JPH08240445A - 針式表示装置 - Google Patents

針式表示装置

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JPH08240445A
JPH08240445A JP4524295A JP4524295A JPH08240445A JP H08240445 A JPH08240445 A JP H08240445A JP 4524295 A JP4524295 A JP 4524295A JP 4524295 A JP4524295 A JP 4524295A JP H08240445 A JPH08240445 A JP H08240445A
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JP
Japan
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power saving
cycle
saving operation
drive signal
pulse
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Withdrawn
Application number
JP4524295A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kobayashi
裕一 小林
Kimio Nishio
仁男 西尾
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08240445A publication Critical patent/JPH08240445A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/14Arrangements for controlling speed or speed and torque
    • H02P8/16Reducing energy dissipated or supplied
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R7/00Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement
    • G01R7/04Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement for forming a quotient
    • G01R7/06Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement for forming a quotient moving-iron type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Indicating Measured Values (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 指針の滑らかな動きを実現しつつステップモ
ータの消費電流を低減させる針式表示装置を提供する。 【構成】 指針11と、受信したステップ数に応じた位
置にこの指針11を位置付けるステップモータ14とを
有し、上記指針11の指示位置に応じて上記ステップモ
ータ14を駆動する針式表示装置において、上記指針1
1の現在指示位置を示す現在位置情報と、上記指針11
の移動させるべき位置を示す指示位置情報とから上記指
針11の移動量を算出する移動量算出手段21bと、上
記移動量算出手段21bにより算出された移動量が
「0」であった場合に、所定デューティ比に調整された
省電力動作用駆動信号を上記ステップモータ14に供給
する省電力動作実行手段21aとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステップモータを用いた
針式表示装置に関わるものであり、特に指針を駆動する
ステップモータの消費電流を低減させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】車速を表示するスピードメータあるいは
エンジンの回転数を表示するタコメータに代表される針
式表示装置において、ステップモータを用いて指針を駆
動するものが知られている。このステップモータは入力
されたステップ数に応じて回転するもので、ステップあ
たりの回転量が正確でかつその制御が容易であるという
特徴を有している。
【0003】このステップモータの構造及び動作につい
て図7を参照して説明する。まず図7(A)を参照す
る。この図7(A)は4相のステップモータの構造を説
明する図である。同図に示すように、ステップモータ1
4はロータ141とステータ142とから構成される。
ロータ141は磁石で構成され、このロータ141に回
転軸143が接合されている。そしてこの回転軸143
にはギアを介して指針(図示せず)が取り付けられる。
ステータ142は、上記ロータ141側に向けて90度
間隔で形成された突部144a〜dと、これらの突部1
44a〜dのそれぞれに巻回されたコイル145a〜d
とを有している。そして、上記突部144aとコイル1
45aとがa相を、上記突部144bとコイル145b
とがb相をといったように、突部144a〜dとそれに
巻回されたコイル145a〜dがそれぞれa〜d相の各
励磁相を構成している。
【0004】そして、例えば、上記a相を構成するコイ
ル145aに電流を流す、すなわちパルス信号を印加す
ると、このa相は磁界を発生して突部144aのロータ
側先端部にS極が現れる。これにより、この突部144
aとロータ141のN極とが対向して位置付けられる。
そして、このコイル145aにパルス信号を印加してい
る状態で、b相を構成するコイル145bにパルス信号
を印加するとb相からも磁界が発生する。そしてこれら
a,b相から発生した磁界は合成磁界となり、a相とb
相の中間位置にS極が発生する。これによりロータ14
1は先のa相の位置から時計方向に45度回転する。
【0005】このようなステップモータ14の回転動作
を図7(B)を参照して説明する。この図7(B)は、
例示したステップモータに印加する駆動信号を説明する
図である。同図においてa相〜d相とあるのは上記ステ
ータ142のa相〜d相を構成するコイル145a〜d
に印加するパルス信号を示している。
【0006】まずa相にのみパルス信号を印加すると、
上述したようにa相にS極が発生してa相(突部144
a)とロータ141のN極とが対向して位置付けられ
る。便宜上、この位置を0度とすることにする。次い
で、上記a相にパルス信号を印加した状態で、b相にパ
ルス信号を印加すると、上述したようにa相とb相の中
