JPH08223098A - ダイバシティ合成等化装置 - Google Patents

ダイバシティ合成等化装置

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JPH08223098A
JPH08223098A JP7047970A JP4797095A JPH08223098A JP H08223098 A JPH08223098 A JP H08223098A JP 7047970 A JP7047970 A JP 7047970A JP 4797095 A JP4797095 A JP 4797095A JP H08223098 A JPH08223098 A JP H08223098A
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JP
Japan
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signal
output
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agc
control
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JP7047970A
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English (en)
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Noriaki Kondo
則昭 近藤
Kenichi Sato
健一 佐藤
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IDO TSUSHIN SYST KAIHATSU KK
Original Assignee
IDO TSUSHIN SYST KAIHATSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 BER特性を改善しうるダイバシティ合成等
化装置を提供する。 【構成】 AGC受信機12又は22への入力信号レベ
ルが低い場合にはダイバシティ合成等化部の入力側に乗
算器3A,4Aを配置し、AGC信号を利用して入力信
号レベルに概ね比例するように生成した乗算信号をAG
C受信機出力レベルに乗じ、AGC受信機出力レベルを
低くするので、S/N比の劣化が防止され、符号誤り率
特性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報伝送をおこなう固
定通信装置、あるいは移動通信装置の受信装置に関し、
特に、ダイバシティ合成等化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイバシティ受信装置として、2
つの受信機を有し、両受信機の雑音レベルが同一レベル
となるように受信機の増幅器の利得を変えて合成するも
のが知られている(桑原守二監修「ディジタルマイクロ
波通信」,株式会社企画センター発行,第221頁,
6.1.2章参照。)。このダイバシティ受信装置によ
れば、受信装置のS/N比(信号対雑音比)が改善され
る。しかし、この方式のダイバシティ受信装置において
は、AGC受信機と等化器とをどのように接続し構成す
るかについての記述がなく、等化器をDSP(ディジタ
ルシグナルプロセッサ)で処理する場合などのA/D変
換器の配置などが明確ではない、という問題点があっ
た。これに対し、等化器とダイバシティ受信機を一体化
したダイバシティ合成等化装置が知られている(特開平
5ー284063号公報参照)。このダイバシティ合成
等化装置によると、AGC(自動利得制御:Auto Gain
Control )受信機の出力側にA/D変換器を配置し、A
/D変換器の出力側に合成等化器を配置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のダ
イバシティ合成等化装置においては、それぞれの受信機
において独立にAGCをかけてA/D変換をしており、
合成等化する場合に受信入力レベルを反映していないの
で、一方の受信レベルが減衰しS/N比の悪い信号でも
S/N比の良い信号と同じ信号として扱っているので、
線形合成した出力は、合成しない方がS/N比が良い場
合があった。すなわち、例えば、アンテナ利得の相違又
はフェージング等により、増幅器の入力レベルに10d
Bの差が生じた場合、独立にAGCがかけられて増幅出
力が一定となり、それぞれの増幅器の出力S/Nが、S
1/N1=30dB,S2/N2=20dBであったと
