JPH08219747A - 放射線厚み測定装置 - Google Patents

放射線厚み測定装置

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JPH08219747A
JPH08219747A JP2894995A JP2894995A JPH08219747A JP H08219747 A JPH08219747 A JP H08219747A JP 2894995 A JP2894995 A JP 2894995A JP 2894995 A JP2894995 A JP 2894995A JP H08219747 A JPH08219747 A JP H08219747A
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JP
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radiation
moving
pair
rolling
generating means
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Application number
JP2894995A
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English (en)
Inventor
Teruo Ishizuka
照雄 石塚
Tsugihito Takagi
次人 高木
Makoto Kudo
良 工藤
Shohei Takehara
正平 竹原
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Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床面積を低減して圧延機間への設置を可能に
すると共に、測定パターンの自由度を高めて測定精度の
向上に寄与する。 【構成】 圧延板1を表裏方向から挟むように当該圧延
板1の幅方向に延設された一対の枠体2A,2Bの一方
の枠体2Aに、別個の駆動系により圧延板1の幅方向を
互いに同一または反対の方向に同軸上で移動せしめられ
る一対の移動放射線発生手段31−1,31−3と、こ
の一対の移動放射線発生手段31−1,31−3の移動
に干渉しない位置で、且つ圧延板1の幅方向における中
央部に放射線を放射する位置に固定放射線発生手段31
−2を設け、他方の枠体2Bに、別個の駆動系により一
対の移動放射線発生手段31−1,31−3と同じ方向
に同期して移動せしめられる一対の移動放射線検出手段
32−1,32−3と、この一対の移動放射線検出手段
32−1,32−3の移動に干渉しない位置に固定放射
線検出手段32−2を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼などの圧延設備に
設置されて圧延材の厚さを測定する放射線厚み測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、鉄鋼などの仕上げ圧延ラ
インにおいては、初段から終段までに6から7台の圧延
機が設置され、被圧延板(以下、圧延板という)は圧下
率や回転数が制御された各段の圧延ロールで連続的に圧
延されて所定の板厚の製品に仕上げられる。
【0003】図2は、従来の仕上げ圧延ラインとこの仕
上げ圧延ラインに設けられた放射線厚み測定装置(以
下、厚み計という)を示す平面図で、矢印Gの方向から
送られてきた圧延板101を圧延する初段の圧延機11
1−1の下流側には、後述する図示しないルーパローラ
や通板ガイドを挟んで2段目の圧延機111−2が設け
られ、以下同様に終段の圧延機111−nが設けられ、
この圧延機111−nの下流側に厚み計141が設けら
れている。
【0004】このように構成された圧延ラインにおいて
は、厚み計141で測定した圧延板101の板厚のフィ
ードバック信号Sを各圧延機111−1〜111−nの
図示しない制御装置に伝送して、各段の圧延機111−
1〜111−nのロールの圧下量や回転数を制御してい
る。
【0005】ところで、最近の圧延工場では、ユーザの
仕様の多様化に伴い、特殊な成分を含んだ製品や、特異
な断面形状・寸法で、且つ少量の受注が増えてきてい
