JPH08213826A - アンテナ装置及び携帯無線機 - Google Patents

アンテナ装置及び携帯無線機

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JPH08213826A
JPH08213826A JP7039267A JP3926795A JPH08213826A JP H08213826 A JPH08213826 A JP H08213826A JP 7039267 A JP7039267 A JP 7039267A JP 3926795 A JP3926795 A JP 3926795A JP H08213826 A JPH08213826 A JP H08213826A
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linear
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stopper
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Yoshitaka Kanayama
佳貴 金山
Hirochika Ito
博規 伊藤
Shinichi Kuroda
慎一 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はアンテナ装置及び携帯無線機に関し、
アンテナ特性の劣化を回避し得るアンテナ装置及び携帯
無線機を実現する。 【構成】アンテナ部分を引き出したときに第1のアンテ
ナ10Aと第2のアンテナ10Bとを電気的に接続し、
アンテナ部分を収納したときに第1のアンテナ10Aと
第2のアンテナ10Bとを電気的に分離するアンテナ接
続手段10Jを設けるようにしたことにより、アンテナ
部分を引き出したときにはトツプローデイングタイプの
アンテナとして作動するため人体の影響を受け難くな
り、またアンテナ部分を収納したときには第1のアンテ
ナ10Aが電気的に分離されるためアンテナ特性への影
響を回避し得る。かくするにつきアンテナ特性の劣化を
回避し得るアンテナ装置及び携帯無線機を実現し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図3及び図4) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1及び図2) 作用 実施例(図1及び図2) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はアンテナ装置及び携帯無
線機に関し、特に小型携帯無線機に適用して好適なもの
である。
【0003】
【従来の技術】近年、携帯性を向上させるため携帯無線
機の小型、軽量化が進んでいる。これに伴いアンテナ装
置も小型であることが求められている。そこで携帯時に
は本体に収納し得、通話時には本体から引き出して使用
し得る方式のホイツプアンテナが盛んに開発されてい
る。初期の携帯無線機には比較的単純な形式のホイツプ
アンテナが用いられていた。ところがこの形式のホイツ
プアンテナには次のような欠点があつた。すなわちアン
テナを本体から引き出した状態で使用する場合にはモノ
ポールアンテナとして作動するが、アンテナを本体に収
納した場合には十分な利得を得ることができないという
欠点があつた。これは本体に収納されたアンテナがグラ
ンド近傍に配置されるため入力インピーダンスが上昇し
てほとんど整合がとれなくなるからである。
【0004】そこで収納時における利得を向上するため
線状アンテナの上端部分にヘリカルアンテナを電気的に
接続した形式のホイツプアンテナ、いわゆるトツプロー
デイングタイプのホイツプアンテナが用いられることに
なつた。この形式のホイツプアンテナを本体から引き出
して使用すれば主としてヘリカルアンテナと線状アンテ
ナとから電波を放射でき、アンテナを本体に収納しても
上端部分のヘリカルアンテナから主として電波を放射で
きる。
