JPH08221757A - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録方法及び情報記録装置

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JPH08221757A
JPH08221757A JP7233548A JP23354895A JPH08221757A JP H08221757 A JPH08221757 A JP H08221757A JP 7233548 A JP7233548 A JP 7233548A JP 23354895 A JP23354895 A JP 23354895A JP H08221757 A JPH08221757 A JP H08221757A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二値のビットが連続した時系列情報をレーザ
光で相変化記録媒体に良好に記録する。 【構成】 時系列情報の各ビットを2以上の整数n個の
チャンネルビットに分割し、時系列情報のビットに対応
してレーザ光のパワーをチャンネルビット単位で“W,
E,B”の一つに設定し、相変化記録媒体8を確実に相
変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、相変化記録媒体に
レーザ光の変調照射で時系列情報を記録する情報記録方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、情報記録媒体の一つとして相変化
記録媒体があり、このような相変化記録媒体を利用した
情報記録装置は、特開平1-184631号公報、特開平2-3132
9 号公報、特開昭63−113938号公報などに開示されてい
る。
【0003】特開平1-184631号公報に開示された情報記
録装置は、エネルギビームの一回目の照射で相変化記録
媒体を初期化し、二回目の照射でエネルギビームを高い
パワーレベルと中間のパワーレベルとに変化させ、情報
記録の信頼性を向上させる。特開平2-31329 号公報に開
示された情報記録装置は、光ビームのパワーを複数段階
に変調し、相変化記録媒体を複数段階に相変化させ、情
報を多値で記録する。
【0004】しかし、上記公報の情報記録装置は、一回
のビーム照射で記録済みの情報を消去すると同時に新規
の情報を記録するオーバーライトに関しては開示されて
いない。このようなオーバーライトを実行する情報記録
装置は、例えば、特公昭63-848号公報に開示されてい
る。
【0005】特開昭63−113938号公報に開示された情報
記録装置は、レーザ光を、記録パワーレベルと消去パワ
ーレベルとの他、これらより低く記録パワーレベルの直
後に瞬間的に照射されるパワーレベルにも変調し、記録
済の情報を消去しながら新規の情報を記録する。なお、
この公報に開示されている情報記録媒体は相変化記録媒
体ではないが、相変化記録媒体にも適用可能と考えられ
る。
【0006】また、相変化記録媒体に情報を長短のマー
クとして形成する場合、マークが長いと後端部で幅が広
がって再生特性が悪化するという課題もある。このよう
な課題を解決するものとして、本出願人が出願した特願
平5-201758号の光情報記録方法では、パルス状の電磁波
で相変化記録媒体にマークを形成する場合に、マーク記
録時のバイアスパワーを、マーク間記録時又は消去時の
バイアスパワーと異ならせることで、長いマークの後端
部で幅が広がることによる再生特性の悪化を解消してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−113938号公
報の情報記録装置は、オーバーライトを良好に実行する
ためにレーザ光を三段階に変調する。しかし、この方法
で相変化記録媒体にオーバーライトしても、記録済みの
情報を確実に消去することが困難であり、マークの長さ
が所望の値からずれるので再生特性も悪化する。
【0008】本出願人による情報記録方法では、特にマ
ークが長い場合に、マークの長さが所望の値からずれる
ので、再生時にジッターが大きくなって再生特性が悪化
する。
【0009】さらに、従来の情報記録装置では、使用す
る相変化記録媒体の記録特性の変化に対応することが困
難である。同様に、最適な記録条件の変化に対応するこ
とも困難である。
【0010】また、情報記録にはレーザ光源が利用され
るが、このレーザ光源の自己出力による破壊を解決する
ことも課題となっている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
各々二値のビットが多数連続した時系列情報がビット時
間Tで入力されると、この時系列情報に対応したパワー
にレーザ光を変調して相変化記録媒体に照射し、この相
変化記録媒体を相変化させて時系列情報を記録する情報
記録方法において、時系列情報の各ビットをビット分割
手段により2以上の整数n個の時間T/nのチャンネル
ビットに分割し、レーザ光のパワーをレーザ変調手段に
より“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一つ
に切り替える場合、時系列情報のビットが“0”の場合
は、n個全部に“E”を設定し、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合は、0以上n以下
の個数だけ各々連続する“E”と“W”と“B”とを順
次設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビット
が“1”の場合は、1以上(n−1)以下の個数だけ連
続する“W”を一部に設定して残りの全部に“B”を設
定するようにした。時系列情報の各ビットを2以上の整
数n個の時間T/nのチャンネルビットに分割し、この
チャンネルビット単位でレーザ光のパワーを“W,E,
B”の一つに切り替える場合、時系列情報のビットが
“0”の場合はn個全部に“E”を設定することで、相
変化記録媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱
されて徐々に冷えるので結晶化して反射率が高くなり、
時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
場合は0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
“W”と“B”とを順次設定し、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“1”の場合は、1以上(n−
1)以下の個数だけ連続する“W”を一部に設定して残
りの全部に“B”を設定することで、相変化記録媒体は
“W”のパワーで高温に加熱された直後にパワーが
“B”に低下して急冷されるので非結晶化して反射率が
低くなる。
【0012】請求項2記載の発明は、各々二値のビット
が多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力される
と、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変調
して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を相
変化させて時系列情報を記録する情報記録方法におい
て、時系列情報の各ビットをビット分割手段により2以
上の整数n個の時間T/nのチャンネルビットに分割
し、レーザ光のパワーをレーザ変調手段により“W≧E
>B”の関係にある“W,E,B”の一つに切り替える
場合、時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部
に“E”を設定し、時系列情報のビットが“1”で直前
のビットが“0”の場合は、0以上n以下の個数だけ各
々連続する“E”と“W”とを順次設定し、時系列情報
のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、1
以上(n−1)以下の個数だけ連続する“W”を先頭に
設定して残りの全部に“B”を設定するようにした。時
系列情報のビットが“0”の場合は、2以上の整数n個
全部に“E”を設定することで、相変化記録媒体は
“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷
えるので結晶化して反射率が高くなり、時系列情報のビ
ットが“1”で直前のビットが“0”の場合は、0以上
n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”とを順次
設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“1”の場合は、1以上(n−1)以下の個数だけ連続
する“W”を先頭に設定して残りの全部に“B”を設定
することで、相変化記録媒体は“W”のパワーで高温に
加熱された直後にパワーが“B”に低下して急冷される
ので非結晶化して反射率が低くなる。
【0013】請求項3記載の発明は、各々二値のビット
が多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力される
と、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変調
して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を相
変化させて時系列情報を記録する情報記録方法におい
て、時系列情報の各ビットをビット分割手段により2以
上の整数n個の時間T/nのチャンネルビットに分割
し、レーザ光のパワーをレーザ変調手段により“W≧E
>B”の関係にある“W,E,B”の一つに切り替える
場合、時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部
に“E”を設定し、時系列情報のビットが“1”で直前
のビットが“0”の場合は、0以上n以下の個数だけ各
々連続する“E”と“W”とを順次設定し、時系列情報
のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、1
個の“W”を先頭部分の所定位置に設定して残りの(n
−1)個の全部に“B”を設定するようにした。時系列
情報のビットが“0”の場合は、2以上の整数n個全部
に“E”を設定することで、相変化記録媒体は“E”の
パワーで穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷えるので
結晶化して反射率が高くなり、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合は、0以上n以下
の個数だけ各々連続する“E”と“W”とを順次設定
し、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“1”の場合は、1個の“W”を先頭部分の所定位置に
設定して残りの(n−1)個の全部に“B”を設定する
ことで、相変化記録媒体は“W”のパワーで高温に加熱
された直後にパワーが“B”に低下して急冷されるので
非結晶化して反射率が低くなる。
【0014】請求項4記載の発明は、各々二値のビット
が多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力される
と、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変調
して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を相
変化させて時系列情報を記録する情報記録方法におい
て、時系列情報の各ビットをビット分割手段により2個
の時間T/2のチャンネルビットに分割し、レーザ光の
パワーをレーザ変調手段により“W≧E>B”の関係に
ある“W,E,B”の一つに切り替える場合、時系列情
報のビットが“0”の場合は、2個全部に“E”を設定
し、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“0”の場合は、0以上2以下の個数mの“E”と0以
上2以下の個数(2−m)の“W”とを順次設定し、時
系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の場
合は、1個の“W”と1個の“B”とを順次設定するよ
うにした。時系列情報の各ビットを2個の時間T/2の
