JPH08232201A - 鉄道用レール支持装置 - Google Patents
鉄道用レール支持装置Info
- Publication number
- JPH08232201A JPH08232201A JP4061095A JP4061095A JPH08232201A JP H08232201 A JPH08232201 A JP H08232201A JP 4061095 A JP4061095 A JP 4061095A JP 4061095 A JP4061095 A JP 4061095A JP H08232201 A JPH08232201 A JP H08232201A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cubes
- rail
- cube
- ties
- high damping
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レール支持機能が減退しないようにした。
【構成】 多数の粒状超塑性金属４を高減衰硬質ゴム３
で固め、上面に枕木埋め込み用の溝１２を備えた立方体
１１と該立方体１１の２個を一組として左右両側面に配
設される支持具６を内側に向けて締付ける締付機構５，
７とを具備したことを特徴としている。
で固め、上面に枕木埋め込み用の溝１２を備えた立方体
１１と該立方体１１の２個を一組として左右両側面に配
設される支持具６を内側に向けて締付ける締付機構５，
７とを具備したことを特徴としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道用レールの支持装
置に関するものである。
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の鉄道レールは図４に示すように砕
石した小さな石（バラスト）１４を台形状に敷き詰め、
ガイドウエイ９によりそのバラスト１４が散乱しないよ
うにされている。バラスト１４の上に枕木２を敷設し更
にその上にレール１を敷設されていた。
石した小さな石（バラスト）１４を台形状に敷き詰め、
ガイドウエイ９によりそのバラスト１４が散乱しないよ
うにされている。バラスト１４の上に枕木２を敷設し更
にその上にレール１を敷設されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のバラ
ストは車両が通るたびに一部が砕け、それによって車両
の振動エネルギーを吸収し振動を低減していた特徴か
ら、以下の課題があった。 （１）ある一定期間を経ると、バラストが細かくなり、
全体が沈み込みレール支持機能を持たなくなる。 （２）そのため、ある一定の期間ごとにバラストを交換
する必要があった。 （３）交換は夜間に行うとともに、大がかりな作業で交
換機械の購入や人件費など多大のコストを必要としてい
た。
ストは車両が通るたびに一部が砕け、それによって車両
の振動エネルギーを吸収し振動を低減していた特徴か
ら、以下の課題があった。 （１）ある一定期間を経ると、バラストが細かくなり、
全体が沈み込みレール支持機能を持たなくなる。 （２）そのため、ある一定の期間ごとにバラストを交換
する必要があった。 （３）交換は夜間に行うとともに、大がかりな作業で交
換機械の購入や人件費など多大のコストを必要としてい
た。
【０００４】本発明はかかる課題に対処するため開発さ
れたものであってレール支持機能が減退しないようにす
ることを目的とする。
れたものであってレール支持機能が減退しないようにす
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は多数の粒状超塑性金属を高減衰硬質
ゴムで固め、上面に枕木埋め込み用の溝を備えた立方体
と、該立方体の２個を一組として左右両側面に配設され
る支持具を内側に向って締付ける締付機構と具備するこ
とを特徴とする。
めの本発明の構成は多数の粒状超塑性金属を高減衰硬質
ゴムで固め、上面に枕木埋め込み用の溝を備えた立方体
と、該立方体の２個を一組として左右両側面に配設され
る支持具を内側に向って締付ける締付機構と具備するこ
とを特徴とする。
【０００６】更に前記支持具をボルト挿通孔を有する板
状体に形成すると共に前記立方体の、相直交する３つの
面に前記枕木埋め込み用の溝と前記締付機構用のボルト
挿通孔とを設けたことを特徴とする。
状体に形成すると共に前記立方体の、相直交する３つの
面に前記枕木埋め込み用の溝と前記締付機構用のボルト
挿通孔とを設けたことを特徴とする。
【０００７】
【作用】前記手段により、以下の作用が得られる。 （１）車両通過時には、高減衰硬質ゴム自体の弾性変形
および内部の粒状超塑性金属の変形により、車両の振動
エネルギーが吸収され、従来より大きな制振を行う。 （２）一対の立方体をした高減衰硬質ゴムが、車両重量