すると、以下の関係式が成立する。 10Log(S1/N1)=30 ………(1) 10Log(S2/N2)=20 ………(2) S1+N1=S2+N2 ………(3) ただし、上式において、S1,N1は受信機1の出力信
号電力と出力雑音電力を示し、S2,N2は受信機2の
出力信号電力と出力雑音電力を示している。上式(1)
より S1/N1=1000 ………(4) S1+N1=1 ………(5) また、上式(2)より S2/N2=100 ………(6) S2+N2=1 ………(7) となる。上式(4)、(5)より N1=1/1001 S1=1000/1001 式(6)、(7)より N2=1/101 S2=100/101 が得られる。同相合成時のS/N比を(S/N)Tとす
ると (S/N)T={S10.5 +S20.5 }2 /{N1+N2} ……(8) =365 10Log(365)=25.6dB ………(9) となる。上式(9)に示したように、それぞれのAGC
増幅器の出力において同相合成すると、上記の後者の文
献中の入力レベルに対する符号誤り率(BER)特性に
示されるように、合成されたS/N比は、S/N比の悪
い方の受信機のS/N比よりは良くなるが、S/N比が
良い方の受信機のS/N比までは及ばない、という問題
点があった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、BER特性を改善しうるダイバシテ
ィ合成等化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るダイバシティ合成等化装置は、受信し
た第1入力信号を検波・増幅する第1受信手段と、前記
第1受信手段の出力を概ね一定とするように前記第1受
信手段の利得を制御する第1利得制御手段と、前記第1
受信手段の出力を等化する第1等化手段と、受信した第
2入力信号を検波・増幅する第2受信手段と、前記第2
受信手段の出力を概ね一定とするように前記第2受信手
段の利得を制御する第2利得制御手段と、前記第2受信
手段の出力を等化する第2等化手段と、前記第1等化手
段の出力と前記第2等化手段の出力を合成する合成手段
と、前記第1受信手段への第1入力信号のレベルが低い
場合には前記第1受信手段又は前記第1等化手段の出力
レベルを低くするように重み付け制御する第1重み付け
制御手段と、前記第2受信手段への第2入力信号のレベ
ルが低い場合には前記第2受信手段又は前記第2等化手
段の出力レベルを低くするように重み付け制御する第2
重み付け制御手段と、を備えて構成される。上記におい
て、前記第1利得制御手段は、前記第1受信手段の出力
を概ね一定とするように前記第1受信手段の利得を制御
する第1AGC信号を前記第1受信手段に出力するとと
もに、前記第1AGC信号に基づき前記第1入力信号の
レベルに概ね比例した第1乗算制御信号を生成し、前記
第2利得制御手段は、前記第2受信手段の出力を概ね一
定とするように前記第2受信手段の利得を制御する第2
AGC信号を前記第2受信手段に出力するとともに、前
記第2AGC信号に基づき前記第2入力信号のレベルに
概ね比例した第2乗算制御信号を生成し、前記第1重み
付け制御手段は、前記第1等化手段の入力側に配置され
るとともに前記第1受信手段の出力に前記第1乗算制御
信号を乗じて前記第1等化手段に入力する第1乗算手段
を備え、前記第2重み付け手段は、前記第2等化手段の
入力側に配置されるとともに前記第2受信手段の出力に
前記第2乗算制御信号を乗じて前記第2等化手段に入力
する第2乗算手段を備えて構成してもよい。また、上記
において、前記第1利得制御手段は、前記第1受信手段
の出力を概ね一定とするように前記第1受信手段の利得
を制御する第1AGC信号を前記第1受信手段に出力す
るとともに、前記第1AGC信号に基づき前記第1入力
信号のレベルに概ね比例した第1乗算制御信号を生成
し、前記第2利得制御手段は、前記第2受信手段の出力
を概ね一定とするように前記第2受信手段の利得を制御
する第2AGC信号を前記第2受信手段に出力するとと
もに、前記第2AGC信号に基づき前記第2入力信号の
レベルに概ね比例した第2乗算制御信号を生成し、前記
第1重み付け制御手段は、前記第1等化手段の出力側に
配置されるとともに前記第1等化手段の出力に前記第1
乗算制御信号を乗じて前記合成手段に入力する第3乗算
手段を備え、前記第2重み付け制御手段は、前記第2等
化手段の出力側に配置され前記第2等化手段の出力に前
記第2乗算制御信号を乗じて前記合成手段に入力する第
4乗算手段を備えて構成してもよい。また、上記におい
て、前記第1重み付け制御手段又は前記第2重み付け制
御手段は、前記第1入力信号のレベル又は前記第2入力
