JPH08218022A - 孔版印刷方式用のスタンプインキ - Google Patents
孔版印刷方式用のスタンプインキInfo
- Publication number
- JPH08218022A JPH08218022A JP2927095A JP2927095A JPH08218022A JP H08218022 A JPH08218022 A JP H08218022A JP 2927095 A JP2927095 A JP 2927095A JP 2927095 A JP2927095 A JP 2927095A JP H08218022 A JPH08218022 A JP H08218022A
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- JP
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- ink
- oil
- fatty acid
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- acid ester
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Abstract
(57)【要約】
【目的】捺印するのに適した粘度で長期間安定であり、
かつニュートン流体に近づけることで紙への浸透を速く
し、その結果として定着性が良く、セットが速いスタン
プインキを提供することを目的としている。 【構成】全インキ組成物中、芳香族多価カルボン酸と多
価アルコ−ルと油脂とを縮合した油長60から90の油
変成アルキッド樹脂が30重量%から97重量%、HL
B値が4.0以下で、かつソルビタン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エス
テルから選ばれた少なくとも一種の界面活性剤が2重量
%から40重量%、溶剤が0重量%から40重量%およ
び着色剤成分が1重量%から30重量%からなることを
特徴とする孔版印刷方式用のスタンプインキ。
かつニュートン流体に近づけることで紙への浸透を速く
し、その結果として定着性が良く、セットが速いスタン
プインキを提供することを目的としている。 【構成】全インキ組成物中、芳香族多価カルボン酸と多
価アルコ−ルと油脂とを縮合した油長60から90の油
変成アルキッド樹脂が30重量%から97重量%、HL
B値が4.0以下で、かつソルビタン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エス
テルから選ばれた少なくとも一種の界面活性剤が2重量
%から40重量%、溶剤が0重量%から40重量%およ
び着色剤成分が1重量%から30重量%からなることを
特徴とする孔版印刷方式用のスタンプインキ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷方式を用いるス
タンプ器用インキに関する。
タンプ器用インキに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は製版後、孔版原紙の穿孔部分
からインキが出て紙に転写され、画像が形成される方式
のものである。孔版印刷用インキには、成分として、顔
料、樹脂、溶剤からなる油性インキタイプ(例えば、特
公昭33−6515号公報)とこれにさらに水、活性剤
などを加えたエマルションタイプとがある。一方、スタ
ンプ用インキは顔料または染料、樹脂、溶剤、活性剤等
から成り、水性インキ、油性インキがある。
からインキが出て紙に転写され、画像が形成される方式
のものである。孔版印刷用インキには、成分として、顔
料、樹脂、溶剤からなる油性インキタイプ(例えば、特
公昭33−6515号公報)とこれにさらに水、活性剤
などを加えたエマルションタイプとがある。一方、スタ
ンプ用インキは顔料または染料、樹脂、溶剤、活性剤等
から成り、水性インキ、油性インキがある。
【0003】常時、蓋をして、インキを密閉するスタン
プ器(主としてインキを含浸させた印肉と印刷面である
版面が一体化した簡易タイプ)に使うインキには、押印
後の乾燥性がいいように、揮発性のあるアルコ−ル系溶
剤、低分子量芳香族系溶剤が使用されている。また蓋を
しないで、インキを開放系で使用するスタンプ器(主と
して印肉と版面を別々に使用するタイプ)に使うインキ
には、例えば特公平5−88749号公報、特開平6−
228485号公報にあるように、印肉の表面が乾かな
いように、グリコ−ル系溶剤を使用し、水分の蒸発と吸