チャンネルビットに分割し、このチャンネルビット単位
でレーザ光のパワーを“W,E,B”の一つに切り替え
る場合、時系列情報のビットが“0”の場合は、2個全
部に“E”を設定することで、相変化記録媒体は“E”
のパワーで穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷えるの
で結晶化して反射率が高くなり、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合は、0以上2以下
の個数mの“E”と0以上2以下の個数(2−m)の
“W”とを順次設定し、時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“1”の場合は、1個の“W”と1個の
“B”とを順次設定することで、相変化記録媒体は
“W”のパワーで高温に加熱された直後にパワーが
“B”に低下して急冷されるので非結晶化して反射率が
低くなる。
【0015】請求項5記載の発明は、各々二値のビット
が多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力される
と、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変調
して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を相
変化させて時系列情報を記録する情報記録方法におい
て、時系列情報の各ビットをビット分割手段により2個
の時間T/2のチャンネルビットに分割し、レーザ光の
パワーをレーザ変調手段により“W≧E>B”の関係に
ある“W,E,B”の一つに切り替える場合、時系列情
報のビットが“0”の場合は、2個全部に“E”を設定
し、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“0”の場合は、1個の“E”と1個の“W”とを順次
設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“1”の場合は、1個の“W”と1個の“B”とを順次
設定するようにした。時系列情報の各ビットを2個の時
間T/2のチャンネルビットに分割し、このチャンネル
ビット単位でレーザ光のパワーを“W,E,B”の一つ
に切り替える場合、時系列情報のビットが“0”の場合
は、2個全部に“E”を設定することで、相変化記録媒
体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱されて徐々
に冷えるので結晶化して反射率が高くなり、時系列情報
のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は、1
個の“E”と1個の“W”とを順次設定し、時系列情報
のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、1
個の“W”と1個の“B”とを順次設定することで、相
変化記録媒体は“W”のパワーで高温に加熱された直後
にパワーが“B”に低下して急冷されるので非結晶化し
て反射率が低くなる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定
条件を可変自在とした。時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定
条件を可変することで、相変化記録媒体の記録特性や最
適な記録条件の変化に対応してレーザ光の設定条件を可
変できる。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、レーザ光のパワー“W,E,
B”を可変自在とした。レーザ光のパワー“W,E,
B”を可変することで、相変化記録媒体の記録特性や最
適な記録条件の変化に対応してレーザ光のパワーを可変
できる。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定
条件と、レーザ光のパワー“W,E,B”とを、可変自
在とした。時系列情報のビットが“1”で直前のビット
が“0”の場合のレーザ光のパワーの設定条件と、レー
ザ光のパワー“W,E,B”とを、可変することで、相
変化記録媒体の記録特性や最適な記録条件の変化に対応
してレーザ光の設定条件とパワーとを可変できる。
【0019】請求項9記載の発明は、各々二値のビット
が多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力される
と、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変調
して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を相
変化させて時系列情報を記録する情報記録装置におい
て、時系列情報の各ビットを2以上の整数n個の時間T
/nのチャンネルビットに分割するビット分割手段を設
け、レーザ光のパワーを“W≧E>B”の関係にある
“W,E,B”の一つに切り替えるレーザ変調手段を設
け、このレーザ変調手段が時系列情報のビットに対応し
てレーザ光のパワーをチャンネルビット単位で“W,
E,B”の一つに設定する場合、時系列情報のビットが
“0”の場合は、n個全部に“E”を設定し、時系列情
報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は、
0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”と
“B”とを順次設定し、時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“1”の場合は、1以上(n−1)以下
の個数だけ連続する“W”を一部に設定して残りの全部
に“B”を設定する。時系列情報の各ビットを2以上の
整数n個の時間T/nのチャンネルビットに分割し、こ
のチャンネルビット単位でレーザ光のパワーを“W,
E,B”の一つに切り替える場合、時系列情報のビット
が“0”の場合はn個全部に“E”を設定することで、
相変化記録媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加
熱されて徐々に冷えるので結晶化して反射率が高くな
り、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“0”の場合は0以上n以下の個数だけ各々連続する
“E”と“W”と“B”とを順次設定し、時系列情報の
ビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、1以
上(n−1)以下の個数だけ連続する“W”を一部に設
定して残りの全部に“B”を設定することで、相変化記
録媒体は“W”のパワーで高温に加熱された直後にパワ
ーが“B”に低下して急冷されるので非結晶化して反射
率が低くなる。
【0020】請求項10記載の発明は、各々二値のビッ
トが多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力され
ると、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変
調して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を
相変化させて時系列情報を記録する情報記録装置におい
て、時系列情報の各ビットを2以上の整数n個の時間T
/nのチャンネルビットに分割するビット分割手段を設
け、レーザ光のパワーを“W≧E>B”の関係にある
“W,E,B”の一つに切り替えるレーザ変調手段を設
け、このレーザ変調手段が時系列情報のビットに対応し
てレーザ光のパワーをチャンネルビット単位で“W,
E,B”の一つに設定する場合、時系列情報のビットが
“0”の場合は、n個全部に“E”を設定し、時系列情
報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は、
0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”と
を順次設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビ
ットが“1”の場合は、1以上(n−1)以下の個数だ
け連続する“W”を先頭に設定して残りの全部に“B”
を設定する。時系列情報のビットが“0”の場合は、2
以上の整数n個全部に“E”を設定することで、相変化
記録媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱され
て徐々に冷えるので結晶化して反射率が高くなり、時系
列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合
は、0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
“W”とを順次設定し、時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“1”の場合は、1以上(n−1)以下
の個数だけ連続する“W”を先頭に設定して残りの全部
に“B”を設定することで、相変化記録媒体は“W”の
パワーで高温に加熱された直後にパワーが“B”に低下
して急冷されるので非結晶化して反射率が低くなる。
【0021】請求項11記載の発明は、各々二値のビッ
トが多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力され
ると、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変
調して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を
相変化させて時系列情報を記録する情報記録装置におい
て、時系列情報の各ビットを2以上の整数n個の時間T
/nのチャンネルビットに分割するビット分割手段を設
け、レーザ光のパワーを“W≧E>B”の関係にある
“W,E,B”の一つに切り替えるレーザ変調手段を設
け、このレーザ変調手段が時系列情報のビットに対応し
てレーザ光のパワーをチャンネルビット単位で“W,
E,B”の一つに設定する場合、時系列情報のビットが
“0”の場合は、n個全部に“E”を設定し、時系列情
報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は、
0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”と
を順次設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビ
ットが“1”の場合は、1個の“W”を先頭部分の所定
位置に設定して残りの(n−1)個の全部に“B”を設
定する。時系列情報のビットが“0”の場合は、2以上
の整数n個全部に“E”を設定することで、相変化記録
媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱されて徐
々に冷えるので結晶化して反射率が高くなり、時系列情
報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は、
0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”と
を順次設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビ
ットが“1”の場合は、1個の“W”を先頭部分の所定
位置に設定して残りの(n−1)個の全部に“B”を設
定することで、相変化記録媒体は“W”のパワーで高温
に加熱された直後にパワーが“B”に低下して急冷され
るので非結晶化して反射率が低くなる。
【0022】請求項12記載の発明は、各々二値のビッ
トが多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力され
ると、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変
調して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を
相変化させて時系列情報を記録する情報記録装置におい
て、時系列情報の各ビットを2個の時間T/2のチャン
ネルビットに分割するビット分割手段を設け、レーザ光
