JPH08220608A - 赤目評価方法及び装置 - Google Patents

赤目評価方法及び装置

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JPH08220608A
JPH08220608A JP2661795A JP2661795A JPH08220608A JP H08220608 A JPH08220608 A JP H08220608A JP 2661795 A JP2661795 A JP 2661795A JP 2661795 A JP2661795 A JP 2661795A JP H08220608 A JPH08220608 A JP H08220608A
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JP
Japan
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red
eye
lens
distance
strobe
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Application number
JP2661795A
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English (en)
Inventor
Daisuke Okamura
大輔 岡村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人物をテスト被写体にすることなく、赤目発
生の有無や度合を定量的に評価し得る赤目評価方法及び
装置を提供する。 【構成】 前ブロック4及び後ブロック5との合わせ目
には壁面に赤色の塗装を施した球形室7が形成されてい
る。この球形室7に形成した開口8を覆うようにレンズ
10が設けられている。このレンズ10の前方には絞り
口径を調節するために絞り機構12が設けられている。
絞りの口径及び撮影距離を予め設定して壁面5aに照明
光を与えて撮影を行い、得られた撮影画像に基づいて赤
目の発生度合を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ撮影を行った
ときに発生する赤目を定量的に解析することができるよ
うにした評価方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラ、あるいは予めフイルムを
組み込んだ状態で販売されているレンズ付きフイルムユ
ニットにはストロボを内蔵したものが多く、暗所でも簡
単にストロボ撮影ができるようになっている。ストロボ
を用い、人物を被写体にして写真撮影を行った場合、時
として人物の目が赤く強調されて写ることがある。これ
は一般に赤目と称され、ストロボ光が眼底で反射して網
膜の赤い色が撮影されてしまうことが原因で、特に被写
体となる人物の瞳孔が開いているときに生じやすいこと
が知られている。
【0003】こうした赤目の発生は、さらに撮影レンズ
とストロボ発光窓との距離とも相関があり、ストロボ発
光窓と人物の眼とを結んだストロボの照射光軸と、撮影
光軸とのなす角度が大きくなるほど赤目は発生しにくく
なる。したがって、カメラ側の構造として撮影レンズと
ストロボ発光窓との距離を大きくすることによって、赤
目の発生を抑えることができるようになる。一方、撮影
距離が長くなると相対的にストロボの照射光軸と撮影光
軸とのなす角度が小さくなって赤目が発生しやすい状況
になるが、人物の眼に入射するストロボ光が弱くなり、
眼底からの反射光も弱まって赤目が目立たないというこ
ともある。
【0004】こうした事情を考慮し、カメラやレンズ付
きフイルムユニットの設計を行うときには、赤目ができ
るだけ発生しないように、ストロボのガイドナンバーや
撮影レンズとストロボ発光窓との間隔を決めるようにし
ている。そして、人物を被写体にしてテスト撮影を行
い、その写真画像を評価して赤目の発生の有無や度合を
確認している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように赤目発生の度合は被写体となった人物の瞳孔径
によって異なり、瞳孔径を一定に保ったままテスト撮影
を繰り返し行うことは非常に困難である。しかも、周囲
の明るさを一定にしたとしても瞳孔径には個人差があ
り、また同一人物の場合でも体調によって瞳孔径が変化
する。したがって、テスト撮影に際して瞳孔径を一定に
保ち、あるいは段階的に変化させようとしても、思った
ような条件設定ができず、定量的な解析データを得るこ
