JPH08229859A - マスタスレーブマニピュレータの制御装置 - Google Patents

マスタスレーブマニピュレータの制御装置

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JPH08229859A
JPH08229859A JP4083795A JP4083795A JPH08229859A JP H08229859 A JPH08229859 A JP H08229859A JP 4083795 A JP4083795 A JP 4083795A JP 4083795 A JP4083795 A JP 4083795A JP H08229859 A JPH08229859 A JP H08229859A
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grip
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JP4083795A
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Ryohei Takada
亮平 高田
Masanobu Sumi
正伸 角
Seiichi Marumoto
清一 丸元
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非熟練者でも直感的で迅速な操作が可能であ
り、小型かつ臨場感のある、マスタスレーブマニピュレ
ータ制御装置を提供する。 【構成】 主制御装置31が、入力グリップ15の可動
領域をあらかじめ分割した内側領域と外側領域とのいず
れに前記入力グリップ15が位置するかを判断する領域
判断部32と、入力グリップ15が内側領域内にある場
合、スレーブマニピュレータ21のエンドエフェクタ2
4の移動距離を入力グリップ15の移動距離の定数倍と
して求める位置入力指令演算部33と、入力グリップ1
5が外側領域内にある場合、スレーブマニピュレータ2
1のエンドエフェクタ24の移動速度の方向および大き
さを入力グリップ15の位置座標および両領域の境界線
または境界面からの距離の定数倍として求める速度入力
指令演算部34とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマスタスレーブマニピ
ュレータの制御装置、特に位置入力方式と速度入力方式
とを自動的に切り替えるマスタスレーブマニピュレータ
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マスタスレーブマニピュレータの制御装
置では、マスタマニピュレータの入力グリップの位置を
スレーブマニピュレータのエンドエフェクタ(以下、単
にエンドエフェクタという)の位置に対応させる位置入
力方式と、ジョイスティックに代表されるような入力グ
リップの位置をエンドエフェクタの速度入力に対応させ
る速度入力方式が提案されてきた。
【0003】位置入力方式では、マスタマニピュレータ
と呼ばれる入力手段が用いられることが多く、エンドエ
フェクタの移動の方向と速度が操作者の直感と良く一致
するため、熟練を要することなく、複雑な作業が可能で
ある。また、エンドエフェクタと環境との接触反力やエ
ンドエフェクタが把持したワークの重量(以下両者をま
とめてスレーブ発生反力と呼ぶ)をマスタマニピュレー
タに帰還することで、ワークの外形をマスタマニピュレ
ータの位置と発生反力で表現できるなど、スレーブマニ
ピュレータ操作の臨場感を提供することが容易である。
【0004】しかし、この位置入力方式はスレーブマニ
ピュレータによる精密な作業と広範囲な動作空間に対応
するため、人間の腕相当の大型のアーム型等のマスタマ
ニピュレータを用意する必要があった。また、操作者は
常時入力手段を適切な位置に保持する必要があるため、
長時間の作業では肉体的疲労度が高いという問題があっ
た。
【0005】一方、速度入力方式では、ジョイスティッ
ク型の入力手段が用いられることが多く、ジョイスティ
ックの位置や傾角によってスレーブマニピュレータに運
動速度を指令する。この速度入力方式では、マスタマニ
ピュレータが小型となり、操作者の僅かな入力動作で迅
速なスレーブマニピュレータの運動が可能となる。ま
た、長時間の作業でも操作者の疲労が少なくて済む利点
がある。
【0006】しかし、速度入力方式では、入力手段の操
作とスレーブマニピュレータの運動方向や速度の関係を
熟知するのに訓練期間が必要であり、特に精密な作業に
は不向きであった。また、スレーブマニピュレータの3
次元空間での移動では、操作者にとって直感的な操作可
能なジョイスティックを提供することは困難であった。
さらに、スレーブ発生力をマスタマニピュレータに帰還
しても、位置情報と連係していないので、臨場感提示に
は不向きである。