収を平衡に保つものがほとんどである。
プ器(主としてインキを含浸させた印肉と印刷面である
版面が一体化した簡易タイプ)に使うインキには、押印
後の乾燥性がいいように、揮発性のあるアルコ−ル系溶
剤、低分子量芳香族系溶剤が使用されている。また蓋を
しないで、インキを開放系で使用するスタンプ器(主と
して印肉と版面を別々に使用するタイプ)に使うインキ
には、例えば特公平5−88749号公報、特開平6−
228485号公報にあるように、印肉の表面が乾かな
いように、グリコ−ル系溶剤を使用し、水分の蒸発と吸
収を平衡に保つものがほとんどである。
【0004】しかしながら、上記のインキを孔版印刷式
のスタンプインキに使用しても良好な印刷物は得られな
い。すなわち、孔版印刷用の油性インキは、経時で増粘
し、ひどい場合は油分離(顔料が沈降)してしまう。孔
版印刷用のエマルションインキは、チキソ性または塑性
が強く最初からインキの出が悪く、また紙への浸透も遅
いので定着性が劣り、セット(紙面の乾燥)も遅い。ま
た経時で水分が蒸発して粘度が低下すると、逆にインキ
が出すぎて、印刷物に滲みが出たり、乾燥が遅くなった
りする。揮発性のある溶剤を使用した系のスタンプイン
キは、瞬時にインキが乾いて、孔版原紙は目づまりして
しまう。揮発性のない溶剤を使用した系のスタンプイン
キは、経時で増粘し、ひどい場合は油分離してしまう。
のスタンプインキに使用しても良好な印刷物は得られな
い。すなわち、孔版印刷用の油性インキは、経時で増粘
し、ひどい場合は油分離(顔料が沈降)してしまう。孔
版印刷用のエマルションインキは、チキソ性または塑性
が強く最初からインキの出が悪く、また紙への浸透も遅
いので定着性が劣り、セット(紙面の乾燥)も遅い。ま
た経時で水分が蒸発して粘度が低下すると、逆にインキ
が出すぎて、印刷物に滲みが出たり、乾燥が遅くなった
りする。揮発性のある溶剤を使用した系のスタンプイン
キは、瞬時にインキが乾いて、孔版原紙は目づまりして
しまう。揮発性のない溶剤を使用した系のスタンプイン
キは、経時で増粘し、ひどい場合は油分離してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで従来の孔版イン
キやスタンプインキに比べて、孔版印刷式のスタンプイ
ンキに必要とされる性能は経時での粘度安定性と定着性
の向上およびセットするまでの時間(紙面が乾燥するま
での時間)の短縮である。インキ粘度が高すぎたり、チ
キソ性または塑性が強すぎたりすると、インキの出が悪
く、印刷画像がかすれたり、薄くなったりする。またイ
ンキの紙への浸透が遅くなる結果、セットが遅くなり、
擦れて紙を汚したり、手が汚れたりしてしまう。またイ
ンキ粘度が低すぎると、インキが出すぎて、印刷画像が
滲んだり、印刷表面の乾燥が遅くなり、擦れて汚れた
り、手が汚れたりしてしまう。インキが油分離すると、
油分が紙にしみ出て印刷物を汚したり、沈降した顔料が
孔版原紙を目づまりさせてしまう。またインキの定着性
が劣っていると、擦れて紙面が汚れたり手が汚れたりし
てしまう。本発明は、捺印するのに適した粘度で長期間
安定であり、かつニュートン流体に近づけることで紙へ
の浸透を速くし、その結果として定着性が良く、セット
が速いスタンプインキを提供することを目的としてい
る。
キやスタンプインキに比べて、孔版印刷式のスタンプイ
ンキに必要とされる性能は経時での粘度安定性と定着性
の向上およびセットするまでの時間(紙面が乾燥するま
での時間)の短縮である。インキ粘度が高すぎたり、チ
キソ性または塑性が強すぎたりすると、インキの出が悪
く、印刷画像がかすれたり、薄くなったりする。またイ
ンキの紙への浸透が遅くなる結果、セットが遅くなり、
擦れて紙を汚したり、手が汚れたりしてしまう。またイ
ンキ粘度が低すぎると、インキが出すぎて、印刷画像が
滲んだり、印刷表面の乾燥が遅くなり、擦れて汚れた
り、手が汚れたりしてしまう。インキが油分離すると、
油分が紙にしみ出て印刷物を汚したり、沈降した顔料が
孔版原紙を目づまりさせてしまう。またインキの定着性
が劣っていると、擦れて紙面が汚れたり手が汚れたりし
てしまう。本発明は、捺印するのに適した粘度で長期間
安定であり、かつニュートン流体に近づけることで紙へ
の浸透を速くし、その結果として定着性が良く、セット
が速いスタンプインキを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、全
インキ組成物中、芳香族多価カルボン酸と多価アルコ−
ルと油脂とを縮合した油長60から90の油変成アルキ
ッド樹脂が30重量%から97重量%、HLB値が4.