信号のレベルが所定値以下となったときにのみ、前記重
み付け制御を行うように構成してもよい。
【0006】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明に係るダ
イバシティ合成等化装置によれば、第1重み付け制御手
段は、第1受信手段への第1入力信号のレベルが低い場
合には第1受信手段又は第1等化手段の出力レベルを低
くするように重み付け制御する。また、第2重み付け制
御手段は、第2受信手段への第2入力信号のレベルが低
い場合には第2受信手段又は第2等化手段の出力レベル
を低くするように重み付け制御する。また、上記構成を
有する請求項2記載の発明に係るダイバシティ合成等化
装置によれば、第1利得制御手段は、第1受信手段の出
力を概ね一定とするように第1受信手段の利得を制御す
る第1AGC信号を第1受信手段に出力するとともに、
第1AGC信号に基づき第1入力信号のレベルに概ね比
例した第1乗算制御信号を生成する。第2利得制御手段
は、第2受信手段の出力を概ね一定とするように第2受
信手段の利得を制御する第2AGC信号を第2受信手段
に出力するとともに、第2AGC信号に基づき第2入力
信号のレベルに概ね比例した第2乗算制御信号を生成す
る。第1重み付け制御手段の第1乗算手段は、第1等化
手段の入力側に配置されるとともに第1受信手段の出力
に第1乗算制御信号を乗じて第1等化手段に入力する。
第2重み付け手段の第2乗算手段は、第2等化手段の入
力側に配置されるとともに第2受信手段の出力に第2乗
算制御信号を乗じて第2等化手段に入力する。また、上
記構成を有する請求項3記載の発明に係るダイバシティ
合成等化装置によれば、第1利得制御手段は、第1受信
手段の出力を概ね一定とするように第1受信手段の利得
を制御する第1AGC信号を第1受信手段に出力すると
ともに、第1AGC信号に基づき第1入力信号のレベル
に概ね比例した第1乗算制御信号を生成する。第2利得
制御手段は、第2受信手段の出力を概ね一定とするよう
に第2受信手段の利得を制御する第2AGC信号を第2
受信手段に出力するとともに、第2AGC信号に基づき
第2入力信号のレベルに概ね比例した第2乗算制御信号
を生成する。第1重み付け制御手段の第3乗算手段は、
第1等化手段の出力側に配置されるとともに第1等化手
段の出力に第1乗算制御信号を乗じて合成手段に入力す
る。第2重み付け制御手段の第4乗算手段は、第2等化
手段の出力側に配置され第2等化手段の出力に第2乗算
制御信号を乗じて合成手段に入力する。また、上記構成
を有する請求項4記載の発明に係るダイバシティ合成等
化装置によれば、第1重み付け制御手段又は第2重み付
け制御手段は、第1入力信号のレベル又は第2入力信号
のレベルが所定値以下となったときにのみ、重み付け制
御を行う。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。本発明の第1実施例であるダイバシティ合成
等化装置の構成を図1に示す。図に示すように、このダ
イバシティ合成等化装置101は、ダイバシティ受信機
部と、ダイバシティ合成判定帰還等化器部と、ダイバシ
ティ合成判定帰還等化器部の入力側に配置された乗算器
3A,4Aを有している。ここに、乗算器3Aは第1重
み付け手段又は第1乗算手段に相当し、乗算器4Aは第
2重み付け手段又は第2乗算手段に相当している。
【0008】ダイバシティ受信機部は、第1受信部1と
第2受信部2を有している。また、ダイバシティ合成判
定帰還等化器部は、第1トランスバーサルフィルタ部5
と、第2トランスバーサルフィルタ部6と、加算器7及
び8と、識別器91と、タップ係数更新アルゴリズム9
2と、遅延素子93と、乗算器94を有して構成されて
いる。なお、上記の構成は、実際には、同期成分と直交
成分とに分かれた複素構成となっている。
【0009】上記の第1受信部1は、アンテナ11と、
アンテナ11に接続されたAGC受信機12と、AGC
制御回路13と、A/D変換器14及び15を有して構
成されている。ここに、AGC受信器12は第1受信手
段に相当し、AGC制御回路13は第1利得制御手段に
相当している。
【0010】また、上記の第2受信部2は、アンテナ2
1と、アンテナ21に接続されたAGC受信機22と、
AGC制御回路23と、A/D変換器24及び25を有
して構成されている。ここに、AGC受信器22は第2
受信手段に相当し、AGC制御回路23は第2利得制御
手段に相当している。
【0011】上記第1受信部1と第2受信部2は同様の
動作をするので、以下第1受信部1について説明を行
う。まず第1入力信号がアンテナ11の出力端からAG
