JPH08219684A - 冷却塔の散水装置 - Google Patents

冷却塔の散水装置

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JPH08219684A
JPH08219684A JP2572695A JP2572695A JPH08219684A JP H08219684 A JPH08219684 A JP H08219684A JP 2572695 A JP2572695 A JP 2572695A JP 2572695 A JP2572695 A JP 2572695A JP H08219684 A JPH08219684 A JP H08219684A
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JP
Japan
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water
sprinkler
cooling tower
pipe
planar body
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Application number
JP2572695A
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English (en)
Inventor
Akio Chikasawa
明夫 近沢
Katsuyuki Sakane
克之 坂根
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 散水管の散水穴から散水される水を面状体に
て広げて充填材に均一に散水する。 【構成】 冷却塔の上部に散水装置を、その下部に充填
材4を配置した冷却塔の散水装置である。散水管11に
複数の散水穴13を設けると共に散水穴13から吐出し
た棒状の水流が当たる位置に平面または曲面を有する面
状体14を設ける。面状体14で水流を膜状に広げた状
態で充填材4に流下させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍機の冷却水や産業
プロセス用冷却水を得るために用いる冷却塔の散水装置
の構造に関するものである。
【従来の技術】従来の冷却塔には図5に示すようなクロ
スフロータイプのものと図6に示すようなカウンターフ
ロータイプのものがある。図5は冷却塔全体を示す一部
切欠斜視図であって、1は送風機、2は上部に設けた上
部水槽、3は上部水槽2への水の入口部、4は充填材、
5はルーバー、6は外板、7は冷却水入口管、8は冷却
水出口管、9は下部水槽、10は内部配管である。しか
して冷却水入口管7に冷却水が送られると、内部配管1
0を介して入口部9に送られ、入口部3から上部水槽2
の全面に冷却水が配水され、上部水槽2に送られた冷却
水は上部水槽2の底面の全面に設けた散水穴から流下
し、充填材4を伝うように流下させられる。一方、送風
機1の駆動にて充填材4を横切るように空気が流れてお
り、この空気と充填材4を伝う冷却水が熱交換し、冷却
水が冷却される。冷却された冷却水は下部水槽9に受け
られ、冷却水出口管8から取り出される。図6も冷却塔
全体を示す斜視図であって、1は送風機、4は充填材、
6は外板、7は冷却水入口管、8は冷却水出口管、11
は散水管、12は内部に水車を有する回転ユニットであ
る。しかして冷却水入口管7から冷却水を供給すると、
冷却水の流れにて水車を駆動して複数の散水管11が周
方向に回転駆動されると共に散水管11の散水穴から充
填材4に散水され、充填材4に沿って流下する。一方送
風機1の駆動にて充填材4の下方から上方に空気が流れ
ており、この空気と充填材4を伝う冷却水が熱交換し、
冷却水が冷却される。冷却された冷却水が下部の水槽に
受けられて冷却水出口管8から取り出される。
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の充填材4
としては塩化ビニルシート等のプラスチックシートを成
型し、水と空気の接触効率を高めたものが一般的に使用
され、その形状は成型シートを平行に並べたものや、渦
巻状に巻いたものや、ハニカム状に成型したものが用い
られ、そのピッチは10〜20mm程度である。また上
記上部水槽2の散水穴や散水管11の散水穴等の散水部
