダブルシール及びその製造方法
JP2018523502A (ja) * 2015-06-05 2018-08-23 エーエスエーピー ブレスアシスト ピーティーワイ リミテッド 鼻孔拡張器

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