JPH08226868A - 超音速風洞の定圧空気源 - Google Patents

超音速風洞の定圧空気源

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JPH08226868A
JPH08226868A JP5495895A JP5495895A JPH08226868A JP H08226868 A JPH08226868 A JP H08226868A JP 5495895 A JP5495895 A JP 5495895A JP 5495895 A JP5495895 A JP 5495895A JP H08226868 A JPH08226868 A JP H08226868A
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JP
Japan
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pressure
supersonic
air
storage tank
air source
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JP5495895A
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English (en)
Inventor
Koji Matsunaga
康二 松永
Naoyuki Matsumoto
尚之 松本
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小容量の高圧貯槽で一定流出圧力を保持して
持続時間の長い超音速気流を作ることができる超音速風
洞の定圧空気源を提供すること。 【構成】 空気源となる高圧貯槽11内にシール状態で
移動できるピストン12を装着し、このピストン12を
駆動機構13で高圧空気の流出に合せて一定流出圧力を
保持するように制御装置18で駆動する。これにより、
小容量の高圧貯槽11であっても、高圧貯槽11内の圧
力を低下させずに一定流出圧力に保持でき、貯蔵空気の
ほとんどを利用して持続時間の長い超音速気流を作るよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は超音速風洞の定圧空気
源に関し、流出量の数倍もある大型の高圧貯槽を用いる
こと無く小型の高圧貯槽で一定流出圧力を保持して持続
時間の長い超音速気流を作ることができるようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】風洞は風速が制御された一様な気流を発
生させ、この気流の中に砲弾、航空機、自動車、船舶等
の空気中を運動する物体や建造物などの模型を入れるこ
とにより、気流の影響を調査する実験装置であり、発生
する風速の大きさに応じて様々な種類の風洞がこれまで
に提案されてきた。
【0003】そのなかでも、マッハ数1〜3程度の超音
速気流を作ることができる超音速風洞は、例えば図3に
概略構造を示すように、高圧空気が充填される高圧貯槽
1を高圧空気源とし、この高圧貯槽1にバルブ2を介し
て超音速ノズル3を設け、さらに超高圧ノズル3に低圧
室4または排気装置を接続して構成されており、高圧空
気源である高圧貯槽1と超音速ノズル3の間のバルブ2
を開くことにより、高圧空気を超音速ノズル3を通して
膨脹させることにより低圧室4または排気装置の内部
に、超音速の気流を発生させ、実験などに用いるように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような超音速風洞
では、一定容量の高圧貯槽1から吹き出される高圧空気
の圧力が時間とともに低下し、気流に時間的な変動が生
じるため、一定のマッハ数の定常気流を作ろうとする
と、高圧空気を充填する高圧貯槽1を極めて大容量にす
るとともに、一回の吹出量を少なくして吹出し前後の高
圧空気の圧力変動が小さくなるような高圧空気源にしな
ければならないという問題がある。
【0005】この発明はかかる従来技術が有する課題を
解決するためになされたものであり、小容量の高圧貯槽
で一定流出圧力を保持して持続時間の長い超音速気流を
作ることができる超音速風洞の定圧空気源を提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の超音速風洞の定圧空気源は、空気源の高
圧空気を超音速ノズルを通して膨脹させて高速気流を得
る超音速風洞の定圧空気源において、前記空気源となる
