JPH08237883A

JPH08237883A - 太陽電池で充電するバッテリー充電器

Info

Publication number: JPH08237883A
Application number: JP7037026A
Authority: JP
Inventors: Masanori Kachi; 正典加地; Masayoshi Ono; 雅義小野; Yoshinori Kaido; 佳典海道; Takahiro Haga; 孝裕羽賀; Yoshinobu Takahata; 良信高畠
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1995-02-24
Filing date: 1995-02-24
Publication date: 1996-09-13

Abstract

(57)【要約】【目的】携帯用の電気機器が屋外で使用中に電池切れ
を起こしても、すぐにでもバッテリーの充電が行えるよ
うに、太陽電池で充電するバッテリー充電器を気軽に携
帯することができて、且つ、バッテリーを充電するため
の十分な出力が得られる太陽電池を備えた充電器を提供
する。【構成】充電器本体１の表面にバッテリー装着部２を
設け、裏面に太陽電池収納部５及び蓋６を設ける。アモ
ルトンフィルム９上にはアモルファスシリコン太陽電池
１０が４分割されて設けられている。４つの太陽電池１
０は全て直列に接続されており、フィルム９に印刷され
ている導電箔によって配線１１が引き回されている。配
線１１の先端がコネクタ８に連結されて前記充電器本体
１と電気接続されている。フィルム９は点線部分で折り
たたむことができる。そして折りたたまれたフィルム９
は、前記太陽電池収納部５の中に収納することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、太陽電池で充電する
バッテリー充電器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、各種電気機器の小型軽量化が進ん
で、携帯用の電気機器が多く商品化されている。携帯用
の電気機器に対しては、電源として商用交流が使えない
のでバッテリーが使用される。電源として使用されるバ
ッテリーには、乾電池のような一次電池と、ニッケルカ
ドミウム電池のような二次電池とが知られているが、二
次電池は充電することによって繰り返し使用できるし、
また容量が大きく大電流による放電が可能なので、非常
に使い勝手がよい。

【０００３】ところで、前記二次電池を充電する際に
は、商用交流を用いて充電したり、または太陽電池によ
って充電することが知られている。商用交流によって充
電する場合には、屋内でしか充電することができず、電
気機器を屋外で使用中に電池切れが生じてもすぐに充電
できない欠点がある。このため、結局は電池切れに備え
て予備の電池を携帯しなければならなくなる。また、商
用交流で充電する場合は、交流を直流に変換する回路が
必要なので充電回路が複雑になる欠点がある。

【０００４】一方、太陽電池によって充電する場合に
は、屋内や屋外を問わず太陽電池が発電すれば二次電池
を充電することができるので、携帯中に電池切れが生じ
ても屋外で充電することができる。また商用交流を使用
しないので経済的であり、且つ太陽電池の出力は直流な
ので、商用交流を使用する場合のような変換回路が不要
になる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽電
池は、光エネルギーを１００％電気エネルギーに変換す
ることができないので、なかなか十分な出力が得ること
ができない。このため、電池を充電する際に必要な出力
を得るために、太陽電池の受光面積を大きくしなければ
ならない。太陽電池の受光面積を大きくすることは、そ
れだけ太陽電池自身が大きくなるので、大きくなればな
るほど携帯しにくくなるという欠点がある。

【０００６】さらに、二次電池の開発が進んで、前記ニ
ッケルカドミウム電池と比較して、１本当りの電圧が高
いリチウムイオン電池や、容量が大きいニッケル水素電
池等が商品化されてきた。従って、これらの各種電池を
充電する場合には、充電電流や電圧を大きくしなければ
ならず、太陽電池の受光面積をさらに大きくしなければ
ならない。このため、太陽電池がますます大きくなっ
て、太陽電池を電源とするバッテリー充電器を携帯する
ことが困難になるという欠点がある。

【０００７】従ってこの発明は、携帯用の電気機器が屋
外で使用中に電池切れを起こしても、すぐにでもバッテ
リーの充電が行えるように、太陽電池で充電するバッテ
リー充電器を気軽に携帯することができて、且つ、バッ
テリーを充電するための十分な出力が得られる太陽電池
を備えた充電器を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、バッテリー
が装着される充電器本体と、バッテリーの充電電源とし
て用いられる太陽電池と、前記充電器本体と太陽電池と
を電気接続するケーブルとから構成される太陽電池で充
電するバッテリー充電器であって、前記充電器本体は、
バッテリー装着部と、非使用時に太陽電池を収納する太
陽電池収納部とを有している。

【０００９】そして、前記充電器本体は、一方の面にバ
ッテリー装着部を有し、他方の面に太陽電池収納部を有
し、前記太陽電池収納部には開閉自在な蓋が設けられて
いる。