【0005】しかしながらこのホイツプアンテナの場
合、収納時に電波の放射に寄与しない線状アンテナの部
分が存在することになる。この部分はオープンスタブと
して動作する。このオープンスタブはアンテナの入力イ
ンピーダンスに影響を与え、収納スペース内における基
板との距離等から微妙に整合状態を乱す原因になつてい
た。またシールドが完璧でない場合には収納されている
線状アンテナ部分から信号を拾つたり、シールド内へ信
号が飛び込むと言つた現象の原因になる等、いくつかの
問題点を有しており、この形式のホイツプアンテナの設
計性はあまり良好とは言えなかつた。
【0006】そこで例えば米国特許 5,204,687号に開示
されるように、収納時には線状アンテナが電気的に分離
した状態になるアンテナ装置が開発されるに至つた。こ
のようなアンテナ装置の従来例を図3及び図4を用いて
説明する。因みに、図3はアンテナ部分を引き出した状
態、図4はアンテナ部分を収納した状態を示している。
但し、携帯無線機の全体図は省略し、アンテナ装置近傍
部分のみを説明する。
【0007】まず携帯無線機1の本体2は非金属性材料
で構成されており、その内部には無線機として必要な送
受信回路等が実装された回路基板3が収納されている。
またこの回路基板3にはアンテナ装置4に対する給電回
路3Aが設けられている。この給電回路3Aは給電ばね
3Bを介してアンテナ装置4に電力を給電する役割と共
に、送受信回路からの特性インピーダンスとアンテナ装
置4の入力インピーダンスとを整合する役割を果たして
いる。
【0008】ここでアンテナ装置4は、線状アンテナ4
Aと螺旋状アンテナ4Bの2つのアンテナ部分で構成さ
れており、その2つのアンテナ部分が電気的に分離して
いることに特徴がある。線状アンテナ4Aは主にアンテ
ナ引き出し時に作動し、螺旋状アンテナ4Bはアンテナ
収納時に作動する。この場合、非導電性のアンテナカバ
ー4Cがスペーサとして機能し、これにより線状アンテ
ナ4Aと螺旋状アンテナ4Bとが電気的に分離される。
このアンテナ装置4は、本体2に組み込まれたアンテナ
取り付け金具2Aに、当該アンテナ装置4のアンテナ支
持金具4Dをねじ込むことによつて本体2に取り付けら
れている。
【0009】ここで図3に示すようにアンテナ引き出し
時、アンテナ支持金具4D内のアンテナ支持ばね4D
A、4DBが線状アンテナ4Aの下端に設けられた引き
出し時ストツパ4Eを挟持する。これにより線状アンテ
ナ4Aと給電回路3Aとが給電ばね3B、アンテナ取り
付け金具2A、アンテナ支持金具4D、引き出し時スト
ツパ4Eを順に介して電気的に接続され、線状アンテナ
4Aが回路基板3のグランド及びシールドケースをグラ
ンドとするモノポールアンテナとして作動する。この場
合、引き出し時ストツパ4Eは、アンテナ引き出し時に
アンテナ部分の抜け落ち防止用としても機能している。
また線状アンテナ4Aの周囲は非導電性のアンテナカバ
ー4Cによつて被覆されており、これにより線状アンテ
ナ4Aが直接人体に触れないようになされている。
【0010】一方、図4に示すようにアンテナ収納時、
アンテナ支持金具4D内のアンテナ支持ばね4DA、4
DBが螺旋状アンテナ4Bの下端に設けられた収納時ス
トツパ4Fを挟持する。これにより螺旋状アンテナ4B
と給電回路3Aとが給電ばね3B、アンテナ取り付け金
具2A、アンテナ支持金具4D、収納時ストツパ4Fを
順に介して電気的に接続され、螺旋状アンテナ4Bが回
路基板3のグランド及びシールドケースをグランドとす
るヘリカルアンテナとして作動する。この場合、収納時
ストツパ4Fは、アンテナ収納時にアンテナ部分が携帯
無線機1内部に落下しないようにする機能も兼ね備えて
いる。また螺旋状アンテナ4Bの周囲は非導電性のアン
テナカバー4Gによつて被覆されており、これにより螺
旋状アンテナ4Bが直接人体に触れないようになされて
いる。このアンテナカバー4Gはアンテナ引き出し時つ
まみとしても機能する。
【0011】このようにしてアンテナ装置4は、引き出
し時と収納時とでそれぞれ個別のアンテナ部分が単独動
