JPH08235870A - 半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路 - Google Patents

半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路

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JPH08235870A
JPH08235870A JP32062695A JP32062695A JPH08235870A JP H08235870 A JPH08235870 A JP H08235870A JP 32062695 A JP32062695 A JP 32062695A JP 32062695 A JP32062695 A JP 32062695A JP H08235870 A JPH08235870 A JP H08235870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリチャージされたデータ線の電位変化を高
速に検出して、データの読み出しの高速化を図る。 【解決手段】 メモリセル101からのデータ読み出し
時に、第1のデータ線110の電位が変化すると、Pチ
ャネルMSOFET104が動作して、基準電流がカレ
ントミラー回路130に供給され、カレントミラー回路
130は前記基準電流の供給に伴い電流を流す。この
際、PチャネルMOSFET107は、そのゲート電位
が所定の中間電位に設定されて、飽和領域で動作する。
従って、第1のデータ線110と第2のデータ線11間
のインピーダンスが無限大に近づいて、この両者間は開
放状態に等しい。その結果、カレントミラー回路130
は小さな負荷容量の第2のデータ線111のみの電荷を
放電し、その放電が短時間で行われ、データ読み出しが
高速化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
おけるデータの読み出し回路の改良に関し、特にそのデ
ータの読み出しの高速化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レジスタファイル、RAM、RO
M、PLAなど高速動作が必要な大規模回路の構成方法
としてダイナミック回路が用いられている。
【0003】また、従来、マイクロプロセッサ、マイク
ロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ等の論理
LSIの分野では、大規模の内蔵RAMが用いられてき
た。例えば、マイクロプロセッサではオンチップキャッ
シュ、通信用LSIではプログラム・データ格納のため
のRAM、デジタル画像処理LSIや圧縮/伸張LSI
ではデータのバッファ用のRAMなどの用途である。こ
れ等の用途のRAMでは、安定な読み出し動作と、低消
費電力を実現する方式として、ラッチ型センス回路を用
いた読み出し回路が用いられてきた。
【0004】以下、従来の半導体記憶装置におけるデー
タの読み出し回路の例として、レジスタファイルの読み
出し回路(ダイナミック回路)と、ラッチ型センス回路
を用いたRAMの読み出し回路とについて説明する。
【0005】図9は、従来用いられてきたレジスタファ
イルの読み出し回路の構成を示したものである。
【0006】図9において、901はレジスタファイル
内のメモリセルであって、Nチャネル型のMOSFET
901a、901b、及びラッチ回路901cから成
る。911は前記メモリセル901が多数個(図では1
個のみ図示している)接続されたビット線、902は前
記ビット線911を所定電位にプリチャージするPチャ
ネル型MOSFETから成るプリチャージ回路、903
はセンス回路となるインバータ回路である。
【0007】このように構成された従来の回路では、プ
リチャージイネーブル線912によりプリチャージ回路
902をオンさせて、データ線911の電位を電源電位
(以下”H”と略記する)にプリチャージした後、メモ
リセルのワード線913を”H”にすると、メモリセル
901の内容が例えば”H”の場合にはデータ線911
の電荷がメモリセル901を通じて放電されて低電位
(以下”L”と略記する)になる。メモリセル901の
内容が”L”の場合は、データ線911からの放電の電
流パスがないため、データ線911は”H”のままであ
る。データ線911の電位がインバータ回路903で論
理反転され、その反転信号がセンス出力線914に出力
されることにより、メモリセル901の内容が出力され
る。
【0008】また、図10は、本願出願人が出願した特
願平4−217768号(アメリカ出願番号08/10
6,551)に開示された読み出し回路である。この回
路では、図9に示された回路に加えて、データ線961
の電位変化を検出して電流を供給するPチャネルMOS
FET951と、このMOSFET951からの電流供
給を受けてデータ線961の電荷を放電するカレントミ
ラー回路960とを設けている。このカレントミラー回
路960は、2個のNチャネルMOSFET952、9
53から成る。
【0009】前記図10の読み出し回路では、読み出し
時に、データ線961の電荷がメモリセル901を通じ
て放電されて、データ線961の電位が低下変化する
と、カレントミラー回路960がデータ線961の電荷
を放電するので、前記図9の従来例のようにデータ線の
電荷の放電をメモリセル901のみを通じて行う場合に
比して、データ線961の電荷の放電を促進できて、読
み出しの高速化を図ることができる。
【0010】図14は、従来用いられてきたラッチ型セ
ンス回路を用いたRAMの読み出し回路の要部構成を示
す。
【0011】図14において、1401、1402は各
々RAMの1列分のメモリセルアレイを示す。1403
はRAMのメモリセル、1432、1433はメモリセ
ル1403のデータの読み出し/書き込みを行うための
ビット線、1404はプリチャージイネーブル線(PR
C)1431の電位設定によりビット線1432、14
33をプリチャージ及びイコライズするプリチャージ回
路である。
【0012】ビット線1432、1433には、図14
で図示を省略したが、多数のメモリセルが行方向に複数
接続されている。また、ワード線(WL)1430に
は、図示を省略したが、多数のメモリセルが列方向に接
続されている。1405は列アドレス入力線(ADR)
1434の電位に従って1列分のメモリセルアレイ14
01又は1402の何れか一方のビット線を選択するセ
レクタ回路、1406は列アドレス入力線(ADR)1
434のバッファ回路、1435、1436はセレクタ
回路1405により選択されたビット線と接続されるデ
ータ線である。前記データ線1435はデータの1ビッ
ト分の読み出し線となる。
【0013】1407はラッチ型センス回路であって、
2個のインバータを構成するPチャネルMOSFET1
408、1409及びNチャネルMOSFET141
0、1411と、電流制御のためのNチャネルMOSF
ET1412とから成り、センスイネーブル線(SE
N)1437の電位設定でその動作が制御される。
【0014】1413は書き込みのためのバッファ回路
であって、書き込みイネーブル線(WEN)1439
が”H”のときに、入力線1438に入力されたデータ
をデータ線及びビット線を経てメモリセル1403に書
き込むものである。
【0015】図14に示したように、セレクタ回路14
05を設けて1対のビット線対を選択する理由は、
(1)面積の削減、(2)低消費電力化のためである。
即ち、メモリセルはプロセスの微細化により小面積で設
計できるが、読み出し回路等の周辺回路は、高速化を図
るためにメモリセルの縮小率ほど小面積になっていな
い。このため、1列のメモリセルアレイに1つづつ読み
出し回路及び書き込み回路を配置することは、サイズの
不整合が起こる。そこで、複数のビット線対から1対の
ビット線対を選択するセレクタ回路を配置している。ま
た、センス回路1407の数を減らすことは低消費電力
化に有効である。
【0016】次に、図14のRAMの読み出し動作につ
いて、図15に示した動作タイミング図を参照しながら
説明する。図15では、図14に示した読み出し回路の
各信号線番号に対応する電位波形には、各信号線と同一
符号を付している。
【0017】尚、列アドレス入力線1434が”H”に
設定されており、セレクタ回路1405により1列のメ
モリセルアレイ1401のビット線1432、1433
が選択されているものとする。また、メモリセル140
3には論理値”1”が格納されているものとする。
【0018】時刻t1でワード線1430の電位を”
H”にすると、ビット線1433はメモリセル1403
を通じて”L”に引き下げられ始めると共に、ビット線
1432は”H”を出力する。
【0019】時刻t2で両ビット線1432、1433
間の電位差ΔVblが所定の電位になった時点で、セン
スイネーブル線1437の電位が”H”になる。センス
回路1407はラッチとして動作する。データ線143
5、1436はセレクタ回路1405を通してビット線
1432、1433と接続されているので、ビット線1
432、1433の電位変化と同様の電位変化を示す。
即ち、センス回路1407は、ビット線1432、14
33及びデータ線1435、1436の電位が等しい場
合には平衡状態にあるが、ビット線間に電位差ΔVbl
が発生するとこの電位差を増幅するように動作し、”
H”のビット線1432及びデータ線1435の電位を
電源電圧VDDまで引き上げ、”L”のビット線143
3及びデータ線1436の電位を接地電位VSSまで引
き下げる。
【0020】時刻t3でデータ線1436の電位が論理
しきい値よりも低くなると、読み出しデータが確定す
る。
【0021】ワード線1430、プリチャージイネーブ
ル線1431、センスイネーブル線1437の電位は、
ほぼ同じ相のクロックタイミングで動作している。従っ
て、ワード線1430が”L”になると、プリチャージ
イネーブル線1431、センスイネーブル線1437
も”L”になるため、ビット線1432、1433及び
データ線1435、1436はセンス回路1407から
切り放された状態となり、ビット線1432、1433
及びデータ線1435、1436はプリチャージ回路1
404によりプリチャージ及びイコライズされる。
【0022】このように、ラッチ型センス回路を用いた
読み出し回路は、入力線対に電位差が発生すると、ラッ
チ回路が平衡状態から非平衡状態に移行して入力電位差
を増幅するので、安定な読み出しが可能であり、大規模
な論理回路ブロックが存在する論理LSIの内蔵RAM
の読み出し回路として広く用いられている。また、読み
出し動作時にセンス回路に流れる貫通電流が小さいの
で、低消費電流であるという特徴を有する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
9の従来技術では、ビット線911の負荷920が極め
て大きく、読み出し時間が長いという問題があった。特
に、メモリセルは、面積の縮小を目的として小さなゲー
ト幅のMOSFETを用いて構成されるため、そのメモ
リセルのドレイン容量が大きくなり、しかも多数のメモ
リセルがデータ線に接続されると、データ線911の負
荷920は著しく増大するため、データ線911の電荷
の放電に長時間を要し、読み出し時間が長くなる。
【0024】また、図10に記載された本出願人の提案
技術では、カレントミラー回路960をも通じてデータ
線の電荷を放電するので、図9の従来技術に比べて読み
出しの高速化が図れるものの、カレントミラー回路96
0を構成するMOSFET953の放電電流の大きさに
も限界があるため、データ線961の負荷920が大き
くなると、読み出し時間の高速化の効果が薄れてしま