【００１０】さらに、前記太陽電池は、折りたたんだり
広げたりすることができる絶縁性フィルム上に形成され
ており、折りたたんだ状態で前記太陽電池収納部に収納
される。

【００１１】さらにまた、前記太陽電池は、複数枚のシ
ートに分割されており、各シートは導電性のホックによ
って連結される。

【００１２】

【作用】この発明によれば、まず、太陽電池によってバ
ッテリーを充電することができて、充電器を使用しない
ときは、太陽電池収納部に太陽電池を収納することがで
きる。このため、充電器本体の中に太陽電池を収納した
状態で携帯することができる。

【００１３】また、充電器本体の各面を利用して、バッ
テリー装着部と太陽電池収納部とを振り分けて配置して
いるので、充電器本体の表面積を小さくコンパクトにま
とめることができ、且つ、太陽電池収納部を蓋で閉塞す
ることによって充電器本体の外観を整えることができ
る。

【００１４】さらに、絶縁性フィルムを広げることによ
って太陽電池の受光面積を大きくすることができて、出
力を大きくできる。そして、収納するときは絶縁性フィ
ルムを折りたたんでコンパクトにすることができるの
で、携帯に非常に便利である。また、絶縁性フィルムを
広げるときは、光の照射される向きに合わせてどんな向
きにも広げられるので、効率よく発電させることができ
る。

【００１５】さらにまた、太陽電池を複数枚のシートに
分割することによって、これらのシートを重ねて収納で
きるので、より一層収納が楽になって、携帯に便利にな
る。また、太陽電池を使用するときは、分割された複数
枚のシートを順次連結することによって、太陽電池のセ
ル段数や受光面積をどんどん大きくすることができて、
太陽電池の出力を容易に変更することができる。

【００１６】

【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づきながら
説明する。図１は本発明の第１の実施例である。１はバ
ッテリー充電器本体であり、直方体の形状をしている。
２はバッテリーパックであり、複数本の二次電池が内蔵
されている。内蔵される二次電池はニッケルカドミウム
電池やニッケル水素電池、リチウムイオン電池等であ
り、使用する電気機器の定格に合わせて２本から１０本
程度直列接続されたり並列接続されたりする。

【００１７】前記バッテリー充電器本体１の表面には、
バッテリー装着部３と充電量インジケータ４が設けられ
ている。バッテリー装着部３はバッテリーパック２が装
着されるように凹所になっており、底面部にバッテリー
パック２の電気接点と接触する充電端子が設けられてい
る。また、充電量インジケータ４は後述する太陽電池が
発生する充電出力を積算してＬＥＤを点灯させる仕組み
になっている。充電が進行すると徐々に点灯領域を大き
くしていき、バッテリーパック２が満充電になると点滅
する等、種々の表示形態が可能である。

【００１８】一方、前記バッテリー充電器本体１の裏面
には、太陽電池収納部５が設けられている。太陽電池収
納部５は太陽電池が収納できるように凹所になってお
り、且つ、開閉自在な蓋６が設けられている。

【００１９】また、前記バッテリー充電器本体１の側面
には、＋−一対のケーブル７が突出している。このケー
ブル７は太陽電池と電気接続できるように先端にコネク
タ８が取りつけられており、太陽電池の出力が前記充電
端子に供給されるようになっている。

【００２０】さて、９はアモルトンフィルムであり、絶
縁性フィルムの表面にアモルファスシリコン太陽電池１
０が４つの領域に分けて設けられている。４つのアモル
ファスシリコン太陽電池１０は全て直列に接続されてお
り、アモルトンフィルム９に印刷されている導電箔によ
って配線１１が引き回されている。図１において、配線
１１の先端が前記コネクタ８に連結されて前記充電器本
体１と電気接続されている。

【００２１】このアモルトンフィルム９は図１中に示す
点線部分で折りたたむことができる。そして降りたたま
れたアモルトンフィルム９は、前記太陽電池収納部５の
中に収納することができる。

【００２２】このように、バッテリーパック２を充電す
るときは、アモルトンフィルム９を広げて受光面積を大
きくして使用でき、また、使用しないときは、コンパク
トに折りたたんで収納することができる。なお、アモル
トンフィルム９は大変薄いので折りたたんでもそんなに
はかさばらない。従って、前記太陽電池収納部５を薄く
することができて、その結果、充電器本体１が大きくな
ってしまう心配もいらない。

【００２３】なお、アモルトンフィルム９は、もっと大
きくして太陽電池の分割数を多くしてもいいし、また、
複数枚のフィルム９を用意してフィルム同士をケーブル
等で電気接続して連結しても構わない。これによって、
太陽電池の出力を容易に変更することができる。従っ
て、前記バッテリーパック２に内蔵されている電池の電
圧や容量が変化して充電出力を変更する必要性が生じて
も、容易に対応することができる。

