JPH08236Y2 - 夜間用浮上案内装置 - Google Patents

夜間用浮上案内装置

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JPH08236Y2
JPH08236Y2 JP5924093U JP5924093U JPH08236Y2 JP H08236 Y2 JPH08236 Y2 JP H08236Y2 JP 5924093 U JP5924093 U JP 5924093U JP 5924093 U JP5924093 U JP 5924093U JP H08236 Y2 JPH08236 Y2 JP H08236Y2
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尹信 藤野
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尹信 藤野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は夜間用浮上案内装置に係
わり、更に詳しくは、特に夜間に於て水中から水面に向
けて潜水者が浮上する場合、光を発しつつ一定の浮上速
度で潜水者を案内する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、人による水中への潜水が多
々行われている。所で、潜水者は水中より水面に向けて
浮上する場合、ある一定の浮上速度で浮上することが求
められる。これは、潜水者が水中に於て体内に蓄積され
た窒素ガスを序々に体外に排出する必要があるからであ
る。
【0003】上記潜水者の体内に蓄積された窒素ガスを
良好に体外に排出する為の浮上速度は、一般に毎分約10
mm〜18mmとされている。
【0004】また、体内に蓄積された窒素ガスをより完
全に体外に排出する為に、潜水者は所定水深位置に於て
所定時間停止した後、再び浮上することが強く奨励され
ている。上記潜水者の停止位置及び停止時間は、一般そ
れぞれ水深約5m、約3分間とされている。
【0005】そして、従来から上記潜水者が一定の浮上
速度で浮上し、且つ所定水深位置で確実に静止する為の
手段が求められいた。
【0006】そこで、本出願人は先に特願平5ー191973号
(特開平7ー017480号公報)で浮上案内装置を示した。詳し
くは、浮上案内装置本体を形成する外型部、と、当該外
型部2内部に形成された中空部とから成る浮上案内装置
に於て、上記浮上案内装置本体を形成する外型部2は、
上記中空部の体積が変化しない硬質の材質から成り、上
記中空部を密閉空間と成すと共に、上記外型部の一端に
は、上記外型部の一端に対して着脱自在であり、その重
量が変化せしめられるバランス部材が取り付けられてい
ることを特徴とする浮上案内装置である。
【0007】そして、使い方は上記浮上案内装置本体に
バランス部材を取り付け、浮上案内装置全体を水中で離
す。これにより、上記浮上案内装置が一定の浮上速度で
浮上し、潜水者はこの浮上案内装置に案内されて浮上す
る。また、上記浮上途中で浮上案内装置本体に水中停止
用バランス部材を取り付けると、浮上案内装置全体が水
中で停止する。これにより、上記潜水者はこの停止した
浮上案内装置を目標にして自らも所定水深位置で停止す
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、確かに潜水者を一定の浮上速度で水面まで案内で
き、また、所定水深位置で潜水者が停止する目標にもな
る。
【0009】しかしながら、次の点に於て不具合をす
る。即ち、上記水中への潜水は、昼間ばかりでなく夜間
にも行われることがしばしばある。こうした夜間の潜水
時に於て上記従来の浮上案内装置を使用した場合、暗闇
の中で上記従来の浮上案内装置を眼で確認し目標にする
ことは極めて困難である。一つの方法として、ライトを
浮上案内装置に照らしながら浮上する方法もあるが、こ
れも動いている浮上案内装置を照らしつつ潜水者自身も
浮上することは難しく、また、この浮上案内装置をライ
トで照らし出す動作自体も面到であり、且つ潜水者に余
分な神経を使わせるものである。
【0010】従って、本考案の目的とする所は、潜水者
が水中から水面に向けて浮上するとき、一定の浮上速度
でもって潜水者を案内し、また、所定水深位置での停止
もって潜水者のその位置での停止を可能にする浮上案内
装置であることは勿論のこと、特に夜間の潜水時に於
て、潜水者が浮上案内装置を使用したとき、上記浮上案
内装置を確実に確認できる技術を提供するにある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】上記目的を解決する為に、
