JPH08229086A

JPH08229086A - 水圧マッサージ用ベッド

Info

Publication number: JPH08229086A
Application number: JP3955695A
Authority: JP
Inventors: Yoshikuni Yagi; 良訓八木
Original assignee: MIKU PLANNING KK
Current assignee: MIKU PLANNING KK
Priority date: 1995-02-28
Filing date: 1995-02-28
Publication date: 1996-09-10

Abstract

(57)【要約】【目的】マット２０上に横になってリラックスした治療
を行う。マッサージの強さ及び広さを調整できる。【構成】液体を満たした液体容器の上部に治療者４０が
横たわることができるマット２０を設けると共に、液体
容器中にマット２０に向かって液体を吹き出す液体噴出
ノズル１３を設けた。液体噴出ノズル１３を複数設け、
液体噴出ノズル１３によって噴出の調整を可能に形成で
きる。マット２０を、その上に横たわった治療者の荷重
によって凹凸が生じるように形成できる。身体の各部分
に生じる過重を均一としてマッサージできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は水圧マッサージ用ベッ
ド、更に詳しくは液体を満たした液体容器の上部に治療
者が横たわることができるマットを設け、このマット上
に横たわった治療者にマットを介して高圧の液体を当て
て行うマッサージに用いるための水圧マッサージ用ベッ
ドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からマッサージとしては、ベッドあ
るいは治療台の上に寝た状態で行うものの他に、治療者
を水中で立たせ、その治療者に向かって高圧の水を噴出
して行うものもあった。ただマッサージを行う場合に
は、治療者をできるだけリラックスさせた状態で行うこ
とが望ましい。この意味からは、治療者を治療台の上で
寝かせて行うマッサージが望ましい。

【０００３】一方、マッサージを行う場合には、治療者
の筋肉が柔らかいほうが治療を行いやすい。この意味か
らは、治療者の筋肉にとって適温とした水中でのマッサ
ージが望ましい。更にマッサージは、強さあるいは患部
の広さに応じてピンポイントで行うマッサージと、広い
面積で行うマッサージとがある。この意味からは、治療
者に向かって高圧の水を噴出して行うマッサージのほう
が、強さ及び広さを調整できるので望ましいものであっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明のうち請
求項１記載の発明は、液体を満たした液体容器の上部に
治療者が横たわることができるマットを設けると共に、
液体容器中にマットに向かって液体を吹き出す液体噴出
ノズルを設けることによって、マット上に横になってリ
ラックスした状態で治療が行えるようにした水圧マッサ
ージ用ベッドを提供することを目的としたものである。

【０００５】請求項２記載の発明は、請求項１に記載の
発明の目的に加えて、液体噴出ノズルを複数設け、液体
噴出ノズルによって噴出の調整を可能に形成することに
よって、マッサージの強さ及び広さを調整可能とした水
圧マッサージ用ベッドを提供することを目的としたもの
である。また請求項３記載の発明は、請求項１または２
に記載の発明の目的に加えて、マットを、その上に横た
わった治療者の荷重によって凹凸が生じるように形成す
ることによって、身体の各部分に生じる過重を均一とし
てリラックスしやすくした水圧マッサージ用ベッドを提
供することを目的としたものである。

【０００６】また請求項４記載の発明は、請求項１、２
または３に記載の発明の目的に加えて、液体を温度調整
可能とすることによって、治療者の筋肉にとって適温と
したマッサージを可能とした水圧マッサージ用ベッドを
提供することを目的としたものである。請求項５記載の
発明は、請求項１、２、３または４記載の発明の目的に
加えて、液体を水とすることによって、製造あるいはメ
インテナンスを容易とした水圧マッサージ用ベッドを提
供することを目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項１記載の発明は、液体を
満たした液体容器の上部に治療者が横たわることができ
るマットを設けると共に、液体容器中にマットに向かっ
て液体を吹き出す液体噴出ノズルを設けたことを特徴と
する。

