JPH08240174A - 水面波エネルギ変換装置 - Google Patents

水面波エネルギ変換装置

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JPH08240174A
JPH08240174A JP6302814A JP30281494A JPH08240174A JP H08240174 A JPH08240174 A JP H08240174A JP 6302814 A JP6302814 A JP 6302814A JP 30281494 A JP30281494 A JP 30281494A JP H08240174 A JPH08240174 A JP H08240174A
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rotational
pulley
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water surface
energy
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、水面の上下変動を回転方向の
変化しない回転運動に変換することのできる水面波エネ
ルギ変換装置を提供する。 【構成】 水面波エネルギ変換装置は、回転軸13に取
り付けられた滑車14と2つのラチェットギア付プーリ
15,16とを備えている。滑車14にはロープ17が
掛けられ、ロープ17の一端にはフロート19が取り付
けられ、他端にはカウンタウェイト20が取り付けられ
ている。ラチェットギア付プーリ15は、フロート19
の上下運動に伴う滑車14の回転運動のうちの反時計回
り方向の回転運動のみをベルト25およびプーリ23を
介してトルク伝達棒21に伝達する。ラチェットギア付
プーリ16は、滑車14の回転運動のうちの時計回り方
向の回転運動のみをベルト26およびプーリ24を介し
てトルク伝達棒22に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海面の水面波エネルギ
を回転エネルギに変換するための水面波エネルギ変換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水面波エネルギを利用して発
電を行う発電装置が種々提案されている。このような発
電装置では、発電機を駆動するために、水面波エネルギ
を回転エネルギに変換する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水面波エネルギを回転
エネルギに変換する変換装置としては、特開昭61−1
90171号公報、特開昭61−250213号公報お
よび特開昭60−13987号公報等に示されるよう
に、水面の上下運動によって生じる空気流によって空気
タービンを回転させるものがある。しかしながら、この
ような変換装置では、水面の上下運動から空気流を生じ
させるためのチャンバや空気タービンが必要になり、装
置が大がかりになるという問題点がある。
【0004】また、特開昭61−226572号公報に
は、海面上に浮遊するブイの水位変動による上下変動
を、ラックおよびピニオンを用いて回転運動に変換する
変換器が示されている。しかしながら、この変換器によ
って得られる回転運動は、ブイの波高変動による上下変
動に対応して、交互に回転方向が変わるものとなってし
まい、発電等に用いるには不便であるという問題があっ
た。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で、水面の上下変動を回
転方向の変化しない回転運動に変換することのできる水
面波エネルギ変換装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の水面波エ
ネルギ変換装置は、水面の上下運動を往復回転運動に変
換して出力する運動エネルギ変換手段と、この運動エネ
ルギ変換手段から出力される往復回転運動のうちの一方
の回転方向の回転運動を取り出して出力する第1の回転
運動取出手段と、前記運動エネルギ変換手段から出力さ
れる往復回転運動のうちの他方の回転方向の回転運動を
取り出して出力する第2の回転運動取出手段とを備えて
いる。
【0007】この水面波エネルギ変換装置では、運動エ
ネルギ変換手段によって水面の上下運動が回転運動に変
換して出力され、さらに第1の回転運動取出手段によ
り、運動エネルギ変換手段から出力される回転運動のう
ちの一方の回転方向の回転運動が取り出されて出力され
る。また、第2の回転運動取出手段により、運動エネル
ギ変換手段から出力される回転運動のうちの他方の回転
