JPH08233521A - 距離測定方法、回転角度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置 - Google Patents

距離測定方法、回転角度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置

Info

Publication number
JPH08233521A
JPH08233521A JP6693695A JP6693695A JPH08233521A JP H08233521 A JPH08233521 A JP H08233521A JP 6693695 A JP6693695 A JP 6693695A JP 6693695 A JP6693695 A JP 6693695A JP H08233521 A JPH08233521 A JP H08233521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared light
light emitting
emitting layer
infrared
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6693695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takemasa Sato
剛正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHO TECHNOL KK
Original Assignee
TOHO TECHNOL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOHO TECHNOL KK filed Critical TOHO TECHNOL KK
Priority to JP6693695A priority Critical patent/JPH08233521A/ja
Publication of JPH08233521A publication Critical patent/JPH08233521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度でかつ安価に実施でき、かつ汚れや外
乱にも強い距離測定方法、回転角度測定方法、及びそれ
ら方法を実施するための装置を提供する。 【構成】 予め定められた距離間隔で赤外発光層が配列
したスケール部1に対し、互いに対をなすLED等の赤
外光投光部10とフォトダイオード等の赤外光受光部1
2とを赤外発光層の配列方向に沿って物体の移動ないし
回転に伴い相対的に移動させ、赤外光投光部10からの
赤外光を赤外発光層に対し投光する。そして、その赤外
光を受けて励起されることにより赤外発光層で発光され
た赤外光を赤外光受光部12により検出し、その検出結
果に基づいて物体の移動距離ないし回転角度を測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、距離測定方法、回転角
度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測
定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットや移載機等においては、
駆動部材の移動距離や回転部材の回転角度を測定するた
めに、リニアエンコーダやロータリエンコーダ等の位置
センサや角度センサが使用されている。これらエンコー
ダ類においては、ガラスやプラスチック等の透明な板部
材ないし円板上に印刷もしくは蒸着によって明暗の縞を
付けることによりスリットを形成し、そのスリットの片
側から光を当てて透過した光を光検出素子で受け取り、
その光の検出に伴い生成するパルスの数を測定すること
により移動距離ないし回転角度が測定されている。ま
た、光の透過を利用するものの他に、光の反射を利用し
たり、あるいは板部材ないし円板の縁部に形成された多
数の溝を近接スイッチ等で検出するものも使用されてい
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記エンコーダ類にお
いて、スリットを透過する光を検出するタイプのもの
は、印刷ないし蒸着により形成されたスリットに汚れが
付着したり、傷がついたりすると正確な測定ができなく
なる場合がある。また、光の反射を利用するものも汚れ
や外乱等に弱い問題がある。さらに、板部材ないし円板
の縁部に形成された溝を近接スイッチ等で検出するタイ
プのものは、測定精度を上げるためには微小な溝を高精
度で多数形成しなくてはならず、コスト高を招く難点が
ある。
【0004】本発明は、高精度でかつ安価に実施でき、
かつ汚れや外乱にも強い距離測定方法、回転角度測定方
法、及びそれら方法を実施するための装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、所定の
経路に沿って移動する移動体の移動距離を測定する方法
に係るものである。該方法においては、予め定められた
距離間隔で赤外発光層が配列したスケール部に対し、互
いに対をなす赤外光投光部と赤外光受光部とを赤外発光
層の配列方向に沿って移動体の移動に伴い相対的に移動
させ、赤外光投光部からの赤外光を赤外発光層に対し投
光する。そして、その赤外光を受けて励起されることに
より赤外発光層で発光された赤外光を赤外光受光部によ
り検出し、その検出結果に基づいて移動体の移動距離を
測定する。ここで上記のような赤外発光層は、所定の赤
外発光塗料を基材に印刷すること等により形成すること
ができる。なお、赤外光を発生するとの意味は可視光を
意識したものではなく、赤外線を放射するということと
同義といえる。
【0006】また、また本発明の第二は、上記とほぼ同
様の原理に基づき、所定の回転軸線の周りで回転する回
転体の回転角度を測定する方法に係るものである。すな
わち、回転軸線の周りに予め定められた角度間隔で赤外
発光層が形成されたスケール部に対し、互いに対をなす
赤外光投光部と赤外光受光部とを前記赤外発光層の配列
方向に沿って上記回転体の回転に伴い相対的に回転移動
させ、かつ前記赤外光投光部からの赤外光を赤外発光層
に対し投光する。そして、赤外光を受けて励起されるこ
とにより赤外発光層で発光された赤外光を赤外光受光部
により検出し、その検出結果に基づいて回転体の回転角
度を測定する。
【0007】本発明の第三は、所定の経路に沿って移動
する移動体の移動距離を測定する装置に係るもので、下
