JPH0822291B2 - 手術装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電気手術器、超音波手術器、結石破砕装置
等の手術装置、特にその手術条件設定部の改良に関す
る。

［従来の技術］ 近時、デジタル技術の進歩により、動作条件設定を行
う設定入力部の全てをキースイッチにより構成した手術
装置、例えば電気メス等の電気手術器が実用化されてお
り、動作条件（例えば出力）をキースイッチにより増減
して設定している。

そして、設定入力部の全てをキースイッチにより構成
することにより、設定入力部の表面に凹凸が無くなるの
で、手術環境での衛生管理が容易となり、また装置本体
の防滴性能が向上する。

［発明が解決しようとする課題］ 上述した動作条件設定を行う設定入力部の全てをキー
スイッチにより構成した電気手術器では、動作条件、例
えば出力をキースイッチにより増減して設定するため、
出力を所望の設定値に設定するに手間がかかるという課
題があった。

この発明は、係る課題を解消するためになされたもの
であり、予めそれぞれ異なる値に設定された複数の中間
値設定キーによりそれぞれ異なる設定値を入力する手術
装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る手術装置は、所定の条件を設定入力部
に入力する設定キーを備え、該設定キーは設定値を増加
・減少する増加キーと減少キーとからなる手術装置にお
いて、前記設定入力部に予め定められた臨床的に常用さ
れるそれぞれ異なる設定値を入力するために、各設定値
毎に設けられた複数の中間値設定キーを設け、前記中間
値設定キーの操作によって予め定められた設定値が選択
設定され、前記増加キー及び前記減少キーの操作によっ
て、前記選択設定された設定値が増減されることを特徴
とする。

［作用］ この発明における手術装置は、所定の条件を設定入力
部により入力する場合、予めそれぞれ異なる値に設定さ
れた複数の中間値設定キーのうち所望の設定値が設定さ
れている中間値設定キーを選択し、選択した中間値設定
キーを操作して所望の設定値を設定する。また、所望の
設定値の中間値設定キーが無い場合、所望の設定値に近
い設定値が設定されている中間値設定キーを選択し、次
に設定する値を増加・減少する増加キーと減少キーによ
り所望の設定値に合わせる。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を説明す
る。

第１図は本発明に係わる電気手術器の切開系の設定入
力部10を示す平面図であり、設定入力部10には、奥側に
出力設定の指示をする出力指示灯12が配置されており、
出力指示灯12の手前側には現在設定されている出力値を
表示する出力値設定表示器14が配置されている。

そして、出力値設定表示器14の手前側には出力モー
ド、例えば切開モード、凝固モード等を選択する４個の
出力モード選択キー16が横一列に配置されており、出力
モード選択キー16の手前側には予め出力が臨床的に常用
される50W,60W,80W,100W,150Wに設定された５個の中間
値設定キー18が横一列に配置されている。

また、中間値設定キー18の手前側には出力値を設定す
る増加キー20aを減少キー20bとからなる出力値設定キー
20が配置されている。

更に、出力指示灯12、出力値設定表示器14、出力モー
ド選択キー16、中間値設定キー18および出力値設定キー
20は制御部22に接続されており、制御部22は出力モード
選択キー16、中間値設定キー18および出力値設定キー20
からの入力に基づき、記憶部に記憶されている所定の処
理を行うように構成されている。

ついで、本実施例の作用について説明する。

電気手術器本体の電源が投入されると、電源が投入信
号を検知する制御部22は出力指示灯12を点滅させるなど
して出力設定を指示する。

そして、出力指示灯12の点滅をオペレータが確認する
と、オペレータは出力モード選択キー16により所望の出
力モード、例えば切開モードを選択し、中間値設定キー
18および出力値設定キー20により所望の出力を設定す
る。

例えば、出力83Wを設定する場合、80Wの中間値設定キ
ー18を押す。すると、80Wの中間値設定キー18からの信
号を受信する制御部22は記憶部に記憶されている所定の
処理を行って電気手術器の出力を80Wに設定すると共に
出力値設定表示器14に「80」を表示する。

それから、出力値設定表示器14の表示を「83」に合わ
せるべく、出力値設定キー20の増加キー20aを押す。す
ると、増加キー20aからの信号を受信する制御部22は電
気手術器の出力を83Wに設定すると共に出力値設定表示
器14に「83」を表示する。

また、中間値設定キー18の値より少し低い出力値（例
えば77W）を設定する場合、前述と同様に中間値設定キ
ー18で80Wに設定した後、出力値設定キー20の減少キー2
0bで所望の値（77W）に合わせる。

なお、上述実施例においては、手術装置として電気手
術器を用いて説明したが、これに限らず、超音波手術器
や結石破砕装置でも良い。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によると、予めそれぞ
れ異なる値に設定された複数の中間値設定キーによりそ
れぞれ異なる設定値を直接入力するように構成したの
で、複数の中間値設定キーによりそれぞれ異なる設定値
を直接入力して、所定の条件を増加キーおよび減少キー
により増減して設定する手間を省略することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係わる手術装置の設定入力部を示す
平面図である。 10…設定入力部 18…中間値設定キー 20…設定キー 20a…増加キー 20b…減少キー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正志 長野県上田市踏入２丁目10番19号 上田日 本無線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−16756（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−135241（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の条件を設定入力部に入力する設定キ
   ーを備え、該設定キーは設定値を増加・減少する増加キ
   ーと減少キーとからなる手術装置において、 前記設定入力部に予め定められた臨床的に常用されるそ
   れぞれ異なる設定値を入力するために、各設定値毎に設
   けられた複数の中間値設定キーを設け、 前記中間値設定キーの操作によって予め定められた設定
   値が選択設定され、 前記増加キー及び前記減少キーの操作によって、前記選
   択設定された設定値が増減されることを特徴とする手術
   装置。