JPH0824080B2 - 電子蓄積リング - Google Patents
電子蓄積リングInfo
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- JPH0824080B2 JPH0824080B2 JP62155488A JP15548887A JPH0824080B2 JP H0824080 B2 JPH0824080 B2 JP H0824080B2 JP 62155488 A JP62155488 A JP 62155488A JP 15548887 A JP15548887 A JP 15548887A JP H0824080 B2 JPH0824080 B2 JP H0824080B2
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- magnet
- orbit
- iron
- magnetic pole
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05H—PLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
- H05H7/00—Details of devices of the types covered by groups H05H9/00, H05H11/00, H05H13/00
- H05H7/06—Two-beam arrangements; Multi-beam arrangements storage rings; Electron rings
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Particle Accelerators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシンクロトロン放射光装置の電子蓄積リング
に係り、特に粒子の軌道のずれを低減するのに好適な偏
向マグネツトを有する電子蓄積リングに関するものであ
る。
に係り、特に粒子の軌道のずれを低減するのに好適な偏
向マグネツトを有する電子蓄積リングに関するものであ
る。
従来の偏向マグネツトは常電導マグネツトでフリンジ
磁場が特に問題となることはなかつた。そのため特にフ
リンジ磁場を小さくする処置はとられていない。ただ、
軌道に垂直な半径方向にはシムを付けフリンジ磁場が一
様になるようにしている。なお常電導マグネツトの文献
として高エネルギー物理学研究所の放射光リングフオト
ンフアクトリーの偏向マグネツトの設計レポート(1979
年6月6日発行)がある。
磁場が特に問題となることはなかつた。そのため特にフ
リンジ磁場を小さくする処置はとられていない。ただ、
軌道に垂直な半径方向にはシムを付けフリンジ磁場が一
様になるようにしている。なお常電導マグネツトの文献
として高エネルギー物理学研究所の放射光リングフオト
ンフアクトリーの偏向マグネツトの設計レポート(1979
年6月6日発行)がある。
蓄積リング、特に放射光発生用電子リングでは、電子
を10時間程度の長時間保存し続けなければならない。そ
のためには電子軌道を作成するマグネツト、特に電子を
偏向させる偏向マグネツトに高い磁場均一度が要求され
る。この高い磁場均一度が要求される範囲は、 ±(7σ+C.O.D.) …(1) だけ必要となる。ただし、 σ:電子ビームの断面形状がガウス分布をしているとし
たときの標準偏差 C.O.D.:電子軌道の設計軌道からのずれ この高い磁場均一度が要求される一様磁場領域は、常
電導マグネツトの場合比較的得やすい。常電導マグネツ
トの場合磁場強度が低いため鉄心22は飽和しない。その
ため鉄磁極23の形によつて磁場分布がほぼ決まつてしま
い、鉄磁極の形を第2図に示すような形状にして広い一
様磁場領域を得ている。一方、超電導マグネツトでは磁
場強度が弱い低磁場では磁極形状で磁場分布が決まり磁
場強度が強い場合鉄心は飽和してしまいコイル配置で磁
場分布が決まる。磁場強度が1.7T程度のところでは鉄は
一部が飽和し、一部は未飽和の状態にある。そのため低
磁場から高磁場にわたつて常電導マグネツトのように広
い一様磁場領域を確保することはむずかしい。そのため
超電導マグネツトでは式(1)中の軌道のずれC.O・D.
をなるべく小さくする必要がある。
を10時間程度の長時間保存し続けなければならない。そ
のためには電子軌道を作成するマグネツト、特に電子を
偏向させる偏向マグネツトに高い磁場均一度が要求され
る。この高い磁場均一度が要求される範囲は、 ±(7σ+C.O.D.) …(1) だけ必要となる。ただし、 σ:電子ビームの断面形状がガウス分布をしているとし
たときの標準偏差 C.O.D.:電子軌道の設計軌道からのずれ この高い磁場均一度が要求される一様磁場領域は、常
電導マグネツトの場合比較的得やすい。常電導マグネツ
トの場合磁場強度が低いため鉄心22は飽和しない。その
ため鉄磁極23の形によつて磁場分布がほぼ決まつてしま
い、鉄磁極の形を第2図に示すような形状にして広い一
様磁場領域を得ている。一方、超電導マグネツトでは磁
場強度が弱い低磁場では磁極形状で磁場分布が決まり磁
場強度が強い場合鉄心は飽和してしまいコイル配置で磁
場分布が決まる。磁場強度が1.7T程度のところでは鉄は
一部が飽和し、一部は未飽和の状態にある。そのため低
磁場から高磁場にわたつて常電導マグネツトのように広
い一様磁場領域を確保することはむずかしい。そのため
超電導マグネツトでは式(1)中の軌道のずれC.O・D.