う。特に、マイクロプロセッサ等の用途では、回路の大
規模化からデータ線長が長くなるため、データ線の配線
抵抗も大きくなり、その結果、データ線の負荷容量が増
大して、読み出し時間が長くなる。
【0025】更に、前記図14に示した従来技術では、
次の問題がある。即ち、RAMが大規模化すると、既述
の通りビット線1432、1433の負荷(ビット線の
配線負荷容量、配線抵抗、メモリセルのドレイン容量)
が大きくなる。このようなビット線が1対選択されてデ
ータ線に接続されたデータ読み出し時には、ラッチ型セ
ンス回路1407は、データ線の負荷容量と、前記ビッ
ト線の大きい負荷容量との双方を放電することになるた
め、読み出し時間が長くなると共に、センス回路140
7が一方のデータ線を電源電圧VDDにまで増幅するの
に多くの消費電流を要する欠点がある。
【0026】本発明は前記問題を解決するものであり、
その目的は、ビット線の負荷容量が大きくても、その電
位変化を短時間で検出できて、データ読み出しを高速に
行い得る読み出し回路を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明では、データの読み出し時、即ちビット線や
データ線からの電荷をカレントミラー回路やラッチ型セ
ンス回路を通じて放電する際には、その放電経路にトラ
ンジスタを配置し、このトランジスタにより放電経路の
一部を切り離した状態に等しくすることにより、小さな
容量のみを放電して、その放電速度を速め、データの読
み出しを高速化する。本発明では、このように介設する
トランジスタを飽和領域で動作させることにより、その
介設位置の前後間のインピーダンスを無限大に近づけ
て、その前後間を開放状態に等しくする。
【0028】すなわち、請求項1記載の発明の半導体記
憶装置におけるデータの読み出し回路は、プリチャージ
期間に所定電位にプリチャージされ、複数個のメモリセ
ルが接続された第1のデータ線を有するダイナミック回
路より成る半導体記憶装置におけるデータの読み出し回
路であって、前記プリチャージ期間に所定電位にプリチ
ャージされる第2のデータ線と、前記第1のデータ線に
接続され、この第1のデータ線の電位変化を検出し、こ
の電位変化の検出時に電流を供給する電流供給手段と、
前記電流供給手段の供給電流を入力する電流入力端子、
及び前記第2のデータ線に接続された電流出力端子を有
し、前記電流入力端子に入力された前記電流供給手段の
供給電流を基準電流として前記電流出力端子から接地に
向って電流を流して前記第2のデータ線の電荷を放電す
るカレントミラー回路と、前記第1のデータ線と前記第
2のデータ線とを接続する制御トランジスタと、前記カ
レントミラー回路が電流を流す動作時に、前記制御トラ
ンジスタの制御電極の電位を、この制御トランジスタが
飽和領域で動作する中間電位に設定して、前記第1のデ
ータ線と第2のデータ線との間を開放状態に等しくする
開放制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0029】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路におい
て、入力側が第2のデータ線に接続され、前記第2のデ
ータ線の電位を論理反転した電位が出力される出力線を
有するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力線
に接続され、この出力線の電位の変化終了後に、電流供
給手段から供給される電流量を少なく制限する供給電流
量制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】請求項3記載の発明は、前記請求項2記載
の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路におい
て、供給電流量制御手段は、電流供給手段とカレントミ
ラー回路の電流入力端子との間に配置されたPチャネル
MOSFETから成り、前記PチャネルMOSFETの
ゲートにはインバータ回路の出力線が接続されることを
特徴とする。
【0031】請求項4記載の発明は、前記請求項2記載
の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路におい
て、供給電流量制御手段は、カレントミラー回路と接地
との間に配置されたPチャネルMOSFETから成り、
前記PチャネルMOSFETのゲートにはインバータ回
路の出力線が接続されることを特徴とする。
【0032】請求項5記載の発明は、前記請求項1記載
の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路におい
て、第2のデータ線に接続され、この第2のデータ線の
電位の変化終了後に、電流供給手段から供給される電流
量を少なく制限する供給電流量制御手段を備えたことを
特徴とする。
【0033】請求項6記載の発明は、前記請求項5記載
の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路におい
て、供給電流量制御手段は、電流供給手段とカレントミ
ラー回路の電流入力端子との間に配置されたNチャネル
MOSFETから成り、前記NチャネルMOSFETの
ゲートには第2のデータ線が接続されることを特徴とす
る。
【0034】請求項7記載の発明は、前記請求項5記載
の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路におい
て、供給電流量制御手段は、カレントミラー回路と接地
との間に配置されたNチャネルMOSFETから成り、
前記NチャネルMOSFETのゲートには第2のデータ
線が接続されることを特徴とする。
【0035】請求項8記載の発明は、前記請求項1記載
の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路におい
て、第2のデータ線のプリチャージ時に、カレントミラ
ー回路の電流入力端子の電位を強制的に接地電位に設定
して、前記第2のデータ線と前記カレントミラー回路の
電流出力端子とを切り離す切り離し手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0036】請求項9記載の発明は、前記請求項1、
2、3、4、5、6、7又は8記載の半導体記憶装置に
おけるデータの読み出し回路において、カレントミラー
回路は、電流入力端子と接地線との間に配置され、制御
電極が前記電流入力端子に接続された第1のトランジス
タと、電流出力端子と接地線との間に配置され、制御電
極が前記電流入力端子に接続された第2のトランジスタ
とにより構成されることを特徴とする。
【0037】請求項10記載の発明は、前記請求項9記
載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路にお
いて、第1及び第2のトランジスタは、共にNチャネル
MOSFETより成ることを特徴とする。
【0038】請求項11記載の発明は、前記請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、又は10記載の半導
体記憶装置におけるデータの読み出し回路において、電
流供給手段はPチャネルMOSFETにより構成され、
前記PチャネルMOSFETは、そのゲートが第1のデ
ータ線に接続され、そのソースが電源線に接続され、そ
のドレインから流れる電流を電流供給手段の供給電流と
することを特徴としている。
【0039】請求項12記載の発明の半導体記憶装置に
おけるデータの読み出し回路は、メモリセルが接続され
た2本のビット線より成るビット線対と、2本のデータ
線より成り、前記ビット線対に接続されたデータ線対
と、前記データ線対に接続され、前記メモリセルに記憶
されたデータを前記ビット線対から前記データ線対に読
み出すラッチ型センス回路とを備えると共に、データ書
き込み時に前記データ線対から前記ビット線対を経て前
記メモリセルにデータを書き込み可能とした半導体記憶
装置におけるデータの読み出し回路において、前記ビッ
ト線対と前記データ線対との間に配置される2個の制御
トランジスタと、前記各制御トランジスタの制御電極に
接続され、この制御電極の電位を制御する電位制御手段
とを備え、前記電位制御手段は、前記ラッチ型センス回
路が動作するデータ読み出し時には、前記各制御トラン
ジスタの制御電極の電位を電源電圧未満で且つ接地電位
を越える中間電位に設定して、前記各制御トランジスタ
を飽和領域で動作させ、一方、前記データ書き込み時に
は、前記各制御トランジスタを線形領域で動作させるよ
うにその制御電極の電位を設定することを特徴とする。
【0040】請求項13記載の発明は、前記請求項12
記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路に
おいて、ラッチ型センス回路は、各々が入力端子及び出
力端子を有する第1及び第2のインバータ回路より成
り、前記第1のインバータ回路の入力端子と第2のイン
バータ回路の出力端子とを接続した第1の入力線と、前
記第1のインバータ回路の出力端子と第2のインバータ
回路の入力端子とを接続した第2の入力線とを有し、前
記第1及び第2の入力線より成る入力線対はデータ線対
に接続されることを特徴とする。
【0041】請求項14記載の発明は、前記請求項12
記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路に
おいて、複数対のビット線対に対応して設けられ、その
対応する複数対のビット線対とデータ線対との間に配置
されたトランジスタより成るセレクタ回路を備え、この
セレクタ回路の動作により前記対応する複数対のビット
線対のうちから1対のビット線対を選択してデータの読
み出し及び書き込みを行い、前記各セレクタ回路を構成
するCMOS型トランスファゲートにより制御トランジ
スタが構成されることを特徴とする。
【0042】請求項15記載の発明は、前記請求項14
記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路に
おいて、セレクタ回路は、対応する複数対のビット線対
を構成するビット線の本数と同数設けられ、対応するビ
ット線に接続されるCMOS型トランスファーゲートよ
り成り、前記各CMOS型トランスファーゲートは、P
チャネルMOSFET及びNチャネルMOSFETを備
え、この両MOSFETの各ソース同士及びドレイン同
士が接続されることを特徴とする。
【0043】請求項16記載の発明は、前記請求項15
記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路に
おいて、電位制御手段は、所定の1対のビット線対を選
択する読み出し動作時には、セレクタ回路を構成するC
MOS型トランスファーゲートのうち、前記選択すべき
所定の1対のビット線対に接続された2個のCMOS型
トランスファーゲートを構成する2個のPチャネルMO
SFET及び2個のNチャネルMOSFETの各ゲート
電位を電源電位未満で且つ接地電位を越える中間電位に
設定して、これ等4個のMOSFETを飽和領域で動作
させ、一方、所定の1対のビット線を選択する書き込み
動作時には、その選択すべき所定の1対のビット線対に
接続された2個のCMOS型トランスファーゲートを構
成する2個のPチャネルMOSFETの各ゲートの電位
を接地電位に設定すると共に、前記CMOS型トランス
ファーゲートを構成する2個のNチャネルMOSFET
の各ゲートの電位を電源電位に設定して、これ等の4個
のMOSFETを線形領域で動作させることを特徴とす
る。
【0044】請求項17記載の発明は、前記請求項15
記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路に
