JPH08216029A - 精密研磨シート - Google Patents
精密研磨シートInfo
- Publication number
- JPH08216029A JPH08216029A JP4248395A JP4248395A JPH08216029A JP H08216029 A JPH08216029 A JP H08216029A JP 4248395 A JP4248395 A JP 4248395A JP 4248395 A JP4248395 A JP 4248395A JP H08216029 A JPH08216029 A JP H08216029A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polishing
- precision
- sheet
- polished
- polishing sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
- B24B37/00—Lapping machines or devices; Accessories
- B24B37/11—Lapping tools
- B24B37/20—Lapping pads for working plane surfaces
- B24B37/26—Lapping pads for working plane surfaces characterised by the shape of the lapping pad surface, e.g. grooved
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製品の仕上がり精度が高く、しかも作業性の
優れた精密研磨シートを提供する。 【構成】 精密研磨シート1の研磨面に幅1〜5ミリメ
ートル程度、深さ 0.5〜2.5 ミリメートル程度の調整溝
を10〜100 ミリメートル程度の間隔を開けて削設し、且
つ、夫々の調整溝を精密研磨シートの周縁に開口させ
て、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨シートの研磨面と
の間に注入した研磨液のうちの、過剰の研磨液をこの調
整溝に流し込ませて、研磨液層の厚さが研磨面の全ての
箇所でほゞ同一になるようにすると共に、研磨液が不足
する箇所では、調整溝に溜っている研磨液が其処に補充
されるように構成した。
優れた精密研磨シートを提供する。 【構成】 精密研磨シート1の研磨面に幅1〜5ミリメ
ートル程度、深さ 0.5〜2.5 ミリメートル程度の調整溝
を10〜100 ミリメートル程度の間隔を開けて削設し、且
つ、夫々の調整溝を精密研磨シートの周縁に開口させ
て、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨シートの研磨面と
の間に注入した研磨液のうちの、過剰の研磨液をこの調
整溝に流し込ませて、研磨液層の厚さが研磨面の全ての
箇所でほゞ同一になるようにすると共に、研磨液が不足
する箇所では、調整溝に溜っている研磨液が其処に補充
されるように構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被研磨物の表面を数ミ
リミクロン程度の平滑度に仕上げる精密研磨シートに関
するものである。
リミクロン程度の平滑度に仕上げる精密研磨シートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズやプリズム、液晶表示板用ガラス
基板、或いはICチップ用基板等は、精密研磨シートに
より表面を研削され、研磨されて、数ミリミクロン程度
の平滑度に仕上げられる。上記したICチップ用基板等
の被研磨物に表面仕上げを施すときは、精密研磨シート
としては、従来から、気泡経が数ミクロンの低発泡ポリ
ウレタン、その他の軟質の合成樹脂低発泡体を、厚さ数
百ミクロン〜数ミリメートル、半径数百ミリメートルの
円盤状に成形し、更にその表面(研磨面)を平坦に仕上
げたものが用いられている。又、研磨方式は、被研磨物
の被仕上げ面と精密研磨シートの研磨面との間に、酸化
セリウム等の微粉状研磨材や液状研磨剤を含む研磨液を
注入する、所謂、水研ぎ法が採用されている。
基板、或いはICチップ用基板等は、精密研磨シートに
より表面を研削され、研磨されて、数ミリミクロン程度
の平滑度に仕上げられる。上記したICチップ用基板等
の被研磨物に表面仕上げを施すときは、精密研磨シート
としては、従来から、気泡経が数ミクロンの低発泡ポリ
ウレタン、その他の軟質の合成樹脂低発泡体を、厚さ数
百ミクロン〜数ミリメートル、半径数百ミリメートルの
円盤状に成形し、更にその表面(研磨面)を平坦に仕上
げたものが用いられている。又、研磨方式は、被研磨物
の被仕上げ面と精密研磨シートの研磨面との間に、酸化