をなるべく小さくする必要がある。
第3図に超電導の180゜偏向マグネツトを示す。この
マグネツトの軌道方向の磁場分布を3次元の磁場プログ
ラムで計算したものを第4図に示す。図中のA点がマグ
ネツトの終端である。このように磁場分布はマグネツト
終端Aで0にならず軌道方向に沿つてなだらかに尾を引
く。第4図に示すようにフリンジ磁場41がある場合につ
いて、一個の偏向マグネツトの偏向角が第5図に示すよ
うに、180゜(2分割),90゜(4分割),45゜(8分
割)の場合曲率半径をパラメータとして閉軌道のずれを
計算すると第6図となる。ただし閉軌道とは電子のベー
タトロン振動といわれる振動が0の場合の電気軌道であ
る。通常電子はこの閉軌道のまわりをベータトロン振動
しながらリング内を周回する。第6図より明らかなよう
に閉軌道のずれは、偏向マグネツト51の曲率半径にはあ
まり依存せず、偏向マグネツト51の分割数が多いほど軌
道のずれが小さいことがわかる。従来の電子蓄積リング
の1台あたりの偏向マグネツトの偏向角は、45゜程度か
ら10゜程度と小さく、従つてマグネツトの分割数も多か
つたため偏向マグネツト内での軌道のずれは小さく、又
常電導マグネツトのため一様磁場領域が広くとれたため
フリンジ磁場により軌道のずれの問題はさほど重要でな
かつたことがわかる。
マグネツトの軌道方向の磁場分布を3次元の磁場プログ
ラムで計算したものを第4図に示す。図中のA点がマグ
ネツトの終端である。このように磁場分布はマグネツト
終端Aで0にならず軌道方向に沿つてなだらかに尾を引
く。第4図に示すようにフリンジ磁場41がある場合につ
いて、一個の偏向マグネツトの偏向角が第5図に示すよ
うに、180゜(2分割),90゜(4分割),45゜(8分
割)の場合曲率半径をパラメータとして閉軌道のずれを
計算すると第6図となる。ただし閉軌道とは電子のベー
タトロン振動といわれる振動が0の場合の電気軌道であ
る。通常電子はこの閉軌道のまわりをベータトロン振動
しながらリング内を周回する。第6図より明らかなよう
に閉軌道のずれは、偏向マグネツト51の曲率半径にはあ
まり依存せず、偏向マグネツト51の分割数が多いほど軌
道のずれが小さいことがわかる。従来の電子蓄積リング
の1台あたりの偏向マグネツトの偏向角は、45゜程度か
ら10゜程度と小さく、従つてマグネツトの分割数も多か
つたため偏向マグネツト内での軌道のずれは小さく、又
常電導マグネツトのため一様磁場領域が広くとれたため
フリンジ磁場により軌道のずれの問題はさほど重要でな
かつたことがわかる。
しかし電子蓄積リングのエネルギーは高いままで小
型、コンパクトにするためには、超電導マグネツトを用
いかつ可能なかぎり偏向マグネツトの分割数を小さくす
ることが有利である。偏向マグネツトを分割しない場合
電子ビームの収束作用が弱く又電子ビームの性質を変え
られないという欠点がある。そのため偏向マグネツトを
2分割し、その間に収束マグネツト72を置く第7図のよ
うな蓄積リングが最も小型でコンパクトになる。しかし
この場合上述したようにフリンジ磁場による偏向マグネ
ツト71内での軌道のずれが大きい。そのため式(1)に
示す一様磁場範囲を大きくとらなければならないことに
なるが、超電導マグネツトのため広い一様磁場範囲は得
にくいという問題がある。
型、コンパクトにするためには、超電導マグネツトを用
いかつ可能なかぎり偏向マグネツトの分割数を小さくす
ることが有利である。偏向マグネツトを分割しない場合
電子ビームの収束作用が弱く又電子ビームの性質を変え
られないという欠点がある。そのため偏向マグネツトを
2分割し、その間に収束マグネツト72を置く第7図のよ
うな蓄積リングが最も小型でコンパクトになる。しかし
この場合上述したようにフリンジ磁場による偏向マグネ
ツト71内での軌道のずれが大きい。そのため式(1)に
示す一様磁場範囲を大きくとらなければならないことに
なるが、超電導マグネツトのため広い一様磁場範囲は得
にくいという問題がある。
第8図に磁場強度3.5T、曲率半径0.5mで第4図に示す
フリンジ磁場を持つ偏向マグネツトの場合の閉軌道のず
れを示す。横軸は第4図のSである。この場合偏向マグ
ネツト71内での閉軌道のずれは1cm以上になり、一様磁
場領域は±20mm程度必要になる。この位の広さの一様磁
場領域を低磁場から高磁場にわたつて確保することが難
しい。しかし±15mm位なら困難であるが実現不可能では
ないと思われる。そこで、一様磁場領域の大きさを±15
mm、ビームサイズ1mm、他の要因による閉軌道のずれを5
mmとするフリンジ磁場による軌道のずれC.O.D.F.は 15
>(7σ+5+C.O.D.F)=12+C.O.D.F …(1) 即ち、C.O.D.F<3mmとなる。したがつてフリンジ磁場に
よる軌道のずれを上記の値以下にする必要がある。
フリンジ磁場を持つ偏向マグネツトの場合の閉軌道のず
れを示す。横軸は第4図のSである。この場合偏向マグ
