JPH082199A - 布地張り枠 - Google Patents

布地張り枠

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JPH082199A
JPH082199A JP14177394A JP14177394A JPH082199A JP H082199 A JPH082199 A JP H082199A JP 14177394 A JP14177394 A JP 14177394A JP 14177394 A JP14177394 A JP 14177394A JP H082199 A JPH082199 A JP H082199A
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frame
groove
cloth
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Shigehiro Yamawaki
繁弘 山脇
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Ebarisu Kk
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Ebarisu Kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】布地の平面性を悪くすることなく薄型化が可能
な布地張り枠を提供する。 【構成】押出成形された複数の枠片1a〜1dと、これ
らの枠片1a〜1dを連結するコーナ具2と、複数の枠
片1a〜1dにより形成された枠の前面に張る布地18
を枠片1a〜1dに固定する固定具3とを備え、枠片の
各々は、その外側面6に凹溝7を有し、この凹溝7より
も前端側に布張り用突条部5を有するとともに、コーナ
具2の端部を嵌合する連結用中空部4を有するものであ
り、固定具3は、布地18を突き破って凹溝7に嵌着可
能な脚部19と、布地18を張るように布地18を外側
面6に押圧する頭部20とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、絵画、刺繍、装飾壁
等に適用される布地を張る布地張り枠に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の布地張り枠として、油絵
等のキャンバス張り枠があった。このキャンバス張り枠
は、木製の枠片の複数を組み合わせて枠を形成し、その
前面に麻布などの布地を載せ、枠片の外周面に釘で張っ
て固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の額縁の
薄型化に伴い、キャンバス張り枠を薄く形成することが
要請されたが、木製ではひび割れ等が発生しやすくなる
問題があった。また釘は一直線上に並べて打ちにくいの
で見苦しいとともに、枠片を薄くすると、布地を固定す
る釘の一部が枠片の前面側に位置しやすくなり、そのた
め布地の周縁部に盛り上がりができやすくなり、布地の
平面性が悪くなる欠点があった。
【0004】したがって、この発明の目的は、布地の平
面性を悪くすることなく薄型化が可能な布地張り枠を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の布地張り枠
は、押出成形された複数の枠片と、これらの枠片を連結
するコーナ具と、前記複数の枠片により形成された枠の
前面に張る布地を前記枠片に固定する固定具とを備え、
前記枠片の各々は、その外側面に凹溝を有し、この凹溝
よりも前端側に布張り用突条部を有するとともに、前記
コーナ具の端部を嵌合する連結用中空部を有するもので
あり、前記固定具は、前記布地を突き破って前記凹溝に
打ち込み可能な脚部と、前記布地を張るように前記布地
を前記外側面に押圧する頭部とを有するものである。
【0006】請求項2の布地張り枠は、請求項1におい
て、前記枠片の裏面と前記凹溝との間の厚さを、前記固
定具を前記凹溝に打ち込むことにより変形可能な寸法に
形成するとともに、前記凹溝の内壁面に前記固定具の前
記脚部に摩擦係止する凹凸を形成したものである。請求
項3の布地張り枠は、請求項1または請求項2におい
て、前記枠片が幅方向に並んだ2個の前記連結用中空部
を有し、前記枠片の両端の前面に前記連結用中空部に貫
通する貫通孔を有し、前記コーナ具は前記連結用中空部
に対応して複数設けられ、前記貫通孔に整合するねじ孔
を有し、さらに前記貫通孔を通して前記ねじ孔に螺通し
た先端が前記連結用中空部の内面に突き当たった状態で
