JPH08214473A - 非接触送電装置 - Google Patents

非接触送電装置

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JPH08214473A
JPH08214473A JP7039294A JP3929495A JPH08214473A JP H08214473 A JPH08214473 A JP H08214473A JP 7039294 A JP7039294 A JP 7039294A JP 3929495 A JP3929495 A JP 3929495A JP H08214473 A JPH08214473 A JP H08214473A
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JP
Japan
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power
coil
power transmission
line
contact
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JP7039294A
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English (en)
Inventor
Aburamenko Sutanisurabu
アブラメンコ スタニスラブ
Yutaka Hotta
豊 堀田
Masao Ando
正夫 安藤
Hitoshi Dogoshi
仁 堂腰
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Technova Inc
Original Assignee
Technova Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高湿度中或いは水中でも電力を接続し得ると
共に、受電端子と送電端子とが近接している限り送電を
行い得る非接触送電装置を提供する。 【構成】 電源装置30が、モノバイブレータMの二次
L2側で共振を発生させる周波数の電流を一次L1側に
流し、該二次L2側に高電位を発生させ接続された送電
線50に沿って電界を生ぜしめる。送電線50での電荷
の変動が、該送電線50に接続された送電コイルL3に
磁束を発生させる。受電コイルL4を該送電コイルL3
に近接配置して電磁結合させることにより、送電コイル
L4の磁束が受電コイルL3と交差し、交流出力を発生
する。他方、受電コイルL3を送電コイルL4から分離
して磁束結合を解くことにより送電を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触送電装置に関
し、特に、単線にて送電を行う送電側と受電側との間で
非接触で電力を受け渡す非接触送電装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の2線式、又は、3線式送電におい
て、送電側から受電側への電力の受渡しはコンセント等
の接点を接触させることにより行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンセント等の接点を
介して接続を行う場合には、銅等からなる導電体の送電
端子と、受電側の受電端子とを接触させねば接続が不可
能であるため、端子は大気中に剥き出しにされている。
このため、高湿度、或いは、水滴等の飛散する環境下で
係るコンセントを使用すると、送電端子間が短絡するこ
とがあった。更に、海水中等の導電性の液体中では、送
電側と受電側との接続及び分離は不可能であった。
【0004】また、コンセント等の接点を介して受電す
る場合には、送電側の2端子と受電側の2端子とが共に
接触していなければ電力の受渡しができず、例えば、受
電側のソケットを送電側のコンセントに差し込む際に、
ソケットの2端子と、コンセントの2端子とが完全に接
触していない限り電力の接続は行い得なかった。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、高湿度
中或いは水中でも電力を接続し得ると共に、受電端子と
送電端子とが近接している限り電力の受渡しを行い得る
非接触送電装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1では、単線にて送電を行う送電側から受電
側へ非接触で送電を行う非接触送電装置であって、送電
側が、一次側に少ない数の巻線が巻回され、二次側に多
くの数の巻線が巻回され、二次側の一端がフローティン
グ又は一次側に接続され他端が単線の送電線に接続され
たトランスと、前記トランスの一次側に接続され、トラ
ンスの二次側で共振を発生させる周波数の電流を一次側
