JPH08232882A - 遠心ポンプ - Google Patents

遠心ポンプ

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Publication number
JPH08232882A
JPH08232882A JP3401595A JP3401595A JPH08232882A JP H08232882 A JPH08232882 A JP H08232882A JP 3401595 A JP3401595 A JP 3401595A JP 3401595 A JP3401595 A JP 3401595A JP H08232882 A JPH08232882 A JP H08232882A
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JP
Japan
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magnet
drive
centrifugal pump
driven
side magnet
Prior art date
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Pending
Application number
JP3401595A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kawai
敏明 河合
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08232882A publication Critical patent/JPH08232882A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠心ポンプにおける磁石(例えば、駆動側お
よび従動側磁石)の固定構造を簡易化する。 【構成】 モータ48の回転軸48aに枢支された駆動
側磁石50と、該駆動側磁石50に対して隔壁板45を
介して対向して形成されたポンプ室43内において回転
中心軸56により回転自在に枢支され且つ前記駆動側磁
石50の回転に伴って回転する従動側磁石60を有する
インペラ57とを備えた遠心ポンプにおいて、前記駆動
側磁石50を、該駆動側磁石50を吸着させる駆動側バ
ックプレート52と共に合成樹脂の一体成形品からなる
駆動側カバー部材53で被覆せしめ、あるいは(およ
び)前記従動側磁石60を、該従動側磁石60を吸着さ
せる従動側バックプレート61と共に前記インペラ57
と一体成形された合成樹脂製の従動側カバー部材62で
被覆せしめている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、遠心ポンプに関し、
さらに詳しくは電動式貯湯容器において内容液汲み出し
用として用いられる遠心ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動式貯湯容器における内容液
汲み出し装置としては、内容液の漏れ防止が容易に得ら
れるところから、駆動側と従動側とを区画して構成され
た遠心ポンプが多用されている。
【0003】例えば、特開平63ー314394号公報
に開示されているように、ポンプ室内のインペラに設け
た磁石をポンプ室の隔壁板を介してモータ軸側の磁石と
対向させ、モータ軸側の磁石の回転に伴ってインペラを
回転させるようにしたものが公知技術として存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
の遠心ポンプの場合、モータ軸側の磁石(換言すれば、
駆動側磁石)とモータ回転軸とは、駆動側磁石を磁気的
に取り付けた磁石取付体の中心部に圧入された金属製の
継手に対してモータ回転軸を圧入することにより組付け
られている。このような組付構造とした場合、圧入個所
および部品点数が多くなるとともに組付工数も複雑とな
るという不具合が存していた。また、上記公知例のもの
では、インペラ側の磁石(換言すれば、従動側磁石)
も、インペラに形成された環状凹部内に配置され、該環
状凹部の開口を閉塞板により閉塞した固定構造となって
おり、部品点数および組付工数の増大を余儀なくされて
いる。しかも、上記公知例のものでは、インペラは、該
インペラ側から突設された軸と隔壁板との点接触部を回
転中心として回転させる構造(即ち、独楽回し構造)と
されているため、インペラの回転が不安定になるおそれ