セリウム等の微粉状研磨材や液状研磨剤を含む研磨液を
注入する、所謂、水研ぎ法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水研ぎ法による研削、
研磨方式では、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨シート
の研磨面との間に研磨液の層が形成される。この研磨液
は、被仕上げ面と研磨面との間に注入された後、精密研
磨シートが回転運動するに伴って、両面の間で移動する
ので、場所によってその量、換言すれば、その層の厚さ
が相異し、厚さにムラが生じる。勿論、この厚さのムラ
は極めて僅かであって、通常の研磨では何らの問題もな
い。ところが、精密ICチップ用基板等を研磨する場合
のように、その表面を研削したり、研磨したりする厚さ
がミクロンオーダーであり、しかもその表面を数ミリミ
クロン程度の平滑度に仕上げるものである場合には、被
研磨物の被仕上げ面も精密研磨シートの研磨面も予じめ
相応の平坦度になっており、研磨液の層も極めて薄いた
め、研磨液層の厚さのムラの影響が大きくて、これが厚
い部分では研磨液自体の研磨効果が低くなるし、薄い部
分では、被仕上げ面に研磨面が接触してしまうこともあ
って研磨効果が発揮されなくなり、作業能率が低いばか
りでなく、仕上がり精度も低くなると云う不具合が生じ
る。又、研磨液層の薄い部分では、研磨液の見掛け上の
粘着性が高まったり、その表面張力の影響が大きくなっ
たりして、被仕上げ面と研磨面の間の摺動抵抗が増大し
て、被仕上げ面に傷が生じると云う畏れも生じる。更
に、この研削、研磨方式では、研磨液の層が薄いことに
より、被研磨物から精密研磨シートを引き剥がそうとす
る力に対する研磨液の、表面張力による抵抗力が大きく
なる。しかも、液晶表示板用ガラス基板やICチップ用
基板等の被研磨物が、比較的薄くて脆いため、研磨処理
が終了した後、被研磨物から精密研磨シートを引き上げ
る際に、被研磨物が折れ曲がったり、破断したりする事
故も生じていた。上記した、種々の不具合を解消する方
策として従来は、精密研磨シートに直径1〜2ミリメー
トル程度の孔を20〜30ミリメートル程度の間隔を開けて
穿孔する方法が試みられた。しかしながらこの方法は、
研磨液の層の厚さが数ミクロン以下の、ICチップ用基
板等の研磨には全く効果が見られなかった。本発明は、
仕上がり精度が高く、しかも作業性の優れた精密研磨シ
ートを提供することを目的としている。
研磨方式では、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨シート
の研磨面との間に研磨液の層が形成される。この研磨液
は、被仕上げ面と研磨面との間に注入された後、精密研
磨シートが回転運動するに伴って、両面の間で移動する
ので、場所によってその量、換言すれば、その層の厚さ
が相異し、厚さにムラが生じる。勿論、この厚さのムラ
は極めて僅かであって、通常の研磨では何らの問題もな
い。ところが、精密ICチップ用基板等を研磨する場合
のように、その表面を研削したり、研磨したりする厚さ
がミクロンオーダーであり、しかもその表面を数ミリミ
クロン程度の平滑度に仕上げるものである場合には、被
研磨物の被仕上げ面も精密研磨シートの研磨面も予じめ
相応の平坦度になっており、研磨液の層も極めて薄いた
め、研磨液層の厚さのムラの影響が大きくて、これが厚
い部分では研磨液自体の研磨効果が低くなるし、薄い部
分では、被仕上げ面に研磨面が接触してしまうこともあ
って研磨効果が発揮されなくなり、作業能率が低いばか
りでなく、仕上がり精度も低くなると云う不具合が生じ
る。又、研磨液層の薄い部分では、研磨液の見掛け上の
粘着性が高まったり、その表面張力の影響が大きくなっ
たりして、被仕上げ面と研磨面の間の摺動抵抗が増大し
て、被仕上げ面に傷が生じると云う畏れも生じる。更
に、この研削、研磨方式では、研磨液の層が薄いことに
より、被研磨物から精密研磨シートを引き剥がそうとす
る力に対する研磨液の、表面張力による抵抗力が大きく
なる。しかも、液晶表示板用ガラス基板やICチップ用
基板等の被研磨物が、比較的薄くて脆いため、研磨処理
が終了した後、被研磨物から精密研磨シートを引き上げ
る際に、被研磨物が折れ曲がったり、破断したりする事
故も生じていた。上記した、種々の不具合を解消する方
策として従来は、精密研磨シートに直径1〜2ミリメー
トル程度の孔を20〜30ミリメートル程度の間隔を開けて
穿孔する方法が試みられた。しかしながらこの方法は、
研磨液の層の厚さが数ミクロン以下の、ICチップ用基
板等の研磨には全く効果が見られなかった。本発明は、
仕上がり精度が高く、しかも作業性の優れた精密研磨シ
ートを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、精密研磨シー
トの研磨面に幅1〜5ミリメートル程度、深さ 0.5〜2.
