JPH082303A - 自動車用カーペット材およびその製造方法 - Google Patents

自動車用カーペット材およびその製造方法

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JPH082303A
JPH082303A JP13875994A JP13875994A JPH082303A JP H082303 A JPH082303 A JP H082303A JP 13875994 A JP13875994 A JP 13875994A JP 13875994 A JP13875994 A JP 13875994A JP H082303 A JPH082303 A JP H082303A
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JP
Japan
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pile
layer
sheet
punching
needle
Prior art date
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Pending
Application number
JP13875994A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Harima
一成 播摩
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Daikyo Inc
Original Assignee
Daikyo Inc
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Publication date
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Publication of JPH082303A publication Critical patent/JPH082303A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイル糸を使用して、手触り良好で、耐摩耗
性、清掃性、表面毛割れ耐性に優れる自動車用カーペッ
ト材およびその製造方法を提供すること。 【構成】 本発明はパイル糸径をより小さくするととも
に先端フォーク状のニードルパンチング処理により上記
目的を達成することができることを見い出し、完成した
ものである。まず、油剤を混合させた平均径4〜6デニ
ールのパイル糸でパイル層を形成し、該パイル層に対し
て先端が略フォーク状の複数のニードル手段により上記
パイル層の少なくとも片面に500回/cm2以上のニ
ードルパンチング処理を行い、直接または要すれば該処
理済みパイル層の片面にバインダー層を塗布し、乾燥さ
せ、該バインダー層を介して樹脂バッキング層を形成し
て自動車用カーペット材を製造する。製造されるカーペ
ット材は手触りが良く、耐摩耗性、清掃性、表面毛割れ
耐性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイル糸を使用した、手
触り良好で、耐摩耗性、清掃性、表面毛割れ耐性に優れ
る自動車用カーペット材およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、パイル糸を使用したカーペットは
図1に示すようにパイル径6〜10dのパイル糸をコン
ベア上に300g/m2の目付量で100万本/m2のパ
イル突き出し量(図3(1)参照)で敷設し、適当な厚
みに積層した後、図2(b)に詳細を示すように先端針状
ニードルを使用してニードルパンチング処理によりパイ
ル糸同士を絡ませ、バインダ層を介して樹脂バッキング
を行って製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2
(b)に示すように、パイルへの打密度(パンチング密
度)が低いため、パイル間隔a(図2(b)参照)が形
成されるため、手触り性、耐摩耗性に欠け、ゴミ、砂な
どがパイル糸内にはまり込んで清掃性が悪く、屈曲部に
おいて毛割れが発生しやすく、自動車内装材としては商
品性に欠ける問題があった。そこで、本発明は手触り良
好で、耐摩耗性、清掃性、表面毛割れ耐性に優れる自動
車用カーペット材およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はパイル糸径をよ
り小さくするとともにニードルパンチング処理方法を変
えることにより上記課題を達成することができることを
見い出し、完成したもので、油剤を混合させた平均径4
〜6デニールのパイル糸でパイル層を形成する工程と、
該パイル層に対して先端が略フォーク状の複数のニード
ル手段により上記パイル層の少なくとも片面に500回
/cm2以上のニードルパンチング処理を行う工程と、
該処理済みパイル層の片面に少なくとも樹脂バッキング
層を形成する工程からなることを特徴とする自動車用カ
ーペット材の製造方法にある。
【0005】
【作用および発明の効果】上記方法によれば、少なくと
もパイル層と樹脂バッキング層を積層してなり、上記パ
イル層が油剤を混合させた平均径4〜6デニールのパイ
ル糸からなり、先端が略フォーク状の複数のニードル手
段により500回/cm2以上のニードルパンチング処
理が行われ、パイル糸が密に絡みあった状態にある自動
車用カーペット材が得られる。なお、必要によりパイル
層と樹脂バッキング層とは直接積層することができる
が、バインダー層を介して積層するようにしてもよい。
上記パイル糸が平均径4デニール未満になると耐摩耗性
が悪くなり、他方平均径が6デニールを超えると手触り
がざらつき、ニードルパンチング処理によるパイル糸絡
みが少ないためパイル目に砂、ゴミが入りやすく、毛割
れ耐性が悪くなる。したがって、使用するパイル糸の平
均径は4〜6デニールでことが必要である。ここで、パ
イル糸の平均径とはパイル全重量の70%以上分布する
径をいう。ニードル手段は図2(a)に示すように、先端が
フォーク状をなし、凹部にパイル糸が入り込んで拘束力
を有し、パイルを圧縮し、複数のフォーク先端でパイル