に流す電力供給手段と、一端が前記単線の送電線に接続
され、他端が開放又は大地に対して相対的に大きな浮遊
容量を有する物体に接続されている送電コイルと、から
成り、受電側が、前記送電コイルと近接配置及び分離可
能な受電コイルを有し、該受電コイルを送電コイルに近
接配置して磁束結合させることにより非接触で送電を行
い、該受電コイルを送電コイルから分離して磁束結合を
解くことにより送電を停止させることを特徴とする。
【0007】また、請求項2では、請求項1において、
前記送電コイルと前記受電コイルとが、送電コイルの中
心線が前記受電コイルの中心線と略平行になり、且つ、
前記送電コイルと前記受電コイルとが隣接するように配
置可能であることを特徴とする。
【0008】また、請求項3では、請求項1において、
前記送電コイルと前記受電コイルとが、同軸状に嵌入可
能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の非接触送電装置では、送電側の電力
供給手段が、トランスの二次側で共振を発生させる周波
数の電流をトランスの一次側に流し、該二次側に高電位
を発生させ接続された送電線に沿って電界を生ぜしめ
る。送電線上での電荷の変動が、該送電線に接続された
送電コイルに磁束を発生させる。受電コイルを該送電コ
イルに近接配置して誘導結合させることにより、送電コ
イルの磁束が受電コイルと交差し、交流出力を発生す
る。他方、受電コイルを送電コイルから分離して磁束結
合を解くことにより送電を停止させる。
【0010】請求項2の非接触送電装置では、送電コイ
ルと前記受電コイルとが隣接するように配置可能である
ため、容易に磁束結合させることができる。
【0011】請求項3の非接触送電装置では、送電コイ
ルと受電コイルとが、同軸状に嵌入されるため、漏れ磁
束が少なく効率よく電力を伝送できる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の非接触送電装置の元となる
単線送電方式を示す回路図である。本発明は該単線送電
方式において非接触で送電を行うため、本発明の非接触
送電装置の説明に先立ち、図1を参照して単線送電の原
理を説明する。
【0013】図1に示すように単線送電方式は、電源装
置30とモノバイブレータMとからなる送電側と、リコ
ンバータ60から成る受電側とを、1本の送電線50で
接続して電力を送るように構成されている。モノバイブ
レータMは、一次L1側と二次L2側との巻線比が非常
に大きく設定され、一次L1、二次L2が共通に接続さ
れると共に、一次L1及び二次L2が同心状に配置され
た空心トランスからなる。そして、電源装置30は、モ
ノバイブレータMの二次L2側のインダクタンス分と二
次側の浮遊容量Ctとが共振する周期の電流を、一次側
L1に流し、モノバイブレータMの二次側の出力端に非
常に高い電位を発生させる。
【0014】この高電位は送電線50に加わり、受電側
のリコンバータ60で交流に変換される。リコンバータ
60は、送電線50の電荷の変動を交流出力へ変換す
る。該リコンバータ60は、一次側コイルL3と、二次
側コイルL4と、該一次側コイルL3に接続された大地
に対して相対的に大きな浮遊容量を有する金属球CBと
から成る。該一次側コイルL3の他方の端子は送電線5
0に接続され、二次側コイルL4の両端は負荷65側に
接続されている。
【0015】この単線送電方式により、電力を送電し得
ることは実験によって確認することができた。現時点
で、本発明者は、この単線で送電を行い得る理由を以下
のように考えている。なお、この単線送電は、大地を介
しての帰還電流なしで送電を行っていると考えられる。
【0016】モノバイブレータMの二次側L2で発振が
生じるよう電源装置30が電力を供給することにより、
該モノバイブレータMの二次側L2に接続された送電線
50に非常に高い電位の正電荷と負電荷とが印加され
る。リコンバータ60においては、一次コイルL3の一
方の端子に接続された送電線50に正電荷が帯電してい
るときに、他方の端子に接続されている金属球CBの表
面に負電荷が帯電し、反対に送電線50に負電荷が帯電
しているときには、金属球CBの表面に正電荷が帯電す
る。この該送電線50と金属球CBとの電荷の変化によ
り一次コイルL3に電流が流れ、該一次コイルL3と電
磁結合している二次側コイルL4の両端子に交流の電位
を発生させる。
【0017】上述したように単線送電は、単線の送電線
50上の表面電荷による誘導現象である。即ち、単線上
の表面電荷による現象であるため、送電線50を移動す
る導電電流は存在しないと考えられる。従って、従来の
2線式の送電方式と異なり、送電線での抵抗損失は生じ
ないであろうと予測される。また、送電線を1本に出来
るだけでなく、この単線の送電線の太さは非常に細くて
もよく、また、送電線が途中で途切れていても効率良く
送電することができる。