方向の回転運動が取り出されて出力される。これにより
水面の上下変動を回転方向の変化しない回転運動に変換
することができる。なお、この回転運動はいずれか一方
を個別に用いてもよく、あるいは他方の回転運動を逆方
向に方向転換した後、両者を合成するようにしてもよ
い。
【0008】請求項2記載の水面波エネルギ変換装置
は、滑車と、この滑車に巻き掛けられたロープと、この
ロープの一端に取り付けられる共に水面上に浮遊するフ
ロートと、前記ロープの他端に取り付けられた、前記フ
ロートよりも重さの軽いカウンタウェイトと、一方向の
回転エネルギを出力するための第1の出力軸と、他方向
の回転エネルギを出力するための第2の出力軸と、前記
フロートの上下運動に伴う前記滑車の回転運動のうちの
一方の回転方向の回転運動のみを前記第1の出力軸に伝
達する第1のラチェット機構と、前記フロートの上下運
動に伴う前記滑車の回転運動のうちの他方の回転方向の
回転運動のみを前記第2の出力軸に伝達する第2のラチ
ェット機構とを備えたものである。
【0009】この水面波エネルギ変換装置では、水面の
上下変動に伴ってフロートが上下運動し、滑車が交互に
回転方向を変えながら回転運動する。この滑車の回転運
動のうちの一方の回転方向の回転運動は、第1のラチェ
ット機構によって第1の出力軸に伝達され、滑車の回転
運動のうちの他方の回転方向の回転運動は、第2のラチ
ェット機構によって第2の出力軸に伝達される。
【0010】請求項3記載の水面波エネルギ変換装置
は、複数の滑車と、各滑車に巻き掛けられた複数のロー
プと、各ロープの一端に取り付けられる共に水面上に浮
遊する複数のフロートと、それぞれ各ロープの他端に取
り付けられた、各フロートよりも重さの軽い複数のカウ
ンタウェイトと、一方向の回転エネルギを出力するため
の第1の出力軸と、他方向の回転エネルギを出力するた
めの第2の出力軸と、それぞれ各フロートの上下運動に
伴う各滑車の回転運動のうちの一方の回転方向の回転運
動のみを第1の出力軸に伝達する複数の第1のラチェッ
ト機構と、それぞれ各フロートの上下運動に伴う各滑車
の回転運動のうちの他方の回転方向の回転運動のみを第
2の出力軸に伝達する複数の第2のラチェット機構とを
備えたものである。
【0011】この水面波エネルギ変換装置では、水面の
上下運動に伴って複数のフロート各々が上下運動し、そ
れに伴い複数の滑車がそれぞれ交互に回転方向を変えな
がら回転運動する。各滑車の回転運動のうちの一方の回
転方向の回転運動は、それぞれ各第1のラチェット機構
によって一つの出力軸(第1の出力軸)に伝達され、各
滑車の回転運動のうちの他方の回転方向の回転運動は、
それぞれ各第2のラチェット機構によって一つの出力軸
(第2の出力軸)に伝達される。
【0012】請求項4記載の水面波エネルギ変換装置
は、請求項2または3に記載の水面波エネルギ変換装置
において、前記第1のラチェット機構と第1の出力軸と
の間、および前記第2のラチェット機構と第2の出力軸
との間にそれぞれ、前記第1のラチェット機構および第
2のラチェット機構に対するトルク負荷の衝撃を和らげ
ると共に歪みエネルギを蓄積するための緩衝装置を設置
したものである。
【0013】請求項5記載の水面波エネルギ変換装置
は、請求項2ないし4のいずれかに記載の水面波エネル
ギ変換装置において、更に、第1の出力軸から出力され
る回転エネルギと第2の出力軸から出力される回転エネ
ルギとを合成して1つの回転方向の回転エネルギとする
ための合成手段を備えたものである。
【0014】この水面波エネルギ変換装置では、合成手
段によって、第1の出力軸から出力される回転エネルギ
と第2の出力軸から出力される回転エネルギとが合成さ
れ、1つの回転方向の回転エネルギとされる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例に係る水面波
エネルギ変換装置の構成を表すもので、図2は図1のA
−A線に沿った断面構成を表すものである。本実施例の
水面波エネルギ変換装置は、対向配置された1組の支持
板11,11を備え、これらの支持板11,11に対し
て、軸受(ベアリング)12,12を介して回転軸13
が回転自在に取り付けられている。なお、図1では一方
の支持板11を省略している。回転軸13には、滑車1
4と、第1のラチェット機構としてのラチェットギア付
プーリ15と、第2のラチェット機構としてのラチェッ
トギア付プーリ16とが取り付けられている。滑車14
には、耐海水性のワイヤロープ等のロープ17が一回巻
き掛けられている。このロープ17の一端には水面18
上に浮遊するフロート19が取り付けられている。ま
た、ロープ17の他端にはフロート19よりも軽いカウ
ンタウェイト20が取り付けられている。
