JPH08218436A - 建設機械用キャビンのヘッドガ−ド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設機械のキャビンに、その上方からの落下
物に対する保護具として設けられたヘッドガ−ドの軽量
化を図ると共に、落下物に対しても安全なヘッドガ−ド
を提供する。 【構成】 建設機械のヘッドガ−ドに於いて、ヘッドガ
−ドの上部形状を下向に傾斜する上に尖った屋根形ある
いは角すい形にした。このように上に尖った屋根型又は
角錐形のヘッドガ−ドにしたので、この上に落下物が落
ちても、傾斜面で落下エネルギ−が分散される。したが
ってヘッドガ−ドを軽量化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は建設機械用キャビンのヘ
ッドガ−ドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来型のヘッドガ−ドとして図３(ａ)又
は図３(ｂ)の如き構造のものがしられている。図３(ａ)
はキャビンａを囲んで４本の支柱ｂが立設され、その上
部に水平のヘッドガ−ドｃが設けられている。又図３
(ｂ)はキャビンａの屋根上に水平のヘッドガ−ドｃが設
けられている。これらの構造ではヘッドガ−ドｃの上部
が平坦であるため、上方からの落下物があると、その全
エネルギ−をヘッドガ−ドｃ（図３(ａ)）またはヘッド
ガ−ドｃとキャビンａ（図３(ｂ)）で受け止めることに
なるので、大きな強度を必要とする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】建設機械のキャビン
に、その上方からの落下物に対する保護具として設けら
れたヘッドガ−ドの軽量化を図ると共に、落下物に対し
ても安全なヘッドガ−ドを提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】建設機械のヘッドガ−ド
に於いて、ヘッドガ−ドの上部形状を下向に傾斜する上
に尖った屋根形あるいは角すい形にした。

【０００５】

【作用】上に尖った屋根型又は角錐形のヘッドガ−ドに
したので、この上に落下物が落ちても、傾斜面で落下エ
ネルギ−が分散される。したがってヘッドガ−ドを軽量
化できる。

【０００６】

【実施例】図１に基いて説明する。図１(ａ)はキャビン
ａの頂部に支柱１を介し屋根型のヘッドガ−ド２を設け
た。又図１(ｂ)はキャビンａの頂部に短尺の支柱１を介
して四角錐状のヘッドガ−ド３を設けたものである。

【０００７】さて、図２(ａ)に示す従来のヘッドガ−ド
ｃでは、上部が平らになっているので、速度Ｖ₀の落下
物４は上部の平面５で受け止められ、ヘッドガ−ドｃが
落下のエネルギ−の全てを受けることになる。このため
従来のヘッドガ−ドは、落下の全エネルギ−に耐えられ
る強度が必要となり、重量的にも大きなものとなる。こ
れに対し図２(ｂ)に依れば、速度Ｖ₀の落下物４はヘッ
ドガ−ド２(２′)上部の斜面６をころがり落ちることに
なる。従って、ヘッドガ−ド２(２′)に掛かる落下のエ
ネルギ−(Ｐn）は小さくなるので、その分ヘッドガ−ド
２(２′)を軽くすることが出来る。しかも、ヘッドガ−
ド２(２′)の下にあるキャビンａの保護の点でも問題の
ない構造となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るヘッドガ−ドで、(ａ)は屋根型、
(ｂ)は角錐型を示す。

【図２】ヘッドガ−ドと落下物との関係を示し、(ａ)は
従来型、(ｂ)は本発明型の説明図を示す。

【図３】公知ヘッドガ−ド。

【符号の説明】

１ 支柱 ２ ヘッドガ−ド ３ ヘッドガ−ド ４ 落下物 ５ 平面 ６ 斜面 ａ キャビン ｂ 支柱 ｃ ヘッドガ−ド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建設機械のヘッドガ−ドに於いて、ヘッ
   ドガ−ドの上部形状下向きに傾斜する上に尖った屋根形
   あるいは角すい形にしたことを特徴とする建設機械用キ
   ャビンのヘッドガ−ド。