JPH08237445A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JPH08237445A
JPH08237445A JP7036708A JP3670895A JPH08237445A JP H08237445 A JPH08237445 A JP H08237445A JP 7036708 A JP7036708 A JP 7036708A JP 3670895 A JP3670895 A JP 3670895A JP H08237445 A JPH08237445 A JP H08237445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
document
unit
sheet
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7036708A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Ikeda
靖彦 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7036708A priority Critical patent/JPH08237445A/ja
Publication of JPH08237445A publication Critical patent/JPH08237445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明に係る画像読取装置は、部品精度や組
立精度に大きく影響されることなく読取の白レベルを検
出すると共に、その際に発生した読取開始位置のズレを
補正することを可能にすることを目的としている。 【構成】 読取ユニット15により背面ローラ6の付近を
読取走査しながら移動し、予め記憶部22に記憶した背面
ローラ6の白レベルに一致または最も近い値を検出した
位置を読取ユニット15の読取位置として認識して読取ユ
ニット15を停止させる。更にシート状の原稿の端部の通
過を検出するセンサ手段が該原稿の先端または後端を検
出してから読取ユニット15が読み取りを開始または終了
するまでの時間を変更可能に構成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読取装置、詳細に
は、例えば、原稿を静止させた状態での読取モードと、
シート状の原稿を移動させながらの読取モードとの二種
類の読取モードを有する画像読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置を図7を用いて説明
する。図7において、画像読取装置101 は、ケーシング
108 上に載置されたガラス板104 とガラス板104 上を送
られる原稿110 の被読取面110aを照射する発光ダイオー
ド105 と、被読取面110aからの反射光が通過するロッド
型レンズ106 と、レンズ106 の直下に配置された反射光
を結像させるイメージセンサ107 とから構成されてお
り、これ等発光ダイオード105 ,レンズ106 およびイメ
ージセンサ107 は、夫々ケーシング108 内に収納されて
いる。
【0003】また、ガラス板104 上であってロッド型レ
ンズ106 に対向する位置には背面ローラ102 が設けられ
ており、この背面ローラ102 とガラス板104 との間には
所定の間隙Δxが形成されている。そしてこの間隙Δx
は、間隙Δxの中央付近にロッド型レンズ106 の焦点を
合わせることによって所定の読取解像度(MTF)を確
保できる寸法に設定されている。
【0004】上述の構成において、原稿110 は図示しな
い送り用搬送装置によりガイド板103 の間を通ってガラ
ス板104 上に搬送され、背面ローラ102 の真下の読取位
置Aまで導かれる。原稿110 は背面ローラ102 とガラス
板104 との間の間隙Δxによって上下方向の動きが規制
されると共に、この間隙Δx内では上下方向に移動可能
となっているので、読取位置Aは間隙Δx内に存在す
る。
【0005】そして、読取位置Aの被読取面110aに対し
て発光ダイオード105 からガラス板104 を介して入射光
が入射され、被読取面110aからの反射光がガラス板104
およびロッド型レンズ106 を介してイメージセンサ107
に結像されて、読取動作が行われる。
【0006】この読取動作は原稿110 の先端が読取位置
Aに入り、原稿110 の後端が読取位置Aに達するまで継
続的に行われる。また、原稿110 の読取が終了すると、
原稿110 は図示しない排出用搬送装置により外部へ排出
される。この間、背面ローラ102 は連続的に矢印方向に
回転し、原稿110 の円滑な搬送が行われる。
【0007】背面ローラ102 はガラス板104 に押圧され
ずに回転するので、背面ローラ102の駆動力を小さく
し、駆動源に対する負荷を小さくできる。また原稿110
の裏面に汚れが発生しても、この汚れが背面ローラ102