【0018】更に、該単線送電方式において、単線の送
電線50に高い電荷を印加せしめる方法について再び図
1を参照して説明する。該送電線50の電位が正側と負
側とで最大に振れる(振幅する)ための条件として、送
電線50の回りの空間の浮遊容量Ctとモノバイブレー
タMの二次側とが直列共振回路を形成することが必要と
なる。この共振条件は、周波数f=1/{2π√(L2
・Ct)}として表される(ここで、二次側L2のイン
ダクタンス分をL2 とする)。これを更に詳細に説明す
ると、モノバイブレータMの二次側L2に一次側L1
(ここで、一次側L1のインダクタンス分をL1 とす
る)から相互誘導される電圧は、一次・二次間の相互イ
ンダクタンスをMM とし、一次側の電流をi1 とする
と、jωMM 1 で表される。二次側の電流をi2 、二
次側のコンダクタンス分をR2 として表すと、次式が成
立する。
【数1】jωMM 1 =R2 2 +j(ωL2 +1/j
ωCt)i2
【0019】即ち、ω=1/√(L2 ・Ct)の時に最
小インピーダンスとなり、最大電圧がモノバイブレータ
Mの二次側に発生する。ここで、送電線50を長くする
と浮遊容量Ctも大きくなるため、上述した共振周波数
は低くなる。いずれにせよ、単線の送電線50上の電位
は、(1/jωCt)i2 により決定されると考えられ
る。なお、この二次側電流i2 は、浮遊容量Ctに対す
る変位電流として位置づけることができる。
【0020】引き続き上述した単線送電方式を用いる本
発明の第1実施例に係る非接触送電装置について説明す
る。図2は第1実施例に係る送電装置30の回路構成を
示し、図3(A)は第1実施例のリコンバータ60の構
成を示している。第1実施例では、図3(A)に示すリ
コンバータ60の一次コイル(以下送電コイルL3と呼
称する)と、二次コイル(以下受電コイルL4と呼称す
る)とを電磁的に接続及び分離することにより、送電及
び送電の停止を行う。
【0021】先ず、図2を参照して電源装置30につい
て詳細に説明する。電源装置30は、商用電源を昇圧す
るトランス31、昇圧された電圧を平滑する第1平滑回
路32、及び、第2平滑回路33から成る電源部34
と、水晶発振子35を有する発振回路36から成る発振
部37と、増幅器38、第1トランジスタTR1、第2
トランジスタTR2、及び、同調用のコンデンサC1か
ら成る増幅部39と、モノバイブレータMと、発振部3
7の発振周波数を該モノバイブレータMの共振周波数へ
同調させる自動同調回路41から成る同調部40とから
構成される。
【0022】モノバイブレータMは、一次L1側に14
0ターン巻線が巻回され、二次L2側に6000ターン
巻線が巻回され100以上の巻線比にされ、一次L1、
二次L2が共通に接続されると共に、一次L1及び二次
L2が同心状に配置された空心トランスからなる。該モ
ノバイブレータMの二次L2側の出力端子は、送電線5
0に接続され、この送電線50は図3(A)に示すリコ
ンバータ60の送電コイルL3側に接続されている。こ
こで、リコンバータ60の一次側コイルL3には多くの
数の巻線が巻回され、他方、二次側コイルL4には少な
い数の巻線が巻回されて、該側二次側コイルL4に相対
的に低い電圧が誘起されるように構成されている。
【0023】次に、本発明の第1実施例に係る非接触送
電装置のリコンバータ60、即ち、送電側と受電側との
接続装置の構成について図3(A)及び図3(B)を参
照して説明する。第1実施例では、リコンバータ60を
構成する送電コイルL3と受電コイルL4とを電磁的に
結合させることにより、送電側と受電側とを非接触で接
続し、また、電磁結合を解くことにより、送電側と受電
側との分離を行っている。第1実施例に係る接続装置で
は、受電コイルL4の直径が送電コイルL3よりも小さ
く形成されると共に、送電コイルL3へ受電コイルL4
が、同軸状に嵌入可能に構成されている。
【0024】図3(B)は、図3(A)に示す送電コイ
ルL3と受電コイルL4とを用いる接続装置を示してい
る。ここで、該接続装置は、壁70側に設けられたコン
セント72と、このコンセント72に接続するためのソ
ケット74とから成る。コンセント72には、ソケット
74を受け入れるための孔部72aが設けられており、
この孔部72aの内周には図3(A)に示した送電コイ
ルL3が巻回されており、その内周面上はプラスチック
等の絶縁体で覆われている。他方、ソケット74は、該
孔部72aに嵌入するための円筒部74aと、把持を容
易にするためのフランジ部74bとから成る。このソケ
ット74は、プラスチック等の絶縁体で一体に形成され
ており、該円筒部74aには受電コイルL4が収容さ
れ、フランジ部74bの後端には、図示しない負荷側へ
の電線76が接続されている。なお、このコンセント7
2に収容された送電コイルL3には、一方の端子は、図
2に示す電源装置30へ送電線50を介して接続され、
