JPH08226792A - 目標物防護方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防護されるべき目標物にロツクされた自動追
尾ヘツドがまた目標物から離れて信頼し得るように迂回
させられ得るような種類の方法のダミーターゲツトの有
効性を改善することに基礎を置いている。 【解決手段】 誘導ミサイル（ＦＫ）が赤外線自動追尾
ヘツドを装備し、このミサイルは船体（Ｓ）の位置を捜
し当て、まず航路（Ｆ１）上で船体（Ｓ）に近づく。ミ
サイル（ＦＫ）が船体（Ｓ）にすでにロツクした時点に
おいて、発射体は、防護されるべき船体（Ｓ）から発す
る発射路（ＷＢ）に沿って発射されている、ダミーター
ゲツトＳＺの位置に向かう方向に位置ＷＫ１から発射さ
れる。曳光弾と同様な連続する熱を放射するロケツトエ
ンジンは発射体の発射により位置（ＷＫ１）においてす
でに点火されており、その結果として船体（Ｓ）は位置
（ＷＫ１）において発射体の発射時ミサイル（ＦＫ）の
赤外線自動追尾ヘツドによりすでに照射される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報自動追尾ヘツ
ド（とくに走査、作像、相関および／またはスペクトル
濾過自動追尾ヘツド（好ましくは赤外線自動追尾ヘツ
ド））を備えているミサイルから、放射線（とくに赤外
線）を放出する目標物（とくに船体）を防護する方法に
関するものである。詳しくは、威嚇された目標物より大
きな放射線能力（とくに赤外線能力）を有するダミータ
ーゲツト雲（とくに赤外線ダミーターゲツト雲）を、威
嚇された目標物（とくに船体）の上部またはその近傍に
据え付けた発射管から可燃性発射手段に載せた発射体を
発射し、前記自動追尾ヘツドの自動追尾光学系の領域内
にあるターゲツトの次の前記発射手段の同時点火および
分配並びに該発射体の分散によって形成する防護する方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】目標物、例えばＳ−ボート〔ｓｉｃ〕が
赤外線自動追尾ヘツドを備えたミサイルから所定の状況
下で適切に防護される上記のような方法は、ドイツ連邦
共和国公開特許第３４２１７３４Ａ１号およびヨーロツ
パ特許第２４０８１９号に開示された発明の基礎となっ
たものである。該方法は、以下のように自動追尾ヘツド
の機能を利用している。すなわち自動追尾ヘツドは、通
常目標物から約１０〜１５ｋｍの領域で開始される、所
謂、目標検知追尾段階と呼ばれる初期段階において比較
的大きな開口角度を有する光学系を具備している。その
結果、例えば、それらは方位角において約３０００ない
し５０００ｍおよび高度において３００ないし５００ｍ
の目標検知追尾領域をカバーすることができる。目標物
の認知後、自動追尾ヘツドは、ミサイルの連続飛行コー
スの間中目標物を自動追跡する。これはロツクオン段階
と呼ばれる。この場合によれば、自動追尾ヘツドの光学
系の写角は方位角ならびに高度ともに非常に減少する。
目標物へのロツクオンが通常確実である約５ないし８ｋ
ｍの範囲において、自動追尾ヘツドの目標検知追尾窓に
よりカバーされる範囲は、その場合に単に方位角におい
て１００ｍかつ高度において５０ｍとなる。この区域は
そこで衝突までのミサイルの連続飛行の間中段々に小さ
くなる。ミサイルの牽制のために形成される赤外線ダミ
ーターゲツトは、それゆえ目標物の放射線中心の側方へ
約４０ないし５０ｍだけの距離でかつ目標物（ボート）
の上方で約２５〜３０ｍだけの距離となる。その結果赤
外線自動追尾ヘツドの光学系のすでに減少された写角に
より未だ捕捉される。さらに、実際の目標物に比して著
しく高い赤外線放射能力を含まねばならない。

【０００３】しかしながら、伝統的な従来の方法は、発
射からダミーターゲツトの出力までの時間内に牽制効果
または各防護が、未だ存在しないという欠点を含んでい
る。これに加えて、とくにロツクオンに続く引き付け段
階において、ダミーターゲットの位置決めによりなされ
るより切迫した要求に伴う有効な位置（分散点）と、発
射位置との間には、空間的な距離が設立され、言い換え
るならば、所望の牽制作用は実現されない。