がある。
【0005】本願発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、遠心ポンプにおける磁石(例えば、駆動
側および従動側磁石)の固定構造を簡易化することをを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の基本構
成では、上記課題を解決するための手段として、モータ
の回転軸に枢支された駆動側磁石と、該駆動側磁石に対
して隔壁板を介して対向して形成されたポンプ室内にお
いて回転中心軸により回転自在に枢支され且つ前記駆動
側磁石の回転に伴って回転する従動側磁石を有するイン
ペラとを備えた遠心ポンプにおいて、前記駆動側磁石
を、該駆動側磁石を吸着させる駆動側バックプレートと
共に合成樹脂の一体成形品からなる駆動側カバー部材で
被覆せしめている。
【0007】本願発明の第1の基本構成において、前記
従動側磁石を、該従動側磁石を吸着させる従動側バック
プレートと共に前記インペラと一体成形された合成樹脂
製の従動側カバー部材で被覆せしめるのがより一層の構
造簡略化が得られる点で好ましい。
【0008】本願発明の第2の基本構成では、上記課題
を解決するための手段として、モータの回転軸に枢支さ
れた駆動側磁石と、該駆動側磁石に対して隔壁板を介し
て対向して形成されたポンプ室内において回転中心軸先
端と該回転中心軸を遊嵌する軸受穴の底部との点接触部
を回転中心として回転自在に配設され且つ前記駆動側磁
石の回転に伴って回転する従動側磁石を有するインペラ
とを備えた遠心ポンプにおいて、前記駆動側磁石を、該
駆動側磁石を吸着させる駆動側バックプレートと共に合
成樹脂の一体成形品からなる駆動側カバー部材で被覆せ
しめるとともに、前記従動側磁石を、該従動側磁石を吸
着させる従動側バックプレートと共に前記インペラと一
体成形された合成樹脂製の従動側カバー部材で被覆せし
めている。
【0009】本願発明の第1および第2の基本構成にお
いて、前記駆動側バックプレートに、モータ回転軸が圧
入固定される軸受穴を具備せしめるのがモータ回転軸と
の結合強度を確保しつつ構造簡略化を図り得る点で好ま
しい。
【0010】また、本願発明の第1および第2の基本構
成において、前記隔壁板と前記回転中心軸とを一体成形
品で構成するのが遠心ポンプの構造をより一層簡易化し
得る点で好ましい。
【0011】また、本願発明の第1および第2の基本構
成において、前記ポンプ室を構成するロータハウジング
と前記モータ室を構成するモータハウジングとの係合構
造を、両ハウジングにおけるフランジ部同士に圧入係合
される樹脂製ハトメを介した結合構造とするのが両ハウ
ジングの結合を容易かつ確実に達成し得る点で好まし
い。
【0012】また、本願発明の第2の基本構成におい
て、前記回転中心軸との接触部となるインペラ側軸受部
を耐摩耗性に優れた材料からなる別パーツにより構成す
るのがインペラにおける軸受部位の耐久性向上を達成で
きる点で好ましい。
【0013】
【作用】本願発明の第1および第2の基本構成では、上
記手段によって次のような作用が得られる。
【0014】即ち、駆動側磁石あるいは(および)従動
側磁石が、駆動側バックプレートあるいは(および)従
動バックプレートとともに合成樹脂製のカバー部材によ
って被覆された状態で固定されることとなり、部品点数
および組付工数が大幅に低減できる。
【0015】本願発明の第1および第2の基本構成にお
いて、前記駆動側バックプレートに、モータ回転軸が圧
入固定される軸受穴を具備せしめた場合、モータ回転軸
との結合強度を確保しつつ構造の簡略化が図れる。
【0016】また、本願発明の第1および第2の基本構
成において、前記隔壁板と前記回転中心軸とを一体成形
品で構成した場合、部品点数および組付工数が大幅に低
減されることとなり、遠心ポンプの構造をより一層簡易
化し得る。
【0017】また、本願発明の第1および第2の基本構
成において、前記ポンプ室を構成するロータハウジング
と前記モータ室を構成するモータハウジングとの係合構
造を、両ハウジングにおけるフランジ部同士に圧入係合
される樹脂製ハトメを介した結合構造とした場合、樹脂
製ハトメの係合により両ハウジングの容易かつ確実な結
合が得られることとなり、組付作業性の向上が得られ
る。
【0018】また、本願発明の第2の基本構成におい
て、前記回転中心軸との接触部となるインペラ側軸受部
を耐摩耗性に優れた材料からなる別パーツにより構成し
