JPH08215170A - Mrイメージング装置 - Google Patents

Mrイメージング装置

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Publication number
JPH08215170A
JPH08215170A JP7043432A JP4343295A JPH08215170A JP H08215170 A JPH08215170 A JP H08215170A JP 7043432 A JP7043432 A JP 7043432A JP 4343295 A JP4343295 A JP 4343295A JP H08215170 A JPH08215170 A JP H08215170A
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JP
Japan
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magnetic field
echo
gradient magnetic
imaging
signal
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Application number
JP7043432A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takeo
和浩 武尾
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナビゲーターエコー法を改善して位相補正を
正しく行なう。 【構成】 一つのTR内で2つの励起パルス61、62
を加え、これらそれぞれの励起パルスについてスライス
選択用傾斜磁場Gsパルスと読み出し用傾斜磁場Grパ
ルスと与えるとともに、励起パルス61については位相
エンコード用傾斜磁場Gpパルスを与えて、イメージン
グエコー71とナビゲーターエコー72とを発生させ
る。イメージングエコー71とナビゲーターエコー72
とを発生させるためのそれぞれのGrパルスの波形は同
じものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、NMR(核磁気共
鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージン
グ装置に関し、とくにナビゲーターエコー法によって位
相補正を行なうMRイメージング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】MRイメージング装置は、原子核の共鳴
現象を利用し、生体内各組織におけるスピンの緩和時間
差を捉えて画像化するもので、緩和時間差を表わす優れ
たコントラストの画像を得ることができることから医療
の形態診断の分野においてきわめて有用なものとなって
いる。
【0003】ところで、このMRイメージング装置にお
いて、近年、動きや位相の変化による画像の乱れを補正
するための、ナビゲーターエコー法と呼ばれる方法が提
案されている(Richard L. Ehman, et.al. Adaptive Tec
hnique for High-DefinitionMR Imaging of Moving Str
uctures, Radiology 173, 255 (1989) )。この方法を位
相補正について説明すると、1つのTR(繰り返し時
間)内で位相エンコーディングをかけずにエコー信号
(これをナビゲーターエコーという)を発生させるとと
もにその後位相エンコーディングをかけてエコー信号
(イメージングエコー)を発生させるというパルスシー
ケンスを行ない、これらエコーから得たデータを時間軸
方向にフーリエ変換し、ナビゲーターエコーから得た位
相情報にもとづき、イメージングエコーから得た各ライ
ンごとのデータの位相を回転させることによって位相補
正した上で、各ラインの(フーリエ変換後の)データを
ライン並び方向にフーリエ変換して、2次元画像を再構
成するというものである。このようなナビゲーターエコ
ー法によれば、ナビゲーターエコーによって各ラインご
とのイメージングエコーの位相のばらつきを補正できる
ので、ライン(繰り返し)ごとにエコーの位相が変化し
てくる場合に、その影響を除去するのに効果がある。
【0004】そして、このナビゲーターエコー法を脳機
能イメージングに変形適用した例も発表されている(Xia
oping Hu, et.al. Reduction of Signal Fluctuation i
n Functional MRI Using Navigator Echoes, Magn. Res