記の要件を含むことを特徴とする。 スケール部:赤外光で励起されることにより赤外波長
領域で発光する赤外発光層が予め定められた距離間隔で
配列される。 赤外光投光部:移動体の移動に伴い、上記スケール部
に対し赤外発光層の配列方向に沿って相対的に移動する
とともに、その赤外発光層に対し赤外光を投光する。 赤外光受光部:赤外光投光部と対をなして設けられ、
赤外光投光部からの赤外光を受けて励起されることによ
り赤外発光層で発光された赤外光を検出する。 距離算出部:赤外光受光部の検出結果に基づいて移動
体の移動距離を算出する。
【0008】上記移動距離測定装置の構成において、赤
外光投光部と赤外光受光部の組をスケール部に対し2組
設け、各投光部と受光部の組を、赤外発光層に対し、互
いにずれた位相で赤外光を投光ないし受光するようにす
ることができる。
【0009】次に、本発明の第四は、所定の経路に沿っ
て移動する移動体の該経路上における位置を測定する装
置に係るものであり、下記の要件を含むことを特徴とす
る。 スケール部:赤外光で励起されることにより赤外波長
領域で発光する赤外発光層が、上記経路上の各位置に対
応してそれぞれ異なるパターンに形成される。 赤外光投光部:移動体の移動に伴い、スケール部に対
して相対的に移動するとともに、その赤外発光層に対し
赤外光を投光する。 赤外光受光部:赤外光投光部と対をなして設けられ、
赤外発光層で発光された赤外光を検出する。 位置測定部:赤外光受光部の検出結果に基づいて移動
体の位置を測定する。 そして、赤外発光層は、前記経路上の各位置毎に、その
パターンに応じて互いに異なる赤外光信号を発生し、位
置測定部はその赤外光信号の相異に基づいて移動体の位
置を測定するものとされる。ここで、赤外発光層は具体
的に、スケール部のピッチ毎にそれぞれ異なるビット信
号を構成するものとすることができる。
【0010】本発明の第五は、部材等の寸法を測定する
寸法測定装置に係るものであり、下記の要件を含むこと
を特徴とする。 基準位置設定手段:被測定体に対し基準位置を定め
る。 測定移動体:上記基準位置を起点として、被測定体の
測定されるべき寸法方向に沿って移動する。 スケール部:赤外発光層が予め定められた距離間隔で
配列される。 赤外光投光部:測定移動体の移動に伴い、スケール部
に対し赤外発光層の配列方向に沿って相対的に移動する
とともに、その赤外発光層に対し赤外光を投光する。 赤外光受光部:赤外光投光部と対をなして設けられ、
赤外発光層で発光された赤外光を検出する。 寸法測定部:赤外光受光部の検出結果に基づいて測定
移動体の基準位置からの移動距離を算出し、その移動距
離に基づいて被測定体の寸法を測定する。
【0011】本発明の第六は、所定の回転軸線の周りで
回転する回転体の回転角度を測定する装置に係るもので
あり、下記の要件を含むことを特徴とする。 スケール部:赤外発光層が、回転軸線の周りに予め定
められた角度間隔で配列される。 赤外光投光部:回転体の移動に伴い、スケール部に対
し赤外発光層の配列方向に沿って相対的に回転移動する
とともに、その赤外発光層に対し赤外光を投光する。 赤外光受光部:赤外光投光部と対をなして設けられ、
赤外発光層で発光された赤外光を検出する。 角度算出部:赤外光受光部の検出結果に基づいて回転
体の回転角度を算出する。
【0012】本発明の第七は、所定の回転軸線の周りで
回転する回転体の回転位置を測定する装置に係るもので
あって、下記の要件を含むことを特徴とする。 スケール部:赤外発光層が回転体の各回転位置に対応
してそれぞれ異なるパターンに形成される。 赤外光投光部:移動体の移動に伴い、スケール部に対
して相対的に回転移動するとともに、その赤外発光層に
対し赤外光を投光する。 赤外光受光部:赤外光投光部と対をなして設けられ、
赤外発光層で発光された赤外光を検出する。 回転位置測定部:赤外光受光部の検出結果に基づいて
前記回転体の回転位置を測定する。そして、赤外発光層
は、回転体の各回転位置毎に、そのパターンに応じて互
いに異なる赤外光信号を発生し、回転位置測定部はその
赤外光信号の相異に基づいて移動体の回転位置を測定す
るものとされる。ここで、赤外発光層は、スケール部の
ピッチ毎にそれぞれ異なるビット信号を構成するものと
することができる。
【0013】
【発明の作用及び効果】本発明の第一に係る移動距離測
定方法及び第三に係る移動距離測定装置によれば、予め
定められた距離間隔で赤外発光層が配列したスケール部
に対し、互いに対をなす赤外光投光部と赤外光受光部と
が移動体の移動に伴い相対移動し、赤外光投光部から赤
外光が赤外発光層に投ぜられる。そして、その赤外光を
受けて励起された赤外発光層からの励起赤外光が赤外光
受光部に検出され、その検出結果に基づいて移動体の移
動距離が測定される。赤外光(赤外線)は可視光線ない
し紫外線等に比べて波長が長いため物質を透過しやす
く、そのためスケール部に汚れ、油、埃等が付着してい
てもそれを透過して赤外発光層に達し、それを励起・発
光させることができるため傷や汚れに強く、ひいてはそ
れら傷や汚れによる測定誤差を軽減することができる。
また、赤外光投光部と赤外光受光部の組をスケール部に
対し2組設け、各投光部と受光部の組を、赤外発光層に
対し互いにずれた位相で赤外光を投光ないし受光するよ
うに構成すれば、上記2つの受光部が検出する励起赤外
光信号出力の位相ずれに基づき、移動体の移動方向を判
別することができる。
【0014】また本発明の第二に係る回転角度測定方法
及び第六に係る回転角度測定装置においては上述の移動
距離測定装置と同様に、傷や汚れによる測定誤差を軽減
しつつ回転体の回転角度を測定することができる。
【0015】さらに本発明の第五に係る寸法測定装置に
おいては、基準位置設定手段により被測定体に対し基準
位置が定められ、その基準位置を起点として測定移動体
が被測定体の測定されるべき寸法方向に沿って移動す
る。測定移動体の移動距離は上述の移動距離測定装置等
と同様の原理により測定され、それに基づいて被測定体
の寸法を精度よく測定することができる。
【0016】本発明の第五に係る位置検出装置及び第七
に係る回転位置検出装置によれば、スケール部に対し移
動体の各位置あるいは回転体の各回転位置に対応して赤
外発光層がそれぞれ異なるパターンに形成され、各パタ
ーンに応じて互いに異なる赤外光信号を発生させる。そ
して、それら赤外光信号の相異に基づいて移動体の位置
ないし回転体の回転位置を精度よく測定することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を図面に基
づいて説明する。 (実施例1)図1は、本発明の移動距離測定装置を移載
