JPH0821751A - 全方向圧力、変位、ひずみ測定装置 - Google Patents
全方向圧力、変位、ひずみ測定装置Info
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- JPH0821751A JPH0821751A JP15583294A JP15583294A JPH0821751A JP H0821751 A JPH0821751 A JP H0821751A JP 15583294 A JP15583294 A JP 15583294A JP 15583294 A JP15583294 A JP 15583294A JP H0821751 A JPH0821751 A JP H0821751A
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- pressure
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 測定装置自身に方位・傾斜測定機能と圧力、
変位、ひずみ測定機能とを持たせ、測定装置を任意の方
向、任意の傾斜に設置可能とした。 【構成】 第1座標系2の三軸方向にそれぞれ配置され
た傾斜角センサ4,及び方位角センサ5と、該第1座標
系2と相互に座標変換可能の第2座標系3の三軸方向
に、それぞれ配置された圧力センサ6及び変位センサ7
と、これら各センサで測定されたアナログ電気信号を入
力するA/D変換器8と、該A/D変換器8により変換
されたデジタル電気信号を入力する演算装置9と、該演
算装置9により演算された傾斜角を入力して相互に接続
される記憶装置11および制御装置10と、該記憶装置
11および制御装置10により出力される電気信号を変
換する表示変換装置13と、該表示変換装置13により
変換された出力を表示する表示装置14とを具えたこと
を特徴としている。
変位、ひずみ測定機能とを持たせ、測定装置を任意の方
向、任意の傾斜に設置可能とした。 【構成】 第1座標系2の三軸方向にそれぞれ配置され
た傾斜角センサ4,及び方位角センサ5と、該第1座標
系2と相互に座標変換可能の第2座標系3の三軸方向
に、それぞれ配置された圧力センサ6及び変位センサ7
と、これら各センサで測定されたアナログ電気信号を入
力するA/D変換器8と、該A/D変換器8により変換
されたデジタル電気信号を入力する演算装置9と、該演
算装置9により演算された傾斜角を入力して相互に接続
される記憶装置11および制御装置10と、該記憶装置
11および制御装置10により出力される電気信号を変
換する表示変換装置13と、該表示変換装置13により
変換された出力を表示する表示装置14とを具えたこと
を特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤中、岩盤中、特殊
条件下(例えば流れがある)の気体又は流体中の任意の
点において作用している圧力や変位、ひずみの作用方向
と大きさを測定するための全方向圧力、変位、ひずみ測
定装置に関する。
条件下(例えば流れがある)の気体又は流体中の任意の
点において作用している圧力や変位、ひずみの作用方向
と大きさを測定するための全方向圧力、変位、ひずみ測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来地盤中、岩盤中、及び特殊条件下の
気体又は流体中の任意の点において作用している圧力量
や変位量やひずみ量を測定するには、測定装置を既知の
3軸方向に挿入して測定し、数学的な演算により測定値
が最大あるいは最小を示す方向を求める方法で測定して
いた。
気体又は流体中の任意の点において作用している圧力量
や変位量やひずみ量を測定するには、測定装置を既知の
3軸方向に挿入して測定し、数学的な演算により測定値
が最大あるいは最小を示す方向を求める方法で測定して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来方法では、測定装置を正確に設置しないと精度が得
られない事、及び設置後に測定装置が移動、回転を生じ
た場合には測定結果の信頼性は全く得られない事などの
問題点があった。本発明はかかる問題点に対処するため
開発されたものであって測定装置自身に方位・傾斜測定
機能と、圧力、変位、ひずみ測定機能とを持たせ、測定
装置を任意の方向、任意の傾斜で設置した場合において
も、測定される圧力、変位、ひずみの最大値、最小値を
数学的な演算により求めることができるようにすること
を目的とする。
従来方法では、測定装置を正確に設置しないと精度が得
られない事、及び設置後に測定装置が移動、回転を生じ
た場合には測定結果の信頼性は全く得られない事などの