ネツト71内での閉軌道のずれは1cm以上になり、一様磁
場領域は±20mm程度必要になる。この位の広さの一様磁
場領域を低磁場から高磁場にわたつて確保することが難
しい。しかし±15mm位なら困難であるが実現不可能では
ないと思われる。そこで、一様磁場領域の大きさを±15
mm、ビームサイズ1mm、他の要因による閉軌道のずれを5
mmとするフリンジ磁場による軌道のずれC.O.D.F.は 15
>(7σ+5+C.O.D.F)=12+C.O.D.F …(1) 即ち、C.O.D.F<3mmとなる。したがつてフリンジ磁場に
よる軌道のずれを上記の値以下にする必要がある。
従つて、本発明の目的はフリンジ磁場による閉軌道の
ずれを数mm以下にする手段を提供することにある。
ずれを数mm以下にする手段を提供することにある。
閉軌道は、第8図に示すように4極マグネツト出口で
中心軌道の外側を通り、フリンジ磁場により徐々に内側
に曲がり始め、偏向マグネツト内では中心軌道の内側を
通過する。このように大きく軌道がずれる原因は、フリ
ンジ磁場が4極マグネツトのところまで長く尾を引いて
いるためである。したがつて閉軌道のずれを小さくする
ためにはフリンジ磁場の尾を引く部分を小さくするとと
もに、フリンジ磁場によつて内側に曲げられる分だけあ
らかじめ外側に曲げておけばよい。そのためには第1図
に示すようにコイルを囲むようにして新鉄磁極を設けれ
ば良い。このようにすればこの新鉄磁極より外側には磁
束はもれず、かつ偏向マグネツトと逆方向の磁場が新鉄
磁極部にでき軌道のずれが修正される。
中心軌道の外側を通り、フリンジ磁場により徐々に内側
に曲がり始め、偏向マグネツト内では中心軌道の内側を
通過する。このように大きく軌道がずれる原因は、フリ
ンジ磁場が4極マグネツトのところまで長く尾を引いて
いるためである。したがつて閉軌道のずれを小さくする
ためにはフリンジ磁場の尾を引く部分を小さくするとと
もに、フリンジ磁場によつて内側に曲げられる分だけあ
らかじめ外側に曲げておけばよい。そのためには第1図
に示すようにコイルを囲むようにして新鉄磁極を設けれ
ば良い。このようにすればこの新鉄磁極より外側には磁
束はもれず、かつ偏向マグネツトと逆方向の磁場が新鉄
磁極部にでき軌道のずれが修正される。
従来のフリンジ部での磁力線を模式的に示すと第9図
のようになり、フリンジ磁場が遠くまで影響を及ぼす。
のようになり、フリンジ磁場が遠くまで影響を及ぼす。
本発明ではコイルを囲むように新たに鉄磁極を付加す
ることにより、鉄心中のフラツクスの一部をこの新磁極
に導く。新磁極部では偏向マグネツトと反対方向の磁場
ができ、フリンジ磁場はこの新磁場によりシールデイン
グされ、新磁極より外側では偏向マグネツトと同方向の
磁場はなくなる。このときの磁場分布は第10図のように
なる。このような磁場分布に電子が入射した場合新磁極
より外側では磁場がないため電子は直進する。新磁極部
では電子は外側に曲げられ、新磁極とマグネツトの端ま
での間は、フリンジ磁場により内側にまげられ、偏向マ
グネツト本体にはほとんど垂直で軌道がずれない。当然
のことながら偏向マグネツト内での閉軌道のずれは小さ
くなる。
ることにより、鉄心中のフラツクスの一部をこの新磁極
に導く。新磁極部では偏向マグネツトと反対方向の磁場
ができ、フリンジ磁場はこの新磁場によりシールデイン
グされ、新磁極より外側では偏向マグネツトと同方向の
磁場はなくなる。このときの磁場分布は第10図のように
なる。このような磁場分布に電子が入射した場合新磁極
より外側では磁場がないため電子は直進する。新磁極部
では電子は外側に曲げられ、新磁極とマグネツトの端ま
での間は、フリンジ磁場により内側にまげられ、偏向マ
グネツト本体にはほとんど垂直で軌道がずれない。当然
のことながら偏向マグネツト内での閉軌道のずれは小さ
くなる。
以下、本発明の実施例について説明する。まず蓄積リ
ング全体の構成を説明する。蓄積リングは第7図に示す
ように電子ビームを偏向させる偏向マグネツト71,収束
させる収束マグネツト72,および非収束マグネツト73,入
射器からの電子を偏向させ蓄積リングに導き入れるイン
フレクター74,そのときの軌道をずらすパータベイター7
5,電子を加速する高周波加速空胴76,電子ビームの位置
をモニターするビーム位置モニター77,リングの真空チ
エンバーを高真空にする真空ポンプ79などからなる。
ング全体の構成を説明する。蓄積リングは第7図に示す
ように電子ビームを偏向させる偏向マグネツト71,収束
させる収束マグネツト72,および非収束マグネツト73,入
射器からの電子を偏向させ蓄積リングに導き入れるイン
フレクター74,そのときの軌道をずらすパータベイター7
5,電子を加速する高周波加速空胴76,電子ビームの位置
をモニターするビーム位置モニター77,リングの真空チ
エンバーを高真空にする真空ポンプ79などからなる。
電子ビームはこの蓄積リング内をある閉じた1つの軌