【0007】特開平1−240286号公報は、一台の
マスタマニピュレータに切替え手段(スイッチ)を設
け、位置入力方式および速度入力方式を同一のマスタマ
ニピュレータで随時選択可能なマニピュレータ操作装置
を開示している。しかし、このマニピュレータ操作装置
は、スイット切替えの煩雑、入力方式(モード)選択の
混乱等の問題があった。また、特開昭63−15017
0号公報、特開平2−139183号公報、および特開
平4−152081号公報は、それぞれ位置指令および
速度指令の切替え可能なマニピュレータ操作または制御
装置を開示している。しかし、これら公報で開示された
いずれの装置も、入力方式切替えに際して一旦入力グリ
ップまたはジョイスティックを中立位置または原点まで
戻すため、作業の連続性が阻害されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、非熟練者
でも直感的で迅速な操作が可能であり、小型かつ臨場感
のある、マスタスレーブマニピュレータの制御装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明のマスタスレ
ーブマニピュレータの制御装置は、マスタマニピュレー
タの入力グリップの位置を検出する入力グリップ位置セ
ンサと、検出した入力グリップ位置に基づきスレーブマ
ニピュレータのエンドエフェクタ位置を演算する主制御
装置と、主制御装置からのエンドエフェクタ位置信号に
基づきスレーブマニピュレータに操作信号を出力するス
レーブマニピュレータ制御装置とを備えたマスタスレー
ブマニピュレータの制御装置において、前記主制御装置
が、入力グリップの可動領域をあらかじめ分割した内側
領域と外側領域とのいずれに前記入力グリップが位置す
るかを判断する領域判断部と、入力グリップが内側領域
内にある場合、スレーブマニピュレータのエンドエフェ
クタの移動距離を入力グリップの移動距離の定数倍とし
て求める位置入力指令演算部と、入力グリップが外側領
域内にある場合、スレーブマニピュレータのエンドエフ
ェクタの移動速度の方向および大きさを入力グリップの
位置座標および両領域の境界線または境界面からの距離
の定数倍として求める速度入力指令演算部とを備えてい
る。
【0010】入力グリップおよびエンドエフェクタの座
標表示は、直角座標系、円筒座標系、球極座標系または
関節座標系のいずれであってもよい。内側領域および外
側領域は、エンドエフェクタの作業領域によって2次元
形状か3次元形状となる。3次元形状の場合、内側領域
は、直角座標系では立方体または直方体状、円筒座標系
では円筒状、球極座標系では球状が望ましい。外側領域
は入力グリップ可動領域から内側領域を除いた領域であ
り、内側領域を取り囲む形状となる。マスタマニピュレ
ータの操作性の点から、内側領域の中心点は入力グリッ
プの可動領域の中央点と一致させ、外側領域の中心点も
入力グリップの可動領域の中央点と一致させることが望
ましい。可動領域に対する内側領域の比は、1/2〜3
/4程度が望ましい。
【0011】入力グリップが内側領域内にある場合、エ
ンドエフェクタの移動距離は、入力グリップの移動距離
の0.1〜10倍程度が適当である。
【0012】入力グリップが外側領域内にある場合、エ
ンドエフェクタの移動方向は、入力グリップをジョイス
ティックと見なしたような、外側領域の中心点から入力
グリップの現在位置への相対位置ベクトルの方向とする
のが望ましい。最も簡便には、直角座標系において、入
力グリップの位置座標の最大成分となる座標方向だけを
移動方向としてもよい。また、エンドエフェクタの移動
速度(m/s) の大きさは、入力グリップの内側領域と外側
領域の境界線または境界面からの距離(m) の2〜20
(m/(sm))倍程度が適当である。入力グリップの境界線
または境界面からの距離は、境界線(延長線も含む)も
しくは境界面からの最短距離すなわち法線距離、または
内側領域の中心と入力グリップの位置を結ぶ線分上にお
いて、境界線もしくは境界面と前記線分の交点から入力
グリップまでの距離が用いられる。いずれの距離を用い
るかは、マスタマニピュレータの操作性、対象作業の要
求の位置精度、制御プログラミングの簡便性などから決
める。
【0013】第2の発明のマスタスレーブマニピュレー
タの制御装置は、エンドエフェクタがワークより加わる
反力を検出する力覚センサを備えている。また、前記主
制御装置は、比較回路と、マスタマニピュレータ制御部
を備えている。比較部は、力覚センサからの信号をあら
かじめ設定した制限値と比較する。マスタマニピュレー
タ制御部は、入力グリップが内側領域と外側領域とのい
ずれに位置するかを判断し、内側領域にある場合、反力
をマスタマニピュレータに伝達する力帰還制御信号をマ
スタマニピュレータに出力し、外側領域にある場合、前
記制限値以上の反力がスレーブマニピュレータに作用し
たときに入力グリップを両領域の境界位置に移動する操