5 ミリメートル程度の調整溝を10〜100 ミリメートル程
度の間隔を開けて削設し、且つ、夫々の調整溝を精密研
磨シートの周縁に開口させて、被研磨物の被仕上げ面と
精密研磨シートの研磨面との間に注入した研磨液のうち
の、過剰の研磨液をこの調整溝に流し込ませて、研磨液
層の厚さが研磨面の全ての箇所でほゞ同一になるように
すると共に、研磨液が不足する箇所では、調整溝に溜っ
ている研磨液が其処に補充されるように構成した手段に
より、上記した目的を達成している。
トの研磨面に幅1〜5ミリメートル程度、深さ 0.5〜2.
5 ミリメートル程度の調整溝を10〜100 ミリメートル程
度の間隔を開けて削設し、且つ、夫々の調整溝を精密研
磨シートの周縁に開口させて、被研磨物の被仕上げ面と
精密研磨シートの研磨面との間に注入した研磨液のうち
の、過剰の研磨液をこの調整溝に流し込ませて、研磨液
層の厚さが研磨面の全ての箇所でほゞ同一になるように
すると共に、研磨液が不足する箇所では、調整溝に溜っ
ている研磨液が其処に補充されるように構成した手段に
より、上記した目的を達成している。
【0005】
【作用】本発明は、精密研磨シートの研磨面に幅1〜5
ミリメートル程度、深さ 0.5〜2.5 ミリメートル程度の
調整溝を10〜100 ミリメートル程度の間隔を開けて削設
したことにより、精密研磨シートを回転させると、被研
磨物の被仕上げ面と精密研磨シートの研磨面との間に注
入した研磨液のうちの、過剰の研磨液が被仕上げ面の全
ての箇所で直ちにこの調整溝に入り込み、研磨液層の厚
さが研磨面の全ての箇所でほゞ同一になる。又、調整溝
の深さを 0.5〜2.5 ミリメートル程度にしたことによ
り、溝内には研磨液が滞溜し、被仕上げ面と研磨面との
間で研磨液が不足する箇所が生じると、調整溝に溜って
いる研磨液が其処に補充される。
ミリメートル程度、深さ 0.5〜2.5 ミリメートル程度の
調整溝を10〜100 ミリメートル程度の間隔を開けて削設
したことにより、精密研磨シートを回転させると、被研
磨物の被仕上げ面と精密研磨シートの研磨面との間に注
入した研磨液のうちの、過剰の研磨液が被仕上げ面の全
ての箇所で直ちにこの調整溝に入り込み、研磨液層の厚
さが研磨面の全ての箇所でほゞ同一になる。又、調整溝
の深さを 0.5〜2.5 ミリメートル程度にしたことによ
り、溝内には研磨液が滞溜し、被仕上げ面と研磨面との
間で研磨液が不足する箇所が生じると、調整溝に溜って
いる研磨液が其処に補充される。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る精密研磨シートを図示の
実施例に基づいて具体的に説明する。図中符号1は精密
研磨シート、2は調整溝である。精密研磨シート1は、
表面が平坦に加工されて研磨面となっており、調整溝2
はこの面に削設されている。精密研磨シート1は、通常
のこの種の研磨シートと同様のものであって、低発泡ポ
リウレタン、その他の軟質の合成樹脂発泡体や不織布等
の、適当量の研磨液を含浸する能力を有するシートを用
いて形成されており、又、その裏面には補強シート3が
貼付されている。この精密研磨シート1の形状や寸法等
については、特に限定はしない。それらは、被研磨物で
あるレンズやプリズム、液晶表示板用ガラス基板、或い
はICチップ用基板等の被研磨物の種類や形状、1バッ
チ当たりの数量等により決められるもので、通常は厚さ
1〜3ミリメートル、半径 200〜 600ミリメートル程度
の円盤状をなしている。又、気泡体の気泡経も被研磨物
の種類や仕上げの程度等により決められるもので、一般
に、仕上げの初期段階で使用するものは、5〜10ミクロ
ン程度の、大きな気泡経の、酸化セリウム等の研削剤を
含有させるなどして研削を主体としたものが用いられ、
仕上げの段階が進むに従って気泡経の小さな、2〜3ミ
クロン程度の、研磨を主体としたものが用いられる。調
整溝2は、幅が1〜5ミリメートル程度、深さが 0.5〜
2.5 ミリメートル程度のもので、精密研磨シート1の研
磨面のほゞ全面に10〜100 ミリメートル程度の間隔を開
けて削設されている。この調整溝2は、夫々の末端が精
密研磨シート1の周縁に開口していて、精密研磨シート
1を回転させると、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨シ
ート1の研磨面との間に注入される研磨液のうちの過剰
な分が、被仕上げ面の全ての箇所でこれに入り込んで夫
々の末端から流れ出し、しかも、研磨液が、その表面張
力によりこの溝2を満たす状態で滞溜して、被仕上げ面
と研磨面との間で研磨液が適正量以下に減少する箇所が
生じると、溝2内に滞溜している研磨液がその箇所に入
り込んで、被仕上げ面と研磨面との間には研磨液の層が
常に適正な厚さで介在するように、幅や深さ、及び間隔
が規定される。
実施例に基づいて具体的に説明する。図中符号1は精密