本考案は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応
する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、本考
案は中空部1の体積が変化しない硬質の材質から成る外
型部2と、上記外型部2の内部に形成された中空部1
と、浮上速度を調節するオモリ3とから成る浮上案内装
置に於て、上記外型部2に、電源部4からの電気の供給
で発光する発光部5を水密して設けたことを特徴とする
夜間用浮上案内装置である。
【0012】また、他の特徴とする所は、上記発光部5
は、上記外型部2の一端2aに位置する発光部外型枠12
と、当核発光部外型枠12が画成する水密された発光空間
6と、当該発当空間6内に望む電球7とから成ることを
特徴とする。
【0013】また、その他の特徴とする所は、上記電源
部は、乾電池であって、上記中空部1内に収まることを
特徴とする。
【0014】更に、他の特徴とする所は、上記外型部2
の他端2bには、上記外型部2の他端2bに対して着脱自在
であり、取り付け時に上記夜間用浮上案内装置を水中で
停止せしめる水中停止用バランス部材8が取り付けられ
ることを特徴とする。
【0015】更に、その他の特徴とする所は、上記水中
停止用バランス部材8は、上記外型部2の他端2bに着脱
する着脱部材9と、当該着脱部材9に配設したひも部材
10と、 当該ひも部材10を内部に貫通した停止用オモリ11
とから成ることを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成によりその使い方を説明する。先ず、
潜水者は、夜間の潜水時に上記夜間用浮上案内装置及び
水中停止用バランス部材8を水中に持ち込む。次に、上
記夜間用浮上案内装置の発光を利用した所定活動を終了
し、水中から水面に向けて浮上しようとするとき、上記
夜間用浮上案内装置を以下のように用いる。
【0017】先ず、上記夜間用浮上案内装置の発光部5
を発光させる。これは、例えば上記発光部5の電球7と
電源部4とを電気接続するスイッチ等を設け、このスイ
ッチの作動で発光させるものである。
【0018】そして、上記夜間用浮上案内装置を手から
離す。手から離れた夜間用浮上案内装置は、一定の浮上
速度で浮上する。上記夜間用浮上案内装置の浮上速度
は、オモリ3の重量の調節で予め設定しておくものであ
る。
【0019】そして、潜水者は、上記発光部5が発光し
ている状態で浮上している夜間用浮上案内装置を目視し
ながら、潜水者自身もほぼ同一の浮上速度で浮上してゆ
く。
【0020】また、体内に蓄積された窒素ガスをより完
全に体外に排出する為に、所定水深位置に達したら、上
記水中停止用バランス部材8を取り出し、上記夜間用浮
上案内装置の外型部2の他端2bに取り付ける。上記水中
停止用バランス部材8を取り付けた夜間用浮上案内装置
は水中で停止する。これは、予め上記水中停止用バラン
ス部材8の停止用オモリ11の重量を決定して夜間用案内
装置が水中で停止するよう設定しておく。上記停止用オ
モリ11の重量は、停止用オモリ11自体の大きさや、材質
等を変えることにより選択する。
【0021】そして、潜水者は、上記発光部5が発光し
ている状態で停止している夜間用浮上案内装置を目視し
ながら、潜水者自身も同一場所で停止する。
【0022】
【実施例】次に、添付図面に従い本考案の実施例を詳述
する。即ち、2は外型部であり、この外型部2内部に
は、中空部1が形成されている。上記外型部2は、上記
中空部1の体積が変化しない硬質の材質から成る。ここ
で、体積変化しないとは、スキューバダイビング時の潜
水深度における水圧程度によっては、ほとんど変化しな
いという意味である。そして、上記外型部2の材質とし
ては、スチロールやアクリル等の合成樹脂が用いられ
る。
【0023】更に、上記外型部2の他端2bには、後述す
る水中停止用バランス部材8を着脱自在にする為のバラ
ンス部材取付部13が設けられていて、このバランス部材
取付部13は環形状を有している。
【0024】他方、上記バランス部材取付部13に取り付
ける水中停止用バランス部材8は、上記夜間用浮上案内
装置を水中で停止せしめる為の部材であって、着脱部材
9と、当該着脱部材9に配設したひも部材10と、当該ひ
も部材10を内部に貫通した停止用オモリ11とから成る。
【0025】上記着脱材9は、カギ形状を有しており、
上記外型部2のバランス部材取付部13に自在に掛合でき
る。上記ひも部材10は、上記着脱部材9に取り付けら
れ、環形状に結ばれている。そして、上記停止用オモリ
11は、内部にひも部材10を通す貫通穴14が形成され、こ