機に適用した例を示している。移載機21は移動アーム
22と把持用チャック23とを備えている。移動アーム
22にはボールねじナット24が取り付けられており、
これに螺合するボールねじ25が図示しないモータ等の
駆動源により回転駆動されて、移動用アーム22と把持
用チャック23とを前後にスライドさせるようになって
いる。また、ボールねじナット24には、1対の赤外光
投光部(以下、単に投光部ともいう)10と赤外線受光
部(以下、単に受光部ともいう)12がケース13に収
容されて取り付けられている。
【0018】一方、これら投光部10及び受光部12に
対向する位置には、ボールねじナット24の移動方向に
沿って帯状に形成されたスケール部1が設けられてい
る。図2に示すように、スケール部1の板面には、その
幅方向と交差する方向に線状ないし帯状に形成された赤
外発光層3が、スケール部1の長手方向に沿って等ピッ
チ間隔で多数配列している。これらスケール部1、投光
部10及び受光部12が本発明の移動距離測定装置の主
要部を構成する。以下、これらスケール部1、投光部1
0及び受光部12の構成及び作用についてまず説明し、
次に本発明の移動距離測定装置の構成例とその作動につ
いて説明することとする。
【0019】図3は、スケール部1の長さ方向の断面を
示すものである。スケール部1は、シート状ないし板状
の基材2を備える。基材2は、例えばポリエチレンテレ
フタレート、ポリ塩化ビニル等の可撓性を有する合成樹
脂シートや硬質プラスチック板、あるいは金属板等で構
成することができる。基材2の表面には、赤外線発光蛍
光体による赤外発光層3が形成されている。この赤外発
光層3はある波長の赤外光が照射されたとき、別の波長
の赤外光を発光するものである。この赤外発光層3を形
成するためには、例えば無機蛍光体を結合剤樹脂、有機
溶剤及びその他の必要成分とともに混合・分散して赤外
発光塗料を調整し、この赤外発光塗料を基材2の表面に
塗布して乾燥させる。
【0020】無機蛍光体としては、例えばZnSを母体
とし、Nd等の発光中心をドープしたものや、酸化タン
グステン、酸化リン、酸化ホウ素、酸化イットリウム等
の酸化物にNd等をドープしたもの等を使用することが
できる。この他、Ndの一部を、Sc、La、Ce等で
置換したものも好適に使用できる。このような無機蛍光
体は赤外発光層3中に、例えば30〜80重量%の範囲
で含有させることが好ましい。また、この赤外発光層3
の結合剤成分としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等のもの
から選ばれる少なくとも一種以上を用いることが望まし
い。あるいは、エポキシアクリレート、ポリエステルア
クリレート、ポリエーテルアクリレート、ウレタンアク
リレート等の多価アクリロイル基ペンダントタイプの紫
外線硬化型樹脂を用いることもできる。また、上述の蛍
光体としては、無機蛍光体の他、有機金属錯体や染料等
の有機蛍光体を用いることもできる。
【0021】そして、このような組成の赤外発光塗料を
基材2に塗布する方法としては、スクリーン印刷、グラ
ビア印刷、オフセット印刷等の方法を好適に採用するこ
とができる。また、赤外発光層3の厚さは、それらの印
刷方法に応じて適宜に定めることができるが、例えば
0.2〜200μmの範囲内にするのが好ましい。厚さ
が余りにも薄過ぎると、赤外発光層3の発光出力が過小
になり過ぎ、また必要以上に厚い場合は、経済性等を阻
害することになる。そして、実用上採用される厚さは、
例えば1〜3μm程度とすることができる。
【0022】上述のような赤外線発光蛍光体を主成分と
する赤外発光層3は、一種の波長変換素子体として機能
し、例えば700〜1500nm(ナノメータ)程度の波
長の赤外線が照射されることにより、これより多少波長
の長い赤外線を発光する。例えば700nm程度の波長の
赤外線の照射により、この赤外発光層3が励起されて8
00〜850nm程度の赤外線を発光することとなる。
【0023】基材2の裏面には、接着剤層4が所定の厚
みで形成されている。この接着剤層4は、例えば合成樹
脂系の粘着性を有する層であって、基材2の裏面の全面
に形成されてもよいし、その長手方向に所定の幅で連続
して、あるいは断続的に形成されてもよい。この接着剤
層4は、更に剥離シート5で覆われている。剥離シート
5は、例えば紙、合成樹脂フィルム等の適宜の材料のも
のを使用できる。このように構成されたスケール部1
は、例えば図1に示すように設置面26上の所定の位置
に接着して使用される。その接着に当たっては、剥離シ
ート5を剥がして、例えば図4のように接着剤層4にお
いて設置面26上に貼り付けることとなる。
【0024】なお、図5に示すように、基材2の表面に
形成された赤外発光層3をさらに外側から覆うように保
護フィルム層7を所定の合成樹脂等により形成すること
もできる。この保護フィルム層7は、透明でも不透明で
もよく、更にその保護フィルム層7の表面に着色あるい
は印刷等が施されていてもよい。赤外線はそのような保
護フィルム層7を透過して赤外発光層3を励起させるこ
とができるからである。
【0025】また、図6に示すように、赤外発光層3を
基材2の裏面に形成し、更にこの外側に接着剤層4を設
けることもできる。この場合も赤外光は基材2を透過し
て赤外発光層3を励起し、それによって赤外発光層3で
発光した赤外光は、基材2を透過して上方に放射される
こととなる。このような構成では、赤外発光層3が基材
2の下側に位置することとなり、図5に示したような保
護フィルム層7を用いることなく、赤外発光層3を傷に
よる損傷等から保護することができる。
【0026】なお、スケール部1は接着剤層4で接着す
る代わりにねじ止め、カシメ等により設置面26に固着
することもできる。また、基材1が金属で構成される場
合にはロー付け、溶接等により固着してもよい。さら
に、基材2を使用せずに、赤外発光層3を設置面26上
に直接形成して、スケール部1を構成してもよい。
【0027】スケール部1における赤外発光層3は、図
7に示すように等ピッチ間隔dで形成する態様のほか、
図8に示すように不等ピッチ間隔で形成することもでき
る。この場合は、そのピッチ間隔の変化が一定の長さ周
期Tで繰り返されるように各赤外発光層3を配列するよ
うにすればよい。図8に示す例においては、その1周期
Tおいて、スケール部1の一方の側から他方の側へ向け
て次第にそのピッチ間隔が広がるように赤外発光層3が
形成されている。その効果については後述する。
【0028】次に、投光部10は例えば発光ダイオード
(LED)等で構成され、図9に示すように、所定の波