とができなかった。また、テスト撮影時には繰り返しス
トロボ撮影を行わなくてはならないため、被写体となる
人物にしても負担が大きいという問題があった。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、人物をテスト被写体にすることなく、赤目発生の有
無や度合を定量的に評価し得る赤目評価方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、人間の眼に模した模型眼を被写体にしてテ
スト撮影を行うようにしたものである。模型眼は、壁面
に所定の彩色を施した球形室と、この球形室に設けた開
口を覆うように設けられた虹彩絞り付きのレンズとから
なり、球形室の壁面に照明光を与えた状態にしてテスト
撮影が行われる。得られた画像には壁面への彩色による
画像が含まれるから、この画像を観察,測定して赤目発
生の度合を把握することができる。球形室壁面を照明す
るには、簡便には撮影と同期して発光するストロボから
の光を、開口に組み込まれたレンズを通して球形室内に
入れればよい。
【0008】また、本発明の赤目評価装置は、壁面に彩
色を施した球形室の一部に開口を設け、この開口を覆う
ように虹彩絞り付きのレンズを組み込んだもので、球形
室の壁面が網膜、レンズが水晶体、虹彩絞りが虹彩に対
応しており、瞳孔径の変化に対しては虹彩絞りの口径調
節で対応することができるようになっている。さらに、
前記壁面に裏面側から照明を与え、壁面からの光をレン
ズを通して観察できる構成を採ることによって、レンズ
を通して球形室内に照明光を入れることなく、簡便に赤
目評価を行うことができるようになる。
【0009】
【実施例】図1及び図2に赤目評価装置の要部断面及び
外観を示す。赤目評価装置は、模型眼2とこれを支持す
る支持台3とからなる。模型眼2は、それぞれ半球形状
の窪みを形成した前ブロック4及び後ブロック5と、前
ブロック4にヘリコイドにより螺合させた光学ブロック
6とからなる。前後のブロック4,5はそれぞれプラス
チックで形成され、それぞれの半球状の壁面4a,5a
はサンドブラストなどで艶消しされた後その表面に赤色
の塗装が施され、壁面4a,5aからは人間の眼の網膜
と同程度の反射が得られるようにしてある。前後のブロ
ック4,5を組み合わせてネジ止めすることによって、
両者の合わせ目には球形室7が形成される。
【0010】前ブロック4には、その壁面4aに開口8
が形成されている。この開口8を覆うように、光学ブロ
ック6に組み込まれたレンズ10が位置している。光学
ブロック6には、さらに絞り機構12が組み込まれてい
る。絞り機構12は周知構造の虹彩絞りであり、調節レ
バー14を回動させることによって、絞り羽根15によ
って形成される絞り口径を適宜に調節することができ、
これによりレンズ10を通って球形室7に入る光の量を
加減することができる。
【0011】光学ブロック6は前ブロック4にヘリコイ
ドで螺合しているため、これを回転させることによって
光軸10aに沿って進退移動させることができる。ま
た、支持台3は回動調節機構を備えており、光軸10a
を適宜の向きに設定することができるようになってい
る。
【0012】図3は上記模型眼2を用いて赤目発生の評
価を行うときの光路を模式的に示す図で、図面の煩雑化
を避けるために模型眼2は拡大してある。模型眼2は、
レンズ10の光軸10aを撮影レンズ30の光軸30a
と一致させた状態でセットされる。模型眼2の球形室7
の直径Dは人間の眼に合わせて23mmに設定され、ま
たレンズ10の焦点距離fは25.2mmに決められて
いる。
【0013】撮影レンズ30の上にはストロボ発光窓3
1が設けられている。撮影レンズ30の光軸30aか
ら、ストロボ発光窓31の中心までの間隔をX、最近端
までの最短ストロボ距離をXmin 、最遠端までのストロ
ボ最遠距離をXmax とする。撮影距離2mでテスト撮影
を行う場合には、レンズ10と撮影レンズ30との間を
Y=2mにする。絞り羽根15による絞り口径を2Nと
すると、ストロボ発光窓31からのストロボ光は2Nの
絞り口径を通ってレンズ10に入射し、球形室7の壁面
5aに照射される。撮影距離をY=2mにした場合に
は、レンズ10によるストロボ発光窓31の結像面35
は、レンズ10からL=25.52mmの位置になる。
なお、ストロボ発光窓31から放出され、レンズ10を
通って壁面5aに達するストロボ光は、撮影距離Yが1
m程度まで接近した状態でも光軸10aから1mm以内
の範囲に照射されるのがほとんどであるから、眼底面に
対応する壁面5aを平面36に近似することができる。