【００２４】次に、図２は及び図３は本発明の他の実施
例である。図２において、アモルトンフィルム９はあら
かじめ４枚のシートに分割されており、各フィルム９に
はそれぞれ太陽電池１０が形成されている。そして、こ
れらのフィルム９は互いに導電性のホック１２によって
電気的且つ物理的に連結されている。また、ケーブル７
の先端に設けられたコネクタ８もホックの形状をしてお
り、フィルム９と接続される。ホック１２の形態は凸起
と凹部が一対となって連結されるものでもいいし、また
クリップのようなものや、リング状のものに引っ掛ける
ようなタイプでもよく、電気的且つ物理的に連結される
ものなら何でもよい。

【００２５】そして、使用しないときは、前記４枚のア
モルトンフィルム９を重ね合わせることによってかさば
ることなくコンパクトに前記太陽電池収納部５に収納で
きる。この実施例におけるアモルトンフィルム９もさら
に枚数を増加させてどんどん連結することができるの
で、これによって、太陽電池の出力を容易に変更するこ
とができる。

【００２６】図２におけるアモルトンフィルム９はホッ
ク１２によってそれぞれ縦一列に連結しているが、これ
に限らず、例えばホックを各フィルム９の周囲に多く設
けることによって、いろんな方向にアモルトンフィルム
９を連結していくことができる。その結果、充電の際、
アモルトンフィルム９を広げるスペースに合わせたり、
また光がよく当る向きに合わせて、アモルトンフィルム
９全体の形状を容易に変更することができる。

【００２７】なお、アモルトンフィルム９を前記ホック
１２によって連結する際、図３のように、絶縁性フィル
ム１３を用いても構わない。絶縁性フィルム１３は、あ
らかじめ２列の配線１４が印刷されており、配線１４上
にホックボタン１２が設けられる。そして、このホック
ボタン１２に、アモルトンフィルム９を次々と連結され
るようになっている。

【００２８】

【発明の効果】この発明によれば、太陽電池で充電する
バッテリー充電器の携帯性を向上させることができるの
で、携帯用の電気機器が屋外で使用中に電池切れを起こ
しても、すぐにでもバッテリーの充電が行える。さら
に、充電器を使用するに当っては、太陽電池を広げたり
枚数を増やしていくことによって、受光面積や出力電圧
を大きくできる。従って、ニッケル水素電池やリチウム
イオン電池等の高容量や高電圧の電池に対しても、これ
らの電池に応じて充電出力を容易に変更することができ
るし、急速充電を行ってより一層短時間で充電を行うこ
とも可能になる。

【００２９】さらにまた、太陽電池を広げたり枚数を増
やしていく際には、自由に向きを変えたり、受光面積の
形状を変更させることができるので、スペースや日当り
等に応じて太陽電池の出力を効率よく得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す斜視図

【図２】本発明の他の実施例を示す斜視図

【図３】本発明のアモルトンフィルムの他の接続携帯を
示す斜視図

【符号の説明】

１バッテリー充電器本体２バッテリーパック３バッテリー装着部４充電量インジケータ５太陽電池収納部６蓋７ケーブル８コネクタ９アモルトンフィルム１０太陽電池１１配線１２ホック１３絶縁性フィルム１４配線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者羽賀孝裕大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者高畠良信大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】バッテリーが装着される充電器本体と、
バッテリーの充電電源として用いられる太陽電池と、前
記充電器本体と太陽電池とを電気接続するケーブルとか
ら構成される太陽電池で充電するバッテリー充電器であ
って、前記充電器本体は、バッテリー装着部と、非使用
時に太陽電池を収納する太陽電池収納部とを有している
ことを特徴とする太陽電池で充電するバッテリー充電
器。
【請求項２】前記充電器本体は、一方の面にバッテリ
ー装着部を有し、他方の面に太陽電池収納部を有し、前
記太陽電池収納部には開閉自在な蓋が設けられているこ
とを特徴とする請求項１記載の太陽電池で充電するバッ
テリー充電器。
【請求項３】前記太陽電池は、折りたたんだり広げた
りすることができる絶縁性フィルム上に形成されてお
り、折りたたんだ状態で前記太陽電池収納部に収納され
ることを特徴とする請求項１記載の太陽電池で充電する
バッテリー充電器。
【請求項４】前記太陽電池は、複数枚のシートに分割
されており、各シートは導電性のホックによって連結さ
れることを特徴とする請求項１記載の太陽電池で充電す
るバッテリー充電器。