前記コーナ具を前記連結用中空部の前端側に押圧固定す
る突張りねじを有するものである。
【0007】請求項4の布地張り枠は、請求項1または
請求項2において、前記枠片の内側面に桟係合用凹溝を
有し、相対向する前記枠片の前記桟係合用凹溝に両端部
が係合した補強桟を有するものである。請求項5の布地
張り枠は、請求項1または請求項2において、前記枠片
が、ねじが螺合可能な凹凸を内壁面に形成した額縁取付
用凹溝を前記枠片の裏面に有するものである。
【0008】
【作用】請求項1の布地張り枠によれば、コーナ具の両
端を枠片の端部の連結用中空部に嵌合して枠片を連結す
ることにより枠を形成し、枠の前面に布地を載せ、布地
の周縁部を枠片の裏面側に引きながら固定具を凹溝に打
ち込み布地を張る。この場合、固定具の脚部を布地に突
き刺し、頭部で布地の布張り用突条部の後側の部分を押
圧するため枠の前面側の布地に張りがでる。また枠片は
金属および合成樹脂により押出成形されているため製造
容易であるとともに薄型化でき、しかも凹溝に固定具を
打ち込むため固定具が一直線上に並ぶので外観がよく、
また枠片の前端側に突出するようなことがないので布地
の平面性が悪くなることがない。
【0009】請求項2の布地張り枠によれば、請求項1
において、前記枠片の裏面と前記凹溝との間の厚さを、
前記固定具を前記凹溝に打ち込むことにより変形可能な
寸法に形成するとともに、前記凹溝の内壁面に前記固定
具の前記脚部に摩擦係止する凹凸を形成したため、請求
項1の作用のほか、固定具を容易に打ち込みおよび取り
外すことができるとともに、凹凸が固定具に摩擦係止す
るため固定具を確実に固定することができる。
【0010】請求項3の布地張り枠によれば、請求項1
または請求項2において、前記枠片が幅方向に並んだ2
個の前記連結用中空部を有し、前記枠片の両端の前面に
前記連結用中空部に貫通する貫通孔を有し、前記コーナ
具は前記連結用中空部に対応して複数設けられ、前記貫
通孔に整合するねじ孔を有し、さらに前記貫通孔を通し
て前記ねじ孔に螺通した先端が前記連結用中空部の内面
に突き当たった状態で前記コーナ具を前記連結用中空部
の前端側に押圧固定する突張りねじを有するため、請求
項1または請求項2の作用のほか、コーナ具を突張りね
じにより確実に固定でき枠の強度を確保できるととも
に、コーナ具を枠片の前側より突張りねじを用いて連結
できるので組立容易になり、さらに貫通孔に突張りねじ
を通してねじ孔に螺通した先端を連結用中空部の内面に
突っ張ることによりコーナ具を連結用中空部の前端側に
締めつけるため、突張りねじの後端が枠の前面側に突出
することがなく、布地の平面性を損なわない。
【0011】請求項4の布地張り枠によれば、請求項1
または請求項2において、前記枠片の内側面に桟係合用
凹溝を有し、相対向する前記枠片の前記桟係合用凹溝に
両端部が係合した補強桟を有するため、請求項1または
請求項2の作用のほか、枠片を長くして枠を大きくして
も、補強桟を枠内に介在することより、布地の張りによ
って枠片が撓むのを防止することができる。
【0012】請求項5の布地張り枠によれば、請求項1
または請求項2において、前記枠片が、ねじが螺合可能
な凹凸を内壁面に形成した額縁取付用凹溝を前記枠片の
裏面に有するため、請求項1または請求項2の作用のほ
か、押出成形によって形成された額縁取付用凹溝にねじ
を螺合することにより額縁を簡単に取付けることができ
る。
【0013】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図11
により説明する。すなわち、この布地張り枠は、複数の
枠片1a〜1dと、コーナ具2と、固定具3とを有す
る。複数の枠片1a〜1dは、押出成形されたものであ
り、図3および図4に示すようにアルミニウム製の上枠
となる枠片1aおよび下枠となる枠片1cと、縦枠とな
る側枠となる枠片1b,1dからなり、両端は枠片1a
〜1dの組み合わせにより形成される正方形ないし長方
形の対角線に沿う傾斜面に形成している。
【0014】各枠片1a〜1dは、押出成形によりつぎ
のように形成される。すなわち、その外側面に凹溝7を
有し、この凹溝7よりも前端側に布張り用突条部5を有
するとともに、コーナ具2の端部を嵌合する連結用中空
部4を有する。枠片1a〜1dの裏面と凹溝7との間の
厚さtを、固定具3を凹溝7に打ち込むことにより変形
可能な寸法たとえばアルミニウムの場合約1.5mm程
度に形成するとともに、凹溝7の内壁面に固定具3の脚
部19に摩擦係止する凹凸8を形成している。この凹凸
8は凸または凹同志が対向するように形成されている。