おいて、電位制御手段は、所定の1対のビット線対を選
択する読み出し動作時には、セレクタ回路を構成するC
MOS型トランスファーゲートのうち、前記選択すべき
所定の1対のビット線対に接続された2個のCMOS型
トランスファーゲートを構成する2個のPチャネルMO
SFETの各ゲートの電位を電源電位未満で且つ接地電
位を越える中間電位に設定して、この2個のPチャネル
MOSFETを飽和領域で動作させると共に、前記CM
OS型トランスファーゲートを構成する2個のNチャネ
ルMOSFETの各ゲートの電位を接地電位に設定し
て、この2個のNチャネルMOSFETをオフさせ、一
方、所定の1対のビット線を選択する書き込み動作時に
は、その選択すべき所定の1対のビット線対に接続され
た2個のCMOS型トランスファーゲートを構成する2
個のPチャネルMOSFETの各ゲートの電位を接地電
位に設定すると共に、前記CMOS型トランスファーゲ
ートを構成する2個のNチャネルMOSFETの各ゲー
トの電位を電源電位に設定して、これ等4個のMOSF
ETを線形領域で動作させることを特徴とする。
【0045】請求項18記載の発明は、前記請求項16
記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路に
おいて、ビット線対に接続された2個のCMOS型トラ
ンスファーゲートにおいて、その両CMOS型トランス
ファーゲートを構成する2個のPチャネルMOSFET
のゲートは共通してセレクタ信号線に接続され、その両
CMOS型トランスファゲートを構成する2個のNチャ
ネルMOSFETのゲートは共通して他のセレクタ信号
線に接続され、電位制御手段は、前記ビット線対を経た
データ書き込み動作の直後に前記ビット線対を経たデー
タ読み出し動作が行われる時、前記セレクタ信号線と前
記他のセレクタ信号線とをイコライズするイコライズ手
段を有することを特徴とする。
【0046】以上の構成により、請求項1ないし請求項
11記載の発明では、メモリセルからのデータの読み出
し時には、トランジスタが飽和領域で動作するので、第
1のデータ線と第2のデータ線との間のインピーダンス
が無限大に近づいて開放状態に等しくなる。その結果、
カレントミラー回路は容量の小さい第2のデータ線の電
荷のみを放電する。従って、第1のデータ線に接続され
るメモリセルの個数が多くて第1のデータ線の負荷容量
が増大しても、第2のデータ線の放電、即ちデータ読み
出しが高速化される。
【0047】特に、請求項2ないし請求項7記載の発明
では、データ読み出し後、即ちインバータ回路の出力線
又は第2のデータ線の電位確定後は、供給電流量制御手
段の動作により、電流供給手段からカレントミラー回路
への電流供給路を遮断できるので、カレントミラー回路
に流れる無駄なDC電流が低減される。
【0048】更に、請求項8記載の発明では、第2のデ
ータ線のプリチャージ時には、カレントミラー回路の電
流入力線(基準電流の入力線)の電位が接地電位に設定
される。その結果、カレントミラー回路が第2のデータ
線から切り放された状態になるので、第2のデータ線の
電位安定とプリチャージ時間の短縮が実現される。
【0049】また、請求項12ないし請求項17記載の
発明では、メモリセルのデータをラッチ型センス回路に
よりビット線対からデータ線対に読み出す時には、制御
手段の制御によりトランジスタが飽和領域で動作して、
ビット線とデータ線との間のインピーダンスが無限大に
近づいて開放状態に等しくなる。その結果、ラッチ型セ
ンス回路はデータ線の電荷のみを放電するので、ビット
線に接続されるメモリセルの個数が多くてこのビット線
の負荷容量が増大しても、データ線の放電が短時間で行
われて、データ読み出しが高速化される。一方、データ
線からビット線を経てメモリセルにデータを書き込む時
には、トランジスタが線形領域で動作するので、データ
は低インピーダンスでメモリセルに伝送され、高速な書
き込み速度が確保される。
【0050】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態である読み出し回路の要部構成を示す回路図であり、
レジスタファイルの読み出し回路を示している。
【0051】図1において、101はレジスタファイル
内のメモリセルであり、Nチャネル型のMOSFET1
01a、101b、ラッチ回路101cから成る。11
0は前記メモリセル101が多数個(同図では1個のみ
図示している)接続された第1のデータ線(ビット
線)、111は第2のデータ線、102は前記第1のデ
ータ線110をプリチャージするPチャネル型MOSF
ETから成るプリチャージ回路、103は前記第2のデ
ータ線111をプリチャージするPチャネル型MOSF
ETから成るプリチャージ回路であって、これ等2つの
プリチャージ回路102、103はプリチャージイネー
ブル線112の制御により、各々第1及び第2のデータ
線110、111の電位を”H”にプリチャージする。
【0052】104はPチャネルMOSFET(電流供
給手段)であって、そのゲートが第1のデータ線110
に接続され、そのソースが電源線に接続される。このP
チャネルMOSFET104は、第1のデータ線の電位
Vbが下記式1に示す値になると、そのドレインから電
流を流して、第1のデータ線110の電位変化を検出す
る。
【0053】VDD−Vtp≧Vb …(式1) ここに、VDDは電源電位、VtpはPチャネルMOS
FET104のしきい値電圧である。
【0054】130はカレントミラー回路であって、こ
のカレントミラー回路130は、2個のNチャネルMO
SFET105、106から成り、電流入力端子INと
電流出力端子OUTとを有する。前記電流入力端子IN
はPチャネルMOSFET(電極供給手段)104のド
レインに接続され、電流出力端子OUTは第2のデータ
線111に接続される。前記一方のNチャネルMOSF
ET(第1のトランジスタ)105は、そのドレインが
電流入力端子INに接続され、そのソースが接地され、
そのゲート(制御電極)が前記電流入力端子INに接続
される。前記他方のNチャネルMOSFET(第2のト
ランジスタ)106は、そのドレインが第2のデータ線
111に接続され、そのソースが接地され、そのゲート
(制御電極)が前記電流入力端子INに接続される。
【0055】107は、本発明の特徴的な構成である制
御トランジスタであって、PチャネルMOSFETより
成る。このMOSFET107は、そのソースが第1の
データ線110に、そのドレインが第2のデータ線11
1に各々接続され、そのゲート(制御電極)には中間電
位供給線109を介して中間電位が供給される。この中
間電位は、図3に示す中間電位生成回路(開放制御手
段)300により生成され、本実施の形態では、後述す
るように2.0V程度の電位である。
【0056】次に、前記中間電位生成回路300を説明
する。図3(a)において、301はプルアップのため
のPチャネルMOSFET、302、304はプルダウ
ンのための直列接続されたPチャネルMOSFETであ
る。PチャネルMOSFET302は、そのゲートとド
レインとが接続される構成である。303は入力線31
0に入力された電位設定信号を論理反転するためのイン
バータ回路である。電位設定信号310の電位が”H”
のときに出力線(図1に示した中間電位供給線)109
の電位は、PチャネルMOSFET301のオンによ
り”H”となり、電位設定信号310の電位が”L”の
ときに中間電位供給線109の電位は、接地線電位Vs
sよりもPチャネルMOSFET302、304のしき
い値電圧Vtpだけ上った電位2・Vtpになる。
【0057】前記図3(a)の中間電位生成回路300
において、電源電圧を3.3V、PチャネルMOSFE
T302、304のしきい値電圧Vtnを0.7V程度
とすると、このしきい値電圧Vtpは基板バイアス効果
により上昇して約1Vとなるので、中間電位供給線10
9に供給される中間電位は、2.0Vとなる。
【0058】尚、本実施の形態では、出力負荷を駆動す
るためにインバータ回路108が設けられ、このインバ
ータ回路108は、入力側が第2のデータ線111に接
続され、この第2のデータ線111の電位を論理反転し
た電位をセンス出力線(出力線)114に出力する。
【0059】次に、本実施の形態の読み出し回路の動作
を、図2に示した動作タイミング図を参照しながら、説
明する。尚、図2において、図1に示した読み出し回路
の各信号線番号に対応する電位波形には、各信号線と同
一符号を記してある。また、比較のため、図9に示した
従来の読み出し回路との比較タイミング図を図2(a)
に、図10に示した従来のセンス回路との比較タイミン
グ図を図2(b)に示してある。従来例での動作は、何
れも破線で表している。
【0060】一般に、MOSFETがオンする条件は式
2に、飽和領域で動作する条件は式3で示される。
【0061】Vgs≧Vt …(式2) Vds≧Vgs−Vt …(式3) ここで、Vgsはゲート・ソース間電位、Vdsは、ド
レイン・ソース間電位、VtはMOSFETのしきい値
電圧である。従って、MOSFETは、式2を満さない
場合にはオフし、式2を満し且つ式3を満さない場合に
は線形領域で動作する。また、式2及び式3の両方を満
す場合には、MOSFETは、飽和領域で動作する、即
ち、電流源として動作し、電流の流出入は可能であるが
インピーダンスが無限大の状態に等しくなる。
【0062】前記の動作条件を基に動作を説明する。い
ま、メモリセル101に論理値“1”のデータが格納さ
れているとする。また、中間電位供給線109の電位を
Vgp、第1のデータ線110の電位をVb、第2のデ
ータ線111の電位をVd、PチャネルMOSFET1
07のしきい値電圧をVtpとする。第1のデータ線1
10の電位Vbと、第2のデータ線111の電位Vdと
は、データ読み出しに伴って変化するため、これ等の電
位変化に応じて前記式2、式3の一方又は双方を満す時
期も変化する。
【0063】“H”を記憶する1つのメモリセル101
からの放電によってデータが読み出される場合を説明す
る。データの読み出し前では、第1のデータ線110の
電位Vb及び第2のデータ線111の電位Vd共に電源
電圧VDDにプリチャージされている。データの読み出
し初期では、ワード線113の“H”への変化により、
メモリセル101から放電が開始され、この放電により
第1のデータ線100の電位が低下する。この状況で
は、PチャネルMOSFET107のゲート・ソース間
電圧Vgs、ソース・ドレイン間電圧Vdsは式4、式
5に示す通りとなる。
【0064】Vgs=Vd−Vgp …(式4) Vds=Vd−Vb …(式5) この2つの式を前記式2、式3に代入し、簡約化する
と、PチャネルMOSFET107のオン条件式は式
6、飽和動作条件式は式7となる。
【0065】Vgp≦Vd−Vtp …(式6) Vgp≧Vb−Vtp …(式7) ここで、実際の数値例を出して説明する。電源電圧VD
Dを3.3V、PチャネルMOSFET107のしきい
値電圧Vtpを、基板バイアス効果による上昇を考慮し
て1.0Vとする。PチャネルMOSFET107のゲ
ート電圧Vgpは前記中間電位生成回路300の生成電
圧、即ち2.0Vである。従って、データの読み出し初
期では、式6のオン条件式6は満足するが、式7の飽和
動作条件式は満足せず、PチャネルMOSFET107
は線形領域で動作する。
【0066】次いで、第1のデータ線110の電位Vb
が低下し、3.0Vになると、式7の飽和動作条件式を
満足し、PチャネルMOSFET107は飽和領域で動
作し始める。このため、第1のデータ線110と第2の
データ線111との間のインピーダンスは無限大に近づ
く。
【0067】その後、第1のデータ線110の電位Vb
が低下し、2.6V(VDD−Vtp=3.3−0.