問題点があった。本発明はかかる問題点に対処するため
開発されたものであって測定装置自身に方位・傾斜測定
機能と、圧力、変位、ひずみ測定機能とを持たせ、測定
装置を任意の方向、任意の傾斜で設置した場合において
も、測定される圧力、変位、ひずみの最大値、最小値を
数学的な演算により求めることができるようにすること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】相互の座標の関係が既知
の第1座標系のX,Y,Z方向に傾斜角センサおよび方
位角センサを配置し、第2座標系のx,y,z方向に圧
力センサあるいは変位センサあるいはひずみセンサをそ
れぞれ配置する。これらのセンサの出力を加工しデジタ
ル変換する回路を経て、演算装置に伝送する。同演算装
置が、傾斜角、方位角、圧力、変位、ひずみの大きさと
作用方向を演算する。また、この演算結果を所望の表示
法に変換する表示変換装置、および変換された測定値を
表示する表示装置、データを記憶する記憶装置、および
変換された測定値を表示する表示装置、データを記憶す
る記憶装置、外部機器にデータを転送するインターフェ
ース回路を設ける。
の第1座標系のX,Y,Z方向に傾斜角センサおよび方
位角センサを配置し、第2座標系のx,y,z方向に圧
力センサあるいは変位センサあるいはひずみセンサをそ
れぞれ配置する。これらのセンサの出力を加工しデジタ
ル変換する回路を経て、演算装置に伝送する。同演算装
置が、傾斜角、方位角、圧力、変位、ひずみの大きさと
作用方向を演算する。また、この演算結果を所望の表示
法に変換する表示変換装置、および変換された測定値を
表示する表示装置、データを記憶する記憶装置、および
変換された測定値を表示する表示装置、データを記憶す
る記憶装置、外部機器にデータを転送するインターフェ
ース回路を設ける。
【0005】
【作用】傾斜角センサ、方位角センサ、圧力センサ、変
位センサ、ひずみセンサより出力されたデータは、増
幅、デジタル化され、あらかじめ指示された手順により
演算処理を施される。この結果を、表示変換装置により
所望の表示法に変換し、変換された測定値を表示装置に
表示し、記憶装置に格納する。必要に応じて外部機器に
記憶装置の内容の転送を行ない、収納したデータの一括
処理を行なう。
位センサ、ひずみセンサより出力されたデータは、増
幅、デジタル化され、あらかじめ指示された手順により
演算処理を施される。この結果を、表示変換装置により
所望の表示法に変換し、変換された測定値を表示装置に
表示し、記憶装置に格納する。必要に応じて外部機器に
記憶装置の内容の転送を行ない、収納したデータの一括
処理を行なう。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。図1において、1は電源、2は第1座標系、3
は第2座標系で示されるセンサ部、8はA/D変換器、
9は演算装置、10は制御装置、11は記憶装置、12
は外部入出力装置、13は表示変換装置、14は表示装
置である。
明する。図1において、1は電源、2は第1座標系、3
は第2座標系で示されるセンサ部、8はA/D変換器、
9は演算装置、10は制御装置、11は記憶装置、12
は外部入出力装置、13は表示変換装置、14は表示装
置である。
【0007】第1座標系と第2座標系は既知の関係に設
置され、座標変換により相互の値が変換可能である。第
1座標系2において、4X ,4Y , 4Z はそれぞれ直交
するX,Y,Z軸方向に設置された傾斜角センサ、5
X , 5Y ,5Z は方位角センサ、AX , AY ,AZ は傾
斜角センサの出力電気信号、MX , MY , MZ は方位角
センサの出力電気信号である。また、A′X , A′Y ,
A′Z 、M′X , M′Y , M′Z は、デジタル信号に変
換後の傾斜角センサおよび方位角センサの電気信号であ
る。
置され、座標変換により相互の値が変換可能である。第
1座標系2において、4X ,4Y , 4Z はそれぞれ直交
するX,Y,Z軸方向に設置された傾斜角センサ、5
X , 5Y ,5Z は方位角センサ、AX , AY ,AZ は傾
斜角センサの出力電気信号、MX , MY , MZ は方位角
センサの出力電気信号である。また、A′X , A′Y ,
A′Z 、M′X , M′Y , M′Z は、デジタル信号に変
換後の傾斜角センサおよび方位角センサの電気信号であ
る。
【0008】第2座標系3において、6x , 6y ,6z
はそれぞれ直交するx,y,z軸方向に設置された圧力
センサ、7x , 7y ,7z は変位センサあるいはひずみ
センサ、Kx , Ky ,Kz は圧力センサの出力電気信
号、Lx , Ly ,Lz は変位センサあるいはひずみセン