た場合、最も摺接摩耗の激しい軸受部位の耐久性を向上
させることができる。
【0019】
【発明の効果】本願発明によれば、駆動側磁石あるいは
(および)従動側磁石を、駆動側バックプレートあるい
は(および)従動バックプレートとともに合成樹脂製の
カバー部材によって被覆された状態で固定するようにし
たので、部品点数および組付工数が大幅に低減できるこ
ととなり、遠心ポンプの構造簡易化およびコストダウン
に大いに寄与するという優れた効果がある。
【0020】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0021】実施例1 図1ないし図3には、本願発明の実施例1にかかる遠心
ポンプを備えた電気貯湯容器および遠心ポンプの構造が
示されている。
【0022】本実施例の電気貯湯容器は、図1および図
2に示すように、金属製の外ケース2の上部に合成樹脂
製の肩部材3を設け且つ該外ケース2内にステンレス製
の内容器4を収容した容器本体1と、該容器本体1の上
部を覆蓋する蓋体5と、一連の液体注出通路6とを備え
て構成されている。
【0023】前記内容器4は、有底円筒状を呈してお
り、その上端に形成されたフランジ部4aを前記肩部材
3の内周縁部3aに懸架することにより前記外ケース2
内に支持されている。なお、この内容器4の周壁4bの
上部には、内容器4内に収容される水の最大量をユーザ
に認識させるための満水表示部8が形成されている。該
満水表示部8は、内容器4の所定位置を部分的に内方に
窪ませることにより形成されている。そして、前記外ケ
ース2の下端には、合成樹脂製の底部材7が当接されて
おり、該底部材7と前記内容器4とは図示しない連結金
具を介して連結されている。このことにより、外ケース
2、内容器4および底部材7が相互に一体化されること
となっている。
【0024】前記底部材7の下部開口7aは底蓋9によ
り閉塞されており、該底蓋9の下面外周部には回転座体
10が回転可能に支持されている。このことにより、容
器本体1を定置したとき回転座体10上で容器本体1が
軽く回転させられることとなっている。
【0025】前記内容器4の底部下面には、電気ヒータ
11が当接されており、該電気ヒータ11の下方には、
遮熱板12が前記内容器4の底部に対して固定された状
態で取り付けられている。そして、前記電気ヒータ11
は、前記遮熱板12との間に介設されたバネ板13によ
って内容器4の底部に圧接された状態で保持されてい
る。この電気ヒータ11は、湯沸かし用ヒータ11Aと
保温用ヒータ11Bとからなっており、内容液の沸騰状
態が検知された時点で湯沸かし用ヒータ11Aと保温用
ヒータ11Bとによる湯沸かし状態から保温用ヒータ1
1Bのみによる保温状態へ切り換えられることとなって
いる。
【0026】前記電気ヒータ11の中央には貫通孔14
が形成されており、該貫通孔14内には、内容器4の温
度を検出する温度センサー15が遮熱壁16により隔絶
して配置されている。該温度センサー15は、内容器4
の温度を検知し、後述する回路基板18による保温制御
用の温度情報として電気信号を出力する。
【0027】また、前記底部材7内には、回路収容ボッ
クス17が下向きに開口して一体成形されており、該回
路収容ボックス17内には回路基板18が収容されてい
る。そして、前記回路収容ボックス17の下端開口はカ
バー19により覆蓋されている。このことにより、上方
からの漏水あるいは下方からの浸水に対する防水ができ
るのである。
【0028】前記回路基板18には、マイクロコンピュ
ータを構成する各種素子が内蔵されており、前記肩部材
3の前方に突出する嘴部3bの上面に設けられた操作パ
ネル部20からの出力信号、前記温度センサ15等の各
種検出信号を受けて、沸騰・保温の動作制御を行うとと
もに、その動作表示やタイマー設定による表示制御等を
行うこととなっている。
【0029】前記蓋体5は、前記肩部材3の後部に一体
形成された一部開放型の軸受21に対してヒンジピン2
2を介して開閉自在且つ着脱自在に枢支されている。つ
まり、蓋体5は、ヒンジピン22を支点として開閉され
るとともに、所定開き角度においてヒンジピン22を軸
受21から離脱させることにより取り外し可能となって
いるのである。一方、前記蓋体5の自由端側には、該蓋
体5の閉塞状態を保持するためのロック装置23が設け
られている。
【0030】前記蓋体5は、共に合成樹脂の一体成形品
からなり且つ外周縁部において互いに溶着された上板5
aと下板5bとからなっており、前記下板5bの下面に