を反対面に突き出すことになる。パンチング数は上記ニ
ードル形状とともにパイル糸の絡み程度を支配する要素
であり、500回/cm2以上でないと絡み合いが少なく、
耐摩耗性が悪いが、900回/cm2以上のパンチングを
行っても絡み効果の向上は見られない。好ましいパンチ
ング数は650回/cm2〜750回/cm2である。本発明
に係るカーペット材では従来のパイル糸より細いものを
使用するため、図3に示すように、同一のパイル目付量
(300g/m2)では従来のカーペット材のパイル突
き出し本数(100万本/m)に比して倍程度(20
0万本/m)のパイル突き出し本数となり、手触り感
が向上する(図3(1)比較参照)。しかも、細いパイル糸
が先端フォーク上のニードルにより密に絡み合い、打密
度も高く前記パイル突き出し量も倍程度増加しているの
でパイル間隔A(図2(a))は従来のaよりも狭い。し
たがって、カーマットに使用したとき、パイル目に砂や
ゴミが侵入せず、清掃しやすく(図3(2)比較参照)、さ
らに屈曲しても毛割れが生じにくい(図3(3)比較参
照)。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき、詳細に説明
する。図1は本発明に係るカーペット材の製造工程を示
す工程説明図で、パイル糸(平均径4または6デニー
ル、長さ38mm)300gに対し1.2kgの通常用い
る油剤を混合させ、ホッパー1の下部開口から表面に多
数の掻き取り針を備えるドラム2によりベルトコンベア
CB上層状に供給してパイルシート層PSを形成する。
このシートを適当に切断して約10枚位積層して積層パ
イルシートLPSを形成する。この積層シートをコンベ
アCBで搬送しながら図2の(b)に示す針状ニードルを
多数配設した第1パンチ手段3でパンチングして予備圧
縮を行い、その後図2の(a)に示す先端フォーク状ニー
ドルを多数配設した第2パンチ手段4で表1に示す打数
パンチングして本圧縮を行う。これにより図2(a)に示
すようにパイルの突き出しW100(図3(1)参照)
量(200万本/m2)の多いパイル層(300g/
2)が得られる。 このパイル層W1に塗布槽5からEVA材からなるバイ
ンダW2をおよそ80g/m2程度塗布し、ハケ6でバ
インダW2を均一にし、乾燥炉7で乾燥させる。最後に
PE材からなるバッキング材W3を上記乾燥したバイン
ダ層W2上におよそ250g/m2程度塗布して樹脂バ
ッキング層を形成し、自動車用カーペット材を製造し
た。
【0007】
【比較例】パイル径2または10デニールのパイル糸を
上記実施例と同一目付量使用し、第2パンチ手段4のニ
ードルを第1パンチ手段3のニードルと同じ針状とし、
第2パンチ手段4のパンチング数を300または400
回とした以外は実施例と同様にして自動車用カーペット
材を製造した。
【0008】上記実施例と比較例で製造したカーペット
材の耐摩耗性、手触り感、清掃性、毛割れ耐性について
検討し、その結果を下記表1に示す。
【0009】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカーペット材の製造工程を示す
説明図である。
【図2】 ニードルパンチング処理の本発明法と従来法
の比較を示す説明図である。
【図3】 本発明法により製造されたカーペット材と従
来法で製造されたカーペット材の性能を比較する説明図
である。
【符号の説明】
W1…パイル層 W2…バインダ層 W3…樹脂バッキング層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油剤を混合させた平均径4〜6デニール
    のパイル糸でパイル層を形成する工程と、該パイル層に
    対して先端が略フォーク状の複数のニードル手段により
    上記パイル層の少なくとも片面に500回/cm2以上
    のニードルパンチング処理を行う工程と、該処理済みパ
    イル層の片面に少なくとも樹脂バッキング層を形成する
    工程からなることを特徴とする自動車用カーペット材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくともパイル層と樹脂バッキング層
    を積層してなり、上記パイル層が油剤を混合させた平均
    径4〜6デニールのパイル糸からなり、先端が略フォー
    ク状の複数のニードル手段により500回/cm2以上
    のニードルパンチング処理が行われ、パイル糸が密に絡
    みあった状態にあることを特徴とする自動車用カーペッ
    ト材。
JP13875994A 1994-06-21 1994-06-21 自動車用カーペット材およびその製造方法 Pending JPH082303A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006005625A1 (en) * 2004-07-15 2006-01-19 Domo Nv Anti-slip lining
WO2018210852A1 (de) * 2017-05-16 2018-11-22 Hp Pelzer Holding Gmbh Verfahren zur herstellung eines nadelvlies-velours-teppichs

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006005625A1 (en) * 2004-07-15 2006-01-19 Domo Nv Anti-slip lining
WO2018210852A1 (de) * 2017-05-16 2018-11-22 Hp Pelzer Holding Gmbh Verfahren zur herstellung eines nadelvlies-velours-teppichs
US12031249B2 (en) 2017-05-16 2024-07-09 Adler Pelzer Holding Gmbh Method for producing a needle punch velour carpet

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