る。しかし、図2のように、最終の圧延スタンドの圧延
機111−nの下流側に厚み計141を設置して圧延板
101の板厚を測定し制御する方法では、初段の圧延機
111−1から厚み計141までの長さLと制御系と駆
動系の遅れ分が加算された長さの圧延板101について
は補正制御されないことになる。したがって、少量の圧
延工程では歩留りが悪くなるおそれがある。
【0006】そのため、図3で示す圧延ラインが考えら
れる。図3において、厚み計141は、初段の圧延機1
11−1と2段目の圧延機111−2との間に設けられ
たルーパローラ112と圧延機111−2の入側に設け
られた一対の通板ガイド113との間の主駆動電動機設
置側(以下、ドライブ側という)に、検出部がドライブ
側の反対側(以下、ワーク側という)となるように設置
されている。矢印Hで示すように右側から送られてきた
圧延板101は、厚み計141の検出信号が入力された
制御装置でワーキングロールが圧下される初段の圧延機
111−1と2段目の圧延機111−2の上下のローラ
140A,140Bで板厚が制御され、下流側の圧延機
で所定の厚さの製品に仕上げられる。ところが、この圧
延ラインでは、たとい厚み計141を圧延方向と直交方
向に所定の速さで移動させても、圧延板101の測定箇
所は圧延板101を斜めに横切る線の部分だけとなるの
で、各横断面の正確なデータが得られないという問題が
ある。
【0007】したがって、図4(a)に示す圧延ライン
も考えれる。図4(a)においては、図3と同じく、図
3に示すルーパローラ112と通板ガイド113との間
にセンタ厚み計141Aとエッジ厚み計141Cを設け
て、矢印J方向に圧延される圧延板101の中央の厚み
はセンタ厚み計141Aで、中央から両側までの厚みは
エッジ厚み計141Cを矢印Kで示すように移動させる
ことで測定する。ところが、この場合も、中央部は各横
断面について測定できるが、両側は図3のときと同じ理
由で正確なデータが得られないという問題がある。
【0008】更に、図4(b)に示す圧延ラインが考え
られる。図4(b)においては、図4(a)のセンタ厚
み計141Aとエッジ厚み計141Cの設置間隔をわず
かに広げて、その間にエッジ厚み計141Bを追加し、
このエッジ厚み計141Bは矢印Nの狭い範囲で、エッ
ジ厚み計141Cは矢印Mの狭い範囲で圧延方向と直交
方向にそれぞれ移動させる。この結果、エッジ厚み計1
41A,141Cの移動範囲を減らすことで、矢印Lの
方向に圧延される圧延板101の横断面の正確な板厚を
測定しようとするものである。
【0009】ところが、この方法では、各厚み計141
A,141B,141Cを設置するための圧延方向の占
有幅が広くなるので、図3に示すルーパローラ112と
通板ガイド113との間の限られた場所には設置できな
いおそれがある。そのため、各厚み計141A,141
B,141Cのうち、例えばセンタ厚み計141Aをワ
ーク側に設置する方法も考えられるが、このワーク側
は、圧延ローラの交換作業を行う場所として使われるの
で設置することが難しい。更に、隣接した圧延機の据付
部分に、圧延機の剛性に影響を及ぼさない程度の切り欠
きを設けて、放射線を通すことも考えられるが、この方
法も放射線を通すための所要の幅と許容切り欠き幅を両
立させることができない。したがって、この図4(b)
の方法も十分に上記問題点を解決するには至らない。
【0010】図5は、圧延板を挟んで片側に3台の放射
線発生部と他側に放射線発生部と対向して3台の放射線
検出部が設けられた放射線厚み測定装置において、圧延
板を挟むコ字状の枠と、この枠の両側に平行に取り付け
られ片側に放射線発生部が移動自在に取り付けられ他側
に放射線検出部が移動自在に取り付けられた一対のレー
ルと、少なくとも2台の放射線発生部と放射線検出部と
係合して、これらの放射線発生部と放射線検出部を移動
させる駆動機構を設けることで、3台の放射線発生部と
3台の放射線検出部で占める床面積を減らして、圧延機
間での設置を可能にし、圧延機の横断面の板厚の測定精
度を上げた放射線厚み測定装置である。
【0011】具体的には、圧延板101の搬送方向(図
面に対し垂直の方向)に対し直角方向に自走可能に配置
し、圧延板101を挟んで上下に配置された上下フレー
ムを縦フレームで一つの剛体としてコ字状枠102に形
成し、上フレーム内に3個の放射線発生部110−1,