は、前記内容器4の上部開口を蓋体5の閉止時に覆蓋す
る金属製の内蓋24が下方から被嵌され、ビス25によ
って取り付けられている。該内蓋24の外周縁には、蓋
体5の閉止時に前記内容器4のフランジ部4aに当接さ
れて気密状態を保持するためのシールパッキン26が設
けられている。
【0031】前記下板5bと前記内蓋24との間には、
下板5aと内蓋24とに挟持された通路構成部材27に
より内容器4内において発生する蒸気を外部へ排出する
蒸気排出通路28が形成されている。該蒸気排出通路2
8は、前記通路構成部材27と前記内蓋24との間に形
成される第1通路28aと、前記通路構成部材27と前
記下板5bとの間に形成される第2通路28bと、前記
下板5bと上板5aとの間に形成され且つ前記第2通路
28bと連通部31を介して連通する第3通路28cと
からなっており、前記第1通路28aは前記内蓋24に
形成された入口開口29を介して内容器4内に連通さ
れ、前記第1通路28aと第2通路28bとは前記通路
構成部材27の中央部に形成された通孔30を介して連
通され、前記第3通路28cは蓋体5の後部側上面に形
成された出口開口32を介して外部へ連通されている。
【0032】また、前記通路構成部材27と内蓋24と
の間には、前記通孔30の口縁部から一体に垂設され且
つ蒸気流通穴36を有する円筒壁33に囲まれた弁室3
4が形成されており、該弁室34内には、貯湯容器の転
倒時において自重および流出液体の流動圧により前記通
孔30を閉塞する転倒止水弁35が設けられている。
【0033】なお、前記蒸気排出通路28における第1
通路28aおよび第2通路28bは、比較的大きな水平
方向の広がりを有しており、このことにより、貯湯容器
の転倒時において転倒止水弁35の作動前に内容器4内
の湯が蒸気排出通路28内に流入したとしても、前記第
1通路28aあるいは第2通路28bに一時的に貯溜さ
れ、出口開口32から外部へ流出する迄にある程度の時
間がかかることとなっている。従って、湯の外部への流
出が起きる前に貯湯容器を慌てる事なく起こすことがで
きる。
【0034】前記液体注出通路6は、前記内容器4の底
部から前記内容器4の前方を通り、肩部材3における嘴
部3b内に形成された注出ガイド37に臨む一連の通路
として形成されており、先端注出口38は前記注出ガイ
ド37内において大気への開放隙間をもって臨ましめら
れている。このことにより、注出される液体を一旦大気
へ開放した後に注出ガイド37に流入させ、静かに注液
できるようにしている。
【0035】前記液体注出通路6における内容器4の底
部下方部位には、内容器4内の内容液(例えば、湯)を
汲み上げるための汲上げポンプとして作用する遠心ポン
プ39が介設されている。また、前記液体注出通路6の
途中(即ち、注出口38の直ぐ手前)には、転倒止水弁
40が設けられており、貯湯容器の転倒時に自重あるい
は流出液体の流出圧を受けて転倒止水弁40が閉作動
し、液体注出通路6を介しての外部への液体流出が防止
されることとなっている。さらに、前記液体注出通路6
の途中(即ち、内容器4の前方に位置する部分)は透明
管41とされており、該透明管41に流入している液体
の液位が外ケース2の前面に設けられた液量表示窓42
を通して外部から見えるようになっている。
【0036】前記遠心ポンプ39は、図3に示すよう
に、吸入口43aおよび吐出口43bを有するポンプ室
43を構成するロータハウジング44と、前記ポンプ室
43に対して合成樹脂製(例えば、ポリサルフォン製)
の隔壁板45を介して区画されたモータ室46を構成す
るモータハウジング47とを備えており、該モータハウ
ジング47の反ポンプ室側には、駆動源となるモータ4
8が取り付けられている。該モータ48の回転軸48a
は、前記モータ室46に向かって突出せしめられてい
る。符号49はシール用のOリングである。
【0037】前記モータ回転軸48aには、前記モータ
室46内に位置して円環状の駆動側磁石50を有する回
転体51が共回り可能に枢支されている。該回転体51
は、前記駆動側磁石50を吸着させる駆動側バックプレ
ート52と共に合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の
一体成形品からなる駆動側カバー部材53で被覆せしめ
て構成されている。
【0038】そして、本実施例の場合、前記駆動側バッ
クプレート52は、磁性体(例えば、ステンレス鋼)か
らなっており、その中心部には、前記モータ回転体48