道のまわりにベータトロン振動といわれる振動を繰返し
ながら周回する。この閉じた軌道を閉軌道という。偏向
マグネツトや収束マグネツトが理想的に作られ、設置誤
差なしに設置された場合は電子の閉軌道は、第7図の実
線の軌道80となるが、フリンジ磁場などの不整磁場が存
在する場合は、閉軌道はずれて実線とは異なつたものと
なる。
道のまわりにベータトロン振動といわれる振動を繰返し
ながら周回する。この閉じた軌道を閉軌道という。偏向
マグネツトや収束マグネツトが理想的に作られ、設置誤
差なしに設置された場合は電子の閉軌道は、第7図の実
線の軌道80となるが、フリンジ磁場などの不整磁場が存
在する場合は、閉軌道はずれて実線とは異なつたものと
なる。
次にこのフリンジ磁場を発生させる偏向マグネツト部
について説明する(第11図参照)。偏向マグネツト部は
コイルの起磁力を小さくする鉄心110,磁場を発生させる
コイル部111,超高真空状態を保ち電子ビームを蓄積して
おく真空チエンバー112,真空チエンバー内のビーム軌道
面上の垂直方向の磁場分布を作る磁極113からなる。上
気の鉄心は磁場強度が弱く鉄が飽和する以前のとき、磁
場の分布形を決める。
について説明する(第11図参照)。偏向マグネツト部は
コイルの起磁力を小さくする鉄心110,磁場を発生させる
コイル部111,超高真空状態を保ち電子ビームを蓄積して
おく真空チエンバー112,真空チエンバー内のビーム軌道
面上の垂直方向の磁場分布を作る磁極113からなる。上
気の鉄心は磁場強度が弱く鉄が飽和する以前のとき、磁
場の分布形を決める。
コイル部は外部と液体ヘリウムとを断熱するための断
熱真空容器部114,真空容器内の熱シールド115,断熱サポ
ート116,液体ヘリウムを入れるヘリウム容器117,ヘリウ
ム容器内の液体ヘリウム118,および液体ヘリウムにつか
つた超電導コイル119よりなる。本発明では第1図に示
すように、この偏向マグネツトに上下の鉄心B1,B2に新
たに鉄心BF1,BF2を付加する。2個の新鉄磁極BF1,BF2
は、それぞれの一端H1,H2が偏向マグネツトの鉄心に接
続され、他端I1,I2を軌道面をはさんで相対するように
設置する。この新しい鉄磁極I1,I2により軌道面上に磁
場を作る。
熱真空容器部114,真空容器内の熱シールド115,断熱サポ
ート116,液体ヘリウムを入れるヘリウム容器117,ヘリウ
ム容器内の液体ヘリウム118,および液体ヘリウムにつか
つた超電導コイル119よりなる。本発明では第1図に示
すように、この偏向マグネツトに上下の鉄心B1,B2に新
たに鉄心BF1,BF2を付加する。2個の新鉄磁極BF1,BF2
は、それぞれの一端H1,H2が偏向マグネツトの鉄心に接
続され、他端I1,I2を軌道面をはさんで相対するように
設置する。この新しい鉄磁極I1,I2により軌道面上に磁
場を作る。
超導電コイル1に電流を流すとマグネツト内の軌道面
上3のみならず、鉄心のない部分4、新たに設けた鉄磁
極部5にも磁場が存在する。鉄心のない部分に発生する
フリンジ磁場は、新鉄磁極I1,I2より内側ではまだ存在
するが、新磁極より外側では新磁極によりシールドされ
てしまう。新磁極部では鉄心中を通るフラツクスの一部
がこの新鉄磁極中を通るため偏向マグネツトとは逆向き
の磁場が生じる。このような体系の磁場分布を3次元の
磁場計算プログラムで計算すると第12図のようになる。
上3のみならず、鉄心のない部分4、新たに設けた鉄磁
極部5にも磁場が存在する。鉄心のない部分に発生する
フリンジ磁場は、新鉄磁極I1,I2より内側ではまだ存在
するが、新磁極より外側では新磁極によりシールドされ
てしまう。新磁極部では鉄心中を通るフラツクスの一部
がこの新鉄磁極中を通るため偏向マグネツトとは逆向き
の磁場が生じる。このような体系の磁場分布を3次元の
磁場計算プログラムで計算すると第12図のようになる。
フリンジ磁場が生じると閉軌道はずれるが高周波の加
速周波数に同期した電子のみしか、蓄積リング内を周回
しないため、リング内を一周した閉軌道の長さは常に一
定に保たれ、フリンジ磁場には関係しない。したがつて
フリンジ磁場が存在しても閉軌道の長さは変化しないと
いう条件のもとに閉軌道のずれを求めなければならな
い。さらに注意しなければならないのは、閉軌道に沿つ
た磁場の積算値をB1,フリンジ磁場がない場合のときの
磁場の積算値をB10としたとき電子のエネルギーが となることである。
速周波数に同期した電子のみしか、蓄積リング内を周回
しないため、リング内を一周した閉軌道の長さは常に一
定に保たれ、フリンジ磁場には関係しない。したがつて
フリンジ磁場が存在しても閉軌道の長さは変化しないと
いう条件のもとに閉軌道のずれを求めなければならな
い。さらに注意しなければならないのは、閉軌道に沿つ
た磁場の積算値をB1,フリンジ磁場がない場合のときの
磁場の積算値をB10としたとき電子のエネルギーが となることである。
ただし、E0:フリンジ磁場がないときの電子エネルギ
ー式(1)よりフリンジ磁場があると、B1>B10となり
電子のエネルギーは高くなる。偏向マグネツト内では磁
場強度がかわらず、エネルギーがあるため極率半径がも
との極率半径より大きくなる。
ー式(1)よりフリンジ磁場があると、B1>B10となり
電子のエネルギーは高くなる。偏向マグネツト内では磁
場強度がかわらず、エネルギーがあるため極率半径がも
との極率半径より大きくなる。
以上のことを考慮して第12図のフリンジがあつた場合
の閉軌道のずれを計算すると第13図となる。ただし第13
図は、4極マグネツトの出口の座標を原点とし、軌道上
に沿い偏向マグネツトの中心を終座標としたものであ
る。これより4極マグネツト出口では3mm外側に軌道が
ずれており、新鉄磁極に入ると偏向マグネツトと反対方
向の磁場のため外側に軌道がずれる。新鉄磁極部BFをぬ
けるとフリンジ磁場のため徐々に内側に軌道が曲がる。
偏向マグネツト内では逆に3mm程度内側に軌道がずれ
る。
の閉軌道のずれを計算すると第13図となる。ただし第13
図は、4極マグネツトの出口の座標を原点とし、軌道上
に沿い偏向マグネツトの中心を終座標としたものであ
る。これより4極マグネツト出口では3mm外側に軌道が
ずれており、新鉄磁極に入ると偏向マグネツトと反対方
向の磁場のため外側に軌道がずれる。新鉄磁極部BFをぬ
けるとフリンジ磁場のため徐々に内側に軌道が曲がる。
偏向マグネツト内では逆に3mm程度内側に軌道がずれ
る。
以上のように新磁極を設ける前は10mm以上閉軌道がず
れていたものが、新磁極を設けたことにより、閉軌道の
ずれは数mm以内に押えられることがわかる。
れていたものが、新磁極を設けたことにより、閉軌道の
ずれは数mm以内に押えられることがわかる。
〔実施例2〕 第14図に示すように偏向マグネツトの鉄磁極より外側
に出ている部分の2つのコイルC1,C2について、上側の
部分C1は上側に、下側の部分C2は下側に曲げることによ
り、コイルC1,C2と真空チエンバー14の間に間隙を作
る。この間隙部にさらに鉄磁極を延長し、コの字状とす
る。するとフリンジ磁場はR点より内側だけに存在する
ようになり、フリンジ磁場のある領域が狭くなる。新磁
極のR点とS点の間は偏向マグネツト内の磁場と反対方
向を向く磁場となり、軌道を外側に曲げる役割を果た
す。
に出ている部分の2つのコイルC1,C2について、上側の
部分C1は上側に、下側の部分C2は下側に曲げることによ
り、コイルC1,C2と真空チエンバー14の間に間隙を作
る。この間隙部にさらに鉄磁極を延長し、コの字状とす
る。するとフリンジ磁場はR点より内側だけに存在する
ようになり、フリンジ磁場のある領域が狭くなる。新磁
極のR点とS点の間は偏向マグネツト内の磁場と反対方
向を向く磁場となり、軌道を外側に曲げる役割を果た
す。
〔実施例3〕 前記実施例2において、第15図に示すようにコイル
C1,C2の回りに設けた新磁極の一端I1,I2を偏向マグネツ
トの鉄心まで延長し、鉄心と接続する。新鉄磁極の断面
形状はコの字状である。するとフリンジ磁場の領域はさ
らに狭まり、偏向マグネツトの磁極間の磁場と反対方向
の磁場ができる新磁極部150がひろがる。
C1,C2の回りに設けた新磁極の一端I1,I2を偏向マグネツ
トの鉄心まで延長し、鉄心と接続する。新鉄磁極の断面
形状はコの字状である。するとフリンジ磁場の領域はさ
らに狭まり、偏向マグネツトの磁極間の磁場と反対方向
の磁場ができる新磁極部150がひろがる。
〔実施例4〕 第16図(a),(b)に示すように鉄磁極にスライド
機構160を設け、鉄磁極の一部161を可動にしておく。こ
の可動部を左右に動かすことによつて、鉄心中の磁路を
調節する。すると磁極間EFの磁場強度を変化させること
ができるため内側に軌道をまげる割合を変化させること
ができる。そのためこの磁路調節機構により閉軌道のず
れを調節することができる。
機構160を設け、鉄磁極の一部161を可動にしておく。こ
の可動部を左右に動かすことによつて、鉄心中の磁路を
調節する。すると磁極間EFの磁場強度を変化させること
ができるため内側に軌道をまげる割合を変化させること
ができる。そのためこの磁路調節機構により閉軌道のず
れを調節することができる。
本発明によれば次の効果が生じる。
1.新たに付加した鉄心部に偏向マグネツトと反対方向の
磁場が生じ、軌道が外側に曲げられるため、フリンジ磁
場により内側に曲げられる効果と外側に曲げられる効果
が相殺し合う。そのため偏向マグネツトの入口では軌道
は理想軌道と平行になり、入口での軌道のずれも小さ
い。したがつて偏向マグネツト内でも閉軌道のずれが小
さく、数mm以内の値にすることができるという効果があ
る。
磁場が生じ、軌道が外側に曲げられるため、フリンジ磁
場により内側に曲げられる効果と外側に曲げられる効果
が相殺し合う。そのため偏向マグネツトの入口では軌道
は理想軌道と平行になり、入口での軌道のずれも小さ