を支える。 （３）また、通しボルトは、１対の高減衰硬質ゴムを締
め付けており、極端な車両の沈み込みを防ぐ。 （４）枕木用溝は、枕木の横すべりを防止する。 （５）車両通過後は、高減衰硬質ゴムの復原力により、
上記（１）の変形は元通りに回復する。 （６）レール支持具の交換時や回転時には、通しボルト
を取りはずすことにより容易に短時間で行う。 （７）万一の高減衰硬質ゴムの変形過大時には、立方体
のゴムを回転させて挿入し直し、再使用する。
および内部の粒状超塑性金属の変形により、車両の振動
エネルギーが吸収され、従来より大きな制振を行う。 （２）一対の立方体をした高減衰硬質ゴムが、車両重量
を支える。 （３）また、通しボルトは、１対の高減衰硬質ゴムを締
め付けており、極端な車両の沈み込みを防ぐ。 （４）枕木用溝は、枕木の横すべりを防止する。 （５）車両通過後は、高減衰硬質ゴムの復原力により、
上記（１）の変形は元通りに回復する。 （６）レール支持具の交換時や回転時には、通しボルト
を取りはずすことにより容易に短時間で行う。 （７）万一の高減衰硬質ゴムの変形過大時には、立方体
のゴムを回転させて挿入し直し、再使用する。
【０００８】
【実施例】図１に、本発明による鉄道用高減衰レール支
持具の正面図と側面図を示す。レール１は、枕木２の上
に敷設され、枕木２は、高減衰硬質ゴム３からなる立方
体１１の上に敷設される。この立方体１１は、免震装置
等に用いられる高減衰ゴムの硬度を増したもので多数の
粒状超塑性金属４が内包され、それをゴムで固めたもの
である。この立方体１１を左右２つ並べ、両側に押え板
からなる支持具６をはさんで通しボルト５とナット７、
回り止めナット８によって締め付ける。この立方体をレ
ールの長手方向にガイドウエイ９の上に並べていく。立
方体１１には、図２に示すように、枕木の横すべりを防
止するための枕木用溝１２および先述の通しボルト用の
穴１３が、相直交する３面にあけてあり、回転させて使
えるようにしてある。この高減衰硬質ゴム３からなる立
方体１１を万一回転させる時は、図３に示す要領で行え
ば良い。すなわち、締め付け状態では、図３（ａ）に示
すように、ゴムが上下方向に伸びるため、枕木２と密着
状態にあるが、通しボルトのナット、回り止めナットを
ゆるめると、図３（ｂ）の如く、上下の伸びが元に戻
り、枕木と高減衰硬質ゴムの間にはすき間１０ができ
る。従って、容易に左右方向に抜き出すことが可能であ
り、回転させ、別の面を上にして再び元に戻すことが容
易に行える。
持具の正面図と側面図を示す。レール１は、枕木２の上
に敷設され、枕木２は、高減衰硬質ゴム３からなる立方
体１１の上に敷設される。この立方体１１は、免震装置
等に用いられる高減衰ゴムの硬度を増したもので多数の
粒状超塑性金属４が内包され、それをゴムで固めたもの
である。この立方体１１を左右２つ並べ、両側に押え板
からなる支持具６をはさんで通しボルト５とナット７、
回り止めナット８によって締め付ける。この立方体をレ
ールの長手方向にガイドウエイ９の上に並べていく。立
方体１１には、図２に示すように、枕木の横すべりを防
止するための枕木用溝１２および先述の通しボルト用の
穴１３が、相直交する３面にあけてあり、回転させて使
えるようにしてある。この高減衰硬質ゴム３からなる立
方体１１を万一回転させる時は、図３に示す要領で行え
ば良い。すなわち、締め付け状態では、図３（ａ）に示
すように、ゴムが上下方向に伸びるため、枕木２と密着
状態にあるが、通しボルトのナット、回り止めナットを
ゆるめると、図３（ｂ）の如く、上下の伸びが元に戻
り、枕木と高減衰硬質ゴムの間にはすき間１０ができ
る。従って、容易に左右方向に抜き出すことが可能であ
り、回転させ、別の面を上にして再び元に戻すことが容
易に行える。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように本発明は多数の粒状
超塑性金属と高減衰硬質ゴムで固めた立方体の２個を一
組して左右両側面を締付機構で締付けてその上面に枕木
を配設したから以下の効果を得ることが可能となる。 （１）高減衰硬質ゴムと超塑性金属の並用により、従来
のバラストより、大きなエネルギー吸収を行うことが可
能で、列車の振動をよりいっそう低減できる。 （２）破損するものがなく、金属の一時的変形はゴムの
弾性力により回復するため寿命が長く、メンテナンス回
数が少ない。 （３）万一、若干ゴムの変形が生じ、沈み込みが生じた
場合でも、立方体をしているため、回転させることによ
り、変形のない新しい面を使用することが可能で半永久
的に使えるため、コストが安い。 （４）２つの高減衰硬質ゴムを通しボルトで締め付ける
ため、上下方向の高さの微調整が容易であるとともに、
万一回転させる時もナットをゆるめれば上下の伸びが元
に戻り、枕木との間にすきまが生じ、容易に作業ができ
る。 （５）以上により、メンテナンスの回数は少なく、万一