長λ1の赤外光をスケール部3のスケール面に向けて照
射する。これで励起されることにより赤外発光層3が発
光し、波長λ2の赤外光を発する。これが、光学フィル
タ11を経て、フォトダイオード等で構成される受光部
12に検出される。なお、その光学フィルタ11は、上
記波長領域の赤外光は通過させ、それ以外の波長領域の
光は遮断する役割を果たす。また、スケール部1と投光
部10及び受光部12との間隔は、例えば200mm以内
で適宜に定められる。
【0029】投光部10及び受光部12の軸のなす角度
は、受光部12において励起光が必要な強度で検出され
る範囲内で自由に設定することができる。特に、照射光
と励起光がスケール部1の板面に対し垂直に近い方向か
ら入射ないし受光されるように配置することにより、投
光部10からの赤外光の照射強度及び受光部12が受け
る励起赤外光の強度が高められ、ひいては励起赤外光の
検出感度を高めることができる。図10においては、投
光部10はその軸がスケール部1の板面法線に対しやや
傾くように配置されているが、受光部12はその軸が上
記板面法線にほぼ沿うように配置されている。また、図
11に示すように投光部10及び受光部12の軸がいず
れもスケール部1の板面法線に対して傾くように配置す
ることもできる。
【0030】図1に戻って、ボールねじナット24、す
なわち移載機21のアーム22の移動に伴い、投光部1
0は赤外発光層3に対し赤外光を照射しながらスケール
部1の長手方向に沿って移動する。受光部12は投光部
10とともに移動しながら赤外発光層3からの励起赤外
光を受光する。赤外発光層3はスケール部1の長手方向
に沿って所定のピッチ間隔dで断続的に形成されている
ことから、受光部12が検出する赤外光の信号波形は図
16(a)に示すパルス状のものとなる。そして、その
パルス数nに赤外発光層3のピッチ間隔dを乗ずること
により、アーム22の移動距離を求めることができる。
【0031】ここで、上記パルス数nの計測により、ア
ーム22の移動距離は知ることができるが、移動方向を
知ることはできない。しかしながらこのような問題は、
図12及び図13に示すように、投光部10と受光部1
2の組をA及びBの2組設けることにより解決できる。
この場合、投光部10と受光部12の各組は、赤外発光
層3のピッチ間隔dの1/2以下の範囲内で、例えば
(1/4)dだけスケール部1に対する相対変位がずれ
るよう配置され、図14に示すように、検出される励起
赤外光の信号波形は、A組側とB組側とで1/4波長だ
け位相がずれたものとなる。そして、アーム22の移動
方向が正側であるか負側であるかによって、信号波形の
先行関係がA側とB側とで反転するので、それに基づい
てアーム22の移動方向を判別することができる。ま
た、互いに等ピッチ間隔で形成された2列の赤外発光層
3を並列に形成しておき、それら列の間で赤外発光層3
の形成ピッチを1/4dだけずらせるとともに、上記2
組の投光部10及び受光部12を、スケール部1に対す
る相対変位のずれが生じないように配置しておけば、や
はり同様の効果を得ることができる。
【0032】一方、アーム22の移動速度がほぼ等速で
あると仮定できる場合には、例えば図8に示すスケール
部1(前述)を使用することにより、1対の投光部10
と受光部12のみでも上記移動方向を判定することがで
きる。すなわち、図8のスケール部1においては、赤外
発光層3がその1周期Tおいて、スケール部1の長手方
向の一方の側から他方の側へ向けてピッチ間隔が次第に
広がるように形成されており、各赤外発光層3からの励
起赤外光の検出間隔の変化に基づいてアーム22の移動
方向を知ることができる。
【0033】以下、本発明の移動距離測定装置の構成例
について、図15のブロック図を参照しつつ説明する。
移動距離測定装置30は、前述のスケール部1、投光部
10、受光部12及び光学フィルタ11を備え、受光部
12はアンプ31、A/D変換器33及びパルスカウン
タ34を介して、I/Oポート36、CPU37、RO
M38、RAM39等で構成されるコンピュータ35に
接続されている。このコンピュータ35等が移動距離算
出部を構成することとなる。受光部12の出力はアンプ
31で増幅され、かつA/D変換器14により図16
(b)に示すように波形成形されてパルスカウンタ34
に供給される。ここで、投光部10及び受光部12の組
は、アーム22の移動方向を判定するために、図12に
示すようにA及びBの2組設けられているが、図15で
は1組のみを描いている。そして、アンプ31には移動
方向判定器32が接続されており、上記2つの受光部1
2からの出力波形の位相差に基づいてアーム22の移動
方向を判定し、その判定結果をコンピュータ35に出力
する。また、コンピュータ35には、測定されたアーム
22の移動距離を表示するための表示部40が接続され
ている。表示部40は、例えば液晶ディスプレイ、LE
Dディスプレイ等の公知の表示装置を使用することがで
きる。
【0034】移動距離測定装置30の作動はROM38
等に格納されたプログラムに基づいてコンピュータ35
により制御される。その制御の流れを図17に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、移載機21のアー
ム22を距離測定を開始する位置にセットし、RAM3
9に記憶されている移動距離のデータDをリセットする
(S1、S2)。そのリセット信号は、図示しないボタンス
イッチやキーボード等からの入力、あるいは移載機21
の制御系等からの送信によりコンピュータ35に与えら
れる。そして、データDのリセットが行われた時の位置
を原点として、アーム22のその原点からの移動距離が
測定されることとなる。アーム22が移動を開始する
と、コンピュータ35はパルスカウンタ34からのパル
ス信号を受信する(S3)。また、S4において、移動方向
判定器32からの判定結果に基づき、アーム22の移動
方向の正逆が判定される。そして、パルス信号を1つ検
出する毎に、移動方向が正の場合にはスケール部1にお
ける赤外光検出層3のピッチ間隔dに相当する値を移動
距離Dに加算する処理を行い(S5)、負の場合には減算
する処理を行なった後(S6)、S7において表示部40に
移動距離Dの表示を行う。S8、S9においてリセット信号
ないし終了信号が検出されなければS3に戻って同様の処
理を繰り返す。一方、S8においてリセット信号が検出さ
れた場合にはS2に戻って移動距離Dをリセットし、以下
同じ処理を繰り返す。この場合、リセット信号が検出さ
れた時点でのアーム22の位置が新たな原点として設定