サの出力電気信号である。また、K′x , K′y ,K′
z 、L′x , L′y ,L′z は、デジタル信号に変換後
の圧力センサおよび変位センサあるいはひずみセンサの
電気信号である。
はそれぞれ直交するx,y,z軸方向に設置された圧力
センサ、7x , 7y ,7z は変位センサあるいはひずみ
センサ、Kx , Ky ,Kz は圧力センサの出力電気信
号、Lx , Ly ,Lz は変位センサあるいはひずみセン
サの出力電気信号である。また、K′x , K′y ,K′
z 、L′x , L′y ,L′z は、デジタル信号に変換後
の圧力センサおよび変位センサあるいはひずみセンサの
電気信号である。
【0009】γi は水平面上での方位角度、ωi は水平
面よりの傾斜角度、ρi は圧力ベクトルの大きさ、κi
は圧力ベクトルの水平面上の方位角度、λi は圧力ベク
トル水平面よりの傾斜角度、εi は変位あるいはひずみ
ベクトルの大きさ、μi は変位あるいはひずみベクトル
の水平面上の方位角度、νi は変位あるいはひずみベク
トルの水平面よりの傾斜角度、γ′i は制御後の水平面
上での方位角度、ω′ i は制御後の水平面よりの傾斜角
度、ρ′i は制御後の圧力ベクトルの大きさ、κ′i は
制御後の圧力ベクトルの水平面上の方位角度、λ′i は
制御後の圧力ベクトル水平面よりの傾斜角度、ε′i は
制御後の変位あるいはひずみベクトルの大きさ、μ′i
は制御後の変位あるいはひずみベクトルの水平面上の方
位角度、ν′i は制御後の変位あるいはひずみベクトル
の水平面よりの傾斜角度である。
面よりの傾斜角度、ρi は圧力ベクトルの大きさ、κi
は圧力ベクトルの水平面上の方位角度、λi は圧力ベク
トル水平面よりの傾斜角度、εi は変位あるいはひずみ
ベクトルの大きさ、μi は変位あるいはひずみベクトル
の水平面上の方位角度、νi は変位あるいはひずみベク
トルの水平面よりの傾斜角度、γ′i は制御後の水平面
上での方位角度、ω′ i は制御後の水平面よりの傾斜角
度、ρ′i は制御後の圧力ベクトルの大きさ、κ′i は
制御後の圧力ベクトルの水平面上の方位角度、λ′i は
制御後の圧力ベクトル水平面よりの傾斜角度、ε′i は
制御後の変位あるいはひずみベクトルの大きさ、μ′i
は制御後の変位あるいはひずみベクトルの水平面上の方
位角度、ν′i は制御後の変位あるいはひずみベクトル
の水平面よりの傾斜角度である。
【0010】このような装置において、各傾斜角センサ
4X ,4Y , 4Z 、各方位角センサ5X , 5Y ,5Z 、
各圧力センサ6x , 6y ,6z 、各変位センサあるいは
ひずみセンサ7x , 7y ,7z 、および各回路に電力を
供給する。傾斜角センサ、方位角センサ、圧力センサ、
変位センサあるいはひずみセンサで測定された電気信号
AX , AY , AZ 、MX , MY , MZ 、Kx , Ky ,K
z、Lx , Ly ,Lz は、A/D変換器8に入力され
る。
4X ,4Y , 4Z 、各方位角センサ5X , 5Y ,5Z 、
各圧力センサ6x , 6y ,6z 、各変位センサあるいは
ひずみセンサ7x , 7y ,7z 、および各回路に電力を
供給する。傾斜角センサ、方位角センサ、圧力センサ、
変位センサあるいはひずみセンサで測定された電気信号
AX , AY , AZ 、MX , MY , MZ 、Kx , Ky ,K
z、Lx , Ly ,Lz は、A/D変換器8に入力され
る。
【0011】A/D変換器8によりデジタル信号に変換
された電気信号A′X , A′Y , A′Z 、M′X , M′
Y , M′Z 、K′x , K′y ,K′z 、L′
x , L′y ,L′z は、演算装置9に入力され、演算装
置は数学的な演算により、重力方向と直角をなす水平面
上での真北の方位角あるいは地磁気の方位角γi 、およ
び水平面となす傾斜角ωi 、圧力ベクトルの大きさρi
および圧力ベクトルの水平面上の方位角度κi 、および
圧力ベクトル水平面よりの傾斜角度λi 、および変位あ
るいはひずみベクトルの大きさεi 、および変位あるい
はひずみベクトルの水平面上の方位角度μi 、および変
位あるいはひずみベクトルの水平面よりの傾斜角度νi
を計算し、記憶装置10および制御装置11に出力す
る。
された電気信号A′X , A′Y , A′Z 、M′X , M′
Y , M′Z 、K′x , K′y ,K′z 、L′
x , L′y ,L′z は、演算装置9に入力され、演算装
置は数学的な演算により、重力方向と直角をなす水平面
上での真北の方位角あるいは地磁気の方位角γi 、およ
び水平面となす傾斜角ωi 、圧力ベクトルの大きさρi
および圧力ベクトルの水平面上の方位角度κi 、および
