JPH082206Y2 - シャワーハンガー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ホース端部に簡単な操作で脱着することが
できるハンドシャワー用のハンガーに関する。

（従来の技術） 従来からホース端部に脱着可能に接続するハンドシャ
ワーが知られている。

このハンドシャワーは、例えばその把手部基端に接続
受具を設け、ホース端部に装着した接続具の弾性係合体
を、前記接続受具に設けた係合溝に係脱可能に係合させ
てホース端部に取付けるよう構成されている。

このような構成からなるハンドシャワー用のハンガー
は、壁面に固定したハンガー本体に鉛直方向に開口する
差込み孔を設けてなり、この差込み孔にハンドシャワー
の把手部を差込んでこのハンドシャワーをホースから取
外した際に室壁等に掛止しておくようになっていた。

（考案が解決しようとする課題） 上記従来のシャワーハンガーによれば、差込み孔の内
周面と把手部の外周面の面係合によりハンドシャワーを
支持するわけであるが、シャワーハンガー或いはハンド
シャワーの成形誤差等により前記内周面と外周面の間に
隙間が生じた場合、ハンドシャワーががたついてその支
持が不安定になるばかりか、ハンドシャワーの外周面が
傷付く虞れがあった。

本考案は係る従来事情に鑑みてなされたものであり、
その目的とする処は、上記ハンドシャワーをより確実に
支持できるようにして上述した従来の不具合を解消する
ことにある。

（課題を解決するための手段） 以上の目的を達成するために、本考案のシャワーハン
ガーは、上記ハンドシャワーに設けた接続受具に着脱自
在に接続する接続具を、ハンガー本体に設けてなること
を特徴とする。

（作用） 上述した構成によれば、ハンドシャワーの接続受具
と、ハンガー本体に設けた接続具とを接続することで、
このハンドシャワーがハンガー本体により支持される。
また、接続受具と接続具の接続を解除することにより、
ハンドシャワーの取外しが可能になる。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。第
１図〜第３図において、（Ａ）はシャワーハンガー、
（Ｂ）はハンドシャワーを示している。

ハンドシャワー（Ｂ）は、シャワーヘッド（１）と把
手部（２）を一体に成形してなり、前記把手部（２）の
基端にはねじ部（３）を突設し、このねじ部（３）に接
続受具（４）が螺嵌されている。

接続受具（４）は、上記把手部（２）側（一端側）の
内周にねじ部（３）に螺合するねじ溝（41）を刻設し、
他端側の内周に後述する接続具（６）の差込み部（61）
が嵌装される差込み凹部（42）を形成した筒状に形成さ
れ、この凹部（42）には環状の係合溝（43）が形成され
ている。

シャワーハンガー（Ａ）は、壁面（Ｃ）に固定される
ハンガー本体（５）と、このハンガー本体（５）に取付
けた接続具（６）から構成されている。

ハンガー本体（５）は、所望の強度を備えた合成樹脂
材等により、壁面（Ｃ）に対して略直角に支持される基
台部（5a）と、この基台部（5a）の壁面（Ｃ）側端部に
おいて壁面（Ｃ）に沿うように形成される取付部（5b）
とを一体に成形してなり、取付部（5b）にはその長手方
向両端部に通孔（5c）を開穿し、この通孔（5c）に挿通
する螺子（７）によって壁面（Ｃ）に固定されている。

上記基台部（5a）はその長手方向に沿って螺子孔
（８）を複数開穿し、この螺子孔（８）に接続具（６）
が螺嵌している。

接続具（６）は、上記接続受具（４）の差込み凹部
（42）に抜差し自在に嵌装するよう形成した筒状の差込
み部（61）と、この差込み部（61）の下面に突設した螺
子部（62）からなり、この螺子部（62）は上記螺子孔
（８）に螺合可能に形成されている。

また、差込み部（61）の外周には相対する２箇所に窪
部（９）を設けると共に、両窪部（９）を被蓋する外筒
（10）が嵌装されている。さらに、外筒（10）には夫々
の窪部（９）に連通する上下の窓孔（11），（12）が設
けられている。

上記窪部（９）内には出没体（13）が収容されてい
る。

出没体（13）は、上側の窓孔（11）から突出可能で、
かつ上記接続受具（４）の係合溝（43）に係合可能な突
片状に形成され、その下側には操作釦（14）が一体に連
設されている。

操作釦（14）は上記下側の窓孔（12）から出没可能に
形成され、その中空内部にはこの操作釦（14）及び上記
出没体（13）を差込み部（61）の外側へ付勢する弾性部
材（15）が装着されている。

以上のような構成によれば、接続受具（４）の差込み
部凹部（42）内に接続具（６）の差込み部（61）を挿入
すると、弾性部材（15）の弾性により出没体（13）が係
合溝（43）に弾性係合するをもって接続受具（４）と接
続具（６）が接続し、ハンドシャワー（Ｂ）をハンガー
（Ａ）の基台部（5a）上に支持する。

この状態から操作釦（14）を弾性部材（15）の弾性に
抗して窪部（９）方向へ押し込むと、これに伴って出没
体（13）が窪部（９）内に没入して係合溝（43）との係
合が解除され、これによりハンドシャワー（Ｂ）の取外
しが可能になる。

第４図においては、上述した実施例におけるハンガー
本体（５）の変形例を示している。このハンガー本体
（５）は、略管状に形成されて鉛直方向に支持される基
台部（5a′）と、この基台部（5a′）の両端を壁面
（Ｃ）方向に折曲しかつその先端に取付板（5c）を取付
けてなる取付部（5b′）とから構成し、基台部（5a′）
の外周には螺子孔（８）を複数設けて接続具（６）が枝
状に取付けられている。

尚、接続受具（４）及び接続具（６）は上述したもの
に限定されず、相互に着脱可能に接続すれば如何なる構
造のものでも構わない。

（考案の効果） 本考案は以上説明したように構成したので、接続具と
接続受具の接続によって従来のシャワーハンガーによる
シャワーヘッドのがたつきや外周面の損傷等といった不
具合を解消し得る。

従って、ハンドシャワーの支持をより確実に行え、な
おかつハンドシャワーの着脱操作も簡単なシャワーハン
ガーを提供することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のシャワーハンガーの一実施例を示す正
面図、第２図は第１図の（２）−（２）線拡大断面図、
第３図は第２図の（３）−（３）線断面図、第４図は他
の実施例を示す斜視図である。 尚、図中、 （Ｂ）：ハンドシャワー、（Ｃ）：壁面 （５）：ハンガー本体、（６）：接続具 （２）：把手部、（４）：接続受具 （43）：係合溝、（13）：出没体 （15）：弾性部材、（14）：操作釦

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ホース端部に脱着可能に取付けるハンドシ
   ャワー用のシャワーハンガーであって、前記ハンドシャ
   ワーに設けた接続受具に着脱自在に接続する接続具を、
   ハンガー本体に設けてなることを特徴とするシャワーハ
   ンガー。