0以下で、かつソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選
ばれた少なくとも一種の界面活性剤が2重量%から40
重量%、溶剤が0重量%から40重量%および着色剤成
分が1重量%から30重量%からなることを特徴とする
孔版印刷方式用のスタンプインキである。
インキ組成物中、芳香族多価カルボン酸と多価アルコ−
ルと油脂とを縮合した油長60から90の油変成アルキ
ッド樹脂が30重量%から97重量%、HLB値が4.
0以下で、かつソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選
ばれた少なくとも一種の界面活性剤が2重量%から40
重量%、溶剤が0重量%から40重量%および着色剤成
分が1重量%から30重量%からなることを特徴とする
孔版印刷方式用のスタンプインキである。
【0007】本発明に関わる孔版印刷方式によるスタン
プ器は図面に示したように、インキがそのまま、または
紙や布、樹脂スポンジ等でインキを含浸させたものが容
器の中に入っていて、印刷面に孔版原紙が張りつけてあ
るもので、製版後容器を手で持って紙に押しつけると、
この孔版原紙の穿孔部分からインキが滲み出て、印刷さ
れるものである。
プ器は図面に示したように、インキがそのまま、または
紙や布、樹脂スポンジ等でインキを含浸させたものが容
器の中に入っていて、印刷面に孔版原紙が張りつけてあ
るもので、製版後容器を手で持って紙に押しつけると、
この孔版原紙の穿孔部分からインキが滲み出て、印刷さ
れるものである。
【0008】本発明のアルキッド樹脂は油脂と多塩基酸
と多価アルコ−ルを構成成分とする。油脂としては、ヤ
シ油、パ−ム油、オリ−ブ油、ひまし油、綿実油等の不
乾性油あるいは半乾性油が好ましい。アルキッド樹脂の
油長は60から90、より好ましくは70から80であ
り、上記数値より短くても長くてもインキの貯蔵安定性
は低下する。また短い場合はさらにインキの定着性が劣
り、セットも遅くなる。
と多価アルコ−ルを構成成分とする。油脂としては、ヤ
シ油、パ−ム油、オリ−ブ油、ひまし油、綿実油等の不
乾性油あるいは半乾性油が好ましい。アルキッド樹脂の
油長は60から90、より好ましくは70から80であ
り、上記数値より短くても長くてもインキの貯蔵安定性
は低下する。また短い場合はさらにインキの定着性が劣
り、セットも遅くなる。
【0009】本発明では、多塩基酸としてテレフタル酸
を使用することがインキの貯蔵安定性、定着性、セット
の上で好ましいが、イソフタル酸、無水フタル酸、無水
トリメリット酸、テトラヒドロフタル酸であっても良
い。ただし、本発明の効果を損なわない範囲で、すなわ
ち、全多塩基酸量の30重量%以下の範囲で、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸等を併用することができ
る。
を使用することがインキの貯蔵安定性、定着性、セット
の上で好ましいが、イソフタル酸、無水フタル酸、無水
トリメリット酸、テトラヒドロフタル酸であっても良
い。ただし、本発明の効果を損なわない範囲で、すなわ
ち、全多塩基酸量の30重量%以下の範囲で、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸等を併用することができ
る。
【0010】本発明では、多価アルコ−ルとしてペンタ
エリスリットを使用することがインキの貯蔵安定性、定
着性、セットの上で好ましいが、エチレングリコ−ル、
ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、ポリ
エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、トリメチ
レングリコ−ル、テトラメチレングリコ−ル、グリセリ
ン、トリメチロ−ルプロパン、トリメチロ−ルエタン、
ネオペンチルグリコ−ル、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、ジペンタエリスリット、マンニット、ソルビットで
あっても良い。
エリスリットを使用することがインキの貯蔵安定性、定
着性、セットの上で好ましいが、エチレングリコ−ル、
ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、ポリ
エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、トリメチ
レングリコ−ル、テトラメチレングリコ−ル、グリセリ
ン、トリメチロ−ルプロパン、トリメチロ−ルエタン、
ネオペンチルグリコ−ル、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、ジペンタエリスリット、マンニット、ソルビットで
あっても良い。