の貫通穴14にひも部材10の2本のひも部分が通されてい
る。上記停止用オモリ11は、上記ひも部材10に対して移
動可能となっている。
【0026】次に、本考案の特徴とする所の発光部5に
ついて説明する。上記発光部5は、上記外型部2の一端
2aら位置し、主に発光部外枠12と当核発光部外枠12が画
成する水密された発光空間6と、電球7とから成る。
【0027】更に詳しくは、上記発光部外枠12は、透明
部15を有しており、上記電球7の光りがこの透明部15を
通過して外に達する。また、この発光部外枠12の内側に
は、オモリ3が取り付けられている。上記オモリ3は、
上記夜間用浮上案内装置の浮上速度を調節するものであ
って、その重量を変化させることにより調節する。
【0028】即ち、上記オモリ3の大きさや材質を変え
ることによりオモリ3の重量が変化し、このオモリ3を
取り付けたときの夜間用浮上案内装置の重量が変化す
る。この夜間用浮上案内装置の重量と、夜間用浮上案内
装置が受ける浮力とのバランスにより上記浮上速度が決
定される。ここでは、一般に潜水者の体内に蓄積され窒
素ガスが良好に体外に排出されると言われている毎分約
10m 〜18m の浮上速度に設定している。
【0029】また、上記発光部外枠12内には、略円すい
形状の反射鏡16が取り付けられている。上記反射鏡16
は、上記電球7から発せられた光を反射し、光量を増大
させる為のものである。
【0030】次に、上記電球7に着目すると、上記電球
7は、上記反射鏡16から発光部外枠12の透明部15に向か
って発光空間6内に望んでいる。上記電球7の導体部7a
には、電源部4と電気的に接続するキャップ部17が取り
付けられている。
【0031】そして、上記キャップ部17には、電源部4
と接触する接触部18が取り付けらけた中間部材19が配設
され、上記接触部18は、キャップ部17と機械的,電気的
に接続している。上記接触部18は、後述する乾電池のプ
ラス側に接触している。
【0032】次に、この例では、上記電源部4を乾電池
とし、上記乾電池を上記外型部2の中空部1内に収容す
るようにした。上記中空部1内には、上記乾電池のマイ
ナスの電気を通電する通電部21を配設し、 後述するスイ
ッチ20に通じている。
【0033】他方、上記外型部2には、スイッチ20が設
けられ、上記スイッチ20を長手方向Nの発光外型枠12側
に移動させると、上記通電部21と接触するスイッチ通電
部(図示せず)上記中間部材19の接触部18に接触するも
のである。
【0034】即ち、上記乾電池からの電気が上記中間部
材19の接触部18を介して上記キャップ部17に伝わり、電
球7を発光させるものである。
【0035】次に、その用い方を説明する。先ず、潜水
者は、夜間の潜水時に上記夜間用浮上案内装置及び水中
停止用バランス部材8を水中に持ち込む。
【0036】次に、上記夜間用浮上案内装置の発光を利
用した所定活動を終了し水中から水面に向けて浮上しよ
うとするとき、上記夜間用浮上案内装置を以下のように
用いる。
【0037】先ず、上記夜間用浮上案内装置を手離す。
手から離れた夜間用浮上案内装置は、一定の浮上速度で
浮上する。
【0038】そして、潜水者は、上記発光している夜間
用浮上案内装置を目視しながら、潜水者自身もほぼ同一
の速度で浮上してゆく。
【0039】次に、体内に蓄積された窒素ガスをより完
全に体外に排出する為に、所定水深位置、ここでは、一
般的に言われている。水深5mの位置に達したら、上記
夜間用浮上案内装置をつかんで浮上を停止する。ここ
で、上記水深5mの位置は、潜水者が持つ水深度計を用
いて知り得るものである。
【0040】次に、潜水者は上記水中停止用バランス部
材8を取り出し、上記バランス部材取付部13に取り付け
る。
【0041】上記水中停止用バランス部材8を取り付け
た夜間用浮上案内装置はその水深位置で停止する。
【0042】そして、潜水者は上記発光しながらその水
深位置で停止している。夜間用浮上案内位置を目視しな
がら、潜水者自身もその水深位置で停止する。
【0043】そして、所定時間例えば一般的に約3分経
過後、潜水者は、上記夜間用浮上案内装置から水中停止
用バランス部材8を取り外し、再び浮上する夜間用浮上
案内装置を目視しながら浮上する。尚、上記実施例で
は、発光部5は反射鏡16を備え、光を前方に照らす例
を示したが、これに換えて、上記外型部2の周りを明る
くするような上記外型部2から放射状に光を発する発光
部5を設け、この発光部5をON/OFFするスイッチ
20を設けても良い。また、別の例では上記実施例で示
した発光部5に加えて、更に別に上記外型部2の周りを
明るくするような上記外型部2から放射状に光を発する