のパワーを“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”
の一つに切り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ
変調手段が時系列情報のビットに対応してレーザ光のパ
ワーをチャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに
設定する場合、時系列情報のビットが“0”の場合は、
2個全部に“E”を設定し、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合は、0以上2以下
の個数mの“E”と0以上2以下の個数(2−m)の
“W”とを順次設定し、時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“1”の場合は、1個の“W”と1個の
“B”とを順次設定する。時系列情報の各ビットを2個
の時間T/2のチャンネルビットに分割し、このチャン
ネルビット単位でレーザ光のパワーを“W,E,B”の
一つに切り替える場合、時系列情報のビットが“0”の
場合は、2個全部に“E”を設定することで、相変化記
録媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱されて
徐々に冷えるので結晶化して反射率が高くなり、時系列
情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合
は、0以上2以下の個数mの“E”と0以上2以下の個
数(2−m)の“W”とを順次設定し、時系列情報のビ
ットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、1個の
“W”と1個の“B”とを順次設定することで、相変化
記録媒体は“W”のパワーで高温に加熱された直後にパ
ワーが“B”に低下して急冷されるので非結晶化して反
射率が低くなる。
【0023】請求項13記載の発明は、各々二値のビッ
トが多数連続した時系列情報がビット時間Tで入力され
ると、この時系列情報に対応したパワーにレーザ光を変
調して相変化記録媒体に照射し、この相変化記録媒体を
相変化させて時系列情報を記録する情報記録装置におい
て、時系列情報の各ビットを2個の時間T/2のチャン
ネルビットに分割するビット分割手段を設け、レーザ光
のパワーを“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”
の一つに切り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ
変調手段が時系列情報のビットに対応してレーザ光のパ
ワーをチャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに
設定する場合、時系列情報のビットが“0”の場合は、
2個全部に“E”を設定し、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合は、1個の“E”
と1個の“W”とを順次設定し、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“1”の場合は、1個の“W”
と1個の“B”とを順次設定する。時系列情報の各ビッ
トを2個の時間T/2のチャンネルビットに分割し、こ
のチャンネルビット単位でレーザ光のパワーを“W,
E,B”の一つに切り替える場合、時系列情報のビット
が“0”の場合は、2個全部に“E”を設定すること
で、相変化記録媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的
に加熱されて徐々に冷えるので結晶化して反射率が高く
なり、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“0”の場合は、1個の“E”と1個の“W”とを順次
設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“1”の場合は、1個の“W”と1個の“B”とを順次
設定することで、相変化記録媒体は“W”のパワーで高
温に加熱された直後にパワーが“B”に低下して急冷さ
れるので非結晶化して反射率が低くなる。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項9,10
又は11記載の発明において、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合のレーザ光のパワ
ーの設定条件を可変自在とした。時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合のレーザ光のパワ
ーの設定条件を可変することで、相変化記録媒体の記録
特性や最適な記録条件の変化に対応してレーザ光の設定
条件を可変できる。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項9,10
又は11記載の発明において、レーザ光のパワー“W,
E,B”を可変自在とした。レーザ光のパワー“W,
E,B”を可変することで、相変化記録媒体の記録特性
や最適な記録条件の変化に対応してレーザ光のパワーを
可変できる。
【0026】請求項16記載の発明は、請求項9,10
又は11記載の発明において、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合のレーザ光のパワ
ーの設定条件と、レーザ光のパワー“W,E,B”と
を、可変自在とした。時系列情報のビットが“1”で直
前のビットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定条
件と、レーザ光のパワー“W,E,B”とを、可変する
ことで、相変化記録媒体の記録特性や最適な記録条件の
変化に対応してレーザ光の設定条件とパワーとを可変で
きる。なお、本発明で云う“n”とは、2以上の整数を
意味している。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図6に基づいて以下に説明する。まず、図1に示
すように、ここで例示する情報記録装置1は、情報処理
装置2を有しており、この情報処理装置2には、キーボ
ード3、情報入力部4、ディスク駆動機構5、レーザ駆
動回路6が接続され、このレーザ駆動回路6にレーザ光
源7が接続されている。
【0028】前記情報入力部4には、各々二値のビット
が多数連続した時系列情報が、ビット時間Tとして入力
される。前記情報処理装置2は、前記情報入力部4に外
部から入力される時系列情報に従って前記ディスク駆動
機構5と前記レーザ駆動回路6とを制御する。このレー
ザ駆動回路6は、制御に従って前記レーザ光源7を駆動
することで、このレーザ光源7のレーザ光のパワーを変
調する。前記ディスク駆動機構5は、前記レーザ光源7
のレーザ光が照射される位置で、相変化記録媒体である
光ディスクメモリ8を回転駆動する。
【0029】また、ここでは2以上の整数である“n”
を“3”として、前記情報入力部4に入力された時系列
情報の各ビットを、3個の時間T/3のチャンネルビッ
トに分割するビット分割手段(図示せず)、前記レーザ
光源7のレーザ光のパワーを“W>E>B”の関係にあ
る“W,E,B”の一つに切り替えるレーザ変調手段
(図示せず)が設けられている。このレーザ変調手段
は、時系列情報のビットに対応してレーザ光のパワーを
チャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに設定す
る。
【0030】つまり、時系列情報のビットが“0”の場
合は、3個全部に“E”を設定し、“EEE”とする。
時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
場合は、0以上3以下の個数として各々1個だけ“E”
と“W”と“B”とを順次設定し、“EWB”とする。
時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
場合は、1以上2(=n−1)以下の個数として1個の
“W”を二番目に設定すると共に残りの一番目と三番目
とに“B”を設定し、“BWB”とする。
【0031】上述のようにレーザ光のパワーを“W,
E,B”に制御する前記レーザ駆動回路6は、図2に示
すように、“W,E,B”のレベルに個々に対応した三
個のゲート回路9〜11を有している。これらのゲート
回路9〜11は一個の駆動電源12に接続されており、
この駆動電源12が前記レーザ光源7に接続されてい
る。
【0032】このような構成において、情報入力部4に
入力される時系列情報に従って情報処理装置2がディス
ク駆動機構5とレーザ駆動回路6とを制御することで、
ディスク駆動機構5が回転駆動する光ディスクメモリ8
にレーザ光源7がレーザ光を照射する。この時、情報処
理装置2が制御するレーザ駆動回路6により、レーザ光
源7のレーザ光のパワーが時系列情報に対応して変調さ
れるので、光ディスクメモリ8は、時系列情報のビット
が“0”の部分では結晶状態に相変化され、“1”の部
分では非結晶状態に相変化されることで、時系列情報が
記録される。
【0033】より詳細に以下に説明する。まず、図3に
おいて、(a)はレーザ光のパワーの強度分布、(b)
はレーザスポットの平面図、(c)は時系列情報、
(d)はチャンネルビットに設定したレーザ光のパワー
“W,E,B”である。図3(a)に示すように、レー
ザ光のパワーの分布曲線は、中心が最大となるベルのよ
うな形状を示すので、図3(b)に示すように、ここで
はパワーが真中の部分をレーザスポットと想定する。こ
のようなレーザスポットは相変化型の光ディスクメモリ
8の表面に結像されるので、この光ディスクメモリ8が
回転することによりトラックをレーザスポットが走査す
る。
【0034】図3(c)に示すように、時系列情報はビ
ット時間Tに1ビットが入力され、図3(d)に示すよ
うに、時系列情報の各ビットが3個の時間T/3のチャ
ンネルビットに分割される。そこで、レーザスポットは
ビット時間Tと3個のチャンネルビットとに対応してお
り、レーザスポットが直径分だけ移動する所要時間は、
時系列情報のビット時間Tに一致している。例えば、レ
ーザスポットが時系列情報のビット時間Tに対応した外
形で個々に形成されるなら、連続するレーザスポットは
重複することなく配列されることになる。
【0035】このようにレーザスポットの直径を時系列
情報のビット時間Tに対応させても、実際のスポット径
は“1T〜6T”に対応することになり、これは“2T
〜4T”に対応することが好ましい。上述した図3で
は、説明を簡略化するためにレーザスポットを1Tに対
応した直径に図示しているが、本発明の全部の実施の形
態では、レーザスポットの直径は約3Tに対応してい
る。
【0036】このようなレーザスポットは、図4に示す
ように、時系列情報に対応してパワーが経時的に変化す
る。例えば、時系列情報のビットが連続的な“0”の場
合、レーザ光は“EEE”のパワーで光ディスクメモリ
8に照射される。図4(a)に示すように、この場合の
レーザ光は、パワーが経時的に円滑に変化するので、こ
のレーザ光が照射された部分は、連続的に低温に加熱さ
れて徐々に冷却される。この場合、光ディスクメモリ8
は、結晶化に必要な温度と時間とが確保されるので結晶
化されることになり、これは高い反射率を示すので
“0”として再生される。
【0037】また、時系列情報のビットが連続的な
“1”の場合、レーザ光は“BWB”のパワーで光ディ
スクメモリ8に照射される。図4(b)に示すように、
この場合のレーザ光は、パワーが経時的に急激に変化す
るので、このレーザ光が照射された部分は、最初の
“B”では冷却され、次の“W”では急激に加熱され、
最後の“B”では冷却される。この場合、光ディスクメ
モリ8は、急激な加熱と冷却とにより非結晶化されるこ
とになり、これは低い反射率を示すので“1”として再
生される。
【0038】ここで、時系列情報を光ディスクメモリ8
に記録する過程を、図5に基づいて以下に詳述する。な
お、図5において、(a)は時系列情報、(b)はチャ
ンネルビットに設定したレーザ光のパワー“W,E,
B”、(c)は光ディスクメモリ8に記録したい情報
(マーク)の形態、(d)は光ディスクメモリ8に実際
に照射されるレーザ光のパワー、(e)は時系列情報を
記録した光ディスクメモリ8の反射率である。
【0039】まず、図5(a)に示すように、各々二値