on. Med. 31, 495 (1994) )。この脳機能イメージング
は、BOLD(Blood Oxygenation Level Dependent;
血液酸素飽和度依存)効果を利用して画像のコントラス
トを得るもので、負荷時と無負荷時の差分画像を作成す
ることによって活動部位の画像を得る。
【0005】すなわち、この例では、図3に示すよう
に、フィールドエコー法(FE法)を用いた高速イメー
ジング法により、フリップ角αの励起パルス61をスラ
イス選択用傾斜磁場Gsとともに与えて選択励起した
後、位相エンコード用傾斜磁場Gpを与え、さらに読み
出し用傾斜磁場Grを反転させてイメージングエコー7
1を発生させる前に、Gpを与えずに読み出し用傾斜磁
場Grを反転させてナビゲーターエコー72を発生さ
せ、これらエコー72、71からデータを取り込むよう
A/Dコンバータを動作させる。
【0006】このシーケンス(TR/TEi=52/3
5ms)で頭部を撮像した場合、第2エコー71より作
られる画像はRF励起からエコー発生までの間(TE
i)に呼吸運動に依存した位相シフトを受け、この位相
シフトは各ライン(TR)ごとに異なるため、再構成画
像上にわずかなゴーストを生じる。このゴーストは画像
ごとに異なって現われるため、上記の位相シフトを補正
せずに負荷/無負荷時の画像間の差分画像をとって脳機
能画像を得る場合には、大きな問題となる。
【0007】そこで、ナビゲーターエコー72により各
ラインでの位相シフトを測定し、それを基準にしてイメ
ージングエコー71から得た各ラインごとのデータの位
相を補正することにより、呼吸運動に依存した位相シフ
トを補正して脳機能画像を得るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなナビゲーターエコー法では、正確な位相シフトの
補正を行なうことができないという問題がある。すなわ
ち、図3の例で説明すると、イメージングエコー71と
ナビゲーターエコー72はそれぞれ異なる波形の読み出
し用傾斜磁場Grにより発生させられているので、読み
出し用傾斜磁場Grの方向に被検体の動きがあった場合
には、エコー発生までにGrによって受ける位相シフト
量が異なるものとなる。そのため、イメージングエコー
71の位相変化はナビゲーターエコー72の位相変化と
等しくならないからである。
【0009】また、イメージングエコー71のエコー時
間(TEi)とナビゲーターエコー72のエコー時間
(TEn)が等しくないので、静磁場不均一性の影響に
よる位相シフトも異なるものとなることも正確な位相補
正を行なえない原因となる。このことは、とくに、静磁
場不均一性の影響を受け易いFE法では問題である。
【0010】この発明は上記に鑑み、ナビゲーターエコ
ー法を改善して、ラインごとのデータで異なる位相変化
を正確に補正することができるようにしたMRイメージ
ング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRイメージング装置においては、
静磁場を印加する手段と、スライス選択用、読み出し用
及び位相エンコード用の各々の傾斜磁場を印加する手段
と、RF励起信号を照射する手段と、NMR信号を受信
する手段と、受信したNMR信号からデータを収集する
手段と、これらの傾斜磁場発生手段およびRF信号照射
手段をコントロールする手段とが備えられており、この
コントロール手段は、イメージングエコー発生用パルス
系列とナビゲーターエコー発生用パルス系列とが1繰り
返し時間内に含まれるようなパルスシーケンスが繰り返
されるようコントロールし、イメージングエコー発生用
パルス系列は、RF励起信号照射とスライス選択用、読
み出し用及び位相エンコード用の各々の傾斜磁場の印加
とからなるとともに、ナビゲーターエコー発生用パルス
系列は、上記とは別のRF励起信号照射とスライス選択
用及び読み出し用の各々の傾斜磁場の印加とからなり、
その読み出し用傾斜磁場の波形は、上記のイメージング
エコー発生用パルス系列における読み出し用傾斜磁場の
波形と実質的に同じになっていて、このパルスシーケン
スが、上記の位相エンコード用傾斜磁場が変化させられ
ながら繰り返されるようにコントロールするものである
ことが特徴となっている。
【0012】
【作用】パルスシーケンスの1繰り返し時間内には、イ
メージングエコー発生用パルス系列とナビゲーターエコ
ー発生用パルス系列とが含まれる。そして、イメージン
グエコー発生用パルス系列は、通常と同じように、RF
励起信号照射とスライス選択用、読み出し用及び位相エ
ンコード用の各々の傾斜磁場の印加とからなる。ナビゲ
ーターエコー発生用パルス系列では位相エンコード用傾
斜磁場印加は行なわず、RF励起信号照射とスライス選
択用及び読み出し用の各々の傾斜磁場の印加のみとして