され、移動距離Dもその新しい原点を基準として測定さ
れる。
【0035】図15に示すように、移動距離Dのデータ
は、移載機21の制御系等に出力して、その制御用デー
タとしても使用することができる。この場合、Dの値を
特に表示する必要がない場合には表示部40を省略する
こともできる。また、移動方向の判定、パルス数のカウ
ント等も所定のプログラムに基づいてコンピュータ35
に実行させることが可能であり、この場合には移動方向
判定器32及びパルスカウンタ34をそれぞれ省略する
ことができる。
【0036】上述のような移動距離測定装置30は移載
機21に限らず、種々のロボット用アームやアクチュエ
ータ、工作機械、プリンタ等のキャリッジ駆動機構、さ
らにはプロッタのペン駆動部等、各種装置に適用するこ
とができる。さらに、図18に示すように、無人搬送車
Cの移動距離(あるいは走行距離)lの測定にも適用す
ることができる。この場合、投光部10及び受光部12
は搬送車C側に搭載される一方、スケール部1は床面
等、搬送車Cの走行経路に沿って配置され、上述と同様
の原理に基づいて搬送車Cの移動距離lが測定されるこ
ととなる。
【0037】(実施例2)上記実施例1と同様の原理に
基づいて、寸法測定装置を構成することができる。図1
9はその構成の一例を示すものである。寸法測定装置4
1は、いわゆるデジタル式ノギスとして構成されてい
る。その本尺部42の外側には投光部10及び受光部1
2を内蔵したスライダ43が挿通されており、本尺部4
2の長手方向に沿ってスライドするようになっている。
一方、本尺部42側にはその長手方向に沿って上記投光
部10及び受光部12に対応する位置にスケール部1が
設けられている。スライダ43には測定移動体としての
第一のジョウ44が形成されており、スライダ43の移
動に伴い、本尺部42の端部に形成された基準位置設定
手段としての第二のジョウ45に対し接近・離間する。
ここで、スライダ43には投光部10及び受光部12の
他、アンプ、A/D変換器、移動方向判定器、パルスカ
ウンタ、コンピュータ等により、実施例1の図15に示
したものとほぼ同様に構成された測定制御系(寸法測定
部)が内蔵されている。また、測定値を表示する表示部
46と、その表示値をリセットするリセットスイッチ4
7もスライダ43に設けられている。
【0038】スライダ43を本尺部42に対してスライ
ドさせると、その測定制御系において図17のフローチ
ャートとほぼ同様の処理が行われ、その移動量が算出さ
れて表示部46に表示される。そして、被測定体Sの、
例えば外径を測定する手順は通常のデジタルノギスにお
けるものとほぼ同じであって、まず第一のジョウ44が
第二のジョウ45に接した状態でリセットスイッチ47
を押して表示値をリセットし、次にスライダ43をスラ
イドさせて第一のジョウ44を第二のジョウ45から離
間させ、それらジョウ44及び45の間に被測定体を挟
み付けて表示部46に表示された値を読み取ればよい。
なお、被測定体の内径や高さ、あるいは孔部の深さ等も
測定できるように、公知のノギスと同様に、上記寸法測
定装置41に対し内径測定用のジョウやデプスバーを付
加することができる。また、同様の原理に基づいて、ノ
ギスの他に、ハイトゲージ、デプスゲージ、測長器等の
各種寸法測定装置を構成することができる。
【0039】(実施例3)図20は、本発明の角度検出
装置の要部を示す斜視図である。角度検出装置51にお
いては、円板状の基材2上に、その板面の半径方向に沿
って線状ないし帯状の赤外発光層3を等角度間隔で放射
状に形成することにより、スケール部1が構成されてい
る。そして、図9等に示すものと同様の投光部10及び
受光部12等がケース13に収容され、スケール部1の
板面に対向して配置されている。スケール部1は図示し
ない回転体に対し、例えばその回転軸と同軸に、あるい
は歯車等の伝達系を介して接続され、その回転体ととも
に回転する。そして、その赤外発光層3からの励起赤外
光が受光部12により検出され、その検出に伴うパルス
信号を計数することにより、回転体の回転角度を測定す
ることができる。また、実施例1の移動距離測定装置1
と同様に、互いにずれた位相で励起赤外光を検出できる
ように投光部10と受光部12とを2組設けておけば、
回転体の回転方向を判別することができる。その測定制
御系は実施例1等と全く同様に構成することができるの
で説明は省略する。なお、この角度検出装置51をマイ
クロメータのダイアル部に内蔵することにより、デジタ
ル式のマイクロメータ(寸法測定装置)を構成すること
もできる。
【0040】(実施例4)赤外発光層3をスケール部1
上の各位置に対応してそれぞれ異なるパターンに形成す
ることにより、所定の経路に沿って移動する移動体の位
置測定装置を構成することができる。図21は、その赤
外発光層3の形成パターンの一例を示している。すなわ
ち、スケール部1においては、その幅方向に沿って並ぶ
複数の、例えば4個の発光層形成領域L1〜L4が1つの
組をなしており、その形成領域の組がスケール部1の長
手方向に沿って等間隔dで多数配列している。そして、
それら各形成領域の組においては、赤外発光層3の形成
される領域(図中白の四角形で表現)と形成されない領
域(図中黒の四角形で表現)との組合せが、スケール部
1の各位置(a、b、c・・・等)毎に互いに異なるも
のとされている。そして、その組合せがそれぞれ固有の
ビット信号を構成するものとなる。
【0041】この場合、実施例1等に示したものと同様
の投光部及び受光部を備えた移動体がスケール部1に沿
って移動するのに伴い、例えば図21のa、b、c・・
・の各位置において、例えば4ビットの異なるビット信
号が出力され、それに基づいて位置が判別できるように
なっている。すなわち、図21のa位置では、図22に
示すように“0000”の4ビット信号であり、b位置
では“0001”、c位置では“0010”、d位置で
は“0011”、e位置では“0100”というよう
に、各位置に応じてそれらの位置を特定するビット信号
が出力されるようになっている。すなわち、移動体がa
〜j等のどの位置にいるかが、図21の赤外発光層3か
ら発光するビット信号を読み取ることにより判別でき
る。その測定制御系は実施例1の移動距離測定装置と同
様に、受光部12に接続されるアンプ、A/D変換器、
コンピュータ等により構成することができるが、移動体
の移動方向は上述のビット信号の変化から判別できるの
で、投光部及び受光部は1組設けておけば十分である。
なお、図23に示すように、同様の原理により、円板状
のスケール部1に対し上記赤外光発光部3の組を等角度