【0015】また枠片1a〜1dはその幅方向に連結用
中空部4を2個有し、第1の中空部4aは凹溝7と枠片
1a〜1dの前面との間に形成され、第2の中空部4b
は凹溝7よりも枠1a〜1dの内側面寄りに形成されて
いる。また連結用中空部4に貫通する貫通孔10を枠片
1a〜1dの両端の前面に形成している。さらに、各枠
片1a〜1dの前面13は外側端が高く内側端が低くな
るように、全体的になだらかに傾斜する傾斜面に形成し
ている。
【0016】また実施例では、枠片1a〜1dの内側面
に桟係合用凹溝12を有する。この桟係合用凹溝12は
前側片25を長く形成し、後側片26を短く形成してい
る。またねじが螺合可能な凹凸を内壁面に形成した額縁
取付用凹溝11を枠片1a〜1dの裏面に有する。実施
例では内壁面の一方の凹凸の谷と他方の山が対向するよ
うに形成している。この額縁取付用凹溝11は凹溝7の
底部と第2の中空部4bとの間で裏面に開口するように
形成している。なお9は穴開け用溝である。
【0017】コーナ具2は、枠片1a〜1dを連結する
ものであり、連結用中空部4に対応して複数設けられ、
貫通孔10に整合するねじ孔14を有する。このコーナ
具2の両端を隣接する枠片1a,1b間等に遊嵌すると
ともに、突張りねじ15を貫通孔10に遊嵌し、ねじ孔
14に螺通して突張りねじ15の先端が連結用中空部4
の内面16に突き当たった状態でコーナ具2を連結用中
空部4の前端17に押圧固定する。これにより突張りね
じ15の頭部は貫通孔10内に位置し枠片1a〜1dの
前面13から大きく突出することがない。また頭部のな
いねじを用いることも可能である。このコーナ具2によ
り枠片1a〜1dを連結することによって図3に示す枠
が形成される。
【0018】固定具3は、枠片1a〜1dにより形成さ
れた枠1a〜1dの前面に張る布地18を枠片1a〜1
dに固定する。実施例では布地18を突き破って凹溝7
に打ち込み可能な脚部19と、布地18を張るように布
地18を外側面6に押圧する頭部20とを有する。固定
具3の直径は凹溝7の幅よりも若干大となる寸法、たと
えば直径3mmのとき凹溝7の幅は3mm未満たとえば
2.8±0.15となる関係にしている。図11の
(a)に示すように、布地18を枠の枠片1a〜1dの
前面13に載せ、周縁を枠片1a〜1dの外側面6に回
し、ペンチ28等で枠の裏側へ引張り、同図(b)のよ
うに固定具3の脚部19を凹溝7に打ち込んで布地18
を突き破り、頭部20で布地18を枠片1a〜1dの外
側面6に押圧するので布地18の中央側が周縁に向けて
引っ張られる。また凹溝7の内壁面に凹凸8を形成して
いるため、固定具3の脚部19に摩擦係止しやすいが、
固定具3がたとえば鉄のように枠片1a〜1dよりも高
い材質の場合は凹凸18の凸部を潰して係止することも
ある。
【0019】補強桟21は、相対向する枠片1a,1c
等の桟係合用凹溝12に両端部が係合した補強桟21を
有する。実施例の補強桟21は桟係合用凹溝12に嵌合
する厚さの帯板状であり、押出成形されたアルミニウム
製である。桟係合用凹溝12を形成する後側片26の高
さよりも大きく、前側片25の高さよりも小さい寸法の
補強桟21の両端から内方の距離の位置にねじ孔22を
有する。桟係合用凹溝12に補強桟21の端部を差込
み、ねじ孔22にねじ(図示せず)をねじ込んでねじの
先端を前側片25に当接した状態で補強桟21を後側片
26に係止して固定している。この補強桟21は図6の
(a)のように枠の中央部に限らず、また同図(b)の
ように2本を設けることができる。
【0020】額縁23は枠片1a〜1dにより形成され
た枠の外周を囲む大きさに形成され、図10に示す平板
状の連結金具24の一方に孔27にねじ32を通して額
縁23にねじ込むとともに、ねじ31を凹溝11に螺合
して連結金具24により固定している。この実施例によ
れば、コーナ具2の両端を枠片1a〜1dの端部の連結
用中空部4に嵌合して枠片1a〜1dを連結することに
より枠を形成し、枠の前面13に布地18を載せ、布地
18の周縁部を枠片1a〜1dの裏面側に引きながら固
定具3を凹溝7に打ち込み布地18を張る。
【0021】この場合、固定具3の脚部19を布地18
に突き刺し、頭部20で布地18の布張り用突条部5の
後側の部分を押圧するため枠の前面13側の布地18に
張りがでる。また枠片1a〜1dは金属および合成樹脂
により押出成形されているため製造容易であるとともに
薄型化でき、しかも凹溝7に固定具3を打ち込むため固
定具3が一直線上に並ぶので外観がよく、また枠片1a
〜1dの前端側に突出するようなことがないので布地1