110−2,110−3、下フレーム内に3個の放射線
検出部113−1,113−2,113−3をそれぞれ
圧延板101の搬送方向に対し直角方向同一直線上に移
動可能に対向配置し三組の放射線検出部と放射線発生部
の組み合わせを配置する。
【0012】全ての放射線検出部110−1,110−
2,110−3と放射線発生部113−1,113−
2,113−3は上下フレーム内に設置された移動レー
ル106A,106B上の移動ベースに搭載されてお
り、中央の一組はロック機構によって圧延板101の搬
送中心位置に固定され、両端の二組はそれぞれの移動レ
ール106A,106Bと平行に配置された右ネジ10
5A,105Bと左ネジ107A,107Bを結合した
送りネジにそれぞれの移動ベースに固定設置されたナッ
トを噛み合わせ連結軸104A,104Bでモータ10
3と連結されている。これにより、中央の一組は圧延板
101の中心を測定し、両端の二組はそれぞれ圧延板1
01の半分を走査測定し三組のデータより圧延板101
の板厚測定および断面形状の計測を行うことにより上記
の問題を解決しようとするものである。
【0013】しかし、図5の方法においては、右ネジ1
05A,105Bと左ネジ107A,107Bが直結さ
れていて1個のモータ103で駆動するため、両端の二
組が圧延板101の半分を走査測定する場合各々の動作
が制約されるという問題がある。すなわち、次の走査の
何れか一つのパターンを選択しなければならず、これら
を随時変更することができないのである。 (1)それぞれ中央から外側に走査する場合。 (2)それぞれ外側から中央に走査する場合。 (3)片方は外側から中央に、もう一方は中央から外側
に向かって同一方向に走査する場合。 この制約によって走査パターンを任意に変更して必要な
データを採取することができない。また、駆動系が一系
統であるため、駆動系の軽微な故障によって両端の測定
が不可能となって中央部の測定しかできず、半幅測定も
不可能になってしまうという問題がある。更に、中央の
移動台と両端の移動台が干渉するため、幅の狭い圧延材
の場合には両側の測定が不可能となるおそれがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の装置では設置性や信頼性の点で問題があり、圧延機と
次段の圧延機との間で圧延板の断面計測を行うことが困
難で、近年の諸工業のハイテク化・高品質化等に伴う特
殊成分や特殊断面の指定寸法材等の小量・短い材料等の
個別注文の対応に関して、厚み計を圧延機間に設置し高
速フィードバックを行う圧延制御の実現の障害となって
おり、これが製品歩留り向上のネックとなっていた。
【0015】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、床面積を低減して圧延機間への設置
を可能にすると共に、測定パターンの自由度を高めて測
定精度の向上に寄与し得る放射線厚み測定装置を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、圧延板を表裏方向から挟
むように当該圧延板の幅方向に一対の枠体が延設され、
一方の枠体に放射線発生手段を設け、他方の枠体に圧延
板を介して放射線発生手段に対向する位置に放射線検出
手段を設け、放射線発生手段から圧延板を介して放射線
検出手段に至る放射線の強度に基づいて圧延板の厚さを
測定する装置において、別個の駆動系により圧延板の幅
方向を互いに同一または反対の方向に同軸上で移動せし
められる一対の移動放射線発生手段と、この一対の移動
放射線発生手段の移動に干渉しない位置に固定配備さ
れ、圧延板の幅方向における中央部に放射線を放射する
固定放射線発生手段と、別個の駆動系により一対の移動
放射線発生手段と同じ方向に同期して移動せしめられる
一対の移動放射線検出手段と、この一対の移動放射線検
出手段の移動に干渉しない位置であって固定放射線発生
手段に圧延板を介して対向する位置に固定配備された固
定放射線検出手段と、を有することを要旨とする。
【0017】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記一対の移動放射線発生手段
が、互いの移動範囲が圧延板の幅に対して相互に重複し
ない範囲に分担されていることを要旨とする。