の表面に転写されることがないという利点を有してい
る。尚、背面ローラ102 は回転しなくとも良いし、ロー
ラではなく所定の間隙Δxを形成する板状のもので構成
しても構わない。
【0008】また、近頃ではシート状の原稿だけでな
く、本などの厚みのある原稿も読取可能な二種類の読取
モードを有する画像読取装置が開発されている。この種
の画像読取装置は図8および図9に示すように、一枚も
しくは複数枚のシート状原稿をセットする原稿台1と原
稿台1上にセットされたシート状の原稿を分離ローラ3
および分離片4からなる分離部に導く予備搬送ローラ2
と、分離部で一枚ずつ分離された原稿を読取位置Bに搬
送する給送ローラー5と、読取位置Bでの原稿の位置を
規制し、原稿読取の際の白レベルの基準となる白色の背
面ローラ6と、読取位置Bを通過した原稿を排出する排
出ローラ7等からなる搬送ユニット10を有している。
【0009】更に、本などの静止原稿を載置するプラテ
ンガラス11を有し、原稿の被読取面に入射光を入射する
照明手段12と、原稿の被読取面からの反射光が通過する
ロッド型レンズ13と、ロッド型レンズ13の真下に配置さ
れ反射光を結像させるイメージセンサ14等からなる読取
ユニット15を有している。
【0010】そして、更に読取ユニット15の待機位置
(ホームポジション)を検出するホームポジションセン
サ17と、読取ユニット15と一体的に移動動作し、ホーム
ポジションセンサ17のON/OFFを行うHPアクチュ
エータ16を有して構成されている。
【0011】上述の構成において、プラテンガラス11上
に載置された原稿を読み取る際には、原稿が静止した状
態で読取ユニット15が図示しない駆動手段からの駆動伝
達により図8の矢線D方向に移動しながら読取を行う。
また、シート状の原稿を読み取る際には、図8のように
ホームポジションにある読取ユニット15を図9に示すよ
うに読取位置Bに移動させて背面ローラの白レベルを検
出した時点で読取ユニット15を固定し、原稿を搬送ユニ
ット10により、図9の矢線Cで示される原稿パスに沿っ
て搬送しながら読み取りを行う。
【0012】この時の読取ユニット15の位置は、ホーム
ポジションセンサ17をOFFにした後、所定のステップ
数を図示しない駆動手段に与えることにより決定される
ようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の技術のよ
うにプラテンガラス上に載置した本などの厚みのある静
止原稿だけでなく、プラテンガラス上を送られるシート
状の原稿も読取可能な二種類の読取モードを持つ画像読
取装置においては、シート状の原稿を読み取る際に前述
のように読取ユニット15をシート状原稿読取位置まで移
動させる必要がある。
【0014】ここで、移動して固定した読取ユニット15
の設定位置が不適切な場合には、白レベルの設定が不適
切になり、画像に悪影響を及ぼす。そこで、従来例のよ
うに読取ユニット15の位置制御を駆動源のステップ数の
みで管理した場合には、それぞれの部品が高精度である
ことを必要とし、そのうえ組立精度も要求されるのでコ
ストアップの要因となるという問題点があった。
【0015】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、部品精度や組立精度に大きく
影響されることなく、読取の白レベルを検出すると共
に、その際に発生した読取開始位置のズレを補正するこ
とを可能にしたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、可動の読取手段を読取
位置に固定させて、プラテンガラス上を移動するシート
状の原稿をこの読取位置で走査する読取モードを有し、
前記読取手段は、前記原稿の被読取面を照射する光源
と、前記原稿の被読取面からの反射光を結像させる手段
を有し、読取位置近傍に白レベルの基準部材を配置した
画像読取装置において、前記読取モードで前記読取手段
を前記読取位置に移動する際に、前記読取手段により前
記基準部材の付近を読取走査しながら移動し、予め記憶
部に記憶した前記基準部材の白レベルに一致または最も
近い値を検出した位置を読取手段の読取位置として認識
して前記読取手段を停止させ、読取動作を行うように構
成したことを特徴とする画像読取装置である。
【0017】また、前記プラテンガラス上を移動するシ
ート状の原稿の搬送路上に前記シート状の原稿の端部の
通過を検出するセンサ手段を有し、前記読取モードの際
には、前記読取手段の停止位置に対応して前記センサ手
段が前記シート状の原稿の先端または後端を検出してか
ら、前記読取手段が読み取りを開始または終了するまで
の時間を変更可能としたことを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明に係る画像読取装置は、上述の如く構成
したので、読取手段を読取位置に移動する際に、前記読
取手段により白レベルの基準となる基準部材の付近を読
取走査しながら移動させ、予め記憶した前記基準部材の
白レベルに一致または最も近い値を検知した位置を読取