間隔で放射状に配置することにより、回転体の回転位置
を判別する回転角度測定装置を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の移動距離測定装置を移載機に適用し
た例を示す模式図。
【図2】実施例1の移動距離測定装置において、スケー
ル部と赤外光投光部及び受光部の位置関係を示す斜視
図。
【図3】スケール部の構造を示す断面図。
【図4】その設置面への固着状態を示す断面図。
【図5】スケール部の断面構造の変形例を示す図。
【図6】スケール部の断面構造の別の変形例を示す図。
【図7】図1のスケール部の赤外発光層形成パターンを
示す模式図。
【図8】同じくその変形例を示す模式図。
【図9】赤外光投光部及び受光部と赤外光発光部との位
置関係を示す斜視図。
【図10】赤外光投光部及び受光部のスケール部に対す
る配置例を示す模式図。
【図11】同じく別の配置例を示す模式図。
【図12】スケール部に対する相対位置が互いにずれる
ように、2組の赤外光投光部及び受光部を配置した例を
示す斜視図。
【図13】その作用説明図。
【図14】図13において各受光部が検出する励起赤外
光の波形パターンを示す図。
【図15】実施例1の移動距離測定装置の構成例を示す
ブロック図。
【図16】波形成形前及び成形後における励起赤外光の
波形パターンを示す図。
【図17】実施例1の移動距離測定装置の制御の流れを
示すフローチャート。
【図18】実施例1の移動距離測定装置を無人搬送車に
適用した例を示す模式図。
【図19】実施例2の寸法測定装置を示す模式図。
【図20】実施例3の回転角度測定装置の要部を示す斜
視図。
【図21】実施例4の位置測定装置のスケール部におけ
る赤外光検出層の形成パターンの一例を示す模式図。
【図22】図21に対応する発光信号の説明図。
【図23】実施例4の回転角度測定装置のスケール部に
おける赤外光検出層の形成パターンの一例を示す模式
図。
【符号の説明】
1 スケール部 3 赤外発光層 10 赤外光投光部 11 赤外光受光部 30 移動距離測定装置 35 コンピュータ(距離算出部) 41 寸法測定装置 44 第一のジョウ(測定移動体) 45 第二のジョウ(基準位置設定手段) S 被測定体 51 回転角度測定装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の経路に沿って移動する移動体の移
    動距離を測定する方法であって、 予め定められた距離間隔で赤外発光層が配列したスケー
    ル部に対し、互いに対をなす赤外光投光部と赤外光受光
    部とを前記赤外発光層の配列方向に沿って前記移動体の
    移動に伴い相対的に移動させ、かつ前記赤外光投光部か
    らの赤外光を前記赤外発光層に対し投光する一方、該赤
    外光を受けて励起されることにより前記赤外発光層で発
    光された赤外光を前記赤外光受光部により検出し、その
    検出結果に基づいて前記移動体の移動距離を測定するこ
    とを特徴とする距離測定方法。
  2. 【請求項2】 所定の回転軸線の周りで回転する回転体
    の回転角度を測定する方法であって、 前記回転軸線の周りに予め定められた角度間隔で赤外発
    光層が形成されたスケール部に対し、互いに対をなす赤
    外光投光部と赤外光受光部とを前記赤外発光層の配列方
    向に沿って前記回転体の回転に伴い相対的に回転移動さ
    せ、かつ前記赤外光投光部からの赤外光を前記赤外発光
    層に対し投光する一方、該赤外光を受けて励起されるこ
    とにより前記赤外発光層で発光された赤外光を前記赤外
    光受光部により検出し、その検出結果に基づいて前記回
    転体の回転角度を測定することを特徴とする回転角度測
    定方法。
  3. 【請求項3】 所定の経路に沿って移動する移動体の移
    動距離を測定する装置であって、 赤外光で励起されることにより赤外波長領域で発光する
    赤外発光層が予め定められた距離間隔で配列したスケー
    ル部と、 前記移動体の移動に伴い、前記スケール部に対し前記赤
    外発光層の配列方向に沿って相対的に移動するととも
    に、その赤外発光層に対し赤外光を投光する赤外光投光
    部と、 その赤外光投光部と対をなして設けられ、前記赤外光投
    光部からの赤外光を受けて励起されることにより前記赤
    外発光層で発光された赤外光を検出する赤外光受光部と
    その赤外光受光部の検出結果に基づいて前記移動体の移
    動距離を算出する距離算出部と、 を含むことを特徴とする移動距離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記赤外光投光部と赤外光受光部の組は
    前記スケール部に対し2組設けられ、各投光部と受光部
    の組は前記赤外発光層に対し、互いにずれた位相で赤外
    光を投光ないし受光するものとされる請求項3記載の移
    動距離測定装置。
  5. 【請求項5】 所定の経路に沿って移動する移動体の該
    経路上における位置を測定する装置であって、 赤外光で励起されることにより赤外波長領域で発光する
    赤外発光層が、前記経路上の各位置に対応してそれぞれ
    異なるパターンに形成されたスケール部と、 前記移動体の移動に伴い、前記スケール部に対して相対
    的に移動するとともに、その赤外発光層に対し赤外光を
    投光する赤外光投光部と、 その赤外光投光部と対をなして設けられ、前記赤外光投
    光部からの赤外光を受けて励起されることにより、前記
    赤外発光層で発光された赤外光を検出する赤外光受光部
    とその赤外光受光部の検出結果に基づいて前記移動体の
    位置を測定する位置測定部とを含み、 前記赤外発光層は、前記経路上の各位置毎に、そのパタ
    ーンに応じて互いに異なる赤外光信号を発生し、前記位
    置測定部はその赤外光信号の相異に基づいて前記移動体
    の位置を測定するものであることを特徴とする位置測定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記赤外発光層は、前記スケール部のピ
    ッチ毎にそれぞれ異なるビット信号を構成している請求
    項5記載の位置測定装置。
  7. 【請求項7】 被測定体に対し基準位置を定める基準位
    置設定手段と、 その基準位置を起点として、前記被測定体の測定される
    べき寸法方向に沿って移動する測定移動体と、 赤外光で励起されることにより赤外波長領域で発光する
    赤外発光層が予め定められた距離間隔で配列したスケー