C受信機12に入力される。このAGC受信機12から
の増幅出力信号は、A/D変換器14に入力され、かつ
AGC制御回路13の端子T1に分岐入力される。AG
C制御回路13は、第1入力信号のレベルに概ね反比例
した第1AGC信号を端子T2に出力し、AGC受信機
12の出力が一定となるようにAGC受信機12の利得
を制御する。第2受信部2においても同様の動作が行わ
れ、AGC制御回路23は、第1入力信号のレベルに概
ね反比例した第2AGC信号を端子T5に出力し、AG
C受信機12の出力が一定となるようにAGC受信機1
2の利得を制御する。AGC受信機12の出力は乗算器
3Aの1端子に加えられる。また、AGC受信機22の
出力は乗算器4Aの1端子に加えられる。
【0012】上記において、第1AGC信号は、第1入
力信号のレベルに概ね反比例した制御信号には限定され
ず、第1入力信号のレベルが低い場合にはAGC受信機
12の利得を増大させてAGC受信機12の出力レベル
を概ね一定にさせ、第1入力信号のレベルが高い場合に
はAGC受信機12の利得を減少させてAGC受信機1
2の出力レベルを概ね一定にさせるような制御信号であ
ればどのようなものであってもよい。第2AGC信号に
ついても同様である。
【0013】したがって、AGC受信機12およびAG
C受信機22の出力信号は、レベルが概ね一定となる
が、S/N比(信号対雑音比)は、アンテナ11又は2
1から受信される第1入力信号又は第2入力信号のレベ
ルにより異なる。そこで、第1受信部1では、AGC制
御回路13において、上述したように第1入力信号のレ
ベルに概ね反比例した値を持つ第1AGC信号に基づい
て、第1入力信号のレベルに概ね比例した第1乗算制御
信号を生成し、AGC制御回路13の端子T3から出力
し、A/D変換器15を通じて乗算器3Aの他方の端子
に加える。この第1乗算制御信号の生成は、AGC制御
回路13にROM(Read Only Memory:読出し専用メモ
リ)等を設け、第1AGC信号をディジタル的に書き換
えることによって行ってもよいし、アナログ的に変換回
路を設けてもよい。第2受信部2においても同様であ
る。
【0014】したがって、この第1乗算制御信号を乗算
器3Aに加え、AGC受信機12の出力に乗ずることに
より、アンテナ11への入力レベルが低くS/N比が悪
い信号の場合は、乗算器3AにおいてAGC受信機12
の出力に乗算される値は小さくなる。また、アンテナ1
1への入力レベルが高くS/N比が良い信号の場合は、
乗算器3AにおいてAGC受信機12の出力に乗算され
る値が大きくなる。第2受信部2においても同様であ
る。すなわち、AGC制御回路13又は23のAGC信
号を利用してAGC受信機12又は22への入力レベル
に概ね比例する信号を生成し、この信号を用いて、S/
N比の悪い信号のレベルを低くするようにAGC受信機
12又は22の出力レベルを重み付けしている。したが
って、S/N比が悪くなった方の受信機の出力レベルは
低くされるので、両者の出力を合成した場合にも、その
合成S/N比は、良い方のS/N比とほぼ同じになり、
S/N比の劣化が防止される。
【0015】また、上記の乗算器3Aの出力信号は、ダ
イバシティ合成判定帰還等化器部の第1トランスバーサ
ルフィルタ部5に加えられる。第2受信部2においても
同様の動作が行われ、乗算帰4AにおいてAGC受信機
22の出力に第2乗算制御信号(第2入力信号のレベル
に概ね比例した信号)が乗算された出力信号は、ダイバ
シティ合成判定帰還等化器部の第2トランスバーサルフ
ィルタ部6に加えられる。
【0016】第1トランスバーサルフィルタ部5は、複
数の遅延素子51,…,51と、これらに接続する複数
の乗算器52,…,52と、加算器53が設けられてい
る。このような構成により、入力信号は遅延素子51か
ら分岐し、タップ係数更新アルゴリズム92により加え
られるタップ係数信号が乗算器52において乗算され、
加算器53で加算される。このタップ係数更新アルゴリ
ズム92は、識別誤差を自乗平均的に最小化するアルゴ
リズムLMS(Least Mean Algorithm)、又は識別誤差
を逐次的に最小化するアルゴリズムRLS(Recursive
Least Square Algorithm)などを用いて、タップ係数を
制御する。
【0017】第2トランスバーサルフィルタ部6にも、
複数の遅延素子61,…,61と、これらに接続する複
数の乗算器62,…,62と、加算器63が設けられて
おり、第1トランスバーサルフィルタ部5と同様の動作
が実行される。
【0018】加算器53で加算された第1トランスバー
サルフィルタ部5からの出力信号は加算器7へ入力され