のビットが多数連続した時系列情報がビット時間Tとし
て入力されると、図5(b)に示すように、この時系列
情報の各ビットが、3個の時間T/3のチャンネルビッ
トに分割され、時系列情報のビットが“0”の場合は3
個のチャンネルビットが“EEE”、時系列情報のビッ
トが“0”に続く“1”場合は3個のチャンネルビット
が“EWB”、時系列情報のビットが“1”に続く
“1”の場合は3個のチャンネルビットが“BWB”と
される。
【0040】上述のようなチャンネルビットに対応した
信号がレーザ駆動回路6に入力されると、このレーザ駆
動回路6は、チャンネルビットに対応したパワーでレー
ザ光源7を駆動する。より詳細には、レーザ駆動回路6
の三個のゲート回路9〜11の各々には、図6(a)〜
(c)に示すように、チャンネルビットに対応した信号
が個々に入力される。これらの三つの信号は、一つがオ
ンの場合に他の二つがオフとなるよう制御され、そのオ
ン信号が入力されたゲート回路9〜11は、“E,W,
B”に対応した信号を駆動電源12に個々に出力する。
【0041】この場合、この駆動電源12には、三個の
ゲート回路9〜11の一個から信号が入力されるので、
図6(d)に示すように、この信号に対応してレーザ光
源7のパワーが“E,W,B”となる電力を出力する。
つまり、レーザ駆動回路6の三個のゲート回路9〜11
の各々に図6(a)〜(c)の信号が個々に入力された
場合、レーザ光源7が出力するレーザ光のパワーは図6
(d)のように変化する。
【0042】例えば、時系列情報のビットが“0”の場
合、図5(d)に示すように、レーザ光が“EEE”の
パワーで光ディスクメモリ8に照射されるので、この部
分は連続的に低温に加熱されて徐々に冷却され、結晶化
に必要な温度と時間とが確保されて結晶化される。
【0043】つぎに、このような“0”に続く“1”の
場合、レーザ光が“EWB”のパワーで光ディスクメモ
リ8に照射されるので、この部分は直前の“0”の“E
EE”に連続して最初は“E”で低温に加熱され、次の
“W”で急激に加熱され、次の“B”で急激に冷却さ
れ、このような急激な加熱と冷却とにより非結晶化され
る。
【0044】そして、このような“1”に続く“1”の
場合、レーザ光が“BWB”のパワーで光ディスクメモ
リ8に照射されるので、この部分は直前の“1”の
“B”に連続して最初は“B”で冷却され、次の“W”
で急激に加熱され、次の“B”で急激に冷却され、この
ような急激な加熱と冷却とにより非結晶化される。
【0045】光ディスクメモリ8は、時系列情報の
“0”と“1”とに対応して反射率が高い結晶状態と反
射率が低い非結晶状態とに相変化されるので、図5
(e)に示すように、時系列情報が光学的に読出可能な
状態で記録される。
【0046】特に、上述のように時系列情報の“1”に
対応して光ディスクメモリ8にマークを形成する際、こ
のマークの先頭の部分では、直前が“0”で低温である
ことに対処するため、“W”での加熱の直前を“E”で
予熱し、マークの形成が立ち遅れることを防止してい
る。マークの先頭以後の部分では、直前が“1”で高温
であることに対処するため、“W”の加熱の前後を
“B”の冷却とし、蓄熱によりマークの幅が広がること
を防止している。
【0047】従って、時系列情報の“1”に対応して光
ディスクメモリ8に形成されるマークは、“0”から
“1”に変化する先端部が良好に形成され、“1”が連
続する部分でも幅が広がることがなく、“1”から
“0”に変化する後端部も良好に形成されるので、マー
クの幅や長さが所望の値からずれることがなく、再生特
性が良好である。
【0048】さらに、時系列情報の“0”の部分では光
ディスクメモリ8を“E”で連続的に低温に加熱して結
晶化させ、時系列情報の“1”の部分では光ディスクメ
モリ8を“E”の加熱と“B”の冷却とを繰り返して非
結晶化させるので、光ディスクメモリ8が記録済みでも
時系列情報を良好にオーバーライトすることができ、予
め記録を消去しておく必要がないので作業性も良好であ
る。
【0049】なお、時系列情報をチャンネルビットに変
化することは、簡単な構造の論理回路でも実行すること
ができる。このような論理回路は周知であるので、ここ
では説明を割愛する。このように論理回路によりレーザ
光のパワーを制御する場合、このパワーに関連する各種
情報は簡易に変更することができる。このように変更で
きる情報としては、上述した“EEE”“EWB”“B
WB”のようなパターンの他、“E”“B”“W”の各
々におけるレーザ光のパワーなども含まれる。このよう
な情報は、光ディスクメモリ8に利用される相変化物質
の物性に対応して修正される。
【0050】つぎに、本発明の実施の第二の形態を図7
に基づいて以下に説明する。なお、ここで例示する情報
記録装置に関し、実施の第一の形態として前述した情報
記録装置と同一の部分は、同一の名称と符号とを利用し
て詳細な説明は省略する(以下同様)。まず、ここで例
示する情報記録装置(図示せず)では、ハードウェアの
構成は前述した情報記録装置1と同一であり、レーザ変
調手段による、レーザ光のパワーの設定内容だけが相違
している。
【0051】つまり、時系列情報のビットが“0”の場
合は、3個全部に“E”を設定し、“EEE”とする。
時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
場合は、0以上3以下の個数として1個の“E”と2個
の“W”とを順次設定し、“EWW”とする。時系列情
報のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、
1以上2(=n−1)以下の個数として2個の“W”を
先頭に設定すると共に残りの三番目に“B”を設定し、
“WWB”とする。
【0052】このような構成において、図7(a)に示
すように、各々二値のビットが多数連続した時系列情報
がビット時間Tとして入力されると、図7(b)に示す
ように、この時系列情報の各ビットが、3個の時間T/
3のチャンネルビットに分割され、時系列情報のビット
が“0”の場合は3個のチャンネルビットが“EE
E”、時系列情報のビットが“0”に続く“1”場合は
3個のチャンネルビットが“EWW”、時系列情報のビ
ットが“1”に続く“1”の場合は3個のチャンネルビ
ットが“WWB”とされる。
【0053】すると、時系列情報のビットが“0”の場
合、図7(d)に示すように、レーザ光が“EEE”の
パワーで光ディスクメモリ8に照射されるので、この部
分は連続的に低温に加熱されて徐々に冷却され、結晶化
に必要な温度と時間とが確保されて結晶化される。
【0054】つぎに、このような“0”に続く“1”場
合、レーザ光が“EWW”のパワーで光ディスクメモリ
8に照射されるので、この部分は直前の“0”の“EE
E”に連続して最初は“E”で低温に加熱され、次の
“WW”で急激に連続的に加熱され、この急激な加熱に
より非結晶化される。
【0055】そして、このような“1”に続く“1”場
合、レーザ光が“WWB”のパワーで光ディスクメモリ
8に照射されるので、この部分は直前の“1”の“W”
に連続して最初は“WW”で高温に連続的に加熱され、
次の“B”で急激に冷却され、このような急激な加熱と
冷却とにより非結晶化される。
【0056】光ディスクメモリ8は、時系列情報の
“0”と“1”とに対応して反射率が高い結晶状態と反
射率が低い非結晶状態とに相変化されるので、図7
(e)に示すように、時系列情報が光学的に読出可能な
状態で記録される。
【0057】特に、上述のように時系列情報の“1”に
対応して光ディスクメモリ8にマークを形成する際、こ
のマークの先頭の部分では、直前が“0”で低温である
ことに対処するため、“E”で予熱してから“WW”で
加熱を連続させることで、マークの形成が立ち遅れるこ
とを防止している。マークの先頭以後の部分では、“W
W”で加熱してから“B”で冷却することで、蓄熱によ
りマークの幅が広がることを防止している。
【0058】従って、時系列情報の“1”に対応して光
ディスクメモリ8に形成されるマークは、“0”から
“1”に変化する先端部が良好に形成され、“1”が連
続する部分でも幅が広がることがなく、“1”から
“0”に変化する後端部も良好に形成されるので、マー
クの幅や長さが所望の値からずれることがなく、再生特
性が良好である。
【0059】さらに、時系列情報の“0”の部分では光
ディスクメモリ8を“E”で連続的に低温に加熱して結
晶化させ、時系列情報の“1”の部分では光ディスクメ
モリ8を“E”の加熱と“B”の冷却とを繰り返して非
結晶化させるので、光ディスクメモリ8が記録済みでも
時系列情報を良好にオーバーライトすることができ、予
め記録を消去しておく必要がないので作業性も良好であ
る。
【0060】特に、ここで例示する情報記録装置は、実
施の第一の形態の情報記録装置1に比較すると、マーク
の先頭部分の形成が良好であり、マークの形成が先頭部
で立ち遅れがちな場合に適している。
【0061】つぎに、本発明の実施の第三の形態を図8
に基づいて以下に説明する。まず、ここで例示する情報
記録装置では、時系列情報のビットが“0”の場合は、
3個全部に“E”を設定し、“EEE”とする。時系列
情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合
は、0以上3以下の個数として1個の“E”と2個の
“W”とを順次設定し、“EWW”とする。時系列情報
のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、1
以上2(=n−1)以下の個数として1個の“W”を先
頭に設定すると共に残りに“B”を設定し、“WBB”
とする。
【0062】時系列情報のビットが“1”で直前のビッ
トが“0”の場合は0以上n以下の個このような構成に
おいて、図8(a)に示すように、各々二値のビットが
多数連続した時系列情報がビット時間Tとして入力され
ると、図8(b)に示すように、この時系列情報の各ビ
ットが、3個の時間T/3のチャンネルビットに分割さ
れ、時系列情報のビットが“0”の場合は3個のチャン
ネルビットが“EEE”、時系列情報のビットが“0”
に続く“1”場合は3個のチャンネルビットが“EW
W”、時系列情報のビットが“1”に続く“1”の場合
は3個のチャンネルビットが“WBB”とされる。
【0063】すると、時系列情報のビットが“0”の場
合、図8(d)に示すように、レーザ光が“EEE”の
パワーで光ディスクメモリ8に照射されるので、この部
分は連続的に低温に加熱されて徐々に冷却され、結晶化
に必要な温度と時間とが確保されて結晶化される。
【0064】つぎに、このような“0”に続く“1”場
合、レーザ光が“EWW”のパワーで光ディスクメモリ
8に照射されるので、この部分は直前の“0”の“EE
E”に連続して最初は“E”で低温に加熱され、次の
“WW”で急激に連続的に加熱され、この急激な加熱に
より非結晶化される。
【0065】そして、このような“1”に続く“1”場
合、レーザ光が“WBB”のパワーで光ディスクメモリ
8に照射されるので、この部分は直前の“1”の“W”
に連続して最初は“W”で高温に加熱され、次の“B
B”で急激に連続的に冷却され、このような急激な加熱
と冷却とにより非結晶化される。
【0066】光ディスクメモリ8は、時系列情報の
“0”と“1”とに対応して反射率が高い結晶状態と反
射率が低い非結晶状態とに相変化されるので、図8
(e)に示すように、時系列情報が光学的に読出可能な
状態で記録される。
【0067】特に、上述のように時系列情報の“1”に
対応して光ディスクメモリ8にマークを形成する際、こ
のマークの先頭の部分では、直前が“0”で低温である
ことに対処するため、“E”で予熱してから“WW”で
加熱を連続させることで、マークの形成が立ち遅れるこ
とを防止している。マークの先頭以後の部分では、
“W”で加熱した直後に“BB”で連続的に冷却するこ
とで、蓄熱によりマークの幅が広がることを防止してい
る。
【0068】従って、時系列情報の“1”に対応して光
ディスクメモリ8に形成されるマークは、“0”から
“1”に変化する先端部が良好に形成され、“1”が連
続する部分でも幅が広がることがなく、“1”から
“0”に変化する後端部も良好に形成されるので、マー
クの幅や長さが所望の値からずれることがなく、再生特
性が良好である。
【0069】さらに、時系列情報の“0”の部分では光
ディスクメモリ8を“E”で連続的に低温に加熱して結
晶化させ、時系列情報の“1”の部分では光ディスクメ
モリ8を“E”の加熱と“B”の冷却とを繰り返して非
