JPH08226003A - 健康ブラジャー・マグストラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラジャーのストラップ（肩吊り紐）の肩に
当たる部分の荷重を、軽減・緩和させるとともに、永久
磁石粒による電磁流体学的現象効果を付与することで、
日常装着しているブラジャーに、ゴム紐症候群の弊害の
予防と、肩凝り改善の効果を付加することを目的とす
る。 【構成】 ブラジャーのストラップ（肩吊り紐）の肩に
当たる部分を幅広くして荷重を分散し、その下面にクッ
ション素材を取り付けることで、荷重を吸収・緩衝す
る。さらに複数の永久磁石粒を取り付けて、磁場の電磁
流体学的効果による肩凝り症状の改善効果を発現させ
る。なお、請求項１と異なるタイプのブラジャーに対し
ては、請求項２および請求項３の処置を施すことで、請
求項１と同様な機能と効果をもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】

この発明は、ブラジャーの装着時にストラップのゴム入
り布紐が、肩の僧帽筋の上部を圧迫し、皮下と筋肉内の
毛細血管の血行を阻害し、鬱血や毛細血管異常等による
肩凝りの発症のほか、医師に指摘されている女性の「ゴ
ム紐症候群」の原因にもなっていることから、この弊害
を除去し、憂慮される症状の改善を目指して、ストラッ
プの改良に合理的なアイデアを創案した、健康志向型ブ
ラジャーの発明である。

【０００１】

【産業上の利用分野】

（イ）我が国が豊かになって、生活がクオリティアップ
するとともに、ランジェリー産業が隆盛になった。しか
し、この産業も市場が成熟するにつれて、メーカー間の
競争が激化するとともに、ダイレクトマーケティング商
法も参入して、商品関発や販売促進の姿勢や考え方も、
変わってきた。特に、衣料としての下着本来の機能や役
目よりも、バストアップやヒップアップによってプロポ
ーション・シルエットを美しく見せることを、セールス
ポイントとした商品の開発と販売促進に比重がかけられ
てきた観すらある。 （ロ）一方、プロポーション・シルエットを無理をして
でも美しく見せようとして、タイトに締めつけるランジ
ェリーを着用した女性に、ゴム紐症候群という憂慮すべ
き不健康な症状が起こることを、指摘している医師もい
る。特にバストアップ型のプラジャーは、ストラップの
ゴム紐に、バストを引き上げる荷重がより大きくかかる
ため、これまで以上に肩の僧帽筋上部を締めつけかつ圧
迫するので、ゴム紐シンドロームの弊害が助長される。
ちなみに、ゴム紐症候群で、憂慮されている悪影響とし
て、皮膚圧反射等による筋緊張の変化、自律神経失調
症、消化管の運動や分泌の異常、便通異常、毛細血管異
常、神経痛等々の発症が指摘されている。 （ハ）したがって、ランジェリーづくりの姿勢や考え方
を、原点にもどって問い直し、生理的に悪い点は矯正
し、健康志向型のランジェリーづくりに軌道修正しない
と、賢明な消費者からは見放され、この業界は衰退す
る。本発明は今まさに必要な健康志向型製品に先鞭をつ
けるものである。

【０００２】

【従来の技術の欠点】

（イ）従来のブラジャーのストラップは、概して幅の細
いゴム入り布紐で出来ており、肩の僧帽筋上部の筋肉を
線状に圧迫することにより、ゴム紐シンドロームの症状
（皮下および筋肉内の毛細血管の血行阻害、欝血、肩凝
り症状など）の発症の恐れが多分にあった。 （ロ）特に、バストアップ型のブラジャーの肩紐には、
さらに荷重がかかるために、肩の僧帽筋上部の筋肉を圧
迫する度合いが強められ、さらに憂慮すべきゴム紐シン
ドロームの発症の恐れが増す。これらは、健康保持のう
えで、好ましからざる問題であり、従来の商品の欠点と
なっていた。

【０００３】

【本発明が解決しようとする課題】

（イ）成人女性の大半の人々が、常時装着しているブラ
ジャーのストラップによって、肩凝り等のゴム紐シンド
ロームの症状が発症するのは、健康保持のうえで深刻な
問題であり、本発明によって、この課題を合理的に解決
したい。 （ロ）併せて、プロポーション・シルエットの美化志向
偏重の商品づくりの傾向から、衣料としての下着本来の
機能や役目の原点に戻つて、健康志向を第一義とした商
品づくりの先鞭をつけたい。