手段の読取位置として認識して読取手段を停止させ、該
読取位置から読取動作を行うことが出来る。
【0019】また、前記読取手段の停止位置に対応し
て、センサ手段がシート状の原稿の先端または後端を検
出してから前記読取手段が読み取りを開始または終了す
るまでの時間を変更可能にしたことで、読取手段の停止
位置に誤差が発生してもその誤差に対応して読取手段の
読み取り開始または終了時間を変更することで発生した
読取開始位置のズレを補正することが出来る。
【0020】
【実施例】図により本発明に係る画像読取装置の一実施
例を具体的に説明する。図1および図2は本発明の第1
実施例に係る画像読取装置の概略構成図、図3は制御系
のブロック図、図4は図2の読取位置B近傍の要部拡大
図、図5は図4の読取位置B近傍を更に拡大した図、図
6(a),(b)はレンズの焦点位置からのズレ量と読
取解像度との関係を示す図である。この画像読取装置
は、プラテンガラス上に載置した本などの厚みのある静
止原稿を読み取る読取モードと、プラテンガラス上を送
られるシート状の原稿を読み取る読取モードとの二種類
の読取モードを有している。
【0021】図1および図2に示すように、一枚若しく
は複数枚のシート状の原稿をセットする原稿台1と、原
稿台1上にセットされたシート状の原稿を分離ローラ3
および分離片4からなる分離部に導く予備搬送ローラ2
と、分離部で一枚ずつに分離された原稿を読取位置Bに
搬送する給送ローラ5と、読取位置Bでの原稿の浮き位
置を規制すると共に、原稿読み取りの際に白レベルの基
準となる基準部材としての白色の背面ローラ6と、読取
位置Bを通過した原稿を排出する排出ローラ7とを有す
る搬送ユニット10が装置上部に配置されている。
【0022】そして、本などの厚みのある原稿を静止さ
せた状態で読み取るために、原稿を載置するプラテンガ
ラス11と、原稿の被読取面に入射光を入射する照明手段
12と、原稿の被読取面からの反射光が通過するロッド型
レンズ13と、該レンズ13の直下に配置され反射光を結像
するイメージセンサ14が配置され、前記照明手段12,レ
ンズ13,イメージセンサ14は読取手段となる読取ユニッ
ト15として一体的に構成されており、プラテンガラス11
に対して移動可能に構成されている。
【0023】更に、読取ユニット15が非動作時の待機位
置(ホームポジション)にあることを検出するホームポ
ジションセンサ17と、読取ユニット15と一体的に移動動
作し、ホームポジションセンサ17のON/OFFを行う
HPアクチュエータ16が配置されている。
【0024】本実施例では基準部材として回転可能な背
面ローラ6を用いているが、他の実施例として背面ロー
ラ6は回転しない固定式でも良いし、基準部材としてロ
ーラではなく所定の間隙Δxを形成する板状のものを設
けて構成しても構わないが、それ等の読取部近傍はいず
れもプラテンガラス11に対して一直線に対向するように
構成されている。
【0025】上記の構成において、プラテンガラス11上
に載置して静止した原稿を読取手段となる読取ユニット
15を移動させて走査する読取モードでは、プラテンガラ
ス11上に載置された原稿を原稿が静止した状態で読取ユ
ニット15が図示しない駆動手段からの駆動伝達により図
1の矢線D方向に移動しながら読み取りを行うようにな
っている。
【0026】また、プラテンガラス11上を移動するシー
ト状の原稿を読取手段となる読取ユニット15を読取位置
Bに固定して走査する読取モードでは、図1のようにホ
ームポジションにある読取ユニット15を図2のように読
取位置Bに移動させて固定し、原稿を搬送ユニット10に
より、図の矢線Cで示される原稿パスに沿って搬送しな
がら読み取りを行う。
【0027】読取ユニット15を読取位置Bに移動させる
ための制御系を図3に示す。20は読取ユニット15を移動
させるための駆動手段となるモータであり、パルス数に
応じて回転するステッピングモータ等で構成される。モ
ータ20はモータ制御部21により制御されて回転し、読取
ユニット15を所定の速度で所定の方向と位置に移動す
る。
【0028】22は記憶部であり、読取ユニット15が正規
の読取位置Bに停止した際の背面ローラ6の白レベルの
反射光に対応する電圧値情報を記憶するものである。23
は電圧変換回路であり、読取手段である読取ユニット15
が読取位置B近傍に位置する際の背面ローラ6の白レベ
ルの反射光を電圧に変換する回路である。
【0029】比較回路24は、前記記憶部22に記憶された
電圧値と、読取ユニット15が読取位置B近傍を読取走査
しながら移動する際に電圧変換回路23から随時出力され
る電圧値と、を比較する。
【0030】そして、比較回路24から出力された電圧比
較情報がモータ制御部21に伝達され、モータ制御部21は
記憶部22から出力された電圧と電圧変換回路23から出力
された電圧が一致或いは最も近い値になるようにモータ
20を駆動して読取ユニット15を正規の読取位置Bに移動
した後、モータ20を停止して読取ユニット15を固定す
る。
【0031】尚、前述した記憶部22から出力された電圧