作信号をマスタマニピュレータに出力する。
【0014】スレーブ発生力の制限値は、環境条件、操
作対象、力覚センサー等によって決定されるが、1〜2
0kg程度が望ましい。
【0015】
【作用】位置入力方式は、精密で比較的低速度でのスレ
ーブマニピュレータの使用に適しており、入力グリップ
が内側領域にあるときは、主制御装置は自動的に位置入
力方式としてスレーブマニピュレータに制御指令を発す
る。しかし、一般に実際の入力グリップの可動領域はそ
の位置決め精度に比べて大きな可動領域を有しており、
実際の作業点はスレーブマニピュレータの可動領域内の
各所に点在している場合が多い。したがって、操作者は
別の作業点へ移動しようとすると、自然と入力グリップ
をその可動領域の限界近辺に移動させる。そこで、入力
グリップの内側領域と外側領域に境界を設定し、入力グ
リップが境界より外側領域に入ったら、入力グリップの
可動領域の中心からの方向をエンドエフェクタの移動方
向として認識し、この境界からの距離を移動速度と認識
する速度指令入力方式に、自動的に切り替わる。
【0016】これにより、操作者は位置入力方式と速度
入力方式をスイッチ等で切り替えることなく、作業の形
態に即した感覚で両入力方式を自由に使い分けられる。
内側領域での位置入力方式では、スレーブマニピュレー
タの全操作範囲をカバーする必要がないので、比較的狭
い空間範囲での精密な作業が可能となり、外側領域では
速度入力方式による迅速なスレーブマニピュレータ操作
ができる。位置入力方式に対応する入力グリップの可動
領域がスレーブマニピュレータの可動領域より小さくて
もスレーブマニピュレータの精密な作業性を阻害しない
ので、マスタマニピュレータ機構を小型軽量に設計でき
る。このことは製造費の低減と、長時間作業での操作者
の疲労の低減を可能とする。
【0017】内側領域と外側領域との境界では、スレー
ブマニピュレータへの指令速度は小さくなるので、操作
者は容易に境界を認識できる。また、入力グリップ可動
領域の最外側でスレーブマニピュレータへの速度指令は
最大となるので、操作者が両領域の境界を意図せずに通
過しても、操作者の意図しない大きな速度指令は生じな
い。
【0018】第2の発明では、内側領域にある場合、反
力がマスタマニピュレータに、つまり操作者に伝達され
るので、操作者はワークに対する触覚を感じ、細かい作
業をすることができる。また、外側領域にある場合、ス
レーブ発生反力が制限値以上となったとき、入力グリッ
プを両領域の境界位置に移動する操作信号をマスタマニ
ピュレータに出力し、入力グリップは速度指令が0とな
る両領域の境界に強制的に戻されるので、エンドエフェ
クタに過大な力が加わることはない。また、操作者はエ
ンドエフェクタが周囲の環境から大きな力を受けている
ことが分かるので、操作性が向上する。
【0019】
【実施例】図1はこの発明のマスタマスレーブマニピュ
レータの制御装置の一例を示す構成図であり、図2は入
力グリップの位置による入力指令の概念図である。な
お、説明を簡単にするために、図2はXY平面のみを示
している。
【0020】マスタマスレーブマニピュレータの制御装
置は、マスタマニピュレータ11およびスレーブマニピ
ュレータ21の運動を制御する。
【0021】マスタマニピュレータ11は、互いに直交
する方向に移動可能なX軸スライダ12、Y軸スライダ
13およびZ軸スライダ14を備えている。X軸スライ
ダにはスレーブマニピュレータ操作用の入力グリップ1
5が取り付けられている。入力グリップ15は、図2に
示す限界線6および7で区切られた長方形の可動領域1
内を、X軸およびY軸方向に沿って移動可能である。各
スライダー12、13、14にはそれぞれマスタ制御用
モーター16および入力グリップ15の位置を検出する
入力グリップ位置センサ17が設けられている。スレー
ブマニピュレータ21のエンドエフェクタ24は、アー
ム22の先端部に力覚センサ23を介して取り付けられ
ている。
【0022】スレーブマニピュレータ21に、スレーブ
マニピュレータ制御装置26が接続されている。
【0023】スレーブマニピュレータ21を制御する主
制御装置31は、領域判断部32、位置入力指令演算部
33、速度入力指令演算部34、座標正変換部35、座
標逆変換部37、比較部38およびマスタマニピュレー
タ制御部39からなっている。
【0024】領域判断部32に、上記入力グリップ位置
センサ17が接続されている。領域判断部32には、入
力グリップ15の可動領域1を分割した内側領域2と外
側領域3とが記憶されている。領域判断部32は、入力
グリップ位置センサ17からの信号に基づき、入力グリ
ップ15が内側領域2と外側領域3とのいずれに位置す
るかを判断する。
【0025】位置入力指令演算部33は、領域判断部3
2の出力側に接続されている。位置入力指令演算部33
は、入力グリップ15が内側領域2内にある場合、エン