7)になると、PチャネルMOSFET104がオン
し、ドレイン電流が流れる。このPチャネルMOSFE
T104のドレイン電流は基準電流としてカレントミラ
ー回路130に入力されるので、カレントミラー回路1
30では、この基準電流に誘起されて、NチャネルMO
SFET106のドレインに出力電流が流れる。このN
チャネルMOSFET106のドレインはカレントミラ
ー回路130の電流出力端子OUTであって第2のデー
タ線111に接続されているので、第2のデータ線11
1の電荷はカレントミラー回路130の出力電流により
放電される。このとき、PチャネルMOSFET107
は、既述の通り式6及び式7の双方を満たして、飽和領
域で動作している。従って、第1のデータ線110と第
2のデータ線111との間のインピーダンスは無限大に
近くなっており、2つのデータ線相互は開放状態に等し
くなる。ここで、第2のデータ線111の負荷容量12
1は、PチャネルMOSFET103及びNチャネルM
OSFET106の各ドレイン容量と、インバータ回路
108の入力容量との合計容量であって、小さな容量値
である。従って、第1のデータ線110の負荷120、
即ち、第1のデータ線110の配線抵抗及び配線容量
と、この第1のデータ線110に接続された複数個のメ
モリセル101のドレイン容量との合計容量が大きくな
っても、カレントミラー回路103のNチャネルMOS
FET106は小さな負荷容量121を放電すればよ
く、従って、データ読み出しが高速に行われる。
【0068】前記カレントミラー回路130による第2
のデータ線111の放電に伴い、この第2のデータ線1
11の電位Vdは低下し、第1のデータ線110の電位
Vbよりも低くなる。この時、PチャネルMOSFET
107のゲート・ソース間電圧Vgsは式8で、ソース
・ドレイン間Vds電圧は式9で示される。
【0069】Vgs=Vb−Vgp …(式8) Vds=Vb−Vd …(式9) この2つの式を前記式2及び式3に代入し、簡約化する
と、PチャネルMOSFET107のオン条件式は式1
0で、飽和動作条件式は式11で示される。
【0070】Vgp≦Vb−Vtp …(式10) Vgp≧Vd−Vtp …(式11) この時、第1のデータ線110の電位Vbは2.6V
(DDD−Vtp)以下にあるので、式10を満さず、
PチャネルMOSFET107はオフする。従って、第
2のデータ線111は、第1のデータ線110と切り離
された状態で、カレントミラー回路130の放電用Nチ
ャネルMOSFET106を通じて放電される。
【0071】本実施の形態における読み出し回路の読み
出し時間Tsnは、図2(a)に示す通り、時間Td1
と、時間Td2と、時間Tivnとの合計時間となる。
ここで、時間Td1は、ワード線113が“H”になっ
た後、第1のデータ線110の電位Vbが電源電圧VD
DよりもPチャネルMOSFET104のしきい値電圧
Vtpだけ低い電位(VDD−Vtp)に変化するまで
の時間であり、時間Td2は、第1のデータ線110が
PチャネルMOSFET104のしきい値電圧を超えた
後、第2のデータ線111の電位Vdがインバータ回路
108の論理しきい値電圧を超えるまでの時間、時間T
invは、インバータ回路108の遅延時間であり、こ
の遅延時間Tinvの経過後にセンス出力線114の電
位が確定する。
【0072】よって、データの読み出し動作の大部分に
おいて、第2のデータ線111と第1のデータ線110
との間のインピーダンスを無限大に近づけて、放電用N
チャネルMOSFET106が駆動する負荷容量を小さ
くできるので、データの読み出し時間の高速化が可能で
ある。
【0073】以上説明したように、本実施の形態では、
データ読み出し時には、その初期でメモリセル101か
らの電流放出により電位差を生成し、その後の主要な読
み出し動作時で、PチャネルMOSFET107を飽和
領域で動作及びオフさせて、第1のデータ線110と第
2のデータ線111との相互を開放状態に等しくしてデ
ータ読み出しを行うので、読み出し時間が高速化でき
る。
【0074】これに対し、図9に示した従来の読み出し
回路では、図2(a)に示すように、データ線911の
放電は、メモリセル901内のNチャネルMOSFET
901a、901bだけで行われるため、破線で示すよ
うに放電時間が遅くなる。遅延時間Tdp9(>Td1
+Td2)後にデータ線911の電位はインバータ回路
903の論理しきい値電圧まで変化する。更に、インバ
ータ回路903の遅延時間Tivp9後にセンス出力線
914の電位が確定する。インバータ回路903の入力
波形の傾きが小さい(緩やかである)ため、インバータ
回路903を図1のインバータ回路108と同じ構成の
ものを用いたとしても、遅延時間Tivp9はインバー
タ回路108の遅延時間Tivnよりも大きくなる。従
って、図9の読み出し回路の読み出し時間Tsp9はT
dp9とTivp9を加えた時間となり、本実施の形態
の読み出し時間Tsnよりも遅くなる。
【0075】また、図10に示した従来の読み出し回路
では、図2(b)に示すように、データ線961が電源
電位VDDからしきい値電圧Vtpだけ低い電位VDD
−Vtpにまで変化する時間は、図1の実施の形態と同
様にTd1である。その後は、データ線961からの放
電は、メモリセル901内のNチャネルMOSFET9
01a、901bに加えてカレントミラー回路960内
のNチャネルMOSFET953でも行われるが、デー
タ線の負荷が大きくなると、NチャネルMOSFET9
53の放電電流にも限界があるため、破線で示すように
放電時間は長くなる。遅延時間Tdp10(>Td2)
後にデータ線961の電位はインバータ回路954の論
理しきい値電圧まで変化し、その後、インバータ回路9
54の遅延時間Tivp10後にセンス出力線962の
電位が確定する。インバータ回路954の入力波形の傾
きは小さいため、インバータ回路954を図1のインバ
ータ回路108と同じ構成のものを用いたとしても、遅
延時間Tivp10はインバータ回路108の遅延時間
Tivnよりも大きくなる。従って、図10の読み出し
回路の読み出し時間Tsp10は、時間Td1と時間T
dp10と遅延時間Tivp10とを加えた時間とな
り、本実施の形態の読み出し時間Tsnよりも遅くな
る。
【0076】図3(b)は、中間電位供給線109の電
位を中間電位Vtpに下げる場合の中間電位生成回路3
00´の構成図である。
【0077】図3(b)において、305はプルダウン
のためのPチャネルMOSFETである。電位設定信号
310の電位が”H”のときに中間電位供給線109の
電位は”H”となり、電位設定信号310の電位が”
L”のときに中間電位供給線109の電位は接地線電位
よりもPチャネルMOSFETのしきい値電圧Vtpだ
け上った電圧Vtpになる。第1のデータ線110と第
2のデータ線111がNチャネルMOSFETでVDD
−Vtnまでプリチャージされるときには、図3(b)
の回路を用いると、数2及び数3の条件が満足されるの
で、PチャネルMOSFET107は飽和領域で動作す
ることができる。
【0078】尚、ROM等の用途において、ビット線
(第1のデータ線に対応)の幅に対して読み出し回路の
セル幅が大きくなる場合には、面積の整合性をとるため
に、ビット線を選択する列選択用のMOSFETを配置
することがある。本実施の形態のPチャネルMOSFE
T107は、その列選択用のMOSFETとしても使用
することが可能である。この場合の具体例は、後述する
第5の実施の形態に示される。
【0079】また、本実施の形態では、カレントミラー
回路の構成にNチャネルMOSFETを用いたが、Pチ
ャネルMOSFETを用いても同様の回路が構成でき
る。
【0080】(第2の実施の形態)図4は、この発明の
第2の実施の形態の読み出し回路の要部構成を示し、レ
ジスタファイルの読み出し回路を示している。尚、図1
と同様の構成を示す部分は、同一の符号を付している。
【0081】図4(a)及び(b)において、401、
402は各々PチャネルMOSFETであって、センス
出力線114の電位に従ってPチャネルMOSFET1
04から供給される電流量を少なく制限又は零にするた
めのものである。
【0082】図4(a)に示す読み出し回路では、Pチ
ャネルMOSFET(電流供給量制御手段)401は、
ソースがPチャネルMOSFET(電流供給手段)10
4のドレインに接続され、ドレインがカレントミラー回
路130の電流入力端子INに接続され、そのゲートが
インバータ回路108のセンス出力線114に接続され
る。
【0083】従って、図4(a)の読み出し回路では、
第2のデータ線111がプリチャージされてセンス出力
線114が”L”の際では、PチャネルMOSFET4
01は導通可能な状態にある。その後のデータ読み出し
時に、第1のデータ線110の電位低下に伴ってPチャ
ネルMOSFET104からカレントミラー回路130
へ基準電流が流れてカレントミラー回路130が第2の
データ線111の電荷を放電し、この放電に伴い第2の
データ線111の電位が低下し、インバータ回路108
のセンス出力線114の電位が”H”に確定すると、P
チャネルMOSFET401がオフ動作するので、Pチ
ャネルMOSFET104とカレントミラー回路130
との間に存在したDC電流パスが遮断されて、この読み
出し回路にDC電流は流れなくなる。
【0084】また、図4(b)に示す読み出し回路で
は、PチャネルMOSFET(供給電流量制御手段)4
02は、そのソースがカレントミラー回路130の2個
のNチャネルMOSFET105、106のソース同士
の接続点に接続され、ドレインが接地され、そのゲート
にはインバータ回路108のセンス出力線114が接続
される。従って、この読み出し回路は、図4(a)の読
み出し回路と同様に、センス出力線114の電位が”
H”に確定した時点でDC電流が無駄に流れることを解
消できるので、読み出し時間の短縮に加えて低消費電力
化が実現できる。
【0085】(第3の実施の形態)図5は、本発明の第
3の実施の形態の読み出し回路の要部構成を示し、レジ
スタファイルの読み出し回路を示している。尚、図1と
同様の構成を示す部分は、同一の符号を付している。
【0086】図5(a)及び(b)において、501、
502は第2のデータ線111の電位に従ってPチャネ
ルMOSFET104からの供給電流量を少なく制限又
は零にするNチャネルMOSFETである。
【0087】図5(a)に示す読み出し回路では、Nチ
ャネルMOSFET(供給電流量制御手段)501は、
ドレインがPチャネルMOSFET(電流供給手段)1
04のドレインに接続され、ソースがカレントミラー回
路130の電流入力端子10INに接続され、そのゲー
トが第2のデータ線111に接続される。
【0088】従って、図5(a)読み出し回路では、第
2のデータ線111が”H”にプリチャージされている
際には、NチャネルMOSFET501は導通可能な状
態にあり、従ってその後のデータ読み出し時には、Pチ
ャネルMOSFET(電流供給手段)104からカレン
トミラー回路130に基準電流が流れて、第2のデータ
線111の電荷が放電され、この第2のデータ線111
の電位が”L”に確定すると、NチャネルMOSFET