間位置にS極が発生する。これによりロータ141は時
計方向に45度回転した位置に位置付けられる。この位
置を45度とすることにする。次に、上記a相に対する
パルス信号の印加を止め、b相にのみパルス信号を印加
するとこのb相にS極が発生する。これにより上記ロー
タ141は、時計方向にさらに45度回転し、そのN極
がb相(突部144b)と対向する位置、すなわち90
度に位置付けられる。以下、b相とc相、c相のみ、c
相とd相、・・・といったように順次パルス信号を印加
する相を切り替えることにより、このロータ141は4
5度刻みで回転する。
【0007】このようなステップモータ14を針式表示
装置における指針の駆動源として用いた場合、指針をあ
る位置に継続的に停止させるためには、その停止位置に
相当する励磁相に対して継続してパルス信号を印加する
のが一般的であった。例えば、上記ロータ141をc相
とd相の中間位置である225度の位置に継続的に停止
させるためには上記c相とd相のそれぞれにパルス信号
を継続して印加していた。しかしながら、このような一
般的構成においては、指針を停止位置に停止させるにあ
たり、継続してパルス信号を印加する構成であったので
消費電流が多くなってしまう問題点があった。
【0008】このような問題点に着目して、従来の針式
表示装置には指針の移動がない場合にステップモータに
印加する電流を低減させる電流低減手段を備えたものが
あった。例えば、特開昭58−100752号に記載さ
れた装置(以下、第1の従来装置という)は、無励磁状
態でもその位置を保持するよう構成されたステップモー
タと、情報に応じたパルス信号を生成する制御回路と、
このパルス信号をステップモータの各相に選択的に分配
する分配回路と、この分配回路からステップモータへ分
配される信号を監視し、上記分配回路からステップモー
タへ分配される信号が所定期間「1」レベル(オン状
態)のまま維持され「0」レベル(オフ状態)に変化し
ないときに、このオン状態にある信号を強制的にオフ状
態に切り替えるタイマー回路と備えている。要するにこ
の第1の従来装置は、上記ステップモータに供給される
信号が所定期間変化しなかった場合、ステップモータに
対するパルス信号の供給を止めて無励磁状態とする電流
低減動作を実行する。
【0009】また、特開昭61−124298号に記載
された装置(以下、第2の従来装置という)は、駆動指
令信号から各相コイルを励磁する相励磁信号を生成しス
テップモータの各相コイルにこの相励磁信号に対応する
信号を印加する分配回路と、ある時点において入力され
た駆動指令信号とその次に入力される駆動指令信号との
時間間隔を検出し、この時間間隔が所定時間を越えた場
合にはその越えた時間分だけ信号を発生する検出回路
と、この検出回路が信号を発生している期間において上
記相励磁信号をデューティ制御するスイッチング手段と
を備えている。要するにこの第2の従来装置は、上記ス
テップモータに供給される信号が所定期間変化しなかっ
た場合、ステップモータに対するパルス信号をデューテ
ィ制御することにより励磁電流の平均値を低くする電流
低減動作を実行する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来装
置及び第2の従来装置のいずれも、上記ステップモータ
に供給された駆動信号の供給時点を起点とし、この供給
時点からある一定時間を経過して次の駆動信号が入力さ
れないことを条件として電流低減動作を実行する。すな
わち、これら第1の従来装置及び第2の従来装置のいず
れにおいても、次に供給される駆動信号については、そ
の駆動信号の到来時期や駆動信号が有する指示位置情報
等が考慮されていない。
【0011】このため、これらの従来装置においては、
制御の切り替え時点、すなわち次に印加される駆動信号
に関し、その到来時期や移動量(現在供給されている駆
動信号との差分)が予測できないので、指針の滑らかな
動きを実現することができないといった問題点があっ
た。とりわけ、ある駆動信号における一定時間の終了時
点とその次の駆動信号の供給時点とが一致した場合にお
いては、励磁信号をオフ状態にした直後に再度オン状態
にすることになり、スイッチング機構に負担をかけてし
まうといった問題点があった。本発明はこのような諸事
情に基づいてなされたものであり、指針の滑らかな動き
を実現しつつステップモータの消費電流を低減させる針
式表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明における針式表示装置は、図1に示す構成を
採用する。すなわち、指針11と、受信したステップ数
に応じた位置にこの指針を位置付けるステップモータ1
4とを有し、上記指針11の指示位置に応じて上記ステ
ップモータ14を駆動する針式表示装置において、上記
指針11の現在指示位置を示す現在位置情報と、上記指
針11の移動させるべき位置を示す指示位置情報とから
上記指針11の移動量θを算出する移動量算出手段21
bと、上記移動量算出手段21bにより算出された移動
量θが「0」であった場合に、所定デューティ比に調整
された省電力動作用駆動信号を上記ステップモータ14
に供給する省電力動作実行手段21aとを設ける。
【0013】また、本発明の針式表示装置では、上記移
動量θの算出タイミングを規定する信号を発生するタイ
ミング信号発生手段21iと、このタイミング信号発生
手段21iから送出されるタイミング信号に基づいて、
上記省電力動作実行手段21aが上記省電力動作用駆動
信号を上記ステップモータ14に供給する省電力動作期
間を規定する動作期間規定手段21hとを設ける。
【0014】また、本発明の針式表示装置では、上記省
電力動作実行手段21aは、上記省電力動作期間を省電
力動作用駆動信号の出力周期とする駆動信号出力周期規
定手段21dを有する。
【0015】また、本発明の針式表示装置では、上記省
電力動作実行手段21aは、上記タイミング信号発生手
段21iからのタイミング信号の周期に対応して設定さ
れ、且つ、上記ステップモータ14の動作時間より短く
設定されたサブパルスの出力周期を、上記省電力動作期
間内における上記省電力動作用駆動信号の周期とする第
2駆動信号出力規定手段21eを有する。
【0016】また、本発明の針式表示装置では、上記省
電力動作実行手段21aは、上記省電力動作期間を省電
力動作用の駆動信号の周期とする計時時間周期動作手段
21dと、上記タイミング信号発生手段21iからのタ
イミング信号の周期に対応して設定されたサブパルスの
周期を、上記省電力動作期間内における省電力動作用の
駆動信号の周期とするサブパルス周期動作手段21e
と、上記計時時間周期動作手段21dとサブパルス周期
動作手段21eの一方を選択する動作周期選択手段21
cとを有する。
【0017】また、本発明の針式表示装置では、上記第
2駆動信号出力規定手段21eは、上記サブパルスのデ