メンテナンスを行う時も、迅速かつ容易に行え、さらに
半永久的に使用可であり、コスト大幅低減が可能であ
る。
超塑性金属と高減衰硬質ゴムで固めた立方体の２個を一
組して左右両側面を締付機構で締付けてその上面に枕木
を配設したから以下の効果を得ることが可能となる。 （１）高減衰硬質ゴムと超塑性金属の並用により、従来
のバラストより、大きなエネルギー吸収を行うことが可
能で、列車の振動をよりいっそう低減できる。 （２）破損するものがなく、金属の一時的変形はゴムの
弾性力により回復するため寿命が長く、メンテナンス回
数が少ない。 （３）万一、若干ゴムの変形が生じ、沈み込みが生じた
場合でも、立方体をしているため、回転させることによ
り、変形のない新しい面を使用することが可能で半永久
的に使えるため、コストが安い。 （４）２つの高減衰硬質ゴムを通しボルトで締め付ける
ため、上下方向の高さの微調整が容易であるとともに、
万一回転させる時もナットをゆるめれば上下の伸びが元
に戻り、枕木との間にすきまが生じ、容易に作業ができ
る。 （５）以上により、メンテナンスの回数は少なく、万一
メンテナンスを行う時も、迅速かつ容易に行え、さらに
半永久的に使用可であり、コスト大幅低減が可能であ
る。
【図１】本発明の第１実施例を示すもので（ａ）は断面
図、（ｂ）は側面図である。
図、（ｂ）は側面図である。
【図２】高減衰硬質ゴム単体の斜視図である。
【図３】高減衰硬質ゴム回転時の状況を示すもので
（ａ）は締め付け状態の正面図、（ｂ）はナット取り外
し状態の正面図である。
（ａ）は締め付け状態の正面図、（ｂ）はナット取り外
し状態の正面図である。
【図４】従来例を示す断面図である。
１ レール ２ 枕木 ３ 高減衰硬質ゴム ４ 粒状超塑性金属 ５ 通しボルト ６ 支持具 ７ ナット １１ 立方体
Claims (2)
- 【請求項１】 多数の粒状超塑性金属を高減衰硬質ゴム
で固め、上面に枕木埋め込み用の溝を備えた立方体と、
該立方体の２個を一組として左右両側面に配設される支
持具を内側に向って締付ける締付機構と具備することを
特徴とする鉄道用レール支持装置。 - 【請求項２】 前記支持具をボルト挿通孔を有する板状
体に形成すると共に前記立方体の、相直交する３つの面
に前記枕木埋め込み用の溝と前記締付機構用のボルト挿
通孔とを設けたことを特徴とする請求項１記載の鉄道用
レール支持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4061095A JPH08232201A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 鉄道用レール支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4061095A JPH08232201A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 鉄道用レール支持装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08232201A true JPH08232201A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12585303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4061095A Withdrawn JPH08232201A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 鉄道用レール支持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08232201A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004263551A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-24 | Tekken Constr Co Ltd | 地下構造物の構築方法および地上構造物の支持構造 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP4061095A patent/JPH08232201A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004263551A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-24 | Tekken Constr Co Ltd | 地下構造物の構築方法および地上構造物の支持構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |