JPH08234000A - 中性子照射装置 - Google Patents

中性子照射装置

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JPH08234000A
JPH08234000A JP3812895A JP3812895A JPH08234000A JP H08234000 A JPH08234000 A JP H08234000A JP 3812895 A JP3812895 A JP 3812895A JP 3812895 A JP3812895 A JP 3812895A JP H08234000 A JPH08234000 A JP H08234000A
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JP
Japan
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neutron
neutron beam
hole
plug
source
Prior art date
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Pending
Application number
JP3812895A
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English (en)
Inventor
Akihisa Hara
明久 原
Fujio Sato
富士男 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検体物の材料分析や非破壊検査に携わる者が全
く被爆することなく、中性子線の照射面積やエネルギー
を簡易に調節することができる中性子照射装置を提供す
る。 【構成】一の側面から対向する他の側面へ至る貫通孔を
有する装置本体と、前記貫通孔に径が合致して挿脱自在
に挿着されるプラグと、このプラグの先端部に着脱自在
に取り付ける中性子線源とを備える。前記装置本体は中
性子吸収材で形成した箱状の包囲体の内部に中性子減速
材を充填してなり、また、前記プラグは実質的に前記中
性子減速材で形成される。更に、前記貫通孔内にて前記
プラグの先端部に対向するよう挿嵌して前記中性子線源
から前記装置本体の外部へと放出される中性子線の照射
面積やエネルギーを調節する実質的に前記中性子減速材
にて形成した調節部材を備えていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中性子照射装置、特にコ
ンクリート等を検体物とする材料分析や非破壊検査に供
する中性子照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、中性子線源とこれを先端部に
保持させる線源保持体とからなる中性子照射装置により
コンクリート等の検体物に対して中性子線を照射し、検
体物を透過した中性子線のエネルギー及び/又は数の検
出に基づく材料分析や非破壊検査が実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記中
性子照射装置では中性子線が線源から四方に放出される
ため、分析や調査にとって不要な中性子線により従事す
る者が被爆するという問題があった。また、検体物に対
する中性子線の照射面積やエネルギーを簡易に調節する
ことができなかった。
【0004】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、検体物の材料分析や非破壊検査に携
わる者が全く被爆することなく、中性子線の照射面積や
エネルギーを簡易に調節することができる中性子照射装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る中性子照射
装置は、上記目的を達成する手段として、一の側部から
対向する他の側部へと至る貫通孔を有する装置本体と、
前記貫通孔に径が合致して挿脱自在に挿着されるプラグ
と、このプラグの先端部に着脱自在に取り付ける中性子
線源とを備える。
【0006】ここで、側部とは装置本体における側面で
あるが平坦面に限定しない趣旨である。
【0007】また、貫通孔の断面は円形状に限定され
ず、よって、プラグの断面形状も貫通孔内を摺動可能に
て合致するものであればよい。
【0008】なお、中性子線源としては従来同様のカリ
フォルニウム等が用いられる。
【0009】本発明における前記装置本体は、中性子吸
収材で形成した箱状の包囲体の内部に中性子減速材を充
填してなる。
【0010】ここで、中性子吸収材とは中性子線を吸収
する性質を有する材料であり、カドミニウム、カドリニ
ウム、ボロン等を具体的に挙げることできる。
【0011】また、包囲体の形状は貫通孔の両端以外が
被覆されていれば特に限定するものではない。
【0012】本発明における前記プラグは実質的に前記
中性子減速材により形成される。
【0013】ここで、中性子減速材とは中性子線を吸収
する能力は中性子吸収材に比べて低いものの、中性子線
を減速させてエネルギーを低減し得る材料である。その
具体例として、ポリエチレン、パラフィン、カーボン等
を挙げることができる。
【0014】また、実質的に中性子減速材により形成さ
れるとは、中性子減速材のみで形成されなくともよい趣
旨である。
【0015】なお、包囲体の厚さや中性子減速材が充填
される容積は、中性子線源のポテンシャルに応じて所望
により設定することができるが、一般的に中性子吸収材
に比べ中性子減速材が安価であり、中性子吸収材は高エ
ネルギーの中性子線を吸収できないため、中性子線源が
来る位置の周囲には比較的多量の中性子減速材を用いる
ことが望ましい。
【0016】更に本発明の中性子照射装置は、前記貫通
孔内にて前記プラグの先端部に対向するよう挿嵌して前
記中性子線源から前記装置本体の外部へと放出される中
性子線を調節する実質的に前記中性子減速材にて形成し
た調節部材を備えることができる。
【0017】ここで、中性子線を調節するとは中性子線
の照射面積やエネルギーを調節する趣旨である。
【0018】
【作用】本発明では、先端部に中性子線源が取り付けら
れたプラグを装置本体の貫通孔に挿着し、中性子線源を
貫通孔の途中に位置させることにより、中性子線源から
四方に放出される中性子線が装置本体の外部へと放出さ
れ得る経路を中性子線源より先方に残る貫通孔にて規定
する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0020】図1は本発明に係る中性子照射装置を概略
的に示す断面図であり、該図をA−A方向から見た断面