ューティ比を規定するデューティ比規定手段21fを有
する。
【0018】また、本発明の針式表示装置では、上記第
2駆動信号出力規定手段21eは、上記サブパルスのデ
ューティ比を変更するデューティ比変更手段21gを有
する。
【0019】さらに、本発明の針式表示装置では、上記
移動量算出手段21bにより算出された移動量θが
「0」以外であった場合に、デューティ比を段階的に変
化させた駆動信号を上記ステップモータ14に供給する
スムージング動作実行手段21jを設ける。
【0020】
【作用】上記移動量算出手段21bはステップモータに
現在供給されている現在指示情報と次に供給する指示位
置情報とから指針11の移動量θを算出し、省電力動作
実行手段21aはこの移動量算出手段21bが算出した
移動量θが「0」の場合にのみ省電力動作を実行する。
すなわち指針11の移動がないことを確認した上で省電
力動作を実行するので、次の駆動信号が突然到来するこ
とによる指針11の急激な移動がなくなる。
【0021】また、省電力動作を行う期間を、上記移動
量θを算出するタイミングを規定するために設けられた
計時手段21iから送出されるタイミング信号の発生周
期により規定するようにしたので、省電力動作を行うた
めの演算動作が少ない動作で済み、処理を高速化でき
る。
【0022】また、省電力動作用の駆動信号の周期を省
電力動作期間、すなわち上記計時手段21iから送出さ
れるタイミング信号発生周期と一致させたので、省電力
動作を行うための演算動作が少ない動作で済み、処理を
高速化できる。
【0023】また、省電力動作用の駆動信号の周期を、
上記計時手段21iから送出されるタイミング信号によ
り規定される動作間隔内に複数個設定されたサブパルス
の周期とした、すなわち省電力動作を短いサブパルスで
実行するようにしたので、省電力動作実行時における指
針11をより安定した状態で制御することができる。
【0024】また、省電力動作用の駆動信号の周期を上
記計時手段21iから送出されるタイミング信号発生周
期と、上記サブパルス周期とで選択可能にしたので、そ
の装置の特性に合わせた制御を選択することができる。
【0025】また、上記サブパルスを一定のデューティ
比としたので、演算処理を簡単にすることができ、処理
を高速化することができる。
【0026】また、上記サブパルスのデューティ比を変
更するようにしたので、省電力動作の実行直後はオン時
間の長いサブパルスを印加し、その後段階的にオン時間
を短くしたサブパルスを供給することができる。これに
より、指針11をより安定した状態で制御することがで
きる。
【0027】さらに、上記移動量算出手段21bにより
算出された移動量θが「0」以外であった場合、指針1
1のスムージング動作を選択し、デューティ比を段階的
に変化させた駆動信号を上記ステップモータ14に供給
するようにしたので、指針11の移動を滑らかにすると
同時に、指針11の停止時と同様な省電力駆動を移動に
おいても行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例装置に
ついて説明する。まず、図2を参照する。図2は実施例
装置の構成を示した図である。ここでは、針式表示装置
として、走行センサからの速度情報を指針にて表示する
いわゆるスピードメータを例に挙げて説明する。図2
(A)に示した装置は、表示部1と制御部2から構成さ
れている。上記表示部1は、指針11と、この指針11
とともに回転することにより指針11の指示位置に応じ
た信号を出力するエンコーダ12と、上記指針11の指
示位置に対応した速度の情報を示す目盛りが形成された
スケール13と、ドライバ147からの駆動信号により
上記指針11を回転駆動するステップモータ14から構
成されている。
【0029】上記指針11はその回転中心がシャフト1
21に取り付けられており、このシャフト121が回転
することにより指針11は表示すべき情報に応じた所定
の指示位置に位置付けられる。そして上記エンコーダ1
2も上記シャフト121に取り付けられ、上記指針11
とともに回転する構成となっている。このエンコーダ1
2からの出力はエンコーダ用I/O122を介して後述
する制御部2のCPU21に入力される。さらにこのシ
ャフト121には回転伝達手段としての指針側ギア11
1が取り付けられており、この指針側ギア111は上記
ステップモータ14の回転軸143に取り付けられたモ
ータ側ギア146に減速ギア112を介して連結され
る。
【0030】また上記ステップモータ14はステップに
より制御されるもので、上記ドライバ147はこのステ
ップに対応した駆動信号をステップモータ14に対して
送出する。このステップモータ14にはその時点でのス
テップ数をカウントするカウンタ148が付設されてい
る。このカウンタ148の内容は後述する制御部2のC
PU21にて参照される。従って、例示した構成におい
ては、ドライバ147からの駆動信号に応じてステップ
モータ14を回転駆動し、その回転をモータ側ギア14
6、減速ギア112及び指針側ギア111を介して適宜
減速した後にシャフト121に伝達し、指針11を車速
の情報に応じた所定の角度位置に位置付けるようになっ
ている。
【0031】上記制御部2は、中央処理装置としてのC
PU21と、各種制御を実行するための制御プログラム
等が格納されたROM22と、CPU21による演算過
程において必要なデータを保持するRAM23とから構
成されている。そして上記CPU21には、タイミング
信号発生手段としてのタイマ3からのタイミング信号、
及び走行センサ用I/O5を介して走行センサ(図示せ
ず)から送出されるパルス信号PSが入力される。上記
タイマ3はRAM23に格納された駆動パルス周期TP
(後述)毎にタイミング信号をCPU21に対して送出
し、CPU21はこのタイミング信号を受けて演算動作
を実行する。また、このCPU21には、処理に必要な
カウント情報をカウントするカウンタ4が付設されてい
る。
【0032】そして上記RAM23は、指針11がその
時点で指示している現在指示位置でのステップモータ1
4のステップ数、すなわちカウンタ148のカウント数
を現在指示情報DθP として保持する領域θP と、走行
センサからのパルス信号PSに基づいて算出された、指
針11を移動させる位置でのステップモータ14のステ
ップ数を指示位置情報DθM として保持する領域θM
と、上記タイマ3のタイミング信号の送出間隔としての
駆動パルス周期TP を保持する領域TP と、サブパルス
数Mを保持する領域Mと、この駆動パルス周期TP 及び
上記サブパルス数Mによって算出されるサブパルス周期
TS を保持する領域TS と、省電力動作実行時における
デューティ比を規定するデューティ比情報DDA を保持
する領域DA とを有している。
【0033】そして上記領域Mには操作者により予め設