【0017】ここで、フロート19の重さ,比重,体積
をそれぞれW1 ,S1 ,V1 、カウンタウェイト20の
重さ,比重,体積をそれぞれW2 ,S2 ,V2 、水の単
位体積重量をwとするとき、静止時の釣り合いは、喫水
率をαとすると、次式のようになる。
【0018】
【数1】 S2 ・w・V2 =(S1 −α)・w・V1 …(1)
【0019】上式を変形し、S1 を求めると、次式のよ
うになる。
【0020】
【数2】S1 =α+S2 ・V2 /V1 …(2)
【0021】よって、フロート19の比重(すなわち材
質)は、喫水率α、カウンタウェイト20の比重S2
そして体積V2 を条件として設定し、形状およびバラン
スを考慮して体積比V2 /V1 を求め、上式(2)によ
り求めることができる。なお、海面での波や流れによる
フロート19の水平移動を抑えるためにはロープ17の
張力を大きくすると有利であり、このことを踏まえて上
式(1),(2)よりフロート19およびカウンタウェ
イト20の諸元を決定すればよい。
【0022】図1に戻って説明を続けると、支持板1
1,11には、それぞれ図示しない軸受を介して、第1
の出力軸としてのトルク伝達棒21と、第2の出力軸と
してのトルク伝達棒22とが、それぞれ回転自在に取り
付けられている。トルク伝達棒21にはプーリ23が取
り付けられ、トルク伝達棒22にはプーリ24が取り付
けられている。ラチェットギア付プーリ15とプーリ2
3との間にはベルト25が掛け渡され、また、ラチェッ
トギア付プーリ16とプーリ24との間にはベルト26
が掛け渡されている。
【0023】ラチェットギア付プーリ15は、滑車14
の両方向の回転運動のうちの一方の回転方向、例えば反
時計回り方向の回転運動のみを、ベルト25およびプー
リ23を介してトルク伝達棒21に伝達するものであ
る。同様に、ラチェットギア付プーリ16は、滑車14
の両方向の回転運動のうちの他方の回転方向、例えば時
計回り方向の回転運動のみを、ベルト26およびプーリ
24を介してトルク伝達棒22に伝達するものである。
トルク伝達棒21およびトルク伝達棒22は、得られた
回転エネルギを利用する装置、例えば発電装置(図示せ
ず)に連結される。
【0024】図3および図4は、ラチェットギア付プー
リ15の一例として、ワンウェイクラッチを用いたもの
を示したものである。なお、ラチェットギア付プーリ1
6は、図3および図4に示したものと左右対称の構造で
ある。これらの図に示すラチェットギア付プーリ15
は、内周側に複数のころ収納部31を有している。各こ
ろ収納部31内には、ころ32と、このころ32をカム
面33側に付勢するばね34とが収納されている。この
ラチェットギア付プーリ15では、図3に示したよう
に、回転軸13が反時計回り方向に回転すると、ばね3
4の作用により、ころ32はカム面33に当接し、この
カム面33と回転軸13とのくさび作用により、ラチェ
ットギア付プーリ15が回転する。一方、図4に示した
ように、回転軸13が時計回り方向に回転すると、ころ
32はカム面33から離れ、ラチェットギア付プーリ1
5は回転しない。ラチェットギア付プーリ16は、回転
軸13が反時計回り方向に回転するときは回転せず、回
転軸13が時計回り方向に回転するときに回転する。
【0025】なお、ラチェットギア付プーリ15,16
の代わりにラチェットギアを有しないプーリを設け、プ
ーリ23,24の代わりにラチェットギア付プーリを設
けても良い。
【0026】次に、この水面波エネルギ変換装置の動作
について説明する。
【0027】このエネルギ変換装置では、水面18が上
下変動すると、フロート19が上下運動し、これにより
滑車14が交互に回転方向を変えながら回転運動する。
ここで、水位上昇時には、フロート19に作用する浮力
が大きくなり、〔カウンタウェイト20の重量−(フロ
ート19の重量−フロート19に作用する浮力)〕が滑
車14を図において時計回り方向に回転させるトルクを
作り出し、水位下降時には、フロート19に作用する浮
力が小さくなり、〔(フロート19の重量−フロート1
9に作用する浮力)−カウンタウェイト20の重量〕が
滑車14を図において反時計回り方向に回転させるトル
クを作り出す。
【0028】この滑車14の回転運動のうち、反時計回
り方向の回転運動はラチェットギア付プーリ15、ベル
ト25およびプーリ23を介してトルク伝達棒21に伝
達される。一方、時計回り方向の回転運動はラチェット
ギア付プーリ16、ベルト26およびプーリ24を介し
てトルク伝達棒22に伝達される。従って、トルク伝達
棒21とトルク伝達棒22は、互いに逆方向に回転する
が、それぞれ回転方向は常に一定である。このようにし
て、水面18の上下変動は回転方向の変化しない回転運
動に変換される。