また、他方の端子は、大地に対して絶縁され、相対的に
大きな浮遊容量を有する壁内に埋設された金属板CP
(図3(B)参照)に接続されている。
【0025】次に、第1実施例の非接触送電装置の動作
について説明する。先ず、図2に示す送電装置30の電
源部34のスイッチSW1をオンにする。これにより、
トランス31が通電されて、第1平滑回路32からの電
圧が発振回路36に印加され、該発振回路36が水晶発
振子35の固有振動数に従い発振を開始する。この固有
振動数は、増幅部39のコンデンサC1(コンダクタン
ス分をC1 として表す)とモノバイブレータMの一次側
L1に発振を生ぜしめる周波数〔f1=1/{2π√
(L1 ・C1 )〕に設定されている。
【0026】一方、第2平滑回路33から、ライン33
aを介して+100Vの電位が、また、ライン33cを
介して−100Vの電位が増幅器38に印加される。該
増幅器38は、ライン38aを介して+100Vの電位
を第1トランジスタTR1のコレクタに加え、また、ラ
イン38cを介して−100Vの電位を第2トランジス
タTR2のコレクタ側に印加させ、更に、信号ライン3
8bを介して第1、第2トランジスタTR1、TR2の
ベースに、上記発振回路36からの信号を加える。これ
により、第1、第2トランジスタTR1、TR2が通電
・停止を繰り返し、上述したようにモノバイブレータM
の一次側L1とコンデンサC1との共振する周波数の電
流が、当該モノバイブレータMの一次側L1に流され
る。
【0027】モノバイブレータMの二次側で電位が最高
になるのは、上述したように二次L2側のインダクタン
ス分L2 と二次側の浮遊容量Ctとの共振する周期の電
流が、一次側L1に流されたときである。この浮遊容量
Ctは、状態により変化するため該共振周波数は変動す
ることになる。この変動する周波数に同調させるため、
自動同調回路41が、二次L2側の電位をライン42か
らの信号を基に監視しながら、ライン36bを介して走
査信号を発振回路36へ送出する。該発振回路36は、
走査信号に基づき設定された範囲で発振周波数をスキャ
ンし、この発振信号に基づき増幅器38がモノバイブレ
ータMの一次L1側に電流を流すことにより、二次L2
側の電位を変動させる。二次L2側で共振状態となり電
位が最高になると、これを自動同調回路41が、二次L
2側のライン42からの電位を基に検出し、発振回路3
6の周波数を固定する。このとき、二次L2に接続され
た送電線50に、高い電位の正電荷と負電荷とが交互に
発生する。この電源装置30では、モノバイブレータM
の二次側で発振するように電力を制御するため、送電線
50に非常に高い電位を容易に発生させることができ
る。
【0028】送電線50に正電荷が帯電しているとき
に、送電コイルL3の他方の端子に接続されている金属
板CPの表面に負電荷が帯電し、反対に送電線50に負
電荷が帯電しているときには、金属板CPの表面に正電
荷が帯電する。この送電線50と金属板CPとの電荷の
変化により送電コイルL3に電流が流れ、磁束が発生す
る。ここで、図3(B)に示すソケット74をコンセン
ト72の孔部72a内に挿入すると、該送電コイルP3
と受電コイルP4とが誘導結合し、該送電コイルP3に
発生した磁束が受電コイルP4を貫く。これにより、該
受電コイルP4に交流電圧が発生し、電線76を介して
図示しない負荷側への給電が開始される。上述したよう
に一次側コイルL3には多くの数の巻線が巻回され、他
方、二次側コイルL4には少ない数の巻線が巻回されて
いるため、該二次側コイルL4の両端子に接続された負
荷65側には送電線50側と比較して低い電位の交流が
印加されることになる。
【0029】他方、ソケット74をコンセント72から
外すと、送電コイルP3と受電コイルP4との誘導結合
が解かれ、該受電コイルP4に電圧が発生なくなり、負
荷側への給電が停止される。
【0030】従来の接続装置では、接続用の2端子が剥
き出しになっており、高湿度の雰囲気下で用いるとこの
2端子間に短絡が生じた。これに対し第1実施例では、
上述したように送電側の送電コイルL3が、プラスチッ
ク等の絶縁体からなるコンセント72内に収容され、同
様に、受電側の受電コイルL4が絶縁体からなるソケッ
ト74内に収容されているため短絡の危険がない。従っ
て、浴室等の非常に湿度の高い環境下でも電力の接続及
び分離を安全に行える。更に、従来の接続用の2端子が
剥き出しになっていた接続装置では、海水中のように導
電性溶液中では端子間の短絡のみならず、周囲に漏電す
るために電力の接続を解くことができなかった。これに
対し第1実施例では、接続用のコンセント72とソケッ
ト74とが共に絶縁されているため、送電側と受電側と
の接続及び接続の分離を海水中でも行うことが可能にな
る。
【0031】また、従来のコンセント等を用いる接続装