い。したがつて偏向マグネツト内でも閉軌道のずれが小
さく、数mm以内の値にすることができるという効果があ
る。
第1図(a)は偏向マグネツトの正面図、第1図(b)
は偏向マグネツトの側面図、第2図は常電導マグネツト
の側面図、第3図(a)は偏向マグネツトの平面図、第
3図(b)は正面図、第4図は偏向マグネツトの軌道軸
上の磁場強度分布を示す図、第5図(a)は偏向マグネ
ツトを2分割した電子蓄積リングを示す図、第5図
(b)は4分割リングを示す図、第5図(c)は8分割
リングを示す図、第6図(a)は偏向マグネツト中心部
における閉軌道のずれを示す図、第6図(b)は4極マ
グネツト出口における閉軌道のずれを示す図、第7図は
電子蓄積リングを示す図、第8図は閉軌道のずれを示す
図、第9図は従来のマグネツトのフリンジ磁場を模式的
に示す図、第10図は新鉄磁極を設けた場合のフリンジ磁
場を模式的に示す図、第11図は超電導偏向マグネツトを
示す図、第12図は新鉄磁極を設けたときの磁場分布を示
す図、第13図は新鉄磁極を設けたときの閉軌道のずれを
示す図、第14図は新鉄磁極の一端を曲げコイルを囲む部
分を多くした構成を示す図、第15図は新鉄磁極がコイル
を完全に囲んだときの構成を示す図、第16図(a)
(b)は新鉄磁極の一部を可動にし磁路を調節できるよ
うにした構成を示す図である。 1……超電導コイル、2……真空チエンバー、3……電
子軌道面、4……鉄心のない部分、5……新たに設けた
鉄磁極部、21……コイル、22……鉄心、23……鉄磁極
面、31……鉄心、32……超電導コイル、41……フリンジ
部、51……偏向マグネツト、52……収束マグネツト、71
……偏向マグネツト、72……収束マグネツト、73……非
収束マグネツト、74……インフレクター、75……パータ
ベイター、76……高周波加速空胴、77……ビーム位置モ
ニター、78……真空チエンバー、79……真空ポンプ、80
……ずれのない閉軌道、91……鉄心、92……コイル、10
1……鉄心、102……新鉄磁極、103……超電導コイル、1
10……鉄心、111……コイル部、112……真空チエンバ
ー、113……磁極、114……断熱真空容器、115……熱シ
ールド、116……断熱サポート、117……ヘリウム容器、
118……液体ヘリウム、119……超電導コイル、141……
真空チエンバー、150……新磁極部、160……スライド機
構、161……鉄磁極の一部。
は偏向マグネツトの側面図、第2図は常電導マグネツト
の側面図、第3図(a)は偏向マグネツトの平面図、第
3図(b)は正面図、第4図は偏向マグネツトの軌道軸
上の磁場強度分布を示す図、第5図(a)は偏向マグネ
ツトを2分割した電子蓄積リングを示す図、第5図
(b)は4分割リングを示す図、第5図(c)は8分割
リングを示す図、第6図(a)は偏向マグネツト中心部
における閉軌道のずれを示す図、第6図(b)は4極マ
グネツト出口における閉軌道のずれを示す図、第7図は
電子蓄積リングを示す図、第8図は閉軌道のずれを示す
図、第9図は従来のマグネツトのフリンジ磁場を模式的
に示す図、第10図は新鉄磁極を設けた場合のフリンジ磁
場を模式的に示す図、第11図は超電導偏向マグネツトを
示す図、第12図は新鉄磁極を設けたときの磁場分布を示
す図、第13図は新鉄磁極を設けたときの閉軌道のずれを
示す図、第14図は新鉄磁極の一端を曲げコイルを囲む部
分を多くした構成を示す図、第15図は新鉄磁極がコイル
を完全に囲んだときの構成を示す図、第16図(a)
(b)は新鉄磁極の一部を可動にし磁路を調節できるよ
うにした構成を示す図である。 1……超電導コイル、2……真空チエンバー、3……電
子軌道面、4……鉄心のない部分、5……新たに設けた
鉄磁極部、21……コイル、22……鉄心、23……鉄磁極
面、31……鉄心、32……超電導コイル、41……フリンジ
部、51……偏向マグネツト、52……収束マグネツト、71
……偏向マグネツト、72……収束マグネツト、73……非
収束マグネツト、74……インフレクター、75……パータ
ベイター、76……高周波加速空胴、77……ビーム位置モ
ニター、78……真空チエンバー、79……真空ポンプ、80
……ずれのない閉軌道、91……鉄心、92……コイル、10
1……鉄心、102……新鉄磁極、103……超電導コイル、1
10……鉄心、111……コイル部、112……真空チエンバ
ー、113……磁極、114……断熱真空容器、115……熱シ
ールド、116……断熱サポート、117……ヘリウム容器、
118……液体ヘリウム、119……超電導コイル、141……
真空チエンバー、150……新磁極部、160……スライド機