には、水を充填材4に分散供給する機能の他に、水が濃
縮されて生成する炭酸カルシウムを主成分とするスケー
ルや外気から侵入するごみ等で詰まらない構造にするこ
とが要求される。このため散水穴径は通常8mm以上、
小さい場合でも5mm以上の穴径が必要となる。ところ
で、上記従来例の図5に示すタイプの場合、上部水槽2
に溜まった冷却水の水頭圧で、上部水槽2の散水穴から
流下させる構造であり、L/A(充填材の単位水平面積
当たりの散水量)が小さい場合には散水穴のピッチが充
填材4のピッチより大きくなり、各充填材4に均等に散
水できなくなる。均等に散水するにはL/Aを大きくす
る必要がある。その結果、冷却水の十分な冷却能力を得
るためには充填材4の高さを高くする必要がある。この
ためこの種の冷却塔は充填材4の高さが1.5〜2m以
上の大容量の冷却塔に用いられているのが現状である。
また上記従来例の図6に示すタイプの場合、散水管11
を水車にて回転駆動する構造のために構造的に複雑とな
ってコストアップとなるという問題があり、また水車の
定期的なメンテナンスが必要となるという問題があり、
さらに充填材4の各部で散水量が時間的に変化するの
で、全体に均一量散水する場合に比べて冷却能力が劣る
という問題がある。本発明は上記問題点に鑑みてなされ
たものであって、本発明の目的とするところは散水管の
散水穴から散水される水を面状体にて広げて充填材に均
一に散水できる冷却塔の散水装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明冷却塔の散水装置は、冷却塔の上部に散水装置
を、その下部に充填材4を配置した冷却塔の散水装置で
あって、散水管11に複数の散水穴13を設けると共に
散水穴13から吐出した棒状の水流が当たる位置に平面
または曲面を有する面状体14を設け、面状体14で水
流を膜状に広げた状態で充填材4に流下させるようにし
たことを特徴とする。
【作用】上記構成によれば、散水管11の散水穴13か
ら棒状に水が吐出されても面状体14に当てることで水
流が膜状に広がり、充填材4に均一に分散させて流下さ
せることができる。このためスケール等の詰まりを防止
するために散水穴13の径を大きくし、且つ散水穴13
のピッチを広くしても充填材4に均一に分散して水流を
流下させることができる。
【実施例】冷却塔全体の基本的な構造は従来例のものと
同じなので、要部である散水装置の構造だけについて述
べる。図1に示すように充填材4は所定のピッチで多数
並設してあり、充填材4の上方には複数の散水管11を
水平且つ平行に配置してある。散水管11と直交するよ
うに冷却水供給管15を配置してあり、冷却水供給管1
5に散水管11の一端を連通させてある。水平な散水管
11の底部には複数の散水穴13を適当なピッチで穿孔
してあり、散水穴13から下方に冷却水が吐出されるよ
うになっている。散水穴13から散水するときポンプに
て水圧をかけて散水するものでも液深による水頭差によ
り散水するものでもよい。この散水管11の下方には平
板よりなる面状体14を配置してある。この面状体14
は水平面に対して20〜70°の角度傾斜している。し
かして冷却水供給管15から矢印aのように冷却水を供
給すると、散水管11の各散水穴13から棒状に冷却水
が吐出されるが、この棒状の水流となって吐出した冷却
水が面状体14に当たることで冷却水の水流が符号bの
ように膜状に広がり、面状体14から充填材4に均一に
冷却水が流下する。充填材4を流下する冷却水は強制的
に送風される空気と熱交換して冷却水が冷却される。図
2は他の実施例を示すものである。本実施例の場合、板
状の面状体14が断面円弧状になるような曲面にしてあ
る。このように面状体14が曲面を有する構造である
と、散水穴13から面状体14に当たって膜状に広がる
とき一層均一に広がりやすい。図3はさらに他の実施例
を示す。本実施例の場合、図3(a)(b)に示すよう
に散水管11の横に複数の散水穴13を所定のピッチで
設けてあり、散水穴13から横方向に冷却水の水流を吐
出するようになっている。この散水管11の横には面状
体14を配置してある。図3(b)の場合、板状の面状
体14は断面円弧状になるように曲面にしてあり、また
面状体14を垂直面に対して0〜70°の角度傾斜させ
てある。しかして散水穴13から横方向に冷却水が吐出
されて面状体14に当たると冷却水の水流は符号bのよ
