JPH08239621A - 難燃性クリヤー塗料

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(57)【要約】【目的】難燃性を有する樹脂塗料を提供する【構成】変性エポキシ樹脂とポリビニルアセタール、
及び水酸化マグネシウムを併用して主剤とし、硬化剤に
ポリイソシアネートを使用しウレタン塗料にして、より
難燃性をあげた難燃性クリヤー塗料である。

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は公共施設や木製品の建材
用・室内装飾・室内家具全般用の難燃性クリヤー塗料で
ある。

【０００２】

【従来の技術】一般の樹脂塗料は火炎が塗膜に触れると
発炎を生じ、無煙化は得られ難く自己消火性も少ない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】現在火災が発生した場
合において、建築物の建材の燃焼速度は速く、又、有毒
ガスや煙が大量に発生する為死亡者が出やすい。発炎性
や発煙性が少なく、被害を最小限にくい止められる自己
消火性のある塗料開発が急務となっている。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

【０００５】変性エポキシ樹脂とポリビニルアセタール
からなることを特徴とする難燃性クリヤー塗料。

【０００６】変性エポキシ樹脂とポリビニルアセター
ル、及び水酸化マグネシウムからなることを特徴とする
難燃性クリヤー塗料。

【０００７】変性エポキシ樹脂とポリビニルアセタール
を、ポリイソシアネートで反応させることを特徴とする
難燃性クリヤー塗料である。

【０００８】

【実施例】

当製品はウレタンの反応型塗料であり、使用する際に上
記記載の主剤と硬化剤について主剤を２・硬化剤を１の
比率で配合し、粘度により少量のウレタン用シンナーで
希釈し、スプレー・ロールコーター・フローコーター・
ハケ等を使用し塗装する。

【０００９】

【発明の効果】

【００１０】本発明で使用する水酸化マグネシウムは、
無毒性・非腐蝕性・低発煙性・耐熱性といった特徴をも
った無機水酸化難燃剤である。

【００１１】本発明で使用する水酸化マグネシウムは、
約３４０℃から脱水が始まる為、発泡やフローマーク
（シルバー）等の問題を起こさないので、各種熱可塑性
樹脂に応用できる。

【００１２】難燃剤として必要な条件は加工温度の安定
で、合成樹脂の燃焼温度とオーバーラップした温度域で
脱水分解することである。この脱水分解が吸熱反応であ
り、水酸化マグネシウムの難燃機能はこの吸熱作用であ
り、熱分解後生成されるＭｇＯの炭化触媒作用にも寄与
している。

【００１３】水酸化マグネシウムの吸熱ピークは、樹脂
分解終了間際の最大発熱ピーク直前に位置し、温度上昇
を抑えている。

【００１４】本発明で使用する水酸化マグネシウムは塩
基物質で、ＰＶＣ等に配合した場合熱分解時に発生する
ハロゲン化水素と反応し、大気中への放出を防ぐだけで
なく、抑煙性にも優れている。

【００１５】塗料の性状は以下の通りである。

【００１６】本発明によれば上記の目的は、変性エポキ
シ樹脂・ポリビニルアセタールと、水酸化マグネシウム
により構成させる難燃性クリヤー主剤と、イソシアネー
トを含有する硬化剤との反応による難燃性クリヤー塗料
によって達成される。

【００１７】本発明で使用する合成樹脂塗料は、変性エ
ポキシ樹脂・ポリビニルアセタール・ポリイソシアネー
トからなる塗料である。

【００１８】合成樹脂塗料は、ウレタンサンディングシ
ーラーとウレタン艶消しからウレタン艶あり迄ある。

【００１９】無機難燃剤は、主剤塗料の全体の１００重
量部に対し５〜２０重量部の範囲で用いる。

【００２０】本発明の難燃性クリヤー塗料の熱分解温度
は、変性エポキシ樹脂は３００℃・ポリビニルアセター
ル樹脂は３００℃でポリウレタン化する事により、相乗
効果で各々単体で使用するよりも耐熱温度は向上し、無
煙化が促進させる。

【００２１】本発明の合成樹脂塗料に混入されている無
機難燃剤との相乗効果により、発煙は抑制される。

【００２２】本発明の変性エポキシウレタン樹脂塗料
は、図１に示す通り難燃性・発煙抑制に優れており、公
共施設や室内又、船舶等難燃性を求められる部分への塗
料として最適である。

【００２３】

【図１】

【特許請求の範囲】