構、161……鉄磁極の一部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 正司 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 中田 穣治 神奈川県厚木市森の里若宮3番1号 日本 電信電話株式会社厚木電気通信研究所内 (72)発明者 中島 雅之 神奈川県厚木市森の里若宮3番1号 日本 電信電話株式会社厚木電気通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−266800(JP,A) 特開 昭63−224198(JP,A) 特開 昭62−243299(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】電子を加速する高周波空胴、電子ビームを
収束させる収束磁石、電子を発散させる発散磁石、電子
を蓄積しておく超高真空チエンバーおよび起磁力を低減
するための鉄心と磁場を生じさせる超電導コイルを有す
る偏向マグネツトからなる電子蓄積リングにおいて、超
電導コイルを囲むように一端が偏向マグネツトの鉄心に
接続され、他端が軌道面上を中心にして相対するように
配置された鉄磁極を設けたことを特徴とする電子蓄積リ
ング。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の電子蓄積リン
グにおいて、上記電子ビームの軌道の長手方向に取つた
上記鉄磁極の断面形状がコの字状であることを特徴とす
る電子蓄積リング。 - 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載の電子蓄積リン
グにおいて、上記鉄磁極の上記他端が鉄心に接続されて
いることを特徴とする電子蓄積リング。 - 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の電子蓄積リン
グにおいて、上記鉄磁極の一部を可動にし、磁路を調整
可能にしたことを特徴とする電子蓄積リング。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62155488A JPH0824080B2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 電子蓄積リング |
DE3852218T DE3852218T2 (de) | 1987-06-24 | 1988-06-23 | Elektronen-Speicherring. |
EP88110024A EP0296587B1 (en) | 1987-06-24 | 1988-06-23 | Electron storage ring |
US07/211,265 US4916404A (en) | 1987-06-24 | 1988-06-24 | Electron storage ring |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62155488A JPH0824080B2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 電子蓄積リング |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH012300A JPH012300A (ja) | 1989-01-06 |
JPS642300A JPS642300A (en) | 1989-01-06 |
JPH0824080B2 true JPH0824080B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=15607142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62155488A Expired - Lifetime JPH0824080B2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 電子蓄積リング |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4916404A (ja) |
EP (1) | EP0296587B1 (ja) |
JP (1) | JPH0824080B2 (ja) |
DE (1) | DE3852218T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020191839A1 (zh) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 华中科技大学 | 电子辐照系统 |
US11483919B2 (en) | 2019-03-27 | 2022-10-25 | Huazhong University Of Science And Technology | System of electron irradiation |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2529492B2 (ja) * | 1990-08-31 | 1996-08-28 | 三菱電機株式会社 | 荷電粒子偏向電磁石用コイルおよびその製造方法 |