【0029】ところで、水位上昇時と水位降下時におけ
る喫水面の位置は、静水時における喫水面の位置より多
少変化することが考えられる。この喫水面の位置の変化
は浮力を変化させ、エネルギ変換の損失を生む。この損
失を小さくするには、フロート19の形状として、静水
時における喫水面の位置で断面積が最大で、これから離
れるに従って断面積が小さくなる偏平な形状が有利であ
る。最も簡単な場合として、静水時における喫水面の位
置がフロート19の中心高さである場合を考えると、図
1に示したように、フロート19の中心高さの位置で断
面積が最大となる偏平球形状とすることが好ましい。
【0030】本実施例では、滑車14の直径を大きくす
ることにより、エネルギ入力源でのトルクに余裕を持た
せることができる。このような構成により、最後段の構
成要素からのトルクを入力した後、変速機を用いて回転
速度を上げることにより、図示しない発電装置では効率
の良い発電を行うことが可能になる。
【0031】図5は、図1に示したエネルギ変換装置を
複数連結した例を表すものである。この例では、図1に
示したエネルギ変換装置を一つのユニット40とし、複
数のユニット40を、トルク伝達棒21,22の軸方向
に沿って配列し、各ユニット40のトルク伝達棒21,
22同士を、図示しないユニバーサルジョイントによっ
て連結している。また、各ユニット40の支持板11
は、各ユニット40のトルク伝達棒21,22が略直線
上に配置されるように各構成要素を支持すると共に、最
終的には互いに結合され固定される。
【0032】また、最も後段(回転エネルギの出力側)
のユニット40と発電機等の回転エネルギを利用する装
置との間の位置において、トルク伝達棒21,22に対
してそれぞれ緩衝装置41が設けられている。この緩衝
装置41は、平常時の水位の上昇、下降の切り替わりの
時や、砕波など厳しい波浪条件下で水位が急変するとき
に生ずるラチェットギア付プーリ15,16に対するト
ルク負荷の衝撃をやわらげると共に、歪エネルギの蓄積
機能を持たせるためのものである。
【0033】図6はトルク伝達棒21に取り付けられた
緩衝装置41の取付部の構造を示すものである。トルク
伝達棒21の端部は対向配置された2枚の支持板42,
43により軸受42a,43aを介して回転自在に支持
されている。トルク伝達棒21の支持板42,43間に
はぜんまいばね付きプーリ44が取り付けられている。
ぜんまいばね付きプーリ44のぜんまいばね46はプー
リ44の側面に取り付けられた円筒状のケース45内に
収納されている。図7および図8はぜんまいばね46の
収納状態を表すもので、その一端部46aはケース45
の内壁面に固定され、他端部46bはトルク伝達棒21
の表面に固定されている。図7はぜんまいばね46が巻
き戻された状態、図8は巻き締められた状態を表してい
る。
【0034】この緩衝装置41では、平常時では水位の
上昇または下降、砕波など厳しい波浪条件下では水位の
急変によりトルク伝達棒21が回転すると、ぜんまいば
ね46が巻き締められ、その後徐々に巻き戻されること
によりラチェットギア付プーリ15,16に対するトル
ク負荷の衝撃をやわらげると共に歪エネルギを蓄積す
る。なお、トルク伝達棒21に伝達された回転エネルギ
はぜんまいばね付きプーリ44に巻き掛けられたベルト
47を介して図示しない発電装置へ伝達される。
【0035】また、本実施例では、例えば図9に示すよ
うなギアを用いた合成手段によって、図1または図5に
おけるトルク伝達棒21,22によって伝達された互い
に逆方向のトルクを一方向に揃えても良い。図9に示す
例では、トルク伝達棒21に対してラチェットギア51
を介してギア52を取り付けると共に、トルク伝達棒2
2に対してギア53を取り付け、ギア52,53をかみ
合わせている。ラチェットギア51は、ギア52の回転
のうち反時計回り方向の回転のみをトルク伝達棒21に
伝達するものである。このような構成により、トルク伝
達棒22によって伝達されたトルクは、ギア52,53
によって回転方向が変えられた後、ラチェットギア51
を介してトルク伝達棒21に伝達される。従って、トル
ク伝達棒21,22によって伝達されたトルクを合成し
てトルク伝達棒21から出力することができる。
【0036】図5に示したようにユニット40を複数連
結したエネルギ変換装置では、各ユニット40における
滑車14の一方の回転方向の回転運動を一つのトルク伝
達棒21に伝達でき、また、各ユニット40における滑
車14の他方の回転方向の回転運動を一つのトルク伝達
棒22に伝達させることができる。従って、このエネル
ギ変換装置では、任意の水面変動、特に波長の短い波か
ら効果的にエネルギを獲得することが可能となる。
【0037】なお、図5には、ユニット40を1列に配