圧力ベクトル水平面よりの傾斜角度λi 、および変位あ
るいはひずみベクトルの大きさεi 、および変位あるい
はひずみベクトルの水平面上の方位角度μi 、および変
位あるいはひずみベクトルの水平面よりの傾斜角度νi
を計算し、記憶装置10および制御装置11に出力す
る。
【0012】制御装置10は、測定データを直接または
間接的に制御する場合に、測定者の判断に応じて、切り
替え装置により作動、非作動を切り替えることができ
る。制御装置10は、記憶装置11とデータの交換が可
能であり、制御装置10または記憶装置11より出力さ
れた電気信号は表示変換装置13により変換され、表示
装置14に表示される。
間接的に制御する場合に、測定者の判断に応じて、切り
替え装置により作動、非作動を切り替えることができ
る。制御装置10は、記憶装置11とデータの交換が可
能であり、制御装置10または記憶装置11より出力さ
れた電気信号は表示変換装置13により変換され、表示
装置14に表示される。
【0013】記憶装置10は、外部入出力装置12との
電気信号の交換により、外部の電気機器と接続、データ
の交換が可能である。図2は本発明の実施例を示す。本
実施例で、1は電源、2は各センサを含めた第1座標
系、3は各センサを含めた第2座標系、4はA/D変換
器であり、これらは一体の球形の殻15に収納されてお
り、コネクタ16を介して、通信回線17により測定部
に測定データを伝送する。
電気信号の交換により、外部の電気機器と接続、データ
の交換が可能である。図2は本発明の実施例を示す。本
実施例で、1は電源、2は各センサを含めた第1座標
系、3は各センサを含めた第2座標系、4はA/D変換
器であり、これらは一体の球形の殻15に収納されてお
り、コネクタ16を介して、通信回線17により測定部
に測定データを伝送する。
【0014】測定部は、演算装置9、制御装置10、記
憶装置11、表示変換装置13などを一体とした回路基
盤と、外部入出力装置12、表示装置14を具備してい
る。次に本発明の説明をする。第1座標系、第2座標系
をそれぞれをOXYZ、Oxyzとし、各々の局所座標
系の関係は既知のものとする。空間上の水平面とこれに
直行する軸とで構成され三軸座標系をOξηζとする。
憶装置11、表示変換装置13などを一体とした回路基
盤と、外部入出力装置12、表示装置14を具備してい
る。次に本発明の説明をする。第1座標系、第2座標系
をそれぞれをOXYZ、Oxyzとし、各々の局所座標
系の関係は既知のものとする。空間上の水平面とこれに
直行する軸とで構成され三軸座標系をOξηζとする。
【0015】空間座標系Oξηζと装置の座標系OXY
Zの関係を計算する。 (a)空間座標系Oξηζと座標系Oabcにおいて、
η軸の回りに任意角β回転した場合の座標系の関係は、 ξ=a・cosβ−c・sinβ η=b ζ=a・sinβ+c・cosβ で示される。(図−3) (b)次に座標系Oabcと機器座標系OXYZにおい
て、a軸の回りに任意角α回転した場合の座標系の関係
は、 a=X b=Y・cosα+Z・sinα c=−Y・sinα+Z・cosα で示される。(図−4) (c)以上の関係より、空間座標系Oξηζと装置の座
標系OXYZの関係は以下のように示される。
Zの関係を計算する。 (a)空間座標系Oξηζと座標系Oabcにおいて、
η軸の回りに任意角β回転した場合の座標系の関係は、 ξ=a・cosβ−c・sinβ η=b ζ=a・sinβ+c・cosβ で示される。(図−3) (b)次に座標系Oabcと機器座標系OXYZにおい
て、a軸の回りに任意角α回転した場合の座標系の関係
は、 a=X b=Y・cosα+Z・sinα c=−Y・sinα+Z・cosα で示される。(図−4) (c)以上の関係より、空間座標系Oξηζと装置の座
標系OXYZの関係は以下のように示される。
【0016】
【数1】
【0017】ここで、右辺第1項は座標変換マトリック
スであり以下のように示される。
スであり以下のように示される。
【0018】
【数2】
【0019】図−5,図−6に示すように重力ベクトル
Gの方向は、空間座標系Oξηζにおいてζ軸と常に一
致する。座標系OXYZにおいて、測定される重力ベク
トルGの各成分ベクトルをGx,Gy ,Gz とし、空間
角をそれぞれφ,χ,ψとすると、
Gの方向は、空間座標系Oξηζにおいてζ軸と常に一
致する。座標系OXYZにおいて、測定される重力ベク
トルGの各成分ベクトルをGx,Gy ,Gz とし、空間
角をそれぞれφ,χ,ψとすると、
【0020】
【数3】
【0021】cosφ=Gx/G,cosχ=Gy/
G,cosψ=Gz/G φ=cos-1(Gx/G),χ=cos-1(Gy/
G),ψ=cos-1(Gz/G) となり、極の傾斜角はψで示される。また、座標系Oξ