うに膜状に広がる。本実施例の場合図3(c)のように
面状体14が平板状になってもよい。図4は他の実施例
を示す。本実施例の場合、散水管11の底部に散水穴1
3を穿孔してあり、散水管11の下方には上に凸となる
半円筒状またはアングル状の面状体14を配置してあ
る。つまり、図4(b)のように半円筒状の面状体14
を水平に配置するか、または図4(c)のようにアング
ル状の面状体14を水平に配置してある。この場合、面
状体14の中央部の最も上方に突出する頂上部14aを
散水穴13の真下に位置させてある。本実施例の場合、
散水穴13から下方に突出した冷却水の水流が面状体1
4に当たって膜状に広がると共に頂上部14aで両側に
分水され、充填材4に一層均一に冷却水を散水できる。
なお本実施例の場合、面状体14が半円筒状またはアン
グル状になっているが、半円柱状でも三角柱状でも同様
に実施できる。
【発明の効果】本発明は叙述のように散水管に複数の散
水穴を設けると共に散水穴から吐出した棒状の水流が当
たる位置に平面または曲面を有する面状体を設け、面状
体で水流を膜状に広げた状態で充填材に流下させるよう
にしたので、散水管の散水穴から棒状に水が吐出されて
も面状体に当てることで水流が膜状に広がり、充填材に
均一に分散させて流下させることができるものであっ
て、スケール等の詰まりを防止するために散水穴の径を
大きくし、且つ散水穴のピッチを広くしても充填材に均
一に分散して水流を流下させることができ、充填材に均
一に水流を流下させて冷却能力を向上できるものであ
り、またL/Aを小さくしても均一に水流を分散させる
ことができるために小容量の冷却塔の小型化(特に高さ
を低くすること)が容易になるものであり、また従来の
ように水車のような回転機構を設けなくても均一に分散
できるために故障が少なくなると共に単純な構造のため
に安価にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の斜視図である。
【図2】同上の他の実施例を示し、(a)は正面図、
(b)は側断面図である。
【図3】同上の他の実施例を示し、(a)は正面図、
(b)は側断面図、(c)は(b)の変形例の側断面図
である。
【図4】同上の他の実施例を示し、(a)は正面図、
(b)は側断面図、(c)は(b)の変形例の側断面図
である。
【図5】一従来例の一部切欠斜視図である。
【図6】他の従来例の一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
4 充填材 11 散水管 13 散水穴 14 面状体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却塔の上部に散水装置を、その下部に
    充填材を配置した冷却塔の散水装置であって、散水管に
    複数の散水穴を設けると共に散水穴から吐出した棒状の
    水流が当たる位置に平面または曲面を有する面状体を設
    け、面状体で水流を膜状に広げた状態で充填材に流下さ
    せるようにしたことを特徴とする冷却塔の散水装置。
  2. 【請求項2】 水平な散水管の底部に長手方向に間隔を
    隔てて複数の散水穴を設け、この底部の散水穴から水流
    が当たる位置に面状体を配置して成ることを特徴とする
    請求項1記載の冷却塔の散水装置。
  3. 【請求項3】 面状体が水平面に対して20〜70°の
    角度を有する平板また断面円弧状の板であることを特徴
    とする請求項2記載の冷却塔の散水装置。
  4. 【請求項4】 面状体が上に凸の略半円筒状または略ア
    ングル状であることを特徴とする請求項2記載の冷却塔
    の散水装置。
  5. 【請求項5】 水平な散水管の横に長手方向に間隔を隔
    てて複数の散水穴を設け、散水穴からの水流が当たる散
    水管の横に面状体を配置して成ることを特徴とする請求
    項1記載の冷却塔の散水装置。
  6. 【請求項6】 面状体が垂直面に対して0〜70°角度
    を有する平板または断面円弧状の板であることを特徴と
    する請求項5記載の冷却塔の散水装置。
JP2572695A 1995-02-14 1995-02-14 冷却塔の散水装置 Pending JPH08219684A (ja)

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971125