高圧貯槽内にシール状態で移動し得るピストンを装着す
るとともに、このピストンに高圧空気の流出に合せて一
定流出圧力に保持し得る駆動機構を設けてなることを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明の超音速風洞の定圧空気源によれば、
空気源となる高圧貯槽内にシール状態で移動できるピス
トンを装着し、このピストンを駆動機構で高圧空気の流
出に合せて一定流出圧力を保持するように駆動してお
り、小容量の高圧貯槽であっても、高圧貯槽内の圧力を
低下させずに一定流出圧力に保持でき、貯蔵空気のほと
んどを利用して持続時間の長い超音速気流を作ることが
できるようにしている。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1はこの発明の超音速風洞の定圧空気源
の一実施例にかかる概略構成図である。
【0009】この超音速風洞の定圧空気源10は、既に
説明した図3の超音速風洞の高圧貯槽1に替えて用いら
れるものであり、円筒状の耐圧容器で構成された高圧貯
槽11を備え、その内容量が一回の実験の空気吹出量よ
りわずかに大きくしてある。
【0010】この高圧貯槽11内には、ピストン12が
装着されて外周と高圧貯槽11の内周との間をシールし
た状態で軸方向に摺動可能となっている。
【0011】このピストン12には、駆動機構13が設
けられて駆動できるようにしてあり、ピストン12の背
面に駆動用のロッド14が連結され、高圧貯槽11の外
部に突き出すように配置してある。このロッド14の高
圧貯槽11の外側部分には、ラック15が取付けられる
一方、このラック15と噛み合うピニオン16が設けら
れてモータ17で駆動されるようになっている。
【0012】さらに、高圧貯槽11から吹き出す空気の
圧力を空気の吹出開始から終了までの間一定に保持でき
るようにピストン12を駆動するため、制御装置18が
設けられ、高圧貯槽11内の圧力を検出する圧力検出器
19の検出信号が入力され、この圧力検出信号に基づき
吹出す圧力を一定にするためのピストン12の移動速度
を演算し、モータ17の回転数を制御するようになって
いる。
【0013】このように構成した超音速風洞の定圧空気
源10には、ピストン12の前方側の高圧貯槽11の端
面にバルブ2を介して超音速ノズル3が接続されるとと
もに、低圧室4または排気装置が接続されて超音速風洞
が構成されている。
【0014】このような定圧空気源10を備えた超音速
風洞では、図示しない加圧空気供給装置により高圧貯槽
11内に空気を充填し、例えば35barの貯槽内圧力
の高圧空気とする。
【0015】この状態で、バルブ2を開き高圧貯槽11
内の高圧空気を流出させて超音速ノズル3での膨脹によ
り低圧室4に超音速気流を形成する。
【0016】この場合に、高圧貯槽11からの高圧空気
の流出と同時に、高圧貯槽11内の空気の圧力が低下す
るが、この空気の圧力が低下しないようにモータ17に
連結されたピニオン16を駆動し、ラック15を介して
ピストン12を前方に移動する。
【0017】すると、高圧貯槽11の容積が空気の流出
とともに小さくなった状態を作り出すことができ、これ
によって吹出し空気の圧力を吹出し開始から吹出し完了
までの間一定に保つことができるとともに、高圧貯槽1
1内の空気のほとんど全部を1回の吹出しに利用するこ
とができる。
【0018】これにより従来の大容量の高圧貯槽1に比
べ数分の一の大きさの高圧貯槽11に小型化することが
できる。
【0019】例えば、1辺が400mmの正方形断面の測
定部にマッハ数1.5の超音速気流を形成する場合を仮
定する。
【0020】 まず、従来の高圧貯槽1を高圧空気源
とする場合には、高圧空気の貯槽内圧力を35barと
し、超音速気流の持続時間を0.1秒とすると、空気源
として必要な体積は0.35m3 程度になる。
【0021】そこで、これだけの体積の空気を流出させ
ても超音速気流の圧力変動を無視できる範囲に抑えるた
めの高圧貯槽1の容量を概略計算によって求めたとこ
ろ、約1.6m3 必要となった。
【0022】すなわち、超音速気流を0.1秒間一様気
流として保つためには、必要な空気量の約5倍の空気を
予め高圧で蓄えておかなければならないことが分かる。
【0023】一方、この発明の定圧空気源10を用い、
ピストン12を移動することで一定の流出圧力を保持す
る場合には、ピストン12の必要な移動速度がモータ1
7で駆動できる程度か否かが問題となるが、高圧貯槽1
1の直径Dとピストン12の移動速度Vとの間には、次