ηζとOXYZにおけるG(ζ)とGx,Gy,Gzと
の関係は、
G,cosψ=Gz/G φ=cos-1(Gx/G),χ=cos-1(Gy/
G),ψ=cos-1(Gz/G) となり、極の傾斜角はψで示される。また、座標系Oξ
ηζとOXYZにおけるG(ζ)とGx,Gy,Gzと
の関係は、
【0022】
【数4】
【0023】ゆえに、 Gx=G・sinβ Gy=−G・sinα・cosβ Gz=G・cosα・cosβ β=sin-1(Gx/G)or β=tan-1{−(G
x/Gy)sinα} α=tan-1(−Gy/Gz) つぎに、空間座標系Oξηζにおけるz軸の方向を求め
る。
x/Gy)sinα} α=tan-1(−Gy/Gz) つぎに、空間座標系Oξηζにおけるz軸の方向を求め
る。
【0024】Oxyz軸における各軸方向成分ベクトル
を空間座標系Oξηζに変換した値をGξ,Gη,Gζ
とすると、
を空間座標系Oξηζに変換した値をGξ,Gη,Gζ
とすると、
【0025】
【数5】
【0026】ξ軸とz(ζ)軸の水平面に投影したベク
トルGHとの方向角をδとすると、 tanδ=Gη/Gξ δ=tan-1(Gη/Gξ) 更に方位ベクトルの水平面上の方位角は図−7,図−8
に示すように、方位ベクトルNの座標系Oxyzにおけ
る各成分ベクトルをNx,Ny,Nzとすると、方位ベ
クトルの大きさは、
トルGHとの方向角をδとすると、 tanδ=Gη/Gξ δ=tan-1(Gη/Gξ) 更に方位ベクトルの水平面上の方位角は図−7,図−8
に示すように、方位ベクトルNの座標系Oxyzにおけ
る各成分ベクトルをNx,Ny,Nzとすると、方位ベ
クトルの大きさは、
【0027】
【数6】
【0028】座標系OXYZの各成分ベクトルを空間座
標系Oξηζに変換した場合の各成分ベクトルNξ,N
η,Nζとの関係は、
標系Oξηζに変換した場合の各成分ベクトルNξ,N
η,Nζとの関係は、
【0029】
【数7】
【0030】空間座標系Oξηζにおける方位ベクトル
N(ξηζ)の水平面ξηへの投影をNH(ξηζ)と
し、このベクトルとξ軸とのなす角をθとすると、 tanθ=Nη/Nξ θ=tan-1(Nη/Nξ) 以上の計算により、未知数α,β,δ,θ,φ,χ,ψ
は求まり、測定対象面の極の方位角、傾斜角は計算可能
となる。
N(ξηζ)の水平面ξηへの投影をNH(ξηζ)と
し、このベクトルとξ軸とのなす角をθとすると、 tanθ=Nη/Nξ θ=tan-1(Nη/Nξ) 以上の計算により、未知数α,β,δ,θ,φ,χ,ψ
は求まり、測定対象面の極の方位角、傾斜角は計算可能
となる。
【0031】以上の計算を応用することにより、圧力、
変位(ひずみ)の最大・最小値は、x,y,z軸におけ
る各成分ベクトルの合成により求めることができる。ま
た、その方位と傾斜は、座標系Oxyzと座標系OXY
Zを座標変換マトリックスにより関連付け、同様の計算
を施すことにより求めることができる。
変位(ひずみ)の最大・最小値は、x,y,z軸におけ
る各成分ベクトルの合成により求めることができる。ま
た、その方位と傾斜は、座標系Oxyzと座標系OXY
Zを座標変換マトリックスにより関連付け、同様の計算
を施すことにより求めることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるときは
三次元空間上で方向性を持って作用する圧力、変位、ひ
ずみの大きさと方向を測定し出力するものであるから地
盤中、岩盤中、特殊条件下の気体中、流体中の任意の点
において作用している圧力や変位を測定でき、更に本発
明によるときは第1座標系の各々直交する三軸方向にそ
れぞれ配置された傾斜角センサ、及び方位角センサと、
該第1座標系と相互に座標変換可能の第2座標系の各々
直交する三軸方向に、それぞれ配置された圧力センサ及
び変位センサあるいはひずみセンサと、これら各センサ
で測定された電気信号を入力するA/D変換器と、該A
/D変換器によりデジタル変換された電気信号を入力し
て方位角、傾斜角、圧力ベクトルの大きさと傾斜角・傾
斜方位、変位ベクトルあるいはひずみベクトルの大きさ
とその傾斜角・傾斜方位を演算処理する演算装置と、測
定データを直接的または間接的に制御する制御装置と、
外部の電気機器に接続してデータ交換の可能な記憶装置
と、上記制御装置または記憶装置から出力された電気信
号を、所望の表示法に合わせて交換する表示変換装置
と、上記表示変換装置により変換された測定値を表示す
る表示装置を具え、測定装置自身が方位、傾斜測定機能
を有して測定装置自身を任意の方向、任意の傾斜で設置
した場合においても測定される圧力、変位、ひずみの最
大値、最小値を数字的な演算により求めることができ測