作するため個別のアンテナ部分のインピーダンスを最適
化すれば同一の整合回路を用いて良好な放射特性を得る
ことができる。因みに、上述のアンテナ装置4では、図
3及び図4に示すように、線状アンテナ4Aと引き出し
時ストツパ4Eとをねじ込みによつて接続しているが、
引き出し時ストツパ4Eに貫通孔を設けて線状アンテナ
4Aを通し、かしめ等の手法を用いて接続するようにし
たアンテナ装置もある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のアン
テナ装置4では、アンテナ引き出し時、実際に作動する
のは線状アンテナ4Aのみであり、螺旋状アンテナ4B
は作動しない。すなわちアンテナ装置4では、見かけの
アンテナ長に対して実際にアンテナとして作動する有効
アンテナ長が短くなつている。このためこの種のアンテ
ナ装置4では、通話時に、人体、特に頭部による影響を
受けてアンテナ特性が劣化する問題がある。また線状ア
ンテナ4Aと螺旋状アンテナ4Bとの間に設けらたアン
テナカバー4Cは、非導電性材料で形成されているため
機械的強度が弱い。このためアンテナ引き出し時、アン
テナ装置4がこの部分で破損するおそれもある。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、アンテナ特性の劣化を回避し得るアンテナ装置及び
携帯無線機を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、線状の第1のアンテナと螺旋状の
第2のアンテナとを非導電性の接続部材を介して接続し
てなるアンテナ部分を有するアンテナ装置において、ア
ンテナ部分を引き出したときに第1のアンテナと第2の
アンテナとを電気的に接続し、アンテナ部分を収納した
ときに第1のアンテナと第2のアンテナとを電気的に分
離するアンテナ接続手段を設けるようにした。
【0015】また本発明においては、線状の第1のアン
テナと螺旋状の第2のアンテナとを非導電性の接続部材
を介して接続してなるアンテナ部分を有するアンテナ装
置を用いた携帯無線機において、アンテナ装置は、アン
テナ部分を引き出したときに第1のアンテナと第2のア
ンテナとを電気的に接続し、アンテナ部分を収納したと
きに第1のアンテナと第2のアンテナとを電気的に分離
するアンテナ接続手段を備えるようにした。
【0016】
【作用】アンテナ部分を引き出したときに第1のアンテ
ナと第2のアンテナとを電気的に接続し、アンテナ部分
を収納したときに第1のアンテナと第2のアンテナとを
電気的に分離するアンテナ接続手段を設けるようにした
ことにより、アンテナ部分を引き出したときには第1の
アンテナと第2のアンテナとでなるトツプローデイング
タイプのアンテナとして作動し、アンテナ部分を収納し
たときには第2のアンテナのみがアンテナとして作動す
る。これによりアンテナ部分を引き出したときにはトツ
プローデイングタイプのアンテナとして作動するため人
体の影響を受け難くなり、またアンテナ部分を収納した
ときには第1のアンテナが電気的に分離されるため当該
第1のアンテナがオープンスタブとして作用しなくなつ
てアンテナ特性への影響を回避し得る。
【0017】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0018】図3及び図4との対応部分に同一符号を付
して示す図1及び図2において、10は全体としてアン
テナ装置を示し、直線状導体でなる線状アンテナ10A
と螺旋状導体でなる螺旋状アンテナ10Bの2つのアン
テナ部分で構成されている。このアンテナ装置10で
は、線状アンテナ10Aはアンテナ引き出し時に作動
し、螺旋状アンテナ10Bはアンテナ引き出し時及び収
納時に作動する。この場合、アンテナ装置10は、本体
2に組み込まれたアンテナ取り付け金具2Aに、当該ア
ンテナ装置10のアンテナ支持金具10Cをねじ込むこ
とによつて本体2に取り付けられている。
【0019】ここで線状アンテナ10Aの下端には、導