(供給電流量制御手段)501がオフ動作するので、カ
レントミラー回路130へのDC電流パスが遮断され
て、DC電流が流れなくなり、低消費電力化が図られ
る。
【0089】また、図5(b)に示す読み出し回路で
は、NチャネルMOSFET(供給電流量制御手段)5
02は、そのドレインがカレントミラー回路130の2
個のNチャネルMOSFET105、106のソースに
接続され、そのソースが接地され、そのゲートが第2の
データ線111に接続される。従って、図5(b)の読
み出し回路も、第2のデータ線111の電位が”L”に
確定した時点でDC電流が無駄に流れることを解消で
き、読み出し時間の短縮に加えて低消費電力化が実現で
きる。
【0090】(第4の実施の形態)図6は、本発明の第
4の実施の形態の読み出し回路の要部構成を示し、レジ
スタファイルの読み出し回路を示している。尚、図1と
同様の構成を示す部分は、同一の符号を付している。
【0091】図6において、600は電位設定手段(切
り離し手段)であり、この電位設定手段600は、Nチ
ャネルMOSFET601とインバータ回路602とを
有する。インバータ回路602は、プリチャージ信号線
112に入力されるプリチャージ信号を論理反転する。
前記NチャネルMOSFET601は、カレントミラー
回路130の電流入力端子INと接地線との間に配置さ
れ、そのゲートに前記インバータ回路602の論理反転
信号を受け、この受信時、即ち第2のデータ線111の
プリチャージ期間にオンして、カレントミラー回路13
0の電流入力端子INの電位を強制的に接地電位に設定
する。
【0092】本実施の形態の読み出し回路は次の欠点を
解決する。即ち、カレントミラー回路130の電流入力
線INの電位は、PチャネルMOSFET104とNチ
ャネルMOSFET105との抵抗成分で分圧された電
位になる。従って、NチャネルMOSFET105のゲ
ートの幅を小さく設定すると、NチャネルMOSFET
106のゲートの電位が高くなる。更に、NチャネルM
OSFET106のゲートの幅を大きく設定すると、大
きな出力電流、即ちNチャネルMOSFET106に大
きなドレイン電流が得られるので、読み出し時間を短縮
できる。しかし、第2のデータ線111の放電が終了し
ても、NチャネルMOSFET106のゲートの電位は
しきい値電圧を超えたままであり、NチャネルMOSF
ET106はオンし続ける。その結果、NチャネルMO
SFET105のゲートの幅を小さく設定し過ぎると、
次に第2のデータ線111をプリチャージする際には、
前記オンし続けるNチャネルMOSFET106が第2
のデータ線111の電位を”L”に固定しようとしてお
り、且つプリチャージ回路103とNチャネルMOSF
ET106との間にDC電流パスができるため、第2の
データ線111の電位が”H”にまでプリチャージする
時間が長くなったり、”H”にまでプリチャージされな
い場合がある。
【0093】しかし、本実施の形態では、プリチャージ
回路(PチャネルMOSFET)103のオンにより第
2のデータ線111がプリチャージされる際には、Nチ
ャネルMOSFET601がオン状態となるので、カレ
ントミラー回路130の電流入力端子INの電位、即ち
2個のNチャネルMOSFET105、106のゲート
の電位が接地電位にまで低下する。これにより、Nチャ
ネルMOSFET106がオフ状態となり、カレントミ
ラー回路130の電流出力端子OUTが第2のデータ線
111から切り離された状態になる。よって、Nチャネ
ルMOSFET105のゲート幅を小さく設定して読み
出し時間の短縮を図りつつ、その読み出し後に行われる
第2のデータ線111のプリチャージ時には、その第2
のデータ線111の電位安定とプリチャージ時間の短縮
とを図ることができる。
【0094】尚、本実施の形態で示した電位設定手段6
00は、前記図4及び図5に示した読み出し回路に適用
しても、同様の効果が得られるのは勿論である。
【0095】(第5の実施の形態)図7は、本発明の第
5の実施の形態の読み出し回路の要部構成を示し、RO
Mの読み出し回路を示している。尚、図1と同様の構成
の部分は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0096】ROM等の応用においては、メモリセルの
幅に対して読み出し回路の幅が大きい関係上、セレクタ
回路を設け、このセレクタ回路により、複数本のビット
線から1本のビット線を選択して、この選択したビット
線からの信号を読み出す方式が採用される。本実施の形
態は、このようなセレクタ回路を有する読み出し回路に
本発明を適用したものである。
【0097】図7において、711、716はビット
線、700はROMのメモリセルであって、図ではビッ
ト線711に接続されたメモリセルのみが図示されてい
る。メモリセル700にはワード線710が接続され、
このワード線710の電位が立ち上がった時、このワー
ド線710に接続されたメモリセル700を介して対応
するビット線711又は716の電位が”L”に引き落
とされる。各ビット線711、716は、各々、配線抵
抗、配線容量及びメモリセルのドレイン容量等からなる
負荷720、721を有する。
【0098】前記ビット線711、716は、各々、セ
レクタ回路としてのPチャネルMOSFET703、7
08を介して第2のデータ線111に接続されている。
このPチャネルMOSFET703、708は、各々、
そのゲートに列アドレス選択線713、718が接続さ
れ、この選択線713、718の電位は、後述する中間
電位に設定される。このPチャネルMOSFET70
3、708は、対応するビット線711、716と第2
のデータ線111との間のインピーダンスを無限大に近
づけてその両者間を開放状態に等しくする本発明の開放
制御手段として機能する。
【0099】PチャネルMOSFET701、706
は、本発明の電流供給手段を構成し、そのゲートは対応
するビット線711、716に接続され、そのソースが
電源線に接続され、対応するビット線の電位変化時にこ
れを検出してそのドレインから電流を供給する。
【0100】PチャネルMOSFET702、707
は、各々、そのソースがPチャネルMOSFET70
1、706のドレインに接続され、そのドレインがカレ
ントミラー回路130の電流入力端子INに接続され、
そのゲートが他の列アドレス選択線712、717に接
続される。
【0101】図8は、前記列アドレス選択線712、7
13、717、718に供給する中間電位を生成する中
間電位生成回路の構成例を示す。同図において、820
はアドレス{an-1.... a0 }及びその論理反転信号
{xan-1.... xa0 }の入力線、801は前記入力線
820からアドレス{an-1.... a0 }が入力される多
入力NANDゲートより成る第1のデコーダ回路、80
2は前記入力線820からアドレスの論理反転信号{x
an-1.... xa0 }が入力される他の多入力NANDゲ
ートより成る第2のデコーダ回路、803、804は前
記図3(a)に示した中間電位生成回路300と同一構
成の第1及び第2の中間電位生成回路である。前記第1
の中間電位生成回路803は、第1のデコーダ回路80
1の出力を受け、アドレス選択時に中間電位を生成し、
この中間電位は列アドレス選択線713に出力される。
第1のデコーダ回路801の出力電位は、バッファ回路
805を経て列アドレス選択線712に供給される。ま
た、前記第2の中間電位生成回路804は、第2のデコ
ーダ回路802の出力を受け、アドレス選択時に中間電
位を生成し、この中間電位は列アドレス選択線718に
出力される。第2のデコーダ回路802の出力電位は、
バッファ回路806を経て列アドレス選択線717に供
給される。
【0102】次に、本実施の形態のROMの読み出し回
路の動作について説明する。例えば、ビット線711を
選択する場合には、列アドレス選択線712の電位は”
L”に、列アドレス選択線713の電位はPチャネルM
OSFET703が飽和領域で動作するような中間電位
に各々設定される。同時に、選択されないビット線71
6のセレクタ回路をディスエーブルにするため、列アド
レス選択線717の電位は”H”に、列アドレス選択線
718の電位も”H”に各々設定する。従って、選択さ
れたビット線711の電位の低下に伴ってPチャネルM
OSFET(電極供給手段)701は電流を供給し、こ
の電流がPチャネルMOSFET702を経てカレント
ミラー回路130の電流入力端子INに流れる。その結
果、カレントミラー回路130は第2のデータ線111
の電荷を放電し、その進行に伴いセンス出力線114の
電位が確定すると、読み出しが終了する。
【0103】ROMの列選択のための従来のセレクタ回
路では、これを構成するMOSFETのゲートに接地電
位が印可されて、セレクタ回路は線形領域で動作するた
め、セレクタ回路の両端のノードは抵抗で接続された状
態と等しくなる。これに対し、本実施の形態では、Pチ
ャネルMOSFET(セレクタ回路)703、708
は、そのゲートに中間電位が与えられて、飽和領域で動
作するので、選択されたビット線(第1のデータ線)7
11又は716と第2のデータ線111とが切り離され
た状態になる。その結果、カレントミラー回路130の
NチャネルMOSFET106から見た負荷容量は、選
択されたビット線(第1のデータ線)711又は716
の容量の分だけ小さくなるので、読み出しが短時間で行
われ、読み出し速度が高速になる。
【0104】しかも、本実施の形態では、PチャネルM
OSFET703、708が、セレクタ回路としての機
能と、本発明の開放制御手段としての機能とを併せ持つ
ので、セレクタ回路を別途持つ回路構成よりも回路規模
を小さくでき、面積の削減化が可能である。
【0105】尚、本実施の形態で示したように複数本の
データ線から1本のデータ線を選択する読み出し回路に
回路に対し、前記図4、図5及び図6に示した構成を付
加してもよいのは勿論である。
【0106】(第6の実施の形態)図11は、本発明の
第6の実施の形態であるRAMの読み出し回路の要部構
成を示す。
【0107】図11において、1101、1102は各
々RAMの1列分のメモリセルアレイ、1132、11
33は前記メモリセルアレイ1101に配置されたビッ
ト線、1182、1183は前記他のメモリセルアレイ
1102に配置されたビット線である。以下、メモリセ
ルアレイ1101、1102は同一構成であり、以下、
一方のみの構成を説明する。1103は1対のビット線
に接続されるメモリセル、1130はワード線WLであ
り、このワード線WL(1130)には前記メモリセル
1103が多数個(図では2個)列方向に接続される。
前記各対のビット線には、図示を省略したが、多数のメ
モリセル1103が行方向に接続される。この1対のビ
ット線(1132,1133)、(1182,118
3)より成るビット線対を経て前記メモリセル1103
に記憶されたデータを読み出したり、データをメモリセ
ル1103に書き込む。1104は、プリチャージイネ
ーブル線(PRC)1131の電位に応じて各ビット線
を所定電位にプリチャージ及びイコライズするプリチャ
ージ回路である。