【０００４】

【課題を解決するための手段とアイデア】

（イ）肩紐の幅が細いから、単位面積にかかる荷重が大
きくなり、その荷重が肩の筋肉の限られた部分に集中し
てかかるので、皮下および筋肉内の毛細血管を圧迫する
力も強くなり、血行を阻害する等の悪影響も大きくな
る。そこでまず、ストラップの肩に当たる部分を幅広く
することにより、荷重を分散し、肩の筋肉の限られた一
部に、荷重が集中してかかることのないようにした。 （ロ）幅広くした部分の下面（肩の筋肉に接する面）
に、クッション性に富む材質の厚手の布もしくは不織布
等を、取り付けることにより、荷重を吸収・緩衝する効
果も付加した。 （ハ）さらに、上記のクッション性材質に、複数の永久
磁石粒を取り付けることにより、肩凝り部位である僧帽
筋上部に、磁気による磁場をかけることで、電磁流体学
的現象効果を発現させる。この電磁流体学的現象効果と
は、身体の局所的な患部に磁気による磁場をかけたと
き、その磁場の中を電解質溶液（血液、リンパ液、細胞
内原形質等）が動くと、その周囲に徴弱な電位差が生じ
たり、赤血球や細胞内原形質をイオン化させたりする現
象が起こり、血行の促進や細胞の賦活化を促して、肩凝
りなどの患部の症状を改善する効果を現すもので、磁気
健康具の原理として知られている。 （ニ）また、クッション材質に取り付けられた偏平球形
の滑らかな永久磁石粒は上記の電磁流体学的現象効果の
ほかに、接触する皮膚に指圧的効果を与えるので、皮膚
圧反射の好影響も期待できる。 （ホ）なお、請求項２および請求項３のアイデアは、請
求項１とタイプの異なるブラジャーに対しても、請求項
１と同様な総合的な肩凝り改善効果を現すように創案し
たアイデアである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の請求項１の構成を示す斜視図であ
る。

【図２】 本発明の請求項１の幅広部の構成を示す拡大
平面図および縦断面図である。

【図３】 本発明の請求項２のストラップ単体の構成を
示す斜視図である。

【図４】 本発明の請求項３の肩当てパーツの構成を示
す斜視図である。

【図５】 本発明の請求項３の肩当てパーツの構成を示
す横断面図である。

【図６】 本発明の請求項３の肩当てパーツの既製のブ
ラジャーの肩紐への取り付け方を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ブラジャー本体 ２ ストラップ ３ ス
トラップの幅広部 ４ 永久磁石粒 ５ クッション材質 ６
ゴム入り布紐部 ７ 肩紐の長さの調節 ８ ブラジャー本体と接続す
るＺ状部品 ９ マジックテープ（鉤状） １０ マジックテー
プ（環状）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ストラップ（肩吊り紐）付きのブラジャー
   では、ストラップに次の加工を施す。なお、このほかキ
   ャミソール等の肩吊り紐にも同様の加工を施す。 （イ）ストラップの肩に当たる部分を、幅広くする。 （ロ）幅広くした部分の下面に、クッション性のある厚
   手の布もしくは不織布等を取り付ける。 （ハ）取り付けたクッション性のある布もしくは不繊布
   等に、複数の永久磁石粒を取り付ける。
2. 【請求項２】ストラップ（肩吊り紐）が着脱式のブラジ
   ャーでは、単体のストラップに次の加工を施す。 （イ）ストラップの肩に当たる部分を、幅広くする。 （ロ）幅広くした部分の下面に、クッション性のある厚
   手の布もしくは不織布等を取り付ける。 （ハ）取り付けたクッション性のある布もしくは不織布
   等に、複数の永久磁石粒を取り付ける。 （ニ）肩紐の長さの調節は、前面でも、背面でも、調節
   が出来るようにする。
3. 【請求項３】請求項１の加工が施されていない、既製の
   ストラップ付きのブラジャーのためには、着脱が出来
   る、次のような「肩当てパーツ」を、単体で作る。 （イ）請求項１の加工が施された幅広部分と同様なもの
   を、単体の「肩当てパーツ」として作り、ブラシャーの
   装着時にこの「肩当てパーツ」を、ストラップに取り付
   ける。 （ロ）肩紐への着脱は、上記の「肩当てパーツ」の上面
   に、２倍幅の布を付けて、肩紐に巻いて折り返えす。折
   り返す上下面にはマジックテープ（登録商標）を付け
   て、着脱の固定と取り外しが、出来るようにする。