定されたサブパルス数が保持され、上記領域DA には同
様に予め設定されたデューティ比が保持されている。ま
た上記領域TP の保持内容は、上記指針11移動時にお
いてはこの移動量に応じた演算値となり、指針11が静
止している場合には所定時間t1 となる。この所定時間
t1 もまた操作者により予め設定された値で、任意の期
間として与えられている。そして上記領域θP 及び領域
θM の保持内容は所定のタイミングで逐次更新され、最
新の情報が保持されている。
【0034】また上記カウンタ4は、上記駆動パルス周
期TP をカウントする領域TP と、上記サブパルス周期
TS をカウントする領域TS と、デューティ比情報DD
A により規定される制御時間TD をカウントする領域T
D と、出力済みのサブパルス数Mをカウントする領域M
とを有している。
【0035】次に図3〜図5を参照して、実施例装置の
動作について説明する。まず図3を参照する。ステップ
S310では、上記CPU21が、RAM23の領域θ
M に格納された指示位置情報DθM と、領域θP に格納
された現在指示情報DθP とを参照し、両者の差分から
指針11の移動量θを算出する。このステップS310
の動作は上記タイマ3から上記CPU21へタイミング
信号が送出されることにより行われる。
【0036】次にステップS320に移行し、上記ステ
ップS310で算出された移動量θが0であるか否かを
判定する。ここで移動量θ=「0」、すなわち指針11
の移動無しと判定された場合には省電力動作が選択され
る。一方、移動量θ≠「0」、すなわち指針11の移動
有りと判定された場合には指針11を滑らかに動作させ
るスムージング動作が選択される。上記省電力動作が選
択された場合にはステップS410(図4参照)に移行
し、上記スムージング動作が選択された場合にはステッ
プS331に移行する。ここでは、まず省電力動作につ
いて説明することとする。
【0037】図4を参照する。ステップS410では、
RAM23の領域TP に上記所定時間t1 をセットす
る。そしてステップS420に移行し、省電力動作を行
う駆動信号の周期を判定する。このステップS420で
は、操作者が予め選択した動作周期に基づいて、上記所
定時間t1 を動作周期とするか、この所定時間t1 の間
にM個設定されたサブパルス周期を動作周期とするかを
判定する。
【0038】上記所定時間t1 を省電力動作周期とした
場合には、少ないステップで動作を行うことができるの
で処理を高速化できるといった特徴があり、上記サブパ
ルス周期を省電力動作周期とした場合には制御周期が短
いので、この省電力動作中の指針11の動きをより安定
にすることができるといった特徴がある。そして、上記
所定時間t1 を省電力動作周期とした場合にはステップ
S431に移行し、上記サブパルス周期を省電力動作周
期とした場合にはステップS441に移行する。まず、
上記所定時間t1 が省電力動作周期として選択された場
合について説明することにする。
【0039】上記ステップS431では、サブパルス周
期TS を上記所定時間t1 とする。すなわちこのステッ
プS431では、上記CPU21が、上記RAM23の
領域TP の保持内容(所定時間t1 )を領域TS に複写
することが行われる。次にステップS432に移行し、
駆動信号を送出するステップモータ14の励磁相を判定
する。この省電力動作において指針11は移動しないの
で、駆動信号を送出する励磁相は前状態のまま変化しな
い。従って、このステップS432では前状態における
励磁相を読み込む動作が行われる。
【0040】そして、ステップS433に移行する。こ
のステップS433では、上記カウンタ4の領域TS に
対し、上記RAM23領域TS の保持値に相当するカウ
ント値をセットする。すなわち、このステップS433
では、この領域TS に対して上記所定時間t1 に相当す
るカウント値がセットされる。そして引き続くステップ
S434では、 TD =TS ×DA ・・・ (1) なる演算を実行することにより制御時間TD を算出し、
この制御時間TD を上記カウンタ4の領域TD にセット
する。
【0041】次にステップS435に移行する。このス
テップS435では、上記CPU21がドライバ147
を介してステップモータ14にオン信号「1」を供給す
る。同時に上記カウンタ4は、領域TD 及び領域TS の
カウントダウンを始める。そしてステップS436に移
行する。このステップS436では上記カウンタ4の領
域TD のカウント値が「0」に達したかを判定し、達し
ていなければ上記ステップS435に移行してステップ
モータ14へのオン信号の供給を継続し、「0」に達し
た場合はステップモータ14へのオン信号の供給を止
め、ステップS437に移行する。すなわち、このステ
ップS435及びS436では、上記制御時間TD の期
間、上記パルスモータ14に対するオン信号の供給を行
なう。
【0042】そしてステップS437では、同様にCP
U21が上記ステップモータ14にオフ信号「0」を供
給する。そして引き続くステップS438では、上記カ
ウンタ4の領域TS のカウント値が「0」に達したかを
判定し、達していなければ上記ステップS437に移行
してステップモータ14へのオフ信号の供給を継続す
る。またカウント値が「0」に達した場合はステップモ
ータ14へのオフ信号の供給を止めて、一連の処理を終
了する。すなわち、これらのステップS437及びS4
38では、上記サブパルス周期TS から上記制御時間T
D を差し引いた残りの期間、上記パルスモータ14に対
するオフ信号の供給を行なう。そしてこのステップS4
37にて所定時間t1 を周期とした省電力動作を終了
し、上記ステップS310に戻る。
【0043】以上のステップS431〜ステップS43
8により、上記ステップモータ14に供給される駆動信
号は図6(B)に示す信号となる。すなわち、所定時間
t1として与えられる駆動パルス周期TP をサブパルス
周期TS とし、この周期内においてデューティ比DA で
規定される制御時間TD の期間がオン信号「1」、残り
の期間がオフ信号「0」であるパルス信号となる。要す
るに、ステップS431〜ステップS438では、所定
時間t1 毎に上記パルスモータ14に送出する信号をデ
ューティ制御する動作を実行する。
【0044】次に、上記ステップ420で、省電力動作
周期としてサブパルス周期が選択された場合について説
明する。この場合、上記ステップ420にて省電力動作
周期としてサブパルス周期が選択されると、ステップS
441に移行する。このステップS441では、 TS =TP /M ・・・(2) 但し、Mはサブパルス数を示す なる演算を実行することによりサブパルス周期TS を算
出し、このサブパルス周期TS を上記RAM23の領域
TS に保持する。
【0045】次にステップS442に移行し、駆動信号