ドエフェクタ24の移動距離を、入力グリップ15の移
動距離の定数倍として求める。そして、たとえばX軸方
向について、図2に示す位置指令PX をスレーブマニピ
ュレータ制御装置26に出力する。
【0026】速度入力指令演算部34は、領域判断部3
2の出力側に接続されている。速度入力指令演算部34
は、入力グリップ15が外側領域3内にある場合、エン
ドエフェクタ24の移動速度の方向および大きさを入力
グリップ15の位置座標および両領域2、3の境界4、
5からの距離の定数倍として求める。そして、たとえば
X軸方向について、速度指令VX をスレーブマニピュレ
ータ制御装置26に出力する。
【0027】座標正変換部35は、位置入力指令演算部
33および速度入力指令演算部34の出力側に接続され
ている。座標正変換部35は、位置入力指令演算部33
および速度入力指令演算部34からの各直角座標系信号
を関節座標系信号に変換する。
【0028】座標逆変換部37は力覚センサ24に接続
されており、力覚センサ24からの関節座標系力信号を
直角座標系力信号に変換する。
【0029】比較部38は、座標逆変換部37の出力側
に接続されている。比較部37には、あらかじめスレー
ブ発生反力の制限値(制限反力)が設定されている。
【0030】マスタマニピュレータ制御部39は、領域
判断部32および比較部38の出力側に接続されてい
る。マスタマニピュレータ制御部39の出力側は、前記
マスタ制御用モーター16に接続されている。マスタマ
ニピュレータ制御部39は、入力グリップ15が内側領
域2にある場合、スレーブ発生反力の力帰還制御信号を
マスタマニピュレータ11に出力し、外側領域3にある
場合、上記比較部38にあらかじめ設定した制限反力以
上の反力がスレーブマニピュレータ21に作用したとき
に入力グリップ16を両領域2、3の境界位置に移動す
る操作信号をマスタマニピュレータ11に出力する。
【0031】ここで、上記のように構成されたマスタス
レーブマニピュレータの制御装置による、スレーブマニ
ピュレータ21の制御について、図1および図2を参照
して説明する。
【0032】入力グリップ15の各軸方向での位置は、
入力グリップ位置センサ17で検出され、検出された位
置信号は領域判断部32に出力される。領域判断部32
は、位置信号について式(1)に従って検討する。そし
て、 lxi l<XiBOUND ……(1) が実現すれば内側領域2内に入力グリップ15が位置す
るとして、位置入力制御を実行する。また、 lxi l≧XiBOUND ……(2) が実現すれば外側領域3内に入力グリップ15が位置す
るとして、速度入力制御を実行する。この実施例では、
エンドエフェクタ24の移動速度(m/s) の大きさは、入
力グリップの内側領域2と外側領域3の境界線5の延長
線5a および5b からの距離R1aおよびR1b(m) のうち
小さい方の距離R1a(m) の10倍(m/(sm))としてい
る。なお、移動速度の大きさを決める距離は、図2に示
すように、内側領域の中心Oと入力グリップの位置P2
を結ぶ線分上において、境界線5から入力グリップの位
置までの距離R2 を用いるようにしてもよい。
【0033】外側領域(速度指令入力領域)3では、エ
ンドエフェクタ24の移動量は、原点補正量積算部40
で積算され、内側領域(位置指令入力領域)2での原点
Oとエンドエフェクタ24の対応点の相対位置を、エン
ドエフェクタ24の移動量分補正する。これにより入力
グリップ15が外側領域3から内側領域2に戻る際、入
力グリップ15の両領域2、3の境界4、5の通過点に
対応するエンドエフェクタ24への内側領域(位置指令
入力領域)2での指令位置は、直前までの外側領域3で
のエンドエフェクタ指令位置と一致するので、指令入力
が速度指令から位置指令に自動的に変更されても、スレ
ーブマニピュレータ21は連続的な動作が可能である。
つまり操作者Mはスレーブマニピュレータ21に予期せ
ぬ動作を発生させることなく、連続的な操作が可能とな
る。
【0034】内側領域2中では位置指令入力なので、ス
レーブマニピュレータ21のスレーブ発生反力を帰還す
る力帰還遠隔操作制御が可能となる。
【0035】外側領域3内でスレーブマニピュレータ2
1の拘束が発生したとき、つまり剛体環境とエンドエフ
ェクタ24が接触して、大きなスレーブ発生反力が生じ
た場合、両領域2、3の境界4、5まで入力グリップ1
5を一定力(例えば2 kgf程度)で力制御して戻し、内
側領域2内で力帰還遠隔操作制御を実行することが可能
である。
【0036】両領域2、3の境界4、5では、両領域
2、3での速度入力指令は0または作業に応じた充分低
い速度とするのが望ましい。ここでの低い速度とは、作
業で用いられる最大速度の1/10程度である。たとえ
ば、研削作業では10 mm/s 程度である。操作者Mはこ
の境界4、5を通過する時点で、スレーブマニピュレー
タ21の動作の速度変化または一旦停止により境界4、