8の平面性が悪くなることがない。
【0022】また枠片1a〜1dの裏面と凹溝7との厚
さを、固定具3を凹溝7に打ち込むことにより変形可能
な寸法に形成するとともに、凹溝7の内壁面に固定具3
の脚部19に摩擦係止する凹凸8を形成したため、固定
具3を容易に取付けおよび取り外すことができるととも
に、凹凸8が固定具3に摩擦係止するため固定具3を確
実に固定することができる。
【0023】さらに枠片1a〜1dが2個の連結用中空
部4を有し、連結用中空部4の両端に貫通する貫通孔1
0を枠片1a〜1dの前面に有し、コーナ具2は連結用
中空部4に対応して複数設けられ、貫通孔10に整合す
るねじ孔14を有し、さらに貫通孔10を通してねじ孔
14に螺通した先端が連結用中空部4の内面に突き当た
った状態でコーナ具2を連結用中空部4の前端側に押圧
固定する突張りねじ15を有するため、コーナ具2を突
張りねじ15により確実に固定でき枠の強度を確保でき
るとともに、コーナ具2を枠片1a〜1dの前側より突
張りねじ15を用いて連結できるので組立容易になり、
さらに貫通孔10に突張りねじ15を通してねじ孔14
に螺通した先端を連結用中空部4の内面に突っ張ること
によりコーナ具2を連結用中空部4の前端側に締めつけ
るため、突張りねじ15の後端が枠の前面側に突出する
ことがなく、布地の平面性を損なわない。
【0024】枠片1a〜1dの内側面に桟係合用凹溝1
2を有し、相対向する枠片1a〜1dの桟係合用凹溝1
2に両端部が係合した補強桟21を有するため、枠片1
a〜1dを長くして枠を大きくしても、補強桟21を枠
内に介在することより、布地18の張りによって枠片1
a〜1dが撓むのを防止することができる。また枠片1
a〜1dが、ねじが螺合可能な凹凸を内壁面に形成した
額縁取付用凹溝11を枠片1a〜1dの裏面に有するた
め、押出成形によって形成された額縁取付用凹溝11に
ねじを螺合することにより額縁23を簡単に取付けるこ
とができる。
【0025】この発明の第2の実施例を図12および図
13に示す。すなわち、この布地張り枠は、第1の実施
例の額縁取付用凹溝11がない例であり、布張り用突条
部5は凹溝7の開口縁に断面V字形の凹みを形成するこ
とにより凹溝7の前端部側に形成し、また凹溝7の開口
縁の傾斜面に布地18のすべり止めのための凹凸35を
形成している。また凹溝7は内壁面の各々に1条の突条
36をそれぞれ設け、桟係合用凹溝12の内壁面にもそ
れぞれ1条の突条37を形成して、固定具3の脚部19
や補強桟21を嵌合することにより、突条36,37を
つぶして止めることができるようにしている。
【0026】さらに、固定具3は図13に示すように脚
部19が板状をなし、その先端を布地18の突き刺しの
ため断面V字形に形成するとともに、頭部20も下面が
略V字形に形成されている。このように板状にすると、
枠片1a〜1dのねじれ防止にもなる。なお頭部20の
下面にも滑り止め用凹凸35′を形成する場合がある。
【0027】図14は第2の実施例の頭部と同じ形状を
もった座板39に、第1の実施例の固定具3の脚部19
を貫通できる穴を形成し、その脚部19を通したもので
ある。この発明の第3の実施例を図15に示す。すなわ
ち、この布地張り枠は、第1の実施例の額縁取付用凹溝
11がない例であるが、布張り突条部5は外側面6に溝
40を形成することによりその外側面6の前端側に形成
し、固定具3に設けた座板41に溝40に係合する突条
部42を形成している。また凹溝7の内壁面の凹凸8は
山と谷が相対向するようにずらして形成するとともに、
固定具3はねじを用いて、凹凸8を雌ねじとして利用し
て凹凸8にねじ込むことができるようにしている。
【0028】枠片1a〜1dの外側面6に布地18を重
ねて固定具3をねじ込み、座板41の突条部42で布地
18を溝40に押し込むねことにより布地18の張りを
だすことができる。座板41は金属、樹脂、ゴム、コル
ク等により形成する。なお、枠片1a〜1dおよび補強
片21の材料はアルミニウムに限らず、押出成形できれ
ば金属製でも合成樹脂製でもよい。コーナ具2も金属お
よび合成樹脂により製造することができる。また第2の
実施例は、枠片1a〜1dの外側面6の凹溝7の開口縁
にすべり止め凹凸35を形成したが、外側面6の布張り
用突条部5を含む全体または一部にすべり止め凹凸を形
成してもよい。また桟係合用凹溝12の前側片25に孔
を形成して補強桟21のねじ孔にねじをねじ込み、前側
片25に補強桟21を締付けて固定してもよい。さらに
第2の中空部4bに嵌合するコーナ具2の取付けは、裏
面に孔を形成して、ねじにより締付け固定してもよい。