を送出するステップモータ14の励磁相を判定する。こ
のステップS442では先に説明したステップ432と
同じ動作を実行する。すなわち前状態における励磁相を
読み込む動作を実行する。そしてステップS443に移
行し、上記カウンタ4の領域Mの内容[M]を値[0]
にクリアする。そして、ステップS510(図5参照)
に移行する。なお、上記[]は、RAM23の領域Mの
内容と上記カウンタ4の領域Mの内容とを区別するため
のもので、[]はカウンタ4の領域Mの内容を示してい
る。以下、本明細書においては、このカウンタ4の領域
Mの内容[M]に関し[]を用いて示すことにする。
【0046】上記ステップS510では、このサブパル
ス周期TS を動作周期とした場合における制御モードが
選択される。すなわち、このステップS510では、操
作者により、デューティ比を段階的に減少させたサブパ
ルスを供給するモード(可変サブパルス供給モード)
と、一定のデューティ比で固定されたサブパルスを供給
するモード(固定サブパルス供給モード)とが選択され
る。そして、前者の可変サブパルス供給モードが選択さ
れた場合にはステップS521に移行し、後者の固定サ
ブパルス供給モードが選択された場合にはステップS5
31に移行する。ここでは、まず上記可変サブパルス供
給モードについて説明することとする。
【0047】上記ステップS521では、上記カウンタ
4の領域Mのカウントアップ動作、すなわちカウンタ4
の領域Mの内容を+1する動作を行なう。例えばこの領
域Mが上記ステップ443でクリアされた状態(値
[0])であったとすると、このステップで値[1]に
なる。そしてステップS522に移行する。このステッ
プS522では、上記カウンタ4の領域TS に対し、上
記ステップS441にて算出されたサブパルス周期TS
の値に相当するカウント値をセットする。すなわち、こ
のステップS522では、このカウンタ4の領域TS に
対してTP /Mに相当するカウント値がセットされる。
【0048】そしてステップS523に移行する。この
ステップS523では、 TD =(TS /M)×[M] ・・・ (3) 但し、Mはサブパルス数、[M]はカウンタ4の領域M
の内容を示す なる演算を実行することにより制御時間TD を算出し、
この制御時間TD を上記カウンタ4の領域TD にセット
する。
【0049】次にステップS524に移行する。このス
テップS524ではステップモータ14にオフ信号
「0」を出力する。同時に上記カウンタ4は、領域TD
及び領域TS のカウントダウンを始める。そしてステッ
プS525に移行する。このステップS525では上記
カウンタ4の領域TD のカウント値が「0」に達したか
を判定し、達していなければ上記ステップS524に移
行してステップモータ14へのオフ信号の供給を継続
し、「0」に達した場合はステップモータ14へのオフ
信号の供給を止め、ステップS526に移行する。すな
わち、このステップS524及びS525では、上記制
御時間TD の期間、上記パルスモータ14に対するオフ
信号の供給を行なう。
【0050】そしてステップS526に移行する。この
ステップS526では上記カウンタ4の領域Mの内容
[M]が上記RAM23の領域Mに保持されたサブパル
ス数Mと等しいかが判定される。すなわち所定数Mのサ
ブパルスが出力されたか否か判定される。ここで、所定
数のサブパルスが出力されていた場合、すなわち[M]
=Mであった場合は、上記可変サブパルス供給モードの
処理を終了して上記ステップS310に戻る。一方、カ
ウント値[M]がサブパルス数Mに達していなかった場
合には、ステップS527に移行してこの可変サブパル
ス供給モードを継続する。
【0051】そしてステップS527では、上記ステッ
プモータ14にオン信号「1」を供給する。そして引き
続くステップS528では、上記カウンタ4の領域TS
のカウント値が「0」に達したかを判定し、達していな
ければ上記ステップS527に移行してステップモータ
14へのオン信号の供給を継続し、「0」に達した場合
は上記ステップS521に移行する。すなわち、これら
のステップS527及びS528では、上記サブパルス
周期TS から上記制御時間TD を差し引いた残りの期
間、上記パルスモータ14に対するオン信号の供給を行
なう。そして上記ステップS521に移行して、上述し
た処理を再度実行し、次のサブパルスの供給を行う。
【0052】以上のステップS441〜ステップS52
8により、上記ステップモータ14に供給される駆動信
号は図6(D)に示す信号となる。すなわち、駆動パル
ス周期TP をM分割した周期をサブパルス周期TS と
し、このサブパルス周期内において段階的に増加する制
御時間TD の期間がオフ信号「0」、残りの期間がオン
信号「1」であるパルス信号となる。要するに、上記タ
イマ3の信号送出間隔(所定時間t1 )の間にM個のサ
ブパルスを有した駆動信号を上記パルスモータ14に対
して供給すると同時に供給するサブパルスのオン時間を
段階的に減少させる制御を実行する。
【0053】なお、この動作、すなわち省電力動作周期
としてサブパルス周期が選択され、制御モードとして可
変サブパルス供給モードが選択された場合の動作では、
図6(E)に示すように、サブパルスのデューティ比に
下限値を設けておき、サブパルスのオン時間がこの下限
値未満にならないように制御することもできる。この制
御を実現するためには、上記ステップS523の後段
に、このステップS523にて算出された制御時間TD
によるオン時間と制御時間TD'による下限のオン時間と
を比較する比較処理と、この比較処理にて制御時間TD
によるオン時間が制御時間TD'によるオン時間よりも短
いと判断されたとき、制御時間TDを制御時間TD'に置
換する置換処理を設ければよい。
【0054】次に、上記ステップS510において固定
サブパルス供給モードが選択された場合について説明す
る。このモードが選択された場合には上記ステップS5
10からステップS531に移行する。
【0055】このステップS531では、上記ステップ
521と同じく上記カウンタ4の領域Mのカウントアッ
プ動作を行ない、ステップS532に移行する。このス
テップS532では、上記ステップ522と同じく上記
カウンタ4の領域TS に対して上記ステップS441に
て算出されたサブパルス周期TS の値に相当するカウン
ト値をセットする。
【0056】そしてステップS533に移行する。この
ステップS533では、 TD =TS ×DA ・・・ (4) なる演算を実行することにより制御時間TD を算出し、
この制御時間TD を上記カウンタ4の領域TD にセット
する。
【0057】次にステップS534に移行する。このス
テップS534及び引き続くステップS535は、先に
説明したステップS524及びステップS525と同様