を図2にて示す。この装置は、一の側面12’の中央部
から対向する側面12”の中央部へ至る断面円形状の貫
通孔11を有する立方体形状の装置本体10と、貫通孔
11の軸方向略半分の長さに設定され、貫通孔11に径
が合致して挿脱自在に挿着される円柱形状のプラグ20
とからなる。また、中性子線源21はプラグ20の先端
部に着脱自在に取り付けられる。
【0021】装置本体10は、中性子吸収材としてのカ
ドミニウムで形成した箱状の包囲体12の内部に中性子
減速材としてのポリエチレン13が充填されてなる。よ
って、貫通孔11はポリエチレン13により取り囲まれ
る。
【0022】また、プラグ20は後端部22がカドミニ
ウムにて、それ以外の部位がポリエチレン23にて形成
される。
【0023】中性子照射装置の使用に際しては、中性子
線源21を取り付けたプラグ20を後端部22が装置本
体10の側面12’と面一になるよう貫通孔11に装着
する(図1参照)。この状態において、中性子線源21
は装置本体10の略中心部に位置して中性子線を四方に
放出するが、装置本体10の外部へと放出される中性子
線は貫通孔11の軸方向先方(図1において右方向)へ
向かうものに限られる。
【0024】よって、中性子線の照射口となる貫通孔1
1の先端11’をコンクリート等の検体物(図示せず)
の所定位置に向けて、必要な中性子線のみにて材料分析
や非破壊検査を実施できるため、分析や検査に従事する
者は全く被爆しないで済む。
【0025】一方、貫通孔11の先方を指向しない中性
子線は、ポリエチレン13にて減速されてエネルギーが
低減されるため、たとえポリエチレン13を抜け出して
も包囲体12にて確実に吸収される。よって、中性子線
が包囲体12を通って装置本体10の外部に漏出するこ
とはない。なお、包囲体12’の厚さやポリエチレン1
3が充填される容積は、中性子線源21のポテンシャル
等に応じて所望に設定することができる。
【0026】また、装置本体10内の中性子線源21の
位置は、貫通孔11に対するプラグ20の挿着深度によ
り変えることができる。よって、プラグ20の長さ(軸
方向)も特に限定はされない。
【0027】図3乃至図7は図1における破線で囲んだ
部位を拡大して示している。
【0028】検体物に対する中性子線の照射面積は通常
貫通孔11の断面と一致するが(図3参照)、プラグ2
0を貫通孔11の先端11’に近付けることにより、照
射面積を拡大することができる(図4参照)。
【0029】また、中性子照射装置においては、以下の
ような調節部材(30,31)を用いて中性子線の照射
面積やエネルギーを調節することができる。
【0030】図5にて示されるものは、軸方向に沿う透
孔31を有し、ポリエチレンで形成された略円筒形状の
差し込み部材30であり、この部材30を貫通孔11内
へと先端11’から挿嵌することにより、中性子線の照
射面積が縮小される。
【0031】また、図6及び図7にて示されるものは、
ポリエチレンで形成された厚肉円板形状のブロック31
であり、この部材31を貫通孔11内に所望数設置する
ことにより、中性子線のエネルギーが低減されたり(図
6参照)、装置の使用停止時において中性子線の放出を
なくすことができる(図7参照)。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る中性子
照射装置では、中性子線源を先端部に取り付けたプラグ
を装置本体の貫通孔に挿着して、中性子線源を装置本体
の内部、即ち貫通孔の途中に位置させることにより、装
置本体の外部へと放出される中性子線を貫通孔の先方を
指向するものに制限することができ、それ以外の中性子
線は装置本体を形成する中性子減速材料及び中性子吸収
材料によりカットされる。 よって、コンクリート等の
検体物に対する材料分析や非破壊検査において不要な中
性子線が放出されず、分析や検査に携わる者への被爆を
全くなくすることができる。
【0033】また、貫通孔へのプラグの挿着深度を調節
して、中性子線源と貫通孔の先端との距離を近付けるこ
とにより、検体物に対する中性子線の照射面積を拡大す
るこできる。
【0034】更に、調整部材をプラグとは反対側から貫
通孔へと挿嵌することにより、中性子線の照射面積やエ
ネルギーを容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中性子線照射装置を示す概略断面
図である。
【図2】図1におけるA−A方向から見た概略断面図で
ある。
【図3】図1における破線で囲んだ部位による説明図で
ある。
【図4】図1における破線で囲んだ部位による説明図で
ある。
【図5】図1における破線で囲んだ部位による説明図で
ある。
【図6】図1における破線で囲んだ部位による説明図で
ある。
【図7】図1における破線で囲んだ部位による説明図で
ある。
【符号の説明】
10 装置本体 11 貫通孔 12 包囲体 12’,12” 側面 13 ポリエチレン 20 プラグ 21 中性子線源 23 ポリエチレン 30 差し込み部材 31 ブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の側部から対向する他の側部へと至る
    貫通孔を有する装置本体と、前記貫通孔に径が合致して
    挿脱自在に挿着されるプラグと、このプラグの先端部に
    着脱自在に取り付ける中性子線源とを備え、前記装置本
    体が中性子吸収材で形成した箱状の包囲体の内部に中性
    子減速材を充填したものであり、前記プラグが実質的に
    前記中性子減速材で形成したものであることを特徴とす
    る中性子照射装置。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔内にて前記プラグの先端部に
    対向するよう挿嵌して前記中性子線源から前記装置本体
    の外部へと放出される中性子線を調節する実質的に前記
    中性子減速材にて形成した調節部材を更に備える請求項
    1に記載の中性子線照射装置。
JP3812895A 1995-02-27 1995-02-27 中性子照射装置 Pending JPH08234000A (ja)

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JP3812895A JPH08234000A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 中性子照射装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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