定精度の向上が図られることができる等の効果を有す
る。
三次元空間上で方向性を持って作用する圧力、変位、ひ
ずみの大きさと方向を測定し出力するものであるから地
盤中、岩盤中、特殊条件下の気体中、流体中の任意の点
において作用している圧力や変位を測定でき、更に本発
明によるときは第1座標系の各々直交する三軸方向にそ
れぞれ配置された傾斜角センサ、及び方位角センサと、
該第1座標系と相互に座標変換可能の第2座標系の各々
直交する三軸方向に、それぞれ配置された圧力センサ及
び変位センサあるいはひずみセンサと、これら各センサ
で測定された電気信号を入力するA/D変換器と、該A
/D変換器によりデジタル変換された電気信号を入力し
て方位角、傾斜角、圧力ベクトルの大きさと傾斜角・傾
斜方位、変位ベクトルあるいはひずみベクトルの大きさ
とその傾斜角・傾斜方位を演算処理する演算装置と、測
定データを直接的または間接的に制御する制御装置と、
外部の電気機器に接続してデータ交換の可能な記憶装置
と、上記制御装置または記憶装置から出力された電気信
号を、所望の表示法に合わせて交換する表示変換装置
と、上記表示変換装置により変換された測定値を表示す
る表示装置を具え、測定装置自身が方位、傾斜測定機能
を有して測定装置自身を任意の方向、任意の傾斜で設置
した場合においても測定される圧力、変位、ひずみの最
大値、最小値を数字的な演算により求めることができ測
定精度の向上が図られることができる等の効果を有す
る。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック線図である。
【図2】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図3】空間座標系Oξηζを示す説明図である。
【図4】空間座標系Oabcを示す説明図である。
【図5】座標系OXYZを示す説明図である。
【図6】座標系Oξηζを示す説明図である。
【図7】座標系OXYZにおける方位ベクトルの説明図
である。
である。
【図8】座標系Oξηζにおける方位ベクトルの説明図
である。
である。
2 第1座標系 3 第2座標系 4 傾斜角センサ 5 方位角センサ 6 圧力センサ 7 変位センサ 8 A/D変換器 9 演算装置 10 制御装置 11 記憶装置 12 外部入出力装置 13 表示変換装置 14 表示装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来方法では、測定装置を正確に設置しないと精度が得
られない事、及び設置後に測定装置が移動、回転を生じ
た場合には測定結果の信頼性は全く得られない事などの
問題点があった。本発明はかかる問題点に対処するため
開発されたものであって測定装置自身に方位・傾斜測定
機能と、圧力、変位、ひずみ測定機能とを持たせ、測定
装置を任意の方向、任意の傾斜で設置した場合において
も、測定される圧力、変位、ひずみの最大値、最小値お
よびその作用方向を数学的な演算により求めることがで
きるようにすることを目的とする。
従来方法では、測定装置を正確に設置しないと精度が得
られない事、及び設置後に測定装置が移動、回転を生じ
た場合には測定結果の信頼性は全く得られない事などの
問題点があった。本発明はかかる問題点に対処するため
開発されたものであって測定装置自身に方位・傾斜測定
機能と、圧力、変位、ひずみ測定機能とを持たせ、測定
装置を任意の方向、任意の傾斜で設置した場合において
も、測定される圧力、変位、ひずみの最大値、最小値お
よびその作用方向を数学的な演算により求めることがで
きるようにすることを目的とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01D 21/00 D G01L 5/00 A
Claims (2)
- 【請求項1】 測定器自身に方位・傾斜測定機能と、圧
力・変位あるいはひずみ測定機能を持たせて、三次元空
間上で方向性を持って作用する圧力、変位、ひずみの大
きさと方向を測定し出力することを特徴とする全方向圧
力、変位、ひずみ測定装置。 - 【請求項2】 第1座標系の各々直交する三軸方向に配
置され、傾斜角を計測し電気信号として出力する三軸型
傾斜角センサ、および方位角を計測し電気信号として出
力する三軸型方位角センサと、第2座標系の各々直交す
る三軸方向に配置され、圧力を計測する三軸型圧力セン
サあるいは変位を計測する三軸型変位センサ、あるいは
ひずみを計測する三軸型ひずみセンサと、上記各センサ
の出力する信号を加工しデジタル値で出力するA/D変
換器と、上記出力に基づいて、傾斜角および方位角およ
び圧力あるいは変位あるいはひずみの大きさと作用方向
を演算処理する演算装置と、測定データを直接的または