また枠片1a〜1dとコーナ具2は枠片1a〜1dの裏
面側から連結してもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1の布地張り枠によれば、固定具
の脚部を布地に突き刺し、頭部で布地の布張り用突条部
の後側の部分を押圧するため枠の前面側の布地に張りが
でる。また枠片は金属および合成樹脂により押出成形さ
れているため製造容易であるとともに薄型化でき、しか
も凹溝に固定具を打ち込むため固定具が一直線上に並ぶ
ので外観がよく、また枠片の前端側に突出するようなこ
とがないので布地の平面性が悪くなることがないという
効果がある。
【0030】請求項2の布地張り枠によれば、請求項1
において、前記枠片の裏面と前記凹溝との間の厚さを、
前記固定具を前記凹溝に打ち込むことにより変形可能な
寸法に形成するとともに、前記凹溝の内壁面に前記固定
具の前記脚部に摩擦係止する凹凸を形成したため、請求
項1の効果のほか、固定具を容易に打ち込みおよび取り
外すことができるとともに、凹凸が固定具に摩擦係止す
るため固定具を確実に固定することができる。
【0031】請求項3の布地張り枠によれば、請求項1
または請求項2において、前記枠片が幅方向に並んだ2
個の前記連結用中空部を有し、前記枠片の両端の前面に
前記連結用中空部に貫通する貫通孔を有し、前記コーナ
具は前記連結用中空部に対応して複数設けられ、前記貫
通孔に整合するねじ孔を有し、さらに前記貫通孔を通し
て前記ねじ孔に螺通した先端が前記連結用中空部の内面
に突き当たった状態で前記コーナ具を前記連結用中空部
の前端側に押圧固定する突張りねじを有するため、請求
項1または請求項2の効果のほか、コーナ具を突張りね
じにより確実に固定でき枠の強度を確保できるととも
に、コーナ具を枠片の前側より突張りねじを用いて連結
できるので組立容易になり、さらに貫通孔に突張りねじ
を通してねじ孔に螺通した先端を連結用中空部の内面に
突っ張ることによりコーナ具を連結用中空部の前端側に
締めつけるため、突張りねじの後端が枠の前面側に突出
することがなく、布地の平面性を損なわない。
【0032】請求項4の布地張り枠によれば、請求項1
または請求項2において、前記枠片の内側面に桟係合用
凹溝を有し、相対向する前記枠片の前記桟係合用凹溝に
両端部が係合した補強桟を有するため、請求項1または
請求項2の効果のほか、枠片を長くして枠を大きくして
も、補強桟を枠内に介在することより、布地の張りによ
って枠片が撓むのを防止することができる。
【0033】請求項5の布地張り枠によれば、請求項1
または請求項2において、前記枠片が、ねじが螺合可能
な凹凸を内壁面に形成した額縁取付用凹溝を前記枠片の
裏面に有するため、請求項1または請求項2の効果のほ
か、押出成形によって形成された額縁取付用凹溝にねじ
を螺合することにより額縁を簡単に取付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の部分分解斜視図であ
る。
【図2】枠片の断面図である。
【図3】枠の正面図である。
【図4】枠片を示すもので、(a)は上枠,(b)は下
枠、(c),(d)は側枠、(e)は補強桟を示す正面
図である。
【図5】コーナ具の正面図である。
【図6】枠の一部を示すもので、(a)は1本の補強桟
を有する部分正面図、(b)は2本の補強桟を有する部
分正面図である。
【図7】補強桟の一部破断正面図である。
【図8】その断面図である。
【図9】額縁に枠を取付けた状態を示す部分断面図であ
る。
【図10】額縁の連結金具の正面図である。
【図11】布地の取付け過程を示す説明図である。
【図12】第2の実施例の部分断面図である。
【図13】固定具の斜視図である。
【図14】固定具の他の実施例の斜視図である。
【図15】第3の実施例の部分断面図である。
【符号の説明】
1a〜1d 枠片 2 コーナ具 3 固定具 4 連結用中空部 5 布張り用突条部 6 外側面 7 凹溝 8 凹凸 10 貫通孔 11 額縁取付用凹溝 12 桟係合用凹溝 19 脚部 20 頭部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月30日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】請求項2の布地張り枠は、請求項1におい
て、記凹溝の内壁面に前記固定具の前記脚部に摩擦
係止する凹凸を形成したものである。請求項3の布地張
り枠は、請求項1または請求項2において、前記枠片が
幅方向に並んだ2個の前記連結用中空部を有し、前記枠