電性材料からなる引き出し時ストツパ10Dがねじ込み
によつて接続されている。この引き出し時ストツパ10
Dの外周は段差を有し、外径の太い部分がアンテナ引き
出し時にストツパ部として機能し、外径の若干細い部分
がアンテナ支持部として機能する。また線状アンテナ1
0Aの上端には、同じく導電性材料からなる接続金具1
0Eがねじ込みによつて接続されている。この接続金具
10Eの外周ほぼ中央部分には、後述するアンテナ接続
金具10Jのストツパ部として外側に突出したストツパ
部10EAが設けられている。また線状アンテナ10A
の周囲は非導電性材料からなる筒状のアンテナカバー1
0Fによつて被覆されており、これにより線状アンテナ
10Aが人体に直接触れないように保護されている。
【0020】一方、螺旋状アンテナ10Bの下端には、
導電性材料からなる断面ほぼT字状の収納時ストツパ1
0Gが、圧着等によつて接続されている。また螺旋状ア
ンテナ10Bの周囲は非導電性材料からなるアンテナカ
バー10Hによつて被覆されており、これにより螺旋状
アンテナ10Bが人体に直接触れないように保護されて
いる。このアンテナカバー10Hは適度に硬い合成樹脂
等によつて形成され、ねじ込みによつて収納時ストツパ
10Gに固定されている。
【0021】上述の収納時ストツパ10Gの下端には、
非導電性材料からなる接続具10Iの一端がねじ込みに
よつて接続されている。この接続具10Iの他端には上
述の線状アンテナ10Aの接続金具10Eがねじ込みに
よつて接続されている。これにより線状アンテナ10A
と螺旋状アンテナ10Bとが接続金具10E、接続具1
0I及び収納時ストツパ10Gを介して一直線状に接続
され、図1及び図2に示すような状態に組み立てられて
いる。
【0022】ここで接続金具10E、接続具10I及び
収納時ストツパ10Gの外周には、導電性材料からな
り、アンテナ部分によつて貫通される筒状のアンテナ接
続金具10Jが設けられている。このアンテナ接続金具
10Jの外周ほぼ中央部分には外側に突出した凸部10
JAが設けられ、また上端及び下端には内側に突出し、
かつ弾性を有する凸部10JB、10JCが設けられて
いる。このアンテナ接続金具10Jは筒状であるためア
ンテナ部分に沿つて上下に摺動し得る。この場合、接続
金具10Eにストツパ部10EAが設けられているた
め、アンテナ接続金具10Jの可動範囲は接続金具10
Eのストツパ部10EAから収納時ストツパ10Gの根
元部10GAまでの範囲になる。
【0023】また可動範囲の上端及び下端においては、
アンテナ接続金具10Jは凸部10JB、10JCに発
生する弾性力によつて固定される。この実施例の場合、
接続金具10E及び収納時ストツパ10Gには、アンテ
ナ接続金具10Jの凸部10JB、10JCの間隔に合
わせて3つの凹部が設けられており、アンテナ接続金具
10Jの凸部10JB、10JCがこの凹部に係合する
ことによつて一段と確実に固定される。
【0024】ここでアンテナ接続金具10J、収納時ス
トツパ10G、接続具10I及び接続金具10Eの長さ
関係は次のようになつている。すなわちアンテナ接続金
具10Jが可動範囲の上限に移動した場合には、アンテ
ナ接続金具10Jの下端は接続具10Iよりも上にあ
り、アンテナ接続金具10Jが可動範囲の下限に移動し
た場合には、アンテナ接続金具10Jの下端は接続具1
0Iよりも下にあつて接続金具10Eに接触し、アンテ
ナ接続金具10Jの上端は接続具10Iよりも上にあつ
て収納時ストツパ10Gに接触する。これによりアンテ
ナ接続金具10Jが可動範囲の上限に移動した場合に
は、線状アンテナ10Aと螺旋状アンテナ10Bは電気
的に分離され、アンテナ接続金具10Jが可動範囲の下
限に移動した場合には、線状アンテナ10Aと螺旋状ア
ンテナ10Bは接続金具10E、アンテナ接続金具10
J及び収納時ストツパ10Gを介して電気的に接続され
た状態になる。
【0025】このようにして形成されたアンテナ部分は
アンテナ支持金具10Cによつて支持される。アンテナ
支持金具10Cの内側には、内ばね構造の2つのアンテ