aが圧入固定される軸受穴54が形成されている。つま
り、モータ回転体48aを前記軸受穴54へ圧入するこ
とにより両者が共回り可能に結合されることとなってい
るのである。このことにより、モータ回転軸48aとの
結合強度を確保しつつ構造の簡略化を図ることが可能と
なっている。なお、本実施例の場合、モータ回転軸48
aは、前記軸受穴54とともに前記駆動側カバー部材5
3の中心穴にも圧入固定されている。
【0039】一方、前記ポンプ室43内には、前記隔壁
板45の中心部に形成された凹部55に嵌合立設された
回転中心軸56に対して回転自在に枢支されたインペラ
57が配設されている。該インペラ57は、前記回転中
心軸56が遊嵌される軸受穴58aを有する軸受部58
と、該軸受部58に放射状に一体形成された羽根59と
からなっており、前記駆動側磁石50との間で吸引力を
作用させ合う従動側磁石60は、該従動側磁石60を吸
着させる磁性体(例えば、ステンレス鋼)からなる従動
側バックプレート61と共に前記インペラ57と一体成
形された合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の従
動側カバー部材62によって被覆せしめられている。
【0040】また、本実施例においては、インペラ57
は、前記回転中心軸56先端と前記軸受穴58aの底部
との点接触部を回転中心として回転自在とされており、
所謂皿回し状態での回転が得られることとなっている。
従って、本実施例のインペラ57においては、回転中心
軸56と軸受穴58aとの遊嵌により回転中心の位置決
めが得られところから、安定した回転が得られる。符号
76はインペラ57の回転中心軸56からの逸脱を防止
する支持具であり、内容液の流通が可能な十字状の支持
部76aを有している。
【0041】さらに、本実施例の場合、前記ロータハウ
ジング44とモータハウジング47とは、両者の合わせ
部において突設されたフランジ部44a,47aを樹脂
製ハトメ63で連結することにより結合されている。符
号64はゴム等の緩衝材からなる押さえ具、65は中心
穴から放射状に切り込み65a,65a・・(図4参
照)が形成された金属製のプッシュナットである。この
ような結合構造としたことにより、樹脂製ハトメ63の
連結力とOリング49、プッシュナット65および押さ
え具64の弾性力とにより強固な結合が得られる。従っ
て、従来行われていたボルトによる結合構造において必
要とされていたトルク管理が不要となり、樹脂製ハトメ
63の圧入により簡単に結合できる。
【0042】上記のように構成された遠心ポンプは次の
ように作用する。
【0043】モータ48の駆動により駆動側磁石50を
有する回転体51が回転されると、駆動側磁石50との
間で吸引力を作用させ合う従動側磁石60を有するイン
ペラ57が回転中心軸56と軸受穴58aの底部との接
触点を回転中心として回転せしめられることとなり、吸
入口43aから吸い込まれた内容液(例えば、湯)が吐
出口43bから吐出され、液体注出通路6を介して外部
へ注出される。
【0044】しかも、駆動側磁石50および従動側磁石
60を、駆動側バックプレート52および従動バックプ
レート61とともに合成樹脂製のカバー部材53,62
によって被覆された状態で固定するようにしたので、部
品点数および組付工数が大幅に低減できることとなり、
遠心ポンプの構造簡易化およびコストダウンに大いに寄
与する。
【0045】実施例2 図5には、本願発明の実施例2にかかる遠心ポンプが示
されている。
【0046】本実施例の場合、複数の樹脂製ハトメ6
3,63・・を樹脂製リング体66と一体成形して、部
品点数および組付工数のさらなる低減を図った点が実施
例1と相違するのみであり、その他の構成および作用効
果は実施例1と同様である。
【0047】実施例3 図6には、本願発明の実施例3にかかる遠心ポンプが示
されている。
【0048】本実施例の場合、モータ回転軸48aが圧
入固定される軸受穴54は、駆動側カバー部材53に形
成された圧入穴54aと駆動側バックプレート52の中
心部に形成された嵌挿穴54bとにより構成されてい
る。その他の構成および作用効果は実施例1と同様なの
で重複を避けて説明を省略する。
【0049】実施例4 図7には、本願発明の実施例5にかかる遠心ポンプにお
けるモータと回転体との結合構造が示されている。
【0050】本実施例の場合、実施例3にかかる遠心ポ
ンプにおけると同様に、モータ回転軸48aが圧入固定
される軸受穴54は、駆動側カバー部材53に形成され