研磨シート、2は調整溝である。精密研磨シート1は、
表面が平坦に加工されて研磨面となっており、調整溝2
はこの面に削設されている。精密研磨シート1は、通常
のこの種の研磨シートと同様のものであって、低発泡ポ
リウレタン、その他の軟質の合成樹脂発泡体や不織布等
の、適当量の研磨液を含浸する能力を有するシートを用
いて形成されており、又、その裏面には補強シート3が
貼付されている。この精密研磨シート1の形状や寸法等
については、特に限定はしない。それらは、被研磨物で
あるレンズやプリズム、液晶表示板用ガラス基板、或い
はICチップ用基板等の被研磨物の種類や形状、1バッ
チ当たりの数量等により決められるもので、通常は厚さ
1〜3ミリメートル、半径 200〜 600ミリメートル程度
の円盤状をなしている。又、気泡体の気泡経も被研磨物
の種類や仕上げの程度等により決められるもので、一般
に、仕上げの初期段階で使用するものは、5〜10ミクロ
ン程度の、大きな気泡経の、酸化セリウム等の研削剤を
含有させるなどして研削を主体としたものが用いられ、
仕上げの段階が進むに従って気泡経の小さな、2〜3ミ
クロン程度の、研磨を主体としたものが用いられる。調
整溝2は、幅が1〜5ミリメートル程度、深さが 0.5〜
2.5 ミリメートル程度のもので、精密研磨シート1の研
磨面のほゞ全面に10〜100 ミリメートル程度の間隔を開
けて削設されている。この調整溝2は、夫々の末端が精
密研磨シート1の周縁に開口していて、精密研磨シート
1を回転させると、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨シ
ート1の研磨面との間に注入される研磨液のうちの過剰
な分が、被仕上げ面の全ての箇所でこれに入り込んで夫
々の末端から流れ出し、しかも、研磨液が、その表面張
力によりこの溝2を満たす状態で滞溜して、被仕上げ面
と研磨面との間で研磨液が適正量以下に減少する箇所が
生じると、溝2内に滞溜している研磨液がその箇所に入
り込んで、被仕上げ面と研磨面との間には研磨液の層が
常に適正な厚さで介在するように、幅や深さ、及び間隔
が規定される。
【0007】この精密研磨シート1を用いてレンズやプ
リズム、液晶表示板用ガラス基板、或いはICチップ用
基板等の被研磨物を研磨する操作は、通常のものと変わ
るところはない。即ち、被研磨物の被仕上げ面に精密研
磨シート1の研磨面を当て、両者の間に研磨液を注入し
ながら、精密研磨シート1を回転させる。すると研磨液
は、全ての箇所で過剰な分が調整溝2に入り込み、被仕
上げ面と研磨面との間には一定の厚さの研磨液層が形成
されて、被仕上げ面は全ての面が適正な条件で研削さ
れ、研磨されて均一に仕上げられる。又、研磨作業が終
了したときは、精密研磨シート1の回を止めて、被仕上
げ面と研磨面との間に過剰の研磨液や水を注ぎ入れる
と、これが調整溝2を伝わって全体に行き渡り、両者の
間に研磨液や水の流れが生じ、研磨液層の表面張力に起
因する引き剥がし抵抗が著しく減少して、被研磨物と精
密研磨シート1とを引き剥がすに何らの支障も生じない
のである。
リズム、液晶表示板用ガラス基板、或いはICチップ用
基板等の被研磨物を研磨する操作は、通常のものと変わ
るところはない。即ち、被研磨物の被仕上げ面に精密研
磨シート1の研磨面を当て、両者の間に研磨液を注入し
ながら、精密研磨シート1を回転させる。すると研磨液
は、全ての箇所で過剰な分が調整溝2に入り込み、被仕
上げ面と研磨面との間には一定の厚さの研磨液層が形成
されて、被仕上げ面は全ての面が適正な条件で研削さ
れ、研磨されて均一に仕上げられる。又、研磨作業が終
了したときは、精密研磨シート1の回を止めて、被仕上
げ面と研磨面との間に過剰の研磨液や水を注ぎ入れる
と、これが調整溝2を伝わって全体に行き渡り、両者の
間に研磨液や水の流れが生じ、研磨液層の表面張力に起
因する引き剥がし抵抗が著しく減少して、被研磨物と精
密研磨シート1とを引き剥がすに何らの支障も生じない
のである。
【0007】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、精密研磨
シートの研磨面に幅1〜5ミリメートル程度、深さ 0.5
〜2.5 ミリメートル程度の調整溝を10〜100 ミリメート
ル程度の間隔を開けて削設したことにより、精密研磨シ
ートを回転させると、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨
シートの研磨面との間に注入した研磨液は、全ての箇所
で過剰な分が調整溝に入り込み、精密研磨シートの周縁
から流れ出て、被仕上げ面と研磨面との間には適正な厚
さの研磨液層が形成される。しかも、調整溝には研磨液
が溜められていて、被仕上げ面と研磨面との間の研磨液
が適正量以下に減少した箇所では、調整溝内の研磨液が