片の両端の前面に前記連結用中空部に貫通する貫通孔を
有し、前記コーナ具は前記連結用中空部に対応して複数
設けられ、前記貫通孔に整合するねじ孔を有し、さらに
前記貫通孔を通して前記ねじ孔に螺通した先端が前記連
結用中空部の内面に突き当たった状態で前記コーナ具を
前記連結用中空部の前端側に押圧固定する突張りねじを
有するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項2の布地張り枠によれば、請求項1
において、記凹溝の内壁面に前記固定具の前記脚部
に摩擦係止する凹凸を形成したため、請求項1の作用の
ほか、凹凸が固定具に摩擦係止するため固定具を確実に
固定することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】各枠片1a〜1dは、押出成形によりつぎ
のように形成される。すなわち、その外側面に凹溝7を
有し、この凹溝7よりも前端側に布張り用突条部5を有
するとともに、コーナ具2の端部を嵌合する連結用中空
部4を有する。枠片1a〜1dの裏面と凹溝7との間の
厚さtを、たとえばアルミニウムの場合約1.5mm程
度に形成するとともに、凹溝7の内壁面に固定具3の脚
部19に摩擦係止する凹凸8を形成している。この凹凸
8は凸または凹同志が対向するように形成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また凹溝7の内壁面に固定具3の脚部19
に摩擦係止する凹凸8を形成したため、凹凸8が固定具
3に摩擦係止するため固定具3を確実に固定することが
できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】請求項2の布地張り枠によれば、請求項1
において、記凹溝の内壁面に前記固定具の前記脚部
に摩擦係止する凹凸を形成したため、請求項1の効果の
ほか、凹凸が固定具に摩擦係止するため固定具を確実に
固定することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形された複数の枠片と、これらの
    枠片を連結するコーナ具と、前記複数の枠片により形成
    された枠の前面に張る布地を前記枠片に固定する固定具
    とを備え、 前記枠片の各々は、その外側面に凹溝を有し、この凹溝
    よりも前端側に布張り用突条部を有するとともに、前記
    コーナ具の端部を嵌合する連結用中空部を有するもので
    あり、 前記固定具は、前記布地を突き破って前記凹溝に打ち込
    み可能な脚部と、前記布地を張るように前記布地を前記
    外側面に押圧する頭部とを有する布地張り枠。
  2. 【請求項2】 前記枠片の裏面と前記凹溝との間の厚さ
    を、前記固定具を前記凹溝に打ち込むことにより変形可
    能な寸法に形成するとともに、前記凹溝の内壁面に前記
    固定具の前記脚部に摩擦係止する凹凸を形成した請求項
    1記載の布地張り枠。
  3. 【請求項3】 前記枠片は幅方向に並んだ2個の前記連
    結用中空部を有し、前記枠片の両端の前面に前記連結用
    中空部に貫通する貫通孔を有し、 前記コーナ具は前記連結用中空部に対応して複数設けら
    れ、前記貫通孔に整合するねじ孔を有し、 さらに前記貫通孔を通して前記ねじ孔に螺通した先端が
    前記連結用中空部の内面に突き当たった状態で前記コー
    ナ具を前記連結用中空部の前端側に押圧固定する突張り
    ねじを有する請求項1または請求項2記載の布地張り
    枠。
  4. 【請求項4】 前記枠片の内側面に桟係合用凹溝を有
    し、相対向する前記枠片の前記桟係合用凹溝に両端部が
    係合した補強桟を有する請求項1または請求項2記載の
    布地張り枠。
  5. 【請求項5】 前記枠片は、ねじが螺合可能な凹凸を内
    壁面に形成した額縁取付用凹溝を前記枠片の裏面に有す
    る請求項1または請求項2記載の布地張り枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09263100A (ja) * 1996-03-27 1997-10-07 Ebarisu:Kk 連結構造および布地張り枠
JP2018103582A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 クロバー株式会社 布地保持具、およびこれとヘラ部材のセット

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