と電圧変換回路23から出力された電圧が最も近い値にな
るようにモータ20を駆動する場合には、一方向から読取
ユニット15を移動させ、記憶部22から出力された電圧と
電圧変換回路23から出力された電圧が最も近い値になっ
た位置を一旦読取ユニット15がオーバーランした後、モ
ータ20を逆回転させて読取ユニット15を戻し、前記記憶
部22から出力された電圧と電圧変換回路23から出力され
た電圧が最も近い値になった位置でモータ20を停止して
読取ユニット15を固定する。
【0032】前記記憶部22に記憶された読取ユニット15
が正規の読取位置Bに停止した際の背面ローラ6の白レ
ベルの反射光に対応する電圧値情報は、予め、読取ユニ
ット15を移動させて背面ローラ6に対して真下の位置、
即ち、背面ローラ6の白レベルの反射光が最大になり電
圧変換回路23から出力される電圧値が最大になった時の
電圧値を正規の読取位置Bとして設定し、記憶部22に記
憶されている。
【0033】そして、読取ユニット15と一体的に移動す
るHPアクチュエータ16がホームポジションセンサ17を
OFFにしてから読取ユニット15が読取位置に達するま
でにモータ20が要したステップ数をモータ制御部21内に
設けたカウンタによりカウントしてそのステップ数を記
憶部25に記憶しておき、次回以降の読取動作の際に今回
のステップ数に対応する位置まで読取ユニット15を移動
した後、その位置から読取動作を開始して、最適停止位
置(シート原稿の最適読取位置)を探すように制御す
る。
【0034】次に、この画像読取装置の読取位置B近傍
の構成について図4乃至図6を用いて詳細に説明する。
図4および図5において、8は、厚さtを有する透明な
フィルムであるスクレパーシートである。スクレパーシ
ート8は、プラテンガラス11に接すると共に図5に示す
ように背面ローラ6との間にΔxの間隔を設けている。
【0035】この間隙Δxを設けるのは、従来例と同様
に、背面ローラ6の駆動力を小さくするため、そして原
稿の裏面の汚れが背面ローラ6に転写しないようにする
ためであるが、スクレパーシート8を用いた画像読取装
置の場合、もう一つ重要な理由がある。スクレパーシー
ト8にはポリプロピレン,ポリエステル,PET等の透
明なプラスチック材料が用いられるが、一般に、これ等
のプラスチック材料はガラスと比べると軟らかく傷が付
き易いため、間隙Δxを設けずに背面ローラ6がスクレ
パーシート8に押圧される構成とすると、背面ローラ6
または原稿との摩擦によりスクレパーシート8に傷がつ
いてしまい、読取画像に影響が出てしまう。
【0036】この傷を防ぐために、スクレパーシート8
にハードコーティング処理を行う方法もあるが、コスト
アップになってしまう。従って、間隙Δxを設けること
により、コストアップすることなくスクレパーシート8
に傷が付かないようにすることが出来、有利である。
【0037】また、このスクレパーシート8の最も重要
な役割は、給送ローラ5によって読取位置Bに搬送され
たシート状の原稿を読取位置Bから排出ローラ7まで導
くことである。仮に、スクレパーシート8がないとする
と、矢印Cで示される原稿パスに沿って搬送されたシー
ト状の原稿は、読取位置Bでプラテンガラス11に接した
後、プラテンガラス11に沿って移動してしまい、排出ロ
ーラ7に導かれずにジャムを起こしてしまう。
【0038】以上の構成において、プラテンガラス11上
に載置された静止原稿を読み取る場合は、原稿の被読取
面がプラテンガラス11に密着するように直接載置される
ため、原稿の被読取面からの反射光は、プラテンガラス
11,そしてレンズ13を通してイメージセンサ14に結像さ
れる。
【0039】一方、プラテンガラス11上を送られるシー
ト状の原稿を読み取る場合は、原稿の被読取面は、スク
レパーシート8と背面ローラ6との間の間隙Δxの範囲
内にあって、原稿の被読取面からの反射光は、スクレパ
ーシート8,プラテンガラス11,そしてレンズ13を通し
てイメージセンサ14に結像される。
【0040】図6(a),(b)は、ロッド型レンズ13
の空間周波数41/mmにおけるピントのズレ量とイメ
ージセンサ14におけるMTF(読取解像度)との関係を
示す図であり、MTF40%以上が確保できれば、イメ
ージセンサ14において支障なく読み取りが行われると一
般的に言われている。
【0041】図6(a)におけるロッド型レンズの場
合、ピントのズレ量をΔLとし、ピントのズレがレンズ
から離れる方向を+(プラス),ピントのズレがレンズ
に近づく方向を−(マイナス)とすれば、MTF40%
以上の範囲は、図6(b)のグラフによりΔL1=0.
61[mm]以下、ΔL2=0.55[mm]以下の範
囲である。
【0042】従って、図5において、スクレパーシート
8のシート状の原稿が通過する側の表面にロッド型レン
ズの焦点が合わせられ、スクレパーシート8と背面ロー
ラ6とで形成される間隙Δxを、ΔL1の値から0.6
mm以下と定める。
【0043】そして、プラテンガラス11上に載置された
原稿の被読取面でもMTF40%以上となるように、ス