【０００４】ドイツ連邦共和国特許第３３２６８８４Ｃ
２号は、赤外線範囲で作用する遮蔽作用が、発射された
後短い時間で熱いエアゾールを発生する発射体により達
成される方法を開示している。これはそれにより遮蔽の
問題であるかまたはそれぞれ目標物から離れて防護され
るべき目標物にすでにロツクした自動追尾ヘツドを導く
可能性のない煙幕方法である。

【０００５】ドイツ連邦共和国公告特許第１０９６８０
５号、ドイツ連邦共和国特許第２５８５３８号およびド
イツ連邦共和国公開特許第３４２１７３４Ａ１号は飛行
の間中赤外線範囲において有効なエネルギを放出する殻
体を開示しているが、自動追尾ヘツドの迂回の教示はそ
の中に見当たらない。

【０００６】

【発明が解決すべき課題】防護されるべき目標物がこれ
に対してロツクされた自動追尾ヘツドの機能を無効とす
るためには自動追尾ヘツドを効果的に迂回させるのが望
ましく、かかる迂回を可能とする有効な方法の開発が待
たれている。

【０００７】本発明の目的は、防護されるべき目標物に
ロツクされた自動追尾ヘツドが現実的に目標物から離す
ことが可能となるよう、種種の方法におけるダミーター
ゲツトの有効性を改善することである。

【０００８】この目的は、本発明によれば、発射体に配
置された放射線手段が前記発射体の発射時にすでに作動
され、この放射線手段が、ダミーターゲツトが築きあげ
られるまで、発射直後から開始するエネルギ形状を放射
し、このエネルギ形状を自動追尾ヘツドに関連する強さ
において前記発射体のダミーターゲツトに対応するもの
とすることにより達成される。

【０００９】それにより放射線手段が連続して放射する
ことが提供され得る。

【００１０】本発明はまた、放射線手段が時間を計った
方法で放射することを提案する。

【００１１】また、本発明によれば、さらに他の発射体
がかかる時間的および／または空間的ずれにより発射さ
れ、それらのそれぞれの放射線手段が作動されそしてそ
れぞれ先行するダミーターゲツト雲から伝播する、一連
の連続する、さらに他の、新たなダミーターゲツト雲、
とくに赤外線ダミーターゲツト雲が生起するごとく前記
放射線手段に配置された前記発射手段の続いて起こる点
火および分布により分散され、これらがそれぞれの放射
線手段により発生される自動追尾ヘツドに関連するエネ
ルギ放出軌跡により関連付けられることが提供され得
る。

【００１２】本発明における放射線手段は花火技術構
体、例えば、ガス発生器、炎構体またはロケツトエンジ
ンからなることができる。

【００１３】本発明は、防護されるべき目標物の残部を
照射しかつ自動追尾ヘツドにより識別される予備ダミー
ターゲツトが、即座に作動される放射線手段により発生
されている、発射体の発射後防護されるべき目標物それ
自体のシルエツトに発生されることにより公知の方法の
防衛効率を明白に改善することに成功する意外な知覚に
基礎を置いている。この瞬間から自動追尾ヘツドは防護
されるべき目標物の残部をもはや「見る」ことができ
ず、予備ダミーターゲツトのみを見ることができる。発
射体が防護されるべき目標物から離れて動くとき、自動
追尾ヘツドは、それにより防護されるべき目標物のシル
エツトからずれて動く予備ダミーターゲツト、放射線手
段により曳光弾のごとく形成される、に追随しかつした
がつて目標物の、最後のダミーターゲツトに信頼し得る
ように迂回させられる。自動追尾ヘツドの迂回はかくし
てダミーターゲツトが、例えば、欠点のある位置決めに
より、自動追尾ヘツドの視野外で過度に反射するとき結
果として起こり得る。自己防衛システムの簡単化がそれ
により派生し、それにより防護作用が発射の直後に有効
になる。