【0014】球形室7の壁面5aのうち、撮影レンズ3
0によって撮影される範囲は平面36上ではAとなる。
また、絞り開口2Nを通ったストロボ光によって壁面5
aが照射される範囲は、平面36上でB1 ,B2 とな
る。照射範囲B1 はレンズ10の中央を通った明るいス
トロボ光による照射範囲を示し、照射範囲B2はレンズ
10の周辺を通ったストロボ光をも含めた照射範囲を示
している。そして赤目現象は、上記した撮影範囲Aにス
トロボ光の照射範囲B1 あるいはB2 が重なり合うこと
によって発生する。
【0015】図4は、上記模型眼2を用いて撮影距離Y
を2mにしたときの、平面36上における撮影範囲A及
びストロボ光の照射範囲B1 ,B2 の分布パターンの一
例を示している。絞り口径を2Nとすると、光軸30a
から撮影範囲Aの下端までの距離S0 は、 S0 /N=(25.52 −23)/25.52 であることから、 S0 =(2.52/25.52 )N となる。
【0016】一方、撮影光軸30aから照射範囲B1
上端までの距離をS1 とすると、図3において光軸30
aから点Pまでの距離xは、 x=(25.52 /2000)×Xmin と表され、さらに 25.52 /x=23/S1 であるから、 S1 =(23/2000)×Xmin となる。
【0017】また、図4の照射範囲S1 ,S2 の各々の
上端間の間隔は、図3における間隔δに対応しており、 δ=(2.52/25.52 )×N と表されるから、光軸30aから照射範囲B2 の上端ま
での距離S2 は、 S2 =S1 −δ =(23/2000)Xmin −(2.52/25.52 )N となる。
【0018】そこで、撮影範囲Aに照射範囲B1が重な
り合う条件を求めると、 (2.52/25.52 )N>(23/2000)Xmin となり、同様に撮影範囲Aに照射範囲B2が重なり合う
条件は、 (2.52/25.52 )N>(23/2000)Xmin −(2.52/25.52 )N となる。赤目現象は実際の実験結果から、照射範囲B1
ではなく、照射範囲B2が撮影範囲Aと重なる場合と対
応したことから、上記式から赤目の発生条件式とし
て、 N>5.82×10-2・Xmin が得られる。
【0019】上記式は、撮影レンズ30の光軸30a
とストロボ最短距離Xmin が変わると、これに比例して
赤目が発生する絞り口径2Nの限界値が変化することを
表している。したがって、簡易型のカメラや、予めフイ
ルムを内蔵して販売されるレンズ付きフイルムユニット
のように、絞り口径2Nが固定されたものでは、光軸3
0aから離した位置にストロボ発光窓31を組み込むこ
と、そしてリフレクタとともにストロボ発光窓31を小
さくしてXmin の値を大きくすることが赤目軽減に効果
的であることが分る。なお、Xmin の値が35.4mm
のカメラでは、撮影距離2mの場合、絞り口径(2N)
が4.12mmを越えると赤目が出ることが理論的に導
かれるが、実験により確認したところ、絞り口径2Nが
4〜4.5mm以上になったときに赤目の発生が認めら
れた。
【0020】次に挙げた表1は、上記赤目評価装置を用
い、絞り口径2Nとストロボ最短距離Xmin の値を変え
ながら、ガイドナンバー「12」のストロボを用いて実
際にテスト撮影を行い、得られたプリント写真を評価し
たときの結果を示している。表中、「×」は赤目が生じ
たもの、「○」は赤目が生じなかったものを表す。ま
た、「理論上の2N値」は、ストロボ最短距離Xmin
値により上記式で算出される赤目発生限界の絞り口径
の値を表している。
【0021】
【表1】
【0022】赤目発生なしの領域は、実測によれば表中
に実線で示したボーダーラインよりも上側の領域となる
が、「理論上の2N値」ではそのボーダーラインは破線
で示すとおりである。これらを比較してみると、実測デ
ータは理論的解析にほぼ沿ったものになっていることが
分る。なお、各々のボーダーラインは完全に一致しては
いないが、Xmin の値を小さくしたものでは、球形室7
を形成している壁面5a,5bでの多重反射が赤目を発
生させやすくしていると考えられ、またXminの値を大
きくしたものでは、レンズ10の周辺を通って球形室7
に入射するストロボ光の光量がより低下して赤目が発生
しにくくなるものと考えられる。
【0023】さらに、赤目の主たる発生原因が、主とし
て絞り口径2Nと、撮影光軸30aとストロボ光の照射
角度(ストロボ最短距離Xmin によって決まる)である
と仮定し、これらの値と撮影距離Yとの相関について検
討した。撮影距離をYとすると、レンズ10からの結像