置した例を示しているが、複数の列に配置しても良く、
更にこれら列に配置したユニット40で得られたエネル
ギを合成するようにしてもよい。
【0038】以上説明したように、第1の実施例の水面
波エネルギ変換装置は、構造が簡単で、設置が容易であ
る。また、設置場所の制限が少なく、極端に短周期では
ない水面変動さえあれば、水面波エネルギを回転エネル
ギに変換することができる。
【0039】また、本実施例によれば、個々のフロート
19の水平寸法を小さくとることができるため、水面の
昇降が水平方向に均されることによってエネルギ変換効
率が低下することが大幅に軽減される。すなわち、比較
的波長の短い波の場合にも制限が少なく、効率良くエネ
ルギを取り出すことができる。
【0040】さらに、本実施例によれば、滑車14の腕
の長さを長く、すなわち滑車14の半径を大きくとるこ
とで、大きなトルクを得ることができる。このようにエ
ネルギ入力源でのトルクが大きいと、カウンタウェイト
20の仕事率を倍増して取り出すことができる。この倍
率は、最終段階で必要とされるトルクと入力源でのトル
クの比率に、フロート19の水位変動への追従性を考慮
して決定される。
【0041】また、本実施例の水面波エネルギ変換装置
では、疲労性部品であるラチェットギアの取り替えが比
較的容易であり、このため長期の使用が可能である。
【0042】図10ないし図13はそれぞれ本発明の第
2の実施例に係る水面波エネルギ変換装置の構成を表す
ものである。ここで、図10はエネルギ変換装置の正面
図、図11は図10のB−B線に沿った断面図、また図
12は図10のC−C線に沿った断面図を表すものであ
る。なお、第1の実施例と同一構成部分については同一
符号を付してその説明を省略する。
【0043】第1の実施例では、図5に示したように1
つの緩衝装置41を複数のユニット40と発電装置(図
示せず)との間に設置させる構成としたが、本実施例で
は、各ユニット毎に緩衝装置41を設置させる構成とし
たものである。
【0044】本実施例では、支持板11,11に対して
滑車14の両側それぞれにアイドラプーリ113,11
4が取り付けられている。滑車14に巻き掛けられた耐
海水性のロープ17の一端側は一方のアイドラプーリ1
13を介して水面18に垂下され、その先端に水面18
上に浮遊するフロート19が取り付けられている。ま
た、ロープ17の他端側は他方のアイドラプーリ114
を介して水面18に垂下され、その先端にフロート19
の重量よりも水中重量の小さなカウンタウェイト115
が取り付けられている。本実施例においては、カウンタ
ウェイト115は、強風時にカウンタウェイト115自
体が揺動するのを防ぐため、水中で上下運動するように
設定されている。また、このカウンタウェイト115の
形状は第1の実施例とは異なり上下方向に長い流線形状
をしており、上下移動の際の流体抵抗を軽減している。
【0045】また、支持板11,11には、トルク伝達
棒21の下方位置に回転軸116が設けられ、この回転
軸116にはプーリ118,119が同軸的に取り付け
られている。プーリ118とラチェットギア付プーリ1
5との間にベルト25が掛け渡されている。また、プー
リ119とプーリ23との間にベルト111が掛け渡さ
れている。さらに、支持板11,11には、トルク伝達
棒22の下方に回転軸120が設けられ、この回転軸1
20にはプーリ121,122が同軸的に取り付けられ
ている。プーリ121とラチェットギア付プーリ15と
の間にベルト26が掛け渡されている。また、プーリ1
22とプーリ24との間にベルト112が掛け渡されて
いる。
【0046】本実施例では、図12に示したように、プ
ーリ119の背面に緩衝装置41が取り付けられてい
る。緩衝装置41は、第1の実施例のものと、トルク伝
達棒21が回転軸116が変更になる以外は同一の構成
であり、平常時の水位の上昇、下降の切り替わりの時
や、砕波など厳しい波浪条件下で水位が急変するときに
生ずるラチェットギア付プーリ15,16に対するトル
ク負荷の衝撃をやわらげると共に、歪エネルギの蓄積の
機能を持たせるようになっている。なお、図示しない
が、プーリ122側にも同様に緩衝装置41が取り付け
られている。
【0047】ここで、静止時の釣り合いを考えると、本
実施例での釣り合い式は次式のようになる。
【0048】
【数3】 (S2 −1)・w・V2 =(S1 −α)・w・V1 …(3)
【0049】上式を変形し、S1 を求めると、次式のよ
うになる。
【0050】
【数2】S1 =α+(S2 −1)・V2 /V1 …(4)
【0051】本実施例においても、フロート19の比重
(すなわち材質)S1 は、喫水率α、カウンタウェイト