た圧入穴54aと駆動側バックプレート52の中心部に
形成された嵌挿穴54bとにより構成されているが、前
記ボス部54aの内周面に突起67を形成し且つ前記モ
ータ回転軸48aの外周に前記突起67が嵌合する凹部
68を形成するとともに、駆動側バックプレート52の
嵌挿穴54bをモータ回転軸48aよりやや小径とする
ことにより、前記突起67と凹部68との圧入、モータ
回転軸48aと嵌挿穴54bとの圧入という2カ所の圧
入によりモータ回転軸48aと回転体51とが強固に結
合されることとなっている。その他の構成および作用効
果は実施例1と同様なので重複を避けて説明を省略す
る。
【0051】実施例5 図8および図9には、本願発明の実施例5にかかる遠心
ポンプにおけるモータと回転体との分解図およびモータ
回転軸の上面形状を示す図が示されている。
【0052】本実施例の場合、モータ回転軸48aに
は、先端のD形カット部69と、該D形カット部69に
連続する小径部70とが形成される一方、軸受穴54は
前記小径部70が係合する段部71と、前記D形カット
部69を回転不能状態で挿入されるD形穴72とからな
っている。上記のように構成したことにより、モータ回
転軸48aと回転体51とが強固に結合されることとな
っている。その他の構成および作用効果は実施例1と同
様なので重複を避けて説明を省略する。
【0053】実施例6 図10には、本願発明の実施例6にかかる遠心ポンプが
示されている。
【0054】本実施例の場合、モータ回転体48aが圧
入固定される軸受穴54は、駆動側カバー部材53に一
体成形されたボス部の中心穴とされている。その他の構
成および作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて
説明を省略する。
【0055】実施例7 図11には、本願発明の実施例7にかかる遠心ポンプが
示されている。
【0056】本実施例の場合、実施例1の遠心ポンプに
おける隔壁板45と回転中心軸56とが合成樹脂の一体
成形品により構成されており、従動側バックプレート6
1には、軸受部58の軸受穴58aに臨み且つ前記回転
中心軸56の先端部に支持されて回転支点となる凸部7
3が一体に形成されている。このように構成したことに
より、遠心ポンプの構造をより一層簡易化し得ることと
なる。その他の構成および作用効果は実施例1と同様な
ので重複を避けて説明を省略する。
【0057】実施例8 図12には、本願発明の実施例8にかかる遠心ポンプが
示されている。
【0058】本実施例の場合、実施例1の遠心ポンプに
おけるOリング49に代えて円筒形状パッキンを輪切り
にして得られる環状シール部材74が採用されており、
隔壁板45に形成した環状突起75との圧接により、低
コストでシール性が確保できるようにしている。その他
の構成および作用効果は実施例1と同様なので重複を避
けて説明を省略する。
【0059】実施例9 図13には、本願発明の実施例9にかかる遠心ポンプが
示されている。
【0060】本実施例の場合、インペラ57における軸
受部58が、耐摩耗性に優れた別パーツとして構成され
ている。このように構成したことにより、最も摺接摩耗
の激しい軸受部位の耐久性を向上させることができ、遠
心ポンプの耐久性向上に大いに寄与する。その他の構成
および作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説
明を省略する。
【0061】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる遠心ポンプを具備
した電気貯湯容器の上部縦断面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる遠心ポンプを具備
した電気貯湯容器の下部縦断面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる遠心ポンプの縦断
面図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる遠心ポンプの要部
斜視図である。
【図5】本願発明の実施例2かかる遠心ポンプの縦断面
図である。
【図6】本願発明の実施例3にかかる遠心ポンプの縦断
面図である。
【図7】本願発明の実施例4にかかる遠心ポンプにおけ
るモータと回転体との係合構造を示す断面図である。
【図8】本願発明の実施例5にかかる遠心ポンプにかか
るモータと回転体との結合構造を示す分解断面図であ