面35までの距離が、 L=25.2・Y/(Y−25.2) となる。これを用いて、前記と同様の手順で求めると、
赤目が発生する条件は、撮影範囲Aに撮影範囲B2 が重
なり合う条件であるため、 2N>(23・Xmin ・25.2Y/(Y−25.2)) /(Y(25.2Y/(Y−25.2)−23)) となる。これを簡単にすると、赤目が発生する条件式と
して、 2N>23×25.2・Xmin /(2.2 Y+23×25.2) が得られる。なお、ここで求めた条件式は前記と同様の
手順で求められるため、途中経過を省略した。
【0024】上記模型眼2を被写体としてストロボ撮影
を行った場合について、上記式をもとにシミュレート
した結果を図5ないし図7に示す。このシミュレートに
よる評価対象にはレンズ付きフイルムユニットを想定
し、ストロボ最短距離Xmin 、撮影距離Y、絞り口径2
Nをそれぞれパラメータとし、残りの2変数についてそ
の相関を調べた。撮影距離Yとしては1〜4m、絞り口
径2Nとしては通常のストロボ撮影が行われる明るさ
(1〜1000ルクス)における人間の瞳孔径2〜5m
mを基準にして各変数の可変域を設定した。
【0025】図5では実際のサンプルA〜Eに合わせて
ストロボ最短距離Xmin の値を決めており、各々の値は
次のとおりである。 サンプルA → Xmin =34.5mm サンプルB → Xmin =36.9mm サンプルC → Xmin =38.3mm サンプルD → Xmin =42.2mm サンプルE → Xmin =58.2mm
【0026】図5のグラフでは、各サンプルによる特性
曲線KA ,KB ,KC ,KD ,KEの上側が赤目の発生
する領域に対応する。ストロボ最短距離Xmin が大きい
程、そして絞り口径2Nが小さい程、赤目が生じにくく
なっていることが分る。また図6は、撮影距離Yをパラ
メータとしたときの赤目の発生限界を示す最短ストロボ
距離Xmin と絞り口径2Nとの相関を示し、図7は絞り
口径2Nをパラメータとしたときの最短ストボ距離X
min と撮影距離Yとの相関を表し、いずれのグラフにお
いても各直線の上側が赤目の発生する領域に対応する。
これらのグラフから、撮影距離Yが近い程、そして絞り
口径2Nが小さくなる程、各直線の比例係数(傾き)が
大きくなって、赤目を発生させずに撮影できる領域が広
がることが分る。
【0027】ストロボ撮影時には、被写体の周囲も暗く
なっているのが通常で、その明るさによって人間の瞳孔
径も決まってくる。図8のグラフでは、周囲の明るさに
よって決まる平均的な瞳孔径が絞り口径2Nに対応する
ように、通常のストロボ撮影が行われるときの周囲の明
るさを絞り口径2Nに併せて表示してある。なお、この
グラフにはサンプルA〜Eの特性曲線KA ,KB
C ,KD ,KE に加え、ストロボ最短距離Xmin を5
0mmに設定したもの(K50)を参考として追加してあ
る。
【0028】実際にストロボ撮影が行われる際には、周
囲の明るさが1〜1000ルクスになっていることが確
率的に非常に高く、そのときの人間の瞳孔径は2〜5m
m程度になっている。図8のグラフによるシミュレーシ
ョンでは、サンプルEは最も赤目が発生しにくく、撮影
距離3mでも周囲の明るさが1ルクス以下でないと赤目
が発生しないことが分る。逆にサンプルAの場合には、
同じ撮影距離3mでは100ルクス程度の一般室内でも
赤目の発生が懸念される。サンプルCでは、撮影距離3
mの明るい室内では赤目は発生しないが、撮影距離が4
mになると雨の日の戸外(1000ルクス程度)でも赤
目が出やすくなることが分る。
【0029】以上を踏まえ、模型眼2を被写体とし、図
8の周囲の明るさに対応して絞り口径2Nを調節して各
サンプルA〜Eでストロボ撮影を行い、フイルム現像,
プリント処理を行って赤目評価をしたところ、ほぼ上記
シミュレーションに沿った結果を得ることができた。こ
のような評価手法は、模型眼2で適宜に絞り口径2Nを
調節できることで可能となったもので、さらに実際的な
テスト撮影及び評価を行うためには、撮影距離Yに併せ
て光学ブロック6の繰り出し調節を行ったりすることで
対処が可能である。また、撮影光軸30aと模型眼2の
レンズ光軸10aとが必ずしも一致しない撮影シーンも
あり得るが、これには支持台3を適宜に角度調節してテ
スト撮影を行えばよい。
【0030】図9は赤目評価装置の他の実施例を示す。
この赤目評価装置60では、前後のブロック61,62
を透明なアクリル樹脂で成形し、各々の半球状の壁面6
1a,62aについては同様に艶消し,赤色塗装を施し
てある。また、これらのブロックの他の面については、
バフかけにより平滑な光学面にし上げた後、白色塗装を