【0108】1135、1136はデータ線であり、こ
の2本のデータ線より成る1対のデータ線対には、前記
各ビット線対が接続される。データ線1135はデータ
の1ビット分の読み出し線となる。
【0109】1107はラッチ型センス回路であって、
前記2本のデータ線1135、1136に接続される。
このセンス回路1107は、PチャネルMOSFET1
108とNチャネルMOSFET1110とを直列接続
して成る第1のインバータ回路1190と、他のPチャ
ネルMOSFET1109とNチャネルMOSFET1
111とを直列接続して成る第2のインバータ回路11
91とから成る。第1のインバータ回路1190の入力
端子in1と第2のインバータ回路1191の出力端子
out2とが第1の入力線1107aにより接続され、
この入力線1107aがデータ線1136に接続され
る。また、第1のインバータ回路1190の出力端子o
ut1と第2のインバータ回路1191の入力端子in
2とが第2の入力線1107bにより接続され、この入
力線1107bがデータ線1135に接続される。ま
た、このセンス回路1107は、電流制御のためのNチ
ャネルMOSFET1112を有し、このMOSFET
1112は、センスイネーブル線(SEN)1137
が”H”のときにオン動作して、センス回路1107の
センス動作を開始させる。
【0110】1113はデータをメモリセル1103に
書き込むためのバッファ回路であって、書き込みイネー
ブル線(WEN)1139が”H”のとき、入力線11
38のデータを1対のデータ線1135、1136及び
所定の1対のビット線(例えば1132、1133)を
経てメモリセル1103に書き込むものである。
【0111】1105は、各列のメモリセルアレイ11
01、1102の何れか一方のビット線対を選択するセ
レクタ回路(制御トランジスタ)である。このセレクタ
回路1105は、4個のCMOS型トランスファゲート
1170、1171、1172、1173を有し、これ
等各トランスファゲートは、各ビット線1132、11
33、1182、1183に接続されると共に、各々、
Pチャネル及びNチャネルのMOSFETの組(114
1,1142)、(1143,1144)、(114
5,1146)、(1147,1148)より成り、こ
れ等各組を構成する2個のMOSFETは、相互にソー
ス同士及びドレイン同士が接続されている。
【0112】前記セレクタ回路1105において、1対
のビット線1132、1133に接続された2個のCM
OS型トランスファゲート1170、1171では、各
NチャネルMOSFET1142、1144のゲート
(制御電極)にセレクタ信号線CSL(1160)が接
続され、各PチャネルMOSFET1141、1143
のゲート(制御電極)に他のセレクタ信号線XCSL
(1161)が接続される。更に、他の1対のビット線
1182、1183に接続された2個のCMOS型トラ
ンスファゲート1172、1173では、各Nチャネル
MOSFET1146、1148のゲート(制御電極)
にセレクタ信号線CSR(1162)が接続され、各P
チャネルMOSFET1145、1147のゲート(制
御電極)に他のセレクタ信号線XCSR(1163)が
接続されている。
【0113】前記セレクタ信号線CSL、CSR及び他
のセレクタ信号線XCSL、XCSRの電位を設定する
回路を説明する。この回路は、列アドレス入力線ADR
(1134)のバッファ回路1150により構成され
る。
【0114】次に、前記バッファ回路(電位制御手段)
1150の内部構成を説明する。このバッファ回路11
50は、アドレス入力線A、書込み制御信号入力線Wを
持ち、出力線NOUTがセレクタ選択信号CSL116
0に、出力線POUTがセレクタ信号線XCSL116
1に各々接続される。
【0115】出力線NOUTには、プルアップ用のPチ
ャネルMOSFET1152、プルアップ用のNチャネ
ルMOSFET1153、プルダウン用のNチャネルM
OSFET1154とが接続される。アドレス入力線1
134の電位が”H”で且つ書き込み動作を行う場合
(WENが”H”の場合)には、前記プルアップ用のP
チャネルMOSFET1152をオンさせて、出力線N
OUTの電位を電源電位VDDとする。アドレス入力線
1134の電位が”H”で且つ読み出し動作を行う場合
(WENが”L”の場合)には、プルアップ用のNチャ
ネルMOSFET1153をオンさせて、出力線NOU
Tの電位、即ちセレクタ信号線CSL1160の電位
を、電源電圧VDDよりもNチャネルMOSFET11
53のしきい値電圧Vtnだけ低い中間電位(VDD−
Vtn)にプルアップされる。ここで、電源電圧VDD
を3.3V、NチャネルMOSFET1153のしきい
値電圧Vtnを0.7Vとすると、このしきい値電圧V
tnが基板バイアス効果により上昇して約1.0Vに上
昇するため、セレクタ信号線CSL1160の電位は
2.3V程度の中間電位になる。また、アドレス入力線
1134が”L”の場合には、プルダウン用のNチャネ
ルMOSFET1154をオンさせて、出力線NOUT
の電位を接地電位VSSとする。
【0116】更に、前記バッファ回路1150におい
て、出力線POUTには、プルアップ用のPチャネルM
OSFET1156、プルダウン用のNチャネルMOS
FET1157、プルアップ用のNチャネルMOSFE
T1155とが接続される。アドレス入力線1134の
電位が”H”で且つ書き込み動作を行う場合(WEN
が”H”の場合)には、プルダウン用のNチャネルMO
SFET1157をオンさせて、出力線POUTを接地
電位VSSとする。アドレス入力線1134の電位が”
H”で且つ読み出し動作を行う場合(WENが”L”の
場合)には、プルアップ用のNチャネルMOSFET1
155をオンさせて、出力線POUTの電位、すなわ
ち、セレクタ信号線XCSL1161の電位を前記と同
様に中間電位(VDD−Vtn=2.3V)とする。ア
ドレス入力線1134が”L”の場合には、プルアップ
用のPチャネルMOSFET1156をオンさせて、電
源電位VDDとする。
【0117】前記バッファ回路1150には、Pチャネ
ルMOSFET1158(イコライズ手段)が設けられ
る。このPチャネルMOSFET1158は、書き込み
直後に同一列のメモリセルアレイからデータの読み出し
を行う場合に、電源電圧VDDまで設定されたセレクタ
信号線を所定の中間電位まで早期に引き落とすためのも
のである。例えば、セレクタ信号線CSL1160が書
き込み時に電源電位VDDに設定されており、その直後
にデータ読み出しを行う場合を想定すると、電源電圧V
DDに設定されたセレクタ信号線CSL1160の電位
と、接地電位VSSに設定されたセレクタ信号線XCS
L1161とを、PチャネルMOSFET1158によ
りイコライズして、セレクタ信号線CSL1160を中
間電位に設定する。このPチャネルMOSFET115
8のゲートに制御電圧を与えるために、状態遷移検出回
路1155を設けている。書き込みイネーブル線(WE
N)1139が”H”から”L”に変化した時に、状態
遷移検出回路1155はパルス電圧を発生し、その発生
期間だけ両セレクタ信号線CSL1160、XCSVL
1161をイコライズする。その後、NチャネルMOS
FET1155で中間電位(VDD−Vtn)までプル
アップする。
【0118】1151はバッファ回路1150と同様構
成のバッファ回路である。この回路は、列アドレス信号
ADRが”L”の場合に、書き込みまたは読み出しの動
作に応じて、セレクタ信号線CSR1162、XCSR
1163の電位設定を行うように動作する。
【0119】次に、本実施の形態のRAMの読み出し動
作を図12に示した動作タイミング図を参照しながら説
明する。この説明は、前記第1の実施の形態において既
述した式2のMOSFETのオン条件式、及び式3の飽
和動作条件式に基いて行う。尚、図12では、図11に
示した読み出し回路の各信号線番号に対応する電位波形
には、各信号線と同一符号を付してある。また、比較の
ため、図14に示した従来例の電位波形を併せて示して
いる。
【0120】ビット線1133の電位をVb、セレクタ
回路1105の出力であるデータ線1136の電位をV
a、セレクタ信号XCSL1161の電位(即ち、Pチ
ャネルMOSFET1143のゲート電位)をVgp、
PチャネルMOSFET1143のしきい値電圧をVt
pとする。ビット線1133の電位Vbとデータ線11
36の電位Vaとは、データの読み出しと共に変化する
ので、これ等の電位変化に応じて式2、式3を満す時期
が変化する。
【0121】列アドレス入力線1134は“H”に設定
され、セレクタ回路1105により列1101のビット
線1132、1133が選択され、また、メモリセル1
103には論理“1”のデータが格納されているものと
する。ビット線1132の電位は、予め、プリチャージ
電位に設定され、且つメモリセル1103からの放電が
ないので、その電位は変化しない。
【0122】データの読み出しの当初、時刻t1でワー
ド線1130が“H”に変化すると、ビット線1133
はメモリセル1103により“L”に放電され、ビット
線1132は“H”を出力する。
【0123】このとき、PチャネルMOSFET114
3のゲート・ソース間電圧は式12により、ソース・ド
レイン間電圧は式13により示される。
【0124】Vgs=Va−Vgp …(式12) Vds=Va−Vb …(式13) この2式を前記第1の実施の形態の式2、式3に代入
し、簡約化すると、下記のPチャネルMOSFET11
43のオン条件式は式14、飽和動作条件式は式15で
示される。
【0125】Vgp≦Va−Vtp …(式14) Vgp≧Vb−Vtp …(式15) ここで、第1の実施の形態と同様に実際の数値例を出し
て説明する。本実施の形態でも、電源電圧VDDを3.
3V、PチャネルMOSFET1143のしきい値電圧
Vtpを0.7Vとする。セレクタ信号線XCSL11
61の電位,即ちPチャネルMOSFET1143のゲ
ートの電位Vgpは、既述の通り2.3Vである。従っ
て、オン条件式14は満足するが、飽和動作条件式15
は満足せず、PチャネルMOSFET1143は線形領
域で動作する。
【0126】一方、NチャネルMOSFET1144は
次のように動作する。即ち、セレクタ信号CSL116
0の電位、即ちNチャネルMOSFET1144のゲー
ト電位をVgn、そのしきい値電圧をVtnとすると、
NチャネルMOSFET1144のゲート・ソース間電
圧は式16、ソース・ドレイン間電圧は式17で示され
る。
【0127】Vgs=Vgn−Va …(式16) Vds=Vb−Va …(式17) ここでは後に述べるオン条件の制約から、ビット線11
33の電位Vbはデータ線Vaよりも高い場合のみを想
定している。この2つの式を式2及び式3に代入し、簡
約化すると、NチャネルMOSFET1144のオン条
件式は式18、飽和動作条件式は式19となる。
【0128】Vgn≧Va+Vtn …(式18) Vgn≦Vb+Vtn …(式19) 本実施の形態では、NチャネルMOSFET1144の
しきい値電圧Vtnを0.7Vとする。NチャネルMO
SFET1144のゲート電位Vgnは既述の通り2.