結晶化させるので、光ディスクメモリ8が記録済みでも
時系列情報を良好にオーバーライトすることができ、予
め記録を消去しておく必要がないので作業性も良好であ
る。
【0070】特に、ここで例示する情報記録装置は、実
施の第二の形態の情報記録装置に比較すると、マークの
連続部分の形成が良好であり、マーク形成の線速度が遅
い場合や、マークの後端部が広がりがちな場合に適して
いる。
【0071】つぎに、本発明の実施の第四の形態を図9
に基づいて以下に説明する。まず、ここで例示する情報
記録装置では、n=2とし、時系列情報のビットが
“0”の場合は、2個全部に“E”を設定し、“EE”
とする。時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“0”の場合は、0以上2以下の個数mとして0個の
“E”と2個(=2−m)の“W”とを順次設定し、
“WW”とする。時系列情報のビットが“1”で直前の
ビットが“1”の場合は、1個の“W”と1個の“B”
とを順次設定し、“WB”とする。
【0072】このような構成において、図9(a)に示
すように、各々二値のビットが多数連続した時系列情報
がビット時間Tとして入力されると、図9(b)に示す
ように、この時系列情報の各ビットが、2個の時間T/
2のチャンネルビットに分割され、時系列情報のビット
が“0”の場合は2個のチャンネルビットが“EE”、
時系列情報のビットが“0”に続く“1”場合は2個の
チャンネルビットが“WW”、時系列情報のビットが
“1”に続く“1”の場合は2個のチャンネルビットが
“WB”とされる。
【0073】すると、時系列情報のビットが“0”の場
合、図9(d)に示すように、レーザ光が“EE”のパ
ワーで光ディスクメモリ8に照射されるので、この部分
は連続的に低温に加熱されて徐々に冷却され、結晶化に
必要な温度と時間とが確保されて結晶化される。
【0074】つぎに、このような“0”に続く“1”場
合、レーザ光が“WW”のパワーで光ディスクメモリ8
に照射されるので、この部分は直前の“0”の“E”に
対し、“W”で急激に連続的に加熱され、この急激な加
熱により非結晶化される。
【0075】そして、このような“1”に続く“1”場
合、レーザ光が“WB”のパワーで光ディスクメモリ8
に照射されるので、この部分は直前の“1”の“W”に
連続して最初は“W”で高温に加熱され、次の“B”で
急激に冷却され、このような急激な加熱と冷却とにより
非結晶化される。
【0076】光ディスクメモリ8は、時系列情報の
“0”と“1”とに対応して反射率が高い結晶状態と反
射率が低い非結晶状態とに相変化されるので、図9
(e)に示すように、時系列情報が光学的に読出可能な
状態で記録される。
【0077】特に、上述のように時系列情報の“1”に
対応して光ディスクメモリ8にマークを形成する際、こ
のマークの先頭の部分では、直前が“0”で低温である
ことに対処するため、“E”で予熱された状態から
“W”で加熱することで、マークの形成が立ち遅れるこ
とを防止している。マークの先頭以後の部分では、
“W”で加熱した直後に“B”で冷却することで、蓄熱
によりマークの幅が広がることを防止している。
【0078】従って、時系列情報の“1”に対応して光
ディスクメモリ8に形成されるマークは、“0”から
“1”に変化する先端部が良好に形成され、“1”が連
続する部分でも幅が広がることがなく、“1”から
“0”に変化する後端部も良好に形成されるので、マー
クの幅や長さが所望の値からずれることがなく、再生特
性が良好である。
【0079】さらに、時系列情報の“0”の部分では光
ディスクメモリ8を“E”で連続的に低温に加熱して結
晶化させ、時系列情報の“1”の部分では光ディスクメ
モリ8を“E”の加熱と“B”の冷却とを繰り返して非
結晶化させるので、光ディスクメモリ8が記録済みでも
時系列情報を良好にオーバーライトすることができ、予
め記録を消去しておく必要がないので作業性も良好であ
る。
【0080】特に、ここで例示する情報記録装置は、第
一ないし第三の実施の形態の情報記録装置1等に比較す
ると、チャンネルビットの個数が時系列情報のビットの
個数の二倍にしかならないので、クロック周波数の増大
が少なく、実用的である。
【0081】つぎに、本発明の実施の第五の形態を図1
0に基づいて以下に説明する。まず、ここで例示する情
報記録装置では、時系列情報のビットが“0”の場合
は、2個全部に“E”を設定し、“EE”とする。時系
列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合
は、0以上2以下の個数として1個の“E”と1個の
“W”とを順次設定し、“EW”とする。時系列情報の
ビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は、1個
の“W”と1個の“B”とを順次設定し、“WB”とす
る。
【0082】このような構成において、図10(a)に
示すように、各々二値のビットが多数連続した時系列情
報がビット時間Tとして入力されると、図10(b)に
示すように、この時系列情報の各ビットが、2個の時間
T/2のチャンネルビットに分割され、時系列情報のビ
ットが“0”の場合は2個のチャンネルビットが“E
E”、時系列情報のビットが“0”に続く“1”場合は
2個のチャンネルビットが“WW”、時系列情報のビッ
トが“1”に続く“1”の場合は2個のチャンネルビッ
トが“WB”とされる。
【0083】すると、時系列情報のビットが“0”の場
合、図10(d)に示すように、レーザ光が“EE”の
パワーで光ディスクメモリ8に照射されるので、この部
分は連続的に低温に加熱されて徐々に冷却され、結晶化
に必要な温度と時間とが確保されて結晶化される。
【0084】つぎに、このような“0”に続く“1”場
合、レーザ光が“EW”のパワーで光ディスクメモリ8
に照射されるので、この部分は直前の“0”の“EE”
に連続して最初は“E”で低温に加熱され、次の“W”
で急激に加熱され、この急激な加熱により非結晶化され
る。
【0085】そして、このような“1”に続く“1”場
合、レーザ光が“WB”のパワーで光ディスクメモリ8
に照射されるので、この部分は直前の“1”の“W”に
連続して最初は“W”で高温に加熱され、次の“B”で
急激に冷却され、このような急激な加熱と冷却とにより
非結晶化される。
【0086】光ディスクメモリ8は、時系列情報の
“0”と“1”とに対応して反射率が高い結晶状態と反
射率が低い非結晶状態とに相変化されるので、図10
(e)に示すように、時系列情報が光学的に読出可能な
状態で記録される。
【0087】特に、上述のように時系列情報の“1”に
対応して光ディスクメモリ8にマークを形成する際、こ
のマークの先頭の部分では、直前が“0”で低温である
ことに対処するため、“E”で予熱してから“W”で加
熱することで、マークの形成が立ち遅れることを防止し
ている。マークの先頭以後の部分では、“W”で加熱し
た直後に“B”で冷却することで、蓄熱によりマークの
幅が広がることを防止している。
【0088】従って、時系列情報の“1”に対応して光
ディスクメモリ8に形成されるマークは、“0”から
“1”に変化する先端部が良好に形成され、“1”が連
続する部分でも幅が広がることがなく、“1”から
“0”に変化する後端部も良好に形成されるので、マー
クの幅や長さが所望の値からずれることがなく、再生特
性が良好である。
【0089】さらに、時系列情報の“0”の部分では光
ディスクメモリ8を“E”で連続的に低温に加熱して結
晶化させ、時系列情報の“1”の部分では光ディスクメ
モリ8を“E”の加熱と“B”の冷却とを繰り返して非
結晶化させるので、光ディスクメモリ8が記録済みでも
時系列情報を良好にオーバーライトすることができ、予
め記録を消去しておく必要がないので作業性も良好であ
る。
【0090】特に、ここで例示する情報記録装置は、第
一ないし第三の実施の形態の情報記録装置1等に比較す
ると、チャンネルビットの個数が時系列情報のビットの
個数の二倍にしかならないので、クロック周波数の増大
が少なく実用的である。さらに、実施の第四の形態の情
報記録装置に比較しても、形成するマークの長さが正確
でバラツキが少ないので、ジッターが低減されて再生特
性が良好である。
【0091】つぎに、本発明の実施の第六の形態を以下
に説明する。ここで例示する情報記録装置は、下記の表
1に示すように、レーザ光源7のパワーを切り替えるレ
ーザ変調手段の設定条件と、レーザ光のパワー“W,
E,B”とが、複数用意されている。そして、これらの
設定条件とパワーとは、光ディスクメモリ8の種類と、
記録条件である情報記録の線速度とに対応しており、キ
ーボード3の手動操作で切り替えることができる。
【0092】
【表1】
【0093】なお、レーザ変調手段の設定条件とは、時
系列情報のビットをチャンネルビットに変換してレーザ
光のパワー“W,E,B”を設定したパターンであり、
上記の表1では、“1”の光ディスクメモリ8で線速度
2(m/s)の場合“EEEE”“EEWW”“BWWB”
である。
【0094】このような構成において、光ディスクメモ
リ8の種類と情報記録の線速度とに対応して、ユーザが
キーボード3の手動操作でレーザ変調手段の設定条件と
パワーとを切り替えると、この設定条件とパワーで情報
記録が実行される。つまり、複数種類の光ディスクメモ
リ8の記録特性と、複数の記録条件とに対し、最適な組
み合わせで情報記録を実行することができるので、ここ
で例示する情報記録装置は汎用性が良好である。しか
も、上述のようにレーザ変調手段の設定条件とパワーと
を切り替えると、光ディスクメモリ8の相変化する部分
の長さと幅とも変化するので、これを利用してジッター
と横幅との拡張を防止し、光ディスクメモリ8の再生特
性を向上させることも可能である。
【0095】なお、この実施の形態では、光ディスクメ
モリ8の種類と情報記録の線速度との両方に対応して、
レーザ変調手段の設定条件とパワーとの両方を切り替え
ることを示したが、本発明は上記形式に限定されるもの
ではなく、光ディスクメモリ8の種類と情報記録の線速
度との両方に対応して、レーザ変調手段の設定条件とパ
ワーとの一方を切り替えることも可能である。
【0096】同様に、光ディスクメモリ8の種類のみに
対応して、レーザ変調手段の設定条件とパワーとの一方
を切り替えることや、光ディスクメモリ8の種類のみに
対応して、レーザ変調手段の設定条件とパワーとの両方
を切り替えることも可能である。情報記録の線速度等の
記録条件のみに対応して、レーザ変調手段の設定条件と
パワーとの一方を切り替えることや、記録条件のみに対
応して、レーザ変調手段の設定条件とパワーとの両方を
切り替えることも可能である。
【0097】さらに、このような切り替えをキーボード
3の手動操作により実行することを例示したが、例え
ば、光ディスクメモリ8から読み出す情報に従って、そ
の種類や記録条件を判定し、切替制御を自動的に実行す
ることも可能である。
【0098】なお、このようにレーザ変調手段の設定条
件やパワーを切り替える記録条件としては、上述した情
報記録の線速度の他、レーザ光のビーム径や波長があ
る。また、ここではn=4の場合を示したが、下記の表
2に示すように、n=2の場合でも同様に、光ディスク
メモリ8の種類と情報記録の線速度とに対応してレーザ
変調手段の設定条件とパワーとを切り替えることができ
る。
【0099】
【表2】
【0100】なお、この場合は時系列情報のビットが
“0−1”と変化する場合のみ、設定条件とパワーとを
切り替えるだけで良く、簡易な構造で良好な効果的を得
ることができる。
【0101】さらに、上述のような情報記録装置と光デ
ィスクメモリ8との試作品による実験結果の一例を以下
に説明する。まず、この実験に使用した試作の光ディス
クメモリ8は一種類であり、ディスク基板に、第一耐熱
保護層、記録層、第二耐熱保護層、発射放熱層、光硬化
性樹脂層、を順番に積層した構造からなる。ディスク基
板は、板厚1.2(mm)のポリカーボネート樹脂からなり、
第一耐熱保護層は、膜厚 190(nm)のZnS・SiO2からな
る。記録層は、膜厚18(nm)のAg-In-Sb-Teからな
り、第二耐熱保護層は、膜厚25(nm)のZnS・SiO2から
なる。発射放熱層は、膜厚150(nm)のAl 合金からな
り、光硬化性樹脂層は、紫外線の照射により硬化する光
学ポリマからなる。
【0102】上述のような光ディスクメモリ8に照射さ
れるレーザ光は、波長780(nm)に設定され、直径0.9(μ
m)のスポットを形成する。また、ビット時間Tは、時系