【００１４】本発明の方法を添付図面を参照して以下で
より詳細に説明する。

【００１５】

【実施例】図面が示すように、誘導ミサイルＦＫが赤外
線自動追尾ヘツドを装備し、このミサイルは船体Ｓの位
置を捜し当て、まず航路Ｆ１上で船体Ｓに近づく。ミサ
イルＦＫが船体Ｓにすでにロツクした時点において、発
射体は、防護されるべき船体Ｓから発する発射路ＷＢに
沿って発射されている、ダミーターゲツトＳＺの位置に
向かう方向に位置ＷＫ１から発射される。曳光弾と同様
な連続する熱を放射するロケツトエンジンは発射体の発
射により位置ＷＫ１においてすでに点火されており、そ
の結果として船体Ｓは位置ＷＫ１において発射体の発射
時ミサイルＦＫの赤外線自動追尾ヘツドによりすでに照
射される。したがつて、発射体〔ｓｉｃ〕ＦＫは発射体
位置においてそれに照準をすでに引き付けかつ次いでそ
の航路をＦ１からＦ２，Ｆ３，Ｆ４およびＦ５に変更し
続ける一方発射体はダミーターゲツト位置ＳＺ、即ち発
射体位置ＷＫ５、に向かう方向に航路ＷＢに沿って位置
ＷＫ２，ＷＫ３およびＷＫ４を通って連続して移動しか
つ次いでミサイルＦＫがダミーターゲツトに衝突するダ
ミーターゲツトを形成する。

【００１６】個々にならびに任意の組み合わせの両方に
おいて、上記明細書、図面ならびに特許請求の範囲に開
示された本発明の特徴は本発明の種々の実施例の実現に
重要であり得る。

【００１７】

【発明の効果】叙上のごとく、本発明は、情報自動追尾
ヘツド、とくに走査、作像、相関および／またはスペク
トル濾過自動追尾ヘツド、好ましくは赤外線自動追尾ヘ
ツドを備えているミサイルに対して、放射線、とくに赤
外線を放出する目標物、とくに船体を防護し、それによ
り威嚇目標物より高い放射線能力、とくに赤外線能力を
有するダミーターゲツト雲、とくに赤外線ダミーターゲ
ツト雲が、威嚇目標物上にまたはその近傍に据え付けら
れた発射管から燃焼発射手段に載せた発射体を発射し、
該発射体の分散および前記自動追尾ヘツドの自動追尾光
学系の領域における前記ダミーターゲツトの次の前記発
射手段の同時点火および分布により形成される目標物防
護方法において、前記発射体に配置された放射線手段が
前記発射体の発射時にすでに作動され、この放射線手段
が前記ダミーターゲツト、とくに前記赤外線ダミーター
ゲツトまで発射が確立された直後に開始する自動追尾ヘ
ツドに関連する強さにおいて前記発射体のダミーターゲ
ツトに対応するエネルギ形状を放射する構成としたの
で、防護されるべき目標物にロツクされた自動追尾ヘツ
ドがまた目標物から離れて信頼し得るように迂回させら
れ得る目標物防護方法を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】目標物に近づいている自動追尾ヘツドに関連し
て本発明による方法のシーケンスを示す概略図である。

【符合の説明】 ＦＫ ミサイル Ｓ 船体 Ｆ１ 航路 ＷＫ１ 発射体位置 ＳＺ ダミーターゲツト

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動追尾ヘツドを備えているミサイルか
   ら放射線放出する目標物を防護し、それにより前記目標
   物より高い放射線能力を有するダミーターゲツト雲が、
   前記目標物近傍に据え付けられた発射管から燃焼発射手
   段に載せた発射体を発射し、前記自動追尾ヘツドの自動
   追尾光学系の領域における前記ダミーターゲツト雲の次
   の前記発射手段の同時点火および分布並びに該発射体の
   分散により形成される目標物防護方法において、前記発
   射体に配置された放射線手段が前記発射体の発射時にす
   でに作動され、この放射線手段が、前記ダミーターゲツ
   トまで発射が確立された直後に開始する自動追尾ヘツド
   に関連する強さにおいて前記発射体のダミーターゲツト
   に対応するエネルギ形状を放射することを特徴とする目
   標物防護方法
2. 【請求項２】 前記放射線手段が連続して放射すること
   を特徴とする請求項１に記載の目標物防護方法。
3. 【請求項３】 前記放射線手段が時間を計った方法で放
   されることを特徴とする請求項１に記載の目標物保護方
   法。
4. 【請求項４】 前記さらに他の発射体が時間的および／
   または空間的ずれにより発射され、それらのそれぞれの
   放射線手段が作動されそしてそれぞれ先行するダミータ
   ーゲツト雲から伝播する、一連の連続する、さらに他
   の、新たなダミーターゲツト雲が生起するごとく前記放
   射線手段に配置された前記発射手段の続いて起こる点火
   および分布により分散され、これらがそれぞれの放射線
   手段により発生される始動追尾ヘツドに関連するエネル
   ギ放出軌跡により関連付けられることを特徴とする前記
   請求項１乃至３のいずれか１項に記載の目標物保護方
   法。