US5374913A (en) * | 1991-12-13 | 1994-12-20 | Houston Advanced Research Center | Twin-bore flux pipe dipole magnet |
US5457361A (en) * | 1992-02-17 | 1995-10-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Ion removing device, ion removing method and electron accumulating ring having ion removing device |
JP2908220B2 (ja) * | 1993-12-28 | 1999-06-21 | 住友重機械工業株式会社 | 常電導型偏向電磁石 |
US7446636B1 (en) * | 2004-11-10 | 2008-11-04 | John Below | System utilizing the earth's magnetic field to generate a force in opposition to the force of gravity |
CN106170172A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-11-30 | 中广核达胜加速器技术有限公司 | 一种用于低能电子加速器的双向宽幅扫描装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE398191B (sv) * | 1976-06-03 | 1977-12-05 | Rosander Staffan | Forfarande for korrektion av uppriktningsfel mellan tva magnetiska huvudfelt och en linjer accelerator i en race-trackmikrotron, samt anordning for utforande av forfarandet |
GB2165988B (en) * | 1984-08-29 | 1988-08-24 | Oxford Instr Ltd | Improvements in devices for accelerating electrons |
DE3670943D1 (de) * | 1985-03-08 | 1990-06-07 | Siemens Ag | Magnetfelderzeugende einrichtung fuer eine teilchenbeschleuniger-anlage. |
-
1987
- 1987-06-24 JP JP62155488A patent/JPH0824080B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-06-23 DE DE3852218T patent/DE3852218T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-06-23 EP EP88110024A patent/EP0296587B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-06-24 US US07/211,265 patent/US4916404A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020191839A1 (zh) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 华中科技大学 | 电子辐照系统 |
US11483919B2 (en) | 2019-03-27 | 2022-10-25 | Huazhong University Of Science And Technology | System of electron irradiation |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0296587B1 (en) | 1994-11-30 |
EP0296587A1 (en) | 1988-12-28 |
DE3852218T2 (de) | 1995-04-06 |
JPS642300A (en) | 1989-01-06 |
DE3852218D1 (de) | 1995-01-12 |
US4916404A (en) | 1990-04-10 |
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