ナ支持ばね10CA、10CBが設けられており、この
アンテナ支持ばね10CA、10CBで引き出し時スト
ツパ10Dのアンテナ支持部を挟持することにより、ア
ンテナ部分が支持される。この場合、アンテナ支持ばね
10CA、10CBを2つ設けたことにより、アンテナ
部分の振動に応じて発生する「カチカチ」といつた雑音
を抑制することができる。
【0026】このアンテナ支持ばね10CA、10CB
には、それぞれ内側方向に突出する凸部が設けられてい
る。このアンテナ支持ばね10CAの凸部はアンテナ部
分を引き出す際にアンテナ接続金具10Jの凸部10J
Aの上端に引つかかり、アンテナ支持ばね10CBの凸
部はアンテナ部分を収納する際にアンテナ接続金具10
Jの凸部10JAの下端に引つかかる。この場合、アン
テナ部分を引き出す際にアンテナ支持ばね10CAの凸
部が引き出し時ストツパ10Dに引つかからないよう
に、当該引き出し時ストツパ10Dの上端には面取りが
施されている。またアンテナ部分を収納する際にアンテ
ナ支持ばね10CAの凸部とアンテナ支持ばね10CB
の凸部との間にアンテナ接続金具10Jの凸部10JA
が係合するように、アンテナ支持ばね10CAの凸部と
アンテナ支持ばね10CBの凸部との間隔はアンテナ接
続金具10Jの凸部10JAの大きさ(又はそれ以上)
に設定されている。
【0027】因みに、アンテナ装置10では、アンテナ
部分に作用する応力は次のように設定されている。すな
わち上述のアンテナ接続金具10Jの凸部10JB、1
0JCの弾性力、アンテナ支持ばね10CA、10CB
の引つかかり応力及びアンテナ支持ばね10CA、10
CB自体のばね応力のうち、アンテナ接続金具10Jの
凸部10JB、10JCの弾性力が最も小さくなるよう
に設定されている。これによりアンテナ引き出し及び収
納時、接続金具10Jはアンテナ支持ばね10CA、1
0CBに係合して可動範囲内を移動し得る。
【0028】以上の構成において、アンテナ部分を本体
2から引き出した場合と収納した場合の2通りについて
動作状態を説明する。まずアンテナ部分が引き出された
状態においては、図1に示すように、アンテナ支持ばね
10CA、10CBが引き出し時ストツパ10Dのアン
テナ支持部を挟持することによつてアンテナ部分が支持
される。このとき線状アンテナ10Aは引き出し時スト
ツパ10D、アンテナ支持金具10C、アンテナ取り付
け金具2A及び給電ばね3Bを介して給電回路3Aに電
気的に接続される。
【0029】またこの状態においては、アンテナ接続金
具10Jが可動範囲の下端に位置する。すなわちアンテ
ナ接続金具10Jの上端が収納時ストツパ10Gに接触
し、アンテナ接続金具10Jの下端が接続金具10Eに
接触する。これにより線状アンテナ10Aと螺旋状アン
テナ10Bとが、接続金具10E、アンテナ接続金具1
0J及び収納時ストツパ10Gを介して電気的に接続さ
れる。かくして線状アンテナ10Aと螺旋状アンテナ1
0Bは1つのアンテナを形成し、回路基板3のグランド
及びシールドケースをグランドとするトツプローデイン
グタイプのモノポールアンテナとして作動する。
【0030】ここで引き出されたアンテナ部分を収納す
る場合、オペレータは例えばアンテナカバー10Hの上
部を下方に押し込む。この操作によつてまず引き出し時
ストツパ10Dのアンテナ支持部がアンテナ支持金具1
0Cから抜け、そして線状アンテナ10Aの部分がアン
テナ支持金具10C内に入り込む。この場合、線状アン
テナ10Aの部分はアンテナ支持ばね10CA、10C
Bに触れないため何の抵抗も受けずにスムーズに下方に
移動する。
【0031】次にアンテナ接続金具10Jがアンテナ支
持金具10C内に入り込み始める。この場合、アンテナ
接続金具10Jは、アンテナ支持金具10Cのアンテナ
支持ばね10CAからばね応力を受けるがアンテナ支持
ばね10CAには係止されず、アンテナ支持ばね10C
Aの部分を通過する。次にアンテナ接続金具10Jがア
ンテナ支持ばね10CBの部分に到達すると、アンテナ