【0018】更に、請求項3記載の本発明は、請求項2
記載の発明において、前記一対の移動放射線発生手段
が、互いの移動範囲が圧延板の幅に対して等しく半分で
あることを要旨とする。
【0019】
【作用】請求項1記載の本発明にあっては、圧延板を表
裏方向から挟むように当該圧延板の幅方向に延設された
一対の枠体の一方に放射線発生手段を設け、他方の枠体
に圧延板を介して放射線発生手段に対向する位置に放射
線検出手段を設けるに当たり、当該一方の枠体に、別個
の駆動系により圧延板の幅方向を互いに同一または反対
の方向に同軸上で移動せしめられる一対の移動放射線発
生手段と、この一対の移動放射線発生手段の移動に干渉
しない位置で、且つ圧延板の幅方向における中央部に放
射線を放射する位置に固定放射線発生手段を設け、当該
他方の枠体に、別個の駆動系により一対の移動放射線発
生手段と同じ方向に同期して移動せしめられる一対の移
動放射線検出手段と、この一対の移動放射線検出手段の
移動に干渉しない位置に固定放射線検出手段を設けるこ
とで、複数台の放射線発生手段と放射線検出手段で占め
る床面積を減らして厚み測定装置の圧延機間への設置を
可能とし、また、両端の放射線発生手段および放射線検
出手段の移動に自由度を持たせ、更に測定可能板幅を出
来る限り狭くして圧延板の横断面の板厚精度を上げるよ
うにしている。
【0020】また、請求項2記載の本発明にあっては、
一対の移動放射線発生手段における互いの移動範囲を、
圧延板の幅に対して相互に重複しない範囲に分担するこ
とで、圧延板の全幅について任意の移動パターンで測定
データを採取できるようにしている。
【0021】更に、請求項3記載の本発明にあっては、
一対の移動放射線発生手段における互いの移動範囲を圧
延板の幅に対して等しく半分とすることで、圧延板の全
幅について任意の移動パターンで測定データを採取でき
ると共に、一方の駆動系が故障した場合でも半幅測定を
確保するようにしている。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る放射線厚み測定
装置(以下、厚み計という)を示す図で、圧延板1の圧
延方向の下流側から上流側を見た図を示す。
【0023】図1において、略逆コ字状に形成された枠
2は、上枠2Aと下枠2Bの間に圧延板1を挟むように
圧延方向と直交方向に設置され、この枠2の図1におい
て左端上部には、枠2の両側面に一対の車輪3,4がそ
れぞれ設けられている。
【0024】これらの車輪3,4は、図1において左側
(すなわち、ドライブ側)に立設された図示しない支柱
から突き出た図示しないレールに遊嵌している。車輪
3,4の下方には、図1において枠2を左右に移動させ
る駆動電動機5が取り付けられ、この駆動電動機5の出
力軸に連結された図示しない減速機の図示しない出力軸
のスプロケット6と車輪3の軸7に固定されたスプロケ
ット8の間には、チェーン9が巻き付けられている。
【0025】枠2の左端中央部には、主電動機(誘導電
動機)10,11が出力軸を右側にして取り付けられ、
この主電動機10,11の出力軸はギア箱12,13の
中央の傘歯車に連結され、主電動機10,11の左端に
は、この主電動機10,11の回転角度を検出する角度
センサ14,15が取り付けられている。
【0026】ギア箱12,13の上下には、ギア箱16
A,16Bと17A,17Bが対称位置にそれぞれ固定
され、ギア箱16A,17Aに収納された傘歯車とギア
箱12,13に収納された傘歯車は連結軸18A,19
Aで連結され、同じくギア箱16B,17Bに収納され
た傘歯車は、連結軸18B,19Bでギア箱12,13
に収納された傘歯車に連結されている。
【0027】ギア箱16A,16Bは、上枠2Aおよび
下枠2Bの図1中の略中程と右端部に配備された一対の
軸受20A,20Bを貫通し支承された右ネジ棒21
A,21Bと連結している。ここで、右ネジ棒21A,
21Bは、外周に右ネジが形成されたものである。ま
た、上枠2Aおよび下枠2Bの図1中の略中程と左端部
には、右ネジ棒21A,21Bに対して同心円の位置に
一対の軸受22A,22Bが配備され、この一対の軸受
22A,22Bには中空右ネジ棒23A,23Bが貫通
され支承されている。ここで、中空右ネジ棒23A,2
3Bは、その軸中心部に右ネジ棒21A,21Bを貫通