    ル部と、 前記測定移動体の移動に伴い、前記スケール部に対し前
    記赤外発光層の配列方向に沿って相対的に移動するとと
    もに、その赤外発光層に対し赤外光を投光する赤外光投
    光部と、 その赤外光投光部と対をなして設けられ、前記赤外光投
    光部からの赤外光を受けて励起されることにより前記赤
    外発光層で発光された赤外光を検出する赤外光受光部と
    その赤外光受光部の検出結果に基づいて前記測定移動体
    の前記基準位置からの移動距離を算出し、その移動距離
    に基づいて前記被測定体の寸法を測定する寸法測定部
    と、 を含むことを特徴とする寸法測定装置。
  8. 【請求項8】 所定の回転軸線の周りで回転する回転体
    の回転角度を測定する装置であって、 赤外光で励起されることにより赤外波長領域で発光する
    赤外発光層が、前記回転軸線の周りに予め定められた角
    度間隔で配列したスケール部と、 前記回転体の移動に伴い、前記スケール部に対し前記赤
    外発光層の配列方向に沿って相対的に回転移動するとと
    もに、その赤外発光層に対し赤外光を投光する赤外光投
    光部と、 その赤外光投光部と対をなして設けられ、前記赤外光投
    光部からの赤外光を受けて励起されることにより前記赤
    外発光層で発光された赤外光を検出する赤外光受光部
    と、 その赤外光受光部の検出結果に基づいて前記回転体の回
    転角度を算出する角度算出部と、 を含むことを特徴とする回転角度測定装置。
  9. 【請求項9】 所定の回転軸線の周りで回転する回転体
    の回転位置を測定する装置であって、 赤外光で励起されることにより赤外波長領域で発光する
    赤外発光層が、前記回転体の各回転位置に対応してそれ
    ぞれ異なるパターンに形成されたスケール部と、前記移
    動体の移動に伴い、前記スケール部に対して相対的に回
    転移動するとともに、その赤外発光層に対し赤外光を投
    光する赤外光投光部と、 その赤外光投光部と対をなして設けられ、前記赤外光投
    光部からの赤外光を受けて励起されることにより、前記
    赤外発光層で発光された赤外光を検出する赤外光受光部
    と、 その赤外光受光部の検出結果に基づいて前記回転体の回
    転位置を測定する回転位置測定部とを含み、 前記赤外発光層は、前記回転体の各回転位置毎に、その
    パターンに応じて互いに異なる赤外光信号を発生し、前
    記回転位置測定部はその赤外光信号の相異に基づいて前
    記移動体の回転位置を測定するものであることを特徴と
    する回転位置測定装置。
  10. 【請求項10】 前記赤外発光層は、前記スケール部の
    ピッチ毎にそれぞれ異なるビット信号を構成している請
    求項9記載の回転位置測定装置。
JP6693695A 1995-02-28 1995-02-28 距離測定方法、回転角度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置 Pending JPH08233521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6693695A JPH08233521A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 距離測定方法、回転角度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6693695A JPH08233521A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 距離測定方法、回転角度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08233521A true JPH08233521A (ja) 1996-09-13

Family

ID=13330391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6693695A Pending JPH08233521A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 距離測定方法、回転角度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08233521A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017390A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Asahi Kasei Electronics Co Ltd エンコーダ、回転速度検出装置、移動速度検出装置、回転角検出装置、移動位置検出装置、回転方向検出装置、移動方向検出装置、ジョグダイヤル、及びスイッチ
EP1333468A3 (en) * 2002-01-22 2008-01-16 Ebara Corporation Stage device and angle detecting device
JP2012137489A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Mitsutoyo Corp 光学式エンコーダおよびその読取ヘッド
CN105371768A (zh) * 2015-10-20 2016-03-02 江苏森威集团飞达股份有限公司 一种电驱动轴段长专用测量设备
CN106403826A (zh) * 2016-12-21 2017-02-15 盐城工学院 立定跳远测量装置
WO2017159768A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 三菱重工業株式会社 光計測装置、光計測方法及び回転機械
CN108000522A (zh) * 2017-12-21 2018-05-08 金翰阳科技(大连)股份有限公司 一种基于单机器人对工件偏移后误差检测补偿方法
EP3415862A1 (en) * 2017-06-16 2018-12-19 Mitutoyo Corporation Contact making feeler head for coordinate measuring machine using a photoluminescent material for monitoring the feeler displacement