行い、さらに黒色塗装を行うことによって散乱反射面と
して仕上げてある。前後のブロック61,62には、さ
らに2φ程度の複数本のファイバー63が接続され、こ
れらのファイバー63を通して各ブロック61,62に
光源からの照明光を導くことができるようになってい
る。
【0031】この赤目評価装置60によれば、球形室6
4を形成する各壁面61a,62aが光源からの照明光
によって裏面側から照明され、光学ブロック65に組み
込まれたレンズ10を通して壁面61a,62aから放
射される光を直接に観察することができる。したがっ
て、模型眼66の外部からレンズ10を通して球形室6
4内に光を導入する必要がなくなり、例えば模型眼66
から射出されてくる光をビデオカメラで観察しながら赤
目の評価を行うことも可能となる。また、撮影距離が長
くなると被写体となった人物の眼に達するストロボ光は
弱くなるが、光源を調節して照明光の強度を調節すれ
ば、このようなシミュレーションに対応可能である。
【0032】以上、図示した実施例をもとに本発明につ
いて説明してきたが、球形室の形状をさらに人間の眼に
似せた形状にしてもよく、球形室の壁面に施す着色にし
ても評価しやすい色であれば赤色に限られない。また、
虹彩絞りをレンズ10の前面に置いてもよい。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、人間の
眼に似せた模型眼を被写体にして赤目現象の解析を行う
ため、瞳孔径の変化という定量的には測定しにくい要因
についても適宜に調節,設定することが可能となり、赤
目現象について定量的な評価を行うことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】赤目評価装置の側面透視図である。
【図2】赤目評価装置の斜視図である。
【図3】ストロボ撮影時の光路を示す説明図である。
【図4】撮影時にカメラに写る範囲及びレンズを通った
ストロボ光が照らす範囲を示す説明図である。
【図5】赤目が発生する撮影距離と絞り口径との関係を
最短ストロボ距離別に示すグラフである。
【図6】赤目が発生する絞り口径と最短ストロボ距離と
の関係を撮影距離別に示すグラフである。
【図7】赤目が発生する撮影距離と最短ストロボ距離と
の関係を絞り口径別に示すグラフである。
【図8】赤目が発生する撮影距離と絞り径及び照度との
関係をストロボ距離別に示すグラフである。
【図9】赤目評価装置の他の実施例である。
【符号の説明】 2 模型眼 4a,5a 壁面 6 光学ブロック 7 球形室 8 開口 10 レンズ 12 絞り機構 30 撮影レンズ 31 ストロボ発光窓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に彩色を施した球形室に開口を設
    け、この開口を覆うように虹彩絞り付きのレンズを設け
    た模型眼を被写体とし、前記虹彩絞りの口径及び撮影距
    離を予め設定して前記壁面に照明光を与えて撮影を行
    い、得られた撮影画像に基づいて赤目の発生度合を評価
    することを特徴とする赤目評価方法。
  2. 【請求項2】 撮影に同期して発光するストロボからの
    光を前記レンズを通して球形室内に入射させて前記壁面
    に照明光を与えることを特徴とする請求項1記載の赤目
    評価方法。
  3. 【請求項3】 壁面に彩色を施した球形室と、この球形
    室に形成された開口と、この開口を覆うように組み込ま
    れた虹彩絞り付きのレンズと、前記虹彩絞りの口径を調
    節する調節手段とを備えたことを特徴とする赤目評価装
    置。
  4. 【請求項4】 前記壁面に裏面側から照明光を与える照
    明手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の赤目評
    価装置。
JP2661795A 1995-02-15 1995-02-15 赤目評価方法及び装置 Pending JPH08220608A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4653906B2 (ja) * 2001-06-21 2011-03-16 株式会社トプコン 検眼装置用模型眼
JP2020049079A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社ニデック 模型眼、および眼科撮影装置の動作確認方法

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