させるための中空孔を有し、外周に右ネジが形成された
ものである。この中空右ネジ棒23A,23Bは、その
外周に形成されている右ネジに噛合する歯車24A,2
4Bおよび歯車25A,25Bを介してギア箱17A,
17Bに連結されている。
【0028】上枠2Aには、ネジ棒21A,23Aに対
し圧延板1に接近する位置にこのネジ棒21A,23A
と平行に、詳細省略したレール26Aが取り付けられ、
同じく下枠2Bにもレール26Aと同一品のレール26
Bがレール26Aと平行且つ対称位置に取り付けられて
いる。このうち、レール26Aの図1中左端近くには、
その上端左側のアーム27Aの図示しないメネジ部が中
空右ネジ棒23Aに嵌合した移動台28Aがレール26
A上を移動自在に架設され、レール26Aの図1中右端
にもその上端右側のアーム29Aが右ネジ棒21Aに嵌
合した移動台30Aが架設されている。同じく、レール
26Bの図1中左端近くには、移動台28Aと対称位置
に移動台28Aと同一品の移動台28Bがアーム27B
を中空右ネジ棒23Bに嵌合させて架設され、レール2
6Bの図1中右端には移動台30Aと同一品の移動台3
0Bがアーム29Bを右ネジ棒21Bに嵌合させて上側
の移動台30Aと対称位置に架設されている。
【0029】このうち、移動台28Aには放射線発生部
31−1が取り付けられ、移動台30Aには放射線発生
部31−1と同一品の放射線発生部31−3が取り付け
られている。また、上枠2Aの図1中略中央部には、移
動台28A,30Aと干渉しない位置に放射線発生部3
1−2が取り付けられている。これらの放射線発生部3
1−1,31−2,31−3はそれぞれその放射口側を
圧延板1に向けて固定されている。
【0030】一方、下側の移動台28Bには放射線検出
部32−1が取り付けられ、移動台30Bには放射線検
出部32−1と同一品の放射線検出部32−3が取り付
けられている。下枠2Bの図1中略中央部には、移動台
28B,30Bと干渉しない位置に放射線検出部32−
2が取り付けられている。これらの放射線検出部32−
1,32−2,32−3は、その検出口がそれぞれ放射
線発生部31−1,31−2,31−3からの放射線の
軸心と同一軸線上に固定されている。
【0031】ここで、放射線発生部31−1,31−3
は、移動放射線発生手段を構成し、放射線発生部31−
2は固定放射線発生手段を構成するものである。また、
放射線検出部32−1,32−3は移動放射線検出手段
を構成し、放射線検出部32−2は固定放射線検出手段
を構成するものである。
【0032】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
枠2は、駆動電動機5が駆動されることで、図1ではド
ライブ側から突き出して架設された図示しないレール上
を車輪3,4で走行して、上下の枠2A,2Bが圧延板
1を挟む位置に図示しないリミットスイッチの信号で停
止する。
【0033】今、主電動機10,11を同一回転方向に
駆動すると、ギア箱12,13の傘歯車を介して連結軸
18A,18B,19A,19Bが互いに同一方向に駆
動され、中空右ネジ棒23A,23Bと右ネジ棒21
A,21Bとも同一方向に駆動される。したがって、主
電動機10,11を図1の左側(ドライブ側)からみて
左回りに駆動すると、中空右ネジ棒23A,23Bと右
ネジ棒21A,21Bとも左側からみて左に回転して、
図1中左側の移動台28A,28Bは図1において右
(すなわち、圧延板1の中央)方向に同一速度で同期し
て駆動される。一方、図1中右側の移動台30A,30
Bも移動台28A,28Bと同じ速度で互いに右方向に
同期して駆動される。逆に、主電動機10,11をドラ
イブ側から見て右回転すると、左側の移動台28A,2
8Bおよび右側の移動台30A,30Bともに左方向に
互いに同一速度で同期して移動する。
【0034】次に、主電動機10をドライブ側から見て
右回転させ、主電動機11を左回転させると、左側の移
動台28A,28Bは左方向に、右側の移動台30A,
30Bは右方向に互いに同一速度で同期して移動する。
逆に、主電動機10をドライブ側から見て左回転させ、
主電動機11を右回転させると、左側の移動台28A,
28Bは右方向に、右側の移動台30A,30Bは左方
向に互いに同一速度で同期して移動する。
【0035】一方、これらの移動台28A,28B,3