置では、2線の接点が接触していない限り電力を送るこ
とができなかった。このため、2つの接点が確実に接触
していないときや、或いは、接点にゴミ等を噛み込んだ
ときには接続が行い得なかった。これに対して第1実施
例の非接触送電装置では、コンセント72にソケット7
4を挿入すれば、この挿入が完全に行われていなくと
も、或いは、コンセント72とソケット74との間にゴ
ミ等を噛み込んでいても、送電コイルL3と受電コイル
L4とが誘導結合することにより電力を送ることができ
る。
【0032】また、この第1実施例においては、受電コ
イルL4を送電コイルL3へ同軸状に嵌入させ得るた
め、漏れ磁束が少なく効率よく電力を伝送できる。更
に、この第1実施例では、ソケット74をコンセント7
2の孔部72a内へ挿入する深さを調整することによ
り、該送電コイルP3と受電コイルP4との誘導結合の
度合いを変え、受電コイルP4に発生する電圧を所望の
値に設定することも可能である。
【0033】次に、本発明の第2実施例に係る非接触送
電装置について説明する。ここで、第2実施例の電源装
置及びモノバイブレータMは、図2を参照して上述た第
1実施例と同様であるので説明を省き、図4を参照して
接続装置の構成について述べる。図4(A)は、該接続
装置を構成する送電コイルL3と受電コイルL4の配置
関係を、図4(B)は、該送電コイルL3と受電コイル
L4とを収容するコンセント72及びソケット74とを
示している。
【0034】この第2実施例では、図4(A)に示すよ
うに送電コイルL3と受電コイルL4とが、送電コイル
L3の中心線と受電コイルL4の中心線とが略平行にな
り、且つ、送電コイルL3と受電コイルL4とが隣接す
るように配置し得る。即ち、第2実施例の接続装置は、
図4(B)に示すように壁70の側面上に設けられたコ
ンセント72と、このコンセント72に接続するための
ソケット74とから成る。該コンセント72の奥側には
送電コイルL3が配置されており、その表面上はプラス
チック等の絶縁体で覆われている。他方、ソケット74
は、プラスチック等の絶縁体で一体に形成された矩形状
の枠体から成り、内部には受電コイルL4が収容され、
図示しない負荷側への電線76が接続されている。な
お、このコンセント72に収容された送電コイルL3に
は、一方の端子は、図2に示す電源装置30へ送電線5
0を介して接続され、また、他方の端子は、大地に対し
て絶縁され、相対的に大きな浮遊容量を有する金属球C
Bに接続されている。
【0035】この第2実施例では、図2に示す電源装置
30からコンセント72内の送電コイルL3へ給電がな
され、磁束が発生している。ここで、コンセント72の
近接位置にソケット74を移動することにより、該送電
コイルL3とソケット74内の受電コイルL4とが誘導
結合し、送電コイルL3に発生する磁束が受電コイルL
4を貫き、受電コイルL4の端子La、Lb間に交流の
出力を発生させ、電線76を介して図示しない負荷側へ
の給電が開始される。また、コンセント72からソケッ
ト74を遠ざけることにより給電が停止される。この第
2実施例の構成では、壁70の側面に形成されたコンセ
ント72へソケット74を隣接させることにより給電を
開始させ得るため、接続及び分離が容易である利点があ
る。
【0036】次に、本発明の第3実施例に係る非接触送
電装置について説明する。ここで、第3実施例の電源装
置及びモノバイブレータMは、図2を参照して上述た第
1実施例と同様であるので説明を省き、図5を参照して
接続装置の構成について述べる。図5(A)は、該接続
装置を構成する送電コイルL3と受電コイルL4の配置
関係を、図5(B)は、該送電コイルL3と受電コイル
L4とを収容するコンセント72及びソケット74とを
示している。
【0037】この第3実施例では、図5(A)に示すよ
うに送電コイルL3と受電コイルL4とが、送電コイル
L3の中心線が受電コイルL4の中心線と同一又は略平
行になり、且つ、送電コイルL3と受電コイルL4とが
上下に隣接するように配置し得る。即ち、第3実施例の
接続装置は、図5(B)に示すように床78側に設けら
れたコンセント72と、このコンセント72に載置する
ためのソケット74とから成る。該コンセント72の奥
側には送電コイルL3が配置され、その表面上はプラス
チック等の絶縁体で覆われている。他方、ソケット74
は、プラスチック等の絶縁体で一体に形成された円筒形
の枠体から成り、内部には受電コイルL4が収容され、
図示しない負荷側への電線76が接続されている。な
お、このコンセント72に収容された送電コイルL3に
は、一方の端子は、図2に示す電源装置30へ送電線5
0を介して接続され、また、他方の端子は、大地に対し
て絶縁され、相対的に大きな浮遊容量を有する金属球C
Bに接続されている。
【0038】この第3実施例では、図2に示す電源装置
30からコンセント72内の送電コイルL3へ給電がな