おり、しかもこのRF励起信号照射は上記のイメージン
グエコー発生用パルス系列におけるRF励起信号照射と
は別のものとなっているとともに、この読み出し用傾斜
磁場の波形は、上記のイメージングエコー発生用パルス
系列における読み出し用傾斜磁場の波形と実質的に同じ
にされている。そのため、イメージングエコーとナビゲ
ーターエコーはそれぞれ同一の波形の読み出し用傾斜磁
場により発生させられるので、読み出し用傾斜磁場の方
向に被検体の動きがあった場合、それぞれのエコー発生
までに読み出し用傾斜磁場によって受ける位相シフト量
は同じものとなる。つまり、ナビゲーターエコーの位相
変化はイメージングエコーの位相変化に正確に対応して
おり、これによってイメージングエコーの位相シフトを
正確に補正することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の好ましい一実施例について
図面を参照しながら詳細に説明する。この発明の一実施
例にかかるMRイメージング装置では、たとえば図1に
示すようなパルスシーケンスが繰り返される。つまり、
図1は1繰り返し時間(TR)のタイムチャートを表わ
す。このようなパルスシーケンスを行なうMRイメージ
ング装置は図2に示すように構成されている。
【0014】まず、このMRイメージング装置の構成を
説明すると、図2において、マグネットアセンブリ11
には、静磁場を発生するための主マグネットと、この静
磁場に重畳する傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルが含
まれる。傾斜磁場は、傾斜磁場コイルにより、X、Y、
Zの3軸方向に磁場強度がそれぞれ傾斜するものとして
発生させられる。これら3軸方向の傾斜磁場の1つを選
択し、あるいはそれらを組み合わせることにより任意の
3軸方向の傾斜磁場が作られ、これらが後述のスライス
選択用傾斜磁場Gs、読み出し(及び周波数エンコー
ド)用傾斜磁場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Gpと
される。
【0015】この静磁場及び傾斜磁場が加えられる空間
には図示しない被検体が配置される。この被検体には、
RFパルスを被検体に照射するとともにこの被検体で発
生したNMR信号を受信するためのRFコイル12が取
り付けられている。
【0016】マグネットアセンブリ11の傾斜磁場コイ
ルに傾斜磁場用電流を供給する回路として、磁場制御回
路21が設けられる。この磁場制御回路21には波形発
生回路53からの波形信号が送られる。この波形発生回
路53には、傾斜磁場Gs、Gp、Grの各パルス波形
に関する情報が、あらかじめコンピュータ51からセッ
トされている。シーケンスコントローラ52から指示さ
れたタイミングで波形発生回路53から波形信号が生
じ、これが磁場制御回路21に送られることにより、図
1に示すような波形のパルスとされた傾斜磁場Gs、G
p、Grがそれぞれ発生することになる。
【0017】RF発振回路31で発生したRF信号は振
幅変調回路32に送られ、これがキャリア信号となり、
波形発生回路53から送られてくる波形信号に応じて振
幅変調される。この振幅変調後のRF信号は、RF電力
増幅器33を経て増幅された後、RFコイル12に加え
られる。このRF発振回路31の発振周波数はコンピュ
ータ51によって制御される。上記の変調信号の波形に
関する情報はコンピュータ51から波形発生回路53に
あらかじめ与えられる。波形発生回路53やRF発振回
路31のタイミングはシーケンスコントローラ52によ
り定められる。
【0018】RFコイル12によって受信されたNMR
信号は前置増幅器41を経て位相検波回路42に送られ
て位相検波される。この位相検波のためのリファレンス
信号として上記のRF発振回路31からのRF信号が送
られている。位相検波によって得られた信号は、シーケ
ンスコントローラ52によって制御されたA/D変換器
43により所定のサンプリングタイミングでサンプルさ
れ、デジタルデータに変換される。A/D変換器43か
ら得られたデータはコンピュータ51に取り込まれる。
コンピュータ51は、収集したデジタルデータから画像
を再構成する処理などを行なう。またこのコンピュータ
51は、種々の撮像シーケンスを構成するパルスシーケ
ンスに応じて、上記の通り、シーケンスコントローラ5
2や波形発生回路53に必要なデータをセットするとと
もに、RF発振回路31を制御してその周波数を定め、
また前置増幅器41や位相検波回路42を制御してこれ
らのゲインなどを定め、さらにA/D変換器43をコン
トロールする。
【0019】このようなMRイメージング装置におい
て、コンピュータ51及びシーケンスコントローラ52