接続金具10Jの凸部10JAの下端がアンテナ支持ば
ね10CBの凸部に引つかかると共に、当該凸部10J
Aがアンテナ支持ばね10CAの凸部とアンテナ支持ば
ね10CBの凸部との間に係合する。
【0032】この状態でさらに下方に押し込まれると、
凸部10JAがアンテナ支持ばね10CAの凸部とアン
テナ支持ばね10CBの凸部との間に係合しているため
アンテナ接続金具10Jは動かず、アンテナ部分だけが
下方に移動する。そして収納時ストツパ10Gの根元部
10GAが、図2に示すように、アンテナ支持金具10
Cに到達して接触したとき、収納操作が完了する。この
ときアンテナ接続金具10Jは収納時ストツパ10Gの
根元部10GAに位置している。言い換えればアンテナ
接続金具10Jが可動範囲の上端に位置している。
【0033】このようにアンテナ部分が収納された状態
(図2)においては、アンテナ接続金具10Jが可動範
囲の上端に位置しているため、線状アンテナ10Aと螺
旋状アンテナ10Bは電気的に分離された状態になる。
また螺旋状アンテナ10Bは収納時ストツパ10G、ア
ンテナ支持金具10C、アンテナ取り付け金具2A及び
給電ばね3Bを介して給電回路3Aに電気的に接続され
る。これにより螺旋状アンテナ10Bのみがアンテナと
して機能し、回路基板3のグランド及びシールドケース
をグランドとするヘリカルアンテナとして作動する。こ
の場合、線状アンテナ10Aは電気的に浮いた状態にな
つているため、アンテナ特性等には影響を及ぼさない。
【0034】ここで収納されたアンテナ部分を引き出す
場合、オペレータはアンテナカバー10Hをつまんで上
方に引き上げる。このときアンテナ接続金具10Jは凸
部10JAの上端がアンテナ支持ばね10CAの凸部に
引つかかつて係止されるため動かず、アンテナ部分のみ
が上方に移動する。この状態は接続金具10Eのストツ
パ部10EAがアンテナ接続金具10Jの下端に当接す
るまで続く。言い換えればアンテナ接続金具10Jが可
動範囲の下端に位置するまで続く。
【0035】ストツパ部10EAがアンテナ接続金具1
0Jの下端に当接し、その状態でさらに引き上げ操作を
続けると、アンテナ支持ばね10CAの凸部がアンテナ
接続金具10Jの凸部10JAを係止する力よりも、ス
トツパ部10EAがアンテナ接続金具10Jを上方に押
し上げる力の方が強いため、アンテナ接続金具10Jは
アンテナ部分と共に本体2の外に押し出される。このと
きアンテナ接続金具10Jは可動範囲の下端に位置して
おり、上端は収納時ストツパ10Gに接触し、下端は接
続金具10Eに接触している。
【0036】さらにこの状態で引き上げ操作を続け、図
1に示すように、引き出し時ストツパ10Dのストツパ
部がアンテナ支持金具10Cに当接すると、引き出し操
作が終了する。このときアンテナ接続金具10Jは可動
範囲の下端に位置しているため、線状アンテナ10Aと
ヘリカルアンテナ10Bとが電気的に接続され、上述の
ようにトツプローデイングタイプのモノポールアンテナ
として作動する。
【0037】このようにアンテナ引き出し時には線状ア
ンテナ10Aと螺旋状アンテナ10Bとを電気的に接続
し、アンテナ収納時には線状アンテナ10Aと螺旋状ア
ンテナ10Bとを電気的に分離するアンテナ接続金具1
0Jを設けたことにより、アンテナ装置10は、アンテ
ナ引き出し時、線状アンテナ10Aと螺旋状アンテナ1
0Bとでなるトツプローデイングタイプのモノポールア
ンテナとして作動し、アンテナ収納時、螺旋状アンテナ
10Bのみでなるヘリカルアンテナとして作動する。こ
れによりアンテナ装置10は、従来のように見かけのア
ンテナ長よりも有効アンテナ長が短くなるようなことは
なく、見かけのアンテナ長がそのまま有効アンテナ長に
なる。
【0038】またアンテナ装置10は、アンテナ引き出
し時、いわゆるトツプローデイングタイプのアンテナと
して作動するため電流がアンテナ開放端に集中する。こ
れによりアンテナ装置10は、人体、特に頭部の影響を
受け難くなり、アンテナ特性の劣化を回避できる。さら