列情報の1ビットが光ディスクメモリ8の0.324(μm)の
線速度に対応するように設定された。つまり、レーザ光
のスポット径は、光ディスクメモリ8の1ビットの長さ
の略三倍である。
【0103】このような構成において、一種類の光ディ
スクメモリ8に対して四種類の線速度を想定し、CD(C
ompact Disk)用のEFM(Eight to Fourteen Modulatio
n)信号を、レーザ光により光ディスクメモリ8に記録す
るようにした。四種類の線速度に対応してレーザ光源7
の設定条件を各種に変更したところ、下記の表3に示す
ように、適切な設定条件が得られた。
【0104】
【表3】
【0105】一般的には、レーザ光により光ディスクメ
モリ8に情報を記録する場合、記録に必要なパワーの不
足を防止するため、光ディスクメモリ8の線速度が高い
ほどレーザ光の出力を高める必要がある。しかし、上述
した情報記録装置では、パワーが最大の“W”が長時間
に設定されており、これを時系列情報の1ビットに設定
する順番と個数とが工夫されているので、光ディスクメ
モリ8の線速度が高い場合でもレーザ光の出力を高める
必要がない。
【0106】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、時系列情報の各
ビットをビット分割手段により2以上の整数n個の時間
T/nのチャンネルビットに分割し、レーザ光のパワー
をレーザ変調手段により“W≧E>B”の関係にある
“W,E,B”の一つに切り替える場合、時系列情報の
ビットが“0”の場合はn個全部に“E”を設定するこ
とにより、相変化記録媒体は“E”のパワーで穏やかに
連続的に加熱されて徐々に冷えるので結晶化して反射率
が高くなり、さらに、時系列情報のビットが“1”で直
前のビットが“0”の場合は0以上n以下の個数だけ各
々連続する“E”と“W”と“B”とを順次設定し、時
系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の場
合は1以上(n−1)以下の個数だけ連続する“W”を
一部に設定して残りの全部に“B”を設定することによ
り、相変化記録媒体は“W”のパワーで高温に加熱され
た直後にパワーが“B”に低下して急冷されるので非結
晶化して反射率が低くなり、相変化記録媒体を確実に相
変化させて時系列情報を良好に記録することができ、マ
ークの長さや幅が所望の値からずれて再生特性が低下す
ることを防止できる。
【0107】請求項2記載の発明は、時系列情報の各ビ
ットをビット分割手段により2以上の整数n個の時間T
/nのチャンネルビットに分割し、レーザ光のパワーを
レーザ変調手段により“W≧E>B”の関係にある
“W,E,B”の一つに切り替える場合、時系列情報の
ビットが“0”の場合はn個全部に“E”を設定するこ
とにより、相変化記録媒体は“E”のパワーで穏やかに
連続的に加熱されて徐々に冷えるので結晶化して反射率
が高くなり、さらに、時系列情報のビットが“1”で直
前のビットが“0”の場合は0以上n以下の個数だけ各
々連続する“E”と“W”とを順次設定し、時系列情報
のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は1以
上(n−1)以下の個数だけ連続する“W”を先頭に設
定して残りの全部に“B”を設定することにより、相変
化記録媒体は“W”のパワーで高温に加熱された直後に
パワーが“B”に低下して急冷されるので非結晶化して
反射率が低くなり、相変化記録媒体を確実に相変化させ
て時系列情報を良好に記録することができ、マークの長
さや幅が所望の値からずれて再生特性が低下することを
防止できる。
【0108】請求項3記載の発明は、時系列情報の各ビ
ットをビット分割手段により2以上の整数n個の時間T
/nのチャンネルビットに分割し、レーザ光のパワーを
レーザ変調手段により“W≧E>B”の関係にある
“W,E,B”の一つに切り替える場合、時系列情報の
ビットが“0”の場合はn個全部に“E”を設定するこ
とにより、相変化記録媒体は“E”のパワーで穏やかに
連続的に加熱されて徐々に冷えるので結晶化して反射率
が高くなり、さらに、時系列情報のビットが“1”で直
前のビットが“0”の場合は0以上n以下の個数だけ各
々連続する“E”と“W”とを順次設定し、時系列情報
のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合は1個
の“W”を先頭部分の所定位置に設定して残りの(n−
1)個の全部に“B”を設定することにより、相変化記
録媒体は“W”のパワーで高温に加熱された直後にパワ
ーが“B”に低下して急冷されるので非結晶化して反射
率が低くなり、相変化記録媒体を確実に相変化させて時
系列情報を良好に記録することができ、マークの長さや
幅が所望の値からずれて再生特性が低下することを防止
できる。
【0109】請求項4記載の発明は、時系列情報の各ビ
ットをビット分割手段により2個の時間T/2のチャン
ネルビットに分割し、レーザ光のパワーをレーザ変調手
段により“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の
一つに切り替える場合、時系列情報のビットが“0”の
場合は2個全部に“E”を設定することにより、相変化
記録媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱され
て徐々に冷えるので結晶化して反射率が高くなり、さら
に、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“0”の場合は0以上2以下の個数mの“E”と0以上
2以下の個数(2−m)の“W”とを順次設定し、時系
列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の場合
は1個の“W”と1個の“B”とを順次設定することに
より、相変化記録媒体は“W”のパワーで高温に加熱さ
れた直後にパワーが“B”に低下して急冷されるので非
結晶化して反射率が低くなり、相変化記録媒体を確実に
相変化させて時系列情報を良好に記録することができ、
マークの長さや幅が所望の値からずれて再生特性が低下
することを防止できる。
【0110】請求項5記載の発明は、時系列情報の各ビ
ットをビット分割手段により2個の時間T/2のチャン
ネルビットに分割し、レーザ光のパワーをレーザ変調手
段により“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の
一つに切り替える場合、時系列情報のビットが“0”の
場合は2個全部に“E”を設定することにより、相変化
記録媒体は“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱され
て徐々に冷えるので結晶化して反射率が高くなり、さら
に、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“0”の場合は1個の“E”と1個の“W”とを順次設
定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビットが
“1”の場合は1個の“W”と1個の“B”とを順次設
定することにより、相変化記録媒体は“W”のパワーで
高温に加熱された直後にパワーが“B”に低下して急冷
されるので非結晶化して反射率が低くなり、相変化記録
媒体を確実に相変化させて時系列情報を良好に記録する
ことができ、マークの長さや幅が所望の値からずれて再
生特性が低下することを防止できる。
【0111】請求項6記載の発明は、時系列情報のビッ
トが“1”で直前のビットが“0”の場合のレーザ光の
パワーの設定条件を可変自在としたことにより、相変化
記録媒体の記録特性や最適な記録条件の変化に対応して
レーザ光の設定条件を可変できるので、各種の相変化記
録媒体に最適に情報を記録することができ、汎用性が良
好な情報記録装置を得ることができる。
【0112】請求項7記載の発明は、レーザ光のパワー
“W,E,B”を可変自在としたことにより、相変化記
録媒体の記録特性や最適な記録条件の変化に対応してレ
ーザ光のパワーを可変できるので、各種の相変化記録媒
体に最適に情報を記録することができ、汎用性が良好な
情報記録装置を得ることができる。
【0113】請求項8記載の発明は、時系列情報のビッ
トが“1”で直前のビットが“0”の場合のレーザ光の
パワーの設定条件と、レーザ光のパワー“W,E,B”
とを、可変自在としたことにより、相変化記録媒体の記
録特性や最適な記録条件の変化に対応してレーザ光の設
定条件とパワーとを可変できるので、各種の相変化記録
媒体に最適に情報を記録することができ、汎用性が良好
な情報記録装置を得ることができる。
【0114】請求項9記載の発明は、時系列情報の各ビ
ットを2以上の整数n個の時間T/nのチャンネルビッ
トに分割するビット分割手段を設け、レーザ光のパワー
を“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一つに
切り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段
が時系列情報のビットに対応してレーザ光のパワーをチ
ャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに設定する
場合、時系列情報のビットが“0”の場合はn個全部に
“E”を設定することにより、相変化記録媒体は“E”
のパワーで穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷えるの
で結晶化して反射率が高くなり、さらに、時系列情報の
ビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は0以上
n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”と“B”
とを順次設定し、時系列情報のビットが“1”で直前の
ビットが“1”の場合は1以上(n−1)以下の個数だ
け連続する“W”を一部に設定して残りの全部に“B”
を設定することにより、相変化記録媒体は“W”のパワ
ーで高温に加熱された直後にパワーが“B”に低下して
急冷されるので非結晶化して反射率が低くなり、相変化
記録媒体を確実に相変化させて時系列情報を良好に記録
することができ、マークの長さや幅が所望の値からずれ
て再生特性が低下することを防止できる。
【0115】請求項10記載の発明は、時系列情報の各
ビットを2以上の整数n個の時間T/nのチャンネルビ
ットに分割するビット分割手段を設け、レーザ光のパワ
ーを“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一つ
に切り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ変調手
段が時系列情報のビットに対応してレーザ光のパワーを
チャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに設定す
る場合、時系列情報のビットが“0”の場合はn個全部
に“E”を設定することにより、相変化記録媒体は
“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷
えるので結晶化して反射率が高くなり、さらに、時系列
情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は
0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”と
を順次設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビ
ットが“1”の場合は1以上(n−1)以下の個数だけ
連続する“W”を先頭に設定して残りの全部に“B”を
設定することにより、相変化記録媒体は“W”のパワー
で高温に加熱された直後にパワーが“B”に低下して急
冷されるので非結晶化して反射率が低くなり、相変化記
録媒体を確実に相変化させて時系列情報を良好に記録す
ることができ、マークの長さや幅が所望の値からずれて
再生特性が低下することを防止できる。
【0116】請求項11記載の発明は、時系列情報の各
ビットを2以上の整数n個の時間T/nのチャンネルビ
ットに分割するビット分割手段を設け、レーザ光のパワ
ーを“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一つ