され、磁束が発生している。ここで、コンセント72の
上にソケット74を載置することにより、該送電コイル
L3とソケット74内の受電コイルL4とが誘導結合
し、受電コイルL4の端子La、Lb間に交流の出力を
発生し、電線76を介して図示しない負荷側への給電が
開始される。この第3実施例の構成では、コンセント7
2の上にソケット74を載置するだけで給電を開始させ
得るため、接続及び分離が容易である利点がある。
【0039】なお、上述した第1、第2、第3実施例で
は、自動同調回路41が、モノバイブレータMの二次L
2側で共振を起こさせるように発振回路36の発振周波
数を走査し、二次側の電位を検出することにより二次側
共振周波数に一次側の周波数を固定したが、この自動同
調回路41を設けることなく、二次L2側で共振を生ぜ
しめるであろう周波数に発振回路36を設定しておくこ
とも可能である。また、上記実施例では、モノバイブレ
ータMを高電位発生用のトランスとして用いたが、この
代わりにテスラーコイルを用いることも可能である。ま
た、上述した実施例では、送電コイルL3の送電線50
側との反対端子に金属球CB又は金属板CPを接続した
が、該送電コイルL3の該端子を開放しておくことも可
能である。
【0040】
【効果】以上説明したように本発明によれば、高湿度
中、或いは、水中でも電力の接続及び分離が可能とな
る。更に、受電端子と送電端子とが近接している限り、
受電端子と送電端子とが正しく接続されていなくても電
力の受渡しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非接触送電装置を具現化するため
の単線送電装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る非接触送電装置の電
源装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る非接触送電装置の送
電コイルと受電コイルとの構成を示す回路図と、該送電
コイルと受電コイルとを収容するソケットとコンセント
とを示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る非接触送電装置の送
電コイルと受電コイルとの構成を示す回路図と、該送電
コイルと受電コイルとを収容するソケットとコンセント
とを示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る非接触送電装置の送
電コイルと受電コイルとの構成を示す回路図と、該送電
コイルと受電コイルとを収容するソケットとコンセント
とを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 非接触送電装置 30 電源装置 37 発振部 39 増幅部 40 同調部 50 送電線 60 リコンバータ M モノバイブレータ L3 送電コイル L4 受電コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂腰 仁 北海道札幌市厚別区大谷地東3丁目5−1 アルファロジェ505

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単線にて送電を行う送電側から受電側へ
    非接触で送電を行う非接触送電装置であって、 送電側が、 一次側に少ない数の巻線が巻回され、二次側に多くの数
    の巻線が巻回され、二次側の一端がフローティング又は
    一次側に接続され他端が単線の送電線に接続されたトラ
    ンスと、 前記トランスの一次側に接続され、トランスの二次側で
    共振を発生させる周波数の電流を一次側に流す電力供給
    手段と、 一端が前記単線の送電線に接続され、他端が開放又は大
    地に対して相対的に大きな浮遊容量を有する物体に接続
    されている送電コイルと、から成り、 受電側が、 前記送電コイルと近接配置及び分離可能な受電コイルを
    有し、 該受電コイルを送電コイルに近接配置して磁束結合させ
    ることにより非接触で送電を行い、該受電コイルを送電
    コイルから分離して磁束結合を解くことにより送電を停
    止させることを特徴とする非接触送電装置。
  2. 【請求項2】 前記送電コイルと前記受電コイルとが、
    送電コイルの中心線が前記受電コイルの中心線と略平行
    になり、且つ、前記送電コイルと前記受電コイルとが隣
    接するように配置可能であることを特徴とする請求項1
    の非接触送電装置。
  3. 【請求項3】 前記送電コイルと前記受電コイルとが、
    同軸状に嵌入可能に構成されていることを特徴とする請
    求項1の非接触送電装置。
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