【0011】本発明において、樹脂として他のアルキッ
ド樹脂、ロジンエステル、ロジン変成フェノ−ル樹脂、
石油樹脂、ギルソナイト等の樹脂を併用することができ
る。本発明の界面活性剤はインキ組成物中2重量%から
40重量%添加することでその効果が現れるが、好まし
くは5重量%から10重量%である。また2種類以上の
界面活性剤を併用することも可能である。また価格的に
高価となるが、本発明の界面活性剤は溶剤としても使用
可能である。
ド樹脂、ロジンエステル、ロジン変成フェノ−ル樹脂、
石油樹脂、ギルソナイト等の樹脂を併用することができ
る。本発明の界面活性剤はインキ組成物中2重量%から
40重量%添加することでその効果が現れるが、好まし
くは5重量%から10重量%である。また2種類以上の
界面活性剤を併用することも可能である。また価格的に
高価となるが、本発明の界面活性剤は溶剤としても使用
可能である。
【0012】ソルビタン脂肪酸エステルまたはポリグリ
セリン脂肪酸エステルまたはショ糖脂肪酸エステルに用
いられる脂肪酸としては、カプリル酸、ラウリン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ト−ル油脂肪
酸等が上げられるがオレイン酸が好ましい。またHLB
値は4以下であるが、数値が小さいほど、つまり親油性
が強いほど、インキの貯蔵安定性、定着性、セットの点
で好ましい。
セリン脂肪酸エステルまたはショ糖脂肪酸エステルに用
いられる脂肪酸としては、カプリル酸、ラウリン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ト−ル油脂肪
酸等が上げられるがオレイン酸が好ましい。またHLB
値は4以下であるが、数値が小さいほど、つまり親油性
が強いほど、インキの貯蔵安定性、定着性、セットの点
で好ましい。
【0013】ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例え
ば、ソルビタントリカプリレ−ト、ソルビタントリラウ
レ−ト、ソルビタントリステアレ−ト、ソルビタントリ
オレエ−ト等が上げられる。ポリグリセリン脂肪酸エス
テルとしては、例えば、デカグリセリルヘプタオレエ−
ト、デカグリセリルデカオレエ−ト、テトラグリセリル
ペンタオレエ−ト、ヘキサグリセリルペンタオレエー
ト、デカグリセリルデカステアレート等が上げられる。
ショ糖脂肪酸エステルとしてはショ糖オレイン酸エステ
ル、ショ糖ステアリン酸エステル等が上げられる。
ば、ソルビタントリカプリレ−ト、ソルビタントリラウ
レ−ト、ソルビタントリステアレ−ト、ソルビタントリ
オレエ−ト等が上げられる。ポリグリセリン脂肪酸エス
テルとしては、例えば、デカグリセリルヘプタオレエ−
ト、デカグリセリルデカオレエ−ト、テトラグリセリル
ペンタオレエ−ト、ヘキサグリセリルペンタオレエー
ト、デカグリセリルデカステアレート等が上げられる。
ショ糖脂肪酸エステルとしてはショ糖オレイン酸エステ
ル、ショ糖ステアリン酸エステル等が上げられる。
【0014】溶剤は、インキ組成物中0重量%から40
重量%が適しており、実質的に揮発性でないものが好ま
しい。揮発性があると、経時で粘度が上昇してしまうか
らである。例えば、沸点が300℃以上の炭化水素系溶
剤、スピンドル油、流動パラフィン、モ−タ−オイル、
ギヤオイル、マシン油等の石油系溶剤、およびエチレ
ン、プロピレン、ブテン、等の不飽和炭化水素の重合に
よって得られる合成油が上げられる。またヒマシ油、ト
−ル油、大豆油、オリ−ブ油、鯨油といった動植物油も
使用可能である。
重量%が適しており、実質的に揮発性でないものが好ま
しい。揮発性があると、経時で粘度が上昇してしまうか
らである。例えば、沸点が300℃以上の炭化水素系溶
剤、スピンドル油、流動パラフィン、モ−タ−オイル、
ギヤオイル、マシン油等の石油系溶剤、およびエチレ
ン、プロピレン、ブテン、等の不飽和炭化水素の重合に
よって得られる合成油が上げられる。またヒマシ油、ト
−ル油、大豆油、オリ−ブ油、鯨油といった動植物油も
使用可能である。
【0015】本発明のインキ中に含まれる着色剤として
は、カ−ボンブラック、二酸化チタン、紺青等の無機顔
料、フタロシアニン顔料、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔
料、キナクリドン顔料等の有機顔料を使用することがで
きる。顔料濃度は1重量%から30重量%が適してい
る。少なすぎると印刷時の色は薄くなり、多すぎると顔
料の紙への浸透が遅くなる結果、(定着性が劣ってセッ
トが遅くなり、擦れて紙を汚したり、手を汚したりして
しまう。また必要に応じて各種添加剤も本発明の効果を
損なわない範囲で用いることができる。例えば、体質顔
料、増量剤、顔料分散剤、耐摩擦性向上剤、酸化防止
剤、裏移り防止剤、チキソ性付与剤等である。チキソ性