にアンテナ装置10は、アンテナ引き出し時、非導電性
の接続具10Iがアンテナ接続金具10Jによつて被覆
されるため機械的強度が向上してアンテナ破損を回避で
きる。またアンテナ装置10は、アンテナ収納時、線状
アンテナ10Aと螺旋状アンテナ10Bとが分離し、こ
れにより単なるヘリカルアンテナとして作動する。この
場合、線状アンテナ10Aは従来のようにオープンスタ
ブとして作用せず、アンテナ特性に影響を及ぼすことは
ない。また線状アンテナ10Aが電気的に分離されるた
め、送信電力が内部に放射されることはない。
【0039】以上の構成によれば、アンテナ引き出し時
には線状アンテナ10Aと螺旋状アンテナ10Bとを電
気的に接続し、アンテナ収納時には線状アンテナ10A
と螺旋状アンテナ10Bとを電気的に分離するアンテナ
接続金具10Jを設けたことにより、アンテナ引き出し
時には線状アンテナ10Aと螺旋状アンテナ10Bとか
らなるトツプローデイングタイプのアンテナとして作動
すると共に、アンテナ収納時には線状アンテナ10Aが
分離されて螺旋状アンテナ10Bだけが作動する。これ
によりアンテナ引き出し時には人体の影響を受け難く、
またアンテナ収納時には線状アンテナ10Aがオープン
スタブとして作用しなくなつてアンテナ特性への影響を
回避できる。かくしてアンテナ特性の劣化を回避できる
アンテナ装置10を実現できる。またこのようなアンテ
ナ装置10を用いることにより、携帯無線機1は良好な
放射特性を得ることができる。
【0040】なお上述の実施例においては、アンテナカ
バー10Hを収納時ストツパ10Gにねじ込み固定した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンテ
ナカバー10Hを螺旋状アンテナ10Bと一体成形する
ようにしても良い。
【0041】また上述の実施例においては、筒状のアン
テナカバー10Fを線状アンテナ10Aの周囲に設けた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンテ
ナカバー10Fを線状アンテナ10Aと一体成形するよ
うにしても良い。
【0042】さらに上述の実施例においては、線状アン
テナ10Aと引き出し時ストツパ10Dをねじ込みによ
つて接続した場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、引き出し時ストツパに貫通孔を設けて線状アンテ
ナを通し、かしめ等の手法を用いて接続するようにして
も良い。
【0043】また上述の実施例においては、接続金具1
0E、接続具10I及び収納時ストツパ10G等の各部
材間をねじ込みによつて接続した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば一体成形等の他の方
法を用いて接続するようにしても良い。
【0044】さらに上述の実施例においては、線状アン
テナ10Aを単に直線状導体で構成した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、線状アンテナを、弾性
を有する導体で構成したり、ばね材を密巻きにした導体
で構成したり、或いは小さい径で螺旋状にした導体で構
成したりしてアンテナ折損を防止するようにしても良
い。
【0045】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、アンテナ
部分を引き出したときに第1のアンテナと第2のアンテ
ナとを電気的に接続し、アンテナ部分を収納したときに
第1のアンテナと第2のアンテナとを電気的に分離する
アンテナ接続手段を設けるようにしたことにより、アン
テナ部分を引き出したときには第1のアンテナと第2の
アンテナとでなるトツプローデイングタイプのアンテナ
として作動し、アンテナ部分を収納したときには第2の
アンテナのみがアンテナとして作動する。これによりア
ンテナ部分を引き出したときにはトツプローデイングタ
イプのアンテナとして作動するため人体の影響を受け難
くなり、またアンテナ部分を収納したときには第1のア