クレパーシート8の厚さtをスクレパーシート8の屈折
率nで割った値t/n(空間距離に換算した値)が、Δ
L2の値から0.5mm以下になるようにtおよびnの
値を定める。
【0044】屈折率nの値はスクレパーシート8の材質
で決まるが、一般にスクレパーシート8の材質は透明な
プラスチック材料が用いられ、屈折率は一般的に1.5
である。従って、t/nが0.5mm以下になるために
はtが0.75mm以下になるようにすれば良い。
【0045】尚、単にMTF40%を確保するためだけ
ならば、スクレパーシート8の厚さtは、上述のように
屈折率が1.5として0.75mm以下であれば良い
が、シート状の原稿を搬送させながら読み取りを行う場
合とプラテンガラス11上に載置された原稿を静止状態で
読み取る場合との読取画像の差はできるだけ無いほうが
望ましいので、光の透過率の点からもスクレパーシート
8の厚さtは、できるだけ小さいほうが望ましい。
【0046】また、シート状の原稿を搬送させながら読
み取りを行う場合も、同様の観点から、原稿の被読取面
が、スクレパーシート8に沿うように搬送されることが
望ましい。図4において、給送ローラ5に搬送された原
稿は、原稿の腰のため、原稿の先端が排出ローラ7に達
するまでは、スクレパーシート8に沿って搬送されるた
め、略焦点位置で読み取ることが出来る。
【0047】また、原稿の先端が排出ローラ7に挟持さ
れてからもスクレパーシート8に沿って搬送されるよう
にするためには、排出ローラ7による原稿の搬送速度
が、給送ローラ5による原稿の搬送速度と全く等しいか
それよりも若干遅くなるようにすれば良い。
【0048】排出ローラ7による搬送速度のほうが速い
と、原稿が引っ張られてスクレパーシート8から離れて
いってしまう。このように、排出ローラ7による原稿の
搬送速度が、給送ローラ5による原稿の搬送速度と全く
等しいか、それよりも若干遅くなるように設定しておく
ことにより、原稿は原稿の腰によってスクレパーシート
8に沿って搬送されるため、略焦点位置で読み取ること
が出来る。
【0049】ここで、原稿がスクレパーシート8と擦れ
て、スクレパーシート8に傷が付くことが懸念される
が、スクレパーシート8にかかる原稿の押圧力は、原稿
の腰によるものだけなので、実際には画像に影響がでる
ような傷が付くことはない。
【0050】また、原稿にシワ等があると、部分的にス
クレパーシート8から浮いてしまうことも考えられる
が、背面ローラ6に規制されているため、部分的に浮い
たとしてもMTF40%を確保することが出来る。
【0051】上記のように構成したことにより、プラテ
ンガラス11上を移動するシート状の原稿を読み取る読取
モードで、読取ユニット15を読取位置Bに移動する際
に、読取ユニット15により背面ローラ6の付近を読取走
査しながら移動し、予め記憶部22に記憶した背面ローラ
6の白レベルに一致または最も近い値を検出した位置を
読取ユニット15の読取位置として認識して読取ユニット
15を停止させて固定し、読取動作を行うことで、原稿画
像の再現性の画質が最も高い位置で読取ユニット15を固
定して読取動作を行うので、常に高品位の画像を得るこ
とが可能となった。
【0052】次に第2実施例について説明する。尚、前
記第1実施例と同じ部材で構成したものは同一の符号を
付して説明を省略する。前記第1実施例で説明したよう
に、読取ユニット15の位置は、白レベルの基準となる白
色の背面ローラ6の近傍を移動する際に読取動作を行
い、予め記憶部22が記憶している白レベルに対応する電
圧値に一致または最も近い値を示した位置に停止するよ
うに設定してある。
【0053】このように、読取ユニット15は、プラテン
ガラス11上を移動するシート状の原稿を読み取る度に、
最適停止位置を探して動作するので、毎回読取位置がず
れる可能性がある。従って、このままだと、毎回の読取
動作において、読取動作の開始位置にずれが生じ、原稿
の読取領域が毎回毎回異なってしまうという問題があ
る。
【0054】そこで、読取領域が変動することを防止す
るために、読取ユニット15が基準位置に達するまでにモ
ータ20が要するステップ数と、実際の停止位置に達する
までに要したステップ数の差(=Δp)をモータ制御部
21内に設けられたカウンタによりカウントする。そし
て、原稿搬送路に配置された原稿の端部の通過を検知す
る図示しないセンサにより原稿の先端を検知してから、
読取動作を行うまでの原稿の送り量を前記Δpに対応さ
せて変化させる。
【0055】このように構成することにより、読取開始
動作の際に読取ユニット15の停止位置が多少変動して
も、読取ユニット15の停止位置に対応させて原稿の読取
開始位置または読取終了位置を変化させて常に均一な読
取領域を確保することが出来るので再現性のより高い画
像読取装置を構成することが可能となった。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る画像読取装置は、上述の如
き構成と作用とを有するので、読取手段を原稿読取位置
に移動する際に、白レベル基準を有する基準部材を走査