て第2トランスバーサルフィルタ部6からの同様の信号
と加算される。加算器7の出力は、加算器8に出力さ
れ、乗算器94の出力と加算された後に識別器91に入
力される。加算器8の出力は、タップ係数更新アルゴリ
ズム92にも入力される。識別器91の出力は、遅延素
子93から乗算器94を通じて加算器8に加えられる。
また、識別器91の出力は、等化器出力端子T7より出
力信号として出力される。上記のようにして、伝送路に
よる波形歪が等化され合成される。上記において、第1
トランスバーサルフィルタ部5及びタップ係数更新アル
ゴリズム92は、第1等化手段を構成しており、第2ト
ランスバーサルフィルタ部6及びタップ係数更新アルゴ
リズム92は、第2等化手段を構成している。また、加
算器7及び8と識別器92と遅延素子93と加算器94
は、合成手段を構成している。
【0019】乗算器3A,4Aの配置に関しては、加算
器7の出力に対し乗法の公式が成立する位置ならどのよ
うな位置であっても上記第1実施例と同様の効果を得ら
れる。したがって、図2に示す第2実施例のダイバシテ
ィ合成等化装置102のように、第1トランスバーサル
フィルタ部5の出力側に乗算器3Bを配置するととも
に、第2トランスバーサルフィルタ部6の出力側に乗算
器4Bを配置するようにしてもかまわない。この場合、
乗算器3Bは第1重み付け手段又は第3乗算手段に相当
し、乗算器4Bは第2重み付け手段又は第4乗算手段に
相当している。
【0020】上記の乗算器3A又は3Bの出力と乗算器
4A又は4Bの出力を比較すると、アンテナ入力が小さ
くS/N比が悪い信号は、それなりにレベルが小さくな
るように重み付けされ、ダイバシティ合成判定帰還等化
器部においてウエイティングされて入力されるので、従
来のような乗算器のない方式に比べ、図3に示すように
符号誤り率(BER)特性が改善される。図3の伝搬路
特性条件は、 最大ドップラ周波数:10Hz マルチパス遅延波:2シンボル相当 D/U比:0dB となっている。
【0021】上記実施例において、端子T3からA/D
変換器15を経て乗算器3A又は3Bに入力される第1
乗算制御信号は、AGC受信機への第1入力信号のレベ
ルに概ね比例した信号を用いるとして説明したが、実際
には、符号誤り率(BER)は、AGC受信機12への
第1入力信号のレベルが所定のレベル以下となった時
(例えば、C/N<35dB程度となったとき)にのみ
ウエイティングをかけて重み付けしても同様の効果が得
られることは言うまでもない。このような場合には、A
GC制御回路13にROM(Read Only Memory:読出し
専用メモリ)などにより非線形制御電圧を発生させるよ
うにしてもよい。第2受信部2においても同様である。
【0022】また、雑音指数が違う受信機(製造のバラ
ツキや、アンテナ感度の違うアンテナを使用した場合な
どに生じる)を使用した場合は、上式(1)〜(9)で
明らかなように、S/N比が劣化する。したがって、こ
のような場合には、両者の受信機出力雑音レベルが大き
くなり信号レベルが小さくなる分だけ出力を乗算器によ
り小さくし、その後に等化を行えば、S/N比の劣化を
防止することができる。
【0023】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0024】例えば、上記実施例においては、アンテナ
入力が小さくS/N比が悪い信号のレベルを小さくする
ように重み付けする手段として、乗算器3A,3B,4
A,4Bを使用する例について説明したが、本発明はこ
れには限定されず、他の重み付け手段を用いてもかまわ
ない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るダイ
バシティ合成等化装置によれば、いずれかの受信手段へ
の入力信号のレベルが小さい場合には、第1受信手段又
は第1等化手段の出力レベルを低くするように重み付け
制御するので、合成されたS/N比の劣化が防止され、
符号誤り率(BER)特性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるダイバシティ合成等
化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例であるダイバシティ合成等
化装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1及び図2に示すダイバシティ合成等化装置
のBER特性を示す図である。
【符号の説明】