の制御の下にたとえば図1に示すようなナビゲーターエ
コー法によるパルスシーケンスが行なわれる。この図1
に示す例では、パルスシーケンスとしてFE法による高
速イメージング法が採用されている。すなわち、フリッ
プ角α1の励起パルス61を印加すると同時にスライス
選択用傾斜磁場Gsのパルスを加え、その後、読み出し
用傾斜磁場Grのパルスをある極性で加えた後その極性
をスイッチングさせて、エコー信号71を発生させる。
このエコー信号71の発生前に位相エンコード用傾斜磁
場Gpのパルスを加える。
【0020】つぎに、この一つのTR内で、引き続いて
フリップ角α2の励起パルス62を印加すると同時にス
ライス選択用傾斜磁場Gsのパルスを加え、その後、読
み出し用傾斜磁場Grのパルスをある極性で加えた後そ
の極性をスイッチングさせて、エコー信号72を発生さ
せる。このエコー信号72の発生前には、この場合に
は、位相エンコード用傾斜磁場Gpのパルスは加えな
い。そして、このエコー信号72を発生させるための読
み出し用傾斜磁場Grのパルス波形は、エコー信号71
を発生させるための読み出し用傾斜磁場Grのパルス波
形と実質的に等しくされている。
【0021】このような一つのTR内のパルスシーケン
スを位相エンコード用傾斜磁場Gpのパルスの大きさを
少しずつ変化させながら、画像マトリクスに対応した数
だけ繰り返すことにより、一つの画像についての撮像シ
ーケンスが行なわれる。
【0022】ここで、第1のエコー信号71は位相エン
コード用傾斜磁場Gpがかけられた状態で発生させられ
ているため、このエコー信号71をA/D変換して得た
データを2次元フーリエ変換すれば、画像を再構成する
ことができる。他方、第2のエコー信号72については
このような位相エンコーディングがなされていず、この
エコー信号72をA/D変換して得たデータを各ライン
ごとにフーリエ変換(各ラインのデータの時間軸方向
に)することにより、位相変化を観測することができ
る。そこで、これらは、イメージングエコーおよびナビ
ゲーターエコーとして使用できることになる。
【0023】この場合、イメージングエコー71を発生
させるためのGr波形とナビゲーターエコー72を発生
させるためのGr波形とは等しくなっているため、Gr
の傾斜方向に被検体の動きがあった場合、それぞれのエ
コー発生までにGrによって受ける位相シフト量が等し
いものとなる。そのため、イメージングエコー71の位
相変化はナビゲーターエコー72の位相変化と等しくな
る。
【0024】そこで、これらエコー71、72から得た
データをまず時間軸方向にフーリエ変換してGrの傾斜
方向の位置ごとの分布を再現する。そして、この各ライ
ンのナビゲーターエコー72についてフーリエ変換後の
データから位相情報を得る。この各ラインごとの位相情
報にもとづき、イメージングエコー71から得た各ライ
ンごとのデータの位相を回転させることによって、イメ
ージングエコー71について生じていた位相変化を補正
する。その上で、この各ラインの(フーリエ変換後の)
データをライン並び方向にフーリエ変換して、Gpの傾
斜方向の位置情報を再現することにより、2次元画像を
再構成する。この処理はコンピュータ51により行なわ
れる。
【0025】上記のように、イメージングエコー71の
位相変化はナビゲーターエコー72の位相変化と等しい
ので、ナビゲーターエコー72により位相変化を観測し
てこれに基づきイメージングエコー71の位相を補正す
れば、その位相変化を正確に補正することができる。
【0026】さらに、この実施例では、イメージングエ
コー71のエコー時間とナビゲーターエコー72のエコ
ー時間が等しくなっている(図ではともにTEで表わし
ている)。そのため、静磁場不均一性の影響は、イメー
ジングエコー71とナビゲーターエコー72につき等し
く現われることになり、その影響による位相シフトも等
しいので、上記のような位相補正により、静磁場不均一
性の影響による位相シフトも正確に補正できる。その結
果、とくにFE法で効果が大きい。
【0027】このように改善したナビゲーターエコー法
を脳機能イメージングに適用した場合を考えてみる。こ
の場合、呼吸運動に依存した位相シフトが上記のように
問題になるが、呼吸運動は比較的長い周期性をもってい
るためそれに依存した位相シフトはそれほど速い速度で
変動するわけではないので、イメージングエコー71を
得てからナビゲーターエコー72を得るまでの時間を十
分短くする(たとえば100ms以内とする)ことによ
り、呼吸運動に依存した位相シフト量としては、イメー
ジングエコー71とナビゲーターエコー72とにほぼ等
しく現われるようにすることができる。そこで、この脳
機能イメージングの場合に、負荷/無負荷時の画像のそ
れぞれにつき呼吸運動に依存した位相シフトを正確に補