CN109141227A (zh) * 2017-06-16 2019-01-04 株式会社三丰 用于使用发射体材料配置的测量设备的光学配置
CN113776413A (zh) * 2021-09-13 2021-12-10 重庆一零七市政建设工程有限公司 一种岩芯结构面角度测量装置及检测方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1333468A3 (en) * 2002-01-22 2008-01-16 Ebara Corporation Stage device and angle detecting device
JP2007017390A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Asahi Kasei Electronics Co Ltd エンコーダ、回転速度検出装置、移動速度検出装置、回転角検出装置、移動位置検出装置、回転方向検出装置、移動方向検出装置、ジョグダイヤル、及びスイッチ
JP2012137489A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Mitsutoyo Corp 光学式エンコーダおよびその読取ヘッド
CN105371768A (zh) * 2015-10-20 2016-03-02 江苏森威集团飞达股份有限公司 一种电驱动轴段长专用测量设备
WO2017159768A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 三菱重工業株式会社 光計測装置、光計測方法及び回転機械
CN106403826A (zh) * 2016-12-21 2017-02-15 盐城工学院 立定跳远测量装置
CN109141228A (zh) * 2017-06-16 2019-01-04 株式会社三丰 用于使用发射体材料配置的测量设备的光学配置
EP3415862A1 (en) * 2017-06-16 2018-12-19 Mitutoyo Corporation Contact making feeler head for coordinate measuring machine using a photoluminescent material for monitoring the feeler displacement
CN109141227A (zh) * 2017-06-16 2019-01-04 株式会社三丰 用于使用发射体材料配置的测量设备的光学配置
US10323928B2 (en) 2017-06-16 2019-06-18 Mitutoyo Corporation Optical configuration for measurement device using emitter material configuration
CN109141228B (zh) * 2017-06-16 2021-06-29 株式会社三丰 用于使用发射体材料配置的测量设备的光学配置
CN108000522A (zh) * 2017-12-21 2018-05-08 金翰阳科技(大连)股份有限公司 一种基于单机器人对工件偏移后误差检测补偿方法
CN113776413A (zh) * 2021-09-13 2021-12-10 重庆一零七市政建设工程有限公司 一种岩芯结构面角度测量装置及检测方法
CN113776413B (zh) * 2021-09-13 2024-02-13 重庆一零七市政建设工程有限公司 一种岩芯结构面角度测量装置及检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1037020B1 (en) Optical motion detection
US7381942B2 (en) Two-dimensional optical encoder with multiple code wheels
EP1760435B1 (en) Optical encoder and apparatus using optical encoder
JP5260518B2 (ja) 光エレクトロニクス角度センサ
JPH08233521A (ja) 距離測定方法、回転角度測定方法、移動距離測定装置、位置測定装置、寸法測定装置、回転角度測定装置及び回転位置測定装置
JP2018105847A (ja) 光センサを有する座標測定装置とそれに対応する方法
US20080252906A1 (en) Absolute position length-measurement type encoder
JP2009036637A (ja) 変位測定装置
EP2546612A2 (en) Method for working out the angular position of a rotating element and device for carrying out such a method
CN106482764A (zh) 差分式光电编码器及位置判断方法
EP0558015B1 (en) A method for measuring a refracting power of an optical system and its apparatus
US5969344A (en) Photo detector for a data input device
KR20090074725A (ko) 인코더
KR20070007204A (ko) 도우징 필름 및 관련 방법
JP2004117351A (ja) 光学的欠陥に対するエンコーダの感度を減少させる方法
JP6958237B2 (ja) エンコーダースケール、エンコーダースケールの製造方法、エンコーダー、ロボット、電子部品搬送装置、プリンターおよびプロジェクター
KR20040097124A (ko) 광학 토크 및 각 센서
EP0638810A1 (en) Encoder element
EP2275782B1 (en) High resolution absolute rotary encoder
JP2009264821A (ja) 生体物質測定チップ及びそれを用いた発光測定装置
JPH06100467B2 (ja) 近接センサ
US3381570A (en) Full rotation measuring optical instrument providing precise angular readout
JP2007183296A (ja) 光学式スケール
JP3512440B2 (ja) 変位センサ
JP2874795B2 (ja) オリエンテーションフラット検出装置