付与剤は、インキ中に、または樹脂ワニス作成時に添加
することができる。
は、カ−ボンブラック、二酸化チタン、紺青等の無機顔
料、フタロシアニン顔料、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔
料、キナクリドン顔料等の有機顔料を使用することがで
きる。顔料濃度は1重量%から30重量%が適してい
る。少なすぎると印刷時の色は薄くなり、多すぎると顔
料の紙への浸透が遅くなる結果、(定着性が劣ってセッ
トが遅くなり、擦れて紙を汚したり、手を汚したりして
しまう。また必要に応じて各種添加剤も本発明の効果を
損なわない範囲で用いることができる。例えば、体質顔
料、増量剤、顔料分散剤、耐摩擦性向上剤、酸化防止
剤、裏移り防止剤、チキソ性付与剤等である。チキソ性
付与剤は、インキ中に、または樹脂ワニス作成時に添加
することができる。
【0016】本発明の孔版印刷用スタンプインキは、着
色剤を樹脂や溶剤の全部あるいは一部に添加し、三本ロ
−ルミル、サンドミル等の分散機で練肉、分散し、その
後、押印しやすいように、またインキが適度に出やすい
ように粘度を調整するため、残りの樹脂や溶剤を添加す
ることで得られる。以下、本発明を実施例に基づいてよ
り詳細に説明する。
色剤を樹脂や溶剤の全部あるいは一部に添加し、三本ロ
−ルミル、サンドミル等の分散機で練肉、分散し、その
後、押印しやすいように、またインキが適度に出やすい
ように粘度を調整するため、残りの樹脂や溶剤を添加す
ることで得られる。以下、本発明を実施例に基づいてよ
り詳細に説明する。
【0017】アルキッド樹脂の製造 攪拌機付4ツ口フラスコにやし油76部、ペンタエリス
リット7部、水酸化ナトリウム0.05部を仕込み、窒
素気流下で240℃でエステル交換反応を行い、その
後、イソフタル酸17部を仕込み、さらに反応させアル
キッド樹脂Aを得た。同様にして、原料を変えて、アル
キッド樹脂B、C、D、Eを得た。アルキッド樹脂Aと
ともに仕込み量を表1に示す。
リット7部、水酸化ナトリウム0.05部を仕込み、窒
素気流下で240℃でエステル交換反応を行い、その
後、イソフタル酸17部を仕込み、さらに反応させアル
キッド樹脂Aを得た。同様にして、原料を変えて、アル
キッド樹脂B、C、D、Eを得た。アルキッド樹脂Aと
ともに仕込み量を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例1 樹脂Aを51部、モ−タ−オイルを10部、ニッコ−ル
SO−30を8部、ファ−ネスカ−ボンブラック4部を
混合し、三本ロ−ルで60℃から70℃の熱をかけて練
肉する。その後、粘度調整のため、およびインキ濃度調
整のため樹脂Aを2部、モ−タ−オイル25部を加え、
ディスパ−で攪拌し、孔版印刷用スタンプインキを得
た。
SO−30を8部、ファ−ネスカ−ボンブラック4部を
混合し、三本ロ−ルで60℃から70℃の熱をかけて練
肉する。その後、粘度調整のため、およびインキ濃度調
整のため樹脂Aを2部、モ−タ−オイル25部を加え、
ディスパ−で攪拌し、孔版印刷用スタンプインキを得
た。
【0020】実施例2〜7、比較例1、2 実施例1と同様にして、樹脂AをB、C、D、Eに変え
て、またニッコ−ルSO−30を他の界面活性剤やモ−
タ−オイルに変えてインキを作成した。インキ組成をま
とめたものを表2に示す。
て、またニッコ−ルSO−30を他の界面活性剤やモ−
タ−オイルに変えてインキを作成した。インキ組成をま
とめたものを表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】実施例または比較例に示されたインキの粘
度値、および貯蔵安定性を表3に示す。
度値、および貯蔵安定性を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】これより、本発明のアルキッド樹脂、特に
テレフタル酸やペンタエリスリットを用いたアルキッド
樹脂と本発明の界面活性剤を併用したインキは、よりニ
ュートン流体に近いものであり、また経時増粘や、油分
離が抑えられ、貯蔵安定性が良好であることがわかる。
また実施例および比較例のインキをそれぞれ図1.に示
したスタンプ器に充填し、孔版原紙として理想スクリー
ンマスター(理想科学工業株式会社製)を使用して製版
した後、上質紙に押印した。そしてすぐ印刷物を消しゴ
ムで擦ったところ、実施例のものは比較例のものに比べ
て、紙の汚れが少なく、またインキが擦れ落ちることも
ほとんどなかった。
テレフタル酸やペンタエリスリットを用いたアルキッド
樹脂と本発明の界面活性剤を併用したインキは、よりニ
ュートン流体に近いものであり、また経時増粘や、油分
離が抑えられ、貯蔵安定性が良好であることがわかる。
また実施例および比較例のインキをそれぞれ図1.に示
したスタンプ器に充填し、孔版原紙として理想スクリー