に切り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ変調手
段が時系列情報のビットに対応してレーザ光のパワーを
チャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに設定す
る場合、時系列情報のビットが“0”の場合はn個全部
に“E”を設定することにより、相変化記録媒体は
“E”のパワーで穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷
えるので結晶化して反射率が高くなり、さらに、時系列
情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の場合は
0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と“W”と
を順次設定し、時系列情報のビットが“1”で直前のビ
ットが“1”の場合は1個の“W”を先頭部分の所定位
置に設定して残りの(n−1)個の全部に“B”を設定
することにより、相変化記録媒体は“W”のパワーで高
温に加熱された直後にパワーが“B”に低下して急冷さ
れるので非結晶化して反射率が低くなり、相変化記録媒
体を確実に相変化させて時系列情報を良好に記録するこ
とができ、マークの長さや幅が所望の値からずれて再生
特性が低下することを防止できる。
【0117】請求項12記載の発明は、時系列情報の各
ビットを2個の時間T/2のチャンネルビットに分割す
るビット分割手段を設け、レーザ光のパワーを“W≧E
>B”の関係にある“W,E,B”の一つに切り替える
レーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段が時系列情
報のビットに対応してレーザ光のパワーをチャンネルビ
ット単位で“W,E,B”の一つに設定する場合、時系
列情報のビットが“0”の場合は2個全部に“E”を設
定することにより、相変化記録媒体は“E”のパワーで
穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷えるので結晶化し
て反射率が高くなり、さらに、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合は0以上2以下の
個数mの“E”と0以上2以下の個数(2−m)の
“W”とを順次設定し、時系列情報のビットが“1”で
直前のビットが“1”の場合は1個の“W”と1個の
“B”とを順次設定することにより、相変化記録媒体は
“W”のパワーで高温に加熱された直後にパワーが
“B”に低下して急冷されるので非結晶化して反射率が
低くなり、相変化記録媒体を確実に相変化させて時系列
情報を良好に記録することができ、マークの長さや幅が
所望の値からずれて再生特性が低下することを防止でき
る。
【0118】請求項13記載の発明は、時系列情報の各
ビットを2個の時間T/2のチャンネルビットに分割す
るビット分割手段を設け、レーザ光のパワーを“W≧E
>B”の関係にある“W,E,B”の一つに切り替える
レーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段が時系列情
報のビットに対応してレーザ光のパワーをチャンネルビ
ット単位で“W,E,B”の一つに設定する場合、時系
列情報のビットが“0”の場合は2個全部に“E”を設
定することにより、相変化記録媒体は“E”のパワーで
穏やかに連続的に加熱されて徐々に冷えるので結晶化し
て反射率が高くなり、さらに、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“0”の場合は1個の“E”と
1個の“W”とを順次設定し、時系列情報のビットが
“1”で直前のビットが“1”の場合は1個の“W”と
1個の“B”とを順次設定することにより、相変化記録
媒体は“W”のパワーで高温に加熱された直後にパワー
が“B”に低下して急冷されるので非結晶化して反射率
が低くなり、相変化記録媒体を確実に相変化させて時系
列情報を良好に記録することができ、マークの長さや幅
が所望の値からずれて再生特性が低下することを防止で
きる。
【0119】請求項14記載の発明は、時系列情報のビ
ットが“1”で直前のビットが“0”の場合のレーザ光
のパワーの設定条件を可変自在としたことにより、相変
化記録媒体の記録特性や最適な記録条件の変化に対応し
てレーザ光の設定条件を可変できるので、各種の相変化
記録媒体に最適に情報を記録することができ、汎用性が
良好な情報記録装置を得ることができる。
【0120】請求項15記載の発明は、レーザ光のパワ
ー“W,E,B”を可変自在としたことにより、相変化
記録媒体の記録特性や最適な記録条件の変化に対応して
レーザ光のパワーを可変できるので、各種の相変化記録
媒体に最適に情報を記録することができ、汎用性が良好
な情報記録装置を得ることができる。
【0121】請求項16記載の発明は、時系列情報のビ
ットが“1”で直前のビットが“0”の場合のレーザ光
のパワーの設定条件と、レーザ光のパワー“W,E,
B”とを、可変自在としたことにより、相変化記録媒体
の記録特性や最適な記録条件の変化に対応してレーザ光
の設定条件とパワーとを可変できるので、各種の相変化
記録媒体に最適に情報を記録することができ、汎用性が
良好な情報記録装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の情報記録装置を示
すブロック図である。
【図2】レーザ駆動回路を示す回路図である。
【図3】レーザ光と時系列情報とチャンネルビットとの
関係を示し、(a)はレーザ光のパワーの強度分布、
(b)はレーザスポットの平面図、(c)は時系列情
報、(d)はチャンネルビットに設定したレーザ光のパ
ワー“W,E,B”である。
【図4】レーザ光のパワーの強度分布を示し、(a)は
時系列情報が連続する“0”の場合、(b)は時系列情
報が連続する“1”の場合である。
【図5】情報記録装置で時系列情報を相変化記録媒体で
ある光ディスクメモリに記録する場合の各種のタイムチ
ャートを示し、(a)は時系列情報、(b)はチャンネ
ルビットに設定したレーザ光のパワー、(c)は光ディ
スクメモリに記録したい情報の形態、(d)は光ディス
クメモリに実際に照射されるレーザ光のパワー、(e)
は情報を記録した光ディスクメモリの反射率である。
【図6】レーザ駆動回路の入力信号とレーザ光源のパワ
ーとの関係を示し、(a)は“B”のゲート回路の入力
信号、(b)は“E”のゲート回路の入力信号、(c)
は“W”のゲート回路の入力信号、(d)はレーザ光の
パワーである。
【図7】実施の第二の形態の情報記録装置で時系列情報
を相変化記録媒体である光ディスクメモリに記録する場
合の各種のタイムチャートを示し、(a)は時系列情
報、(b)はチャンネルビットに設定したレーザ光のパ
ワー、(c)は光ディスクメモリに記録したい情報の形
態、(d)は光ディスクメモリに実際に照射されるレー
ザ光のパワー、(e)は情報を記録した光ディスクメモ
リの反射率である。
【図8】実施の第三の形態の情報記録装置で時系列情報
を相変化記録媒体である光ディスクメモリに記録する場
合の各種のタイムチャートを示し、(a)は時系列情
報、(b)はチャンネルビットに設定したレーザ光のパ
ワー、(c)は光ディスクメモリに記録したい情報の形
態、(d)は光ディスクメモリに実際に照射されるレー
ザ光のパワー、(e)は情報を記録した光ディスクメモ
リの反射率である。
【図9】実施の第四の形態の情報記録装置で時系列情報
を相変化記録媒体である光ディスクメモリに記録する場
合の各種のタイムチャートを示し、(a)は時系列情
報、(b)はチャンネルビットに設定したレーザ光のパ
ワー、(c)は光ディスクメモリに記録したい情報の形
態、(d)は光ディスクメモリに実際に照射されるレー
ザ光のパワー、(e)は情報を記録した光ディスクメモ
リの反射率である。
【図10】実施の第五の形態の情報記録装置で時系列情
報を相変化記録媒体である光ディスクメモリに記録する
場合の各種のタイムチャートを示し、(a)は時系列情
報、(b)はチャンネルビットに設定したレーザ光のパ
ワー、(c)は光ディスクメモリに記録したい情報の形
態、(d)は光ディスクメモリに実際に照射されるレー
ザ光のパワー、(e)は情報を記録した光ディスクメモ
リの反射率である。
【符号の説明】
1 情報記録装置 8 相変化記録媒体

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々二値のビットが多数連続した時系列
    情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報に
    対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体に
    照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情報
    を記録する情報記録方法において、時系列情報の各ビッ
    トをビット分割手段により2以上の整数n個の時間T/
    nのチャンネルビットに分割し、レーザ光のパワーをレ
    ーザ変調手段により“W≧E>B”の関係にある“W,
    E,B”の一つに切り替える場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
    “W”と“B”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1以上(n−1)以下の個数だけ連続する
    “W”を一部に設定して残りの全部に“B”を設定する
    ようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】 各々二値のビットが多数連続した時系列
    情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報に
    対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体に
    照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情報
    を記録する情報記録方法において、時系列情報の各ビッ
    トをビット分割手段により2以上の整数n個の時間T/
    nのチャンネルビットに分割し、レーザ光のパワーをレ
    ーザ変調手段により“W≧E>B”の関係にある“W,
    E,B”の一つに切り替える場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
    “W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1以上(n−1)以下の個数だけ連続する
    “W”を先頭に設定して残りの全部に“B”を設定する
    ようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  3. 【請求項3】 各々二値のビットが多数連続した時系列
    情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報に
    対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体に
    照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情報
    を記録する情報記録方法において、時系列情報の各ビッ
    トをビット分割手段により2以上の整数n個の時間T/
    nのチャンネルビットに分割し、レーザ光のパワーをレ
    ーザ変調手段により“W≧E>B”の関係にある“W,
    E,B”の一つに切り替える場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
    “W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1個の“W”を先頭部分の所定位置に設定して
    残りの(n−1)個の全部に“B”を設定するようにし
    たことを特徴とする情報記録方法。
  4. 【請求項4】 各々二値のビットが多数連続した時系列
    情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報に