3Vである。従って、前記飽和動作条件式19は満足す
るが、オン条件式18を満足せず、NチャネルMOSF
ET1144はオフしている。
【0129】次いで、ビット線1133の電位Vbが低
下し、3.0Vになると、前記飽和動作条件式15を満
足し、PチャネルMOSFET1143は飽和領域での
動作を開始し、ビット線1133とデータ線1136と
の間のインピーダンスは無限大に近づき、両信号線間は
開放状態に等しくなる。
【0130】一方、時刻t2で2本のビット線113
2、1133間の電位差ΔVb1が所定電位になれば、
センスイネーブル線1137の電位が“H”になる。セ
ンス回路1107はラッチ回路として動作し、2本のデ
ータ線1135、1136の電位が等しい場合には平衡
状態にあるが、前記の通り2本のビット線1132、1
133間に電位差ΔVb1が発生した場合には、この電
位差ΔVb1を増幅するように動作して、“H”側のデ
ータ線1135の電位を電源電圧VDDまで、“L”側
のデータ線1136の電位を接地電位VSSまで増幅す
る。既述の通りPチャネルMOSFET1143は飽和
領域で動作していて、ビット線1133とデータ線11
36との間は開放状態に等しく、データ線1136は、
大きな負荷(配線容量、配線抵抗及びメモリセル110
3のドレイン容量等を合計した負荷)を持つビット線1
133とは切り離された状態にある。その結果、図12
の波形に示すように、“L”出力をするビット線113
3はほとんどメモリセル1103のNチャネルMOSF
ETのみで放電されて、図14の従来例(ビット線14
33の電位変化で図示)とは異なり、緩やかな電位変化
をし、一方、ラッチ型センス回路1107は小さな負荷
容量のデータ線1136のみを放電して、データ線11
36の電位低下が急峻になり、図14の従来例(ビット
線1436の破線で示す電位変化)よりも電位変化が著
しく、その分、データ読み出しが高速に行える。
【0131】その後、データ線1136の放電の進行に
伴い、このデータ線1136の電位Vaがビット線11
33の電位Vbよりも低くなると、この時のPチャネル
MOSFET1143のゲート・ソース間電圧は式2
0、ソース・ドレイン間電圧は式21で示される。
【0132】Vgs=Vb−Vgp …(式20) Vds=Vb−Va …(式21) この2つの式を前記式2及び式3に代入し、簡約化する
と、PチャネルMOSFET1143のオン条件式は式
22に、飽和動作条件式は式23になる。
【0133】Vgp≦Vb−Vtp …(式22) Vgp≧Va−Vtp …(式23) このとき、前記オン条件式18を満たさなくなるので、
PチャネルMOSFET1143はオフする。
【0134】一方、NチャネルMOSFET1144
は、データ線1136の電位Vaが放電により更に低下
し、1.6V未満になると、前記オン条件式18を満
し、飽和領域で動作する。従って、ビット線1133と
データ線1136との間のインピーダンスは無限大に近
く、これ等信号線は開放状態に等しくなるので、データ
線1136の電荷は、ビット線1133とは切り離され
た状態で、センス回路1107を通じて放電される。
【0135】時刻t0でデータ線1136の電位が、図
示しない後段の回路の論理しきい値よりも低くなって、
読み出しデータが確定する。
【0136】その後、メモリセル1103の放電により
ビット線1133の電位Vbも1.6V以下に低下する
と、NチャネルMOSFET1144は飽和動作条件式
19を満さず、インピーダンスの小さな線形領域で動作
する。しかし、データ線1136の電位Vaは確定して
おり、読み出しは終了しているので、問題はない。
【0137】従って、読み出し動作の大部分において、
データ線1136とビット線1133との間のインピー
ダンスを無限大に近づけて、センス回路1107が駆動
する負荷容量をデータ線1136の容量のみに小さくで
きるので、読み出し時間の高速化が実現できる。
【0138】一方、書き込み動作時には、PチャネルM
OSFET1143のゲート電位はセレクタ信号線XC
SL1161により接地電位Vssに、またNチャネル
MOSFET1144のゲート電位はセレクタ信号線C
SL1160により電源電位VDDに設定される。従っ
て、PチャネルMOSFET1143及びNチャネルM
OSFET1144の各ゲート・ソース間電圧が最大に
なって、その各オン抵抗が最も小さくなる。その結果、
データ書き込み時間が短縮されて、高速な書き込み動作
が実現される。
【0139】ワード線1130、プリチャージイネーブ
ル線1131、センスイネーブル線1137の電位は、
ほぼ同じ相のクロックタイミングで動作している。従っ
て、ワード線1130が”L”になると、プリチャージ
イネーブル線1131、センスイネーブル線1137
も”L”になるため、ビット線1132、1133およ
びデータ線1135、1136はセンス回路1107か
ら切り放された状態となり、プリチャージとイコライズ
が行われる。
【0140】(第7の実施の形態)図13は、本発明の
第7の実施の形態であるRAMの読み出し回路の要部構
成を示す。尚、前記図11と同様の構成の部分は、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0141】本実施の形態は、前記第6の実施の形態を
一部改良したものである。即ち、セレクタ回路1105
を構成する4個のNチャネルMOSFET1142、1
144、1146及び1148は、前記第6の実施の形
態で説明したように、読み出し動作の初期からオフして
おり、後半の所定時点で前記式18及び式19を満して
飽和領域で動作し始めるので、これ等4個のNチャネル
MOSFETを読み出し動作時には常時オフに制御する
ものである。
【0142】図13において、1250は列アドレス入
力線のバッファ回路(電位制御手段)であって、アドレ
ス入力線A及び書込み制御信号入力線Wを持ち、出力線
NOUTがセレクタ選択信号CSL1260、出力線P
OUTがセレクタ信号線XCSL1261に各々接続さ
れる。出力線NOUTは、アドレス入力線1134の電
位が”H”で且つ書き込み動作を行う場合(WENが”
H”の場合)には、プルアップ用のPチャネルMOSF
ET1251のオン動作により電源電位VDDとなり、
アドレス入力線1134の電位が”H”で且つ読み出し
動作を行う場合(WENが”L”の場合)、及びアドレ
ス入力線1134が”L”の場合には、プルダウン用の
NチャネルMOSFET1252のオン動作により接地
電位VSSとなる。前記図11のバッファ回路1150
のように中間電位生成用のNチャネルMOSFET11
53は設けられない。出力線POUTの電位設定のため
の構成は、前記図11に示したバッファ回路1150の
構成と同一である。1251は、前記バッファ回路12
50と同様の構成の回路である。
【0143】従って、本実施の形態では、例えばビット
線1132、1133を選択した読み出し動作時には、
セレクタ回路1105の2個のNチャネルMSOFET
1142、1144は共に常時オフ状態にあるものの、
2個のPチャネルMSOFET1141、1143が飽
和領域で動作するので、ビット線1132、1133と
データ線1135、1136との間は開放状態に等しく
なり、その結果、ラッチ型センス回路1107は小さな
負荷容量のデータ線1135、1136のみの電荷を放
電するので、読み出し速度の高速化が可能になると共
に、図11の中間電位生成用のNチャネルMOSFET
1153を設けない分、バッファ回路1250の構成を
簡易にできる効果を奏する。書き込み動作時には、第6
の実施の形態と同様にセレクタ回路1105のMOSF
ETを線形領域で動作させるので、データを低インピー
ダンスでメモリセルに伝送できて、高速な書き込み動作
が確保される。
【0144】尚、以上の説明では、トランジスタとして
MOSFETを用いたが、動作の類似性から、バイポー
ラトランジスタや、GaAsのMESFET等を用いて
もよいのは言うまでもない。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項11記載の発明によれば、データの読み出し時に
は、大きな負荷容量の第1のデータ線と小さい負荷容量
の第2のデータ線との間のインピーダンスを無限大に近
づけて開放状態に等しくしたので、容量の小さい第2の
データ線の電荷のみを放電して、その放電を短時間で行
うことができ、データの読み出しを高速化できる。
【0146】特に、請求項2ないし請求項7記載の発明
によれば、データ読み出し後は、電流供給手段からカレ
ントミラー回路への電流供給路を遮断したので、カレン
トミラー回路に流れる無駄なDC電流を低減できる。
【0147】更に、請求項8記載の発明によれば、第2
のデータ線のプリチャージ時には、カレントミラー回路
を第2のデータ線から切り放した状態にしたので、第2
のデータ線の電位安定とプリチャージ時間の短縮とが実
現できる。
【0148】また、請求項12ないし請求項17記載の
発明によれば、データの読み出し時には、ビット線とデ
ータ線との間のインピーダンスを無限大に近づけて開放
状態に等しくし、これによりラッチ型センス回路が放電
する電荷をデータ線の電荷のみに制限したので、データ
線の放電を短時間で行って、データ読み出しを高速化で
きる。一方、データの書き込む時には、データを低イン
ピーダンスでメモリセルに伝送するので、高速な書き込
み速度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレジスタファイル
の読み出し回路の要部構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態のレジスタファイルの読み出
し回路の動作のタイミングチャートを示す図である。
【図3】第1の実施の形態のレジスタファイルの読み出
し回路における中間電位生成回路の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態のレジスタファイル
の読み出し回路の要部構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のレジスタファイル
の読み出し回路の要部構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のレジスタファイル
の読み出し回路の要部構成を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のROMの読み出し
回路の要部構成を示す回路図である。
【図8】第5の実施の形態のROMの読み出し回路にお
けるデコーダ回路の要部構成を示す図である。
【図9】従来のレジスタファイルの読み出し回路の構成
を示す図である。
【図10】他の従来のレジスタファイルの読み出し回路
の構成を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態のRAMの読み出
し回路の要部構成を示す図である。
【図12】第6の実施の形態のRAMの読み出し回路の
動作のタイミングチャートを示す図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態のRAMの読み出
し回路の要部構成を示す図である。
【図14】従来のRAMの読み出し回路の要部構成を示
す図である。
【図15】従来のRAMの読み出し回路の動作のタイミ
ングチャートを示す図である。
【符号の説明】
101 メモリセル 104 PチャネルMOSFET(電流
供給手段) 105 NチャネルMOSFET(第1
のトランジスタ) 106 NチャネルMOSFET(第2
のトランジスタ) 107 PチャネルMOSFET(制御
トランジスタ) 108 インバータ回路 110 第1のデータ線 111 第2のデータ線 114 センス出力線(出力線) 130 カレントミラー回路 IN 電流入力端子 OUT 電流出力端子 300 中間電位生成回路(開放制御手
段) 401、402 PチャネルMOSFET(供給
電流量制御手段) 501、502 NチャネルMOSFET(供給
電流量制御手段) 600 電位設定手段(切り離し手段) 700 メモリセル 711、716 ビット線(第1のデータ線) 701、706 PチャネルMOSFET(電流
供給手段) 703、708 PチャネルMOSFET(トラ
ンジスタ) 803、804 中間電位設定回路 1103 メモリセル 1104 プリチャージ回路 1105 セレクタ回路(電位制御手段) 1107 ラッチ型センス回路 in1,in2 入力端子 out1,out2 出力端子 1107a 第1の入力線 1107b 第2の入力線 1160 第1のインバータ回路 1162 第2のインバータ回路 1132,1133 ビット線 1135,1136 データ線 1141,1143 1145,1147 PチャネルMOSFET 1142,1144 1146,1148 NチャネルMOSFET 1158 PチャネルMOSFET(イコ