0A,30Bの移動位置は、角度センサ14,15で検
出されて図示しない別置の位置制御装置に入力され、移
動指令と比較されて主電動機10,11が制御される。
また、各移動台28A,28B,30A,30Bは、所
定の位置に位置決めされ、圧延板1の板厚が各放射線発
生部31−1,31−2,31−3で放射され、放射線
検出部32−1,32−2,32−3で検出された放射
線で測定される。このデータは、各圧延機を制御する制
御装置に入力され、ワーキングロールの圧下量や回転速
度の補正回路に入力されるとともに、次工程の冷間圧延
の制御装置に入力されることになる。
【0036】したがって、本実施例の厚み計において
は、圧延方向に占める幅は、枠2と、この枠2の片面に
取り付けられた駆動電動機5または放射線発生部31−
1,31−2,31−3や放射線検出部32−1,32
−2,32−3の幅だけとなり、従来のように厚み計を
圧延方向に2列〜3列と並べなくてもよいので、小型化
が可能となり、ルーパローラと通板ガイドの間に設置す
ることができる。更に、上枠2A、下枠2Bの上下方向
の幅を広く形成することができるので、枠2の剛性が上
がり、検出精度を上げることができる。また、枠2に取
り付けられる部品は、ほとんどが共通にできて互換性が
あり、取り付けられる場所も対称位置にあるので、製作
容易な厚み計を得ることができる。加えて、三組の厚み
計を同一の枠2に取り付けたので、相互間の間隔の調整
を省くことができ、圧延ラインへの設置工事時間を短縮
することができる。更に、駆動系が二系統であるため、
片方の駆動系が故障しても片端の測定と中央部の測定が
可能であり、従来行われている半幅測定の実行を確保す
ることができる。また、各移動台が干渉しないため、幅
の狭い圧延材でも両側の測定が可能である。また、両端
の二組のネジ棒が分割されていてそれぞれ独立した主電
動機で駆動するため、両端の二組が圧延板の半分を走査
測定する場合、各々の動作を選択することができる。
【0037】すなわち、次の走査の何れか一つのパター
ンを選択でき、これらを随時変更することができる。 (1)それぞれ中央から外側に走査する場合。 (2)それぞれ外側から中央に走査する場合。 (3)片方は外側から中央に、もう一方は中央から外側
に向かって同一方向に走査する場合。 そして、この選択によって走査パターンを任意に変更し
て必要なデータを採取することができる。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
本発明によれば、圧延板を表裏方向から挟むように当該
圧延板の幅方向に延設された一対の枠体の一方に放射線
発生手段を設け、他方の枠体に圧延板を介して放射線発
生手段に対向する位置に放射線検出手段を設けるに当た
り、当該一方の枠体に、別個の駆動系により圧延板の幅
方向を互いに同一または反対の方向に同軸上で移動せし
められる一対の移動放射線発生手段と、この一対の移動
放射線発生手段の移動に干渉しない位置で、且つ圧延板
の幅方向における中央部に放射線を放射する位置に固定
放射線発生手段を設け、当該他方の枠体に、別個の駆動
系により一対の移動放射線発生手段と同じ方向に同期し
て移動せしめられる一対の移動放射線検出手段と、この
一対の移動放射線検出手段の移動に干渉しない位置に固
定放射線検出手段を設けるようにしたので、複数台の放
射線発生手段と放射線検出手段で占める床面積を減らし
て厚み測定装置の圧延機間への設置を可能とし、また、
両端の放射線発生手段および放射線検出手段の移動に自
由度を持たせ、更に測定可能板幅を出来る限り狭くして
圧延板の横断面の板厚精度を上げることができる。
【0039】また、請求項2記載の本発明によれば、一
対の移動放射線発生手段における互いの移動範囲を、圧
延板の幅に対して相互に重複しない範囲に分担するよう
にしたので、圧延板の全幅について任意の移動パターン
で測定データを確実に採取することができる。
【0040】更に、請求項3記載の本発明によれば、一
対の移動放射線発生手段における互いの移動範囲を圧延
板の幅に対して等しく半分とするようにしたので、圧延
板の全幅について任意の移動パターンで測定データを採
取できると共に、一方の駆動系が故障した場合でも半幅
測定を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る放射線厚み測定装置の