正してゴーストをなくすことができるため、それらの画
像の間の差分画像として得られる脳機能画像は活動部位
のみを抽出したものとなり、上記のゴースト等の影響を
完全に除去することができる。
【0028】なお、イメージングエコー71とナビゲー
ターエコー72とにかかる傾斜磁場について見てみる
と、前者にはGpがかかっているのに対し後者にはこれ
がかかっていないので、この差が、Gpの傾斜方向に被
検体が動いているときに位相シフト量の差として現われ
ることが考えられるので、この点について言及してお
く。これに起因する位相シフト量の差は、とくにGpパ
ルスが大きいときに大きくなるが、Gpパルスが大きい
ときのデータというのはKスペース(生データ空間)上
の高周波成分に相当し、この部分で不正確な位相補正し
かできないとしても、画像上大きなゴーストとしては現
われないのであるからあまり問題とするに足りない。む
しろ、低周波成分(Gpパルスが小さいときのデータ)
においては正確な位相補正ができることの方を評価すべ
きである。
【0029】さらに、上記の通り、イメージングエコー
71を得てからナビゲーターエコー72を得るまでに時
間間隔があるため、速い速度で変動する位相シフトにつ
いては正確に補正することはできない。そのためは、励
起RFパルス62のフリップ角α2を小さくしてナビゲ
ーターエコー72のエコー時間TEを短くすることによ
り、エコー71、72間の時間間隔をなるべく短くする
ことが考えられる。
【0030】また、パルスシーケンスとしては図1に示
したものだけに限定されるわけではなく、たとえば、イ
メージングエコー71やナビゲーターエコー72の発生
後スポイラ用の傾斜磁場パルスを追加したり、あるいは
リフェーズ用の傾斜磁場パルスを追加することも可能で
ある。さらに、上記では、FE法について述べている
が、スピンエコー法などの他のパルスシーケンスについ
ても適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上実施例について説明したように、こ
の発明のMRイメージング装置によれば、ナビゲーター
エコー法を改善することによりラインごとのデータで異
なる位相変化を正確に補正することができる。そのた
め、とくに脳機能イメージングにおいて、呼吸運動の影
響による信号むらを正確に補正することができて、脳の
活動部位を正しく評価することができることとなり、効
果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるパルスシーケンス
を示すタイムチャート。
【図2】同実施例にかかるMRイメージング装置のブロ
ック図。
【図3】従来のナビゲーターエコー法によるパルスシー
ケンスを示すタイムチャート。
【符号の説明】
11 マグネットアセンブリ 12 RFコイル 21 磁場制御回路 31 RF発振回路 32 振幅変調回路 33 RF電力増幅器 41 前置増幅器 42 位相検波回路 43 A/D変換器 51 コンピュータ 52 シーケンスコントローラ 53 波形発生回路 61、62 励起パルス 71 イメージングエコー 72 ナビゲーターエコー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場を印加する手段と、スライス選択
    用、読み出し用及び位相エンコード用の各々の傾斜磁場
    を印加する手段と、RF励起信号を照射する手段と、N
    MR信号を受信する手段と、受信したNMR信号からデ
    ータを収集する手段と、RF励起信号照射とスライス選
    択用、読み出し用及び位相エンコード用の各々の傾斜磁
    場の印加とからなるイメージングエコー発生用パルス系
    列と、上記とは別のRF励起信号照射とスライス選択用
    及び読み出し用の各々の傾斜磁場の印加とからなり、そ
    の読み出し用傾斜磁場の波形は、上記のイメージングエ
    コー発生用パルス系列における読み出し用傾斜磁場の波
    形と実質的に同じにした、ナビゲーターエコー発生用パ
    ルス系列とを1繰り返し時間内に含むパルスシーケンス
    を、上記の位相エンコード用傾斜磁場を変化させながら
    繰り返すように上記の傾斜磁場発生手段およびRF信号
    照射手段をコントロールする手段とを備えることを特徴
    とするMRイメージング装置。
JP7043432A 1995-02-08 1995-02-08 Mrイメージング装置 Pending JPH08215170A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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