ンテナがオープンスタブとして作用しなくなるためアン
テナ特性への影響を回避できる。かくするにつきアンテ
ナ特性の劣化を回避し得るアンテナ装置を実現し得る。
またこのようなアンテナ装置を用いることにより、アン
テナ特性の劣化を回避し得る携帯無線機を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるアンテナ装置を引き出
した時の各部の接続状態を示す断面図である。
【図2】そのアンテナ装置を収納した時の各部の接続状
態を示す断面図である。
【図3】従来のアンテナ装置を引き出した時の各部の接
続状態を示す断面図である。
【図4】従来のアンテナ装置を収納した時の各部の接続
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1……携帯無線機、2……本体、3……回路基板、4、
10……アンテナ装置、4A、10A……線状アンテ
ナ、4B、10B……螺旋状アンテナ、4C、4G、1
0F、10H……アンテナカバー、4E、10D……引
き出し時ストツパ、4F、10G……収納時ストツパ、
10E……接続金具、10I……接続具、10J……ア
ンテナ接続金具。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状の第1のアンテナと螺旋状の第2のア
    ンテナとを非導電性の接続部材を介して接続してなるア
    ンテナ部分を有するアンテナ装置において、 上記アンテナ部分を引き出したときに上記第1のアンテ
    ナと上記第2のアンテナとを電気的に接続し、上記アン
    テナ部分を収納したときに上記第1のアンテナと上記第
    2のアンテナとを電気的に分離するアンテナ接続手段を
    具えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記アンテナ接続手段は、 導電性部材でなり、上記アンテナ部分を引き出したとき
    に上記第1及び第2のアンテナの両方に接触することに
    よつて上記第1のアンテナと上記第2のアンテナとを電
    気的に接続することを特徴とする請求項1に記載のアン
    テナ装置。
  3. 【請求項3】上記アンテナ接続手段は、 上記アンテナ部分によつて貫通される筒状の導電性部材
    でなり、上記アンテナ部分を摺動して上記第1のアンテ
    ナと上記第2のアンテナとを電気的に接続又は分離する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテ
    ナ装置。
  4. 【請求項4】線状の第1のアンテナと螺旋状の第2のア
    ンテナとを非導電性の接続部材を介して接続してなるア
    ンテナ部分を有するアンテナ装置を用いた携帯無線機に
    おいて、 上記アンテナ装置は、 上記アンテナ部分を引き出したときに上記第1のアンテ
    ナと上記第2のアンテナとを電気的に接続し、上記アン
    テナ部分を収納したときに上記第1のアンテナと上記第
    2のアンテナとを電気的に分離するアンテナ接続手段を
    具えることを特徴とする携帯無線機。
  5. 【請求項5】上記アンテナ接続手段は、 導電性部材でなり、上記アンテナ部分を引き出したとき
    に上記第1及び第2のアンテナの両方に接触することに
    よつて上記第1のアンテナと上記第2のアンテナとを電
    気的に接続することを特徴とする請求項4に記載の携帯
    無線機。
  6. 【請求項6】上記アンテナ接続手段は、 上記アンテナ部分によつて貫通される筒状の導電性部材
    でなり、上記アンテナ部分を摺動して上記第1のアンテ
    ナと上記第2のアンテナとを電気的に接続又は分離する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の携帯無
    線機。
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