な処理を行うものである。すなわち、これらのステップ
S534及びステップS535では、制御時間TD によ
り規定される期間、ステップモータ14に対しオン信号
「1」を供給する動作を実行する。
【0058】そしてステップS536に移行する。この
ステップS536は先に説明したステップS526と同
様な処理を行うもので、所定数Mのサブパルスが出力さ
れたか否かを判定する。ここで、所定数のサブパルスが
出力されていた場合には、この固定サブパルス供給モー
ドの処理を終了して上記ステップS310に戻る。一
方、カウント値[M]がサブパルス数Mに達していなか
った場合には、ステップS537に移行して、この固定
サブパルス供給モードを継続する。
【0059】このステップS537及び引き続くステッ
プS528では、上記ステップモータ14にオン信号
「1」を供給する。すなわち、上記サブパルス周期TS
から上記制御時間TD を差し引いた残りの期間、上記パ
ルスモータ14に対するオフ信号「0」の供給を行な
う。そして上記ステップS531に移行して、上述した
処理を再度実行し、次のサブパルスの供給を行う。
【0060】以上のステップS441〜ステップS53
8により、上記ステップモータ14に供給される駆動信
号は図6(C)に示す信号となる。すなわち、駆動パル
ス周期TP をM分割した周期をサブパルス周期TS と
し、このサブパルス周期内において一定のデューティ比
DA で規定される制御時間TD の期間がオン信号
「1」、残りの期間がオフ信号「0」であるパルス信号
となる。要するに、ステップS441〜ステップS52
8では、上記タイマ3の信号送出間隔(所定時間t1 )
の間に一定デューティ比であるM個のサブパルスを有す
る駆動信号を上記パルスモータ14に対して供給する。
【0061】次に上記ステップS320(図3参照)
で、移動量θ≠「0」、すなわち指針11の移動有りと
判定された場合には、スムージング動作が選択され、ス
テップS331に移行する。以下、このスムージング動
作について説明する。
【0062】このステップS331では、 TP =|KA /θ|+KC ・・・ (5) 但し、KA 及びKC は定数 なる演算を実行して駆動パルス周期TP を算出し、算出
した駆動パルス周期TPを上記RAM23の領域TP に
保持し、引き続いて、 TS =TP /M ・・・ (6) なる演算を実行してサブパルス周期TS を算出し、算出
したサブパルス周期TSを上記RAM23の領域TS に
保持する。そしてステップS332に移行する。
【0063】このステップS332では、ステップモー
タ14に対して送出する駆動信号の送出相を判定する。
このスムージング動作においては指針11は移動してい
るので、現在駆動信号を送出している相と、次の駆動信
号を送出する相とは異なっている。例えば、上記S32
0で算出した移動量θが正である場合はステップモータ
14を時計方向に回転させるものとし、現在の状態が9
0度で、次に135度に移動させる場合について説明す
る。この場合、図7(B)に示すように、90度におい
て各励磁相は、a相=0、b相=1、c相=0、d相=
0となっており、これを135度に移動させるためには
各励磁相を、a相=0、b相=1、c相=1、d相=0
とする。このようにして、このステップS332では、
現在の状態とステップモータ14の回転方向により、駆
動信号を送出すべき相を判定する。
【0064】次にステップS333に移行する。このス
テップS333では、上記ステップS443(図4参
照)と同様にカウンタ4の領域Mの内容[M]を値
[0]にクリアする。そしてステップS340に移行す
る。このステップS340では、このカウンタ4の領域
[M]の内容を+1する処理が行われる。この処理は、
上述したサブパルス周期による省電力動作と同様に、出
力したサブパルス数をカウントするために行われる。
【0065】そしてステップS350に移行する。この
ステップS350では、上記カウンタ4の領域TS に対
して、上記ステップS331にて算出されたサブパルス
周期TS に相当するカウント値をセットする。そして、 TD =(TS /M)×[M] ・・・ (7) なる演算を実行することにより制御時間TD を算出し、
この制御時間TD に相当するカウント値をカウンタ4の
領域TD にセットする。このようにカウンタ4の領域T
S 及び領域TD に対して、カウント値をセットした後に
ステップS360に移行する。
【0066】このステップS360では、上記ステップ
S332で判定したステップモータ14に対して送出す
る駆動信号の送出相に基づいて、対象となる送出相が周
期の開始点で1より0に変化するのか、また1より0に
変化するのかを判定する。ここで、1より0に変化する
送出相についてはステップS371に移行し、また0よ
り1に変化する送出相についてはステップS381に移
行する。
【0067】上記ステップS371では、上記制御時間
TD の間ステップモータ14に対してオフ信号「0」を
送出する。この処理は上記ステップS524及びS52
5と同じで、上記カウンタ4の領域TD のカウント値が
「0」に達するまでステップモータ14に対してオフ信
号「0」を送出する。そしてステップS372に移行
し、上記カウンタ4の領域Mの内容[M]が上記RAM
23の領域Mに保持されたサブパルス数Mと等しいか、
すなわち所定数Mのサブパルスが出力されたか判定され
る。ここで、所定数のサブパルスが出力されていた場合
には、このスムージング動作の処理を終了して上記ステ
ップS310に戻る。一方、カウント値[M]がサブパ
ルス数Mに達していなかった場合には、ステップS37
3に移行する。
【0068】このステップS373では、サブパルス周
期における残り時間、すなわちサブパルス周期TS から
制御時間TD を差し引いた時間ステップモータ14に対
してオン信号「1」を送出する。この処理は上記ステッ
プS527及びS528と同じで、上記カウンタ4の領
域TS のカウント値が「0」に達するまでステップモー
タ14に対してオン信号「1」を送出する。そしてこの
ステップS373の処理を終了すると上記ステップS3
40に移行して次のサブパルスの送出動作を行う。
【0069】一方、上記S360にて、0より1に変化
すると判定され、ステップS381に移行した場合につ
いて説明する。このステップS381では、上記制御時
間TD の間ステップモータ14に対してオン信号「1」
を送出する。この処理は上記ステップS371と同様な
手順で行われ、上記カウンタ4の領域TD のカウント値
が「0」に達するまでステップモータ14に対してオン
信号「1」を送出する。そしてステップS382に移行
し、所定数Mのサブパルスが出力されたか判定される。
ここで、所定数のサブパルスが出力されていた場合に
は、このスムージング動作の処理を終了して上記ステッ
プS310に戻る。一方、カウント値[M]がサブパル