【０００８】また請求項２記載の発明は、請求項１記載
の発明の構成に加えて、液体噴出ノズルを複数設け、液
体噴出ノズルによって噴出の調整を可能に形成したこと
を特徴とする。また請求項３記載の発明は、請求項１ま
たは２記載の発明の構成に加えて、マットを、その上に
横たわった治療者の荷重によって凹凸が生じるように形
成したことを特徴とする。

【０００９】また請求項４記載の発明は、請求項１、２
または３記載の発明の構成に加えて、液体を温度調整可
能としたことを特徴とする。また請求項５記載の発明
は、請求項１、２、３または４記載の発明の構成に加え
て、液体を水としたことを特徴とする。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を、図示例と共に説明
する。図１は本発明にかかわる水圧マッサージ用ベッド
に治療者が横たわった状態を示した断面図であり、図２
は水圧マッサージ用ベッドの概略平面図であり、図３は
図１と異なった方向からの断面図である。

【００１１】図面に示したように、この実施例にかかわ
る水圧マッサージ用ベッドは、液体容器として上面が開
口した浴槽状のベッド本体１０を設け、このベッド本体
１０の上面にマット２０を設けたものである。またここ
で、マット２０は、水密性を備えた布状のものとして形
成され、ベッド本体１０の上端縁に水密的に固定されて
いるものである。更に、ベッド本体１０中にある液体と
しては、水３０を用いた場合を示してある。

【００１２】そして、ベッド本体１０の内部には、底面
１１上に位置させた載置台１２の上に、噴出ノズル１３
を備えた噴出用配管１４が複数本位置させてある。この
噴出ノズル１３は、マット２０の上に横たわって治療者
４０の足から頭部に至るまで横方向に８列設けられ、各
列には各々横方向に２個づつの噴出ノズル１３が設けら
れている。更にこのベッド本体１０の底面１１からは、
吸引用配管１５が突出させてある。そして、前記噴出用
配管１４及び吸引用配管１５は、ポンプ５１を備えた制
御部５０に連結され、ポンプ５１によって吸引用配管１
５から吸引した水３０を噴出用配管１４に圧送させるよ
うになっている。またこの制御部５０では、ポンプ５１
によって圧送させる水３０の温度制御も可能なようにな
っている。更に、図示例では噴出用配管１４が３本設け
てあり、各々の噴出用配管１４ごとに噴出の制御が行え
るようになっている。

【００１３】なおベッド本体１０は、支持脚１６によっ
て床面１７上に支持されているものである。次に、この
ような水圧マッサージ用ベッドの実際の使用を説明す
る。まず最初に、ベッド本体１０に水３０を入れ、制御
部５０によって、ベッド本体１０の中の水３０を適温と
する。

【００１４】次いで、治療者４０をマット２０上で横に
ならせる。そして、制御部５０によって、噴出用配管１
４に水３０を圧送する。すると、噴出用配管１４の各噴
出ノズル１３から適温になっている水３０が噴出され、
マット２０を介して治療者４０に当たる。ここで、治療
者４０は、マット２０上に横になっているので、リラッ
クスした状態で治療が行えることとなる。

【００１５】また、液体噴出ノズル１３を複数設け、液
体噴出ノズル１３によって噴出の調整を可能に形成する
ことによって、マッサージの強さ及び広さを調整可能に
できる。そして、例えば治療者４０の足首、ふくらは
ぎ、ひざのように、順次マッサージしていくこともでき
る。更にここで、各噴出ノズル１３を各々独立させて制
御可能に形成すると、局部的なマッサージが可能とな
る。また各噴出ノズル１３を各々独立させて、噴出圧力
あるいは噴出範囲の制御を可能とすると、更にマッサー
ジ効果が増大する。

【００１６】更に、マット２０を、その上に横たわった
治療者４０の荷重によって凹凸が生じるように形成する
と、図１に示したように、マット２０に横たわった治療
者４０の体型に応じて変形するようになる。すると、体
の一部に加重が加わることがなく、リラックスした状態
で治療が受けられるだけでなく、固いベッドに横になっ
た場合にひざとか腰の上がベッドに密着しないことに対
して、治療者４０の荷重によって生じる凹凸によって体
がベッドに密着するので、噴出ノズル１３からの水３０
の噴出マッサージが身体のどの部位にも行えることとな
る。