5の通過を認識することが可能である。
【0037】境界4、5を通過する際に、主制御装置3
1にて、ビープ音などで操作者Mに境界通過を知らしめ
るのも有効である。
【0038】マスタスレーブマニピュレータの3次元動
作については、図2にさらにXY平面に直角なZ軸を付
加すれば、容易に達成可能である。
【0039】この実施例では、マスタマニピュレータに
直交型マニピュレータを、スレーブマニピュレータに多
関節型マニピュレータを例示したが、適切な座標変換計
算部を付加することにより、マスタマニピュレータに水
平多関節型、垂直多関節型、極座標型のマニピュレータ
を用いることも、またスレーブマニピュレータに直交
型、水平多関節型、極座標型のマニピュレータを用いる
ことも、また両者の適切な組み合わせを選択することも
可能である。
【0040】
【発明の効果】この発明のによれば、非熟練者でも直感
的で迅速な操作が可能であり、小型かつ臨場感のあるマ
スタスレーブマニピュレータ制御装置を提供することが
できる。この結果、たとえば研削作業において、一台の
マスタマニピュレータで、複数のワークまたは大型のワ
ークについて複数の作業対象箇所を連続的に処理するこ
とができ、作業時間が短縮された。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマスタマスレーブマニピュレータ制
御装置の一例を示す構成図である。
【図2】入力グリップの位置とスレーブマニピュレータ
への入力指令との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 入力グリップ可動領域 2 内側領域 3 外側領域 4 両領域の境界 5 両領域の境界 11 マスタマニピュレータ 12 X軸スライダ 13 Y軸スライダ 14 Z軸スライダ 15 入力グリップ 16 マスタ制御用モーター 17 入力グリップ位置センサ 21 スレーブマニピュレータ 23 力覚センサ 24 エンドエフェクタ 26 スレーブマニピュレータ制御装置 31 主制御装置 32 領域判断部 33 位置入力指令演算部 34 速度入力指令演算部 35 座標正変換部 37 座標逆変換部 38 比較部 39 マスタマニピュレータ制御部 40 原点補正量積算部 M 操作者 Px 位置指令 Vx 速度指令

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタマニピュレータの入力グリップの
    位置を検出する入力グリップ位置センサと、検出した入
    力グリップ位置に基づきスレーブマニピュレータのエン
    ドエフェクタ位置を演算する主制御装置と、主制御装置
    からのエンドエフェクタ位置信号に基づきスレーブマニ
    ピュレータに操作信号を出力するスレーブマニピュレー
    タ制御装置とを備えたマスタスレーブマニピュレータの
    制御装置において、前記主制御装置が、入力グリップの
    可動領域をあらかじめ分割した内側領域と外側領域との
    いずれに前記入力グリップが位置するかを判断する領域
    判断部と、入力グリップが内側領域内にある場合、スレ
    ーブマニピュレータのエンドエフェクタの移動距離を入
    力グリップの移動距離の定数倍として求める位置入力指
    令演算部と、入力グリップが外側領域内にある場合、ス
    レーブマニピュレータのエンドエフェクタの移動速度の
    方向および大きさを入力グリップの位置座標および両領
    域の境界線または境界面からの距離の定数倍として求め
    る速度入力指令演算部とを備えていることを特徴とする
    マスタスレーブマニピュレータの制御装置。
  2. 【請求項2】 スレーブマニピュレータが、エンドエフ
    ェクタにワークより加わる反力を検出する力覚センサを
    備え、前記主制御装置が力覚センサからの信号をあらか
    じめ設定した制限値と比較する比較部と、前記入力グリ
    ップが内側領域にある場合、反力をマスタマニピュレー
    タに伝達する力帰還制御信号をマスタマニピュレータに
    出力し、外側領域にある場合、前記制限値以上の反力が
    スレーブマニピュレータに作用したときに入力グリップ
    を両領域の境界線または境界面に移動する操作信号をマ
    スタマニピュレータに出力するマスタマニピュレータ制
    御部を備えた請求項1記載のマスタスレーブマニピュレ
    ータの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528749A (ja) * 2012-07-09 2015-10-01 エッペンドルフ アクチェンゲゼルシャフト 移動装置を制御するための操作装置及び方法
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