の表に示す関係が成立する。
【0024】 表 高圧貯槽11の直径D(m) ピストン12の移動速度V(m/s) 1.0 4.5 1.5 2.0 2.0 1.1
【0025】この表から、ピストン12の前後の圧力差
がさほど大きくない場合には、ピストン12を機械的に
駆動することにより高圧貯槽11からの吹出し圧力を一
定のまま保つことが可能であることが分かる。
【0026】したがって、吹出し量の5倍程度の大容量
の大型貯槽1を用いること無く、吹出し量にピストン1
2等の収納容積を加えた程度の小型の高圧貯槽11を用
いて同一持続時間の一様な超音速気流を作り出すことが
できる。
【0027】次に、この発明の超音速風洞の定圧空気源
の他の一実施例について図2により説明する。
【0028】この定圧空気源20では、駆動機構21が
油圧式や空気圧式の流体圧シリンダ22を用いて構成し
てある。
【0029】流体圧シリンダ22のロッド23がピスト
ン12の背面に連結されて高圧貯槽11の外部に設置さ
れ、流体圧供給源24から制御弁25を介して作動流体
が流体圧シリンダ22に供給排出されてロッド23が伸
縮され、これによってピストン12が移動されるように
なっている。
【0030】さらに、ピストン12の移動速度を制御し
て高圧貯槽11からの吹出し圧力を一定に保持するた
め、制御装置18及び圧力検出器19で制御弁25を制
御するようになっている。
【0031】したがって、このように構成した超音速風
洞の定圧空気源20によっても上記実施例の場合と同様
な効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、この発明の超音速風洞の定圧空気源によれば、空
気源となる高圧貯槽内にシール状態で移動できるピスト
ンを装着し、このピストンを駆動機構で高圧空気の流出
に合せて一定流出圧力を保持するように駆動するので、
小容量の高圧貯槽であっても、高圧貯槽内の圧力を低下
させずに一定流出圧力に保持でき、貯蔵空気のほとんど
を利用して持続時間の長い超音速気流を作ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の超音速風洞の定圧空気源の一実施例
にかかる概略構成図である。
【図2】この発明の超音速風洞の定圧空気源の他の一実
施例にかかる概略構成図である。
【図3】従来の超音速風洞の概略構成図である。
【符号の説明】
2 バルブ 3 超音速ノズル 4 低圧室 10 超音速風洞の定圧空気源 11 高圧貯槽 12 ピストン 13 駆動機構 14 ロッド 15 ラック 16 ピノン 17 モータ 18 制御装置 19 圧力検出器 20 超音速風洞の定圧空気源 21 駆動機構 22 流体圧シリンダ 23 ロッド 24 流体圧供給源 25 制御弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気源の高圧空気を超音速ノズルを通し
    て膨脹させて高速気流を得る超音速風洞の定圧空気源に
    おいて、前記空気源となる高圧貯槽内にシール状態で移
    動し得るピストンを装着するとともに、このピストンに
    高圧空気の流出に合せて一定流出圧力に保持し得る駆動
    機構を設けてなることを特徴とする超音速風洞の定圧空
    気源。
JP5495895A 1995-02-20 1995-02-20 超音速風洞の定圧空気源 Pending JPH08226868A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103499427A (zh) * 2013-09-27 2014-01-08 北京航空航天大学 真空羽流效应实验系统酒精/煤油系统
CN104502054A (zh) * 2014-12-21 2015-04-08 中国航空工业集团公司沈阳空气动力研究所 结冰风洞的拐角防冰装置及防冰方法
CN106679981A (zh) * 2016-12-07 2017-05-17 中国民航大学 一种飞机发动机在翼清洗模拟实验台
CN108106808A (zh) * 2017-12-15 2018-06-01 苏州科伊嘉航空科技有限公司 一种可移动式风洞装置

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CN103499427B (zh) * 2013-09-27 2016-04-06 北京航空航天大学 真空羽流效应实验系统酒精/煤油系统
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