しながら移動し、装置内部の記憶部が記録した白レベル
に一致または最も近い値の位置に、読取手段を停止させ
てから読取動作を行うようにしたので、部品精度や組立
精度に大きく影響されることなく、読み取りの白レベル
を検出することが可能となり、コストダウンが可能とな
った。
【0057】また、プラテンガラス上を移動するシート
状の原稿の搬送路上に、シート状の原稿の端部の通過を
検出するセンサ手段を有し、読取手段の停止位置に対応
して、センサ手段がシート状の原稿の先端または後端の
通過を検出してから、読取手段が読み取りを開始または
終了するまでの時間を変更可能としたことで、読取開始
位置にズレが発生した場合でもそのズレを補正すること
が可能となり、常に均一な読取領域を確保することが出
来るので再現性のより高い画像読取装置を提供すること
が可能となった。
【0058】また、基準部材をローラ等の曲面を有する
部材で構成した場合には、プラテンガラスとの対向部
が、一直線になり、更に高いレベルで、白レベルの基準
を認識することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置を示す概略断面図で
ある。
【図2】本発明に係る画像読取装置を示す概略断面図で
ある。
【図3】制御系を示すブロック図である。
【図4】図2の読取位置B近傍の要部拡大図である。
【図5】図4の読取位置B近傍を更に拡大した図であ
る。
【図6】レンズの焦点位置からのズレ量と読取解像度と
の関係を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【図8】従来例を示す図である。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
B…読取位置、1…原稿台、2…予備搬送ローラ、3…
分離ローラ、4…分離片、5…給送ローラ、6…背面ロ
ーラ、7…排出ローラ、8…スクレパーシート、10…搬
送ユニット、11…プラテンガラス、12…照明手段、13…
ロッド型レンズ、14…イメージセンサ、15…読取ユニッ
ト、16…HPアクチュエータ、17…ホームポジションセ
ンサ、20…モータ、21…モータ制御部、22…記憶部、23
…電圧変換回路、24…比較回路、25…記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動の読取手段を読取位置に固定させ
    て、プラテンガラス上を移動するシート状の原稿をこの
    読取位置で走査する読取モードを有し、 前記読取手段は、前記原稿の被読取面を照射する光源
    と、前記原稿の被読取面からの反射光を結像させる手段
    を有し、 読取位置近傍に白レベルの基準部材を配置した画像読取
    装置において、 前記読取モードで前記読取手段を前記読取位置に移動す
    る際に、前記読取手段により前記基準部材の付近を読取
    走査しながら移動し、予め記憶部に記憶した前記基準部
    材の白レベルに一致または最も近い値を検出した位置を
    読取手段の読取位置として認識して前記読取手段を停止
    させ、読取動作を行うように構成したことを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記プラテンガラス上を移動するシート
    状の原稿の搬送路上に前記シート状の原稿の端部の通過
    を検出するセンサ手段を有し、 前記読取モードの際には、前記読取手段の停止位置に対
    応して前記センサ手段が前記シート状の原稿の先端また
    は後端を検出してから、前記読取手段が読み取りを開始
    または終了するまでの時間を変更可能としたことを特徴
    とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記基準部材の前記プラテンガラスとの
    対向部を曲面で形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記基準部材はローラで構成したことを
    特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記プラテンガラス上に載置された原稿
    を前記読取手段を移動させて走査する読取モードを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
JP7036708A 1995-02-24 1995-02-24 画像読取装置 Pending JPH08237445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7036708A JPH08237445A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7036708A JPH08237445A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08237445A true JPH08237445A (ja) 1996-09-13