る。
【図9】本願発明の実施例5にかかる遠心ポンプにおけ
るモータ回転体の上面図である。
【図10】本願発明の実施例6にかかる遠心ポンプの縦
断面図である。
【図11】本願発明の実施例7にかかる遠心ポンプの縦
断面図である。
【図12】本願発明の実施例8かかる遠心ポンプの縦断
面図である。
【図13】本願発明の実施例9かかる遠心ポンプの縦断
面図である。
【符号の説明】
39は遠心ポンプ、43はポンプ室、44はロータハウ
ジング、44aはフランジ部、45は隔壁板、46はモ
ータ室、47はモータハウジング、47aはフランジ
部、48はモータ、48aは回転軸、50は駆動側磁
石、52は駆動側バックプレート、53は駆動側カバー
部材、54は軸受穴、56は回転中心軸、57はインペ
ラ、58は軸受部、58aは軸受穴、59は羽根、60
は従動側磁石、61は従動側バックプレート、62は従
動側カバー部材、63は樹脂ハトメ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転軸に枢支された駆動側磁石
    と、該駆動側磁石に対して隔壁板を介して対向して形成
    されたポンプ室内において回転中心軸により回転自在に
    枢支され且つ前記駆動側磁石の回転に伴って回転する従
    動側磁石を有するインペラとを備えた遠心ポンプであっ
    て、前記駆動側磁石を、該駆動側磁石を吸着させる駆動
    側バックプレートと共に合成樹脂の一体成形品からなる
    駆動側カバー部材で被覆せしめたことを特徴とする遠心
    ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記従動側磁石を、該従動側磁石を吸着
    させる従動側バックプレートと共に前記インペラと一体
    成形された合成樹脂製の従動側カバー部材で被覆せしめ
    たことを特徴とする前記請求項1記載の遠心ポンプ。
  3. 【請求項3】 モータの回転軸に枢支された駆動側磁石
    と、該駆動側磁石に対して隔壁板を介して対向して形成
    されたポンプ室内において回転中心軸先端と該回転中心
    軸を遊嵌する軸受穴の底部との点接触部を回転中心とし
    て回転自在に配設され且つ前記駆動側磁石の回転に伴っ
    て回転する従動側磁石を有するインペラとを備えた遠心
    ポンプであって、前記駆動側磁石を、該駆動側磁石を吸
    着させる駆動側バックプレートと共に合成樹脂の一体成
    形品からなる駆動側カバー部材で被覆せしめるととも
    に、前記従動側磁石を、該従動側磁石を吸着させる従動
    側バックプレートと共に前記インペラと一体成形された
    合成樹脂製の従動側カバー部材で被覆せしめたことを特
    徴とする遠心ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記駆動側バックプレートには、モータ
    回転軸を圧入固定する軸受穴を具備せしめたことを特徴
    とする前記請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載
    の遠心ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記隔壁板と前記回転中心軸とを一体成
    形品により構成したことを特徴とする前記請求項1ない
    し請求項4のいずれか一項記載の遠心ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記ポンプ室を構成するロータハウジン
    グと前記モータ室を構成するモータハウジングとの係合
    構造を、両ハウジングにおけるフランジ部同士に圧入係
    合される樹脂製ハトメを介した結合構造としたことを特
    徴とする前記請求項1ないし請求項5のいずれか一項記
    載の遠心ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記回転中心軸との接触部となるインペ
    ラ側軸受部を耐摩耗性に優れた材料からなる別パーツに
    より構成したことを特徴とする前記請求項3ないし請求
    項6記載の遠心ポンプ。
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Cited By (2)

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