その箇所に入り込んで、被仕上げ面と研磨面との間には
研磨液の層が常に適正な厚さで介在する。その結果、被
仕上げ面は、全ての面が適正な条件で研削され、研磨さ
れることとなり、作業性がよく、しかも、仕上がり精度
の高い製品製品が得られるのである。又、研磨作業が終
了したときは、被仕上げ面と研磨面との間に過剰の研磨
液や水を注ぎ入れると、両者の間に研磨液や水の流れが
生じ、研磨液層の表面張力に起因する引き剥がし抵抗が
著しく減少して、被研磨物と精密研磨シートとを引き剥
がすに何らの支障も生じなくなり、研磨を終えた被研磨
物を研磨盤から取り出す際の不良の発生が無くなるので
ある。
シートの研磨面に幅1〜5ミリメートル程度、深さ 0.5
〜2.5 ミリメートル程度の調整溝を10〜100 ミリメート
ル程度の間隔を開けて削設したことにより、精密研磨シ
ートを回転させると、被研磨物の被仕上げ面と精密研磨
シートの研磨面との間に注入した研磨液は、全ての箇所
で過剰な分が調整溝に入り込み、精密研磨シートの周縁
から流れ出て、被仕上げ面と研磨面との間には適正な厚
さの研磨液層が形成される。しかも、調整溝には研磨液
が溜められていて、被仕上げ面と研磨面との間の研磨液
が適正量以下に減少した箇所では、調整溝内の研磨液が
その箇所に入り込んで、被仕上げ面と研磨面との間には
研磨液の層が常に適正な厚さで介在する。その結果、被
仕上げ面は、全ての面が適正な条件で研削され、研磨さ
れることとなり、作業性がよく、しかも、仕上がり精度
の高い製品製品が得られるのである。又、研磨作業が終
了したときは、被仕上げ面と研磨面との間に過剰の研磨
液や水を注ぎ入れると、両者の間に研磨液や水の流れが
生じ、研磨液層の表面張力に起因する引き剥がし抵抗が
著しく減少して、被研磨物と精密研磨シートとを引き剥
がすに何らの支障も生じなくなり、研磨を終えた被研磨
物を研磨盤から取り出す際の不良の発生が無くなるので
ある。
【図1】本発明に係る精密研磨シートの一例を示す一部
切欠斜視図である。
切欠斜視図である。
1 精密研磨シート 2 調整溝 3 補強シート
Claims (1)
- 【請求項1】 軟質の合成樹脂発泡体や不織布等の適当
量の研磨液を含浸する能力を有するシートを材料とし、
表面を平坦に加工して研磨面とした精密研磨シートの研
磨面に10〜100 ミリメートル程度の間隔を開けて調整溝
を削設ししたものであって、調整溝は、幅1〜5ミリメ
ートル程度、深さ 0.5〜2.5 ミリメートル程度であり、
且つ、夫々の調整溝は精密研磨シートの周縁に開口した
ものであることを特徴とする精密研磨シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248395A JPH08216029A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 精密研磨シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248395A JPH08216029A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 精密研磨シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08216029A true JPH08216029A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12637317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4248395A Pending JPH08216029A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 精密研磨シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08216029A (ja) |
Cited By (15)
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---|---|---|---|---|
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WO2007089004A1 (ja) | 2006-02-03 | 2007-08-09 | Jsr Corporation | 化学機械研磨パッド |
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-
1995
- 1995-02-07 JP JP4248395A patent/JPH08216029A/ja active Pending
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