Family

ID=12477277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7036708A Pending JPH08237445A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08237445A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428547B1 (ko) * 2002-08-07 2004-04-29 삼성전자주식회사 원고의 선단 감지가 가능한 화상 스캐닝 유니트 및 그 방법
JP2010087806A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 画像読取装置及びプログラム
US8064109B2 (en) * 2007-03-26 2011-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reader and image forming apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428547B1 (ko) * 2002-08-07 2004-04-29 삼성전자주식회사 원고의 선단 감지가 가능한 화상 스캐닝 유니트 및 그 방법
US8064109B2 (en) * 2007-03-26 2011-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reader and image forming apparatus
JP2010087806A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 画像読取装置及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5791645A (en) Simple inverting path for an auto document feeder for an image forming apparatus
US7072082B2 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus
EP0653874A1 (en) Document feeder with positive document removal from imaging platen
US7016088B2 (en) Image reading apparatus
JPH03191661A (ja) 固定全幅配列の走査ヘッド較正装置
US8928953B2 (en) Image reading device and image forming apparatus therewith using a pair of rail portions to support the optical unit slidable in the sub scanning direction
US20090185244A1 (en) Image scanning apparatus
US10392209B2 (en) Sheet feeding sub tray, sheet conveying device, image reading device, and image forming apparatus
US7130089B2 (en) Original document scanning apparatus
US7102797B2 (en) Image reading device and image forming apparatus including the image reading device
JPH08237445A (ja) 画像読取装置
US11671549B2 (en) Image reading device and image forming apparatus for correcting a read image
JPH104474A (ja) 画像読取装置
US7095535B2 (en) Original scanning apparatus
US6917451B2 (en) Image reading apparatus
JPH0393348A (ja) 画像読取装置
US20040095619A1 (en) Image reader for use in image forming apparatus
JPH08186687A (ja) 画像読取装置
JP2005022805A (ja) シート搬送装置及び読取装置
JP4006291B2 (ja) 画像読取装置
JPH04365259A (ja) 画像読取装置
JP2005005752A (ja) 原稿読取装置
JP3245278B2 (ja) 原稿読取装置
JPH10210227A (ja) 画像読取装置
JPH0582168U (ja) 原稿読取装置