構成を示す図である。
【図2】従来の放射線厚み測定装置が配置された圧延設
備の一例を示す図である。
【図3】従来の放射線厚み測定装置が配置された他の圧
延設備を示す図である。
【図4】(a)は、従来の放射線厚み測定装置の他の一
例を示す配置図であり、(b)は、(a)と異なる従来
の放射線厚み測定装置を示す配置図である。
【図5】従来の放射線厚み測定装置の更に他の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 圧延板 2 枠 2A 上枠 2B 下枠 3,4 車輪 5 駆動電動機 6,8 スプロケット 7 軸 9 チェーン 10,11 主電動機 12,13,16A,16B,17A,17B ギア箱 14,15 角度センサ 18A,18B,19A,19B 連結軸 20A,20B,22A,22B 軸受 21A,21B 右ネジ棒 23A,23B 中空右ネジ棒 24A,24B,25A,25B 歯車 26A,26B レール 27A,27B,29A,29B アーム 28A,28B,30A,30B 移動台 31−1,31−2,31−3 放射線発生部 32−1,32−2,32−3 放射線検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 次人 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 工藤 良 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 竹原 正平 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延板を表裏方向から挟むように当該圧
    延板の幅方向に一対の枠体が延設され、一方の枠体に放
    射線発生手段を設け、他方の枠体に圧延板を介して放射
    線発生手段に対向する位置に放射線検出手段を設け、放
    射線発生手段から圧延板を介して放射線検出手段に至る
    放射線の強度に基づいて圧延板の厚さを測定する装置に
    おいて、 別個の駆動系により圧延板の幅方向を互いに同一または
    反対の方向に同軸上で移動せしめられる一対の移動放射
    線発生手段と、 この一対の移動放射線発生手段の移動に干渉しない位置
    に固定配備され、圧延板の幅方向における中央部に放射
    線を放射する固定放射線発生手段と、 別個の駆動系により一対の移動放射線発生手段と同じ方
    向に同期して移動せしめられる一対の移動放射線検出手
    段と、 この一対の移動放射線検出手段の移動に干渉しない位置
    であって固定放射線発生手段に圧延板を介して対向する
    位置に固定配備された固定放射線検出手段と、 を有することを特徴とする放射線厚み測定装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の移動放射線発生手段は、互い
    の移動範囲が圧延板の幅に対して相互に重複しない範囲
    に分担されていることを特徴とする請求項1記載の放射
    線厚み測定装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の移動放射線発生手段は、互い
    の移動範囲が圧延板の幅に対して等しく半分であること
    を特徴とする請求項2記載の放射線厚み測定装置。
JP2894995A 1995-02-17 1995-02-17 放射線厚み測定装置 Pending JPH08219747A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111886475A (zh) * 2018-03-16 2020-11-03 明产株式会社 片材厚度测量装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111886475A (zh) * 2018-03-16 2020-11-03 明产株式会社 片材厚度测量装置
CN111886475B (zh) * 2018-03-16 2022-06-03 明产株式会社 片材厚度测量装置
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