    対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体に
    照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情報
    を記録する情報記録方法において、時系列情報の各ビッ
    トをビット分割手段により2個の時間T/2のチャンネ
    ルビットに分割し、レーザ光のパワーをレーザ変調手段
    により“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一
    つに切り替える場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、2個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上2以下の個数mの“E”と0以上2以下
    の個数(2−m)の“W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1個の“W”と1個の“B”とを順次設定する
    ようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  5. 【請求項5】 各々二値のビットが多数連続した時系列
    情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報に
    対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体に
    照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情報
    を記録する情報記録方法において、時系列情報の各ビッ
    トをビット分割手段により2個の時間T/2のチャンネ
    ルビットに分割し、レーザ光のパワーをレーザ変調手段
    により“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一
    つに切り替える場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、2個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、1個の“E”と1個の“W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1個の“W”と1個の“B”とを順次設定する
    ようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  6. 【請求項6】 時系列情報のビットが“1”で直前のビ
    ットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定条件を可
    変自在としたことを特徴とする請求項1,2又は3記載
    の情報記録方法。
  7. 【請求項7】 レーザ光のパワー“W,E,B”を可変
    自在としたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    情報記録方法。
  8. 【請求項8】 時系列情報のビットが“1”で直前のビ
    ットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定条件と、
    レーザ光のパワー“W,E,B”とを、可変自在とした
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の情報記録方
    法。
  9. 【請求項9】 各々二値のビットが多数連続した時系列
    情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報に
    対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体に
    照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情報
    を記録する情報記録装置において、時系列情報の各ビッ
    トを2以上の整数n個の時間T/nのチャンネルビット
    に分割するビット分割手段を設け、レーザ光のパワーを
    “W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一つに切
    り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段が
    時系列情報のビットに対応してレーザ光のパワーをチャ
    ンネルビット単位で“W,E,B”の一つに設定する場
    合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
    “W”と“B”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1以上(n−1)以下の個数だけ連続する
    “W”を一部に設定して残りの全部に“B”を設定する
    ことを特徴とする情報記録装置。
  10. 【請求項10】 各々二値のビットが多数連続した時系
    列情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報
    に対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体
    に照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情
    報を記録する情報記録装置において、時系列情報の各ビ
    ットを2以上の整数n個の時間T/nのチャンネルビッ
    トに分割するビット分割手段を設け、レーザ光のパワー
    を“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一つに
    切り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段
    が時系列情報のビットに対応してレーザ光のパワーをチ
    ャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに設定する
    場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
    “W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1以上(n−1)以下の個数だけ連続する
    “W”を先頭に設定して残りの全部に“B”を設定する
    ことを特徴とする情報記録装置。
  11. 【請求項11】 各々二値のビットが多数連続した時系
    列情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報
    に対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体
    に照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情
    報を記録する情報記録装置において、時系列情報の各ビ
    ットを2以上の整数n個の時間T/nのチャンネルビッ
    トに分割するビット分割手段を設け、レーザ光のパワー
    を“W≧E>B”の関係にある“W,E,B”の一つに
    切り替えるレーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段
    が時系列情報のビットに対応してレーザ光のパワーをチ
    ャンネルビット単位で“W,E,B”の一つに設定する
    場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、n個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上n以下の個数だけ各々連続する“E”と
    “W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1個の“W”を先頭部分の所定位置に設定して
    残りの(n−1)個の全部に“B”を設定することを特
    徴とする情報記録装置。
  12. 【請求項12】 各々二値のビットが多数連続した時系
    列情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報
    に対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体
    に照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情
    報を記録する情報記録装置において、時系列情報の各ビ
    ットを2個の時間T/2のチャンネルビットに分割する
    ビット分割手段を設け、レーザ光のパワーを“W≧E>
    B”の関係にある“W,E,B”の一つに切り替えるレ
    ーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段が時系列情報
    のビットに対応してレーザ光のパワーをチャンネルビッ
    ト単位で“W,E,B”の一つに設定する場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、2個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、0以上2以下の個数mの“E”と0以上2以下
    の個数(2−m)の“W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1個の“W”と1個の“B”とを順次設定する
    ことを特徴とする情報記録装置。
  13. 【請求項13】 各々二値のビットが多数連続した時系
    列情報がビット時間Tで入力されると、この時系列情報
    に対応したパワーにレーザ光を変調して相変化記録媒体
    に照射し、この相変化記録媒体を相変化させて時系列情
    報を記録する情報記録装置において、時系列情報の各ビ
    ットを2個の時間T/2のチャンネルビットに分割する
    ビット分割手段を設け、レーザ光のパワーを“W≧E>
    B”の関係にある“W,E,B”の一つに切り替えるレ
    ーザ変調手段を設け、このレーザ変調手段が時系列情報
    のビットに対応してレーザ光のパワーをチャンネルビッ
    ト単位で“W,E,B”の一つに設定する場合、 時系列情報のビットが“0”の場合は、2個全部に
    “E”を設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“0”の
    場合は、1個の“E”と1個の“W”とを順次設定し、 時系列情報のビットが“1”で直前のビットが“1”の
    場合は、1個の“W”と1個の“B”とを順次設定する
    ことを特徴とする情報記録装置。
  14. 【請求項14】 時系列情報のビットが“1”で直前の
    ビットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定条件を
    可変自在としたことを特徴とする請求項9,10又は1
    1記載の情報記録装置。
  15. 【請求項15】 レーザ光のパワー“W,E,B”を可
    変自在としたことを特徴とする請求項9,10又は11
    記載の情報記録装置。
  16. 【請求項16】 時系列情報のビットが“1”で直前の
    ビットが“0”の場合のレーザ光のパワーの設定条件
    と、レーザ光のパワー“W,E,B”とを、可変自在と
    したことを特徴とする請求項9,10又は11記載の情
    報記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100787528B1 (ko) * 1999-07-07 2007-12-21 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 광 기록매체의 정보층에 복수의 마크를 기록하는 방법 및장치

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