ス数Mに達していなかった場合には、ステップS383
に移行する。
【0070】このステップS383では、サブパルス周
期における残り時間、すなわちサブパルス周期TS から
制御時間TD を差し引いた時間ステップモータ14に対
してオフ信号「0」を送出する。この処理は上記ステッ
プS373と同様な手順で行われ、上記カウンタ4の領
域TS のカウント値が「0」に達するまでステップモー
タ14に対してオフ信号「0」を送出する。そしてこの
ステップS383の処理を終了すると上記ステップS3
40に移行して次のサブパルスの送出動作を行う。
【0071】上述した一連の処理、すなわちステップS
332〜ステップS383の処理により、対象となる送
出相の信号が周期の開始点で1より0に変化する場合に
は、オン時間が段階的に減少するサブパルスを有する駆
動信号がステップモータ14に供給され、また対象とな
る送出相の信号が周期の開始点で1より0に変化する場
合には、オン時間が段階的に増加するサブパルスを有す
る駆動信号がステップモータ14に供給される。
【0072】以上の説明から明らかなように、本発明の
各構成要件とフローチャートの各動作ステップとは、次
の対応関係を有している。すなわち、省電力動作実行手
段21aには上記ステップS410〜ステップS443
及びステップS510〜ステップS538が対応し、移
動量算出手段21bには上記ステップS310及びステ
ップS320が対応している。そして動作周期選択手段
21cには上記ステップS420が対応し、駆動信号出
力周期規定手段21dには上記ステップS431〜ステ
ップS438が対応し、第2駆動信号出力周期規定手段
21eには上記ステップS441〜ステップS443及
びステップS510〜ステップS538が対応してい
る。そして上記デューティ比規定手段21fには上記ス
テップS531〜ステップS538が対応し、上記デュ
ーティ比変更手段21gには上記ステップS521〜ス
テップS528が対応している。そして動作期間規定手
段21hには上記ステップS410が対応し、スムージ
ング動作実行手段21jには上記ステップS331〜ス
テップS383が対応している。
【0073】次に、このような各動作手段を有する実施
例装置のステップ移動量とステップモータに送出する駆
動信号の関係について図を参照して説明する。図6
(A)を参照する。同図において縦軸はステップ移動量
を示し、横軸は時間を示している。また同図下部に、a
相〜d相として示されている波形は、図7(B)にて説
明した上記ステップモータ14の各励磁相に印加するパ
ルス信号(駆動信号)を示し、符号P1〜P8で示され
ているのは上記タイマ3が送出するタイミング信号を示
している。そして、同図においては、符号P1〜P7の
期間は上記指針11が移動しており上記スムージング動
作が行われている状態、また符号P7〜P8の期間は上
記指針11の移動がなく、上記省電力動作が行われてい
る状態を示している。
【0074】まず期間P0P1においては、d相の励磁
相にはパルス信号が印加され、そしてa相の励磁相に対
しデューティ比が段階的に増加するサブパルス信号が印
加されている。すなわちこの期間P0P1では、時点P
0において270度であったロータ141(図7(A)
参照)を時点P1では315度に回転させる制御を行っ
ている。そして引き続く期間P1P2では、上記d相の
励磁相に対しデューティ比が段階的に減少するサブパル
ス信号が印加されている。これによりこの期間P1P2
においては、P1時点において315度であったロータ
141をP2時点で0度に回転させている。以下、同様
な手順で各励磁相に所定の駆動信号が印加され、時点P
7においてはc相及びd相が励磁された状態、すなわち
225度の状態になっている。
【0075】そして期間P7P8においては、指針11
の移動がないと判定され、省電力動作が行われている。
ここでは、固定デューティ比のサブパルスを印加する動
作すなわち、省電力動作周期としてサブパルス周期が選
択され、そしてこのサブパルスのデューティ比を一定と
した動作が行われている。このように、本発明の省電力
動作を上記スムージング動作と組み合わせることによ
り、指針11が移動しているときはスムージング動作時
に印加されるサブパルスにより消費電流が低減され、指
針11が移動していないときは本発明の省電力動作によ
り消費電流が低減される。要するに両者を組み合わせる
ことにより、ステップモータ14の消費電流をより一層
低減させることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明の針式表示装
置によれば、指針と、受信したステップ数に応じた位置
にこの指針を位置付けるステップモータとを有し、上記
指針の指示位置に応じて上記ステップモータを駆動する
針式表示装置において、上記指針の現在指示位置を示す
現在位置情報と、上記指針の移動させるべき位置を示す
指示位置情報とから上記指針の移動量を算出する移動量
算出手段と、上記移動量算出手段により算出された移動
量が「0」であった場合に、所定デューティ比に調整さ
れた省電力動作用駆動信号を上記ステップモータに供給
する省電力動作実行手段とを設けたので、上記移動量算
出手段はステップモータに現在供給されている現在指示
情報と次に供給する指示位置情報とから指針の移動量を
算出し、省電力動作実行手段はこの移動量算出手段が算
出した移動量が「0」の場合にのみ省電力動作を実行す
る。すなわち指針の移動がないことを確認した上で省電
力動作を実行するので、次の駆動信号が突然到来するこ
とによる指針の急激な移動をなくすことができる。
【0077】また、本発明の針式表示装置では、上記移
動量の算出タイミングを規定する信号を発生するタイミ
ング信号発生手段と、このタイミング信号発生手段から
送出されるタイミング信号に基づいて、上記省電力動作
実行手段が上記省電力動作用駆動信号を上記ステップモ
ータに供給する省電力動作期間を規定する動作期間規定
手段とを設け、省電力動作を行う期間を、上記移動量を
算出するタイミングを規定するために設けられた計時手
段から送出されるタイミング信号の発生周期により規定
するようにしたので、省電力動作を行うための演算動作
が少ない動作で済み、処理を高速化できる。
【0078】また、本発明の針式表示装置では、上記省
電力動作実行手段は、上記省電力動作期間を省電力動作
用駆動信号の出力周期とする駆動信号出力周期規定手段
を有し、省電力動作用の駆動信号の周期を省電力動作期
間、すなわち上記計時手段から送出されるタイミング信
号発生周期と一致させたので、省電力動作を行うための
演算動作が少ない動作で済み、処理を高速化できる。
【0079】また、本発明の針式表示装置では、上記省
電力動作実行手段は、上記タイミング信号発生手段から
のタイミング信号の周期に対応して設定され、且つ、上