発光部5を設け、上記光を前方に照らす発光部と放射状
に発する発光部との切換え及びON/OFFを行うスイ
ッチ20を設けても良い。
【0044】以上のように、上記夜間用浮上案内装置
は、浮上時に於て発光しているので、潜水者は夜間の潜
水時に於ても容易に上記夜間用浮上案内装置を目視する
ことが可能である。
【0045】
【効果】以上詳述した如く、本考案は請求項1及び求項
2並びに請求項3記載によると、潜水者が水中から水面
に向けて浮上するとき、一定の浮上速度でもって潜水者
を案内する浮上案内装置であることは勿論のこと、発光
部を設けたことにより、特に夜間の潜水に於て、上記夜
間用浮上案内装置を使用したとき、この発光部を発光さ
せることによって、潜水者は暗闇の中でも容易に上記夜
間用浮上案内装置を目視することが可能であり、以って
夜間でも上記発光しながら浮上する夜間用浮上案内装置
を目視して、ほぼ同一の一定浮上速度で浮上することが
できる。
【0046】また、請求項4及び請求項5記載による
と、潜水者が水中から水面に向けて浮上する途中で、所
定水深位置での停止でもって潜水者のその水深位置での
停止を可能にすること勿論のこと、特に夜間の潜水時に
於て、上記夜間用浮上案内装置に取り付ける水中停止用
バランス部材を使用したとき、潜水者は暗闇の中でも容
易に上記夜間用浮上案内装置を目視できるので、潜水者
は、発光しながら停止している夜間用浮上案内装置を目
視して、ほぼ同一の水深位置で停止することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に於ける夜間用浮上案内装置の斜視図で
ある。
【図2】本考案に於ける夜間用浮上案内装置の平面図で
ある。
【図3】本考案に於ける夜間用浮上案内装置の正面図で
ある。
【図4】本考案に於ける夜間用浮上案内装置の図2の部
分断面図である。
【図5】本考案に於ける夜間用浮上案内装置の分解図で
ある。
【図6】本考案に於ける夜間用案内装置の水中停止用バ
ランス部材の図である。
【図7】本考案に於ける夜間用浮上案内装置の水中停止
用バランス部材停止用オモリの縦断側面図である。
【図8】本考案に於ける夜間用浮上案内装置の水中停止
用バランス部材の使用状態を示した図である。
【符号の説明】
1 中空部 2 外型部 2a 一端 2b 他端 3 オモリ 4 電源部 5 発光部 6 発光空間 7 電球 8 水中停止用バランス部材 9 着脱部材 10 ひも部材 11 停止用オモリ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部1の体積が変化しない硬質の材質
    から成る外型部2と、上記外型部2の内部に形成された
    中空部1と、浮上速度を調節するオモリ3とから成る浮
    上案内装置に於て、 上記外型部2に、電源部4からの電気の供給で発光する
    発光部5を水密して設けたことを特徴とする夜間用浮上
    案内装置。
  2. 【請求項2】 上記発光部5は、上記外型部2の一端2a
    に位置する発光部外型枠12と、当該発光部外型枠12が画
    成する水密された発光空間6と、当該発光空間6内に望
    む電球7とから成ることを特徴とする請求項1記載の夜
    間用浮上案内装置。
  3. 【請求項3】 上記電源部は、乾電池であって、上記中
    空部1内に収まることを特徴とする請求項1記載の夜間
    用浮上案内装置。
  4. 【請求項4】 上記外型部2の他端2bには、上記外型部
    2の他端2bに対して着脱自在であり、取り付け時に上記
    夜間用浮上案内装置を水中で停止せしめる水中停止用バ
    ランス部材8が取り付けられることを特徴とする請求項
    1記載の夜間用浮上案内装置。
  5. 【請求項5】 上記水中停止用バランス部材8は、上記
    外型部2の他端2bに着脱する着脱部材9と、 当該着脱部
    材9に配設したひも部材10と、 当該ひも部材10を内部に
    貫通した停止用オモリ11とから成ることを特徴とする請
    求項4記載の夜間用浮上案内装置。
JP5924093U 1993-10-06 1993-10-06 夜間用浮上案内装置 Expired - Lifetime JPH08236Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JPH0723697U JPH0723697U (ja) 1995-05-02
JPH08236Y2 true JPH08236Y2 (ja) 1996-01-10

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