ライズ手段) 1170,1171,1172,1173 CMOS型トランス
ファゲート CSL,CSR セレクタ信号線 XCSL,XCSR 他のセレクタ信号線

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリチャージ期間に所定電位にプリチャ
    ージされ、複数個のメモリセルが接続された第1のデー
    タ線を有するダイナミック回路より成る半導体記憶装置
    におけるデータの読み出し回路であって、 前記プリチャージ期間に所定電位にプリチャージされる
    第2のデータ線と、 前記第1のデータ線に接続され、この第1のデータ線の
    電位変化を検出し、この電位変化の検出時に電流を供給
    する電流供給手段と、 前記電流供給手段の供給電流を入力する電流入力端子、
    及び前記第2のデータ線に接続された電流出力端子を有
    し、前記電流入力端子に入力された前記電流供給手段の
    供給電流を基準電流として前記電流出力端子から接地に
    向って電流を流して前記第2のデータ線の電荷を放電す
    るカレントミラー回路と、 前記第1のデータ線と前記第2のデータ線とを接続する
    制御トランジスタと、 前記カレントミラー回路が電流を流す動作時に、前記制
    御トランジスタの制御電極の電位を、この制御トランジ
    スタが飽和領域で動作する中間電位に設定して、前記第
    1のデータ線と第2のデータ線との間を開放状態に等し
    くする開放制御手段とを備えたことを特徴とする半導体
    記憶装置におけるデータの読み出し回路。
  2. 【請求項2】 入力側が第2のデータ線に接続され、前
    記第2のデータ線の電位を論理反転した電位が出力され
    る出力線を有するインバータ回路と、 前記インバータ回路の出力線に接続され、この出力線の
    電位の変化終了後に、電流供給手段から供給される電流
    量を少なく制限する供給電流量制御手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置におけるデ
    ータの読み出し回路。
  3. 【請求項3】 供給電流量制御手段は、 電流供給手段とカレントミラー回路の電流入力端子との
    間に配置されたPチャネルMOSFETから成り、 前記PチャネルMOSFETのゲートにはインバータ回
    路の出力線が接続されることを特徴とする請求項2記載
    の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路。
  4. 【請求項4】 供給電流量制御手段は、 カレントミラー回路と接地との間に配置されたPチャネ
    ルMOSFETから成り、 前記PチャネルMOSFETのゲートにはインバータ回
    路の出力線が接続されることを特徴とする請求項2記載
    の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回路。
  5. 【請求項5】 第2のデータ線に接続され、この第2の
    データ線の電位の変化終了後に、電流供給手段から供給
    される電流量を少なく制限する供給電流量制御手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置に
    おけるデータの読み出し回路。
  6. 【請求項6】 供給電流量制御手段は、 電流供給手段とカレントミラー回路の電流入力端子との
    間に配置されたNチャネルMOSFETから成り、 前記NチャネルMOSFETのゲートには第2のデータ
    線が接続されることを特徴とする請求項5記載の半導体
    記憶装置におけるデータの読み出し回路。
  7. 【請求項7】 供給電流量制御手段は、 カレントミラー回路と接地との間に配置されたNチャネ
    ルMOSFETから成り、 前記NチャネルMOSFETのゲートには第2のデータ
    線が接続されることを特徴とする請求項5記載の半導体
    記憶装置におけるデータの読み出し回路。
  8. 【請求項8】 第2のデータ線のプリチャージ時に、カ
    レントミラー回路の電流入力端子の電位を強制的に接地
    電位に設定して、前記第2のデータ線と前記カレントミ
    ラー回路の電流出力端子とを切り離す切り離し手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置
    におけるデータの読み出し回路。
  9. 【請求項9】 カレントミラー回路は、 電流入力端子と接地線との間に配置され、制御電極が前
    記電流入力端子に接続された第1のトランジスタと、 電流出力端子と接地線との間に配置され、制御電極が前
    記電流入力端子に接続された第2のトランジスタとによ
    り構成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7又は8記載の半導体記憶装置におけるデータ
    の読み出し回路。
  10. 【請求項10】 第1及び第2のトランジスタは、共に
    NチャネルMOSFETより成ることを特徴とする請求
    項9記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回
    路。
  11. 【請求項11】 電流供給手段はPチャネルMOSFE
    Tにより構成され、 前記PチャネルMOSFETは、そのゲートが第1のデ
    ータ線に接続され、そのソースが電源線に接続され、そ
    のドレインから流れる電流を電流供給手段の供給電流と
    することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、又は10記載の半導体記憶装置におけるデ
    ータの読み出し回路。
  12. 【請求項12】 メモリセルが接続された2本のビット
    線より成るビット線対と、 2本のデータ線より成り、前記ビット線対に接続された
    データ線対と、 前記データ線対に接続され、前記メモリセルに記憶され
    たデータを前記ビット線対から前記データ線対に読み出
    すラッチ型センス回路とを備えると共に、 データ書き込み時に前記データ線対から前記ビット線対
    を経て前記メモリセルにデータを書き込み可能とした半
    導体記憶装置におけるデータの読み出し回路において、 前記ビット線対と前記データ線対との間に配置される2
    個の制御トランジスタと、 前記各制御トランジスタの制御電極に接続され、この制
    御電極の電位を制御する電位制御手段とを備え、 前記電位制御手段は、前記ラッチ型センス回路が動作す
    るデータ読み出し時には、前記各制御トランジスタの制
    御電極の電位を電源電圧未満で且つ接地電位を越える中
    間電位に設定して、前記各制御トランジスタを飽和領域
    で動作させ、一方、前記データ書き込み時には、前記各
    制御トランジスタを線形領域で動作させるようにその制
    御電極の電位を設定することを特徴とする半導体記憶装
    置におけるデータの読み出し回路。
  13. 【請求項13】 ラッチ型センス回路は、 各々が入力端子及び出力端子を有する第1及び第2のイ
    ンバータ回路より成り、 前記第1のインバータ回路の入力端子と第2のインバー
    タ回路の出力端子とを接続した第1の入力線と、 前記第1のインバータ回路の出力端子と第2のインバー
    タ回路の入力端子とを接続した第2の入力線とを有し、 前記第1及び第2の入力線より成る入力線対はデータ線
    対に接続されることを特徴とする請求項12記載の半導
    体記憶装置におけるデータの読み出し回路。
  14. 【請求項14】 複数対のビット線対に対応して設けら
    れ、その対応する複数対のビット線対とデータ線対との
    間に配置されたトランジスタより成るセレクタ回路を備
    え、このセレクタ回路の動作により前記対応する複数対
    のビット線対のうちから1対のビット線対を選択してデ
    ータの読み出し及び書き込みを行い、 前記各セレクタ回路を構成するCMOS型トランスファ
    ゲートにより制御トランジスタが構成されることを特徴
    とする請求項12記載の半導体記憶装置におけるデータ
    の読み出し回路。
  15. 【請求項15】 セレクタ回路は、 対応する複数対のビット線対を構成するビット線の本数
    と同数設けられ、対応するビット線に接続されるCMO
    S型トランスファーゲートより成り、 前記各CMOS型トランスファーゲートは、Pチャネル
    MOSFET及びNチャネルMOSFETを備え、この
    両MOSFETの各ソース同士及びドレイン同士が接続
    されることを特徴とする請求項14記載の半導体記憶装
    置におけるデータの読み出し回路。
  16. 【請求項16】 電位制御手段は、 所定の1対のビット線対を選択する読み出し動作時に
    は、セレクタ回路を構成するCMOS型トランスファー
    ゲートのうち、前記選択すべき所定の1対のビット線対
    に接続された2個のCMOS型トランスファーゲートを
    構成する2個のPチャネルMOSFET及び2個のNチ
    ャネルMOSFETの各ゲート電位を電源電位未満で且
    つ接地電位を越える中間電位に設定して、これ等4個の
    MOSFETを飽和領域で動作させ、 一方、所定の1対のビット線を選択する書き込み動作時
    には、その選択すべき所定の1対のビット線対に接続さ
    れた2個のCMOS型トランスファーゲートを構成する
    2個のPチャネルMOSFETの各ゲートの電位を接地
    電位に設定すると共に、前記CMOS型トランスファー
    ゲートを構成する2個のNチャネルMOSFETの各ゲ
    ートの電位を電源電位に設定して、これ等の4個のMO
    SFETを線形領域で動作させることを特徴とする請求
    項15記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し
    回路。
  17. 【請求項17】 電位制御手段は、 所定の1対のビット線対を選択する読み出し動作時に
    は、セレクタ回路を構成するCMOS型トランスファー
    ゲートのうち、前記選択すべき所定の1対のビット線対
    に接続された2個のCMOS型トランスファーゲートを
    構成する2個のPチャネルMOSFETの各ゲートの電
    位を電源電位未満で且つ接地電位を越える中間電位に設
    定して、この2個のPチャネルMOSFETを飽和領域
    で動作させると共に、前記CMOS型トランスファーゲ
    ートを構成する2個のNチャネルMOSFETの各ゲー
    トの電位を接地電位に設定して、この2個のNチャネル
    MOSFETをオフさせ、 一方、所定の1対のビット線を選択する書き込み動作時
    には、その選択すべき所定の1対のビット線対に接続さ
    れた2個のCMOS型トランスファーゲートを構成する
    2個のPチャネルMOSFETの各ゲートの電位を接地
    電位に設定すると共に、前記CMOS型トランスファー
    ゲートを構成する2個のNチャネルMOSFETの各ゲ
    ートの電位を電源電位に設定して、これ等4個のMOS
    FETを線形領域で動作させることを特徴とする請求項
    15記載の半導体記憶装置におけるデータの読み出し回
    路。
  18. 【請求項18】 ビット線対に接続された2個のCMO
    S型トランスファーゲートにおいて、その両CMOS型
    トランスファーゲートを構成する2個のPチャネルMO
    SFETのゲートは共通してセレクタ信号線に接続さ
    れ、その両CMOS型トランスファゲートを構成する2
    個のNチャネルMOSFETのゲートは共通して他のセ
    レクタ信号線に接続され、 電位制御手段は、前記ビット線対を経たデータ書き込み
    動作の直後に前記ビット線対を経たデータ読み出し動作
    が行われる時、前記セレクタ信号線と前記他のセレクタ
    信号線とをイコライズするイコライズ手段を有すること
    を特徴とする請求項16記載の半導体記憶装置における
    データの読み出し回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009151873A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Samsung Electronics Co Ltd 放電回路

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