20の比重S2 、そして体積V2 を条件として設定し、
形状およびバランスを考慮して体積比V2 /V1 を求
め、上式(4)により求めることができる。なお、海面
での波や流れによるフロート19の水平移動を抑えるた
めにはロープ17の張力を大きくすると有利であり、こ
のことを踏まえて上式(3)(4)よりフロート19お
よびカウンタウェイト115の諸元を決定すればよい。
【0052】本実施例の水面波エネルギ変換装置では、
水面18が上下変動すると、フロート19が上下運動
し、これにより滑車14が交互に回転方向を変えながら
回転運動する。ここで、水位上昇時には、フロート19
に作用する浮力が大きくなり、〔カウンタウェイト11
5の重量(水中重量)−(フロート19の重量−フロー
ト19に作用する浮力)〕が滑車14を図において時計
回り方向に回転させるトルクを作り出し、水位下降時に
は、フロート19に作用する浮力が小さくなり、〔(フ
ロート19の重量−フロート19に作用する浮力)−カ
ウンタウェイト115の重量(水中重量)〕が滑車14
を図において反時計回り方向に回転させるトルクを作り
出す。
【0053】この滑車14の回転運動のうち、反時計回
り方向の回転運動はラチェットギア付プーリ15、ベル
ト25およびプーリ118を介して回転軸116に伝達
される。この回転軸116の回転運動はプーリ119、
ベルト111およびプーリ23を介してトルク伝達棒2
1に伝達される。一方、時計回り方向の回転運動はラチ
ェットギア付プーリ16、ベルト26およびプーリ12
1を介して回転軸120に伝達される。この回転軸12
0の回転運動はプーリ122、ベルト112およびプー
リ24を介してトルク伝達棒22に伝達される。従っ
て、本実施例においても、トルク伝達棒21とトルク伝
達棒22は、互いに逆方向に回転するが、それぞれ回転
方向は常に一定である。このようにして水面18の上下
変動は回転方向の変化しない回転運動に変換される。
【0054】そして、プーリ119,122それぞれの
背面に取り付けられた緩衝装置41では、平常時では水
位の上昇または下降、砕波など厳しい波浪条件下では水
位の急変により回転軸116および回転軸120が回転
すると、ぜんまいばね46が巻き締められ、そしてその
後徐々に巻き戻されることにより、ラチェットギア付プ
ーリ15、16に対するトルク負荷の衝撃をやわらげる
と共に、歪エネルギを蓄積する。
【0055】図13は、図10に示したエネルギ変換装
置を複数連結した例を表すものである。この例では、図
10に示したエネルギ変換装置を一つのユニット130
とし、複数のユニット130を、トルク伝達棒21,2
2の軸方向に沿って配列し、各ユニット130のトルク
伝達棒21、22同士を、図示しないユニバーサルジョ
イントによって連結している。なお、各ユニット130
の支持板11は、各ユニット130のトルク伝達棒2
1,22が略直線上に配置されるように各構成要素を支
持すると共に、最終的には互いに結合され固定されるこ
とは、第1の実施例と同様である。
【0056】本実施例においては、第1の実施例とは異
なり、各ユニット130毎に緩衝装置41を設ける構成
としたものであり、このような構成により、個々の緩衝
装置41には、第1の実施例のように全てのユニットか
らのトルク負荷の総和が常時かかるようなことがない。
従って、個々のユニット130からのトルク入力の変動
に対する緩衝要素としての機能を十分に発揮することが
できる。
【0057】以上本発明の具体的な実施例について説明
したが、次に、この水面波エネルギ変換装置の設置方法
について説明する。
【0058】このエネルギ変換装置は、陸岸に近い位置
に設置しても良く、あるいは陸岸から比較的離れた位置
に設置するようにしてもよい。陸岸に近い位置に設置す
る場合には、例えば、橋梁を架設すると同様に、コンク
リートピア(橋脚)をいくつか並べ、これらに格子桁
(または有孔版)をのせて支持台を作り、この支持台に
上記実施例のエネルギ変換装置を載せるようにして設置
する。現実には、ベイブリッジなどの橋梁の下部付帯施
設として設置することができる。また、海面上に露出し
た岩盤など自然地形が利用できる場合も、この方法を用
いることができる。一方、陸岸から離れた位置に設置す
る場合には、例えば不用船などの大型浮体に、例えば両
天秤形式で複数の支持土台を海面上に突出させ、これに
格子桁の支持台を載せ、この支持台に上記実施例のエネ
ルギ変換装置を載せるようにして設置する。また、フロ
ート19については、横方向への大きな移動を防止する
ために、重りを海底に沈め、この重りとフロート19の
下端部とをチェーンで繋ぐように構成することが好まし
い。
【0059】次に、このエネルギ変換装置の利用方法に
ついて説明する。