1 第1受信部 2 第2受信部 3A,3B,4A,4B 乗算器 5 第1トランスバーサルフィルタ部 6 第2トランスバーサルフィルタ部 7,8 加算器 11 アンテナ 12 AGC受信機 13 AGC制御回路 14,15 A/D変換器 21 アンテナ 22 AGC受信機 23 AGC制御回路 24,25 A/D変換器 51,61 遅延素子 52,62 乗算器 53,63 加算器 91 識別器 92 タップ係数更新アルゴリズム 93 遅延素子 94 加算器 101,102 ダイバシティ合成等化装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した第1入力信号を検波・増幅する
    第1受信手段と、前記第1受信手段の出力を概ね一定と
    するように前記第1受信手段の利得を制御する第1利得
    制御手段と、前記第1受信手段の出力を等化する第1等
    化手段と、 受信した第2入力信号を検波・増幅する第2受信手段
    と、前記第2受信手段の出力を概ね一定とするように前
    記第2受信手段の利得を制御する第2利得制御手段と、
    前記第2受信手段の出力を等化する第2等化手段と、 前記第1等化手段の出力と前記第2等化手段の出力を合
    成する合成手段と、 前記第1受信手段への第1入力信号のレベルが低い場合
    には前記第1受信手段又は前記第1等化手段の出力レベ
    ルを低くするように重み付け制御する第1重み付け制御
    手段と、 前記第2受信手段への第2入力信号のレベルが低い場合
    には前記第2受信手段又は前記第2等化手段の出力レベ
    ルを低くするように重み付け制御する第2重み付け制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするダイバシティ合成等化装置。
  2. 【請求項2】 前記第1利得制御手段は、前記第1受信
    手段の出力を概ね一定とするように前記第1受信手段の
    利得を制御する第1AGC信号を前記第1受信手段に出
    力するとともに、前記第1AGC信号に基づき前記第1
    入力信号のレベルに概ね比例した第1乗算制御信号を生
    成し、 前記第2利得制御手段は、前記第2受信手段の出力を概
    ね一定とするように前記第2受信手段の利得を制御する
    第2AGC信号を前記第2受信手段に出力するととも
    に、前記第2AGC信号に基づき前記第2入力信号のレ
    ベルに概ね比例した第2乗算制御信号を生成し、 前記第1重み付け制御手段は、前記第1等化手段の入力
    側に配置されるとともに前記第1受信手段の出力に前記
    第1乗算制御信号を乗じて前記第1等化手段に入力する
    第1乗算手段を備え、 前記第2重み付け手段は、前記第2等化手段の入力側に
    配置されるとともに前記第2受信手段の出力に前記第2
    乗算制御信号を乗じて前記第2等化手段に入力する第2
    乗算手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のダイ
    バシティ合成等化装置。
  3. 【請求項3】 前記第1利得制御手段は、前記第1受信
    手段の出力を概ね一定とするように前記第1受信手段の
    利得を制御する第1AGC信号を前記第1受信手段に出
    力するとともに、前記第1AGC信号に基づき前記第1
    入力信号のレベルに概ね比例した第1乗算制御信号を生
    成し、 前記第2利得制御手段は、前記第2受信手段の出力を概
    ね一定とするように前記第2受信手段の利得を制御する
    第2AGC信号を前記第2受信手段に出力するととも
    に、前記第2AGC信号に基づき前記第2入力信号のレ
    ベルに概ね比例した第2乗算制御信号を生成し、 前記第1重み付け制御手段は、前記第1等化手段の出力
    側に配置されるとともに前記第1等化手段の出力に前記
    第1乗算制御信号を乗じて前記合成手段に入力する第3
    乗算手段を備え、 前記第2重み付け制御手段は、前記第2等化手段の出力
    側に配置され前記第2等化手段の出力に前記第2乗算制
    御信号を乗じて前記合成手段に入力する第4乗算手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載のダイバシティ合
    成等化装置。
  4. 【請求項4】 前記第1重み付け制御手段又は前記第2
    重み付け制御手段は、前記第1入力信号のレベル又は前
    記第2入力信号のレベルが所定値以下となったときにの
    み、前記重み付け制御を行うことを特徴とする請求項1
    ないし請求項3記載のダイバシティ合成等化装置。
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