【００１７】また制御部５０によって水３０の温度管理
を行わせると、マッサージを受ける治療者４０に最適な
温度での治療が行える。更に実施例では、温度管理を制
御部５０によって行うとして説明したが、ベッド本体１
０の中で温度制御することも可能である。更に、液体と
して水３０を使用した場合を実施例で説明したが、この
他にも、薬剤を混入した薬液、精神的にリラックスさせ
ることができる香料を添加した液体等を用いることもで
きる。

【００１８】なお、以上の説明では、マット２０は、水
密性を備えた布状のものとして形成され、ベッド本体１
０の上端縁に水密的に固定されているとして説明した。
ただ、マット２０を水密性のないものとして形成し、治
療者４０がぬれるようにすることもできる。このように
すると、液体として、薬剤を混入した薬液、精神的にリ
ラックスさせることができる香料を添加した液体等を用
いた場合に効果がある。

【００１９】更に、マット２０をベッド本体１０の上端
縁に水密的に固定せず、脱着自在とすることもできる。
このようにすると、マット２０を選択できるので、衛生
的に使用できる。また、図示は省略したものの、本発明
にかかわる水圧マッサージ用ベッドを、ミスト雰囲気中
に載置し、よりリラックスした状態でマッサージを行う
ようにすることもできる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１記載の発明は、液体を満たした液体容器の上部に治
療者が横たわることができるマットを設けると共に、液
体容器中にマットに向かって液体を吹き出す液体噴出ノ
ズルを設けることによって、マット上に横になってリラ
ックスした治療者に対して治療が行えるようにしたもの
である。

【００２１】請求項２記載の発明は、請求項１に記載の
発明の効果に加えて、液体噴出ノズルを複数設け、液体
噴出ノズルによって噴出の調整を可能に形成することに
よって、マッサージの強さ及び広さを調整可能としたも
のである。また請求項３記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明の効果に加えて、マットを、その上に横
たわった治療者の荷重によって凹凸が生じるように形成
することによって、身体の各部分に生じる過重を均一と
してリラックスしやすくしたものである。

【００２２】また請求項４記載の発明は、請求項１、２
または３に記載の発明の効果に加えて、液体を温度調整
可能とすることによって、治療者の筋肉にとって適温と
したものである。請求項５記載の発明は、請求項１、
２、３または４記載の発明の効果に加えて、液体を水と
することによって、製造あるいはメインテナンスを容易
としたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかわる水圧マッサージ用ベッドに治
療者が横たわった状態を示した断面図である。

【図２】水圧マッサージ用ベッドの概略平面図である。

【図３】図１と異なった方向からの断面図である。

【符号の説明】

１０ベッド本体１１底面１２載置台１３噴出ノ
ズル１４噴出用配管１５吸引用
配管１６支持脚１７床面２０マット３０水４０治療者５０制御部５１ポンプ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液体を満たした液体容器の上部に治療者
が横たわることができるマットを設けると共に、液体容
器中にマットに向かって液体を吹き出す液体噴出ノズル
を設けたことを特徴とする水圧マッサージ用ベッド。
【請求項２】液体噴出ノズルを複数設け、液体噴出ノ
ズルによって噴出の調整を可能に形成したことを特徴と
する請求項１記載の水圧マッサージ用ベッド。
【請求項３】マットを、その上に横たわった治療者の
荷重によって凹凸が生じるように形成したことを特徴と
する請求項１または２記載の水圧マッサージ用ベッド。
【請求項４】液体を、温度調整可能としたことを特徴
とする請求項１、２または３記載の水圧マッサージ用ベ
ッド。
【請求項５】液体を、水としたことを特徴とする請求
項１、２、３または４記載の水圧マッサージ用ベッド。