【0060】通常、海上においては、特定の場所の波力
エネルギは時間的に大きく変動する。これを平滑化する
方法として、本発明のエネルギ変換装置と海洋温度差発
電と併用することが考えられる。すなわち、波力発電で
得たエネルギを一旦、熱エネルギに変換し、海洋温度差
発電の高温源として利用するものである。その他、揚水
発電と併用することも考えられる。すなわち、波力で得
たエネルギを下池から上池への揚水に用い、一般供給用
のエネルギは上池から下池に下降する際に発生するエネ
ルギを用いれば良い。
【0061】また、本実施例のエネルギ変換装置は、波
力発電のための一次変換、閉鎖水域と外海の水交換のた
めのエネルギ源として使用することができる。また、こ
のエネルギ変換装置では、入射した波は複数列のフロー
ト群を持つエネルギ変換装置を通過すると、水面変動の
エネルギを失う。従って、このエネルギ変換装置では消
波効果、すなわち防波堤としての機能を期待できる。ま
た、この装置は、普通の防波堤とは異なり、潮汐による
海水交換には影響を及ぼさないので、水質の悪化した底
層水を湾内に滞留させることはなく、さらに、通常の防
波堤を築造する場合のように海底の地形を変化させるよ
うなことがない。
【0062】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施例
においては、ぜんまいばね46を用いた緩衝装置41に
ついて説明したが、緩衝装置としてトルクリミッタを用
い、所定の大きさ以上のトルクは伝達しない構成として
もよい。また、上記実施例では、トルク伝達のためにベ
ルト25,26を用いたが、その代わりにチェーンを用
い、プーリ15,16,23,24の代わりにチェーン
歯車を用いても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の水面
波エネルギ変換装置によれば、水面の上下運動を往復回
転運動に変換して出力する運動エネルギ変換手段と、こ
の運動エネルギ変換手段から出力される往復回転運動の
うちの一方の回転方向の回転運動を取り出して出力する
第1の回転運動取出手段と、運動エネルギ変換手段から
出力される往復回転運動のうちの他方の回転方向の回転
運動を取り出して出力する第2の回転運動取出手段とを
備えるようにしたので、水面の上下運動を容易に回転方
向の変化しない回転運動に変換することができるという
効果を奏する。
【0064】また、請求項2記載の水面波エネルギ変換
装置によれば、水面の上下変動に伴うフロートの上下運
動によって滑車を回転運動させ、この滑車の回転運動の
うちの一方の回転方向の回転運動を、第1のラチェット
機構によって第1の出力軸に伝達し、滑車の回転運動の
うちの他方の回転方向の回転運動を、第2のラチェット
機構によって第2の出力軸に伝達させるようにしたの
で、簡単な構成で、水面の上下運動を、回転方向の変化
しない回転運動に変換することができるという効果を奏
する。
【0065】さらに、請求項3記載の水面波エネルギ変
換装置によれば、滑車、ロープ、フロート、カウンタウ
ェイト、第1のラチェット機構および第2のラチェット
機構を複数組設け、水面の上下運動に伴う各フロートの
上下運動によって各滑車を回転運動させ、各滑車の回転
運動のうちの一方の回転方向の回転運動を、各第1のラ
チェット機構によって一つの第1の出力軸に伝達し、各
滑車の回転運動のうちの他方の回転方向の回転運動を、
各第2のラチェット機構によって一つの第2の出力軸に
伝達させるようにしたので、上記効果に加え、任意の水
面変動、特に波長の短い波から効果的にエネルギを獲得
することが可能になるという効果を奏する。
【0066】さらに、請求項4記載の水面波エネルギ変
換装置は、第1のラチェット機構と第1の出力軸との
間、および前記第2のラチェット機構と第2の出力軸と
の間にそれぞれ緩衝装置を設置するようにしたので、第
1のラチェット機構または第2のラチェット機構に対す
るトルク負荷の衝撃をやわらげることができると共に歪
みエネルギを蓄積することができ、エネルギ変換効率が
向上する。
【0067】また、請求項5記載の水面波エネルギ変換
装置によれば、第1の出力軸から出力される回転エネル
ギと第2の出力軸から出力される回転エネルギとを合成
して、1つの回転方向の回転エネルギとする合成手段を
設けたので、上記各効果に加え、回転エネルギの利用に
対して便利になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る水面波エネルギ変
換装置の構成を表す正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】ワンウェイクラッチを用いたラチェットギア付
プーリの一部を表す断面図である。