記ステップモータの動作時間より短く設定されたサブパ
ルスの出力周期を、上記省電力動作期間内における上記
省電力動作用駆動信号の周期とする第2駆動信号出力規
定手段を有し、省電力動作用の駆動信号の周期を、上記
計時手段から送出されるタイミング信号により規定され
る動作間隔内にM個設定された短いサブパルスの周期と
したので、省電力動作実行時における指針をより安定し
た状態で制御することができる。
【0080】また、本発明の針式表示装置では、上記省
電力動作実行手段は、上記省電力動作期間を省電力動作
用駆動信号の出力周期とする駆動信号出力規定手段と、
上記タイミング信号発生手段からのタイミング信号の周
期に対応して設定され、且つ、上記ステップモータの動
作時間より短く設定されたサブパルスの出力周期を、上
記省電力動作期間内における上記省電力動作用駆動信号
の周期とする第2駆動信号出力規定手段と、上記計時時
間周期動作手段と動作手段の一方を選択する動作周期選
択手段とを有し、省電力動作用の駆動信号の周期を上記
計時手段から送出されるタイミング信号発生周期と、上
記サブパルス周期とで選択可能にしたので、その装置の
特性に合わせた制御を選択することができる。
【0081】また、本発明の針式表示装置では、上記第
2駆動信号出力規定手段は、上記サブパルスのデューテ
ィ比を規定するデューティ比規定手段を有し、上記サブ
パルスを一定のデューティ比としたので、演算処理を簡
単にすることができ、処理を高速化することができる。
【0082】また、本発明の針式表示装置では、上記第
2駆動信号出力規定手段は、上記サブパルスのデューテ
ィ比を変更するデューティ比変更手段を有し、サブパル
スのデューティ比を変更するようにしたので、省電力動
作の実行直後はオン時間の長いサブパルスを印加し、そ
の後段階的にオン時間を短くしたサブパルスを供給する
ことができる。これにより指針をより安定した状態で制
御することができる。
【0083】さらに、本発明の針式表示装置では、上記
移動量算出手段により算出された移動量が「0」以外で
あった場合に、デューティ比を段階的に変化させた駆動
信号を上記ステップモータに供給するスムージング動作
実行手段を設け、上記移動量算出手段により算出された
移動量が「0」以外であった場合、指針のスムージング
動作を選択し、デューティ比を段階的に変化させた駆動
信号を上記ステップモータに供給するようにしたので、
指針の移動を滑らかにすると同時に、指針の停止時と同
様な省電力駆動を移動においても行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】実施例装置の構成を説明する図である。
【図3】指針11のスムージング動作を説明するフロー
チャートである。
【図4】省電力動作を説明するフローチャートである。
【図5】省電力動作を説明するフローチャートである。
【図6】実施例装置の指針11の動作及び駆動信号を説
明する図である。
【図7】ステップモータ14の構成及び駆動信号を説明
する図である。
【符号の説明】
1 表示部 11 指針 14 ステップモータ 147 ドライバ 148 カウンタ 2 制御部 21 CPU 22 ROM 23 RAM 3 タイマ 4 カウンタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針と、受信したステップ数に応じた位
    置にこの指針を位置付けるステップモータとを有し、上
    記指針の指示位置に応じて上記ステップモータを駆動す
    る針式表示装置において、 上記指針の現在指示位置を示す現在位置情報と、上記指
    針の移動させるべき位置を示す指示位置情報とから上記
    指針の移動量を算出する移動量算出手段と、 上記移動量算出手段により算出された移動量が「0」で
    あった場合に、所定デューティ比に調整された省電力動
    作用駆動信号を上記ステップモータに供給する省電力動
    作実行手段とを設けることを特徴とする針式表示装置。
  2. 【請求項2】 上記移動量θの算出タイミングを規定す
    る信号を発生するタイミング信号発生手段と、このタイ
    ミング信号発生手段から送出されるタイミング信号に基
    づいて、上記省電力動作実行手段が上記省電力動作用駆
    動信号を上記ステップモータに供給する省電力動作期間
    を規定する動作期間規定手段とを設けることを特徴とす
    る請求項1記載の針式表示装置。
  3. 【請求項3】 上記省電力動作実行手段は、上記省電力
    動作期間を省電力動作用駆動信号の出力周期とする駆動
    信号出力規定手段を有することを特徴とする請求項2記
    載の針式表示装置。
  4. 【請求項4】 上記省電力動作実行手段は、上記タイミ
    ング信号発生手段からのタイミング信号の周期に対応し
    て設定され、且つ、上記ステップモータの動作時間より
    短く設定されたサブパルスの出力周期を、上記省電力動
    作期間内における上記省電力動作用駆動信号の周期とす
    る第2駆動信号出力規定手段を有することを特徴とする
    請求項2記載の針式表示装置。
  5. 【請求項5】 上記省電力動作実行手段は、上記省電力
    動作期間を省電力動作用駆動信号の出力周期とする駆動
    信号出力規定手段と、上記タイミング信号発生手段から
    のタイミング信号の周期に対応して設定され、且つ、上
    記ステップモータの動作時間より短く設定されたサブパ
    ルスの出力周期を、上記省電力動作期間内における上記
    省電力動作用駆動信号の周期とする第2駆動信号出力規
    定手段と、上記計時時間周期動作手段とサブパルス周期
    動作手段の一方を選択する動作周期選択手段とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の針式表示装置。
  6. 【請求項6】 上記第2駆動信号出力規定手段は、上記
    サブパルスのデューティ比を規定するデューティ比規定
    手段を有することを特徴とする請求項4又は5記載の針
    式表示装置。
  7. 【請求項7】 上記第2駆動信号出力規定手段は、上記
    サブパルスのデューティ比を変更するデューティ比変更
    手段を有することを特徴とする請求項6記載の針式表示
    装置。
  8. 【請求項8】 上記移動量算出手段により算出された移
    動量が「0」以外であった場合に、デューティ比を段階
    的に変化させた駆動信号を上記ステップモータに供給す
    るスムージング動作実行手段を設けることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の針式表示装
    置。
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