ンマスター(理想科学工業株式会社製)を使用して製版
した後、上質紙に押印した。そしてすぐ印刷物を消しゴ
ムで擦ったところ、実施例のものは比較例のものに比べ
て、紙の汚れが少なく、またインキが擦れ落ちることも
ほとんどなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明の孔版印刷器用スタンプインキは
製版前、製版後を問わず、粘度安定である。そのため、
経時でインキが出なくなったり、油分離して紙を汚した
り、乾燥が遅く手を汚したりすることなく、長期間に渡
って良好な印刷物を得ることができる。また定着性が良
好でありセットも速いので、インキで紙を汚したり、乾
燥が遅く手を汚したりすることもない。
製版前、製版後を問わず、粘度安定である。そのため、
経時でインキが出なくなったり、油分離して紙を汚した
り、乾燥が遅く手を汚したりすることなく、長期間に渡
って良好な印刷物を得ることができる。また定着性が良
好でありセットも速いので、インキで紙を汚したり、乾
燥が遅く手を汚したりすることもない。
【図1】 スタンプ器の側面図
Claims (4)
- 【請求項1】 全インキ組成物中、芳香族多価カルボン
酸と多価アルコ−ルと油脂とを縮合した油長60から9
0の油変成アルキッド樹脂が30重量%から97重量
%、HLB値が4.0以下で、かつソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびショ糖脂
肪酸エステルから選ばれた少なくとも一種の界面活性剤
が2重量%から40重量%、溶剤が0重量%から40重
量%および着色剤成分が1重量%から30重量%からな
ることを特徴とする孔版印刷方式用のスタンプインキ。 - 【請求項2】 溶剤が10重量%から40重量%である
請求項1記載の孔版印刷方式用のスタンプインキ。 - 【請求項3】 芳香族多価カルボン酸がテレフタル酸で
ある請求項1記載の孔版印刷方式用のスタンプインキ。 - 【請求項4】 多価アルコ−ルがペンタエリスリットで
ある請求項1記載の孔版印刷方式用のスタンプインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2927095A JPH08218022A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 孔版印刷方式用のスタンプインキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2927095A JPH08218022A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 孔版印刷方式用のスタンプインキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08218022A true JPH08218022A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12271601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2927095A Pending JPH08218022A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 孔版印刷方式用のスタンプインキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08218022A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP0886671B2 (de) † | 1996-12-21 | 2009-07-01 | Michael Huber München Gmbh | Migrations-, geruchs- und swellingarme bogenoffsetdruckfarbe |
EP2208763A1 (de) * | 2009-01-15 | 2010-07-21 | Cognis IP Management GmbH | Komplexester als Lösungsmittel für Druckfarben (III) |
CN103031019A (zh) * | 2011-09-28 | 2013-04-10 | 理想科学工业株式会社 | 喷墨用油包水(w/o)型乳化墨 |
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1995
- 1995-02-17 JP JP2927095A patent/JPH08218022A/ja active Pending
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