【図4】図3のラチェットギア付プーリの一部の他の動
作状態を示す断面図である。
【図5】図1に示した構成要素を複数連結した構成の水
面波エネルギ変換装置を示す斜視図である。
【図6】緩衝装置の取付部の構造を示す断面図である。
【図7】ぜんまいばねの取付構造を示す断面図である。
【図8】ぜんまいばねの取付構造を示す断面図である。
【図9】図1または図5における2本のトルク伝達棒に
よって伝達された互いに逆方向のトルクを一方向に揃え
るためのギアを示す正面図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る水面波エネルギ
変換装置の構成を表す正面図である。
【図11】図10のB−B線に沿った断面図である。
【図12】図10のC−C線に沿った断面図である。
【図13】図10に示した構成要素を複数連結した構成
の水面波エネルギ変換装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
14 滑車 15 ラチェットギア付プーリ(第1のラチェット機
構) 16 ラチェットギア付プーリ(第2のラチェット機
構) 17 ロープ 19 フロート 20 カウンタウェイト 21 トルク伝達棒(第1の回転軸) 22 トルク伝達棒(第2の回転軸) 23,24 プーリ 41 緩衝装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面の上下運動を往復回転運動に変換し
    て出力する運動エネルギ変換手段と、 この運動エネルギ変換手段から出力される往復回転運動
    のうちの一方の回転方向の回転運動を取り出して出力す
    る第1の回転運動取出手段と、 前記運動エネルギ変換手段から出力される往復回転運動
    のうちの他方の回転方向の回転運動を取り出して出力す
    る第2の回転運動取出手段とを備えたことを特徴とする
    水面波エネルギ変換装置。
  2. 【請求項2】 滑車と、 この滑車に巻き掛けられたロープと、 このロープの一端に取り付けられる共に水面上に浮遊す
    るフロートと、 前記ロープの他端に取り付けられた、前記フロートより
    も重さの軽いカウンタウェイトと、 一方向の回転エネルギを出力するための第1の出力軸
    と、 他方向の回転エネルギを出力するための第2の出力軸
    と、 前記フロートの上下運動に伴う前記滑車の回転運動のう
    ちの一方の回転方向の回転運動のみを前記第1の出力軸
    に伝達する第1のラチェット機構と、 前記フロートの上下運動に伴う前記滑車の回転運動のう
    ちの他方の回転方向の回転運動のみを前記第2の出力軸
    に伝達する第2のラチェット機構とを備えたことを特徴
    とする水面波エネルギ変換装置。
  3. 【請求項3】 複数の滑車と、 各滑車に巻き掛けられた複数のロープと、 各ロープの一端に取り付けられる共に水面上に浮遊する
    複数のフロートと、 それぞれ各ロープの他端に取り付けられた、各フロート
    よりも重さの軽い複数のカウンタウェイトと、 一方向の回転エネルギを出力するための第1の出力軸
    と、 他方向の回転エネルギを出力するための第2の出力軸
    と、 それぞれ各フロートの上下運動に伴う各滑車の回転運動
    のうちの一方の回転方向の回転運動のみを前記第1の出
    力軸に伝達する複数の第1のラチェット機構と、 それぞれ各フロートの上下運動に伴う各滑車の回転運動
    のうちの他方の回転方向の回転運動のみを前記第2の出
    力軸に伝達する複数の第2のラチェット機構とを備えた
    ことを特徴とする水面波エネルギ変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のラチェット機構と第1の出力
    軸との間、および前記第2のラチェット機構と第2の出
    力軸との間にそれぞれ、前記第1のラチェット機構およ
    び第2のラチェット機構に対するトルク負荷の衝撃をや
    わらげると共に歪みエネルギを蓄積するための緩衝装置
    を設置したことを特徴とする請求項2または3記載の水
    面波エネルギ変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の出力軸から出力される回転エ
    ネルギと前記第2の出力軸から出力される回転エネルギ
    とを合成して1つの回転方向の回転エネルギとするため
    の合成手段を更に備えたことを特徴とする請求項2ない
    し4のいずれか1に記載の水面波エネルギ変換装置。
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