間接的に制御する制御装置と、外部の電気機器と接続し
てデータの交換の可能な記憶装置と、上記制御装置また
は記憶装置より出力された電気信号を所望の表示法に合
わせて変換する表示変換装置と、上記表示変換装置によ
り変換された測定値を表示する表示装置とを具えたこと
を特徴とする請求項1の全方向圧力、変位、ひずみ測定
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15583294A JPH0821751A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 全方向圧力、変位、ひずみ測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15583294A JPH0821751A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 全方向圧力、変位、ひずみ測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0821751A true JPH0821751A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15614478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15583294A Pending JPH0821751A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 全方向圧力、変位、ひずみ測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0821751A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009028778A1 (en) * | 2007-08-29 | 2009-03-05 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Circuit for calculating a three-dimensional inclination angle |
CN105606016A (zh) * | 2015-09-11 | 2016-05-25 | 浙江理工大学 | 一种基于三轴倾角定位的空间应变测量装置及方法 |
CN105043438B (zh) * | 2015-05-18 | 2017-07-28 | 西安航空制动科技有限公司 | 空间物体多维参数测量装置 |
CN112611499A (zh) * | 2019-09-18 | 2021-04-06 | 马洪文 | 多维力传感器的负载平台微位移测量方法及测量敏感元件的安装方法 |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP15583294A patent/JPH0821751A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009028778A1 (en) * | 2007-08-29 | 2009-03-05 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Circuit for calculating a three-dimensional inclination angle |
JP2010538257A (ja) * | 2007-08-29 | 2010-12-09 | 韓國電子通信研究院 | 3次元傾斜角の演算回路 |
US8359758B2 (en) | 2007-08-29 | 2013-01-29 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Circuit for calculating a three-dimensional inclination angle |
CN105043438B (zh) * | 2015-05-18 | 2017-07-28 | 西安航空制动科技有限公司 | 空间物体多维参数测量装置 |
CN105606016A (zh) * | 2015-09-11 | 2016-05-25 | 浙江理工大学 | 一种基于三轴倾角定位的空间应变测量装置及方法 |
CN112611499A (zh) * | 2019-09-18 | 2021-04-06 | 马洪文 | 多维力传感器的负载平台微位移测量方法及测量敏感元件的安装方法 |
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